ショーに出演して痴態を晒した優子は、綾と共に売られる事が決まった。
あのショーの様子で気に入った人間が2人を購入したいと申し出たのだ。
だが優子は社長に必死になって懇願した。
社長の傍に置いて欲しいと。
自分を牝豚にまで堕とした男だが、さらにどこの誰とも知れぬ人間の元に買われるのは怖かったからだ。
一度売りに出されれば、あとのことは関知しない。
当然の事だ。
となれば、どんなに奴隷として奉仕しても殺されてしまうかもしれないのだ。
優子は「ブーブー」と豚の鳴き声も忘れずに、社長の命令にならどんなこともすると誓った。
そのせいもあってか、いや、もしかすると社長自身が手放したくなかったのかもしれないが、優子と綾は社長が経営する会社に派遣されることになった。
もちろん、牝奴隷として。
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その日の朝、体を丸めなければならない大きさの木箱にそれぞれ入れられた優子と綾は、トラックで目的地へと“搬入”された。
ガタガタと揺れながらも外の様子が分からない不安に、優子は脅えていたが、それ以上に箱を開けられる時の事を考えると心臓が潰れる思いだった。
そして、箱が地面に降ろされた事を感じた。
木箱の横が開けられる。
サァッと入ってきた白い光に一瞬目を眩ませたが、やがて慣れてくるとそこが檻の前だという事が分かった。
「え? ここは……」と一瞬元の場所かと思ったが、幾分かここ数週間過ごしてきた檻よりも、むしろ汚い印象だった。
すっかり牝豚の生活に慣らされた全裸の優子は、自然と四つん這いで歩き出して木箱から出た。
横に首を向けると、綾も四つん這いで現れた。
2人が無言で悲しさと不安とをない交ぜにした目で見詰め合ってると、1人の女性が優子のお尻をハイヒールで蹴った。
「痛っ!」と蹴られた方を振り向くと、白いスーツを着た奇麗な顔立ちの女性が立っていた。
優子を汚いものを見る目で一瞥すると、吐き捨てるように命じる。
「檻で休むわけじゃないのよ。早く部屋の外に出なさい!」
優子が戸惑っていると、さらにお尻を蹴り上げられた。
「さっさと歩くのよ、牝豚! 肉便器!」
優子と綾は、その女性にせかされてドアの方へと這って行った。
ドアはノブが無く、優子が顔を当てると簡単に開いた。
そのまま歩いて行くと、そこにはスーツを着た男性と制服を着た女性たち十数人が整列していた。
その男女たちの前では、社長が車椅子に座って優子たちを待っていた。
ここから先は、あらかじめ聞かされていた通りの段取りだ。
整列している男女は、社長が経営している会社の社員たちだ。
なんの会社かは教えられていない。
そもそも優子と綾には関係ない。
社員として働くわけではないのだから。
その事を優子と綾は、社員たちに向かって挨拶することになっていた。
社長がそれを合図する。
「諸君に紹介しよう。今日から当社で飼育する牝豚と、設置する便器だ」
その合図で優子は2本足で立ちあがった。
社員たちに見やすくするためだ。
優子は卑猥な刺青を入れられた体を隠す事無く、しかし顔は上げられずに挨拶を始めた。
「ブヒブヒ、私は今日からこの会社で飼育していただく事になった牝豚奴隷の優子です。ブー、今はご挨拶のために2本足で立つ事を許されていますが、本当は四つ足で地面を這いつくばって生活する卑しい動物です。 どうぞ皆様のストレス解消のために私を虐めて下さい。ブヒー」
優子が挨拶を終えると、今度は綾がおずおずと立ち上がって挨拶を始めた。
全身に卑猥な焼き印を入れられた綾が体を隠そうとすると、さっきの女性が鞭を取り出して綾の体に振るった。
「キャッ!」と短い悲鳴を上げて手を下ろす。
そして、その“失敗”を取り返すためにも大きな声で挨拶を始めた。
「私は今日からこの会社に設置していただく事になった肉便器の綾です。 私は命令以外で歩く事は許されていません。便器なので当然トイレに固定されてます。 どうぞ本物の便器同様に、オシッコやウンチをするために私をお使い下さい」
2人の挨拶が終わると社員たちは下卑た笑みをしながら拍手して2人、いや1匹と1台の奴隷を迎えた。
後の事はどうでもいい。
とにかく優子と綾は、この恥ずかしさから逃れるために早く専用の場所に連れて行ってもらいたかった。
しかし、社長はそうかんたんには2人を行かせたりはしなかった。
「何か質問のあるものはいないかね? なんでも聞いておいた方がいいぞ。何しろ、そうそうお目にかかれるものじゃないからな」
すると、女子社員の1人が手を挙げた。
優子たちを連れ出した女性が指名する。
「お2人はどうして奴隷になったんですかぁ?」
わざと明るく訊くその声に、優子と綾は互いに抱きしめ合いたい思いにかられて見合った。
もちろん、そんなことなどしても何の意味も無い。
答えなければ、それも“社長が気に入る”ように答えなければ、どこら売り飛ばされるか分からない。
いや、ことによると不良品として《処分》されてしまうかもしれないのだ。
優子は、なんとか微笑もうと顔を歪めながら答える。
「わ、私は……男性のオチンチンが好きな淫乱なんです。特に、オチンチンから出る精液が大好きで。それで、精液をすすりながら生きて行くのには人間を辞めて牝豚になるのがいいと思って、奴隷の調教をしていただきました。」
優子が答えた以上、綾も答えなければならない。
そうでなければ、答えた優子までもが罰を受けるかもしれないのだ。
「わ、私は……オシッコやウンチが大好物で……。でも、人間のままだとオシッコを飲んだり、ウンチを食べたりはできないので……。それで、人間を廃業して肉便器になることにしました」
2人の答えに満足そうな女子社員は、さらに追い討ちをかけた。
「じゃあ、その体中に書かれてる卑猥な言葉も、自分でお願いしたんですかぁ? 普通はそんなの書かれたらとても生きて行けないと思うけど。自殺しちゃうなぁ、私だったら。恥ずかしくて」
優子は“自殺”と言う誘惑を振り払って答えた。
「はい……、私は本当に変態で馬鹿なので、自分でお願いして刺青を彫ってもらいました。人間として生まれてきたのが、そもそもの間違いなんです。私は最低の人間のクズなので、牝豚にふさわしい言葉を彫ってもらえて幸せです。ブヒー」
綾の方も、たどたどしく答える。
「わ、私も…自分からお願いして、焼印をしていただきました……。私には人間として生きていく資格が無いので、便器としてだけでもお役に立てれば、嬉しいです」
お披露目を終えた2人は、それぞれ別の部屋に連れていかれた。
優子は檻のある部屋へ、綾は便器を模した部屋へと。
そしてこの日から毎日、優子と綾の2人は一見普通そうな社員たちによって陵辱の限りを尽くされた。
優子は休み無く男性社員に犯された。
それだけなら今までの調教と比べればたいしたことはなかったが、とりわけ女子社員からは蹴られたり踏みつけられたりと暴行され、それが辛かった。
どんなに痛めつけられても、豚の鳴き声をあげて、“遊んでもらえたこと”にお礼を言わなければならなかったからだ。
もっとも優子は、それでも快楽を得ることができるだけ幸せだったかもしれない。
便器として連れてこられた綾は、本当に排泄のためだけに使われていた。
数十人いる社員が、入れ替わり立ち代わり小便をしに来るのだ。
中には大便をして綾に食べさせる者もいるし、やはり女子社員は使用済みの生理用品までしゃぶらせて、そんな綾を罵倒した。
2人とも1日の終わりにはシャワーを浴びせられたが、一晩休んだ翌日にはまた汚された。
どんなに洗い落としても、もはや髪や体に“臭い”が染み付いてしまったかのようにも思う。
いや、すでに普通に生活していたことも思い出せないくらいになっていた。
頭の中はまるで霞みがかかったような状態で、一緒に連れてこられたとはいえ別々な部屋に入れられていたため、しだいにお互いの事さえ忘れかけてきた。
そんなある日、部屋の外が騒がしくなった。
しかし、優子にはもう関心の無いことだった。
ドタドタとした足音が近づいてきたが、優子は“いつも”のように正座してドアが開けられるのを待った。
乱暴にドアが開けられると、数人の男たちが踏み込んできた。
男の1人は優子を見下ろしてその姿に驚いたが、優子は土下座して挨拶をした。
「ブヒー、お仕事お疲れ様です。どうぞ、私をお好きなようにいたぶってお楽しみ下さい。ブーブー」
驚いた男は自分の上着を急いで脱ぐと、優子の肩からかけた。
一方で仲間たちに指示する。
「奥の方も、調べろ!」
男たちは、奥の方も調べてみたが「何もありません」とだけ答えた。
「お嬢さん、大丈夫ですか!?」と上着をかけた男は優子に声をかけたが、優子は不思議そうに見上げるだけだった。
「警察です。大丈夫ですか?」と訊いたが、なおも優子は薄く笑おうとするだけでうつろな目をしていた。
他の男たちは、一度部屋を出てまたあちらこちらを走り回ったようだ。
そこへ、もう1人の小柄な男が入ってきた。
「優子! 優子!?」
優子にとっては、なつかしい声だった。
その声に反応して、自分の目の前にいる警官から離れて声の方に駆け寄った。
ただし、四つん這いで。
優子を呼んだのは、優子の彼だった。
おなじ探偵事務所で働いている、中学時代からの。
彼は足元に四つん這いのまま駆け寄ってきた優子の姿に驚いたが、すぐにしゃがんで優子を抱きしめた。
「優子。優子……。こんな姿にされて……」
悲痛な声で優子を抱きしめた彼だが、優子の方は無邪気に甘えて見せた。
優子は頬を摺り寄せ、いつの間にか股間に手を滑り込ませていた。
そのまま喘ぎ声をあげてオナニーまで始めてしまった。
オッパイを吸ってもらいたいのか、しきりに乳房を彼の顔に持っていこうとする。
彼はそんな優子をさらに強く抱きしめてやることしかできなかった。
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優子と綾を拉致して調教した組織の行方はようとして知れなかった。
優子たちが監禁されていた会社の社屋から押収された物は、会社の業務内容とも関係の無いダミーばかりだった。
大掛かりな人身売買組織………。
そうゆう情報を掴んでの警察への通報と強制捜査だったが、なんら証拠が出なかったのだ。
そして救出された優子と綾は、状態が状態だけに報道されることも無かった。
すべては、闇の中に─────────。
鬼畜主義人民共和国の終身大統領。
主に女性を便器として使用し、家畜として虐待するのを好む。
趣味で、イラストや漫画の作成、短編小説を書くことも。
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