『宴のビーナス』(第14夜)

作・さくら  どのくらいの時間が経ったのだろう。  優子はまだはっきりとはしない意識の中で目を覚ました。  身体は痛みのせいか、まだ痺れていた。  上体を起こそうとして軽く身体をひねったが、激痛が優子の全身を走った。 「うう…」  優子は目を開けて、辺りを見回した。  何も家具らしい物が置いていない、殺風景な部屋の一角にいるようであった。  ドアが一つと、天井近くに小さな窓がぽつんとあるだけである … 続きを読む 『宴のビーナス』(第14夜)