全裸のまま首輪をつけられた優子は、四つん這いで部屋を追い立てられた。
冷たいコンクリートの廊下を進み、幾つかの鉄の扉をくぐると、幾つもの大きな檻が並んでいる部屋に連れて行かれた。
ムッと鼻を突く臭い匂いがする。
中には、優子のように裸の女たちが蹲っていた。
人が来たことに気づくと、その女たちが一斉にムクリと体を起こして檻の鉄格子に近づいてきた。
両手を床について犬の“お座り”のようなポーズをしたかと思うと、それぞれが声を発した。
どれももちろん人間の女性の声だ。
だが、その言葉は人間のものではなかった。
ある女は「わんわん」と鳴き、ある女は優子と同じく「ブーブー、ブヒー」と鳴いた。
「ニャ~ン」と鳴く女もいた。
その女たちは、自ら進んで鳴いてるような女と、躊躇いながら鳴いてる女もいて決して一様ではない。恐らく飼育の度合いが違うのだろう。
優子は一気にこれからの自分の“成長”の仕方を見せつけられて、今更ながら正気に戻ってしまい蒼冷めた。
社長が満足げに家畜同然の女たちに向かって言った。
「今日からお前たちと一緒に飼育する牝豚だ。ちょっと変わった才能があってな、特別に優子という名前がある。もちろん人間をやめた変態だからな、それ以外はお前たちと一緒だ。仲良くやるんだぞ」
家畜の女たちはそれぞれの鳴き声とわずかな人間の言葉で返事をする。
「はい、ご主人様。ワンワン」
「ブヒー、分かりました、ご主人様。ブー」
彼女たちの様子に思わず目を背けた優子に、社長が語り掛けた。
「お前は今日からここで飼育されるんだ。ちゃんと調教師の言うことを聞くんだぞ。物覚えが悪ければ、すぐに“処理”するからな」
ニタリと歪めた口元に恐怖して、優子は「はい」と答えてしまった。
すかさず平手が頬に飛ぶ。
優子はすぐに理解して「ブヒー」と答えた。
すると意外なことに社長は優子の頭を撫でた。
社長に付いてる男の一人が、誰も入っていない檻の一つを開けた。
首輪から鎖が外されて社長が優子を促すと、優子は竦みながらも四つん這いで檻の中に入っていった。
檻の中には何も無い。
刑務所だって簡易ベッドとトイレくらいはある。
だが、ここには何も無い。
さすがに優子は社長に尋ねた。
もちろん、もう粗相をすることはしない。
「ブヒー、あの………、おトイレは…。 ブー」
社長は怒ること無く、優子に返した。
「お前は排泄は人間の見ている前ですると誓っただろう。出したくなったら、大声で人を呼びなさい」と顔を少し上に上げた。
檻の中、廊下の天井付近となどに監視カメラが設置されている。おそらくマイクも付いているのだろう。
「そうすればすぐにトイレを持ってきてもらえるぞ。その時にはお礼を忘れるな」
優子は諦めににた吐息を漏らしそうになり、慌てて息を呑み込んだ。
「ブヒー、分かりました」
首をうな垂れる優子を見届けると、男に檻を閉じさせた。
「すぐに食事を運ばせるからな。大人しくしてるんだぞ」
「ブヒブヒ」
ごく自然に豚の鳴き声で答えてしまう、優子。
そして社長は、男たちを引き連れて廊下の向こうへ消えていった。
自分を地獄へ落とす男。
だが取り残されたような気持ちになって優子は、その後ろ姿を縋るように見つめていた。
鬼畜主義人民共和国の終身大統領。
主に女性を便器として使用し、家畜として虐待するのを好む。
趣味で、イラストや漫画の作成、短編小説を書くことも。
牝奴隷候補を募集中。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)
アップありがとうございます。今後の展開が非常に待ち遠しいです。
できたらもう少しハイペースならうれしいんですが。勝手なこといってますよね