『女王国惨刑譚』…その1

 西洋のような東洋のような国の、中世の物語。
 トルファン国の女王メイリンは父王の急逝により一八歳で王位を継承し、よく国を治めその治世は評判がよかった。
 絶世の美貌と知性を兼ね備え、三七歳の現在でも全く容姿は衰えずその気貴さは近隣諸国にまで鳴り響いていた。
 しかし、メイリンの声望と容姿に嫉妬した隣国クリタールの王妃アイラは、かねてより領土に野心を抱いていた国王メネス二世をそそのかして、才色兼備の女王を徹底的に蹂躙し抹殺するべく軍をトルファンに攻め込ませた。
 メイリン女王の方針により平和外交主義であったトルファンは、突然の侵攻と軍縮政策に不満を抱き内通していたギジエ将軍の寝返りもあって、ろくな反撃もできないままにメイリンの夫のハリバトラ公と長男のトゥルイ太子は戦死し、軍は瞬く間に崩壊した。
 城から落ち延びたメイリンは、28歳になる妹のメイファ公妃と娘ランラン王女と共に侍女たちに付き添われ友好国トランへ逃げ込もうとするが、国境に後わずか1キロ足らずのところで、無念にも捕えられてしまった。
 主従一行にこの先、屈辱に満ちた悲惨な最後が待っているであろう事は、侍女たちにですら容易に理解できる。
「女王様、公妃様、王女様、そして皆様これでお暇を戴き、私は一足お先にあちらで待っております。」
 侍女の一人シーラが持っていた短刀で喉を突き倒れた。
 シーラはトラン王族の傍流の息女で、縁あって二年前よりトルファン王家の侍女となっていたのだ。
 それ故、侵攻軍に申し出さえすれば陵辱・処刑を逃れトラン国に送還して貰える筈ではあったが、優しかったメイリンや仲間の侍女達がこれから受けるであろう屈辱の死を想いやり、自分一人のみが助かることを潔しとせず自決したのであった。
「シーラ!あなた迄。」
「シーラァ、シーラァ。」
 侍女たちは女王に殉じ自害したシーラを悼んだが、同時にどこか羨ましくもあった。
 何故なら、トルファン王家が祠祭する宗教はその教義で自殺を禁じており、当然いかなる事態になろうとも、その頂点に立つメイリン達王族や巫女の性格をも併せ持つトルファン生粋の侍女たちに自害ができるはずもない。
 
 追捕使達は王妃の命令に従い、一行の衣服を全てはぎ取り、見せしめに引き回す為の台車に拘束した。
 台車の先頭には、副侍女長のシュウミンとシュンランが頭を前に四つん這いにされ、床板に打ち付けられた皮枷で腕と下腿を床面にぴったりと固定された。
 しなやかな肢体を持つ二人が、尻をやや持ち上げて並び這いつくばっている様は、あたかも後ろに控える女王を守護する為に雌豹か何かが伏せているかのような錯覚さえもたらす。
 台車の中央には、宮殿から運び出した王家の権威の象徴である豪奢な玉座が設えられ、その背板には無礼にも白木の横棒を釘で打ち付けてある。
 女王メイリンはやや開脚した状態で座らされ、打ち付けられた横棒に両腕を広げて括られ、両足は左右の椅子の足に固縛された。
 さらには王家を侮辱するため、メイリンの優美な頭に略装用のティアラを、そして気品のある胸には女王位を示す首飾りを身につけさせられた。
 このような辱めにもメイリンは毅然とした表情で女王としての矜持を保っているが、ティアラと首飾りの輝きが全裸で晒されるよりも、むしろ一層の哀れさを醸し出している。
 台車の後部の左右には、白木で作られた十字架が進行方向に対して横向きに並べて立てられ、右側にはメイファが、左にはランランが背を向け合って高々と磔にされた。
 両手は手首と肘を縄で横木に固定され、胸は乳房をくびり出すように襷掛けに縄で縛りつけられ、足首は一纏めに縦木に括られた。
 肉体的に痛めつけるのではなく引き回して辱めることが目的のため、足下には足台が附けれてあり、体重を支えることが出来るが、長時間この姿勢で縛り付けられるのが非常な苦痛であることは云うまでもない。
 が、それよりも沿道に群がる民衆に裸体をさらけ出す羞恥と屈辱による精神的苦痛が、宮殿の奥深くで育った二人にとっては死ぬほど辛い責めとなる。
 その十字架の二本の柱の間の床には50cm程の柱が一本立てられ、メイファの幼なじみで侍女長のアンリが後ろ向けに蟹縛りの状態で縛りつけられている。
 ランランが架けられている左の柱の付け根にアンリの右手首と右足首が一纏めに括りつけられ、左手足は同様に右の柱に括られ、性器ばかりか肛門さえ迄もむき出しの、女として最も恥ずかしい格好で晒された。
 そして口を半開きにさせられ、まるで「はみ」の様に縄が掛けられ、頭部を柱に縛られ上体が動かせぬよう固定された。
 そんな悲惨な格好の侍女長にあたかも引率されるが如く、台車の後方には後ろ手に縛られた全裸の侍女の一群が、数珠繋ぎになって歩きながら引き立てられている。
 侍女たちは正面に視線を上げれば、優しく温厚な侍女長の恥ずかしい姿が目に映るため皆が伏し目がちに、そして女王達のこの先の運命を想い嘆き泣きながら歩いている。
 この恥辱のパレードは街道を城に向かって20数キロも延々と強制され、城下の町に入ってからも全ての大通りを練り歩くように巡行させられた。
 民衆は裏切り者のギジエ将軍の流した「女王とその側近が軍備を怠ったため戦火を引き起こし国が滅びたのだ。」とか「メイファ公妃の贅沢が(実際には清楚な暮らしだったにもかかわらず)軍事費を削ったのだ。」等との卑劣な流言に惑わされていた。
 そのせいで沿道で跪き手を合わせている敬虔な信徒と忠民も少なくはなかったが、大多数の民は今までの豊かな平和がメイリンの徳政のおかげであったことも忘れ、恥辱に晒された女王達に好奇のまなざしを投げかけている。
──────────────────────────────
 城内でメイリン達三人は、進駐してきたメネス二世と王妃アイラの前に引き出された。
「これはこれは陛下、相変わらずお美しいですな。」
 メイリンは黙して答えない。
「無礼な控えなさい」
 姉をかばってメイファが気丈に叫んだ。
「おや、まだ自分たちの立場が分かっていないようね。まず徹底的に嬲ってからあなた方それぞれにふさわしい方法で、それも死ぬほど恥ずかしい方法で処刑してあげ・・・。あっ、死ぬほどと云っても死んじゃうのよね。ホホホホホホ。」
 主従を待っていたのは、嵐のような陵辱であった。処女のランランを除きメイリンとメイファは隣国軍幹部たちによって、そして侍女たちは兵士たちにぼろ布のように一晩中、何度も何度も犯され続けた。
 翌朝、城門前の広場で民衆が見物する中、アイラ王妃の考案した残虐な処刑が始まった。
 まず最初は侍女たち一群の処刑で絞首刑だった。
 二十数人が一列で城壁の下に、一晩中嬲られた痛々しい裸体のまま後ろ手に縄を掛けられ引き出された。
 侍女たちの首に縄が掛けられると、後ろ手のいましめは解かれたが、自由になった手で首縄を解こうと試みても強固に結ばれておりびくともしない。
 恐怖で泣き叫ぶ者もいれば、覚悟したのか縄を解こうともせず逍遥と手を合わせて祈っている侍女もいる。
 侍女は18歳から22歳までの処女から選ばれるため、彼女はあるいは操を汚されたことから、むしろ死を望んでいるのでもあろうか。
 合図とともに彼女たちは一斉に、そして徐々に城壁に引き上げられた。
 同じ絞首刑でも台から突き落とされる方法は頸椎が折れて即死するが、このやり方だと苦しむ時間が長い。
 侍女たちは引き上げられるにしたがって、つま先立ちになり両手を首の縄に掛け必死で振りほどこうとしていたが、程なく足が宙に浮いた。
 苦悶の表情で足をバタバタさせながら首縄に手を掛けもがいていたが、やがて一人また一人と力つき、腕がだらりと力無く垂れ下がった。
 口から舌を出し手足が時々痙攣していたが、ついに息が絶え、大小便を垂れ流したまま城壁の中程でゆらゆら揺れていた。
 共に25歳になる副侍女長の二人は釜煎りの刑だった。
 広場には、高さ2メートル、直径2メートル半はある大釜が置かれ、その中には熱湯がグラグラと沸き立っている。
 淑やかなシュウミンは、後ろ手と乳房の上下を一纏めに縄で縛られ、高さ6,7メートルはある門型に組まれた木枠に滑車で吊された。
 ちなみにこの木枠はメイファ、ランラン、メイリンの処刑台としても使われることになる。
 シュウミンを吊した木枠は、大勢の兵士によって大釜の上に移動させられた。
「いやぁ、こんなのひどすぎるわ。やめて!やめて!。お願い」
 必死で懇願するが聞き入れられるはずもない。
「おろせ!」
 執行官が冷徹に言い放つと兵士は滑車に通った綱をゆっくりと伸ばし始めた。
「やめて!やめて!あっ、あっ。助けて」
 シュウミンは体をよじらせ悶えるが、徐々にしかし確実に沸き立つ液面へ降ろされてきた。
「きゃ!」
 沸き立った飛沫がつま先にかかった。
 シュウミンは無我夢中で両足を曲げ熱湯から逃れた。
「熱い、熱い。あっ、あっ、あっ。」
しかし、更に降ろされると今度は太股をお腹にくっつけるより仕方なくなった。
当然シュウミンの秘部が丸見えとなる。
「おっ!大事なところが丸見えだぜ。」
 兵士がからかうがシュウミンの耳にはもう何も聞こえていない。
 さらに降ろされ蒸気がモウモウとシュウミンの顔の周りにわきたち息苦しくなってきた。
「はあ、はあ。・・・ひっ!熱っ、熱い、。」
 沸き立つ飛沫がシュウミンの白く透き通るような尻にかかり、真っ赤な痣を作った。
「えっ、えっ、えっ。」
 沸き立つ液面まで後数センチになり、ついにシュウミンは泣き出した。
 胸縄と後ろ手の緊縛で吊されているため、シュウミンの体は当然前傾になっている。
 その状態で太股を屈曲させているので、お尻が後ろへと突き出されたような格好となり、女陰が一番下に来てしまっている。
「やめてぇ、お願い!あっ、あっ、漬かっちゃう。お願い、ああぁぁっ」
 じゃぶっ!
「きゃあぁぁぁぁーー。あぁぁ。」
 ついにシュウミンの秘部が熱湯へ浸かった。
 おそらくは可愛らしい陰核も陰晨も瞬く間に茹で上がったであろう。
「ぐっ、うぅぅぅぅぅぅ。」
 激痛に耐えていたが尻の半分ぐらいまで浸かったとき、足を引きつけていた力がついに尽き、バシャンと両足も熱湯に落ち込んだ。
「ぎいぃぃぃぃぃーーー。」
 熱湯中で足をバタつかせるが、シュウミンの臍あたりまで降ろされ浸かった頃には、筋肉が拘縮して動かなくなってしまった。
「・・・・・・・・・・・・。」
 乳房が漬かる寸前にがくんと首を垂れシュウミンは白目をむき、意識を失った。
 そして乳首が浸かる頃には、心臓もその負荷に耐えかねてついに停止しシュウミンは息絶えた。
肩近く迄釜に漬かったところで、茹で殺されたシュウミンの体が引き上げられた。
熱で変性した筋肉の拘縮でカエルの下肢のように曲がった異様な死体が、城壁に侍女たちと一緒に晒された。
 
 女王の護衛担当で格闘技にも長けた気の強い副侍女長のシュンランは、胸縄・後ろ手に縛られているにもかかわらず足で蹴り、暴れて抵抗するのでなかなか縄が掛けられない。
「面倒だ。そいつは片足だけで良いぞ。」
 兵士がタックルしてシュンランが倒れたところを押さえつけられ、左足首に素早く縄を掛けられた。
 そして左足一本での逆さ吊りで滑車に引き上げられた。
 こうなっては自慢の蹴りも全く役に立たないが、それでもなお上体を曲げて暴れるので、さらに足首と後ろ手のいましめを背中側から別の縄で連結されてしまった。
 これでシュンランは上体を前に屈曲させることも出来なくなってしまった。
「ちくしょう!貴様らみんな呪い殺してやる。」
 大釜の上から精一杯の恨みの叫びが広場に響く。
「ちくしょう、ちくしょう!」
 自由な右足をバタつかせるが、徐々に煮えたぎった釜が近づいてくる。
 ごほっ、ごほっ!蒸気でむせり咳き込んでしまう。
 もう液面まで30センチ程しかない。
「くそぉ、ちくしょう。こんな、こんな目に。何で」
 頬に沸き立った飛沫がかかる。
「つっう。」
 背中の縄があるため前に上体を曲げ逃れることが出来ないので背中側へ海老反る他はない。
体を揺すって抵抗の意志を示すが無論何の効果があるはずもなかった。
が、揺すられた拍子に、後ろに縛られ手首から先しか動かない不自由な手が背中の縄を偶然掴んだ。
シュンランは手で夢中でたぐり寄せ、この辛い姿勢を維持するだけでなく、60度に近いかと思われるほどまで背を反らせた。
 しかしそれも所詮は虚しい努力でしかない。
 液面は更に近づき、首を一杯に上げ頭部は逃れてはいたが、ついにシュンランの豊満な乳房自身の重みで垂れ下がった乳首が熱湯に晒された。
「ぎゃあ、熱い。や、やだぁぁぁ!」
瞬間的に更に背を反らし震えながら数秒耐えた。
が、それがシュンランの限界だった。
 バシャン!
 力を失ったシュンランの上体は胸まで一気に釜へ真っ逆様に落ち込んだ。
 (ぎゃああああああぁぁぁ!!!!)
 ゴボゴボゴボ!
 たまらず熱湯中で思わず叫んだシュンランの喉を、そして気道を、煮えたぎった湯が逆流し灼き尽くす。
 釜の外では、シュンランの右足が空中を蹴り上げるように動いている。
 空気を求め反射的に吸い込んだ熱湯は、既に灼けただれた気道から流れ込み肺をも犯す。
 もはやシュンランに意識はない。
 臍あたりまで漬かったときには、しなやかな右足は最早動きを止め、トの字のようにだらりとたれて時々痙攣している。
 窒息したのが先であろうか、脳が熱で変性したのが先か、あるいは心臓が耐えられなくなったのか?
 もっとも、どれにしても大差はないが・・・・、ただシュウミンの場合より苦しむ時間が短かったのが、唯一の救いだったかもしれない。
 吊した左足の膝まで漬け込まれた後引き上げられ、仲の良かったシュウミンの隣にそのまま吊された。
 
 侍女長アンリは縄で木製の城門に大の字に張り付けられ弓の的にされた。
 最初の矢は左下腹部に当たった。
 その瞬間、彼女は何が起きたか信じられないように一瞬唖然とした。
 下を見て矢が刺さっているのを見たと同時に激痛が走り、叫んだ。
「ぎゃああっ」
 次の瞬間二の矢が右の乳房に突き立った。
「ぐっ」
 第三の矢は恥骨を打ち砕き性器をえぐり取った。
 アンリは苦悶の表情でもだえていたがそれを楽しむかのように次の矢は暫くこなかった。
「ぎいい、痛い、痛い、速く殺してぇぇ、ぐうう」
 四本目は左肩だった。
「ひいぃ」
 体を揺するが板に矢で縫いつけられているため、手足が多少動くにすぎない。
 あまりの痛さにぎゃあぎゃあ泣き叫んでいたが、いずれも致命傷でないため、まさに生き地獄であった。
 10分程経って叫び声もかすれ始めた頃、ようやく次の矢が飛来し、アンリの細い首に刺さった。
 もはや叫び声にもならず、喉からひゅーっと空気の漏れるような音がしただけだった。
 アンリは白目をむき、そしてごぼっと血を吐いた。
 手足の最後の動きもやや弱まった頃、一斉に何十本の矢が放たれ、アンリの裸体はハリネズミのようになり、ようやく苦痛から永遠に逃れることが出来た。
 手足のロープが切り離されたが、下に落ちることなくアンリは大の字のまま城門に縫いつけられたままであった。
 メイファは侍女達の惨たらしい死を見せられ、完全に脅えていた。
「お願いです。助けてください。死にたくないの。」
「王家の者がそんなことでどうするの、しっかりなさい」
 メイリンは叱責したがメイファはもう半狂乱だった。
「王家のものを生かしておいたら反乱分子の絶好の拠り所となってしまうではないか」
「例え奴隷になっても構いません。どうか命だけは助けてください」
「だめだ」
「いやぁ。死にたくない、いや!お願い、いやぁ。」
メイファは門型に組まれた縦横3m四方の木枠=処刑具に手を開かされ、鎖付の革製手枷でY字型に宙吊りにされた。
次に両足の膝の少し上の部分にも枷がはめられ、両方の太股を左右に極限まで引っ張り上げられ、陰部をさらけ出され、YとM字組み合わせたような屈辱的な姿勢で固定された。
 メイファの手足は、体を揺することも儘ならないほど強力に引っ張られ、首と下腿だけが自由に動かせる程度だった。
 メイファの吊られた処刑具は6、7メートルもの高さの木枠(シュウミン達が吊り下げられ釜煎りにされたもの)の柱にに刻まれたレールに沿って縄で徐々に持ち上げられ、上端で固定された。
 メイファの裸体はこれ以上ないほどの恥ずかしい格好で広げられた状態で、空中に高々と晒されてしまった。
 将軍が合図をすると、呆然としているメイファの下に、2m程の高さの三角木馬のような構造物が引き出されてきた。
 メイファが不安に駆られ凝視すると、それには刃渡り3m刃幅1mはあろうかと思われる巨大な刃物が取り付けられていた。
 鋭利な光を放つ分厚い刃はメイファの開かされた裸体の中心に、そして直角に設置された。
 その光景を、そして処刑具と木枠の構造を見たメイファは、それが何を意味するのかを嫌でも悟らなければならなかった
「いやー、お願い助けて。恐い、恐いの。死にたくない。こんな酷いことはやめて、お願いだから」
 下腿をバタつかせて必死になって動かすが、たわわな乳房を揺らし、さらけ出された秘処をくねらせただけで、単に兵士たちの目を楽しませたにしかすぎなかった。
「おいおい、あんまり暴れると吊している縄が切れて、真っ二つになるのが早まるだけだぞ」
 メイファはびっくとし、あまりの恐怖に体を揺するのをやめた。
「お願いです。降ろしてください。何でもしますから、ど、奴隷になって一生お仕えいたしますからどうか助けてください」
「ああ、おろしてやるよ」
「えっ、ほ、本当ですか?」
「ただし、真っ二つでな」
「ひぃー、いやぁ。やめてぇ」
 どどどどどどっと太鼓の連打が始まった。
「メイファ公妃、さ・よ・う・な・ら。」
「ま、待ってお願い」
「やれ」
 執行人がロープを断ち切るべく斧を振りかざした。
「ひぃーお願いぃ、やめ・・・」
 メイファの言葉は死への落下で虚しく途切れた。
 がくん!
「きゃ!」
 突然落下が止まった。
 メイファは何がどうなったのか全く判らないが、宙吊りのまま恐怖で体の震えが止まらない。
恐る恐る下を見るが、まだ死の木馬まで50センチ程の高さが残っている。
どうやらもう一本の縄が残っており、それが処刑具の落下を止めた原因だった。
「どうだ死ぬ気分は、助けて欲しいか」
「お、お願いです。何でもしますからどうか助けてください」
 メイファはそう答えたつもりだったが恐怖と震えでまともな言葉にはなっていなかった。
「巻き上げてやれ」
 上昇とともにメイファは助かったと安堵し、思わず失禁してしまった。
 始めはちょろちょろと出て「シャーっ」っと放物線を描いてたれ流した。
「わははは」
「お姫様の放尿だ」
 兵士たちが嘲笑と馬声を浴びせるが、もはやメイファの耳には入っていない。
 少し余裕が出てあたりを見回した。
 兵士たちの野卑た目が自分に注がれているのに気づいたが、もうどうでもよかった。
 ・・・とにかく助かるんだわ。
 処刑具は一番上まで巻き上げられ、同時に生への歓びがメイファにわき上がってきた。
「あ、ありがとうございます。例え奴隷となっても一生・・・・」
 メイファが恭順の言葉を口にしたその時、将軍がにやりとして右手を挙げた。
 メイファは瞬時に自分が騙されたことを知った。
 その瞬間、以前の数倍の恐怖が走った。
「きゃああぁぁ」
 メイファは永遠に続くとも思える死の落下を感じた。
 ざん!
 股間に何か刺激を感じ、彼女の目に巨大な刃が映った様な気がした。
 次の瞬間メイファの均整の取れた美しかった裸体は2つの肉塊と化し、処刑具の左右にぶらさがり揺れていた。
 おそらく二つに切断されてから一瞬、痛みが襲ったであろう。
 しかしそのすぐ後には永遠の無痛。
 メイファの両半身は鎖で繋がれた手と太股の鎖とで吊られているため、斜めになりぶらぶらと内臓を垂らせて大きく揺れている。
 その揺れにつられ、緊張を失った下腿は「く」の字に折れ曲がり、屈伸をするかの如く地面をさして動いていた。
 そしてその美しい首は、恐怖に歪んだ表情のまま、下顎の一部を切り取られただけで右の半身に付いており、力無く斜め下に垂れている。
 刃は開かれた股間を正確に真っ二つに切り裂いた。
 が、下腹の内臓を切断されつつ落下したメイファの肉体は、胸骨のあたりで少し左にずれはじめたのであろう。
 そして、頚椎のやや左まで切り裂かれ、刃が頭蓋骨の下縁と下顎にあたった時に、その衝撃で首が右に跳ね上がった結果であろう。
 メイリンは目を思わず伏せた。
 自害が禁じられている信仰が恨めしくも思われた。
 次は王女ランランの処刑であったが、メイリンは自身の処刑の準備のために城の中に引き込まれた。
 聖処女として育てられた王女ランランは、その美しくもあどけない顔を蒼白にし半ば放心状態で、メイファが切り裂かれた処刑台前に裸で引き出された。
 しかし、ランランに用意された処刑具はメイファの時とは違い、木枠の中に取り付けられた椅子のようなものであった。背もたれの部分の上部に、首と手を入れる孔のあいた板状の枷が取り付けられている。
 また座板のちょうどお尻の部分には、丸い15㎝ほどの丸穴が穿たれていた。
 ランランはそこに腰かけさされ、上部についている板に開けられた半円形の穴に首と両手首を入れられ蝶番で繋がれた枷が閉じられた。
 そして頭は天を仰ぐように首を斜め後ろに曲げられて、食道と口が一直線になるようバンドで固縛された。
 次に兵士に両足を掴まれ、無惨に開脚され太股を椅子の横に皮のベルトで固定され、さらに上体が動かぬよう背板ごと胸を縄で縛られた。
 未成熟な乳房がぎゅっと絞り上げられたとき、ランランは少し身をよじったが、終始全くと言っていいほど、この無礼に抗うことはなかった。
 早くにやむおえず女王として即位し内政、外交と司らなければならなかった母のメイリンとは違って、王家の長女本来の役割、祭司としての教育を宮廷奥深くで受けて育ったランランには、抵抗等という概念そのものが無いのであろう。
 ランランの前に引き出された物はメイファの時の刃ではなく、二メートルほどの鋭くとがった槍、いや串とでも言うべき鉄の棒であった。
 世俗と乖離して育ったランランは、自分の最後がまさかそれで串刺しになるとは想像もつかない。
 将軍が合図を送り、処刑具がメイファの時と同じく巻き上げられた。
上向きに頭を固定されているので下が見えず、漠然とした恐怖に体が震え始めた。
 頭が後屈しているため口が半開きになっていなかったら、歯ががちがちと鳴ったであろう。
 下では槍が所定の位置に正確に取り付けられた。
 太鼓の連打が聞こえ、王妃が合図した。
 執行人がロープを斧で断ち切った。
 だーん
 処刑具が落下し美少女の串刺しが完成した。
 椅子の穴を通じて突き出た槍が、聖処女ランランの未通の陰部を貫いた。
 ランランの秘部から刺入した槍は内蔵、食道を貫き、その先端が残虐なアイラ王妃の目的通り口から一メートルぐらい突き出ていた。
 しかし即死に至るような傷ではないため、その状態でランランはもがき苦しんでいた。
 手枷に固定された手を震わせ、唯一自由な膝から下の足をばたつかせもがいている。
 そのたびにまだ成熟しきっていない乳房が揺れるのが印象的だった。
 太い槍が食道を貫いているため声も出せず、槍の飛び出た口からごぼっと血が溢れ出た。
 その後五分ぐらいもがいていたが、徐々にその動きはか弱くなり、最後に足を跳ね上げた後ブルブルッと痙攣しランランの十六年のはかない生涯は閉じられた。
 その頃、城内に引き立てられた女王メイリンは、裸で後ろ手に縛られ乳房を絞り出すように胸縄を掛けられ、寝返ったギジエ将軍から最後の陵辱を受けていた。
「恥を知りなさい裏切り者、私の心までを犯すことはできませんよ。」
 あまりの悔しさに最初は感じまいとしていたメイリンも、その動きにつれ徐々に高まってきていた。
「はっ、あう。は、ああ。」
 しかし、心をぐっと閉ざし、ついに性感を封じ込め耐えた。
 ギジエはそんなことにはお構いなく動きを早め、メイリンの中に精液を吐き出した。
「ふう、メイリン陛下、あの世の土産にたっぷり出しておいて差し上げましたからね。」
 メイリンは全裸のままで後ろ手に縛られ処刑の準備に引き立てられた。
 処刑具は、ベッドのような台で端から50cmあたりの処に枷となる板がついており、中央にやや大きめの半円形の切り込みがある。
 そしてそのすぐ左右に一つ、大きく離れたところにさらに一つづつ、都合五つの半円形の切り込みが設けられている。
 兵士たちがメイリンを処刑具に運び、優美な手足を掴み枕板の中央の切り込みに首を載せ、仰向けに寝かせた。
 両手はいましめが解かれたものの、すぐ兵士たちによって首の隣の切り込みに押さえつけられた。
 そしてあろうことか、兵士たちはメイリンの両足を掴むと、枷の一番外側の切り込みに足首をのせようとした。
「ひい、無礼な!やめなさい。この恥知らず。」
 体を揺すって抵抗はしたものの所詮かなうわけもなく、優美な肢体をV字型に大きく開かされ、陵辱の痕も生々しい陰部が露わにさらけ出された。
 ついに枷板の上部が固定され、この屈辱的な格好のままメイリンは拘束されてしまった。
「あんまりです、このような仕打ちは、早く私を殺しなさい。」
「これがトルファン国のあの高貴な女王様のおまんこか。」
「おっ、閣下の精液が溢れてるぜ。」
 兵士たちは卑わいな言葉と視線を浴びせながら、メイリンの陰部に淫靡な指使いで媚薬を塗り始めた。
「は、はう。いや、やめなさい。」
 しばらくするとメイリンは、さっき犯されても感じることのなかった性器が、形容しがたい快感を呼んでいることに気づき愕然とした。
 次にピンと起った乳首に細い絹糸が巻き付けられた。それは引くと輪が縮まる結び方になっており、軽く引き絞られた。
「ひっ!」
 メイリンはその刺激、痛くもあるがツンと痺れるような甘美さに思わず声を上げてしまった。
 兵士たちは糸で乳首を様々な方向へ引っ張り均整の採れた乳房を変形させ弄んでいる。
 執行係は余録とばかりにメイリンのクリトリスを舐めまわした。
「あ、ああん、なにをするの、はああ、い、いや。」
 さっき中に出された精液と媚薬によって溢れ始めた愛液で、メイリンの秘部はぐちょぐちょになってしまった。
 処刑人はメイリンの腕ほどもある、そしてカリの部分が異様なまで大きく張りだした淫具を取り出した。
 それは、一つには女性の感じる急所を刺激するためであったが、
 もう一つには挿入したまま死んでも、遺体から淫具が抜けないための「戻し」でもあった。
 将軍は人気の高かった女王を徹底的に辱め、過去の権威を徹底的に破壊し貶めることが目的だった。
 処刑人はメイリンのたぎった陰部にそれを挿入した。
 巨大な張り型がメイリンの中に入るにしたがってじゅぶじゅぶと精液が溢れ逆流してきた。
「うっ、あ、あ、ああぁぁぁ。」
 メイリンは巨大な淫具で貫かれ体中が張り裂けるような錯覚にとらわれたが、痛みはなく媚薬のせいで形容しがたい快感がこみ上げてきた。
「くっ、ああ。」
「はう、ああん、いいいい。」
「はああ、い、いや、ああ。」
 このままでは絶頂に追い上げられることは明らかだった。
「いい、いく。だ、だめ。い、いっちゃ」
 そのとき突然淫具の動きが止まった。
「はあ、あ、はあ、ううう。」
 メイリンの腰はあたかも続きを望んでいるかのごとく不自由な体勢なりに動いている。
 再び挿入されると無意識のうちに自ら腰を振っていた。
「ああん、いい、はあ、はあ、いい、ああん、いい。」
 しかしまた上りつめる寸前で中断された。そしてこれが何度となく繰り返された。
 媚薬のせいもありメイリンにもはや気高い女王のプライドも威厳もなかった。
 そしてこの状態のままメイリンは広場に引き出された。
見物人たちは気貴い女王の無惨な姿に固唾をのんだ。
その間も処刑人はメイリンの中に挿入した淫具を操り続けている。
メイリンのあられのない声が広場に響く。
「ひいー、や、やめないで、あ、ああ、はああ」
 広場の木枠には先刻メイファを真っ二つに切り裂いた巨大な刃が、今度は逆にちょうど後世のギロチンのように高くロープで吊されており、その柱の下にメイリンの処刑台が固定された。
 そして乳首を結んだ絹糸の端が処刑台の柱の上方を通して刃に括られた。
 これで、刃が落ちると同時に乳首を結んだ絹糸の輪が瞬間的に縮まりながら、乳首を上に引っ張り上げることになる。
 勿論その結果は・・。
 天高く見える巨大な刃を見たメイリンは、すべてを悟り諦めた。
 もうこれで楽になれるんだわ、やっと死ねる。
 メイファとランランのところへいける。
 そう思ったメイリンにはかつての王国の復興や民たちの視線も最早どうでもよいことであった。
「いい、いい、ひい、いいいぃ。」
 そうふっきれたことでメイリンの快感はますます増してきた。
 処刑人がまた肉責めを中断するとメイリンは「もっと、。はっ、早く入れて、お願いいかせて。早く殺して」見物している民衆たちはあの高貴で優美な女王が、まるで娼婦か性奴隷のような狂態を晒していることに失望した。
「くう、いいい。ああん、いく、いく。」
ついにメイリンに最後の絶頂が訪れた。
「いいい、ああいく、はあ、いくっ、いくっ。い、いくぅ、ぐっ、ぐ、くううう…。」
 だーん!
 その瞬間刃が落下し、恍惚状態のメイリンの首と手足の首を一気に切断した。
 同時に瞬間的に絹糸の輪が引き絞られ、メイリンの乳首がちぎれ飛んだ。
 足首のなくなった下肢は、バーンとバネを巻き戻すように処刑台に血をまき散らしつつ叩きつけられ、台上で人の字になり一瞬ぴくぴくと痙攣した後、開かれた股間から小水がほとばしり出た。
 旧王家の権威を落とす為と確実に王族が絶えたことを知らしめるために、メイファの首と遺体が広場に晒された。
 恍惚の表情の美しい首、そしてその横に両手首と足首も添えられ、高さ1m程の台の上に整然と並べられている。
 その隣に立てられた板には、すべての首という首の無くなったメイリンの裸体が、大の字に釘で打ち付けられていた。
 その開かれた股間の媚肉には、痛ましくも極太の淫具が抜け落ちずに刺さったままであった。
 ~fine~

LINEで送る
Pocket