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  • 天王はるか・殺人事件裁判準備審議会

    天王はるか 本日3月1日、天王はるか(17歳)の殺人事件に関する裁判準備審議会が開かれました。
     この事件は、彼女の級友である海王みちると一緒に学校から帰宅する途中で複数の男性に襲われた際に、激しく抵抗し、さらにみちるを助けようとして男性の一人をナイフで刺し殺してしまったというものである。
     警察の発表によると、ナイフは相手の男性が持っていた物だが、争っている最中に彼女が奪った物らしい。
     はるかは、正当防衛を主張して殺意を否定しているが、目撃者でもある彼女たちを襲った男性たちの証言によると、「お前ら、ぶっ殺すぞ!!」と叫んだのを聞いたという。
     なによりも、この国では女性は男性に逆らう事は許されていない。にもかかわらず、はるかは抵抗し相手の一人を殺してしまった。
     今日の裁判準備審議会では、『男尊女卑権利憲章』の第11条第2項にもとづき「全裸磔」とし、今後の刑の確定と刑罰の方法は陪審員に委ねられることになった。

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    鬼畜主義人民共和国の終身大統領。
    主に女性を便器として使用し、家畜として虐待するのを好む。
    趣味で、イラストや漫画の作成、短編小説を書くことも。

     

  • 松井麻実の糾弾学級会議事録(抜粋)

    議長 「次の議題はありますか?」
    女子A「ハイ。」
    副議長「××さん、どうぞ。」
    女子A「昨日松井さんは、学校の近くの、みんなが良く買い物をする駄菓子屋の前に、小犬が捨てられているのに気がつきながら、無視して通りすぎました。とても薄情な人だと思います。」
    議長 「本当ですか、松井さん?」
    松井 「はい・・・・・・。でも、それはみんなも同じはずです。」
    議長 「今は、松井さんのことを問題にしているんです。」
    松井 「そんな・・・・」
    女子A「私は、松井さんに罰を与えるべきだと思います。」
    議長 「どんな罰を与えるか、提案のある人はいますか?」
    男子A「その小犬の気持ちを分からせるために、全裸で校門の前に繋(つな)いでやるのがイイと思いまーす。」
    副議長「他にはありますか?」
    議長 「議題を出した××さんは、どう思いますか?」
    女子A「鞭で百叩きにしたうえで、校庭に全裸で磔の刑にしてあげたら良いと思います。」
    女子B「松井さんは普段から生活態度が悪いから、それくらいじゃ反省しないと思います。全身を釘で串刺しにした上で磔にして翌日まで生きていたら許してあげるというのはどうでしょうか?」
    男子B「それは厳しすぎるんじゃないですか? 一週間ぐらいの人間便器でいいと思います。」
    議長 「松井さんは、どの罰で許してもらいたいでいか?」
    松井 「そんな・・・・言いがかりです。許して・・・・・」
    議長 「あなたの普段の行いが悪いからですよ。」
    松井 「そんな・・・私・・・何も・・・・・」
    女子A「議長、そろそろ投票して決めませんか?」
    議長 「そうですね。では、投票に移ります。今までに提案された三つの罰の中から選んで下さい。」
    議長 「『全裸で校門の前に繋(つな)いでやる』が良いと思う人。」
    副議長「12票」
    議長 「『全身を釘で串刺しにした上で磔にして翌日まで生きていたら許してあげる』が良いと思う人。」
    副議長「27票」
    議長 「『一週間ぐらいの人間便器』が良いと思う人。」
    副議長「6票」
    議長 「投票の結果、松井さんへの罰は『全身を釘で串刺しにした上で磔にして翌日まで生きていたら許してあげる』ことに決まりました。」
    松井 「そんな・・・・!! 嫌ァ!!!!」
    mamia01

    鬼畜主義人民共和国の終身大統領。
    主に女性を便器として使用し、家畜として虐待するのを好む。
    趣味で、イラストや漫画の作成、短編小説を書くことも。

     

  • 火野レイのプロフィール

    rei氏名:火野 レイ(ひの れい)
    誕生日:4月17日
    血液型:AB
    家族構成:祖父(神主) ・父(政治家)
    趣味:読書・占い
    特技:座禅
    得意なスポーツ:陸上
    好きな色:赤と黒
    好きな科目:古文
    苦手な科目:現代社会
    クセ:クセ 人を見るとき、ジッと見すえてしまう。
    性格: 
     外向性と内向性が同居。
     仕事熱心で人との適応も基本的には上手で、どんな分野でも自分らしさを発揮し、まわりから注目されるような活躍をする。
     一方で、華やかな雰囲気を持ちながら、どことなく冷たい感じのするところが欠点といえば欠点。
     神経質そうでクールに見えながら、負けず嫌いで心の中には激しいまでの情熱を持っている。
     そのせいで、周囲のことが見えなくなることもある。

     

    賞罰・履歴

    3歳・4月 幼稚園入園
    5歳・3月 幼稚園卒園
    5歳・4月 小学校入学
    12歳・3月 小学校卒業
    12歳・4月 中学校入学
    13歳(中学1年)・9月 親友に裏切られて罠にはまり、男に犯される。(国民限定)
    14歳(中学2年)・4月 輪姦学校(国民限定)
    14歳(中学2年)・5月 恥辱全裸磔刑(国民限定)
    14歳(中学2年)・10月 人間便器
    14歳(中学2年)・3月 牝犬奴隷(制作予定)
    15歳・3月 中学校卒業 15歳・4月 高校入学
    16歳(高校1年)・8月 某キャンプ場にて、数人の少年たちにバーベキューにされて死亡。(享年16歳)(国民限定)

     

  • 火野レイ『恥辱全裸磔刑』(国民限定)

    「そこでなにやってるんだ」
     男性教師の声に、女子生徒はビクッと体を硬直させた。
     その女子生徒を取り囲んでいた5人ほどの男子生徒たちもビクッとして、その刺激で射精をした。
     女子生徒の顔や長い黒髪に精液がビシャビシャと浴びせられた。
     そして男子男子生徒が近づいてくる男性教師に道を開けるように後ずさると、全裸の女子生徒が自分の体を隠そうと蹲っていた。
     女子生徒の名前は、火野レイ。
     2年生の生徒だ。
     レイはもちろん、男子生徒たちも怒られると思い、落ち着かなかった。
     男子生徒たちは、そそくさと自分たちの服装は整えたが、レイだけは顔を上げることもできずに震えていた。
    「旧校舎で、お前たち何をやってたんだ!?」と男性教師は語気を荒げる。
     だが、目は好色そうに精液まみれのレイの体に注がれていた。
     レイのことを気遣って何かを着せるようなこともせず、男性教師はなおも強く怒鳴った。
    「何をしてたかと訊いてるんだ!!」
     何の事は無い。
     咎めるよりも、羨ましいのだ。
     火野レイと言えば、学校中で評判の女子生徒だ。
     頭脳明晰、スポーツ万能。
     気位の高いところがあるが、それもまた魅力の美少女だ。
     自分だってこの美少女を犯してみたかったという嫉妬心だけが露になっていた。
     すると、その男性教師の背後から一人の女子生徒がビデオカメラを片手に現れた。
    「私が説明します、佐藤先生」
     佐藤と呼ばれた男性教師は振り向いて尋ねた。
    「佐伯か。どういうことなんだ?」
     声をかけた女子生徒は佐伯理恵(さえき りえ)。
     美少女と言うよりは、スラリとした体つきがカッコイイ、ショートヘアの女の子だ。
     陸上部で活躍していることから、直接の担任ではない佐藤もよく知っている。
     確かレイとは親友のはずだ。
     理恵は、言いにくそうに、しかし明らかな演技で佐藤に説明を始めた。
    「実は火野さんに頼まれて……」
     佐藤の背後でレイが一瞬顔を上げたが、佐藤の体越しに理恵に睨まれるとまた顔を俯(うつむ)けた。
    「火野に頼まれた?」
     佐藤はなんだか分からないが、このまま理恵に騙されたほうが面白そうだと踏んだ。
     理恵が説明を続ける。
    「火野さんって性欲が普通の人よりも強いみたいで。淫乱……て言うんですか。私なんかは…その………オナニーだけでもいいんですけど……」と言いにくそうに装っているが、それさえもレイを辱めるためのオーバーな演技だ。
    「火野さんは、毎日セックスをしないと気が済まないようなんです。それで親友の私が協力するように頼まれて………。男子たちも無理矢理火野さんに誘われたんです」
     理恵は、周りで立ち尽くしている男子生徒たちに目配せをする。
     すると男子生徒たちは堰を切ったように好き勝手なことを言い始めた。
    「そうなんです、僕たち無理矢理誘われて…」
    「彼女がどうしても犯してほしいって………」
    「いい子ぶってるけど、本当はすごいスケベで…」
    「変態も変態で、もうすごいんですよ」
    「そうそう、チンポを咥えたら離さないんですよ、こいつ!」
     自分たちで喋ってるうちに興奮ぎみになった男子生徒たちを邪魔そうにのけて、佐藤はレイの前に立った。
    「どうなんだ、火野。本当なのか?」
     レイは俯いて震えたまま黙っていた。
     前髪からは、さっきかけられた精液が滴り落ちてくる。
    「どうなんだ、答えなさい!」とレイの尻を軽く蹴った。
     レイが「ううっ…」と呻く。
     そこへ理恵が、最後の駄目押しとばかりに数枚の紙切れを佐藤に渡した。
    「これ、見て下さい。火野さん、こんなのまで私に男子トイレに貼るように頼んだんですよ」
     それは、理恵が他の男子生徒たちにトイレに貼らせた物だった。
     そこにはビデオから落としたと思われる荒い画質の写真が印刷されていて、男子生徒たちを誘う文章まで書かれていた。
     佐藤は一瞥して、わざと大きな声で読み上げる。
    「なんだ、これは? 『私はセックスが大好きな変態です。毎日放課後に旧校舎で待っているので、私を犯しに来て下さい。セックスしてもらえないと、レイちゃん泣いちゃう』? こんな物を男子トイレに貼って誘ってたのか?」
     佐藤は、レイが男子生徒たちにサンドイッチにされて犯されてる写真をレイの顔に近づけた。
    「どうなんだ、自分でやったのか? うん? お前が男子生徒たちを誘ったんだな?」
     そう言って、押し付けられた紙が、精液で濡れたレイの顔に張り付いた。
     レイは、何か言いたそうだったが、理恵の視線に刺され、凍り付いたように口をつぐんだ。
    「答えないということは、認めるということだな」
     佐藤は勝手なことを言って、レイを見下ろした。
     本当は、この場で罰として犯したいところだったが、一応は教師という立場もある。
     理恵と周りの男子生徒たちに命じた。
    「お前たち。あとで火野を生徒指導室に連れて来い。その汚いザーメンを洗ってからな」
     そう言って旧校舎を出て行く。
     理恵と目が合うと、佐藤はニタリと目だけで笑い、理恵もそれに応えた。
     お互いに、これから楽しいことをしようと思案して了解し合ったかのようだった。
     佐藤が出て行くと、理恵はレイを蹴り倒して頭を踏みつけた。
    「偉いわよ、よく黙ってたじゃない。あんたが余計なことさえ言わなきゃ、あんたの可愛いペットのカラスたちもちゃんと面倒見てあげるからね」
     そして翌日レイは佐藤の“指導”で、朝早く登校して校門の前に全裸のまま磔にされることになった。
     その体には、アイデアを出した理恵の手によって、赤いペンで落書きがされていた。
     そんなレイの隣に張り出されている処罰の理由書きには、レイの署名で、こんなことが書かれていた。
    「私は学校内で何人もの男子生徒と毎日セックスしていました。  どうぞ淫乱な私の体を観察して、辱めてください。」 続きを読む 投稿 ID 661

     

  • 『くノ一物語』…目次

     

  • 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 九、磔刑

     お恵の方が広っぱに運び込まれてから、四半刻(30分)が過ぎていた。
     処刑の準備が始められていく。休息というには、あまりにも短い時間であった。
     元よりお恵の方には、休息などない。引き廻しに同行している役人たちが、一息入れるための休憩である。
     磔柱を立てる石台は、奥の方に造られてある。
     地肌が剥き出しの崖に、今日の磔柱が斜めに立て掛けられていた。
     キの字柱である。大の字に架けられるのであろう。
     雑兵たちが磔柱に手を掛けて、地面に横たえた。
    「せめて、脚を閉じてやることはできませぬか?」
     真由は指揮官に、そっと声をかけた。
     同じ女として、無残な最期をとげる惨めさを、少しでも取り除いてやりたいのだろう。
     しかし、返答は冷たいものだった。
    「それはならぬ。落城方の処刑は、大の字磔と決まっておる。それは女とて同じこと。何しろ見せしめじゃからのう」
     指揮官は教え諭すように、静かに言った。
     居丈高な物言いでないのは、真由の功績を認めているからである。
     真由の心情を汲んでやる気持ちがあるのだろう。
     落城の度に処刑がある訳ではない。
     磔の場合、何か意図的な含みを持った見せしめの形になることは、仕方がないのである。
     そんな二人のやり取りを、お恵の方は静かに聞いていた。
     もう歩くこともできないお恵の方は、雑兵たちに担がれて、磔柱の上に運ばれた。
     縄を解かれても、すぐに磔柱に縛りつけられていく。
     お恵の方を架けた磔柱が、垂直に立てられた。
     胸はタスキ掛け、両手両脚を精一杯拡げた大の字磔である。両足のつま先は、手の指と同じ位置にまで張り拡げられて、真っ白い大の字が晒されている。
     大の字の枝分かれした部分にだけ黒い点があり、そのすぐ下が赤黒くなっているのは、こびりついた血の跡であろう。戦国の女の哀れさが滲み出ていた。
     竹筒のハミは外されていたが、お恵の方にはもう、舌を噛み切る気力も失せているに違いない。
     そのまま四半刻が過ぎた。
    「処刑をはじめい!」
     指揮官の合図と共に、槍を持った三人の武将が、磔柱に近づいていく。
     三人は横一列に並んで、それぞれの槍をお恵の方の顔に向けた。
     ハッとして槍の穂先を見つめるお恵の方。
     それでも、もう諦めているからか、静かに顔をそむけるだけだった。
     三本の槍は何度か、顔の前で打ち当てられた。
     カチャン、カチャン。
     三本の穂先が、下へ降ろされたと見えたらすぐに、真ん中の槍が突き入れられた。
     大の字に枝分かれした所、股間にえぐり込まれた。
    「ぎゃあーっ・・・・!」
     怪鳥のような悲鳴が、広っぱ全体に響き渡っていく。
     お恵の方の体のどこに、そんな力が残っていたのかという程、全身を痙攣させて暴れ悶えている。
     それでも、もう逃れる術はない。
     槍が抜かれると、血が流れ出した。流れた血は、磔柱を真っ赤に染めていく。
     すぐに二の槍が左から突きを入れる。乳の下当たりから、肩先へ突き抜ける。
     それから三の槍。左の乳房の下から肩先へ突き抜けた時、絶命したのかガックリとお恵の方の首が垂れた。おそらく心の臓を貫いたのだろう。
     通常の磔では、心の臓を避けて何度も突く。
     今回の武将の槍は、未熟だったのだろう。
     だがお恵の方にとって、その方が良かった。苦しみが少なくてすむ。
     左右の槍は交互に五回ずつ突かれ、最後のとどめの槍が、股間に突き入れられても、お恵の方の体は何の反応も示さなかった。
     血みどろの女体を磔柱に残したまま、処刑は終わった。
     お恵の方は晒されたまま、半刻(一時間)が経過した。
    「何事も起こらなかったか。よし、引き上げじゃ!」
     指揮官の合図に、同行者たちは皆一斉に、帰り仕度を始める。
     そして一向は行列をなして、来た道を静かに引き上げていった。
     当然のように、磔柱はそのままである。
     静寂が戻った広っぱには、真由ひとりが残っていた。乗ってきた馬と台車と共に。
     沈みきっている真由のそばに、どこからか小十郎が現われ声を掛けた。
    「真由、我らの手で葬ってやろう」
    「えっ?」
    「なあに、見て見ぬふりをしてくれるさ。さあ」
     処刑を終えた磔柱は、そのまま野晒しにされるのが通例である。
     小十郎と真由は苦心して磔柱を抜き、お恵の方の体を解放した。
     その磔柱を引きずって、台車に乗せかける。
    「真由、これは燃やそう。俺は林の裏側に墓穴を掘ってくる。お前が火をかけてくれ」
     小十郎は懐の火筒(ほづつ)を、真由に渡して去っていく。
     真由は小枝と枯れ草を集め、磔柱の下に置き、火をつけた。
     始めは小さな炎も、だんだん強くなり、大きな木も燃え始めた。
    「真由、掘ってきたぞ。埋葬してやろう」
     小十郎が戻ってきて、お恵の方の骸(むくろ)を抱き上げた。
     墓穴は、山の反対側に向かう所に掘ってあった。
    「ここなら、誰も来ないだろう」
     穴の横には、墓標となる木も置かれてある。
     お恵の方のなきがらを地中深く埋め、土をかぶせた後、小十郎は墓標を真由に示した。
     太い丸太の表皮が、削り取ってある。
    「さあ」
     小十郎は矢立を取り出し、真由に渡した。
     真由はしばらく考えていたが、墓標に銘を書きこんだ。
        「めぐみの墓」
     ただそれだけの文字だった。
     この方が知らない人には判らない。それに「側室、お恵の方」としてではなく「市井の女、めぐみ」として、葬ってやりたい気持ちもあった。
     墓前には線香はない。真由は花を飾ってやった。早咲きの彼岸花だった。
     二人が広っぱに戻ると、磔柱はもう燃え尽きていた。
     少し燻っている燃えがらに、土をかけて後始末をする。何事もなかったように。
    「さあ、それでは俺たちも戻ろうか」
    「はい、何も起きませんでしたね」
     二人は馬を挽きながら広っぱを出て、坂道を下っていく。
     だが、この一部始終を見ていた男がいた。
     刑場の奥の林の中に、一人潜んでいたのはお恵の方の実の兄、村瀬勘十郎であった。
     妹を助けてやることもできず、「せめて埋葬だけでも」と思っていたのだろう。
     勘十郎は、去っていく二人の後ろ姿に、そっと頭を下げていた。
     小十郎と真由は、坂を下りきり平地に出た。
    「真由、馬に乗れ。俺が挽いてやる」
    「えっ? でも・・・」
    「遠慮するな、その方が気分も落ちつく」
     小十郎は、真由の体を馬の上に押し上げた。
     真由は両脚を揃えて、チョコンと打ち乗り(横乗り)になった。
    「何だ、その乗り方は」
    「だって・・・」
     今日はいつもの着物姿ではないのだか、二人きりだとやはり跨るのは羞ずかしいのだろう。
     普段の陽気な真由なら、ここで照れ隠しに饒舌になるのだが、今は口数も少なく表情も硬い。
     心なしか哀しげな表情であった。
     小十郎がふり返ると、夕暮れが、今降りてきた山を浮かび上がらせ、茜色が空一面を染めていた。
    (真由には、この仕事は無理なのかも・・・)
     小十郎は何も語らず、静かに進んでいく。
     長く延びた自分たちの影を、踏みしめるように。
     トボトボと・・・。

    第二章、終

     

  • 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 八、引き廻し

     陽が充分に昇ってから、引き廻しは始まった。
     腰巻きも剥がされた素っ裸を、後ろ手高手小手に縛しめられたお恵の方が肩を小突かれながら、門の方にやってくるのが見えた。
     舌を噛ませないように、口には竹筒のハミが掛けられている。
     首の下と腹部に菱形を描く高手小手縛りは、絞り縄のせいもあって、乳房のふくらみを強調するかのようである。
     明るい陽射しの中に真っ白い裸体を晒しては、さすがのお恵の方も羞ずかしいのだろう、前かがみになってヨチヨチ歩いている。
     太腿を開かないように、膝から下だけを動かしているのだから、歩みは遅い。
    「えーいっ! キリキリ歩め!」
     意地悪な追っ手に肩を小突かれ、その都度ヨロヨロと進むお恵の方。
     何度も肩を小突かれ、やっと城門に差し掛かった時、そこには真由が待っていた。
     灰色の忍び装束姿は、初めての身なりである。
    「そんなに遅い歩みだと、日が暮れます。わたしが馬で挽きましょう」
     真由が城門の外を指差した。
     その先には、伍平が作った台車付きの三角木馬が、待機させられていた。
    「おお、なるほど、これは良い」
     お恵の方のすぐ後ろにいる、騎馬姿の武将が声をあげた。
     今回の指揮官であろうか、やはり遅い歩みを気にしていたようである。
     馬に挽かれて台車が、行列の先頭に据えられた。
    「その女を馬に乗せてやれ!」
     指揮官に命令され、足軽たちがお恵の方を抱えあげる。
     お恵の方は両脚を左右から開きぎみに掴まれ、三角木馬の上に運ばれた。
     三角木馬は台車の上だけに、本物の馬と同じ位の高さにある。
     まさに馬上での引き廻しとなる。
    「うっ、うーっ・・・」
     まさか、この期に及んで三角木馬に跨ろうとは、お恵の方は夢にも思っていなかったであろう。
     両足首はすぐに縄を巻かれ、台車につなぎ留められた。
     後ろ手縛りの縄尻と、胸縄につけられた縄は、三角木馬の前後に固定された。
     これで前後にも左右にも、転げ落ちることはない。
    「出発!」
     指揮官の合図に押されて、真由は馬を進めさせた。
     必然的に大八車の三角木馬も進行する。
     路面は必ずしも平らではない。水溜りになる窪みもある。
     その窪みに入るたびに、お恵の方は悶えた。
    「うっ、うっ、むーっ・・・」
     真由は時々、後ろを振り返った。
     そこにはお恵の方のあえぐ顔がある。もうあの怜悧な表情はなかった。
     全身を硬直させて、太腿で挟みつける姿は、ただの哀れな女だった。
     本物の馬とはいえ、跨っている真由の股間の傷口にも、木馬責めが蘇っている。
     真由には、今のお恵の方の辛さが、いやというほど解る。
    「思い知るがよい・・・」
     真由は心を鬼にして、小さくつぶやいた。
     お恵の方の後方左右には、縄尻をとっていた足軽がついている。
     大八車が転倒しないように、との配慮であろう。
     そのすぐ後ろには、指揮を採る騎馬の武将。更に続いて、槍を持った兵隊たちが
     二十名くらい従っている。
     罪人の引き廻しと違って、捨て札などは掲げていない。
     前日のうちに、高札を要所要所に立ててあるので必要もない。
     襲撃の惧れがあるというのに、意外と人数が少ないのは、各所に鉄砲が配備されているからである。小十郎もその中に入って、警戒に当たっている。
     そんな中を引き廻しの一行は進んでいく。
     城の周りの道は、よく手入れされていてまだ良かった。
     それが田畑の広がる当たりに来ると、道はでこぼこになっている。小石がゴロゴロ出ているし、林に連なっている所は、木の根が浮き出ている所もある。
     道が悪ければ悪いほど、お恵の方は辛い思いをさせられることになる。
     大八車は左右に揺れ、車輪が小石を乗り越えるたび衝撃を与える。
     その苦悩する姿は、真後ろにいる者にはよく判る。
     お恵の方の尻はピクピクと震え、太腿は痙攣するように突っ張る。
     本能的に縄目から逃れようとするのだろう、手の指を開いたり、握り締めたりしながら、括り合わされた手首を捩っている。
     それでも悲鳴をあげないのは、やはりくノ一の意地であろうか。
     畑では百姓たちがあちこちで鍬を振るっていた。
    「おーい、来たぞーっ!」
     誰かが叫ぶと、百姓たちは鍬を置いて、三々五々集まってくる。
     道から一段低くなっている畑の中で、十人、二十人と集団ができた。
    「本当に素っ裸だ。白い肌だべえ」
     引き廻しの一行はまだ遠くにあり、何かに乗せられている女が素っ裸であることだけが判る。
     行列が近くになっても、皆、お恵の方だけを見ている。
    「あんなもんに跨らされていらあ」
    「あんなに尖って痛くねえのかなあ」
    「バカ、痛えにきまってるだろがあ」
    「そんでも、女があんな物に跨らされちゃあ、たまんねえだろなあ」
     百姓の女房に声を掛けるやつがいる。
     その若い女房は、陽に灼けた顔を更に赤くして下を向いた。自分が晒し者にされているような気持ちになったのだろう。
     こんな山奥の百姓にとって、娯楽といえるものは殆どない。
     引き廻しなどは格好の見世物であった。それも、若くて美しい女の素っ裸である。
     男たちが皆、興奮するのも無理はないだろう。
    「うちのかかアのやつも、あんな折檻してやっかな」
    「おめえのかかアだったら、かえってヨガるんじゃねえのか?」
    「あはは、違えねえ」
     百姓たちの無責任な会話も、お恵の方の耳には届かない。
     お恵の方はひたすら、三角木馬の苦痛と闘うだけで精一杯だった。
     口にハミを掛けられていなかったら、舌を噛み切っていたかも知れない。
     お恵の方の今は、地獄の苦しみだけだった。
     時々振り返ってみる真由の眼にも、お恵の方の表情が弱々しく見えだした。
     木馬の胴を挟みつけている太腿は、赤く染まっている。軟らかい粘膜が裂けたのだろう。
     山の麓に差しかかった時には、もう百姓たちの姿も見えない。
     山を登り始めた時には、お恵の方の全身の力が緩んでいた。ガックリと首を垂れているが、それでも時々動いているのは、気を失っていないのであろう。
     極限の苦しみの先はどうなっているのか? 真由は少し恐ろしくなった。
     一刻半(三時間)かけて広っぱに到着した時は、陽はもう中天にあった。
     広っぱは山崩れでもあったのか、山肌が剥き出しになっている。
     その崩れた跡を、地ならしでもしたのだろう。処刑場には丁度良い。
     もう何度も使われたのか、磔柱を立てる穴も穿たれている。
     足軽たちがお恵の方を引き降ろす。
    「うわっ! 臭えーっ!」
     地面に横たえられたお恵の方は、もう、生きた人形であった。
     股間は血と糞尿に汚れきっている。弛緩しきった下半身には、もう感覚がないのだろう。
     真由は川から水を汲んできて、お恵の方の下半身を洗い流してやった。
    「あなたが悪いのよ・・・」
     汚れきった三角木馬の背も洗ったのは、お恵の方の名誉の為である。
     真由の怨みは、もう消えていた。
     お恵の方の眼差しにも、怨みがましさはなかった。
     お恵の方にしてみれば、真由の怒りは理解できる。
     その怒りも忘れて、自分に憐れみをかけてくれているのも解る。
     敵の中でただ一人、消えていく命を見守ってくれる人がいる。
     お恵の方にとって、それがせめてもの救いなのだろう。
     そんなお恵の方の心理も、真由に伝わってくる。
     二人は特に言葉を交わした訳ではない。
     それでも、初めて二人の心は重なっていた。

     

  • 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 七、復讐

     蒼月城に一室を与えられて、真由は休養していた。
     初夏の花が咲き乱れた庭を、ボンヤリと眺めている。
    (わたしがこんな立派なお部屋を使っていいのかしら………)
     この部屋は、城内で具合が悪くなった者を、休養させるために使われている部屋だという。
     その部屋を小十郎が確保してくれたのである。
     今回の戦さの最大の功労者は真由である、と小十郎は思っている。
     その真由が、敵の手によって傷ついたのである。
     最大の配慮をもって療養させてやるのが当然、ということだろう。
     昨日担ぎ込まれた時の真由は、まともに歩けなかった。
     そんな真由の肩口の傷へは、小十郎が薬草を貼ってやった。
     もう一ヶ所、ひどく傷ついている所があるのだが、真由の口からは言えない。
     その傷ついた所は、厠を使うたびに切ない思いをさせられている。
     傷口にしみるのだ。
     昨日は厠へ行くのにも、壁や障子を伝い歩きしなければならなかったが、今日は何とか自力で歩ける。それでも木馬責めで傷ついた所にしみることは、前日と全く変わりはない。
     しばらくは悩ましい日が続くだろう。
     城には小十郎と伍平だけが残り、他の三人は里へ戻ってもういない。
     食事の世話は伍平がしてくれている。
     もしかしたら、伍平はそのために残ってくれているのかもしれない。
     そう考えると真由は、申し訳ない気持ちになった。
     そんな所に伍平がやってきた。
    「真由さん、もうだいぶ動けるようになったようだね」
    「あっ伍平さん、お蔭さまでもうすっかり良くなりました」
     伍平は時々、様子を見にやってくるのだ。
    「お世話をかけて申し訳ありません。伍平さん、わたしのために残ってくれているのでは………」
    「そんなこと気にしなくてもいいさ。自分たちの仲間を守るのは当たり前だから」
     真由は嬉しかった。自分が一人前と認められたのだから。
    「小十郎はこの先のこともあって、しばらく城を離れられんじゃろう。わしはそろそろ退散するが、真由さんは小十郎と共にすればよい」
    「はい」
    「それはそうと、黒鷹城で捕らえた者の中に、お方様と呼ばれる女子がいたということじゃ」
    「えっ? それは、お恵の方では?………」
    「うむ、そう呼ばれておる」
     戦さの顛末は、真由も聞いていた。
     兵力を互角とみて、城から討って出た波多野勢だが、背後から別働隊に挟み撃ちにされてはたまらない。
     あっという間に壊滅状態になり、主だった武将たちは敗走した。
     弾正をはじめ、武将たちを討ち取れなかったのは、やはり鉄砲の威力に負う所が大きいようだ。
     それでも、鉄砲も戦利品として、手に入れることができた。
     一番大きな戦果は、無傷の黒鷹城であった。
     通常落ち延びる時は、城方で火を放つものである。
     それが今回は「城はもう燃えている」と思ったのであろう。
     真由は女たちの動向が気になっていたが、伍平の話では無事らしい。
     側室以外の他の女たちは、軽い取り調べの後、親元に送り返されたようである。
     だが、お恵の方だけは、蒼月城へ引き立てられて取り調べ中、とのことであった。
    「そのお恵の方じゃが、くノ一だそうな」
    「そうです。兄と一緒に忍びとして仕えていたのです」
    「それなら取り調べも、一筋縄ではいくまいのう。状況を聞いてみよう」
     伍平は立ち去っていった。
    (あの、お恵の方が囚われの身に………)
     真由はお恵の方の名を聞くだけで、怒りがこみあげてくる。
     見世物にするために、自分を嬲り責めにした女が許せないのだ。
     忍びであったことが発覚したとなれば、たとえ側室であっても、容赦のない峻烈な責め問いが行われるに違いない。
     真由は、お恵の方の拷問姿を想像した。
     三角木馬の上に全裸を晒して、苦しみ悶える姿を。
    (思い知るがよい………)
     しばらくして伍平が戻ってきた。
     伍平がもたらした情報は、意外なものだった。
     お恵の方は簡単な口頭尋問だけで、磔に架けられることになったという。
     ここより三里(約10Km)ほど離れた山の、中腹にある広っぱで処刑されるらしい。
    「そうですか………」
     真由は、何か割り切れない気持ちだった。
    「口を割らせるよりも、別の効果を狙ったのではないかな」
    「別の効果?」
    「うむ、刑場まで素っ裸にして引き廻しにかけるそうな。あちこちに高札を立てると言っておったから、波多野方の手の者を、おびき出そうという魂胆じゃろう」
    「救出の手は現われるかしら?」
    「おそらく見殺しにするじゃろう。波多野方でも、狙いは解っておるはずじゃ。それを承知での余力はあるまい」
    「引き廻し………」
     真由は何かを思いついたようである。
    「伍平さん、大工仕事は得意でしょうか?」
    「うん? まあ大概のことなら自分でできるが………、それが?」
    「じゃあ、こういうのを作ってもらえませんか?」
     真由は文机に向かうために、立ち上がった。
     その時、また股間に痛みが走る。それを伍平に覚られないように、真由は机に向かった。
     真由は紙に、何か図形のような物を描いて、伍平にかざした。
    「どれどれ、大八車を継ぎ足して、車輪を四つにするのじゃな。その上に………、ふーむ………、適当な木片を集めて作ってみよう」
     何とかできそうな素振りである。
    「お恵の方には怨みがあります。このまま見過ごすわけにはいきません」
     真由の意外な迫力に、伍平は少し驚いていた。
     翌朝、真由の目覚めはさわやかだった。
     もう、脚や筋肉の張りは完全に消えていた。
     それでも、木馬責めの傷口だけはズキズキと痛む。
     そのことは厠で、あらためて思い知らされていた。
    (あっ、イ、イタ………、あーっ!………)
     真由は声こそあげていないが、眉をしかめ、落とし口を跨いだ尻が悶えている。
     開いたヒザを時々絞るようにして、チョロチョロと排尿している。
     一気に放出するのが辛いのである。
     こんなみじめな状態を、誰にも覚られたくない。この思いはずっと続いている。
     その分、お恵の方に対する怒りがつのっていく。
     しばらく経つと、伍平が食事を運んできてくれた。
    「伍平さん、いつまでもお世話かけてすみません」
    「なあに………、真由さんの注文した物、庭の入り口の所に置いてある。あまり良い出来栄えではないけれど………。一応、見ておくか?」
    「ありがとう、伍平さん」
     真由は伍平の後ろについて、庭の入り口に向かった。
     そこには、三角木馬を乗せた大八車が、どっしりと構えていた。
     有り合わせの木で組み立てたのだろう。三角の責め木部分は当然、板を張り付けた物である。角度は少し緩やかだが、それでも頂点は尖っている。
     真由は責め木の部分を掴んで、少し揺さぶってみた。
     ビクともしない。
    「ありがとう伍平さん、これで少しは怨みが晴らせます」
     真由の表情は、生き生きと輝いていた。

     

  • 『女王国惨刑譚』…その1

     西洋のような東洋のような国の、中世の物語。
     トルファン国の女王メイリンは父王の急逝により一八歳で王位を継承し、よく国を治めその治世は評判がよかった。
     絶世の美貌と知性を兼ね備え、三七歳の現在でも全く容姿は衰えずその気貴さは近隣諸国にまで鳴り響いていた。
     しかし、メイリンの声望と容姿に嫉妬した隣国クリタールの王妃アイラは、かねてより領土に野心を抱いていた国王メネス二世をそそのかして、才色兼備の女王を徹底的に蹂躙し抹殺するべく軍をトルファンに攻め込ませた。
     メイリン女王の方針により平和外交主義であったトルファンは、突然の侵攻と軍縮政策に不満を抱き内通していたギジエ将軍の寝返りもあって、ろくな反撃もできないままにメイリンの夫のハリバトラ公と長男のトゥルイ太子は戦死し、軍は瞬く間に崩壊した。
     城から落ち延びたメイリンは、28歳になる妹のメイファ公妃と娘ランラン王女と共に侍女たちに付き添われ友好国トランへ逃げ込もうとするが、国境に後わずか1キロ足らずのところで、無念にも捕えられてしまった。
     主従一行にこの先、屈辱に満ちた悲惨な最後が待っているであろう事は、侍女たちにですら容易に理解できる。
    「女王様、公妃様、王女様、そして皆様これでお暇を戴き、私は一足お先にあちらで待っております。」
     侍女の一人シーラが持っていた短刀で喉を突き倒れた。
     シーラはトラン王族の傍流の息女で、縁あって二年前よりトルファン王家の侍女となっていたのだ。
     それ故、侵攻軍に申し出さえすれば陵辱・処刑を逃れトラン国に送還して貰える筈ではあったが、優しかったメイリンや仲間の侍女達がこれから受けるであろう屈辱の死を想いやり、自分一人のみが助かることを潔しとせず自決したのであった。
    「シーラ!あなた迄。」
    「シーラァ、シーラァ。」
     侍女たちは女王に殉じ自害したシーラを悼んだが、同時にどこか羨ましくもあった。
     何故なら、トルファン王家が祠祭する宗教はその教義で自殺を禁じており、当然いかなる事態になろうとも、その頂点に立つメイリン達王族や巫女の性格をも併せ持つトルファン生粋の侍女たちに自害ができるはずもない。
     
     追捕使達は王妃の命令に従い、一行の衣服を全てはぎ取り、見せしめに引き回す為の台車に拘束した。
     台車の先頭には、副侍女長のシュウミンとシュンランが頭を前に四つん這いにされ、床板に打ち付けられた皮枷で腕と下腿を床面にぴったりと固定された。
     しなやかな肢体を持つ二人が、尻をやや持ち上げて並び這いつくばっている様は、あたかも後ろに控える女王を守護する為に雌豹か何かが伏せているかのような錯覚さえもたらす。
     台車の中央には、宮殿から運び出した王家の権威の象徴である豪奢な玉座が設えられ、その背板には無礼にも白木の横棒を釘で打ち付けてある。
     女王メイリンはやや開脚した状態で座らされ、打ち付けられた横棒に両腕を広げて括られ、両足は左右の椅子の足に固縛された。
     さらには王家を侮辱するため、メイリンの優美な頭に略装用のティアラを、そして気品のある胸には女王位を示す首飾りを身につけさせられた。
     このような辱めにもメイリンは毅然とした表情で女王としての矜持を保っているが、ティアラと首飾りの輝きが全裸で晒されるよりも、むしろ一層の哀れさを醸し出している。
     台車の後部の左右には、白木で作られた十字架が進行方向に対して横向きに並べて立てられ、右側にはメイファが、左にはランランが背を向け合って高々と磔にされた。
     両手は手首と肘を縄で横木に固定され、胸は乳房をくびり出すように襷掛けに縄で縛りつけられ、足首は一纏めに縦木に括られた。
     肉体的に痛めつけるのではなく引き回して辱めることが目的のため、足下には足台が附けれてあり、体重を支えることが出来るが、長時間この姿勢で縛り付けられるのが非常な苦痛であることは云うまでもない。
     が、それよりも沿道に群がる民衆に裸体をさらけ出す羞恥と屈辱による精神的苦痛が、宮殿の奥深くで育った二人にとっては死ぬほど辛い責めとなる。
     その十字架の二本の柱の間の床には50cm程の柱が一本立てられ、メイファの幼なじみで侍女長のアンリが後ろ向けに蟹縛りの状態で縛りつけられている。
     ランランが架けられている左の柱の付け根にアンリの右手首と右足首が一纏めに括りつけられ、左手足は同様に右の柱に括られ、性器ばかりか肛門さえ迄もむき出しの、女として最も恥ずかしい格好で晒された。
     そして口を半開きにさせられ、まるで「はみ」の様に縄が掛けられ、頭部を柱に縛られ上体が動かせぬよう固定された。
     そんな悲惨な格好の侍女長にあたかも引率されるが如く、台車の後方には後ろ手に縛られた全裸の侍女の一群が、数珠繋ぎになって歩きながら引き立てられている。
     侍女たちは正面に視線を上げれば、優しく温厚な侍女長の恥ずかしい姿が目に映るため皆が伏し目がちに、そして女王達のこの先の運命を想い嘆き泣きながら歩いている。
     この恥辱のパレードは街道を城に向かって20数キロも延々と強制され、城下の町に入ってからも全ての大通りを練り歩くように巡行させられた。
     民衆は裏切り者のギジエ将軍の流した「女王とその側近が軍備を怠ったため戦火を引き起こし国が滅びたのだ。」とか「メイファ公妃の贅沢が(実際には清楚な暮らしだったにもかかわらず)軍事費を削ったのだ。」等との卑劣な流言に惑わされていた。
     そのせいで沿道で跪き手を合わせている敬虔な信徒と忠民も少なくはなかったが、大多数の民は今までの豊かな平和がメイリンの徳政のおかげであったことも忘れ、恥辱に晒された女王達に好奇のまなざしを投げかけている。
    ──────────────────────────────
     城内でメイリン達三人は、進駐してきたメネス二世と王妃アイラの前に引き出された。
    「これはこれは陛下、相変わらずお美しいですな。」
     メイリンは黙して答えない。
    「無礼な控えなさい」
     姉をかばってメイファが気丈に叫んだ。
    「おや、まだ自分たちの立場が分かっていないようね。まず徹底的に嬲ってからあなた方それぞれにふさわしい方法で、それも死ぬほど恥ずかしい方法で処刑してあげ・・・。あっ、死ぬほどと云っても死んじゃうのよね。ホホホホホホ。」
     主従を待っていたのは、嵐のような陵辱であった。処女のランランを除きメイリンとメイファは隣国軍幹部たちによって、そして侍女たちは兵士たちにぼろ布のように一晩中、何度も何度も犯され続けた。
     翌朝、城門前の広場で民衆が見物する中、アイラ王妃の考案した残虐な処刑が始まった。
     まず最初は侍女たち一群の処刑で絞首刑だった。
     二十数人が一列で城壁の下に、一晩中嬲られた痛々しい裸体のまま後ろ手に縄を掛けられ引き出された。
     侍女たちの首に縄が掛けられると、後ろ手のいましめは解かれたが、自由になった手で首縄を解こうと試みても強固に結ばれておりびくともしない。
     恐怖で泣き叫ぶ者もいれば、覚悟したのか縄を解こうともせず逍遥と手を合わせて祈っている侍女もいる。
     侍女は18歳から22歳までの処女から選ばれるため、彼女はあるいは操を汚されたことから、むしろ死を望んでいるのでもあろうか。
     合図とともに彼女たちは一斉に、そして徐々に城壁に引き上げられた。
     同じ絞首刑でも台から突き落とされる方法は頸椎が折れて即死するが、このやり方だと苦しむ時間が長い。
     侍女たちは引き上げられるにしたがって、つま先立ちになり両手を首の縄に掛け必死で振りほどこうとしていたが、程なく足が宙に浮いた。
     苦悶の表情で足をバタバタさせながら首縄に手を掛けもがいていたが、やがて一人また一人と力つき、腕がだらりと力無く垂れ下がった。
     口から舌を出し手足が時々痙攣していたが、ついに息が絶え、大小便を垂れ流したまま城壁の中程でゆらゆら揺れていた。
     共に25歳になる副侍女長の二人は釜煎りの刑だった。
     広場には、高さ2メートル、直径2メートル半はある大釜が置かれ、その中には熱湯がグラグラと沸き立っている。
     淑やかなシュウミンは、後ろ手と乳房の上下を一纏めに縄で縛られ、高さ6,7メートルはある門型に組まれた木枠に滑車で吊された。
     ちなみにこの木枠はメイファ、ランラン、メイリンの処刑台としても使われることになる。
     シュウミンを吊した木枠は、大勢の兵士によって大釜の上に移動させられた。
    「いやぁ、こんなのひどすぎるわ。やめて!やめて!。お願い」
     必死で懇願するが聞き入れられるはずもない。
    「おろせ!」
     執行官が冷徹に言い放つと兵士は滑車に通った綱をゆっくりと伸ばし始めた。
    「やめて!やめて!あっ、あっ。助けて」
     シュウミンは体をよじらせ悶えるが、徐々にしかし確実に沸き立つ液面へ降ろされてきた。
    「きゃ!」
     沸き立った飛沫がつま先にかかった。
     シュウミンは無我夢中で両足を曲げ熱湯から逃れた。
    「熱い、熱い。あっ、あっ、あっ。」
    しかし、更に降ろされると今度は太股をお腹にくっつけるより仕方なくなった。
    当然シュウミンの秘部が丸見えとなる。
    「おっ!大事なところが丸見えだぜ。」
     兵士がからかうがシュウミンの耳にはもう何も聞こえていない。
     さらに降ろされ蒸気がモウモウとシュウミンの顔の周りにわきたち息苦しくなってきた。
    「はあ、はあ。・・・ひっ!熱っ、熱い、。」
     沸き立つ飛沫がシュウミンの白く透き通るような尻にかかり、真っ赤な痣を作った。
    「えっ、えっ、えっ。」
     沸き立つ液面まで後数センチになり、ついにシュウミンは泣き出した。
     胸縄と後ろ手の緊縛で吊されているため、シュウミンの体は当然前傾になっている。
     その状態で太股を屈曲させているので、お尻が後ろへと突き出されたような格好となり、女陰が一番下に来てしまっている。
    「やめてぇ、お願い!あっ、あっ、漬かっちゃう。お願い、ああぁぁっ」
     じゃぶっ!
    「きゃあぁぁぁぁーー。あぁぁ。」
     ついにシュウミンの秘部が熱湯へ浸かった。
     おそらくは可愛らしい陰核も陰晨も瞬く間に茹で上がったであろう。
    「ぐっ、うぅぅぅぅぅぅ。」
     激痛に耐えていたが尻の半分ぐらいまで浸かったとき、足を引きつけていた力がついに尽き、バシャンと両足も熱湯に落ち込んだ。
    「ぎいぃぃぃぃぃーーー。」
     熱湯中で足をバタつかせるが、シュウミンの臍あたりまで降ろされ浸かった頃には、筋肉が拘縮して動かなくなってしまった。
    「・・・・・・・・・・・・。」
     乳房が漬かる寸前にがくんと首を垂れシュウミンは白目をむき、意識を失った。
     そして乳首が浸かる頃には、心臓もその負荷に耐えかねてついに停止しシュウミンは息絶えた。
    肩近く迄釜に漬かったところで、茹で殺されたシュウミンの体が引き上げられた。
    熱で変性した筋肉の拘縮でカエルの下肢のように曲がった異様な死体が、城壁に侍女たちと一緒に晒された。
     
     女王の護衛担当で格闘技にも長けた気の強い副侍女長のシュンランは、胸縄・後ろ手に縛られているにもかかわらず足で蹴り、暴れて抵抗するのでなかなか縄が掛けられない。
    「面倒だ。そいつは片足だけで良いぞ。」
     兵士がタックルしてシュンランが倒れたところを押さえつけられ、左足首に素早く縄を掛けられた。
     そして左足一本での逆さ吊りで滑車に引き上げられた。
     こうなっては自慢の蹴りも全く役に立たないが、それでもなお上体を曲げて暴れるので、さらに足首と後ろ手のいましめを背中側から別の縄で連結されてしまった。
     これでシュンランは上体を前に屈曲させることも出来なくなってしまった。
    「ちくしょう!貴様らみんな呪い殺してやる。」
     大釜の上から精一杯の恨みの叫びが広場に響く。
    「ちくしょう、ちくしょう!」
     自由な右足をバタつかせるが、徐々に煮えたぎった釜が近づいてくる。
     ごほっ、ごほっ!蒸気でむせり咳き込んでしまう。
     もう液面まで30センチ程しかない。
    「くそぉ、ちくしょう。こんな、こんな目に。何で」
     頬に沸き立った飛沫がかかる。
    「つっう。」
     背中の縄があるため前に上体を曲げ逃れることが出来ないので背中側へ海老反る他はない。
    体を揺すって抵抗の意志を示すが無論何の効果があるはずもなかった。
    が、揺すられた拍子に、後ろに縛られ手首から先しか動かない不自由な手が背中の縄を偶然掴んだ。
    シュンランは手で夢中でたぐり寄せ、この辛い姿勢を維持するだけでなく、60度に近いかと思われるほどまで背を反らせた。
     しかしそれも所詮は虚しい努力でしかない。
     液面は更に近づき、首を一杯に上げ頭部は逃れてはいたが、ついにシュンランの豊満な乳房自身の重みで垂れ下がった乳首が熱湯に晒された。
    「ぎゃあ、熱い。や、やだぁぁぁ!」
    瞬間的に更に背を反らし震えながら数秒耐えた。
    が、それがシュンランの限界だった。
     バシャン!
     力を失ったシュンランの上体は胸まで一気に釜へ真っ逆様に落ち込んだ。
     (ぎゃああああああぁぁぁ!!!!)
     ゴボゴボゴボ!
     たまらず熱湯中で思わず叫んだシュンランの喉を、そして気道を、煮えたぎった湯が逆流し灼き尽くす。
     釜の外では、シュンランの右足が空中を蹴り上げるように動いている。
     空気を求め反射的に吸い込んだ熱湯は、既に灼けただれた気道から流れ込み肺をも犯す。
     もはやシュンランに意識はない。
     臍あたりまで漬かったときには、しなやかな右足は最早動きを止め、トの字のようにだらりとたれて時々痙攣している。
     窒息したのが先であろうか、脳が熱で変性したのが先か、あるいは心臓が耐えられなくなったのか?
     もっとも、どれにしても大差はないが・・・・、ただシュウミンの場合より苦しむ時間が短かったのが、唯一の救いだったかもしれない。
     吊した左足の膝まで漬け込まれた後引き上げられ、仲の良かったシュウミンの隣にそのまま吊された。
     
     侍女長アンリは縄で木製の城門に大の字に張り付けられ弓の的にされた。
     最初の矢は左下腹部に当たった。
     その瞬間、彼女は何が起きたか信じられないように一瞬唖然とした。
     下を見て矢が刺さっているのを見たと同時に激痛が走り、叫んだ。
    「ぎゃああっ」
     次の瞬間二の矢が右の乳房に突き立った。
    「ぐっ」
     第三の矢は恥骨を打ち砕き性器をえぐり取った。
     アンリは苦悶の表情でもだえていたがそれを楽しむかのように次の矢は暫くこなかった。
    「ぎいい、痛い、痛い、速く殺してぇぇ、ぐうう」
     四本目は左肩だった。
    「ひいぃ」
     体を揺するが板に矢で縫いつけられているため、手足が多少動くにすぎない。
     あまりの痛さにぎゃあぎゃあ泣き叫んでいたが、いずれも致命傷でないため、まさに生き地獄であった。
     10分程経って叫び声もかすれ始めた頃、ようやく次の矢が飛来し、アンリの細い首に刺さった。
     もはや叫び声にもならず、喉からひゅーっと空気の漏れるような音がしただけだった。
     アンリは白目をむき、そしてごぼっと血を吐いた。
     手足の最後の動きもやや弱まった頃、一斉に何十本の矢が放たれ、アンリの裸体はハリネズミのようになり、ようやく苦痛から永遠に逃れることが出来た。
     手足のロープが切り離されたが、下に落ちることなくアンリは大の字のまま城門に縫いつけられたままであった。
     メイファは侍女達の惨たらしい死を見せられ、完全に脅えていた。
    「お願いです。助けてください。死にたくないの。」
    「王家の者がそんなことでどうするの、しっかりなさい」
     メイリンは叱責したがメイファはもう半狂乱だった。
    「王家のものを生かしておいたら反乱分子の絶好の拠り所となってしまうではないか」
    「例え奴隷になっても構いません。どうか命だけは助けてください」
    「だめだ」
    「いやぁ。死にたくない、いや!お願い、いやぁ。」
    メイファは門型に組まれた縦横3m四方の木枠=処刑具に手を開かされ、鎖付の革製手枷でY字型に宙吊りにされた。
    次に両足の膝の少し上の部分にも枷がはめられ、両方の太股を左右に極限まで引っ張り上げられ、陰部をさらけ出され、YとM字組み合わせたような屈辱的な姿勢で固定された。
     メイファの手足は、体を揺することも儘ならないほど強力に引っ張られ、首と下腿だけが自由に動かせる程度だった。
     メイファの吊られた処刑具は6、7メートルもの高さの木枠(シュウミン達が吊り下げられ釜煎りにされたもの)の柱にに刻まれたレールに沿って縄で徐々に持ち上げられ、上端で固定された。
     メイファの裸体はこれ以上ないほどの恥ずかしい格好で広げられた状態で、空中に高々と晒されてしまった。
     将軍が合図をすると、呆然としているメイファの下に、2m程の高さの三角木馬のような構造物が引き出されてきた。
     メイファが不安に駆られ凝視すると、それには刃渡り3m刃幅1mはあろうかと思われる巨大な刃物が取り付けられていた。
     鋭利な光を放つ分厚い刃はメイファの開かされた裸体の中心に、そして直角に設置された。
     その光景を、そして処刑具と木枠の構造を見たメイファは、それが何を意味するのかを嫌でも悟らなければならなかった
    「いやー、お願い助けて。恐い、恐いの。死にたくない。こんな酷いことはやめて、お願いだから」
     下腿をバタつかせて必死になって動かすが、たわわな乳房を揺らし、さらけ出された秘処をくねらせただけで、単に兵士たちの目を楽しませたにしかすぎなかった。
    「おいおい、あんまり暴れると吊している縄が切れて、真っ二つになるのが早まるだけだぞ」
     メイファはびっくとし、あまりの恐怖に体を揺するのをやめた。
    「お願いです。降ろしてください。何でもしますから、ど、奴隷になって一生お仕えいたしますからどうか助けてください」
    「ああ、おろしてやるよ」
    「えっ、ほ、本当ですか?」
    「ただし、真っ二つでな」
    「ひぃー、いやぁ。やめてぇ」
     どどどどどどっと太鼓の連打が始まった。
    「メイファ公妃、さ・よ・う・な・ら。」
    「ま、待ってお願い」
    「やれ」
     執行人がロープを断ち切るべく斧を振りかざした。
    「ひぃーお願いぃ、やめ・・・」
     メイファの言葉は死への落下で虚しく途切れた。
     がくん!
    「きゃ!」
     突然落下が止まった。
     メイファは何がどうなったのか全く判らないが、宙吊りのまま恐怖で体の震えが止まらない。
    恐る恐る下を見るが、まだ死の木馬まで50センチ程の高さが残っている。
    どうやらもう一本の縄が残っており、それが処刑具の落下を止めた原因だった。
    「どうだ死ぬ気分は、助けて欲しいか」
    「お、お願いです。何でもしますからどうか助けてください」
     メイファはそう答えたつもりだったが恐怖と震えでまともな言葉にはなっていなかった。
    「巻き上げてやれ」
     上昇とともにメイファは助かったと安堵し、思わず失禁してしまった。
     始めはちょろちょろと出て「シャーっ」っと放物線を描いてたれ流した。
    「わははは」
    「お姫様の放尿だ」
     兵士たちが嘲笑と馬声を浴びせるが、もはやメイファの耳には入っていない。
     少し余裕が出てあたりを見回した。
     兵士たちの野卑た目が自分に注がれているのに気づいたが、もうどうでもよかった。
     ・・・とにかく助かるんだわ。
     処刑具は一番上まで巻き上げられ、同時に生への歓びがメイファにわき上がってきた。
    「あ、ありがとうございます。例え奴隷となっても一生・・・・」
     メイファが恭順の言葉を口にしたその時、将軍がにやりとして右手を挙げた。
     メイファは瞬時に自分が騙されたことを知った。
     その瞬間、以前の数倍の恐怖が走った。
    「きゃああぁぁ」
     メイファは永遠に続くとも思える死の落下を感じた。
     ざん!
     股間に何か刺激を感じ、彼女の目に巨大な刃が映った様な気がした。
     次の瞬間メイファの均整の取れた美しかった裸体は2つの肉塊と化し、処刑具の左右にぶらさがり揺れていた。
     おそらく二つに切断されてから一瞬、痛みが襲ったであろう。
     しかしそのすぐ後には永遠の無痛。
     メイファの両半身は鎖で繋がれた手と太股の鎖とで吊られているため、斜めになりぶらぶらと内臓を垂らせて大きく揺れている。
     その揺れにつられ、緊張を失った下腿は「く」の字に折れ曲がり、屈伸をするかの如く地面をさして動いていた。
     そしてその美しい首は、恐怖に歪んだ表情のまま、下顎の一部を切り取られただけで右の半身に付いており、力無く斜め下に垂れている。
     刃は開かれた股間を正確に真っ二つに切り裂いた。
     が、下腹の内臓を切断されつつ落下したメイファの肉体は、胸骨のあたりで少し左にずれはじめたのであろう。
     そして、頚椎のやや左まで切り裂かれ、刃が頭蓋骨の下縁と下顎にあたった時に、その衝撃で首が右に跳ね上がった結果であろう。
     メイリンは目を思わず伏せた。
     自害が禁じられている信仰が恨めしくも思われた。
     次は王女ランランの処刑であったが、メイリンは自身の処刑の準備のために城の中に引き込まれた。
     聖処女として育てられた王女ランランは、その美しくもあどけない顔を蒼白にし半ば放心状態で、メイファが切り裂かれた処刑台前に裸で引き出された。
     しかし、ランランに用意された処刑具はメイファの時とは違い、木枠の中に取り付けられた椅子のようなものであった。背もたれの部分の上部に、首と手を入れる孔のあいた板状の枷が取り付けられている。
     また座板のちょうどお尻の部分には、丸い15㎝ほどの丸穴が穿たれていた。
     ランランはそこに腰かけさされ、上部についている板に開けられた半円形の穴に首と両手首を入れられ蝶番で繋がれた枷が閉じられた。
     そして頭は天を仰ぐように首を斜め後ろに曲げられて、食道と口が一直線になるようバンドで固縛された。
     次に兵士に両足を掴まれ、無惨に開脚され太股を椅子の横に皮のベルトで固定され、さらに上体が動かぬよう背板ごと胸を縄で縛られた。
     未成熟な乳房がぎゅっと絞り上げられたとき、ランランは少し身をよじったが、終始全くと言っていいほど、この無礼に抗うことはなかった。
     早くにやむおえず女王として即位し内政、外交と司らなければならなかった母のメイリンとは違って、王家の長女本来の役割、祭司としての教育を宮廷奥深くで受けて育ったランランには、抵抗等という概念そのものが無いのであろう。
     ランランの前に引き出された物はメイファの時の刃ではなく、二メートルほどの鋭くとがった槍、いや串とでも言うべき鉄の棒であった。
     世俗と乖離して育ったランランは、自分の最後がまさかそれで串刺しになるとは想像もつかない。
     将軍が合図を送り、処刑具がメイファの時と同じく巻き上げられた。
    上向きに頭を固定されているので下が見えず、漠然とした恐怖に体が震え始めた。
     頭が後屈しているため口が半開きになっていなかったら、歯ががちがちと鳴ったであろう。
     下では槍が所定の位置に正確に取り付けられた。
     太鼓の連打が聞こえ、王妃が合図した。
     執行人がロープを斧で断ち切った。
     だーん
     処刑具が落下し美少女の串刺しが完成した。
     椅子の穴を通じて突き出た槍が、聖処女ランランの未通の陰部を貫いた。
     ランランの秘部から刺入した槍は内蔵、食道を貫き、その先端が残虐なアイラ王妃の目的通り口から一メートルぐらい突き出ていた。
     しかし即死に至るような傷ではないため、その状態でランランはもがき苦しんでいた。
     手枷に固定された手を震わせ、唯一自由な膝から下の足をばたつかせもがいている。
     そのたびにまだ成熟しきっていない乳房が揺れるのが印象的だった。
     太い槍が食道を貫いているため声も出せず、槍の飛び出た口からごぼっと血が溢れ出た。
     その後五分ぐらいもがいていたが、徐々にその動きはか弱くなり、最後に足を跳ね上げた後ブルブルッと痙攣しランランの十六年のはかない生涯は閉じられた。
     その頃、城内に引き立てられた女王メイリンは、裸で後ろ手に縛られ乳房を絞り出すように胸縄を掛けられ、寝返ったギジエ将軍から最後の陵辱を受けていた。
    「恥を知りなさい裏切り者、私の心までを犯すことはできませんよ。」
     あまりの悔しさに最初は感じまいとしていたメイリンも、その動きにつれ徐々に高まってきていた。
    「はっ、あう。は、ああ。」
     しかし、心をぐっと閉ざし、ついに性感を封じ込め耐えた。
     ギジエはそんなことにはお構いなく動きを早め、メイリンの中に精液を吐き出した。
    「ふう、メイリン陛下、あの世の土産にたっぷり出しておいて差し上げましたからね。」
     メイリンは全裸のままで後ろ手に縛られ処刑の準備に引き立てられた。
     処刑具は、ベッドのような台で端から50cmあたりの処に枷となる板がついており、中央にやや大きめの半円形の切り込みがある。
     そしてそのすぐ左右に一つ、大きく離れたところにさらに一つづつ、都合五つの半円形の切り込みが設けられている。
     兵士たちがメイリンを処刑具に運び、優美な手足を掴み枕板の中央の切り込みに首を載せ、仰向けに寝かせた。
     両手はいましめが解かれたものの、すぐ兵士たちによって首の隣の切り込みに押さえつけられた。
     そしてあろうことか、兵士たちはメイリンの両足を掴むと、枷の一番外側の切り込みに足首をのせようとした。
    「ひい、無礼な!やめなさい。この恥知らず。」
     体を揺すって抵抗はしたものの所詮かなうわけもなく、優美な肢体をV字型に大きく開かされ、陵辱の痕も生々しい陰部が露わにさらけ出された。
     ついに枷板の上部が固定され、この屈辱的な格好のままメイリンは拘束されてしまった。
    「あんまりです、このような仕打ちは、早く私を殺しなさい。」
    「これがトルファン国のあの高貴な女王様のおまんこか。」
    「おっ、閣下の精液が溢れてるぜ。」
     兵士たちは卑わいな言葉と視線を浴びせながら、メイリンの陰部に淫靡な指使いで媚薬を塗り始めた。
    「は、はう。いや、やめなさい。」
     しばらくするとメイリンは、さっき犯されても感じることのなかった性器が、形容しがたい快感を呼んでいることに気づき愕然とした。
     次にピンと起った乳首に細い絹糸が巻き付けられた。それは引くと輪が縮まる結び方になっており、軽く引き絞られた。
    「ひっ!」
     メイリンはその刺激、痛くもあるがツンと痺れるような甘美さに思わず声を上げてしまった。
     兵士たちは糸で乳首を様々な方向へ引っ張り均整の採れた乳房を変形させ弄んでいる。
     執行係は余録とばかりにメイリンのクリトリスを舐めまわした。
    「あ、ああん、なにをするの、はああ、い、いや。」
     さっき中に出された精液と媚薬によって溢れ始めた愛液で、メイリンの秘部はぐちょぐちょになってしまった。
     処刑人はメイリンの腕ほどもある、そしてカリの部分が異様なまで大きく張りだした淫具を取り出した。
     それは、一つには女性の感じる急所を刺激するためであったが、
     もう一つには挿入したまま死んでも、遺体から淫具が抜けないための「戻し」でもあった。
     将軍は人気の高かった女王を徹底的に辱め、過去の権威を徹底的に破壊し貶めることが目的だった。
     処刑人はメイリンのたぎった陰部にそれを挿入した。
     巨大な張り型がメイリンの中に入るにしたがってじゅぶじゅぶと精液が溢れ逆流してきた。
    「うっ、あ、あ、ああぁぁぁ。」
     メイリンは巨大な淫具で貫かれ体中が張り裂けるような錯覚にとらわれたが、痛みはなく媚薬のせいで形容しがたい快感がこみ上げてきた。
    「くっ、ああ。」
    「はう、ああん、いいいい。」
    「はああ、い、いや、ああ。」
     このままでは絶頂に追い上げられることは明らかだった。
    「いい、いく。だ、だめ。い、いっちゃ」
     そのとき突然淫具の動きが止まった。
    「はあ、あ、はあ、ううう。」
     メイリンの腰はあたかも続きを望んでいるかのごとく不自由な体勢なりに動いている。
     再び挿入されると無意識のうちに自ら腰を振っていた。
    「ああん、いい、はあ、はあ、いい、ああん、いい。」
     しかしまた上りつめる寸前で中断された。そしてこれが何度となく繰り返された。
     媚薬のせいもありメイリンにもはや気高い女王のプライドも威厳もなかった。
     そしてこの状態のままメイリンは広場に引き出された。
    見物人たちは気貴い女王の無惨な姿に固唾をのんだ。
    その間も処刑人はメイリンの中に挿入した淫具を操り続けている。
    メイリンのあられのない声が広場に響く。
    「ひいー、や、やめないで、あ、ああ、はああ」
     広場の木枠には先刻メイファを真っ二つに切り裂いた巨大な刃が、今度は逆にちょうど後世のギロチンのように高くロープで吊されており、その柱の下にメイリンの処刑台が固定された。
     そして乳首を結んだ絹糸の端が処刑台の柱の上方を通して刃に括られた。
     これで、刃が落ちると同時に乳首を結んだ絹糸の輪が瞬間的に縮まりながら、乳首を上に引っ張り上げることになる。
     勿論その結果は・・。
     天高く見える巨大な刃を見たメイリンは、すべてを悟り諦めた。
     もうこれで楽になれるんだわ、やっと死ねる。
     メイファとランランのところへいける。
     そう思ったメイリンにはかつての王国の復興や民たちの視線も最早どうでもよいことであった。
    「いい、いい、ひい、いいいぃ。」
     そうふっきれたことでメイリンの快感はますます増してきた。
     処刑人がまた肉責めを中断するとメイリンは「もっと、。はっ、早く入れて、お願いいかせて。早く殺して」見物している民衆たちはあの高貴で優美な女王が、まるで娼婦か性奴隷のような狂態を晒していることに失望した。
    「くう、いいい。ああん、いく、いく。」
    ついにメイリンに最後の絶頂が訪れた。
    「いいい、ああいく、はあ、いくっ、いくっ。い、いくぅ、ぐっ、ぐ、くううう…。」
     だーん!
     その瞬間刃が落下し、恍惚状態のメイリンの首と手足の首を一気に切断した。
     同時に瞬間的に絹糸の輪が引き絞られ、メイリンの乳首がちぎれ飛んだ。
     足首のなくなった下肢は、バーンとバネを巻き戻すように処刑台に血をまき散らしつつ叩きつけられ、台上で人の字になり一瞬ぴくぴくと痙攣した後、開かれた股間から小水がほとばしり出た。
     旧王家の権威を落とす為と確実に王族が絶えたことを知らしめるために、メイファの首と遺体が広場に晒された。
     恍惚の表情の美しい首、そしてその横に両手首と足首も添えられ、高さ1m程の台の上に整然と並べられている。
     その隣に立てられた板には、すべての首という首の無くなったメイリンの裸体が、大の字に釘で打ち付けられていた。
     その開かれた股間の媚肉には、痛ましくも極太の淫具が抜け落ちずに刺さったままであった。
     ~fine~

     

  • 『白亜の館』…第1話

     21世紀を迎えた7月の下旬、この年の梅雨はいつになく早めに終わり連日の猛暑が続いていた、しかし、ここ伊豆修善寺では、都会のうだるような暑さとは無関係のような涼しげな風が高原を吹き抜けていった。
     この日、伊豆高原駅にハルは一人で降り立った。
     服装は、強い日差しを避けるように、白い大きな帽子と、袖と胸元にバラの刺繍が施された純白のワンピース、荷物も小さなバッグだけであった。
     抜けるように広がる真っ青な空を、眩しそうに眺めていたハルに、真夏というのに黒のスーツを着た初老の男性が静に声を掛けてきた。
     「ハル様でいらっしゃいますか?」
     ハルは、ついにこの日がきたと胸が高鳴るのを感じながら、静に振り向きながら答えた。
    「はいそうです。」
    「遠い所までお疲れ様でした。私は、執事の谷田と申します。ハル様のご到着を皆様がお待ちかねです。どうぞこちらに、車を待たせてございます。」
     と言うと、谷田はハルの足元に置いてあったバッグを持って待たせてある車に向かって歩きだしたのであった。待っていた車は、黒塗りのロールス・ロイスのファントム、谷田がドアを開けた。
    ハルは、会釈をして車内に乗り込んだ、車内は心地よく冷房が効いてた。
    「それでは、出発いたします。約20分程度で到着いたします。冷房は寒くはありませんか?」
    「いえ。ちょうど良いです。」と答えると車は静に走り出した。
    ハルは、シートに寄りかかりしばらく車窓眺めていたが、静に目を閉じて今日、ここ来るまでのいきさつを思い出してみたのであった。
     それは、一年前のことであった。いつものように友人とメールの交換をしようと、インターネットを開いたところ、「あなたの願望を叶えます。」という差出不明のメールが届いていたが、迷惑メールやイタズラメールがこのところ多く届いているのナ無視していたが、何故かそのメールが気になって、開いてしまったのであった。そこには、「あなたを食べてあげます。」とだけ書かれていたのであった。
     それは本当に唐突な一言ではあったが、ハルのに深層心理に突き刺さるものであった。
    「食べられたい」突然として心の中に浮かび上がる願望、いつしか忘れかけていた遠い記憶
     そう、昔読んだ「注文の多い料理店」その主人公を想像して何度も何度も興奮したことを。
     でも、それはあくまでも想像でしかなかった。結婚をして子供も2人いるのに誰がそんな、ハルの忘れかけていた願望を知っているというのか。ハルは、悪いいたずらと思いそのメールを削除したのであった。
     その夜、十字架に磔つけられ乳首を切り取られ、腹を裂かれて食べられていく夢を見たのであった、夢の中のハルは、とても恍惚とした表情であり、目がさめた時あまりにもリアルな夢であったので、思わず胸を触って乳首があることを確認してしまった程であった。その日は一日中昨夜の夢を思い出しては、家事が手につかなったのであった。
    「食べられたい」そんな願望がふつふつと心の底から沸いてきて、その夜、SEX中に「乳首を噛んで!ちぎれるくらいに」と絶頂へと向かう瞬間叫んでしまったのであった。次の朝。
    「夕べ、すごかったな!乳首を少し噛んだら、簡単にイッテしまうなんて、今までなかったよな。でも、スゴクよかったよ」と言われたが、乳首を噛まれたあと、あまりの快感で頭の中が真っ白になりその後のことは憶えていないのであった。
     次の日、また差し出し不明のメールが届いていたのであった。そこには、
    「あなたの願望、受け賜りました。今宵、乳首をいただきに参上」と書かれていたのであった。
     ハルは、夢のこともあり気味が悪くすぐに削除してしまったのであった。
     その夜、また夢のなかで、シャンデリアが輝く大広間の中央で十字架にハルは磔つけられていた。白い調理服を着た男に乳房を愛撫され乳首が硬く突起していくのがわかった。
    「どうです!この食材は、もう最高級ですよ!こうして、愛撫しているだけで、食べられることへの興奮で乳首が硬く立っているし、アソコはもうヌルヌルですよ!では、さっそく調理しましょうか。」と言うと男は、ハルの右の乳首を左の人差し指と親指指で摘むと、少し引っ張りながら、右手に持った包丁の刃を乳輪のところに添えるとゆっくりと包丁を動かしたのであった。
     包丁が動いて、乳首が切り取られていくのをハル観ているが、痛みはなく出血もすくなかった。やがて、乳首は切り取られ大きな皿に載せられて、顔はぼやけて判らないが男性のところに届けられ、男性が切り取られた乳首を摘んで口に入れると食べ始めたのであった。回りはシーンと静まりかえり、乳首を噛む「コッリ!コッリ!」とういう音がハルの耳にも届いたのであった。
    「これはウマイ!本当に最高級だ!スバラシ!!」と感嘆の声をあげたのであった。
     それを聞いたハルの目からは、涙があふれていたのであった。それは、自分の乳首を食べてくれて最高級と評価してくれたことへの感激の涙であった。
    「では、こんどは、左の乳首にいきましょうか?」と調理人が声を出したところでハルは、目が覚めたのであった。
     その日、夢の記憶があまりにも強烈であったので時々胸を触っては、乳首があることを確認するのであった。
     ハルは、夢のこともありメールを開くのに躊躇したが、期待にドキドキしながらメールを開いたのであった。
     そこには、「美味しくいただきました。次はどこがご希望ですか?」とあった。
     ハルは「あなたはだれ」と思わず返信したのであった。
     すると「あなたの願望を叶えることが出来る者です。」と返事が来たのであった。
     それからハルは、ナゾの相手とメールの交換を始めたのであった。
    「わたしは、食べられたくなんかありません。」
    「いいえ。あなたは、小さい頃から食べられたと望んでいたし、食べられる夢をみたのではありませんか?」
    「なぜ、そんなことがあなたに、解るのですか?」
    「それは、あなたの願望を感じ取ることができる能力があるからです。」
    「ウソです。そんなことがあるハズはないわ。」
    「では、あなたが見た夕べの夢を話ましょうか?」
     そのあとナゾの相手はハルの夢の内容をメールしてきたのであった。
    「どうです!わたしは、あなたのすべてがわかるのです。」
     メールを読み終わって少し呆然としていると。
    「無理もありません。突然、心の中に秘めた願望を知らない人物から叶えると言われても、信用できる訳がありませんよね。」
    「でも、あなたの、そのスバラシイ体をこのまま、ただの肉として土に還してしまうのは、とても残念でしかたがありません。あなたも、そんなことは、望んでいないはずです。」「わたしは、あなたの夢・願望・欲望を叶えます。あなたのその、スバラシイ体を最高の方法で調理してあげます。よろしですね!!」
    「ハイ!」と頭の中が混乱して訳もわからずハルは、答えてしまったのであった。
    「では、おって詳細について連絡します。あ!それからわたしは、‘根呂’と言いますよろしく。」
     ‘根呂’なる人物とのメールの通信にいつのまにか、ペースに引き込まれ、終わった感じあった。
     ハルはいつのまにか根呂が言ったことを信じるようになっていたし、願望を叶えたいとも思うようになっていた。
     結婚して子供を産んだわりには、身体の線も崩れてもおらず、ミニスカートを履いて町を歩けば男達の視線を感じることも度々あるのである。
     ある夜、布団の中でハルは、夫に「ねえ!わたしってどう?」「どう?って!」「食べたくない?」「気持ち悪い事聞くなよ。疲れてるから寝る。」というと背中を向けてイビキを掻きながら夫は寝てしまったのであった。
     ハルは、布団から抜け出すと全裸を姿見に映し出してみたのであった。
     乳房はまだツンと上を向き腹部も弛んではなく本当にまだまだイケル身体がそこにあった。
     硬くなった乳首を揉みながら股間に指を這わせるとそこはもうヌルヌルに濡れており硬く尖った肉芽を摘むとハルは、崩れるように座り込んでしまった。隣で寝息をたてている夫の横で自慰にふけるるのであった。
     それから毎日根呂とのメールのやり取りが続いた。
     内容は、いかにしたら美味しい身体になることができるのかについての指導であった。
     そして、最高級品として食べられることが、いかにスバラシことであるのか。
     最高級品を全世界で食べることができるのは、ほんの一部の人間であり、最高級品に選ばれるのも、年に数人位でしかないことをハルは知る事ができたのであった。
     メールを交換しているうちに、ハルは少しづつ選ばれたことに対する満足感と誇りを感じるようになっていくのであった。それからは、いつ呼び出しが来るのかを心待ちにしていたのであった。
     そして、一週間前「7月21日、伊豆修善寺に午後2時。」とメールが届いたのであった。ついにその日がきた。ハルは胸をトキメかせながらメールを読んだのであった。
     「あと少しで到着いたします。」と谷田の声でハルは我に返った。
     車は、高い塀の横を走っていたが、スピードを緩めて重厚な門を潜った。
     車が通過すると門が重い音をあげながら閉じるのを聞きながら、「もう戻れないのね!望みが叶うのね」と小声でハルはつぶやいたのであった。
     車が止まり窓から覗くとそこには、白亜の洋館が夏の日差しを受けながら静に佇んでいるのであった。
     谷田がドアを開けると、「さあどうぞ。お部屋にご案内いたします。」というとゆっくりと玄関の大きな扉に向かって歩き始めたのであった。
     しかし、ハルは、不安と期待で足が震えて歩き出すことができなかった。
     ハルは、一つ大きく深呼吸をすると扉に向かって背筋をピント伸ばして歩き出したのであった。
     扉の前にくると谷田が会釈をしながら静かに扉を開けたのであった。
     一歩中に足を踏み入れると、館の中は、心地よく空調が効いてた。
     玄関の正面には大きな扉がありその左右には、廊下が続いており幾つかの部屋があるようであった。
     玄関の右横の壁には外国の風景画が飾ってあり、左の壁際には大きな花瓶に季節の花が生けてあった。
     谷田が閉めた扉の音を聞きつけたのか若い女性が現れた。
    「今日からハル様の身の回りのお世話をする事になっている‘ルミ’でございます。」と谷田が紹介すると、「ルミでございます。ハル様のお世話を一生懸命させていただきます。なんなりとお申し付け下さい。お部屋は、こちらでございます。」とルミは歩き出した。
     部屋は、ベージュを基調にした落ち着いた調度品で統一されていた。
     
     部屋の中を見渡していると、谷田が今後の予定について説明を始めた。
    「今日は、このままゆっくりと旅の疲れを癒していただきます。明日は、健康診断を朝から受診していただきます。それでは、ごゆっくりとおくつろぎください。」と、言うと谷田は部屋から出ていった。
     すると、ルミが「今日は、大変暑い日でしたから汗をおかきでしょうから、まず、お風呂にお入りください。どうぞ、こちらです。」と、軽く会釈をしてバスルームに案内した。
     バスルームはまるで、映画に出てくるようなゴージャスなものであった。
     ハルがバスタブに手足を伸ばしてゆったりと浸かっていると、ルミがローションを手にバスルームに入ってきたのであった。
    「お湯の加減はいかがですか?マッサージを始めますのでどうぞ、リラックスしてくださいませ。」
     バスタブの横にあるマッサージ台にうつぶせになるとルミが入念なマッサージを始めたのであった。
    「いかがですか?きつくはありませんか?」
    「とても気持ちがいいわ!こんなに気持ちのいいマッサージは初めてヨ!」
    「このオイルには特別なハーブが調合されており、疲れやストレスにとても効くのです。」
     そんなルミの説明を聴きながらハルは、今日一日の緊張がほぐれるにしたがって、心地よい眠りに引き込まれていったのであった。
     どのくらいの時間がたったのであろうか、いつのまにか大きな天蓋付きのベットで、心身供にリフレッシュしたような心地いい眠りからハルが目覚めると、ゆっくりとベットから起きあがると、裸のままであることに気が付くと、下着を捜したが見当たらなかったが、ベットの上にあった純白のシルクのネグリジェのようなドレスに袖をとうしていると、ルミがそっとドアを開けてベットルームに入ってきたのであった。
    「疲れはとれましたでしょうか?よくお休みでしたね!そろそろ夕食のお時間です。」と言うと部屋から出ていこうとするルミに「ランジェリーが無いんですけれど。」とハルが尋ねると「ランジェリーは身体を締め付けるので良くありませんので!」と言うとルミは部屋を出ていってしまった。ハルはしかたなくルミの後を追ったのであった。
     扉を開けると、そこにはテーブルが用意されており執事の谷田が控えていたのであった。
    「明日は健康診断がありますので、夕食は軽いものを用意させていただきました。」と言うと野菜を中心とした料理が運ばれてきたのであった。
    「今後の食事はハーブ野菜と魚だけのメニューとなります。肉を食べるとどうしても生臭くなってしまうのです。」
    「健康診断の結果は、いつわかるのですか?」
    「そうですね!1日位です。」
    「もし、健康診断で悪い結果がでたら私は、どうなるんでしょうか?」
    「その時は、残念ですが、お帰りいただくことになります。」するとルミが「でも診断の結果、最高級の評価がでると、名誉あるしるしが与えられるのですよ。」
    「名誉あるしるし?」
    「そうです。これがそのしるしです。」と言うと一枚の写真をハルの目の前に差し出したのであった。
     そこには、恥丘に「月桂樹に囲まれた王冠」の刺青を施された女性が映っていたのであった。
     さらによく見ると王冠の下に番号が刻まれていたのであった。
    「その番号は、今まで最高級と診断された方々の数でございます。」
    「999番!」
    「そうです。1番は記録によれば、およそ300年以前に決まったとのこです。」
    「もしかすると私が、1000番目になりうるのですね?」
    「そうです。記念すべき1000人目の栄冠を獲得するかもしれませんね。」
    「しかしその栄冠を手にしても、その後の健康管理には十分注意が必要です。」
    「健康管理!」
    「そうです。十分な睡眠と適度な運動そして、心と肉体のリラックスです。」
    「適度な運動?」
    「そう、適度な運動といっても、色々あります。あまり、身体を動かすと、お肉が筋肉質になり硬くなってしまいます。そこで、心地よい運動!それは セックスです。身も心も満たされた時、身体中にいきわたる、歓喜の成分がお肉を柔らくするのですよ。お嫌いですか?セックス」と、ルミが尋ねると「いえ!」とハルは答えたのであった。
    「まあ、とにかく明日の健康診断の結果しだいです。よい、結果が出ますようお祈りしております。」と言うと谷田は会釈して部屋を出ていったのであった。
     翌日、大きな病院まで車で送られて入念な健康診断を受けたのであった。
     健康診断から帰った日、ハルは、簡単な夕食を取り、入浴後の入念なマッサージを受けながら深い眠りに落ちていったのであった。
     健康診断の翌日は、好きな音楽を聴きながら読書をしたりして、過ごしたのであった。
     その日の夕食は野菜と魚を中心とした料理を終え食後のコーヒーを飲みながら、くつろいでいるところに谷田が、少し緊張気味に、健康診断の結果の報告に現れたのであった。
    「健康診断の結果が出ましたので報告にまいりました。」
    「早く読んで!でも、チョットまって。」
     健康診断の結果について、ハルは心待ちにしていたのであったが、いざとなるとこわい気持ちであった。
    「結果をお願いします。」
    「では、発表させていただきます。」
    「・・・」
    「健子診断の結果すべての項目について‘優’でございます。おめでとうございます。」
    「最高級なんですね?」
    「そうです。 最高級の中でも最高の‘超最高級’でございます。」
    「ありがとうございます。とても、うれし!」
     ‘超最高級’と聴いた瞬間、頭の中が一瞬白くなりそして湧き上がるうれしさにいつのまにか涙するハルであった。
    「これからは、今まで以上にお体には十分気をつけてくださいませ。」と言うと谷田は、静かに部屋を出ていったのであった。
     その夜ハルはなかなか寝つくことができなかった。
    「もうすぐで、食べられる!それも超最高級の食材として多くの人々の賞賛を浴びながら。」
    「超最高級のしるしがここに」とまだ剃毛していない恥丘をなでながらいつのまにか眠りに落ちていったのであった。
     朝食が終わるとルミが「これから、‘しるし’の刺青をいれます。でも、その前に剃毛をいたします。どうぞこちらへ。」
     ルミの案内された部屋に入ると「そのベッドに裸であお向けになってください。」部屋の中央に腰の高さの診察台のようなベッドがあり、そばのテーブルには刺青の道具や剃刀が並べられていた。
     ベッドに横になると「肌を傷つけないように少しこの蒸しタオルで暖めましょう。」と手に持っていた蒸しタオルをハルの恥丘の上に乗せながら「刺青は痛いかもしれません。このタオルを口に咥えていてください。少しは痛みが紛れると思います。」
    「分かりました。我慢します。」
    「では、剃毛しましょう。」
     ルミは、そう言うと蒸しタオルを取りながら手際良くローションを塗りながら剃刀でハルの恥毛を剃り始めたのであった。
     10分後入念に剃毛された恥丘にルミは慎重に位置を決め刺青の模様を下書き始めたのであった。
    「では、始めます。」と言うと機械のスイッチを入れたのであった。
    「ウィーン」と音がして、針が躰に刺さった瞬間思わずハルは悲鳴をあげそうになりタオルを強く噛んで激痛を我慢していたが、いつの間にか意識がもうろうとしているとルミが終わりを告げたのであった。
    「よく我慢しましたね。できあがりは最高です。きめの細かい綺麗な肌ですと美しい刺青に仕上がりました。どうぞご覧下さい。」
     ハルはグッタリした躰を起こすと下腹部に施された刺青を満足した顔でながめ刻まれた「最高級の印」に今一度感激をしたのであった。
     その夜、入浴のさい、あらためて鏡に写った躰に刻まれた印にうっとりと見とれていると、ルミが3人の男達を連れて浴室に入ってきたのであった。
    「このもの達がこれからハル様の心と身体のマッサージをいたします。きっとご満足いただけることとおもいます。では。」
     そう言うとルミは浴室からでていったのであった。
     3人の男に囲まれましてや裸のハルが戸惑っていると、一人の男がハルを抱き上げると浴槽まで運ぶと静にハルの躰を浴槽に横たえたのであった。男達はハルの躰を入念に洗うとマッサージ台に運ぶと香油をタップリつけやさしくマッサージを始めたのであった。
     マッサージはとても心地よく心身からリラックスしてゆくのであった。そして何よりも躰の奥底から浮かび上がる快感にすべてを忘れ欲望の赴くままに自然と男を求めるハルであった。
     目の前に突き出された男根にむしゃぶりつき、いとおしむように頬擦りしながら左右の手に握った男根かわるがわる、しゃぶりながら、もう一人に秘唇を舌で愛撫されながらハルは何が何んだか分からなくなっていったのであった。
     そして、男の上になり片手で男根を押さえながら秘唇にあてがうと静に腰を沈め、ゆっくりと動き出しさらに口に男根を咥えながら絶頂えと駆け上がっていると、背後に廻った男がアナルに男根をあてがうとゆくりと挿入を始めたのであった。
    「そこは、ダメ!裂けちゃう。あっ!ダメ」
    「ダメと言いながら、もう、半分は呑み込んでますよ。」
    「あっ!ゆっくりお願い!本当に・・」
    「もう、全部入りましたよ。」
    「前と後ろから同時なんて、初めてで避けちゃいそう。」
    「では、ゆっくりといきますよ。」
     前後から責められながら口に男根を咥えながらハル何度も何度も絶頂を迎えたのであった。そして、何度かの絶頂を迎えたときに、頭の中で白い光が爆発した後、ハルは深い暗黒に吸い込まれるように気を失ったのであった。
     頭の芯がボーとして、今、自分がどこにいるのか何時なのか分からずにいると、ルミが部屋に入ってきた。
    「お目覚めですか?ご気分はいかがですか?昨夜のマッサージお気に召されましたでしょうか?」
    「いま何時?」
    「そろそろお昼になります。」
    「途中から何も憶えていないの。でも、あんなことは初めて。」
    「それは、ようございました。身も心も満足され、快汗を流すと、女性ホルモンが分泌され、一層すばらしい躰となりますので。今晩もいかがですか?」
    「そうね。どうしようかしら?」と答えながらハルは秘唇が濡れていくのを感じていたのであった。
     それからの2晩はこれまで味わった事の無い悦楽の日々を過ごしたのであった。
     そして3日後、ゆっくりと昼食を取っていると谷田が緊張した顔でハルの前に現れたのであった。
    「祝宴の日が決まりました。」
    「何時ですか?」
    「明日の午後8時からと決定しました。」
     その日が何時になるのかとても気になっていたのであったが、いざ、明日と聞かされると胸が張り裂けんばかりに心臓が鼓動しているのをハルは感じていたのであった。
    「明日。明日。私は、思いが叶えられるのですね。」
    「今夜は、最後のお食事となります。どうぞお好きな物をご注文下さい。何かご希望は、おありでしょうか?」
    「特にありませんが、多分あまり食べられないと思いますので、軽いものをお願いします。」
    「では、私どもで最高の料理を用意させていただきます。」
     その夜ハルはなかなか寝つかれなかった。
     運命の日の朝は、とてもさわやかで穏やかな朝であった。
     何時の間にか寝てしまったハルの目覚めを待っていたかのようにルミがお盆に飲み物を載せて部屋にはいってきた。「今日これからは、食事をとることが出来ません。腸の中に物があると、見苦しい場合がありますので、腸内を綺麗にするために、このお薬をお飲み下さい。苦しいことはありませんから。」と言いながら飲み物を差し出したのであった。ハルは受け取るとゆっくりと飲み始めた。
     飲み物は少し甘く飲みやすいものであった。それから何回かハルはトイレに向かうこととなった。
     何回めかのトイレから出てくるとルミが「さらに、腸内を直接水溶液で洗浄しますので、浴室へどうぞ。」浴室には腸内を洗浄するための機械が用意されており早速、ハルはアナルに洗浄用のパイプを挿入されたのであった。何回かの洗浄をするとアナルから排出された水溶液は透明となった。「もう、これで十分です。お疲れになったでしょう?こんどは、ハーブのお風呂で躰を清めましょう。」
     ハーブ湯に浸かりマッサージをしてもらって。メークをしていると谷田が部屋にはいってきた。
    「お時間です。どうぞこちらに。」と促されて一糸まとわない姿でハルは椅子から立ちあがったが、ひざが震えて真っ直ぐに立つ事ができなかった。
     するとルミが心配そうに手を差し出すと「大丈夫!一人で歩けます。」ハルは谷田の後ろに従ったのであった。
     大きなドアの前に立つと谷田が「よろしでしょうか。まいります。」とハルに最後の覚悟を尋ねたのであった。
    「はい。まいりましょう。」
     ハルは静に目を閉じると大きく深呼吸をしたのであった。
     大きなドアを開く音がして、目を開くとそこには、スポットライトに浮かびあがるように、真紅のジュータンが部屋の奥へと導くように続いていたのであった。
     ハルは胸を張り前を見据えながら、一歩一歩、奥へと進んでいくのであった。
     ハルがゆっくりと進ごとにジュータンの両側にいる人々から感嘆の声があがったのであった。
     ハルの下腹部に刻まれた刺青を目にした人々があげた感嘆の声であった。
     ハルは誇らしげに刺青が見えるようさらにゆっくりと進んでいくのであった。
     やがて、一段高くなっている場所には一人の男性が佇んでおり、横には肘掛けのついた椅子が置かれていた。
     ハルが近づくと「ようこそ。私の目に狂いはなかったようだね。どうぞ、この椅子へ。」と会釈をしながら招いた。
    「根呂様?」
    「そう。根呂です。この日をどれほど待ち望んだ事か。」と言うと根呂は跪き椅子に腰掛けたハルの脚に接吻をしたのであった。
    「そんなこと。恐れ多い事です。私は、根呂様のおかげでとても幸せです。」根呂は立ちあがりながら振り向くと「今日、ここにご臨席の皆様にご紹介いたします。ハルです。ハルはご覧のように超最高級の評価をうけた女性です。皆様方の期待は決して裏切る事はないと。私は確信しております。さあ近くに寄ってご覧下さい。」
     すると声を合図に椅子が動き始めたのであった。
     肘かけが肩の位置まで上がると、左右に開き、腰掛け部分が迫り上がりながら足も左右に開き、ちょうど十字架に架けられた様な格好になっていった。
     人々がハルの廻りに集まり入念に躰の隅々までチェックをしては、口々に賞賛の言葉をかけたのであった。
    「さあ、そろそろ祝宴を始めましょう。いいね!ハル。」
    「はい。いつでもどうぞ!」
    「では、、まず 乳首からいただくことにしましょか。」というと根呂は興奮で硬くなったハルの左の乳首を左手で摘むと少し引っ張りながら右手に持ったナイフを乳輪にあてるとゆっくりとナイフの刃を食い込ませていくのであった。
     ハルは立ったままその様子を眺めていたが、ナイフの刃が食い込んだ瞬間、痛み感じて目を閉じたが、次の瞬間、痛みが無くなっていたのであった。
     なぜ、痛くないのかこれは夢なのかと思いながら目を開けると、切り取られた乳首が銀の皿に盛られていたのであった。
     目を乳房に向けると血を滲ませた乳首のない乳房がそこにあった。
    「言い忘れたけれども、じつは、乳首を切り取ったと同時に君の延髄に麻酔の針を打ち込んだんですよ。だから痛みを感じないのですよ。これから、自分が食べられていく様子を見ていなさい。」
    「乳首は、刺身でいただいてください。」
     根呂は手際よく右側の乳首も切り取ると、次に乳首を立てにスライスすると別の皿に盛り付けたのであった。
    「なにも付けずにどうぞ。」
    「うまい。この歯ごたえはたまりませんな。」と初老の男性が賞賛すると「まるで、最高級の鮑のようですわ。」とまだ30歳中頃の女性が皿に盛られた乳首のスライスに手をのばし、一片を前歯で咥えながらハルの前に立った「女の乳首は最高よ。私なんか一度食べた乳首が忘れられなくて、自分の乳首を食べてしまったの。ほら!」とドレスの前をひらいてハルの目の前に突き出された両方の乳房には、あるはずの乳首が失われていたのであった。
    「ビックリしたでしょう?今回の祝宴まで我慢できなくて食べちゃったの。これからハルさん、あなたには、十分に堪能させていただくわね!」奥歯で「コリコリ」と乳首を噛みゴクリと呑み込むとハルの耳元で「とても、美味しいわ。もう、イキソウヨ!アソコはグチョグチョなの。」と囁くとハルにかるくキスをして他の客の方に戻っていった。
    「私の乳首が食べられた。そして、皆が美味しいと賞賛してくれた。ああなんて、私は幸せなんだろう。」
     麻酔のため口に出して言うことはできないが、涙を流しながらハルは思うのであった。 
    「さて、これからの調理は、中華料理の達人でもあるミスター陳にお願いしたいと思います。」と根呂が紹介するとスポットライトに照らされて小太りの陳がハルの前にたったのであった。
    「紹介に預かりました。陳です。」と頭を下げると大きな拍手が会場をつつんだ。
    「今日は中華風で調理したいとおもいます。」
    「乳首については、生で召し上がっていただきましたが。もう、2品も生でお召し上がりいただきたいと思います。」
    「それは、女性のシンボルであるラビアとクリトリスです。」
    「ラビアについては、乳首と同じスライスで、ただ、クリトリスについては、1つしかないことと、小さいので、お一人に召し上がっていただきます。」
     説明を聞いて会場内がすこしザワついたが「クリトリスを食べたいとリクエストされた方々の中から抽選でお一人を選ばしていただきました。」
     一瞬静まると「その、幸運な方は、ミス、アントワネットです。」と紹介されるとスポットが当たった女性は、先ほどハルの前で自らの乳首を食べてしまったことを告白した女性であった。
     アントワネットは信じられないという表情でハルの前にくると「なんて、幸運なんでしょう。ハルさんありがとう。」と言うとハルの前に膝まづくと秘唇に舌を這わせるとクリトリスを掘り起こしたのであった。
     麻酔によって、感覚がないはずなのに、舌でクルトリスを転がされるとハルの躰は、ピクリと反応したのであった。
    「感じるのね。女って不思議な生き物ね。これから切り取られて食べられてしまうのにね。」
    「さあ。下がってください。調理をはじめるから。」とアントワネットを下がらせると、手にした包丁をラビアの根元に当てると手際良く切り取るとスライスして、銀の皿に盛り付けていくのであった。
     続いてもう一方のラビアも同じように盛り付けると。「それだは、秘芽(クリトリス)を調理するね。」
    「まってください。」とアントワネットが陳の前に進むと「私が、噛み千切ってはだめですか?」
    「それでは、調理にならないね。それに、根呂様がなんとおっしゃるか?」と根呂を振り向くと「ミス、アントワネットのお好きなようにさせてあげなさい。」
    「ありがとうございます。根呂様!」
     深深と根呂に頭を下げるとハルの前に膝まずくとハルを見上げながら「では、さっそくいただくわ!」というと舌でクリトリスを愛撫すると舌の上でクリトリスが硬く大きくなっていくのがわかった。
     大きくなったクリトリスの根元に前歯を当てると一気に力を入れると「プチ」と言う音がしてクリトリスは噛み千切られたのであった。
     ハルもクリトリスが噛み千切られた瞬間その音を聴き、クリトリスに食い込む歯の感触を感じたのであった。
    「なんて!おいしいの!もう・・」あまりの興奮のためアントワネットは、白目をむいて失神してしまったのであった。
     失神したアントワネットは近くのソファーに運ばれた。そんなアントワネットをほっておくかのように客達は、皿に盛られてハルのラビアのスライスに舌鼓を打つのであった。
    「なんと!この歯ごたえ!」
    「コリコリとした食感!たまりませんわ!」と口々にハルのラビアにたいして賞賛の言葉を挙げたのであった。
    「うれし!本当にうれしい!皆さんに喜ばれて、ハルは幸せ!」と心のなかで叫ぶハルであった。
    「さあ!では、これから本格的な調理をするから、躰を調理台まで運ぶね!」
     陳の一言で男達はハルの躰を調理台へと運んだ。
    「気をつけて運ぶね!準備いいか?」
    「せーの!」と言うと男達はハルの躰を抱えて調理台へと運びはじめたのであった。
     ハルはその時不思議な光景を目にした。首のない自分の躰が男達に抱えられて運ばれていったのであった。
    「不思議に思うかもしれないが、実は、麻酔の針を打った直後から、首の切断手術が始められたのだよ。もちろん、全てを見ていてもらいたので人工心肺装置を装着したんだけれどね!」
    「これから先は、自分の躰が食べられるのを、このモニターと自分の目で見ているんだね!。」
    「私もいただくこととしよう!」と根呂は言うと調理台の方に行ってしまった。
     調理台の上にあお向けに載せられたハルの躰を前に陳が次の料理について説明を始めた。
    「では、まず乳房からね!」と言うと乳房を鷲づかみにすると包丁で一気に切り取ったのであった続いてもう片方もあっというまに切りとってしまったのであった。
     あまりにも、あざやかな手さばきに見ている客達も呆然としていた。
    「乳房は包み焼きにするね!まずは、香油を塗って。」と言うと香油をまんべんなく塗り、それを紙に包みさらに塩で固めたのであった。
    「この塩は天然の塩、最高級ね!これを、竈でじっくりと蒸し焼きにするね!」
     陳が2つの塩で包んだ乳房を竈に入れると、「次の料理は、これまた、生で食べて欲しいね!」「それは、肛門ね!」と言うとハルの躰をうつ伏せにするように指示した。
     そして、膝を折り、臀部が高い位置になるようにすると肛門が客の目の前に晒されたのであった。
    「きれいな、肛門ね!これ、本当においしよ!食べる人、手、上げる!」
     しかし、手をあげたのは男2に女1人の3人だけであった。
    「だいじょうぶ。臭くないよ。私の腕前信じなさい。」
     するとひとりの白人が「以前食べたことがあったが、臭くて、臭くて、とても食べられたものではなかった。本当に大丈夫なのか?」「大丈夫ね!この数日ハルは、野菜を中心にした食事をしてきし、香草とハーブをおもに食べていたから、躰の中から綺麗になったね!そして、今日のために夕べから、腸内を特製のハーブ油をつかって綺麗にしたし、最後の仕上げとして、ハーブ湯で躰を洗ってきたから臭いことは、絶対ないね!臭かったのは、十分な下ごしらえが出来ていなかったからだと思うね。」「では、いただいてみよう。」
     その言葉を聞くと陳は、 細身の包丁を手にすると肛門を切り取り始めたのであった。
     直腸を傷つけないように慎重に肛門を抉り取ったのであった。
     抉り取られて肛門を4つに切り分けると「このままでもどうぞ。もし、臭うのであれば、特製のタレに付けて召し上がってくださいね。」
     一人の女が切り分けられた肛門をつまんで匂いを嗅いで「本当。臭くないは。」と匂いを嗅いでから口に入れ、ゆっくりと噛みはじめたのであった。
     まわりの客達は好奇心の目で覗きこむと「美味しい。本当に臭みはないし、とても柔らかくて、おいいしわ!」
    「うん!硬いと思っていたが、この柔らかさはなんなんだ。」
    「肛門は括約筋あるね!普通は排泄しないように硬くすぼまっているけど、緊張が解けて、丁度いい柔らかさになったね。」
    「それにしても、病み付きになりそうだ。今度もぜひ、食べてみることにしよう。」
    「今度は、分からないね。私は、秘伝のハーブ料理をハルに食べてもらったからね。他の料理人にできるか分からないね。」
    「そうか。下ごしらえが全てなんだ。」
    「さあ。今度は、内臓料理いくね。」
     ハルの躰を仰向けにすると、みぞおち辺りに包丁を当てると一気に臍の下刺青の手前まで切り裂くとポカリと切り口が開いて、ピンクの内臓が現れた。
    「どうです、綺麗な臓物ではありませんか。」
     そう言われて数人が調理台のハルの腹を覗きこみ頷いた。
    「ではまず。これね。」と切り裂かれた下腹部に手を入れると、手探りで目当ての臓物を探っていたが、「あったね。」とニコニコしながら取り出したのであった。
    「これ、おんなの証ね。」と言うと取り出した臓物を台のうえに広げて説明を始めた。
    「これが膣ね。その先が子袋、つまり子宮ね。そしてこれが、卵巣。で、これが膀胱ね。」
    「まず、これ、膀胱からね。」
     陳は膀胱の出口、尿道の先から切り取ると尿道に金属製のストローを差込むと、息を吹き込み、膀胱を膨らませたのであった。
    「こうして、膨らませたら、これに熱した特製の香油をかけながら揚げていくね。」と油の入った大きな鍋の上で膨らませた膀胱にまんべんなく香油をかけはじめたのであった。
     ジュウと音がすると香ばしい匂いがだだよいはじめた。
     何回か油をかけるながらまんべんなく揚げると、皿にのせ、軽く押すとパリと音がして、まるでポテトチップのように割れたのであった。
     一人が割れた一片を摘んで食べると「んーん!なんと。おいしい。この香油の具合といい、揚げ加減とういい、もうこれは、絶品です。」
    「膀胱のこんな食べ方があったなんて。」
    「さすがに、中華の達人。陳さんだ。」
    「これで驚いていては、だめね。つぎは、これ。膣ね。」というと、鮮やかな包丁さばきで、膣を切り取ると、これを輪切りにしていくのであった。
    「これも、香油で揚げるよ。それと、直腸もおなじく、あげるね。おなじ揚げ物でも、素材が違うから、味は全然ちがうね。」と、腹部に手を入れて、直腸を取り出して、切り取ると輪切りにして、香油の鍋に入れたのであった。
     きつね色に揚がった膣と直腸は、まるでなにかのリング揚げのようであった。もし、黙って出されたら、イカリングかオニオンリングと間違えてしまいそうな形であった。
    「チョット、ケッチャップを付けるとさらに、おいしいね。熱いうちにどうぞ。そして、両方の違いも味わってね。」
    「うん。おいし。直腸は、パリットしていて、歯ごたえもあって美味しいし、膣は、厚みがあって、噛むとじわっと肉汁が染み出て、噛み応えあって美味しいです。」
    「そう。直腸は、もともと薄いから、油で揚げるとパリとなるね。膣はチョット肉があるから噛み応えもあるね。」
    「さて、つぎは、子袋 子宮ね。これは、酢のものでいただくね。」
     子宮を切り取ると子宮口から包丁をいれて開くと、煮えたったぎった鍋の中で少し煮てから、細く短冊に切ると、塩、ごま油、酢で揉んでから、小さな器に盛り付けた。
    「もう。本当に陳さんも料理には恐れ入った。この子袋の美味しさといったら、言葉にできないくらい絶品です。本当に今日は有難う。」
    「私の腕もありけど。やはり、素材であるハルさんを誉めてあげてほしいね。」
     すると客達は、首だけのハルに惜しみない拍手をしたのであった。
    「今日、最後の内臓料理は、卵巣ね。卵巣には、女性ホルモンが豊富だから、お肌プリプリ、しわもなくなるね、だから、この料理は、女性だけ食べることできるね。」
     陳は、卵巣を厚めにスライスすると、フライパンにオリーブオイルをひいて、焼きはじめたのであった。
     こんがりと焼きあがると女性の客達は、我先に料理を頬張るのであった。
    「肌に良いと聞くと女性はスゴイですね。」と男性客が驚いている間に料理はアットいう間になくなってしまったのであった。
    「この卵巣って、まるで、フォアグラみたい。」
    「フォアグラよりもっとクリーミーですわ!」
    「なんか、肌がみずみずしくなって、張りがでてきたみたい。」
    「食べてすぐに効果がでる分けが無いのに。」と男性客があきれていたが女性客は真剣であった。
    「これで、一応内臓料理は終了ですが、あとの内臓は、テリーヌにして、帰りのお土産とさせていただくね。
    「ところで、そろそろ、乳房の包み焼きできたころね。」と、竈から塩で固めた乳房を取り出して皿に載せたのであった。
     皿に載せると、木槌で叩いて割り、乳房を包んだ紙を開けるといい匂いが広がったのであった。
     乳房に包丁を入れるとそれは、まるで、プリンのようであった。一口食べた女性客は、「トロトロしていて、口のなかで本当に溶けるようよ。」「乳房の脂肪がこれほど甘味があって柔らかいなんて。」とこれまた、賞賛の言葉を陳に浴びせたのであった。
    「さあ、いよいよおまちかねの、肉料理お始めるね。」
    「まってました。早く肉を食べさせてくれ。もう腹ペコだよ。」
    「今日は、皆さんのリクエストした順に料理するね。そして、それを炭焼きで食べてもらうね。」
    「じゃあさっそく、内腿を厚めに切って焼いてくれ。」
    「はい、はい、そう、あわてない。」
     陳は鮮やかな包丁さばきで次々と客達の注文に応えて、ハルの躰から肉を切りとっていくのであった。
     それから、どの位の時間が経ったのであろうか、調理台に置かれたハルの躰には、一片の肉もなく、骨だけとなっていたのであった。
     ハルは、ずっと自分の躰が調理されて食べられていくのを見ていたのであった。
     「今日まで生きてきてこれほど精神的に感じたことはなった、身体が感じるよりも何十倍も気持ちがよかった。本当に良かった。幸せ。」とハルは思っていたのであった。
     ハルを食べ尽くした客達が会場を去るとき、一人一人がハルに賞賛の言葉とお礼の言葉をかけてくれたのであった。
     客達が去り最後に残った根呂がハルの前に立って「ありがとう。客人達はとても満足して帰っていったよ。私の選んだ目には間違えがなかったね。ハル!」
    「ここにあるスイッチを切ると、人工心肺装置がきれハルも永遠の眠りに付く事が出来るんだよ。」
    「それでは、さようなら。」とスイッチを切ると「そうだ、私が一番好きな処は、舌なんだよ。」というと根呂はハルにキスをしながら舌を吸い出すしながら噛み切ったのであった。
    「美味しい!最高だよ。」
     根呂の言葉が遠くになり、目の前が暗くなっていきながらハルは幸せを感じていたのであった。
     ハルの意識が途絶える直前にハルの唇が「シアワセ!」と動いたのを根呂は知らなかった。