コンビニ万引き少女顛末記

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「よう、どうしたんだ、うさぎ?」
 お店を出ると、さっそく少女のクラスメイトらしき男子生徒が声をかけた。
 たまたま本誌が取材に訪れていたコンビニで女子中学生による万引き事件が発生し、取材スタッフの目の前で捕まったのだ。
 犯人の少女は、近くの中学校に通う一年生の月野うさぎと言う生徒で、ほんの出来心だったらしい。
 中学生にはまだ早いかもしれない、口紅を持ち出そうとしたのだ。
 しかし、犯罪は犯罪である。そのまま警察に引き渡すか、親か学校に通報するところだ。
 少女は必死に謝ったが、捕まえたこの店の店長は彼女を簡単には許さなかった。
 店長の話によれば、一度は謝った子でも、しばらくするとまたやってしまうのだそうだ。
 警察に引き渡しても注意されるだけで逮捕まではいかないことが多いし、親や学校に知らせても結局は注意されるだけだろうから、それも当然だろう。
 そこで店長は、お店としてこの少女に罰を与えることにしたのだ。
 嫌がる少女の制服も下着も脱がせて全裸にさせ、荷造り用の赤いロープで縛り上げた。
 その格好で学区内を歩かせて、二度と万引きなどができないように街の人たちにも顔を覚えさせようというのだ。
 そこで取材スタッフも同行させてもらったというしだいである。

 そしてお店を出てすぐにクラスメイトらしき男子生徒に声をかけられたのだ。
 少女が顔を背けて通り過ぎようとすると、後ろからロープを握っている店長が立ち止まって引き止める。
 お店を出るときに少女には会う人ごとに事情を説明し、謝るようにと言ってあったからだ。
 だが、なかなか言い出せない。
 当然だろう。年端もいかない少女が全裸でクラスメイトに会ってしまったのだ。
 しかしそれも自業自得。
 店長に、その小さくて可愛いお尻をピシャリと叩かれて、彼女は嗚咽を繰り返しながら言われた通りにした。
「…わ、私は……中学一年A組の…月野うさぎ……です。私は……コンビニで…万引きを……した悪い子です……。私は…バカ……なので、……またしてしまうかもしれません……。どうか…私の顔を覚えて……二度と悪いことができないように……私の…顔を覚えて……私を叱り続けて下さい……。うう……。悪い子で……ゴメンナサイ…。バカで……ゴメンナサイ……。」
 少女が謝り終えると、相手の男子生徒はあきれたように、しかし興味深そうに少女の裸体を舐めまわすように見た。
 まあ、女性の身体に興味を持つ年頃だ。当然だろう。
「しょうがねぇなぁ、バカうさぎは。ちゃんと反省しろよ」ともっともらいしことを言うが、その視線があまりにもやらしくて少女は目を閉じそうになる。
 するとまたピシャリと店長にお尻を叩かれて、少女は涙を流しながらも返事をしなければならなかった。
「はい…私はバカうさぎです……。反省できるまで、……ずっとバカうさぎと呼んで下さい……」
 男子生徒はそのままお店の中に入っていったが、すぐに他の生徒たちもお店にやって来た。今度は女子生徒もいる。
「あら、一年のうさぎちゃんじゃない。どうしたの?」
 その女子生徒は、どうやら中学校の先輩らしい。
 少女はさっきと同じように恥かしい説明をする。
 女子生徒の方は楽しそうに、うさぎに笑いかけた。
「しょうがないわねぇ、おバカなんだから」
「はい…私はバカうさぎです……」
 またも同じように、うさぎは自分がバカだと主張する。そうしなければ、店長に叩かれてしまうからだ。
 そうして少女は一時間ほどかけて学区内をグルリと一周させられた。
 大人たちにはバカにされるだけでなく厳しく怒られた。それでもそれはまだいい。
 子どもたちには「バカねぇちゃんだ」と指をさされて、本当に恥かしそうだった。
 お店に戻ってきた頃には、誰に聞かれるでもなく少女は何度も何度も同じ言葉をつぶやいていた。
「私はバカです……私はバカです……私はバカです……私はバカです……私はバカです……………」

『週刊ウェンズデイ』より


 一週間ほどして、私たちはまた同じコンビニに取材に出向いた。
 万引きをした少女がその後どうしたかを確かめるためである。
 すると少女は一週間前と同じ格好でレジに立っていた。
「…ご注文を繰り返します……。『濃密フェラチオ』と……『1リットル浣腸』ですね……。合計2,550円……消費税込みで2,363円になります……。ありがとうございました……。私は……バカで…変態なので…、ご注文の通りなんでも致します……。満足されなかった時には……どうぞ私を踏みつけて……お叱り下さい………」

 縛られて手が使えない少女に代わって店長がお客の男子生徒から代金を受け取ると、少女と男子生徒はお店の事務所の方へと入っていった。
 店長に詳しく話を聞いてみた。
「1時間だけでは学区内を回りきれなかったので、3日かけて回ったんですよ。その時に何度も謝らせてたわけですが、そのうち彼女の股間が湿ってきてるのが分かりましてね。それでどうしたのかと尋ねたら答えないの。まあ、認めたくないのは当たり前でしょうが、だんだん気持ち良くなってったみたいなんですね。それで試しに弁償を兼ねてお店で働かせることにしたんですよ。体を売ってね。売るって言っても、普通にセックスだけじゃその辺の援助交際をしてる女の子たちに負けるから、代わりのことでね。それも低料金で。どうです、試して見ませんか?」(店長)
 なるほど、確かにさっきの少女はどこか嬉しそうな表情もしていた。
 しかしそれでは万引きをした反省にはならないのではないだろうか。
 だがその辺も大丈夫なようだ。
「働いてもらってるわけですからちゃんとお給料を出してます。ちゃんと貯金すれば万引きする必要も無いでしょう」
 なるほど、やはり働くことは大事なのだ。
 少なくとも女の子は体を売れば犯罪に手を染めることはないだろう。

『週刊ウェンズデイ』より
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