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  • ドキュメンタリー『奴隷・志織の排泄物調教レポート』

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    スカトロプレイが好きなマゾ女の志織(仮名)のお話です。

    とあるリアルスカトロ好きのマゾ女性(Aさん)とのコラボ作品でして、ヒロイン志織のセリフはAさんに書いてもらいました。Aさんが実際にやられてみたいスカプレイをCGで再現したり、Aさんが出した本物の下痢ウンコの写真をフォトショで合成してテクスチャ化したりと、色々リアリティを追求しています。(Aさん、実際にスカは好きだけど鞭は苦手だそうです。)

     

    ……作品のテーマは、現実と妄想の交錯です。

    現実世界のSMプレイって、互いのリスペクトの上に成立していると思うんですよね。でないと、単なる暴行・虐待(=犯罪行為)になってしまいますので。サドとマゾは表裏一体でもあるので、サド男は、マゾ女の立場になってやられたいことを汲み取り、やり過ぎないように注意しながらマゾ女に「奉仕」する。マゾ女は、サド男が与えてくれる特殊快楽を堪能しつつ、サド男に感謝し「奉仕」する。互いが互いを奉仕し合うのがSMプレイなんじゃないかと思います。

    志織はそういう常識的な範囲でのSMプレイを望んでいて、自らのハードスカ性癖を満たしてくれるご主人様にのめり込んでいる一方、苦痛系のプレイは苦手なので、やって欲しくないと思っています。互いにリスペクトし、配慮し合いながら互いのサド願望・マゾ願望を満たすのがSMプレイなのだから、NG行為を強制するのはやめて欲しいと。一方で、彼に依存していて、別れたくなくて、苦痛を強要してくるご主人様を拒絶しきれず、思い悩んでいます。

    他方、ご主人様の方は、サド男がマゾ女に配慮し、奉仕されつつも奉仕するような「SMプレイ」は、所詮お遊びであって「本物のSM」ではないと考えています。奴隷契約を交わした以上、主人と奴隷の関係は絶対であり、奴隷が主人に文句を言う権利は一切ない。苦手だろうが何だろうが、主人が行うことを奴隷は無抵抗で受け入れ、快感を得るようにならねばならない。それがマゾ奴隷というものだと。

    2人の想いはすれ違ったまま、SM行為はどんどん過激化していきます。それは果たして「調教」なのか「暴行」なのか。主人が求める「本物のSM」と、志織が求める「SMプレイ」は、同じものなのか、それとも……??

    現実と妄想が交錯する世界をお楽しみください~(^-^)/

     

  • 『抜歯フェラ』第2話:設定・過去編

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    抜歯奴隷美月のお話、第2話です。元々は前作のみの単発作品だったのですが、美月が奴隷になった経緯や、歯を抜かれた理由、毎日の生活などを描きたくなった結果、設定と過去話がごちゃまぜになったよくわからない代物が出来上がりましたw

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第9章 – 奴隷200日目

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    I:奴隷200日目 – 朝

     

    5人が語り明かした日から1ヶ月少し経った7月6日。七海はいつものように午前6時ちょうどに飛び起きた。爆音ブザーは鳴らなかった。爆音を鳴らすと美海が泣き出してしまうため、七海に埋め込まれたマイクロチップが午前6時に電流を流して七海を叩き起こすという方式になったのである。

    七海は、チップが埋め込まれている右の手首の辺りをさすりながら、寝室を出た。そしてリビングから世話係用の部屋へと向かう。扉を開けると美海と玲香がいた。玲香は、七海と同じように6時に叩き起こされた後、ベビーベッドの中ですやすやと眠る美海の様子を見に来ていたところだった。2人は美海を起こさないよう小声で挨拶を交わす。

    「おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「昨晩もありがとうございました」

    「いえいえ、どういたしまして」

    七海の専属世話係となった玲香は、この小さな部屋を与えられ、夜はここで美海の世話をしていた。七海は毎日朝から晩まで犯されっぱなしの虐待されっぱなしで、それでも僅かな合間を縫って寝室兼育児室で授乳などを行うのだが、夜は毎日気絶したように眠ってしまう。だが、美海の方はそんな事情はお構いなしに深夜でも泣き出してしまうため、夜は玲香の部屋に美海を預けることになったのだ。玲香自身も七海ほどではないにせよ毎日過酷な目に遭っており、深夜に美海の面倒を見るのは大変だったが、それでもなんとか踏ん張っていた。

    踏ん張れるのは、同居人のおかげでもあった。5人で語らったあの日の翌日から、陽葵と今日子もこの部屋で寝起きすることになったのだ。深夜の美海の世話は、その日3人の中で体力に最も余裕がある者が行うことになり、玲香の負担は少しだけ減った。だが、玲香にとっては話し相手ができたことの方が嬉しかったし、それは仁科母娘にとっても同様だった。

    しかし今朝、玲香のベッドの隣にある二段ベッドに母娘の姿はない。玲香は七海とともに暗い顔で奴隷用のトイレへと向かった。773号室には奴隷用トイレと会員客用トイレがあり、両者は壁を隔てて隣り合っていた。会員客用のトイレは施錠されていて奴隷たちは通常入れない。

    「ぁぇ……」

    「かひゅ……」

    母娘はトイレの中にいた。壁から上半身が生えていた。壁の向こうは客用トイレである。客用トイレは、会員客が寝起きする宿泊区画の一角にある男性用トイレと扉1枚で繋がっており、773号室の玄関を通らずに行き来できるようになっていた。母娘は、腰の部分が壁に埋め込まれ、下半身を客用トイレに晒したまま、一晩を過ごしたのだ。

    母娘の目の前には大きなモニターが設置されており、壁の向こう側の惨状がリアルタイムで映し出されていた。 ……まるで小便器のように壁から生えた下半身は、鞭打ちで真っ赤に腫れ上がった上に大量の精液と尿で汚れきっており、肛門の真下の床の上には、それら汚液と糞便が大量に積もっていた。

    これは罰だった。前日の午前中、陽葵は堀田の鞭を受けながら飯森のペニスを口で奉仕していた。しばらくして飯森がイラマチオを始めると同時に堀田の鞭が陽葵の大陰唇を直撃し、陽葵は堪らず飯森のペニスを噛んでしまったのだ。JSPFの奴隷である陽葵は、抜歯に向けてのカウントが1つ進んでしまったわけだが、これを取り消すよう今日子は飯森に懇願した。そして娘と同じ仕打ちに耐えられればカウントを取り消すと言われ、今日子は必死に飯森のイラマチオに耐えたのだが、堀田の鞭がクリトリスを強打した瞬間、今日子もまた歯を当ててしまい、結局母娘はどちらもカウントが進む結果となってしまった(陽葵はあと1回、今日子はあと2回で1本抜歯)。しかも、抜歯はあくまでJSPFの規則であって、ペニスを噛んだことへの罰は別に用意すると飯森はニタニタ笑いながら言い、母娘を壁に埋め込んだまま一晩放置したのである。

    なお、壁の部分には目立たないようにクッションが置いてあり、妊娠7ヶ月目の今日子の腹に負担がないよう、一応の配慮がなされていた。

    深夜だというのに、宿泊客たちはひっきりなしに「小便器」を使った。下半身の感覚は次第になくなり、母娘はいつの間にか気絶。6時になって強制的に起こされたものの、意識は朦朧としたままだった。

    「2人とも大丈夫っ!?」

    七海が駆け寄る。その時、母娘の身体が前後に揺れた。

    「ぅあ…… ひぅっ……」

    「らめぇ…… はひ……」

    宿泊客が朝イチの小便を母娘の肛門=小便器の中に注ぎ始めたのだ。母娘の肛門は一瞬たりとも尿を留めおくことができず、ペニスが抜かれると同時に糞便カスと混じって茶色くなった汚液が噴き出して、床に散らばっている汚物の上に降りかかっていく。

    モニターに映し出される、あまりに不潔極まりない、異常な光景。外の世界の女性が見たら間違いなく嘔吐してしまうだろう。だが七海も玲香も動じない。七海も玲香も既に何度か体験しているからだ。ただただ、母娘が心配でならなかった。

    そのうち、母娘の身体が大きく揺さぶられ始めた。モニターを確認するまでもない。肛門に排尿した男たちが膣を犯し始めたのだ。

    「んんっ…… ひゅっ……」

    「あひぇ…… うあぅ……」

    母娘の反応は微弱だが、それでも先程に比べると色艶が感じられる。こんな状況でも快感を得てしまうほど、母娘の身体は開発が進んでいるのだ。

    「もうやめたげてよ……」

    七海が小さな声で呟く。だがどうしようもない。母娘は壁に固定されていて、助け出すには飯森が持っている鍵が必要だが、飯森は8時にならないと来ない。男たちを止めようにも、客用トイレは施錠されていて入れない。どうしようもないのだ。それどころか、母娘にはさらなる地獄が待っていた。

    ……朝食である。

    七海と玲香、後に合流した仁科母娘の計4人は、773号室で生活するようになってからは他の奴隷たちとは完全に別行動を取るようになったのだが、食事は相変わらず流動食であった。新たな部屋にはキッチンも設けられているものの、置いてあるのは菓子やつまみ、コーヒー・紅茶・酒類などで、これは会員客の軽食用であり、奴隷の4人が飲食することは固く禁じられていた。

    玲香は、トイレの床の上に犬用のエサ入れを2つ置いてそれぞれに1回の流動食を流し入れると、エサ入れの上でしゃがみ込み、今日子の流動食の上で半分だけ糞便を排泄し、次いで陽葵の流動食の上で残りをぶち撒けた。 ……前日にお仕置きを受けた者は、罰として翌日の朝食が糞便入り。その規則は今も変わらないのである。

    玲香は続いて、壁際に置かれた棚の中から薬品の入った小瓶を1つ取り出して蓋を開け、スポイトで少しだけ中の液体を吸い取ると、再びしゃがんでエサの上に数滴ずつ垂らした。そして、母娘の顔の前に可動式の台を持って行くと、出来上がった朝食を母娘の口元に置いて静かに言った。

    「陽葵、今日子、エサよ。いただきなさい」

    「「…………いただきます」」

    朦朧とした意識と微かな快感の中、母娘は躊躇うことなく汚物の中に顔をうずめた。手は壁の中に埋まっており、母娘は口だけを使って汚物を咀嚼し飲み込んでいく。食糞のペースは、以前茶碗6杯分の汚物を僅か9分で平らげた七海とは比ぶべくもなかったが、それでも母娘は拒否したり吐き出したりすることなく、ゆっくりゆっくり朝食を食べていった。

    その間も男たちは休むことなく母娘の膣を犯し続けた。立ちバックの状態で固定され、下半身を好き勝手犯されながら糞便入りの流動食を食べる。カプセルベッドで生活していた頃の夕食と、状況はほぼ同じだ。違うのは疲労の度合いである。カプセルベッドでの夕食は1時間強で、その前に午前4時間・午後4時間の計8時間の調教があった。対して、母娘は昨日の23時から7時間ぶっ通しで犯され続け(その間断続的に失神)。昨日も1日じゅう奉仕していたのだから、母娘ともに昨日の朝8時からほぼ丸1日犯され続けていたことになる。もう体力の限界だった。

    「「んあぃあああっ!!?」」

    だが、汚物と格闘しているうちに母娘の疲労と眠気は急速に消え去っていった。玲香が混ぜた液体は、カフェインその他の成分が合わさったJSPFオリジナルのアッパー系の薬物であり、依存性のない安全な代物ではあるものの、そこらの栄養ドリンクとは比較にならぬほど強力なものであったのだ。意識が晴れ渡るにつれて下半身の快感は急激に増していき、一方で嗅覚と味覚も研ぎ澄まされていく。快と不快の狭間で悶絶しながら、母娘は十数分かけて汚物を平らげたのだった。

    他方、七海と玲香は、母娘がエサを食べ始めると壁尻部屋から離れ、自分たち用の流動食をエサ入れに流し込みつつダイニングへと向かった。会員客用の立食テーブルの脇にある専用のスペースで四つん這いになり、エサ入れを床に置くと、壁に向かって朝の挨拶をする。壁には床から20cmくらいの高さの所に小型カメラが埋め込まれていた。

    「皆様おはようございます。飯森則夫様に飼われている奴隷の七海です」

    「皆様おはようございます。七海の専属世話係の玲香です」

    「これから奴隷の朝ごはんをお見せします。豚畜生よりも浅ましい下品なメス豚が、手も使わずにエサを食い散らかす様をご笑覧ください」

    「「…………いただきます」」

    七海は、わざと口を開けて、歯のない口内をカメラに晒してから、流動食の海に口を突っ込み、グチャグチャ音を立てながらエサを歯茎ですり潰していった。 ……なんて下品で不快で屈辱的な音なんだろう。

    飯森は所謂クチャラーだった。七海は、幼い頃から伯父が食事の際に発するこの音が堪らなく嫌いだった。それ故七海は常に口を閉じて静かに咀嚼してきたし、それはJSPFに連れて来られてからのカプセルベッドでの食事の時も同じだった。不味い流動食や上にかかった糞便に悪戦苦闘しながら、下半身を激しく犯されながら、それでも七海は音を立てないよう食べてきた。調教時に音を立てて糞便を食べるよう命令されることがたまにあり、せめて朝夕の食事の時くらいはあの不快な音を発したくなかったのだ……。

    なのに、新部屋に移って以来、七海はクチャラーになることを強制された。食事の前に屈辱的なことを言わされた挙げ句に、クチャクチャグチャグチャと不快な音を立てながら、豚のようにエサを食い散らかさねばならない。隣の玲香の咀嚼音も不快だ。今日は玲香1人だが、仁科母娘も加わって4人の咀嚼音が奏でる不協和音のおぞましさといったら……!

    しかもその様子を常時撮影されるのだ。映像は宿泊客の部屋のテレビにリアルタイムで流れている。この施設には宿泊用の部屋がいくつあって、何人が泊まっていて、そのうち何人がテレビを見ていて、何人が七海と玲香の朝食風景にチャンネルを合わせているんだろう。全くわからない。みんな寝てたらいいのに。でも見てる。絶対見てる。ご主人様も堀田様もみんな見てる! 口に嘲笑を浮かべながら見てる! さすが豚は食べ方も下品だとか勝手なことを言いながら、瞬きもせずに見てる……!!

    ……無人のダイニングには下品な咀嚼音だけが響き渡っている。その音を、その姿を、大勢に聴かれ、見られている。そう思うと七海の目から悔し涙が溢れた。人前で裸を晒すことも、豚マネ芸や脱糞さえも平気になった筈なのに。なのに、この音を聴かれるのがものすごく恥ずかしい。悔しい。自分がいよいよ卑しい豚に成り果ててしまったような気がして、恥ずかしくて悔しくて、悲しくて堪らない!

    これなら男たちの前でやった方がマシだ。男たちの前でやれば、マゾの血が騒いで、羞恥心や屈辱が興奮や快感へと勝手に変換されるに違いない。だが相手が無機質なカメラだからか、いつまで経っても興奮や快楽はやって来ない。カメラの向こうに男の視線があるとわかっているのに。 ……下品な音を立てている自分が悔しい。下品な音を聴かれていることが恥ずかしい!

    その思いは玲香も全く同じだった。2人は羞恥と屈辱に耐えながら激マズ流動食(糞便なし)を速攻で片付け、床の上に飛び散ったカスを舌で全て舐め取ると、エサを与えてくれたことに対する謝意をカメラに向かって述べ、最低の朝食を終えたのだった。

    壁尻部屋に戻ると、母娘はまだ糞便入り流動食と格闘していたので、七海と玲香は、美海の世話と身体の洗浄を2人交互に行った。その後三度壁尻部屋に行くと、母娘は大声で喘いでいた。

    「ああん♥ おちんぽ! もっと! 陽葵のうんちの穴、もっと突いてぇっ! んひゃああっ♥」

    「いいっ♥ ケツまんこっ! ああっ♥ もっとくださいっ♥ もっと汚してぇ! ああああっ♥」

    空になったエサ入れには未だ糞便のカケラが残っており、母娘の鼻のすぐ下で尚も強烈な悪臭を発していたが、薬物で覚醒した母娘はもはや気にも留めず、狂ったように快楽を貪り続けた。七海はエサ入れを洗いながら、親友とその母親の狂声を、悲しさ半分、羨ましさ半分で聞いていた。彼女の股間は、綺麗に洗った直後にも関わらず、ぐしょぐしょに湿っていた……。

     

    II:奴隷200日目 – 午前

     

    午前8時。玄関が開いて、飯森、堀田とキャリーケースを持った裏沢が入ってきた。リビングでケースを開ける裏沢。途端に強烈な糞便臭が辺りに充満する。

    光希はこの1ヶ月でさらに痩せ細った。肋骨だけでなく骨盤や肩甲骨、背骨までがくっきりと浮き出ており、肌は白を通り越して土気色。抜歯によって痩けていた頬はさらに落ち窪んで、老婆というより瀕死の病人といった様相だ。今や入ってくるより出ていく方が圧倒的に多く、日に2回の点滴でどうにか栄養分を補っている状態であった。

    「おはよう七海、玲香さん」

    「おねえちゃん、おはよう」

    「おはよう、光希」

    それでも光希は七海と玲香を心配させまいと気丈に振る舞い、2人もなんとか涙を堪えて光希に優しく語りかけた。

    一方、飯森と堀田は壁尻部屋に向かった。母娘は相変わらず嬌声を上げていた。

    「反省したか? 2人とも」

    「はいっ♥ 反省しましたっ♥ もう二度とおちんぽ噛みませんっ♥ 許してくらはいっ♥ ああんっ♥」

    「私もっ♥ 粗相をしてしまって申し訳ござ……ひうっ♥ 申し訳ございませんでしたっ♥ ひゃうっ♥」

    「あまり反省しているように見えんが…… まあいい。今からお前たちの口を使ってやるから、反省を態度で示せ」

    「あいっ♥ おちんぽ♥ おちんぽなめましゅ♥ しゃぶりましゅ♥ ひゃあああっ♥」

    「今度は絶対噛みませんので…… 私の喉まんこ、お使いくださいませ♥ あああっ♥」

    そうして、再びイラマチオが始まった。壁の向こうでは男たちが猛烈な勢いで膣を責めている。肛門にもバイブがねじ込まれている。壁のこちらでは飯森と堀田が、陽葵と今日子の頭を両手で掴んで猛烈な勢いで喉穴を突いている。先程食べた糞便入り流動食が全てリバースしてしまいそうな勢いでの激しい抽送。それでも2人は、凄まじい苦痛と吐き気、そして快感に耐えながら、舌と唇と喉を使って猛然とペニスに奉仕していく。 ……歯を当てないよう神経を研ぎ澄ませながら。

    薬物のおかげであろう。先程までの朦朧状態のままだったら、集中力が続かずに再び噛んでしまって、陽葵はカウントが5回に達していたに違いない。苦痛と快楽に翻弄されながら一心不乱にペニスに奉仕する2人の姿はまさにマゾ奴隷そのもの、そこにイジメっ子やキャリアウーマンの面影は、微塵もなかった。

    「「ぶもおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」

    やがて飯森と堀田はほぼ同時に喉奥で射精し、母娘は罪を許されたのだった。

    母娘はようやく壁から解放され、風呂場で身体を洗うことを許可された。その間、七海と玲香は解錠された扉の向こう、客用トイレで這いつくばり、それぞれ陽葵と今日子の下半身があった場所の床の上に積もった汚物を口で処理させられた。冷えた糞便と尿と精液と愛液の混合物は、身の毛もよだつ臭いと味、見た目であったが、2人は無言のまま食べ進めていった。 ……下品な音を立てながら。膣穴を飯森と堀田に犯されながら。

    「「ひうぅうううううっ!!!!」」

    七海と玲香が床の上の汚物を食べ切った直後、飯森と堀田も限界に達した。2人は射精直前に膣穴からペニスを抜くと、汚物があった場所に大量の白濁液を発射した。

    「汚物はほぼ平らげたようだが、まだカスが残ってるぞ。ザーメンと一緒に全部舌で舐めとれ。ちり紙ども」

    「……はい、ご主人様」

    「かしこまりました」

    七海と玲香は、四つん這いのまま再び床に舌を這わせ、飛び散った白と茶色の汚物を処理していく。 ……冷めた糞尿に比べれば温かい精液の方がまだマシだと七海は思った。いや、むしろ美味しい……かも? 七海は一瞬そう思ったが、直後、精液を美味しいと感じるようになってしまったことが無性に悲しくなった。悲しくて泣き叫びたい。こんなことしたくない。私はちり紙じゃない! ……七海はそれらの想いを全て封印して、ただひたすら薄汚い便所の床を舐め清める。トイレットペーパーに、ちり紙になりきる。身体の奥が熱い。感じてる。こんなことで私、感じてる。 ……最低だ、私。

     

    しばらくして身だしなみを整えた仁科母娘が客用トイレに入ってきた。母娘は、自分たちが出した汚物を七海と玲香が「掃除」してくれたことを知って驚愕し、そして謝罪した。自分たちが出した汚物は誰かが掃除しなければならない。当たり前のことなのに。完全に失念していた。昨日の朝から24時間汚され続けた身体を洗うことしか頭になかった。シャワーを浴びて、湯をがぶ飲みして、全身を洗って、膣や肛門の中も綺麗にして、髪を乾かして、整えて、歯を磨いて、爪を切って…… そんなことを悠長にやっている場合ではなかったのだ。

    七海と玲香は気にしてないと言ってくれたが、飯森は、七海と玲香に片付けを押し付けて自分たちだけ綺麗になるとは何事だ、と母娘を責めた。陽葵はさすがにカチンと来て、「あんたが洗ってこいって言ったんじゃない」と言い返しかけた。が、ここで反論してもさらなるお仕置きが待っているだけだ。陽葵は目を固く瞑り、飯森に対する怒りと七海に対する罪悪感で全身を震わせながら、喉まで出かけた反論の言葉をなんとか飲み込んだ。

    陽葵と今日子は、七海と玲香の口にそれぞれ指を突っ込んで強制嘔吐させ、直後に口づけして汚物を口移しで飲むよう命令された。自分たちの汚物なんだから、人に頼らず自分たちで処理しろというわけだ。七海と友達になる前の陽葵だったら全力で拒否していただろう。あれから3ヶ月近くが経ち、陽葵も今日子もこのような異常な行為に慣れつつあった。だがいくら慣れても、そんな気持ち悪いモノを美味しいなどと思えるはずがない。せっかく湯をがぶ飲みしたのに、またすぐこうなるのか。もうイヤ。こんな毎日、ホントもうイヤ……!!

    「七海、ごめんね。汚いモノ食べさせちゃって…… アタシが食べるから出して……」

    「うん…… あぁぁぁぁぁぁ……」

    膝立ちの状態で目を閉じ、口を大きく開ける七海。陽葵は指をそっと3本突っ込んで、喉の方をゆっくり掻き回した。七海がすぐにえずき出したので、陽葵はすぐに指を引き抜いて自分も膝立ちになると、七海にキスをした。友達になって以来何度も七海とレズプレイをしてきた。キスも何度もして、互いに舌をまさぐり合って唾液を飲み合ってきた。でも嘔吐物を口移しで飲むだなんて。最低…… サイッテー! 何考えてんのよ、このキモハゲオヤジ!! ……でも。でもやらなきゃ。命令なんだから。奴隷なんだから。それに、自分で出したモノの後始末を七海にやらせるのは、やっぱり良くないと思う。いやだけどやらなきゃ。いやだけど。いや…… いや…… いやああああっ!!

    「「げぶえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」」

    「「うぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」

    七海と玲香はほぼ同時にリバースし、陽葵と今日子はそれを飲んでいく。口から口へ流れていくので臭いをあまり感じないのは幸いだが、味の方は…… 筆舌に尽くしがたいおぞましさだった。それでも飲んだ。飲み続けた。吐き返しそうになるのをひたすら耐えた。ここで吐いたらもっと酷いことされるに決まってる。やだ! そんなんやだっ!!

    胃の中身を半分くらい残した辺りで七海は嘔吐を止めた。飯森の命令は、七海が食べた汚物を陽葵に移すこと。朝食の流動食まで陽葵に食べさせたら命令違反になるかもしれない。もちろん汚物と流動食は胃の中で既に混じり合ってしまっているから、汚物だけを吐き出すのはもはや不可能だ。それでもせめて分量だけでもということで、七海は半分吐いたところで嘔吐を止めたのだった。横で吐いていた玲香も、七海に合わせて嘔吐を止めた。そして4人は最悪の後味を忘れたいかのように、舌を絡めてディープキスをし始め、飯森はニヤニヤしながらその一部始終を眺めていた。

    キスがさらに激しさを増した時、トイレの中に大勢の男たちが入ってきた。8時を大幅に過ぎてしまったが、飯森と堀田による午前の合同調教が始まったのだ。合同調教は、七海が773号室に移ってすぐの頃は2対5で行われていたが、調教は次第に過激化し、ペニスが2本では足りないことからエキストラとして宿泊中の男性客にも参加してもらうことが多くなっていた。今朝もそうで、飯森は32人の男性客に事前に声を掛けていたのだ。

    4人は、壁に並んだ4つの小便器に1人ずつ座るよう命じられた。左から玲香、七海、陽葵、今日子の順である。4人は小便器の奥に尻を押し込み、肩をすぼめて上半身を小便器の中に嵌め込んだ。その状態で手と足が固定され、4人は身動きを封じられて4基の「便器」となる。32人の男たちがさっそく「便器」の前に列を作った。

    男たちは何も言わずに「便器」に向かって小便を放っていく。「便器」は口を大きく開けて待機しているのだが、男たちは構わず身体中のあらゆる場所に小便を引っ掛け、最後に思い出したように未だ放尿中のペニスを口の中に押し込んで最後の1滴まで搾り出していく。放尿が終わったら、「便器」はペニスを舌で舐め清めながら言うのだ。「小便器をご利用いただきありがとうございました」と。4人ともこのような扱いには慣れているが、それでも新参の母娘の顔には嫌悪と絶望が色濃い。

    8人が放尿を終えると、1人目の男に戻ってフェラ奉仕となる。身体を覆う尿素がアンモニアに分解されて、どんどん臭いがキツくなる。だから嫌なのに。全部飲んでしまった方が楽なのに。排出されたての尿はまだそれほど臭くないが、放置するとどんどん臭くなるということを奴隷たちは経験上知っている。だからこそすぐに飲んでしまいたいのに。男たちの方もそれを心得ているから、わざと口を外したのだ。奴隷たちは、ペニスで口を塞がれて鼻で息をせねばならない状況の中、悪臭を我慢しながら狭い小便器内で首を激しく振って、ひたすらペニスに奉仕していく。

    「むぷうううううう!」

    最も早く男を射精に導いたのは七海だった。七海の歯茎奉仕は既に熟練の域に達しており、歯茎と舌、唇や喉まで全て連動させながら、高速ピストンでペニスを責め立てる。百戦錬磨の男たちもこれには敵わず、あっという間に限界に達するのだった。

    続いて玲香、やや遅れて今日子、かなり遅れて陽葵が精液を搾り取った。陽葵が未だ飲尿・浴尿が苦手であると知っている男たちは、昨晩から水分摂取を控えた上で、濃縮されたオレンジ色の小便を身体中に引っ掛けていった。それが時間とともに強烈なアンモニア臭へと変わり、陽葵の集中力を奪ったのだ。 ……今日は朝からこんなんばっかりだ。もうやだよ、こんなん。普通にセックスしてよ。普通にフェラさせてよ!

    小便器の下には、直径10cmを優に超える特大肛門プラグを嵌めた光希が蠢いていた。床の上に飛び散った小便を舐め取るのが役割であり、「7本足」で這い回りながら長い舌で汚れを舐め取っていく。光希は、時間が経ってアンモニア臭のキツくなった小便すら美味しいと感じるまでになっており、心の中で陽葵に頑張ってと呟きながら、陽葵の周りに飛び散るオレンジ色の汚液を美味しそうに啜っていった。

    ……七海が8本のペニスに奉仕を終えた時、玲香は7本目を終えたところ、今日子は7本目をしゃぶり始めたところ、陽葵は6本目に奉仕中だった。飯森は、奉仕が終わった奴隷は休んでいるように言ったが、手足も動かせない中、強烈なアンモニア臭に耐えながら休むくらいなら、フェラ奉仕を続けて気を紛らせた方がマシだ。もっとゆっくり奉仕すればよかった。そんな想いで七海は主人の方を見たが、飯森は七海の視線の意味を正確に読み取りつつも、敢えて無視してニヤニヤしながら七海の顔を観察し続けたのだった。

    やがて陽葵が8本目の性欲処理を終え、4人はようやく拘束を解かれて小便器から抜け出した。陽葵以外の3人は褒美としてセックスが許され、ビリだった陽葵は罰として3人の身体に付着した小便を全て舐め取るよう言われた。

    3人は腕を掴まれて立ちバックの体位で膣や肛門を突かれ、陽葵はまず近くにいる母と玲香の身体に舌を這わせていく。小便に汗が加わってにがしょっぱい。まずい。くさい。気持ち悪い! 母と玲香は長髪なので、身体の汚れを舐め取っても、たっぷり小便を吸い取った髪から常に汚液が滲み出てくる。仕方なく、両手で髪を雑巾のように絞り、出てきた汚液を口に含んでいく。たまらなくまずい。ありえないほどくさい。もういや。こんなのいや! でもやらなかったらもっとヒドいことさせられる…! やだ! それもイヤ! もうイヤっ! いやああぁっ!!

    「もうやだあぁぁっ! うわああああん!! ぺろっ… ひくっ!」

    陽葵はついに大声で泣き出してしまったが、嗚咽しながらも舌は動かし続けた。小便が染み込んだ自分の髪のように、陽葵には奴隷根性が既に心の奥底まで染み付いていた。歯向かったら酷いことをされるという恐怖だけでなく、命令どおりにしなくてはという奴隷的思考が陽葵を無意識のうちに突き動かしていた。

    「陽葵…… ひまりぃ…… ああんっ」

    娘に身体を舐められながら、今日子はそれを察していた。そして自分もまた、同じように命令に従って腰を振りながら肛門を犯されていた。自分も娘も、もうすっかり奴隷に成り果ててしまったことが悲しくて、自分の身体が臭くて、ケツまんこが気持ち良くて、あまりに気持ち良くて、今日子は大粒の涙を流しながら嬌声を上げた。

    光希も小便を舐め続けた。床を這いずり回りながら長い舌で器用に床を舐め磨いていく。3人の身体は陽葵が舐め清めなければならない。それを勝手に手伝ったら陽葵が罰せられる。だから手伝わない。そのかわり、髪から絞り取った時などに床に落ちた小便を舐め取っていく。どうせ後で床を綺麗にするよう誰かに命令が行くのだ。その前に舐め取ってしまおう。 ……どれだけ痩せ衰えようと、光希は光希だった。愛する妹と、もう1人の姉と、妹のたった1人の親友と、そのお母さん。この4人を守るためなら何でもする。調教の邪魔をして、かえって4人に害が及ぶことがないよう気を配りながら。光希は残り少ない体力と思考力の全てをそこに注ぎ込んでいた。

    七海は陽葵のことを心配していた。今日子と玲香の次は自分の番。でも、できれば陽葵の負担を減らしたい。だって陽葵は飲尿が苦手なんだから。それ以上に、陽葵は七海にとって、とても大切な存在なんだから。そのためにはどうしたらいいか、七海は下半身から来る猛烈な快楽に耐えながら必死に考えた。そして陽葵が今日子と玲香の身体を舐め清め終わるのを待ってから飯森に話しかけた。既に膣と肛門に1発ずつ中出しされる程度の時間が過ぎていた。

    「ご主人様、陽葵の身体は私が綺麗にしてもいいでしょうか。その…… 臭いですし。自分では背中は舐められないですし。次の調教までに誰かがやんなきゃならないなら、私にやらせていただきたいんです。 ……ダメ……ですか?」

    飯森は感心した。

    七海は、泣きながら汚液を舐め続ける友人を心配し、自分の身体を綺麗にしてくれる礼も兼ねて、自分で陽葵の身体を舐め清めたいのだ。だが直接それを言っても許可は下りない。放っておくと臭いから、自分では背中は舐められないから、次の調教に支障が出るから。男たちや陽葵の身になって物事を考え、もっともな理由を見つけてくる。

    しかも、七海は陽葵の隣の小便器に固定されていたのに、小便器から解放されるといつの間にか陽葵から離れた位置に移動して、陽葵が最後に七海を舐めるように仕組んだ。七海は陽葵とレズプレイをしながら互いの汚れを舐め取り合いたいようだ。そうして自分の身体に付いている汚れもちゃっかり自分で舐め取って、陽葵の負担を減らそうという魂胆だろう。実に賢い。

    だが七海には裏がない。楽をしようとか、貸しを作ろうとか、そういう汚い思惑が微塵もない。今回の発言の底にあるのは友情、ただそれだけだ。だが、奴隷が主人の命令以外のことをやるというのは、お仕置きのリスクがあり、勇気が要る行為だ。七海は奴隷である自分でも許されることを必死に考え抜いた上で、勇気を振り絞って主人の許可を求めているのだ。期待と憂いが混ざった、あの独特な表情でこちらを見つめながら、控えめに、だが誠実に。ああ、これはもう、許可せざるをえないではないか……!

    「ああ、いいぞ」

    「ありがとうございます、ご主人様」

    七海は深々と頭を下げると、陽葵のところへ向かい、彼女を抱き締めた。そして消え入るような小さな声で言った。

    「次は私の身体、キレイにしてくれるんだよね? ごめんね? でも、ありがとう、陽葵。あなたの身体は私がキレイにするね?」

    「ななみぃ…… ぐすっ」

    「じゅぞぞぞぞぞっ! ずずずーっ! ごくんっ!」

    「七海…… ななみ…… れろっ…… じゅずずずっ!」

    「ひまりぃ…… じゅるっ! ちゅぱっ! ずぞぞぞっ!」

    七海と陽葵はシックスナインの体勢になって小便を吸い取っていく。七海は何も言わずに自分が上になると、腰をひねりながら自分の身体に付いた小便を陽葵の身体の上に振り落とし、元々陽葵の身体に付着していた分と合わせて猛然と舐め取り始めた。ショートカットの自分の髪から小便を絞り取り、次いで長髪の陽葵の髪も絞っていく。陽葵の臍の中に溜まった小便も口を付けて吸い上げ、顔、首、胸、脇、腹、股間、肩、背中、腰、尻、その他ありとあらゆる部位を、下品な水音を立てながら素早く、だが入念に掃除していく。

    陽葵は呆気に取られていた。自分が母や玲香に対して行った掃除とは全く違った。下品な音を立てて男たちを喜ばせながら、陽葵の身体に付いたぶんだけでなく、七海自身の身体に付いたぶんまで器用に掃除していく。そのあまりの手際の良さ! 飲尿に対する躊躇の無さ!

    そして、2人の足元では光希が床を舐めていた。七海が激しく動くことで、七海の身体に付いていた小便が、陽葵の身体にだけでなく周囲の床に飛び散っていたのだが、光希は床に飛散したもののみを舌で掃除していく。姉妹は事前に相談することなく自然に役割分担しながら、陽葵がこれ以上つらい思いをしなくて済むようにしてくれているのだ。

    陽葵は、目頭が熱くなるのを感じていた。友情と感謝と罪悪感と、それ以上の何かと。様々な感情がごちゃごちゃになって、そして溢れた。もう止まらなかった。

    「七海っ! 光希お姉さんっ!」

    陽葵は堪らず2人に抱きついた。名前以外の言葉が出てこず、ただ強く抱き締めた。3人の身体にはまだ小便が残っており、光希の身体には糞便すら付着していたが、そんなことは全く気にならなかった。陽葵は七海にキスし、次いで光希にキスをした。口内は小便の味と臭いしかしない。だがそれでもいい。無二の親友に、友情以上のよくわからない感情を伝えるために。余命幾許もない病身に鞭打って陰ながら助けてくれた親友の姉に心からの感謝を伝えるために。陽葵は泣きながら2人の口に舌を入れ、夢中で掻き回した。そしてそのまま感極まってしまい、陽葵はキスだけで軽く絶頂を迎えた。姉妹は細かく震える陽葵をそっと抱き締め、震えが止まるまでそのままでいた。

    玲香と今日子も、3人の抱擁に胸が熱くなっていたが、飯森と堀田と32人の男たちも別の意味で高ぶりを感じていた。この3人を、いや5人を、15個の穴を、滅茶苦茶に嬲り回したい。犯し抜きたい。小便ではなく精液で身体を白く染め上げたい!

     

    34人の男たちは、ホースの水を5人にぶち撒けて小便を流し去ると、それからの2時間、トイレの中でひたすら5人を輪姦し続けた。トイレの床で、小便器の中で、大便器の上で、洗面器の鏡の前で。絶えることなく3つの穴を犯され続け、光希を除く4人は頻繁に絶頂し、特に敏感な七海は途中から絶頂しっ放しになった。

    光希の肛門からは栓が抜かれ、役立たずの膣と肛門にシリコン製の大きなオナホールが突っ込まれた。そして男たちはオナホールの中にペニスを挿入していく。あまりに屈辱的で非人間的な行為。だが、これを屈辱と感じるような人間的な心を光希は既に失っていた。ペニスのピストンに合わせてオナホールがモゾモゾと動くのが気持ち良く、絶頂に達するほどではなかったものの、光希は歯茎でペニスをしごきながら、久々の快楽を味わった。

    2時間後、ようやく午前の調教が終わった頃には、凄まじい量の精液で5人とも全身真っ白になっていた。仁科母娘は互いに強く抱き合ってキスをしながら精液と唾液を交換中。光希は倒立のような体勢になって洋式大便器に頭を突っ込んだまま気絶している。途中何度か美海の世話のために抜け出した玲香は一番精液量が少なかったが、それでもトイレの床にうつ伏せに倒れてゼェゼェと荒い息を吐いていた。

    最も多くの白濁液を受けたのはやはり七海で、トイレの床の上で尻だけを突き出して四つん這いのまま失神しかけていたが、飯森が近づいてきたのを見ると、気合でなんとか立ち上がり、フラフラになりながら頭を下げて言うのだった。

    「調教ありがとうございました、ご主人様」

    七海は気を失っている光希を起こすと、玲香や仁科母娘とともに奴隷用トイレへと戻り、その横にある風呂でシャワーを浴びて汚れを落とした。そして5人一緒にダイニングで昼食を摂る。もちろん流動食である。朝と違ってダイニングには男たちが何人もいて、人間用の軽食を食べながら談笑している。その脇で、奴隷たちは四つん這いになってクチャクチャ下品な音を立てながら流動食を貪り食うのだ。

    男たちは気まぐれで奴隷たちの膣や肛門を犯しては、流動食の上に精液や小便をぶっかけていく。なんて最低の食事だろう。特に仁科母娘は屈辱と羞恥のあまり涙を流している。七海も、こういう扱いは木下家で調教されていた頃から受けていたとは言え、やはり悲しかった。しかし、ペニスのもたらす快楽が、奴隷たちの中にあるマゾのスイッチを強制的に点灯させていく。身体の奥底が熱くなっていく。男たちに犯されながら、四つん這いで手も使わず、精液や小便のかかった激マズの流動食をクチャクチャと食い散らかす。なんて哀れで惨めで下品な生き物なんだろう。そうやって自己を嫌悪することにすら快感を覚えてしまう。やがて七海、陽葵、玲香、今日子の順で絶頂に達し、彼女たちは無様なイき顔をカメラに晒すのだった。

    光希は食欲が一切なかった。が、4人に心配させないよう無理やり流動食を食べた。

     

    III:奴隷200日目 – 午後(1)

     

    午後は集団調教である。以前は中央ホールで行われていたのだが、七海の出産以降は773号室で行われることになった。もっとも、午前の合同調教では今朝のようにエキストラが呼ばれることが多くなったし、光希は午後も9号室には戻らずに引き続き一緒に調教を受けることになったため、午前と午後の差は殆ど無くなりつつあった。

    今日の集団調教の場所は、教室だった。

    773号室は、元は200畳以上の広大な空き部屋をパーティションで細かく区切ってできており、寝室やリビング、風呂にトイレといった居住空間を除くと、あとは全て調教部屋であった。当初、調教部屋は6つしかなかったのだが、会員客の要望に応える形で順次追加されていき、今やその数は20を超えていた。今も新規増設工事中の部屋が3つ、リフォーム中の部屋が5つある。中身も、JSPFの標準的な調教用個室と同じものから、教室、和室、病室、酒場、拷問部屋など実に多彩だ。

    中でも昨日完成したばかりの教室は、堀田理事長による設計・監修のもと、七海が在籍していた1年A組の教室が忠実に再現されていた。窓の部分には全面に大型モニターが嵌め込まれて、実際と同じ風景を映すなど、細部に至るまで凝りに凝っていて、椅子と机は、なんと七海と陽葵が使っていたものをそのまま運んできていた。

    七海と陽葵は呆気に取られた。午後1時になったので、一昨日までは存在していなかった引き戸を言われるままに開けてみたら、いきなり教室に出たのだ。懐かしい場所。懐かしい空気。そう、匂いまで一緒だ。もう二度と戻ることはないと思っていたあの教室に、七海は戻ってきたのだ。

    もちろん異なる部分もある。七海と陽葵以外の席には学生服を着た男たちが座っている。中年男や老人までもが学生服に身を包んでいる状況は異様で、ある種滑稽にも思えたが、七海も陽葵も笑うどころではなく、あまりに想定外の状況に言葉を失い、呆然と立ち尽くしていた。

    すると、スーツ姿の飯森が現れた。

    「驚いたか? お前たち、これを着て自分の席に座れ。場所は覚えてるな?」

    「「…………」」

    覚えているも何も、空いている席は2席しかないのだが、2人は何と言って良いかわからず、無言のまま制服一式を受け取った。それは2人が昨年着ていた本物の制服だった。制服だけではない。一緒に渡されたブラジャーやショーツ、靴下に上履きまで、全部。陽葵の上履きは踵の部分が潰れており、似たデザインのものを新調したのではなく、全て当時のままの本物であるのは、2人の目にも一目瞭然だった。

    七海も陽葵も(今日子も玲香も光希も)、全財産は全て処分されて私物は一切残っていないと聞かされていた。奴隷は基本裸で生活し、身に着けることを許されているのは首輪とピアスだけである。これまでにも、特に夜の少人数調教の際に、様々なコスチュームを着て奉仕することはあったし、制服を着たことも何度かあったが、それらの衣装は全てJSPFのものであり、デザインも七海の母校のものとは違っていた。まさか自分たちの制服が残っていたなんて。

    だが、2人に喜びの感情は一切なかった。これから何をさせられるのかと思うと七海には不安しかなかった。陽葵は…… 見覚えのあるショーツを見ながらガタガタと震え出した。 ……クロッチにシミが少し残ってる。本物なんだ…… これ、あのショーツ、あの日履いてたショーツだ……!!

    昨年の11月下旬のあの雨の日、悪臭を撒き散らす七海にブチギレた日に陽葵が履いていたショーツ。その前の週末に買ったばかりの、可愛らしいデザインのお気に入りのショーツ。あの日の午後、急に生理が始まってショーツを汚してしまい、1時間目の七海早退事件と酷い生理痛が相まって、ものすごく腹が立った。何度洗濯してもシミは完全には消えず、それを見るたびに退学した七海への憎悪が掻き立てられた。逆恨みだとわかっていても止められなかった。そうこうしているうちに陽葵は母ともども堀田理事長の魔の手にかかり、以降ショーツのことはすっかり忘れてしまっていたのだ……。

    あの日履いていたショーツ、あの日着ていた制服、あの日と同じ教室。いったい何をさせられるんだろう。いやだ。七海にしてきたことは心から反省しているし、七海はたった1人の大事な友達、もはや無二の親友だ。過去をほじくり返されたくない。七海が怒って絶交だって言ったらどうしよう。そんなのやだ…… 絶対やだっ!!

    「どうした2人とも。とっとと着替えろ。ここで…… 皆が見てる前でな」

    「「…………」」

    ……最低。七海は心の中で毒づきながら、横で震えている陽葵のことを気にしつつ、服を着始めた。何故か恥ずかしい。これだけの男たちが見ていたら、普通は服を脱ぐ方が恥ずかしくなるのだろうが、裸でいることに慣れてしまった七海にとっては、服を着ることの方がなんだか恥ずかしかった。衆人環視の中で奴隷から女子高生に戻ることで、羞恥心が蘇ってしまったのだろうか。

    だが、それだけではない。肥大化した乳首とクリトリスが邪魔をして、ブラもショーツも上手く着けられない。自室の鏡の前で泣きながら着替えた昨年の10月よりも、クラスメイトに責められて学校を早退した昨年の11月よりも、格段に大きく膨れてしまった乳首とクリトリス。もはや肥大化前の下着では隠しようがない。七海は涙をうっすら溜めながら試行錯誤を重ねたが、結局クリトリスは無理やりショーツで押さえつけることにし、ブラは諦めてノーブラのまま制服の上着を被った。ピアスの穿たれた敏感なクリトリスがショーツの中で圧迫されて鋭い痛みと鈍い快感を放ってくる。上着の布が巨大乳首に引っ張られて、腹と臍が露出してしまっている。飯森や周囲の男たちは、そんな無様な七海を見てニヤニヤと笑い、股間を固くしている。七海は久々に強い羞恥を感じながら再び心の中で毒づいた。 ……最低。

    その横では顔を真っ青にしながら、陽葵が制服を着ていた。何を…… 今から何をするんだろう。何をさせられるんだろう。恐怖と不安で手が震えて、ブラのホックがなかなかかけられない。片足を上げて靴下を履くことすら難儀してしまう。男たちの視線を感じる。でもそれ以上に七海の視線が怖い。怖い……!!

    2人がどうにか制服を着終わると、飯森は七海にあるものを手渡した。その瞬間、七海は主人の意図を理解した。そして、あまりの悪趣味ぶりに心の底から呆れ果てた。今更こんなことをして何になるというのだろう。自分は、この施設に来てからというもの、こんなのとは比較にならないくらい酷い目に遭い続けてきた。今朝の調教だって、木下家時代には考えも付かなかったほど過激で過酷だ。なのに今更、何故? ……と思ってふと横にいる友達の方を見た。

    今にも倒れそうなほど顔面を蒼白にして、涙を流しながら震えていた。飯森様が七海に手渡したもの。肛門栓だ。あれを七海が着けるってことは、あの日の…… あの日の再現をこれからやるってこと? そんなの…… そんなの絶対いやああああああああああああっ!!!!

    そうか、と七海は思った。これは自分ではなく、陽葵を貶めるための調教なのだ。あの日と同じ状況を再現して、陽葵の黒歴史を白日の下に晒そうというのだ。なんて…… なんておぞましいことを考えるのよ!! 私はとっくに陽葵を許してるし、私のうんちの臭いで陽葵に迷惑を掛けちゃったことも陽葵はとっくに許してくれてる! そのことはご主人様も堀田様も知ってるはずなのに! なんでいまさら蒸し返すの!? なんで私の大切な友達を傷つけるの!!?

    七海は、腹が立って仕方がなかった。できることなら伯父を張り倒してやりたかった。でもダメ。ご主人様に絶対服従を誓ったんだから。どれだけ憎くても憤ろしくても、逆らっちゃ絶対にダメ。それに陽葵だってとばっちりを受けるかもしれない。あの日を、叛逆が失敗に終わったあの日を思い出せ。激昂するな。冷静になれ。陽葵がこれ以上傷つかないようにするにはどうすればいいか、考えるんだ……!

    2人が自分の席に着いたところで教室の扉が開いた。前から服を着た玲香、後ろから堀田をはじめ十数人の男たちと数名のサディスティン、服を着た今日子、檻に入れられた光希を持った裏沢が入ってきた。同時に、飯森も教室の後ろに移動した。

     

    「では、授業参観を始めます」

    玲香が無機質な声で言う。玲香と今日子は、午後の集団調教が始まる直前、堀田に呼び出された。玲香には女教師、今日子には授業参観に訪れた母親役が与えられ、それぞれ服を着終わったところで調教の内容が告げられた。あまりに悪辣な内容に2人は愕然とし、特に今日子は、娘が受けるであろう精神的ショックを考えるといても立ってもいられず、堀田に調教の中止を懇願したが、受け入れられるはずもなかった。そして、堀田の合図とともに2人は前後の扉から教室内に入ってきたのである。

    七海は小刻みに震えていた。あまりに外道極まる展開に怒り心頭、飯森の所に駆け出しそうになるのを必死に抑えていた。 ……何が授業参観よ! あの日は参観日じゃなかったじゃない! 佐渡先生って確か30歳くらいだし! おねえちゃんの入った檻なんてなかったし! こんなん再現でも何でもない! 寄ってたかって陽葵をイジメたいだけじゃない!! 最っ低!!!

    ……七海の肛門には、あの日と全く同じ円筒状の肛門栓が刺さっていた。5人のうち七海と玲香は今朝から脱糞しておらず、直腸の中には糞便が溜まっている。午前中から昼休みにかけて肛門内に出された大量の精液は、糞便と混じって液状化し、七海はずっと便意を感じていたが、もはや精液浣腸にも慣れっこになっているため、なんとか我慢してきたのだ。拡張の進んだ七海の肛門と栓の間には昨秋以上に隙間が開いており、程なくして下痢便は栓を伝って漏れ出てきた。

    ……臭い。もうとっくに嗅ぎ慣れているのに。今朝もイヤというほど嗅いで、食べて、酷い目に遭ったのに。あの日と同じ教室で、同じ制服で、同じ状況。あの日の悪臭が蘇る。記憶が蘇る。周囲に自分の糞便の臭いを嗅がれる羞恥と、不快な思いをさせることへの罪悪感。隣の仁科さんにまたイジメられるという不安。様々な想いが交錯して、消え入りたくなるほど辛かった、あの日の記憶。

    あれから半年以上、地獄のような毎日を過ごしてきた七海にとって、あの程度の羞恥プレイはもはやたいしたことではない。だがそれは今だから言えることであって、当時はトラウマになるほど辛かった。あの時の絶望が、羞恥が、悪臭が、再び七海を襲う。七海は机の上に突っ伏し、目を固く瞑ってフラッシュバックに耐えた。と同時に、あの日とは違った意味で隣の様子が気になって仕方がなかった。

    臭いは陽葵にも達した。この臭いだ。何も知らなかった当時の自分。臭くて臭くて、息もマトモにできないくらい臭くて。もう我慢の限界だった。1回や2回じゃない。数日おきに何度も何度も。なのに、隣のこのコミュ障ウンコ女はなんで学校休まないわけ? なに恥ずかしそうに顔真っ赤にしてんのよ! ウンチしたいんならトイレ行けば!? 具合が悪いんなら保健室か病院行けよ! なんで教室でするわけ!? それも何度も!! アタシたちがいるのに!! わけわかんない!! ああ、もう限界っ!!!

    あの時の自分の怒りは正当なものだったと、陽葵は今でも思っている。七海がどんな酷い目に遭わされていたとしても、陽葵が悪臭に悩まされていた事実は変わりないのだから。七海はそのことについては謝ってくれたし、自分ももう怒っていない。

    一方で、その正当な怒りを発散させるために陽葵がやった行動には、正当さの欠片もなかった。机の中に悪口雑言を連ねたメモを毎日のように入れ、七海の教科書に油性ペンで「ウンコ女」と落書きした。グループL○NEでは思い付く限りの罵声を書き殴り、起きたことは誇張して、起きていないことも捏造して、ひたすら七海を陥れた。陽葵の属していた不良グループの主要メンバーは、隣のクラスの女子に対してかなり陰湿なイジメを行っていて、陽葵は正直ドン引きしていたのだが、そのやり方をできる限り真似た。災害事故で家族を失った可哀想な生徒ということで、表立ったイジメはこれまでしてこなかったが、このまま悪臭騒ぎが続けば、いつか不良グループにチクって七海を集団リンチにしてやろうと半ば本気で考えていた。そして11月のあの日、あまりの悪臭に陽葵は我慢ができなくなり、リンチのことも忘れてブチギレてしまったのであった。

    悪いことをしてしまった。教室の中で繰り返しウンチを漏らすなんて、普通に考えたらあり得ないことだ。何か理由があるはず。本人に、どうしたの?って聞けばよかった。ママや担任の佐渡先生に相談すればよかった。なのにそんなことは一切しなかった。まさか七海が実の伯父に奴隷調教されて肛門拡張中だったなんて、そんなこと思いもしなかったし、七海は聞いても本当のことは絶対言わなかっただろうけど、それにしても、なんでアタシ周りに相談しなかったんだろう……。

    その後は陽葵も七海と同じ境遇になり、同じように肛門拡張されてウンチの臭いをイヤというほど嗅がされてきた。そしてJSPFで七海と再会し、真実を知った時の衝撃を、陽葵は今でも忘れることができない。

    でも七海は許してくれた。のみならず、こんなアタシと友達になってくれた。この狂った施設の中で数少ない味方。心置きなく話せる同学年の友人。命令されればレズプレイもやってしまう奴隷仲間。お姉さんに代わっていつまでもずっと一緒にいると誓い合った無二の親友。それ以上の……何か。陽葵の中で七海の存在はどんどん大きなものになっていた。

    今朝もそうだ。命令されてのこととは言え、七海は陽葵が床の上にぶち撒けた汚物を口で片付けてくれた。 ……命令されなくても、オシッコまみれの身体を舐め清めるのをそっと手伝ってくれた。自分も辛くて仕方ないはずなのに、そんな顔など微塵も見せず、七海は淡々と助けてくれる。いつぞや檻に入れられた陽葵を糞便電流地獄から救い出してくれた時もそうだった。学校で酷いことをし続けた陽葵を助けて、助け続けて、それで恩着せがましくするわけでもなく、微かな、月のように淡い笑顔を向けてくれる七海。学校でのことを謝ると、気にしてないよといつも言ってくれる七海。ペニスバンドを着けて膣を突くと、甲高い喘ぎ声を弱々しく発しながら、切なすぎる表情でこっちを見上げてくる七海。地獄のような日々の中で、いつも一緒にいてくれる七海……!

    ……そっか、アタシ、七海のこと……

     

    その時、外の風景を映していた窓が一斉に他の映像に切り替わった。場所は教室。冬服を着た生徒。1時間目の授業中。顔を真っ赤にして身を縮めている七海と、その隣でイラついている陽葵。あの日の1年A組だった。しかも前後左右や真上など、様々なアングルから撮られている。飯森が依頼し、堀田が隠し撮りしていた映像である。

    それだけではない。モニタの一部には陽葵がグループL○NEに書いた文章が全て映し出されていた。見るに堪えない罵声の嵐。誤字や誤用も目立ち、書いた者の知性が窺い知れる。七海は当時グループLINEを敢えて見ないようにしていたので、見るのは初めてだった。

    「やめてええええええええええっ!! 映しちゃだめえええええええええええっ!!!!」

    陽葵が突如金切り声を上げた。そして窓に向かって突進し、ガラス面を拳で何度も叩く。だが、強化ガラスはびくともしない。直後、映像の中の陽葵が立ち上がって叫んだ。

    『ああっ! もう耐えらんないっ! クサいのよウンコ女! いい加減にしてよっ!!』

    「いやああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    陽葵はその場に崩折れ、両耳を手で塞ぎ、両目を固く閉ざして号泣した。映像の音声が聞こえなくなるよう、ひたすら大声で絶叫した。

    玲香は動けなかった。なんて残酷なことをするんだろう。学校にいた頃の陽葵は確かに不良だったかもしれない。七海のことをイジメていたのかもしれない。でもとっくに改心したじゃないか。奴隷として頑張ってるじゃないか。無二の親友の前で、過去をほじくり返すようなことをして、何が楽しいんだろう。何が面白いんだろう。女教師役の玲香は教壇の上におり、男たちの顔が見えている。皆一様にニヤニヤとし、中にはペニスを扱いている者までいる始末。最低だ。玲香は男たちを心底軽蔑した。そして同時に陽葵のことを思い、彼女の所に駆け出そうとして、できなかった。勝手な行動を取ってしまったら、後が怖い。お仕置きが怖い。何をされるかわからない。だから動けない。 ……自分はなんて薄情な人間なんだろう。玲香は男たち以上に自分自身を軽蔑し、涙を流しながらその場に留まった。

    今日子も動けなかった。今日子はシングルマザーだった。5年前に交通事故で夫を亡くし、以来女手一つで陽葵を育ててきた。だが、昇進して管理職になってからは、仕事が忙しくて家庭を顧みる余裕が無くなってしまった。高校に入った娘が不良グループに入ったことも、同級生をイジメていたことも全く知らなかった。罵詈雑言だらけのL○NEの文章。これを全て娘が書いたというのか。最愛の一人娘は、知らぬ間に人を平気で傷つける人間になっていたのだ。そのこと以上に、母親の自分がその事実を当時全く知らなかったことが何よりショックだった。なんて最悪な母親なんだろう。あまりにショックすぎて、今日子はその場にへたり込んでしまった。今すぐ娘と七海の所に駆け付けたい。七海に謝って、それ以上に娘に謝りたかった。なのに足が動かない。立てない。こんな時まで動けなくなるなんて、なんて不甲斐ない母親なんだろう、私は。今日子は自分自身に絶望し、涙を流しながらその場に留まった。

    光希も動けなかった。檻に入れられている上に、ただでさえ少ない体力を午前中の輪姦で使い果たしてしまっていたからだ。だが光希は怒りに震えていた。陽葵は大切な妹の、たった1人の大切な大切な友達だ。自分のもう1人の妹とさえ思っている。そんな彼女に何故こんな惨いことをするのか。陽葵は過去を反省しているんだし、今更こんなことをしていったい何になるというのか。人には誰だって知られたくない過去がある。自分にもある。人犬ペロの浅ましい交尾映像を七海に見られた時は死ぬほど恥ずかしかった。過去を後悔し、自分を嫌悪した。でも、それで七海との関係が壊れることはなかった。七海はそんなことで姉を嫌いになるような人間ではないし、陽葵に対しても同じだろう。そのことを伝えたい。絶望の中でもがく陽葵の所に駆け付けて助言したい。大丈夫だよと。それができない自分自身に光希は怒り、涙を流しながらその場に留まった。

    七海は動いた。ただ1人、動いた。迷いは一切なかった。その場を動くなとの命令は受けていない。そのことを冷静に、瞬時に判断した上で七海は、窓の下で座り込んで号泣する陽葵の元に駆け寄ると、自らもしゃがみ込んで正面から力いっぱい陽葵を抱き締めた。

    「陽葵っ!」

    「うああああああああんっ!! 七海ぃっ!! ごめんっ!! アタシのこと、嫌いにならないで!! うわああああああんっ!!!!」

    「大丈夫だよ。私、全然気にしてないから」

    「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさいっ!!」

    「私こそごめんね? こんなに怒って、こんなに苦しんでたんだね。知らなかった。私の臭いのせいで苦しめちゃってごめんなさい」

    「そっ そんなん七海のせいじゃないじゃん!!」

    「うん。でも私が退学したのも陽葵のせいじゃないよ」

    「アタシのせいじゃん!! アタシが不良グループとツルんでるの、クラスのみんな、知ってたし! そのアタシがL○NEで七海のことボロッカスに書いてたのも、みんな知ってたし! だからみんな巻き込まれたくなくて黙ってたんだよ! アタシがバカなマネしなかったら、クラスの誰かが佐渡先生に相談して、そしたら七海が伯父さんにヒドいことされてるってこともバレて、七海は解放されて、そしたらきっと私もママも奴隷になることはなくって…… 全部、全部、アタシのせいじゃんか!!!」

    「なるほどー。そんなこと考えたことなかったよ、私。陽葵、頭いいね」

    「ふざけないで!!」

    「ふざけてないよ。でも、こんなに沢山のカメラで隠し撮りされてたんだよ? 堀田理事長1人じゃ多分無理だよ…… きっとあの学園には他にもこの施設の関係者がいたんだと思う。 ……佐渡先生とか」

    「なっ!!?」

    「ありえない話じゃないよ。私は高1の夏休みにご主人様の奴隷になったの。多分準備はそれよりうんと前からしてたんだろうし、理事長とも相談してたんだと思う。だとしたら理事長はきっと「そういう人」を1-Aのクラス担任にするんじゃないないかな。私のことを見張るために……」

    「…………」

    「推測だけどね。でも、だとしたら、クラスメイトの誰かが佐渡先生に相談しても、ウヤムヤにされちゃってたと思う。それどころか、そのクラスメイトだってどうなってたか……」

    「…………」

    「だからね? 全然陽葵のせいじゃないよ。ね?」

    「七海ぃ……」

    「大丈夫。陽葵はたった1人のお友達だもん。こんなことで嫌いになんかなったりしないよ。だから泣かないで?」

    「七海ぃっ!!」

    「ええっ!!? ちょっ!! うぷっ!!」

    「ちゅっ!! ちゅぷ!! 七海!! 七海!!」

    「く、苦しいよぉ! 陽葵ぃ!」

    「七海、好き! 大好き! 愛してるっ!!」

    「えええっ!!?」

     

    IV:奴隷200日目 – 午後(2)

     

    ……飯森はほくそ笑んでいた。またしても計画通りに行った。光希に代わる七海の人質役は娘の美海としていたのだが、人質役は多いに越したことはない。美海は片言も喋れぬ乳飲み子だし、姉を失って傷心の七海を言葉で慰める存在がいた方が良い。玲香でも良いが、同年代の方が尚良いだろう。そこで七海と陽葵の仲をより強固なものにするために、堀田と相談の上で一計を案じたのだが、どうやら上手くいったようだ。

    それにしても、七海はどこまで賢いのだろう。佐渡は確かにJSPFの関係者だ。彼女は清隷女学園の教師を務めながら、堀田の下で様々な雑務を行っていた。七海の推測通り、飯森の相談を受けた堀田は、佐渡を1-Aの担任に任じて、特に2学期以降、七海を常に監視させていたのである。

    七海はどこまで見抜いているのだろう。実は佐渡は、アイマスクとウィッグで変装した上で、保護者役に扮して自分と堀田の間に立っている。それは七海もよく知っている顔のはずだ。なにせ、奴隷9日目に初めて七海を指名して以降、度々指名してはボロボロになるまで七海を痛めつけ、公開出産ショーの際には助産婦として七海の妊婦腹に鞭を打ち込んだ、あのサディスティンなのだから。

    あのサディスティンが担任の佐渡先生であると、七海は気づいているのだろうか。見た目と口調は別人、同じなのは声と体格だけであるが……。それはわからないが、憶測だけでここまでの真実に迫る七海には飯森も脱帽だ。 ……飯森が佐渡の方を見やると、佐渡も飯森の方を見、堀田もそれに気づいて皆でニヤリと笑った。

     

    「ちょ…… 陽葵! 待ってっ!」

    「七海…… ちゅ…… 七海ぃ…… 大好きぃ♥」

    陽葵は感極まってしまって周りが見えていないのか、七海とのキスを続けながら臍出し状態の制服の中に手を入れ、七海の乳房を揉み始めた。

    「待ってってばっ! 大勢に見られてるんだよ? それに許可を…… ご主人様の許可を取らないと」

    「いいぞ、好きにしろ。ただし衆人環視の中で、だ。撮影もするからな?」

    飯森がそういうと、窓の映像が再び一斉に切り替わった。七海と陽葵のドアップだ。複数のモニターを繋ぎ合わせて実物の10倍の拡大映像をリアルタイムで映し出しているらしい。

    「うわっ! 何これっ!?」

    「最新の16K超高精細カメラと大型モニターだ。 ……これだけで数千万だぞ」

    「いや、そういうことじゃなくって!」

    「ふふっ…… 愛のあるセックスは初めてだろう? たっぷり楽しめ、七海」

    「ううっ…… ご主人様ぁ……」

    「場所は、そうだなぁ。教壇の辺りがいいだろう。玲香、頼む」

    「……はい」

    玲香は教壇を教室の隅に引きずっていくと、教室中央前寄りに座っていた男たちに立ってもらって、空いた机を3×3の長方形に隙間なく並べ、簡易ステージを作っていった。飯森の指示に従って作業を進めながら、玲香の心境は複雑だった。

    玲香がお仕置きを恐れて動けない中、七海は躊躇なく陽葵の元に駆け寄った。今にも壊れてしまいそうだった陽葵を抱き締め、説き伏せ、立ち直らせて、最後には愛の告白までさせてしまった。近頃の2人の関係は友達以上なような気がしていたから、告白については正直驚かなかったが、主人の命令に逆らわない範囲で自由に動き、あっという間に友人を窮地から救ってしまった七海の勇気と機転と行動力にはただただ驚嘆するばかりだ。なんて…… なんてすごい娘なんだろう。そして思った。全力で守らなくちゃ、この若いカップルを。

    光希は自分を恥じていた。先程は動けない自分に腹を立てたが、それは心の底では妹を信じていなかったということの表れではないか。妹はひ弱で人見知りで頼りないから自分が陽葵を説得したいのに、それができない自分が情けなくて腹が立った…… そんな想いが心の片隅にあったのではないか。妹は、もう以前の妹じゃない。ただ優しいだけの弱々しい少女じゃない。それでいて姉みたいに無鉄砲でもない。まるで亡き父のような強さと亡き母のような賢さを持っている。でもその根底には以前のままの優しい七海がいる。いつの間にこんな素敵な女性になっていたんだろう。光希は涙を流した。嬉しさ半分、そんな七海ともうすぐ永遠に別れなければならない悲しさ半分……。

    今日子はひたすら七海に感謝していた。今日子が動けない中、猛然と駆け出して娘を絶望の渦から救い上げてくれた。本当に、感謝してもしきれない。七海の説得を今日子も聞いていた。もし自分の足が動いて娘の元に駆け付け、抱き締めることができていたとしても、あんなことはとても言えなかっただろう。最愛の娘の強く賢く優しい友達、否、恋人。今日子は元々LGBTQには全く興味がなく、それどころか嫌悪さえしていたのだが、娘にこんなにも素敵な恋人ができたことが嬉しくて仕方なかった。そして思った。2人が過去を克服したのだから、自分もいつまでも過去を引きずっていては駄目だ。それではいつまで経っても母親失格のままだ。今からでも理想の母親を目指さなくては。奴隷の娘に相応しい母親を。

    ステージの用意が整うと、2人はほぼ同時にステージに上り、そして制服を着たまま再びキスを始めた。

    「七海…… 好きだよ…… んちゅ♥」

    「陽葵…… ちゅぷ」

    陽葵と再会した日の夜に友達になった時は、単なる「友達」だった。だが、過酷な調教を一緒に受けたり、レズプレイを命じられたりするうちに、肉体だけでなく心の親密度はどんどん増していった。そしてあの日。姉の寿命を聞かされてパニックになった七海を慰め、ずっと一緒にいるよと言ってくれた時、その感情は初めて明確に七海の中に宿った。恋愛経験のない七海にはそれがどういうものかよくわからなかったが、その感情は日に日に大きくなっていった。今日の午前中も、今さっきも、陽葵を助けたのは正義感からじゃない。そんなんじゃない。そんなんじゃなくって…… 好きだから。大好きだから! 愛してるから!!

    「うん…… 私も好きだよ…… 陽葵……」

    目を潤ませながら顔を真っ赤に赤らめ、微かな笑みを浮かべて小さな声で愛を囁いた。その瞬間、感情が膨らみ、弾け、溢れた。愛する人を力いっぱい抱き締め、今度は大きな声で言った。

    「陽葵っ! 大好きっ!!」

    「七海ぃっ!!」

    陽葵は天にも昇る思いだった。感激のあまり涙が溢れて視界がぼやけ、七海の顔が歪んでしまう。でも止まらない。今朝から苦しみと絶望の涙を流し続けてきたというのに、歓喜の涙は涸れることなく溢れ続ける。嬉しすぎて、奴隷とか、衆人環視とか、そんなことどうでもよくなる。七海! 七海!! 七海っ!!!

    熱烈なキスが始まった。唇を合わせて舌を重ね、唾液を交換する。奴隷になってから何百回も何千回もやらされてきた行為。なのに相手が愛する人だとこんなにも幸せな気持ちになれるのか。2人は夢中になってキスを貪り、幸福のあまり軽く絶頂してしまった。

    そのまま両手で互いの身体を弄り合っていく。最初は制服の上から。次に手を制服の中に入れて。でも服は脱がない。脱ぎたくない。裸は奴隷の正装だ。だから、せめて服を着せてもらっている今だけでも自分から裸になりたくない。裸になってしまえば奴隷同士の単なるレズセックス、服を着ていれば人間的な愛の営み。そんな気がする。

    2人は制服の上着をたくし上げて互いの胸を愛撫し、次いで口で舐め始めた。陽葵は、肥大化した七海の乳首を口に含んで思いっきり母乳を吸いたかったが、七海の母乳を飲んでいいのは美海と男たちだけと決まっているのでさすがに自重し、乳房、肋骨、腹、臍と徐々に下半身へと舐め進めた。

    そしてスカートをたくし上げた瞬間、陽葵はあの臭いを嗅いだ。否、これまでも常に臭っていたのだが、感激と興奮のあまり気づかなかったのだ。そしてスカートの中の濃厚な臭気を嗅いで、ようやく気づいたというわけである。スカートの中、ショーツは既に大量の下痢便で茶色く染まっていた。

    「いやぁ…… 恥ずかしいからめくらないで…… 陽葵ぃ……」

    「…………だぁめ♥」

    「うぅぅ……」

    「大丈夫。アタシが綺麗にしてあげるね?」

    そう言うと、陽葵は一気にショーツをずり下ろした。肛門周辺から下半身全体に広がる汚らしい光景。圧倒的な悪臭。あの日も、七海のスカートの中はこんなことになってたんだと思うと、堪らなかった。そりゃ臭かったわけだ。でも不思議と嫌悪を感じない。微塵も感じない。 ……綺麗にしてあげたい。あの日の贖罪というわけじゃない。ただ綺麗にしてあげたいだけ。愛しい人の汚れた股間を舐めて綺麗にしてあげたいだけ。それが愛ゆえの欲求なのか、奴隷的奉仕精神の表れなのかは陽葵にもわからない。 ……陽葵は大きく深呼吸すると、七海の下半身に顔を埋めた。

    「ちゅっ…… じゅるる…… れろっ…… ごくんっ」

    陽葵はいきなり汚れの中心、肛門に唇を重ねてキスをすると、舌を動かして周辺の糞便を舐め取り、飲み込んでいく。

    「げほっ! げほっ! げほっ!」

    激しく咳き込む陽葵。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「けほっ! ずちゅううっ! うげっ! ぢゅるるっ! うぷ!」

    陽葵はまだまだ食糞が苦手だ。味も臭いも食感も喉越しも何もかも苦手。愛する人の汚物なら美味しく感じるんじゃないかと淡い期待を抱いていたのだが、そんなわけもない。堀田や飯森と全く同じ、不快極まる最低最悪の味。1口ごとに激しく噎せ返り、吐き戻しそうになるが、それでも陽葵は汚物を食べ続けた。意識せずとも口を開け、クチャクチャと汚らしい咀嚼音をわざと発しながら、夢中で貪り続けた。

    やがて七海の身体に付着した汚物を全て舐め尽くすと、陽葵は七海の肛門に刺さっている円筒形の栓を抜いた。元の色も形状もわからないほど大量の糞便がこびりついていたが、陽葵は意を決して肛門栓を口に含むと、歯で汚物をこそげ落として飲み込んでいった。肛門周辺にこびりついていたモノよりも新鮮な分、味も臭いもさらに強烈だったが、陽葵は泣きながら栓を掃除していった。

    「もういいよ、陽葵。あとは私がやるから……」

    「ううん。アタシにやらせて? ね? お願い…… 七海のウンチ、全部アタシにちょーだい……」

    「えっ…… 全部って……」

    「うん。お腹ん中に溜め込んでるのも全部」

    「いいよ、そんなの。だってすごい量だよ?」

    「うん、わかってる。アタシの口に全部出して? 口便器に、して?」

    「うぅぅ…… そんなぁ……」

    「七海のウンチ、食べたいの。不味くてもいいから」

    「だって…… ザーメン混じりの下痢便だよ? めちゃくちゃマズいよ?」

    「いいの、なんでも。お願い、七海!」

    「ああ、もう…… わかったから……」

    「ありがと。あぁぁぁぁぁっ…………」

    陽葵は仰向けのまま目を閉じ、口を大きく開けて待機している。ここに出して欲しいということだろう。

    一本糞のような硬い便であれば口の中に狙いを定めることもできるが、下痢便の場合は広範囲に撒き散らしてしまう。七海は陽葵の口の真上でしゃがみ込むと、制服をなるべく汚さないよう、陽葵の唇に自身の肛門を密着させて括約筋を緩めた。

    「いくよっ!」

    「うんっ!」

    ブビビビビビビビビビビビ!!!!

    下痢便が勢いよく陽葵の口の中に入っていく。その量は、陽葵の口内の容積よりも遥かに多く、溢れた下痢便が陽葵の口元から顔全体へと広がり、鼻の穴を覆っていく。

    「うぶうううううううううっ!!!!!!!!」

    ちょ…… くっさ! まっず! なにこの量! こんな多いの!? 口ん中パンパン…… こんなんどうやって飲み込んだらいいの? ダメ! 口ふさがってるから鼻でしか息できない! 鼻ん中にもウンチ入ってきてる! くさい! くさすぎ! こんなん無理! 無理ぃっ!!

    「陽葵っ! ごめんっ!」

    こんなに沢山出るとは思っていなかった。七海は急いで体勢を変えると、下痢便で覆われた陽葵の鼻に迷うことなく口を付けた。鼻の穴周辺の下痢便を舌で全て掬い取ると、鼻の穴に舌を入れて、鼻クソごと汚物を掻き出して全部飲み込む。次に首の方に流れた分を全て舌で掃除していく。なんとか制服は汚れずに済んだようだ。さらに顔に広がった分を全て処理する。

    続いて、唇を尖らせて陽葵の口の中に入れ、並々と溜まった下痢便を、下品な音を立ててバキュームしていく。しばらくして、ようやく口を閉じることができる程度に下痢便が減ってくると、陽葵は口を閉じた。全部七海にやらせるわけにはいかない。アタシが食べるって言ったんだから。めっちゃニガくてマズいけど。やらなきゃ! ……陽葵は目を固く瞑り、強烈な吐き気と戦いながら、なんとか少しずつ下痢便を飲み下していった。

    数分かけて全ての下痢便を胃袋に送り終えると、陽葵はゆっくりと目を開け、咳込みながら七海に向かって言った。

    「げほっ! うげぇ…… こほっ! ……きっつ」

    「ごめん。思ったよりたくさん溜まってたみたい……」

    「うん。ビックリした」

    「あぅぅぅ…… ごめん……」

    「謝んなくていいよ。それより、手伝ってくれてありがと」

    「うん」

    「でも、アタシ頑張るよ。そのうち全部飲み込んであげる」

    「陽葵……」

    「そのかわりさ…… 今度アタシのも、飲んでね?」

    「いいよ」

    「即答!? さっすが!」

    「……バカ」

    「ははっ♬ それよりさ。身体もキレイになったし、今度は気持ちよくならない?」

    「うん」

    2人はシックスナインで互いの膣を愛撫し合うと、続いて双頭ディルドーを互いの膣に挿入し合って貝合わせの体勢で優しく腰を振り合った。

    「ああん♥ 七海っ♥ んあっ♥ 気持ちい? 七海ぃ♥」

    「ああっ♥ 気持ちいぃよ♥ 陽葵っ♥ あひぃっ♥」

    なんて優しい快感なんだろう。暴力的なレイプも確かに気持ちいいけど、なんだろう、この満たされた感じ。愛のあるセックスってこんなにも素敵なものだったんだ。おねえちゃんや玲香さんと交わった時にも、陽葵とこれまでに交わった時も、こんな気持ちになったことはなかった。ディルドーの先端が膣壁とこすれあって気持ちがいいとか、そんな次元ではなく、2人の身体が溶け合ってしまったような、ふわふわとした優しい幸福感。なんて…… なんて気持ちいいんだろう。なんてしあわせなんだろう。

    陽葵は涙が出るほど嬉しかった。先程から七海が、これまでに見たこともないほど幸せそうな表情を浮かべていた。あの儚げで切なげで蠱惑的な表情ではなく、恋人と溶け合って幸せの絶頂にいるといった感じの、なんとも満ち足りた表情。七海がこんな素敵な表情を見せてくれたことが、陽葵のことを奴隷仲間でなく恋人だと思ってくれていることの証のような気がして、陽葵もまた幸せの表情になり、2人はそのまま優しく穏やかな絶頂に包まれた。

    モニターに10倍ズームで映された七海と陽葵の幸せに満ちた表情を見て、光希も玲香も今日子も涙を流していた。この地獄の中で、2人がこんなにも素敵な顔を見せてくれたことが、心の底から嬉しかった。

    一方、飯森は虫酸が走っていた。七海が飯森に対してこんな顔を見せたら、飯森は七海を即刻JSPFに売り飛ばすだろう。主人と奴隷の関係とは、あくまで主従であって恋愛ではない。七海が光希の死を乗り越えるために、陽葵との絆をより強固なものにする。そのためには当人同士が恋人になるのがてっとり早いので、例によって堀田と協議の上で、陽葵イジメを兼ねたこのようなショーを企画したわけだが、それにしても反吐が出る。2人の仲が深まりすぎて奴隷であることを忘れてしまっては本末転倒であるし、ここはしっかりと釘を刺しておくべきだろう。飯森は全裸になると、堀田とともにステージに上がって幸せの絶頂にいる奴隷どもに話しかけた。

     

    「七海」

    「…………」

    夢のように幸せな時間を過ごしていた七海は、薄汚い声で現実に引き戻された。そうだよね。今は調教中なんだし、こんな幸せなこと、いつまでも続くわけないよね。わかってはいるけど…… 何も今、このタイミングで出てくることないじゃない。 ……最低。

    「はい」

    「随分とご満悦のようだが、今がどういう時間か忘れてはいないだろうな?」

    「はい」

    「他の奴隷とどういう関係になろうと構わんが、お前はどういう存在なんだ? 改めて言ってみろ」

    「…………」(はぁぁぁぁ…………)

    そんなのわかってる。心の中で深い溜息をつくと、七海は速やかに奴隷に戻った。奴隷の正装は裸に首輪のみ。七海は衆人環視の下、命令されずとも制服を脱いでいく。全く恥ずかしくない。服を着るのが恥ずかしくて、脱ぐのが恥ずかしくないなんて、自分が最低の存在に、心の底から奴隷になってしまった気がして悲しかった。制服を脱いでしまえば、ブラは着けていないし、糞便まみれのショーツは床に転がっているから、いつもどおりの全裸だ。ただただ残念だった。もう少しだけ人間でいたかった。恋する少女でいたかった。はぁぁ…… 最低。

    七海は心の中で短く毒づくと、飯森の足元に土下座した。陽葵も、後ろ髪を引かれる思いで制服を脱ぎ、堀田の前にひれ伏す。そう、私たちは恋人である前に奴隷。ご主人様に、お客様に奉仕するのが最優先。ご主人様を怒らせちゃダメ。陽葵と別れさせられちゃうかもしれない。そんなのイヤ。絶対にイヤ!

    「私はご主人様の、飯森則夫様の奴隷です。所有物です。ご主人様にご奉仕し、皆様にご奉仕するためだけの存在です」

    「うむ。忘れるなよ? 忘れずにいる限り、陽葵との関係は許してやろう」

    「あ…… ありがとうございます、ご主人様っ!」

    「七海。陽葵も。ちょっと来い。向かい合って鼻と鼻を密着させろ」

    「……はい」

    「??」

    七海と陽葵は、これから何をさせられるのかと不安になりつつ、言われるままに向かい合った。顔と顔を近づけ、鼻同士を触れ合わせる。 ……もう一度キスしたいな。七海はぼんやりと思った。

    飯森は2人の鼻に穿たれた鼻輪同士を小さな金属のリングで繋いだ。鼻と鼻の距離は3cm程度。ちょっとでも動くと鼻輪が引っ張られて痛い。

    「さあ準備できたぞ? 今日はお前たち2人で我々に奉仕しろ。その状態でな」

    「……わかりました」

    「マ、マジ……?」

    七海と陽葵は、互いの鼻が繋がったまま、身をかがめて尻を突き出すと、互いの手をしっかりと握り締めた。互いの顔が間近にある。2人とも頬が紅潮し、目が潤んでいる。これから行われる調教に対する不安と期待で、マゾの血が騒いでいるのだ。七海は例の妖艶な顔、陽葵も興奮しきって歪んだ顔を、それぞれ愛する者に晒しながら、飯森と堀田に向かって口上を行った。

    「どうぞ犯してください、ご主人様。私たちで事前に濡らしておきましたので…… もう準備万端です。グチョグチョのおまんこにご主人様のおちんぽを突っ込んで、メチャクチャに掻き回して、ザーメン、たっぷり出してください。2人目の赤ちゃん、孕ませてください……」

    「アタシにも堀田様のおちんぽください。おまんこで精いっぱいご奉仕しますので。お願いします……」

    そこにいるのはもはや恋する乙女でなく、2匹の卑しいメス奴隷だった。

    「ああっ! いつっ! ああんっ! 痛いっ!」

    「うぐっ! あんっ! いたっ! んああっ!」

    奉仕が始まった。鼻を繋がれながら猛烈なピストンで膣を犯される2人。窓にはあらゆる角度からのライブ映像が映され、教室内のボルテージは急速に上がっていく。ピストンのたびに鼻が引っ張られて痛い。すごく痛い。飯森と堀田は、鼻同士が不規則に引っ張られるように、わざとピストンのタイミングをずらして責めていく。

    強い刺激故か、2人の鼻粘膜からは大量の鼻水が分泌され、鼻周辺はドロドロ。口にまで大量の鼻水が流れ込んでいく。鼻の痛みと、鼻中隔(=2つの鼻の穴の間にある仕切り壁)が千切れてしまうのではないかという不安にゾクゾクし、鼻水と涙を撒き散らして快楽を貪るマゾの2人。

    興奮した男の1人がステージに上がって、鼻の下のドロドロにペニスをこすり付けると、2人に舐め取るよう命じた。2人は不規則な動きに翻弄されながらも、ペニスに付いた鼻水を下品な音を立てながら舐め啜っていく。しょっぱい。涙と同じ液体だとわかっていても、鼻水には汚いというイメージがどうしてもある。だが、愛する者の汚物を舐めるという行為が、先程の食糞を思い起こさせ、レズプレイの興奮が蘇ってくる。

    「陽葵…… じゅぞぞ! べちゃべちゃっ! 陽葵っ!」

    「ぶちゃっ! 七海っ! ずずずずずずっ! 七海っ!」

    熱の籠もった声で互いの名を呼び、鼻水を啜りながら膣穴の快楽に酔いしれる七海と陽葵。気持ちいい。メチャクチャ気持ちいい! 2人はあっという間に快楽の階段を登り詰めていく。

    「イくっ! もうダメ! イっちゃううううっ!!」

    「ひぐううううううううううううううっ!!!!」

    2人はほぼ同時に達したが、その間も飯森と堀田はピストンを止めないし、2人も口奉仕を止めない。奉仕を休んで絶頂の快楽に浸るなんてことがあれば奴隷失格、厳しいお仕置きが待っている。その辺りは七海も陽葵も心得ていて、絶頂の激しい快楽に包まれながらも膣を強く締め、ペニスをさらに激しく舐め回すのだった。

    やがて飯森たちも限界に達し、5人は同時に絶頂した。足がガクガクと震える。飯森たちが離れた後、2人は膝を折ってその場に倒れ込みそうになったが、倒れた際に鼻が強く引っ張られて千切れてしまうのが怖くて、なんとか堪えた。そして、逆に鼻と鼻を0cmまで近づけ、鼻水と涎と精液でグチャグチャになっている互いの口を合わせると、下品な音を立てて熱いディープキスを開始。すぐに次の男たちがステージに上って、2人の肛門に剛棒をねじ込んだ。

     

    40分後、鼻輪同士を結ぶリングがようやく外された。既に膣にも肛門にも無数の精子が放たれ、2人も10回以上絶頂を迎えていたが、奉仕はまだ始まったばかりである。

    自由度が増した2人を男たちが取り囲んでいく。膣、肛門、口、胸、手、腋、足、その他身体のありとあらゆる部位を弄ばれる2人。もうわけのわからない状況で、レズプレイの時の優しく穏やかな幸福感とは真逆の、嵐のように暴力的な快楽が2人を襲っていたが、2人は快楽に身を任せることなく舌を動かし、手を動かし、膣と肛門を締め、疲れた身体に鞭打って男たちに奉仕していった。そう。何でもやらなきゃ。私たちは奴隷なんだから。愛する人とずっと一緒にいるために、何だってやらなきゃ!

    あまりにも大人数がステージという名の机の上に殺到したため、玲香は安全のためにステージを解体し、今日子とともに教室内の机を全て後ろに移動させた。床の上で引き続きもみくちゃにされる七海と陽葵。だが2人で相手にできる人数には限りがあるため、順番待ちしている男たちは、手近な9個のオナホールで性欲処理をし始めた。特に光希は既に体力の限界だったが、七海と陽葵の負担を少しでも軽くするために、最後の力を振り絞って己に開いた3つの穴でペニスに奉仕するのだった。

    男たち全員が七海と陽葵の穴を使い終えると、2人はレズプレイを強制された。男たちは、2人をシックスナインの体勢にして、互いのドロドロの膣穴やクリトリス(クリペニス)を舌で舐めさせながら、2人の肛門にペニスをぶち込んで激しく犯しまくった。ある者はそのまま肛門内で射精し、奴隷たちに互いの肛門に舌を突っ込ませて茶色く濁った精液を掻き出すよう命令し、ある者は射精直前にペニスをもう片方の口に中にぶち込んで喉奥で射精し、糞カスにまみれたちんぽを舌で清めるよう命令した。掃除の終わった膣穴には再びペニスが挿入されて、すぐに白濁液で満たされた。やがて性器の締まりがなくなってくると、男たちは2人の首を絞めたり、身体じゅうに鞭を打ったりして締めさせた。それでも締まらなくなってくると、拳を膣と肛門にぶち込んでWフィストが始まり、2人は狂ったように泣き叫びながら、それでも絶頂して潮を撒き散らした。

    調教終了の午後5時を迎えた時には、2人は午前中以上に真っ白に染まり、折り重なるように倒れて失神していた。光希もまた失神し、今日子も失神寸前。美海をあやしたり、ダイニングや奴隷用トイレなどを清掃したりするため、度々教室を抜け出していた玲香だけが正常な意識を保っていたが、やはり身体じゅう精液まみれだった。

    飯森は、今日はこのままここで夕食を摂るよう玲香に言い、食べ方を伝えると、玲香に流動食のパックを4つ渡した。玲香はもはや呆れ返る気力もなく、光希を除く失神中、または失神寸前の3人の所に行き、精液まみれの身体の上に流動食をぶち撒けて身体じゅうに塗りたくっていった。そして最後に自分の身体にも流動食を塗ると、3人を起こした。七海と陽葵。玲香と今日子。互いの身体に付着した流動食と精液を舌で舐め取って飲み込んでいく。もう味なんてしない。途中で舐める相手を変えながら、4人は黙々と舌を動かし続けたのだった。

    一方、光希は裏沢によって失神したままキャリーケースに放り込まれ、メス犬区画の9号室へ戻る前に医務室へと運ばれた。本来なら、夕食はこの後、9号室で雑用係が用意した流動食を食べることになるのだが、恐らくもう飲み込む体力も残っていないだろう。失神したまま栄養剤の点滴を受けた後、失神したまま9号室へと運ばれると、光希は明日の朝まで白濁まみれのまま死んだように眠り続けた。体重は朝より0.5kg減っていた。 ……光希の最期の時は、刻一刻と近づいていた。

     

    V:奴隷200日目 – 夜

     

    4人の奴隷はどうにか夕食を終えると、重い身体を引きずって教室を出、シャワーを浴びて汚れを落とした。19時からは1回50分の少人数調教である。

     

    1人目は白髪交じりの男で、七海単独でのご指名だった。場所は和室。七海は紅白の巫女服を着せられた上で、胸だけをはだけた状態で雁字搦めに縛られ、エビ反りの体勢で天井から吊るされた。さらに紅白の蝋が胸に垂らされ、鞭で全身メッタ打ちにされる。元々身体の硬い七海にとっては地獄の苦しみで、今朝から輪姦されっ放しだった七海は、一転して苦痛に泣き叫んだ。マゾの身体が苦痛の一部を快楽に変換していくが、朝からイき続けて疲労の極みにある七海にとって快楽はもはや苦行でしかなく、七海は2種類の苦しみにひたすら耐え続けた。

    その頃、玲香は教室の後始末に追われ、ペアで指名された仁科母娘は20代の巨漢の男の相手をしていた。男は母娘でのレズプレイを要求し、陽葵は七海との絡みで味わった興奮とは別種の興奮を感じながら、実の母と唇を重ね、互いの性器を舐め合った。男はさらにフィストレズをするよう命令する。娘は自分が産まれてきた穴に自らの拳を突っ込んで激しく掻き回し、母は娘の前で絶叫しながら痴態を晒し続けた末に盛大に潮を吹き、娘の腕をビショビショに濡らした。続いて、緩んだ膣を男の巨根に貫かれながら、母が娘の肛門に拳をねじ込み、娘は狂ったように喘ぎまくった末、母と同じように潮を吹いて果てた。さらに男は緩んだ娘の肛門にも巨根を突っ込み、最後は母娘の顔に精液をぶっかけると、娘の糞カスの付いた巨根を母に舐め清めさせて帰っていった。

     

    2人目は中年の男で、七海と玲香を指名した。場所は拷問室。男は2人それぞれに鞭を持たせ、立ったまま互いを打ち合えと命じた。2人とも、S役を命じられたことはこれまでに何度もあったが、互いに打ち合うなどというのは初めての経験だった。七海が鞭を振るうと玲香が硬直し、玲香が鞭を振るうと七海が硬直する。最初はそんなふうに交互に鞭を打っていたのだが、そうではない、同時にやれと男に言われ、七海は玲香をメッタ打ちにしながら玲香にメッタ打ちにされた。痛い。痛くて立っていられない。でも鞭を振るうためには足に力を入れて踏ん張らねばならない。するとその足に鞭が飛んでくる。見れば男も鞭を持っており、主に2人の足に鞭を浴びせていたのだ。2人は1箇所に留まることすらできず、無様なダンスを踊りながら互いの鞭を浴び、互いに鞭を浴びせた。ただでさえ疲労の極みにあるというのに、2人は数十分間も被虐のダンスを踊り続け、後半は足腰が立たなくなって倒れ込んだところにさらに男の鞭を受けた。男は真っ赤に腫れ上がった2人の身体の上に精液をぶっかけ、ついでに小便をひっかけて帰っていった。

    陽葵と今日子はまたもペアで指名された。今度は男たちも2名である。773号室では七海がダントツの人気を誇るが、親子丼もかなりの人気らしい。陽葵はノーブラノーパンの上に例の制服、今日子まで何故か同じ清隷女学園の制服を着るよう命じられた。そして、後ろ手に縛られた状態で1つの三角木馬に互いに向かい合うような格好で跨がされ、足にはそれぞれ重さ10kgの鉄球の付いた足枷が嵌められた。さらに、制服をたくし上げて胸を露出させ、互いの乳首ピアス同士を小さなリングで結ぶと、男たちはその状態で蝋燭と鞭を母娘の身体に浴びせた。母娘は泣き叫びながら身体を激しく動かし、そのたびに股間と胸を激痛が襲った。マゾの母娘はこんな状態でも苦痛を快楽に変換し、互いに身を乗り出して母娘でキスしながら絶頂した。面白がった男たちは、母娘をM字開脚の状態で抱き合わせて、互いにキスした状態で上半身を縛り上げて天井から吊るし、再び乳首をリングで連結した。そして膣穴同士を双頭ティルドーで繋ぐと、母娘の肛門を猛然と犯し始めた。痛くて気持ち良くてもうわけがわからなかった。母娘は涎と涙と鼻水で顔じゅうドロドロになりながら、互いの口内を夢中になって貪り、互いに「ママ」「陽葵」と呼び合いながら何度も何度も果てた。最後は、母の糞カスの付いたペニスを娘が、娘の糞カスの付いたペニスを母が、それぞれフェラ掃除して終わった。

     

    3人目も中年の男で、七海を単独指名した。場所は客用トイレの中にある和式個室だった。七海は鍵の開いた状態のドアを通って客用トイレに入り、指定された個室のドアを開けた。飯森よりもさらに薄汚い中年太りの冴えない小男がしゃがみ込んでいて、七海に背を向けたまま和式便器に向かって脱糞しているところだった。七海は咄嗟に場所を間違えたと思い、男に謝りながら慌ててドアを閉めようとしたが、男に「入れ、七海」と言われて、悪臭漂う狭い個室内に入った。男は半立ちの体勢になると、肛門を綺麗にするよう七海に言って尻を突き出し、七海は跪いて、黒ずんだ毛むくじゃらの肛門を舐め、舌で肛門をほじくって糞便の残りカスを掻き出した。次いで大便器の中も綺麗にするよう男が命じる。七海は「はい」と感情のない声で短く答えると、床に這いつくばって和式便器の中に顔を埋め、30cm近い巨大な一本糞を食べていった。もういいや。輪姦や鞭打ちに比べればラクだし。次はどうせ便器の底に溜まってるオレンジ色のオシッコを全部飲めって言うんでしょ? ……最低。七海は男に言われるままに小便を飲み干し、和式便器をピカピカになるまで舌で磨いた。男は汚れた七海の顔をベロベロに舐め、鼻の穴にまで舌を突っ込んで悪臭漂う唾液まみれにすると、これまた悪臭漂う包茎ペニスを七海の口に突っ込んでイラマチオを始めた。巨根ではないので息苦しさはないが、皮の中に溜まっていた大量のチンカスが、皮がめくれるとともに口の中いっぱいに溢れ、得も言われぬ不快な味と臭いを撒き散らしていく。七海は全身鳥肌になりながらもチンカスを飲み込み、激しいピストンに合わせて唇から喉までを全て使ってペニスに奉仕していく。やがて射精に至ると、男は再び七海を四つん這いにさせて頭を便器の中にぶち込み、便器の水を流しながら肛門を犯しまくった。中出しした後、男は七海にペニスを掃除させようとしたが、便器の中でもがく七海の口に入れても掃除どころか逆効果であると気付き、ペニスに付いた汚れをトイレットペーパーで拭き取ると、七海の口に押し込んで帰っていった。

    玲香は、ぐずりだした美海をあやしつつ、和室と拷問室の清掃を行ったが、清掃中に男2人にレイプされた。男たちは射精直前にペニスを引き抜くと、玲香が持っていた掃除用の雑巾…… 拷問室の床の上に飛び散っていた精液や尿をたっぷりと吸ったそれの上に精液を撒き散らし、雑巾を綺麗にするよう命令した。玲香は雑巾を床の上で絞ると、床の上にこぼれた汚液を這いつくばって舐め取っていった。

    陽葵と今日子はそれぞれ複数人に単独指名され、内容は陽葵が針責め+3P、今日子が水責め+4Pであった。母娘ともに朝に摂取した薬物の効果が切れかけており、前日からほぼ不眠不休であるため、疲労と眠気でもうフラフラの状態だったのだが、それでもなんとかお仕置きされることなく50分を耐え切った。

     

    そして、4人目。相手は七海と陽葵をご指名だった。2人は22時少し前に指定された扉を開いた。中はJSPFの一般的な調教室と同じ間取りで、赤いボンデージに身を包んでアイマスクを着けた例のサディスティンが足を組んでベッドの端に座っていた。

    「ひっ……!」

    陽葵は小さく悲鳴を上げた。陽葵はこのサディスティンに指名されたことは未だなかったが、他のサディスティンの指名は何度か受けていたため、サディスティンの多くが男たち以上に苛烈な虐待を加えてくることを知っている。もう身体は限界なのに、これからさらに酷い目に遭うのかと思うと、陽葵は軽い目眩に襲われ、その場に倒れそうになった。

    「…………」

    七海は全く別のことを考えていた。やっぱり……そうだったんだ。

    「佐渡先生…… ですよね?」

    「…………へぇ。よくわかったわね」

    サディスティン、否、佐渡はアイマスクとウィッグを外した。見慣れた顔がそこにあった。

    「…………え? えええっ!? マジぃっ!!?」

    陽葵は一瞬ポカンとし、それから驚愕の声を上げた。眠気が一気に消し飛んだ。

    「いつ気づいたの?」

    「さっき、教室で、です。教室の後ろにいましたよね」

    「そうね」

    「私、さっき陽葵と、佐渡先生はグルなんじゃないかって話をしてた時に、あなたがご主人様と堀田様の間にいることに気づいたんです。そして、よく考えたら佐渡先生に声も体格もそっくりだった……!」

    「…………」

    「そしたら、あなたがご主人様と堀田様と目を交わして、ニヤッと笑って…… それで私、確信したんです」

    「ふふっ…… あなた本当に賢いのね。テストの成績は可もなく不可もなくって感じだったのに」

    「グルだったんですね」

    「ええ、そうよ? 因みにペロの調教映像を飯森様に渡していたのも私。1-Aの教室にカメラを仕掛けて盗撮した映像を理事長に渡したのも、あなたが変な行動を取らないか見張っていたのも、理事長の指示に従ってあなたの退学手続きを処理したのも、拉致に向けて陽葵と今日子の身辺を調査したのも、みんな私」

    「…………」

    ……最低。ほんと最っ低! 優しくて美人で……素敵な先生だと思ってた。先生の教える国語の授業はとても面白くて大好きだった。助けて欲しいと、実の伯父に酷い目に遭わされていると、何度先生に相談しようと思ったことだろう。 ……まさかこんな最低の人間だったなんて!

    七海は沈黙したまま目に涙を浮かべて佐渡を睨みつけた。本当なら口汚く罵って、頬を思いっきり引っ叩いてやりたかった。でも、できない。奴隷がお客様にそんなことしちゃ、ダメ。でも…… でもっ!

    陽葵も驚愕していた。授業なんてテキトーに聞き流していたし、1学期末の国語のテストも確か14点だったけれど、担任の佐渡先生のことは嫌いじゃなかった。まさかアタシとママのことを調べてただなんて! 教室を盗撮したり七海を監視したり、そんな酷いことをする人だったなんて!!

    「なんで……こんなことするんですか?」

    「そりゃ、仕事だからでしょ」

    「学園の生徒を監禁して堀田理事長の調教を手伝ったり、ここに連れてきて奴隷にしたり…… 私たち以外にもそういう酷いこと、してきたんですか」

    「その通りよ」

    「なんで……」

    「それを聞いてどうするわけ?」

    「…………あ」

    「……ん?」

    「そうか。あなたも堀田理事長の奴隷……なんじゃないですか?」

    「…………」

    「だから理事長の命令通りに動いてるんだ……。違いますか?」

    「いや〜、まいったなぁ。ほんとに賢いね、七海……」

    「そうなんですね。だったらなんで…… なんで私たちに酷いことするんですか! おんなじ奴隷じゃないですか! 私たちの気持ち、わかりますよね!? なんで………… ひっ!」

    七海は言葉を詰まらせた。獲物を見つけた肉食獣のような恐ろしい形相でこちらを睨んでいる……!

    「ふふっ…… いいわ。特別に教えてあげる。私もね、高1の時にご主人様の…… 堀田理事長の調教を受けたの。陽葵と同じってわけ。ご主人様に目を付けられて学園内に監禁されて調教されて、ここに売り飛ばされた。もう15年も前の話よ。それからの1年間は地獄だったわ…… 私の前歯、半分くらい入れ歯だしね」

    「…………」

    「でもね、ある日気づいちゃったのよ。とあるお客様に鞭を渡されて、他の奴隷を打つよう命令された。あの時の快感は今でも覚えてるわ。柔肌を鞭で打ちのめす感覚、赤く腫れ上がった肌、乾いた鞭音と奴隷の甲高い悲鳴……! その時に私、サドに目覚めたの」

    「…………」

    「それから色々あってご主人様に、堀田様に身請けされて個人奴隷となり、学園の教師となって理事長の影の補佐役になった。以来学園の生徒を何人もここに送り込んできたわ…… 初等部、中等部、高等部、大学…… 何人も何人も。陽葵、沙弥香さやか、梢、真弓まゆみ一夏いちか妙子たえこ、 ……ポチ」

    「ポチ!!?」

    「そ。確か中等部の入学式の日にご主人様が見初めたのよ。で、私が色々調べて、ご主人様があの子を監禁して調教してここに売り飛ばしたの。しばらくは大人しく奴隷やってたんだけど、ある時逃げ出しちゃってね……。まあ、ペロみたいにずっと反抗的な態度を取り続けて、ちんぽ噛みまくってたわけじゃないから、危険な薬物は打たれなかったけど。でもあの娘、イラマが苦手だったから歯はもう1本も残ってないし、乳首もクリも舌も伸ばされまくって、ケツの穴もぶっ壊れてて…… ふふっ、見た目はペロとあんまり変わらないわね」

    「…………」(何が可笑しいのよ……! なんで笑えるの!? 同じ奴隷なのに!!)

    「…………」(ポチ…… あの子もアタシとおんなじだったんだ…… アタシも逃げたらあの子みたいになるんだ……)

    「さて…… 昔話はおしまい。そろそろ調教に入ろうかしら」

    「「…………」」

    「ふふっ、最初の命令よ。調教が終わるまで私のことは「先生」と呼びなさい」

    (……最低)

    「ほら、とっとと土下座なさい。そして靴を舐めて挨拶するのよ、木下さん、仁科さん」

    「くっ!」

    七海は腹立たしかった。この女に最初に指名された時も、同性に調教される屈辱に涙したが、あの時とは比較にならないほどの激しい怒りが七海を支配していた。顔が真っ赤に紅潮し、身体が細かく震え出す。好きだった先生に裏切られたことへの憤怒。ポチを含め何人もの生徒を長年陥れてきたことに対する義憤。サディスティンならともかく、同じ奴隷の女に跪かねばならい屈辱。様々な怒りの感情が七海の中で燃え盛り、今にも爆発してしまいそうだった。

    でもダメ。怒っちゃダメ! それじゃああの日と同じだ。主人である飯森に直接叛逆するのに比べれば、罪は軽いかもしれないけど、お客様に逆らったらご主人様の顔に泥を塗ることになっちゃう。そしたらこの女だけでなくご主人様にもお仕置きされる。この最低な女のせいでご主人様にお仕置きされるなんて、そんなの絶対…… 絶っ対イヤっ!! でも! でもっ!! なんでこんな最低なヤツに土下座しなきゃなんないの!? 靴を舐めて、調教してくれって、酷いことしてくださいって…… ふ…… ふ……

    「ざけんなぁっ!!!!」

    キレたのは七海ではなく、隣にいた陽葵だった。七海以上に顔を真っ赤にし、全身をワナワナと震わせながら、疲労も眠気も全て忘れて絶叫した。

    「あんた、奴隷なんでしょ!? アタシやママとおんなじ! 学校でもここでも、アタシが毎日どんな気持ちで過ごしてるか、わかるでしょっ!? なのになんでっ!? なんでっ!!? なんでアタシを…… ママを…… こんな……っ!!」

    涙が溢れ、それと同時にあらゆる負の感情が溢れ出る。過呼吸になって言葉がうまく出てこない。 ……奴隷にとってご主人様の命令は絶対。それはわかる。堀田理事長の命令に従って自分と母を陥れた。教師の立場を利用して。百歩譲って、ご主人様に逆らえないから嫌々やったっていうのなら、まだ許せる。でもなに!? コイツの顔! 笑ってる! 楽しんでやってる! 奴隷のくせに!! アタシとおんなじ奴隷のくせに……!!!

    「…………」

    七海もまた言葉が出てこなかった。佐渡に逆らったら陽葵は酷いお仕置きを受ける。堀田からも罰を受けるだろう。恋人がそんな目に遭うのを黙って見てるなんてできない。止めなきゃ! 今すぐ止めなきゃ!! ……でも。陽葵の怒りは七海の怒りだ。七海が言えなかったことを陽葵は代弁してくれている。なら、陽葵と一緒に佐渡に立ち向かうのが、人間として正しい在り方なんじゃないだろうか。陽葵を止めるっていうことは、私も佐渡の側に立つっていうことなんじゃあ……。愛する人を裏切って最低な女の味方をするの? そんな最低な人間なの!? 私っ!!!

    (…………そうか)

    七海はあの日を思い出していた。眠っている間に全ての歯を抜き取られて、飯森への怒りが爆発したあの日。陽葵はあの日の自分なんだ。そして、私はあの日のおねえちゃん……。きっとおねえちゃんも今の私と同じことを考えてたに違いない。ご主人様に逆らっちゃダメって。でも言えなくて。私に同調してくれて。一緒に闘ってくれて。結果、おねえちゃんは左目を失い、私はおねえちゃんに焼き鏝を捺してご主人様に絶対服従を誓った。

    このままじゃダメ。同じことになる。陽葵のためなら正直片目を失ったって構わないけれど、そんなことになったら陽葵が悲しむ。陽葵が傷つく。それだけは絶対ダメ。人間としての正しい在り方なんてここでは意味ない。だって私はもう人間じゃないんだから。奴隷なんだから。でも奴隷にだってできることはある。守る。陽葵を、愛する人を守るんだ! 今度こそ間違えるな、私っ!!

    「陽葵っ!!」

    「えっ!? なな……うぷっ!!?」

    七海はいきなり陽葵を抱き締めた。そして唇に唇を重ねて有無を言わさず言葉を奪う。

    「ううん! ぶぷっ! むぅん!!」

    陽葵はしばらくもがいていたが、七海の突然の行動に、怒りの感情が驚きで上書きされたのか、次第に大人しくなっていった。七海はさらに数十秒間口付けを続けた後、そっと陽葵から離れた。そして彼女の両手を握りしめ、目を見ながら話し始めた。

    「ダメ。怒っちゃダメ、陽葵」

    「七海……」

    不服そうな顔の陽葵。

    「ごめんね。こんなの裏切りだよね。先生と変わらないよね。私も一緒に怒りたい。できるなら今すぐこの女の首を絞めて、殺してやりたいよ……」

    「ふふっ……」(どうなるか、見ものね……)

    「でもね? そんなことしたら大変なことになる。陽葵も私も……」

    七海は叛逆事件の顛末をかいつまんで話した。 ……陽葵は絶句した。陽葵も光希の左目のことは気になっていたが、本人や七海には聞きづらかった。光希が逃亡した時に目にも重傷を負ったのだと思っていた。まさか七海と再会する少し前に、そんな恐ろしいことが起きていたなんて……!!

    「そんなことが……」

    「うん。だからね? 絶対逆らっちゃダメ」

    「…………」

    「土下座してお客様の足を舐めながら挨拶するなんて、いつもやってることでしょ?」

    「だって……」

    「相手が先生だろうと変わらないよ」

    「…………」

    「陽葵、昨日から寝てないんでしょ? このままだと今夜も壁の中に埋められちゃうよ…… そんなんヤでしょ?」

    「……うん」

    「大丈夫。私も一緒だから。一緒に佐渡先生にイジメられよ? ね?」

    「……………………わかった」

    「ありがと、陽葵 ……ちゅっ」

    七海は陽葵の頬に軽く口を付けた。そして小さく笑った。 ……その笑顔に、陽葵は思わず見とれてしまった。あの蠱惑的な表情でも、幸せの絶頂にある表情でもない。誠実で真摯で優しげで…… なんて素敵な笑顔なんだろう。

    陽葵は、学校での木下七海を根暗なコミュ障だと思っていた。実際には友人も数人いて、七海は根暗でもコミュ障でもなかったのだが、人見知りする性格だったのは事実であるし、不良グループに属していた隣席の陽葵とどう接していいのかわからず、言葉少なになっていたのを陽葵が勝手にコミュ障だと決め付けていたのである。

    それがどうだ。先程の教室でも、今も。七海は飯森や佐渡の不興を買うのを承知で、恐怖や憎悪の袋小路に迷い込んでいた陽葵を正しい方向に導いてくれた。相手の目を見て、誠実な言葉で、最高の笑顔で。これじゃ、先生の前で何も言えなくなっちゃったアタシの方がよっぽどコミュ障じゃん。

    そう。佐渡先生が何者だろうと、そんなこと関係ないんだ。アタシは奴隷で、お客様に奉仕するのが全て。大好きな恋人の七海と一緒にお客様に奉仕する。先生に奉仕する。それだけ。怒るようなことじゃなかったんだ。 ……ありがと、七海。なんか吹っ切れたよ。いつも助けてもらってばかりだね。いつかお返ししなきゃね。愛してるよ。

    「ありがと、七海。ちゅっ」

    陽葵もまた七海の頬に軽く口付けすると、七海に笑顔を見せた。そして、七海よりも先に自ら床に土下座し、佐渡の足元の床に額をこすり付けた。

    「先生、ごめんなさい。アタシ、気が動転しちゃって…… 奴隷のくせに先生に酷いこと言っちゃいました。すみませんでした。何でも言うこと聞くから許してください、先生」

    七海が先に謝るんじゃダメ。七海の真似してちゃダメ。七海は悪くないんだから。悪いのはアタシなんだから。謝らなきゃ。そして……

    「ぺろっ れろっ 先生…… アタシのこと…… しつけてください…… ちゅぷ 学校で悪いことばっかしてたアタシのこと、お仕置きしてください…… ぺろっ」

    「…………」(陽葵……)

    七海は複雑な心境だった。取り敢えず陽葵が怒りを鎮めて先生に謝ってくれた。あの日の自分たちのようなことにならずに済んで心底ホッとしていた。でも……。あの時、勝手に抜歯されて怒り狂っていた時、姉が今日の七海のようなことを言い出していたら、果たして自分は素直に受け入れていただろうか。

    わかっている。あの時と今回とでは状況が違う。陽葵が説得に応じたのは、あの叛逆事件の結末を知ったからだ。あの時は叛逆したらどうなるか、自分も姉もわかっていなかった。そんな状況で姉が説得してきたら……。多分受け入れていなかった。姉の説得を裏切り行為だと罵り、姉のことを軽蔑し憎悪したかもしれない。そうしたらどうなっていたのだろう。七海1人怒り狂ったまま、主人に片目を潰されていただろうか。それとも、最後にはやはり姉が味方になってくれて、姉の方が片目を失っていただろうか。わからない。今更考えたところで姉の左目はもう二度と元には戻らない。私がすべきことは過去の選択をくよくよ思い悩むことじゃない。陽葵や自分が片目を潰されることのないよう、過去の教訓を今に活かす。それだけ……

    姉が今後も健在ならば、それで全て良しなのかもしれない。だが、姉の命の灯(トモシビ)は消えかけている。片目どころか命そのものが失われようとしているのだ。そう思うと、切なくて堪らなかった。七海は、最愛の姉が自らの左目を犠牲にして最愛の恋人を守ってくれたような気がした。命そのものを犠牲にして妹の自分を守ってくれているような気がした。泣きたくて仕方がなかった。今すぐメス犬区画9号室へ行って、瀕死の姉を抱き締めて大泣きしたかった。でも今はそんなことをしてる場合じゃない。おねえちゃんの想いを無駄にしちゃダメ。奴隷としての務めを果たさなきゃ。

    七海は陽葵の隣に額ずくと、陽葵と一緒に佐渡の足を舐めながら言うのだった。

    「先生。佐渡先生。れろっ 私…… 私たち、先生のおかげで奴隷になれました。でもまだまだ未熟です。国語よりもっと大切なこと…… たくさん教えてください。私たちの身体に刻み込んでください。先生……!」

     

    ……佐渡は感服していた。まただ。先程の教室に続いて、七海はいともたやすく陽葵を憎悪の沼から引っ張り上げてしまった。なんて子だろう。昨年の1学期は全然こんな感じじゃなかったのに。

    そして思った。15年前。サドに目覚める前。奴隷として地獄の調教を受けていたあの頃。あの頃の自分にも七海のような強く優しい親友が…… 恋人が一緒にいてくれていたら、その後の人生は変わっていたんだろうか……?

    高1の1学期のある日、佐渡はクラスのとある女子に恋愛感情を持っている自分に気づいた。ショックだった。自分がレズビアンだったなんて。同性の女の子を好きになるなんて! 中学では全然そんなことなかったのに! その気持ちは日に日に高まり、佐渡はいつしかその女子に告白したいと思うようになった。恋仲になりたかった。 ……でもできなかった。勇気が持てなかった。拒絶されたら、気持ち悪がられたらどうしよう。噂好きな子だし、クラス中に私がレズだって触れ回ったらどうしよう。悶々としたまま1学期が終わり、2学期も半ばに差し掛かったある日、目が覚めたら佐渡は堀田の調教室にいた。

    それから地獄の1年を過ごし、男と肌を合わせ、男に奉仕することにもすっかり慣れたが、他の奴隷を痛め付けるよう命令された時に全てが変わった。サドに目覚めた。というより、サドになれば奴隷の女の子たちとレズプレイできることに気づいたのだ。JSPFでもトップレベルに残忍なサディスティンの誕生であった。

    だが、自分と似た境遇の陽葵が、同じく奴隷の七海に愛の告白をし、相思相愛の強い絆で結ばれたのを先刻目の当たりにして、佐渡は複雑な思いだった。自分もあの子に告白していたら、どうなっていただろう。キスからセックスに発展して、ディルドーで処女膜を破ってしまうような関係にまでなっていたら、処女でなくなった自分に堀田は目を付けていただろうか。或いはJSPFに連れて来られて以降に、七海のような素敵な恋人ができていたら、レズセックスし放題の毎日を送っていたら、果たして自分はサディスティンになっていただろうか。

    今となってはわからない。佐渡は今の生活に満足している。奴隷の女の子をいたぶるためなら喜んで男にも奉仕するし、堀田の指示にも従う。問題は、ないはずだ。なのに、どこかモヤモヤしてしまうのは何故だろう。喉の奥に魚の小骨が刺さったような違和感が、午後からずっと続いているのは何故?

    ……そんなのわかりきってる。これは嫉妬だ。自分と同じ境遇にありながら、七海という最高のパートナーを得ることができた陽葵に嫉妬しているのだ。

    自分も何度絶望の渦に飲まれただろう。だが自分には相談できる奴隷仲間がおらず、暗闇から笑顔で救い出してくれる親友も恋人もいなかった。ただひたすらに孤独と暴虐に耐え続けた。毎日毎日心が壊れる寸前まで追い込まれ、それでもなんとか耐えて耐えて、歯も10本近く失って、1年後にはようやく一人前の奴隷になることができた。それまでのあの地獄の日々……!!

    なのに陽葵は、この小娘は、ここに来てまだ3ヶ月にも満たないというのに、1本も歯を失っていないのに、最愛の恋人ができて、母親もいて、姉みたいに慕うペロや玲香がいて…… 同じ境遇なのに、なんでこんなに違うわけ? なんでこんな幸せそうな顔ができるわけ? 自分はあんなに大変だったのに。1人で悩み抜いて耐え抜いて苦しみ抜いてきたのに。なんで? なんでっ!? 羨ましい! 妬ましい! むかつくっ!! ……教師にあるまじき黒い感情が体内にどんどん蓄積されていく。

     

    七海は佐渡の靴を舐めながら、室内の空気が変わったのを肌で感じていた。さっきまで饒舌に語っていたのに、急に黙ってしまった佐渡。足が細かく震えている。 ……どうしたんだろう? そう思って七海は佐渡の顔を見上げ、そして思わず身震いした。恐ろしい形相で陽葵を凝視していた。先程のような肉食獣のそれではない。黒い感情に支配された悪鬼のようだ。な、なんでこんな顔してるの? 陽葵、何か怒らすようなこと言った……?

    佐渡は、七海が怯えた表情でこちらを窺っているのに気づき、我に返った。取り敢えず黒い感情を胸の中にしまい込む。が、一度その存在に気づいてしまった以上、もはや忘れることはできない。佐渡は2人から顔を逸らすように顔を上げ、そして時計を見た。もう30分が経過していた。あと20分。たった20分でこの黒い感情を陽葵にぶつけ切るなど到底不可能だ。それにここには七海がいる。できれば七海はいない方がいい。どれだけ陽葵を追い詰めても、七海ならやすやすと彼女を救ってしまうだろうから。今日は適当に切り上げて、後日改めて陽葵を単独指名しよう。そして…………

    佐渡はペニスバンドを装着し、机の上に七海を寝かせて彼女の膣を正常位で犯した。と同時に、陽葵に足の下で仰向けになって待機するよう命じ、この時間のために3日間溜め込んできた糞便を思いっきりぶち撒けた。奴隷調教時代に拡張された彼女の肛門からは極太の一本糞がひり出され、陽葵の顔の上にトグロを巻いていく。陽葵は嫌々ながらも糞便を少しずつ噛み砕き、嘔吐することなく胃袋へと送っていった。が、あまりにも量が多いため20分で食べきることはできなかった。

    「うぶぇっ!!?」

    佐渡は七海をイかせ、自分も絶頂した上で机に座り、ハイヒールで糞まみれの陽葵の顔をグイグイと踏んでいく。さらに、糞便がたっぷり付いたヒール(踵)を陽葵の鼻の穴に突っ込んでグリグリと掻き回していった。

    「いっ! いたっ! くしゃいっ! 痛っ!!」

    「これっぽっちのウンコ食べるのに20分以上もかかるなんてありえないでしょ。お仕置きよお仕置き」

    「ご、ごべんなざい…… 先生…… ぐぷっ ごくんっ」

    「50分経っちゃったけど、全部食べ切るまで延長よ。そうね…… あと3分で食べ切れなかったら壁尻部屋でもう一晩過ごしてもらおうかしら」

    「しょ……しょんな…… あむっ んぐっ」

    「陽葵っ……!」

    「木下さんは手伝っちゃダメよ? これくらいの量でもたつくなんて奴隷失格。あなただって奴隷生活長いんだから、それくらいわかるでしょう?」

    「……はい」

    「靴が汚れちゃったわ。木下さん、頼める?」

    「はい、先生」

    「良い返事よ、木下さん」

    「ぴちゅ れろっ にゅぷ ずちゅ」

    佐渡は、陽葵の顔の上10cmくらいのところで、七海にハイヒールの汚れを掃除させた。七海は陽葵のすぐ横に這いつくばって、手を使わずに舌だけでハイヒールに付いた糞便を舐め取っていく。七海は1分もかからないうちに掃除を終え、陽葵は残り16秒のところで佐渡の糞便を食べ切った。

    「先生、ごちそうさまでした。げぅっ! 口便器、使ってくれてありがとうございました…… うっぷ!」

    「ふん。じゃあ、またね。仁科さん」

    そう言うと佐渡は帰っていった。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「うん、大丈夫。ちょっと食べるのに時間かかっちゃっただけ…… げぷっ!」

    「そっか……」

    「これくらいで済んでよかったよね……」

    「……だね」

    「んあ〜! もうダメ! 鼻ん中ウンチまみれ〜! くっさ〜!! シャワーシャワーっ!!!」

    七海は、先生の態度がどこか腑に落ちなかった。あの鬼の形相はいったい何だったんだろう。その後の責めも、いつもに比べれば大したことなかったし、先生は七海を犯している間も心ここに在らずといった感じだった。そして去り際、「またね、仁科さん」と言った。なんで私の名前は呼ばれなかったんだろ? 陽葵だけ、また指名するってことだよね? ……大丈夫かな。あんな怖い顔してたけど…………

    七海はもっと考えようとしたが、限界だった。ヨロヨロとシャワー室に向かい、陽葵と一緒に汚れをザッと落とす。陽葵は、鼻の穴を洗い湯をがぶ飲みし、糞便臭が消えたところで力尽きた。2人とも髪も乾かさずにベッドに直行する。陽葵のベッドは世話係用の部屋にあるのだが、陽葵はなんとなく七海に従いていき、七海のベッドに2人同時に倒れ込んだ。恋人同士のピロートークなどする間もなく、倒れ込んだ瞬間に意識を手放した。

     

    …………崩壊が始まろうとしていた。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第7章 – 公開出産ショー

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    I:出産の日

     

    そして5月18日。七海が飯森の子を妊娠して280日目、JSPFに来てから152日目、飯森に絶対服従を誓ってから69日目。七海の公開出産ショーの日を迎えた。

    朝、七海はいつものように糞便なしの流動食を片付けると、仁科母娘と一緒に奴隷用便所で放尿し、身だしなみを整えてからメス犬区画9号室へと向かった。今日が七海の出産の日と知っている2人は、何と声を掛けて良いかわからず、七海も緊張して気もそぞろだったため、会話は殆どなかった。今日子は、難産だった陽葵のお産を思い出し、あれと同じ苦痛を僅か16歳の少女が今日これから経験するのだと思うと、いても立ってもいられず、七海の手を両手で握り締めて「頑張ってね」と言うので精一杯だった。自らも先日妊娠したことを知らない陽葵は、自分もいつかは七海みたいになるのかと思うと不安で堪らず、目に涙を浮かべながら、太鼓腹を刺激しないよう背後から七海を強く抱き締めることしかできなかった。

    9号室でペロ、玲香と合流し、5人の会話が始まる。何も知らない5人の会話が。

    「七海……」

    「ペロ……」

    姉妹も互いに見つめ合うのみで、名前を呼ぶ以外言葉が出てこない。

    「いよいよね、七海ちゃん。調子はどう?」

    重い沈黙を破って七海に静かに語りかけたのは、5人の中で唯一公開出産ショーを経験している玲香だった。そのことを知っている七海も、やがて静かに口を開いた。

    「…………はい。昨日の夜は痛かったですけど…… 今はそんなに」

    「そう、よかった…… 出産ショーってホントに辛くて苦しいけど、大丈夫だからね? 私は今もこうして元気だし。私の息子も元気で育ってるみたいだし。七海ちゃんも、お腹の子も、必ず乗り切れるから」

    「……はい」

    「だから、頑張ってね?」

    「あの…… やっぱり私の赤ちゃんも…… すぐに施設に送られちゃうんですか?」

    「飯森様はなんて?」

    「その…… 教えてくれなくて……」

    「そっか。この中であなただけはJSPFの奴隷じゃないからねぇ。赤ちゃんをどうするか決められるのは飯森様だけ…… 私にもわからないの……」

    「ですよね…… 私、ご主人様の赤ちゃんができたって聞いた時はほんとにショックで…… しばらくしたらつわりが酷くなって…… お腹が大きくなったらどうやって学校に行こうって毎日泣いて……」

    「七海……」(そんな辛い思いしてた七海をアタシ…… ホントに…… あの時はホントにごめん……!)

    「でもだんだん産みたいって思うようになって…… ご主人様に忠誠を誓ってからは、この子を愛おしいと思えるようになって…… 時々お腹を蹴ってくるのが嬉しくて…… できたら、この子、私が育てたいって、思うようになって…… ぐすっ」

    「うん」(そうだよね…… 私もそうだったもん。ごめんね? 名前も知らない私の息子…… ごめんね……?)

    「バカですよね、私…… 無理やりだったのに…… レイプだったのに…… こんなの…… ひっく」

    「そ、そんなことないよ! 七海っ!」

    感極まった玲香が七海をそっと抱き締めた。

    「そうです。キッカケはどうであろうと、十月十日かけて貴女が育ててきた世界にたった1人の大事な大事な赤ちゃんであることに変わりはありません。その赤ちゃんのことを想う母親がバカだなんて、そんなこと絶対にありませんっ!」

    自分をバカ呼ばわりする七海に我慢できなくなったのか、この中で一番人生経験豊富な今日子が強い口調で話し始め、そして玲香同様、七海をそっと抱き締めた。

    「私は世界で一番陽葵のことを愛しているし、それと同じくらいの愛情を、お腹の中にいるこの子にも注いであげるつもりです。産まれたらすぐに離されるのかもしれませんが、それでも産まれるまではずっと一緒なんだから、最大限の愛情を注いであげなくちゃ。それが母親ってもんです」

    「ママぁ……」

    まだ膨らんでいない腹部をさすりながら、言い聞かせるように語る今日子の手を、涙声の陽葵がギュッと掴んだ。

    「七海。七海なら大丈夫だよ。なんとかなる。大丈夫だよ。だから頑張って……!」

    そうして陽葵もまた七海を抱き締めた。望まぬ妊娠を強制され、勝手に漏れ出てくる糞便に苦悩し続けてきた七海。知らなかったとは言え、その彼女に酷い言葉を吐き続けた自分。今では後悔しかない。何度でも謝りたい。今すぐもう一度謝りたい。でも今はそんなことを言ってる場合じゃない。きっと出産ってものすごく大変なんだろう。ママや玲香さんの顔を見ればわかる。今は七海に余計なことを言うべきじゃない。友達としてひたすら励まして励まして励ますしかない。七海! 頑張って!!

    円陣を囲むようにして七海を抱き締める3人を前に、ペロは独り臍を噛んでいた。この中で唯一七海の家族である自分。七海のことを最も愛している自分が、この輪に加われないだなんて……! 手足が…… 手足があれば!! ……でも! それでも! 私も言わなくちゃ! 出産を前にして不安に押し潰されそうになっている七海に! 愛する妹に! 大丈夫だよって! 頑張ってって! 言わなきゃ!!

    「なな…………」

    その時、9号室の扉が開いて飯森が現れた。

    「じゃあ行くぞ、七海」

    「…………はい」

    「ま、待っ……!」

    あっという間に扉が閉まり、七海は行ってしまった。なんてことだ! 姉として激励の言葉を掛けてあげられなかった! なんで! なんでっ!! なんでもっと早く言わなかったんだ!!! 頑張ってって!!!!

    ……録画されている5人の会話を部屋の外で聞きながら、玲香・今日子・陽葵のナイスアシストに飯森はほくそ笑んでいた。3人とも七海の母性を高め、産まれてくる赤子への執着を強めるような発言をしてくれた。そう、これもいつぞやと同じ。飯森の思惑と奴隷たちの願望が一致しているからこそ生まれたアシストだ。こういう状況を今後も作っていけば、七海は姉の死を乗り越えることができるに違いない。

    おっと、ペロが話しかけようとしているな。ペロへの依存度は下げねばならんからな。そうはさせんぞっ! ……こうして七海は、ペロとマトモな会話を交わすことなく別れた。

     

    II:公開出産ショー (1)

     

    公開出産ショー専用の大部屋は、中央ホールからほど近い場所にあった。飯森と七海は、観客用でなく出演者用の専用入口から入り、まだ照明の付いていない薄暗いステージに上がった。

    ステージの中央には分娩台が1つだけ置かれている。毎週のように奴隷たちが悲鳴と号泣のうちに出産させられる場所。だが、様々な体液や汚物が飛び散るであろう分娩台やその周辺は、今はシミ1つなくピカピカに洗浄されている。ステージ前に扇型に広がる無人の観客席(定員70名)にも灯りは付いておらず、辺りは静寂に包まれていた。

    突然照明が付いた。それとともにステージ裏から女性が数名現れる。全員20〜30代くらいで、うち1人は白衣を纏い、それ以外は全員アイマスクを付けていた。

    「今日はよろしく頼む」

    「かしこまりました、飯森様」

    「…………」

    七海は飯森の斜め後ろで不安そうに立っていた。白衣を着ている人が産婦人科のお医者さんで、横にいる人が看護師さん?……助産師さんかな? なんで目を隠してるの? ……って、この人、助産師さん、いつも私に酷いことしてくる女王様だ! 助産師さんだったの!!? 怖い…… 何、されるの? 他の助産師さんもみんなサドの女王様なの? お産を助けてくれるんじゃないの!? 顔……笑ってる……! 怖い……っ!!

    七海は怖くなってサディスティンたちから目を背け、分娩台を改めて見直した。この椅子って…… 前にビデオで見た気がする。保健体育の時間に見たビデオ。ちょっと形が違う気もするけど。ここに妊婦さんが座って、股をガバっと開いて、「ひっひっふーっ」って言いながら血まみれの赤ちゃんを産むんだよね。今からあれをやるんだ…… 大勢の男の人や女王様たちに見られながら…… 赤ちゃんを産んでママになるんだ……! ……あまりに絶望的な状況に、そのまましゃがみ込んで大泣きしたいのをなんとか堪えていると、飯森が振り返って言った。

    「ここに座れ」

    「…………はい」

    小さな声で返事をすると、七海は自分から分娩台に乗った。すぐに助産師たちが手足を台に固定し、無人の観客席に向かって股を開いていく。恥ずかしい。もっと恥ずかしい格好を散々やってきたのに。羞恥心なんてとっくになくなっているはずなのに。奴隷奉仕という、この施設の外での非常識な行為にもすっかり慣れてしまった七海だったが、出産という外の世界での常識的行為を非常識な形でやらされることで、忘れていた羞恥心が戻ってきたようだ。そして、羞恥心とともに、出産という神聖な行為を下劣なショーにしてしまう男たちへの嫌悪感や、そのショーの主役が自分であることへの絶望感など、外の世界の「マトモな」感覚が次々と七海を襲ってくる。なんで…… なんでこんなトコでこんなカッコをしているんだろう。なんでこんなことになっちゃったんだろう……。助けて…… 助けて、お母さん…… 助けて…………

    七海の目から次々に涙が溢れてくる。手が拘束されていて涙を拭うことができないので、溢れた涙は痩けた頬を伝って顎から垂れ落ち、分娩台や床を濡らしていく。ピカピカに磨かれたそれらが早速体液で汚れていく。 ……七海は気づいていなかったが、大きく開かれた股の中央からも別の体液がどんどん溢れ出て、周辺を汚していた。マゾに調教され尽くした七海の身体は、久々に感じる羞恥心に瞬時に反応し、何の刺激もない状態でも愛液を撒き散らしていたのである。

    七海の正面に立ち、しとどに濡れた股間を見て内心ニヤけていた飯森は、七海の顔を見ながらゆっくりと口を開いた。

    「七海。これからショーの内容を伝える。一度しか言わんからちゃんと聞いとけよ?」

    「……はい」

    「この後ここに客が入ってくる。予約は満席だし、当日参加も可能だから立ち見がでるかもな」

    「…………」(そんな多いの!?)

    「まずは出産直前のお迎えショーだ。その姿勢のままお前の3つの穴で観客全員の相手をしろ」

    「……は?」

    「席数は70だが、恐らく100人くらいだろうな。 ……4時間はかかるぞ」

    「なっ……!?」

    「いいか? 陣痛に襲われようが破水しようが全員の相手をするまで終わらんからな? 途中で産んでしまったらお仕置きだ。お前だけではないぞ? 赤ん坊は産まれてきた直後に手足をちょん切ってペロのようなメス犬にしてやる」

    「!!!!!!!!」

    「お迎えのショーが終わったら俺が背後からお前のケツを犯す。その状態で産むんだ」

    「!!!!!!!!」

    「産み終わったら、まず最初に俺がお前のまんこに挿入する。それが終わったら産後ショーだ。再び観客全員の相手をしてもらう。2人目もとっとと孕めよ? ……以上だ」

    「………………………………」

    あまりの内容に顔が真っ青になる七海。目を大きく見開いて主人の顔を見上げ、何か言おうとするものの、言葉が出てこない。身体中の震えが止まらない。 ……このまま産むのだと思っていた。大勢の男たちの前で公開出産するのだと。それだけでも耐え難いのに、まさか出産直前と直後に輪姦されるだなんて! アナルセックスしながら出産するだなんて!! そんなの絶対イヤ!!! 赤ちゃんが死んじゃうっ!!!!

    その時、観客席の照明が点灯し、座席後方の扉が開いて男たちが入ってきた。顔見知りの常連客が何人もいる。堀田理事長の顔もある。座席はあっという間に埋まり、立ち見の客も鈴なりだ。100人を軽く超えている。150人くらいだろうか。公開出産ショーで立ち見が出ることは滅多にないので、七海の人気がいかに高いかがわかる。男たちの目は一様にギラつき、ステージ中央、分娩台に拘束された16歳の妊婦へと向かう。数多の視線を浴びて、七海は強い羞恥を感じたものの顔を赤らめるどころではなく、これから起こることへの不安で青ざめ、歯のない歯茎はガタガタと震え、目からは大粒の涙が溢れていた。 ……股間はまるで洪水のように愛液で溢れかえっていた。

     

    「皆様、七海の主人の飯森則夫です。本日は七海の公開出産ショーにお集まりいただきありがとうございます。七海は今回が初産(ウイザン)となりますが、遠慮などは一切不要です。七海の3つの穴を心ゆくまで犯し抜いてやってください」

    歓声が上がり、早速予約客3名がステージへと上がる。うち1人は堀田であった。

    分娩台に拘束されていた七海の手足が少しだけ緩み、分娩台と七海の間に人が1人入れるくらいのスペースが生まれる。3人のうちの1人がそのスペースに入り込むと、七海を後ろから抱き締めつつ自らのペニスを七海の肛門に突き刺した。

    「んんんっ! やっ…… やめてっ! やめてくださいっ! 赤ちゃんが死んじゃうっ!! いやああっ!!!」

    七海の抗議は完全に無視され、七海の正面に立った堀田が、ぐしょぐしょの膣にペニスを挿入した。ほぼ同時に、3人目が七海の首を90°曲げ、尚も叫んでいる七海の歯茎穴にペニスをぶち込んだ。

    「んぶむぐぅーーーーーーっ!!!!」

    開発され尽くした七海の身体は、突如始まった4Pにも即座に反応したが、快感に浸る余裕など七海には全くなかった。死んじゃう! 赤ちゃんが死んじゃうっ!! ……七海の頭の中にはそれしかなかった。七海は昨日も一昨日も何度か4Pをしていたが、数が違いすぎる。それに、出産ショーの中に組み込まれているのが恐ろしい。途中で赤ちゃんが出てきたらどうしよう。流産しちゃったらどうしよう。手足を切られるだなんて、そんなのダメ!! 絶対にダメ!!!!

    昨秋に妊娠が発覚した時は絶望しかなかった。酷いつわりに悩まされながら学校に通った。腹の中にいるのであろう豆粒ほどの胎児は、七海にとって恐怖と憎悪と呪詛の対象でしかなかった。

    認識が変わったのはJSPFに来てからだ。日に日に大きくなっていく腹。過酷過ぎる奴隷生活。その中で七海は姉に対する依存を深めていったが、ペロとは午前中にしか会えない。それ以外の時間の孤独を埋めようと、七海はいつしか腹の中にいる娘に心の中で語りかけるようになり、娘の存在は七海の中で物理的にも精神的にも大きくなっていった。特に飯森に絶対服従を誓ってからは、軽い陣痛が始まったこともあって娘への愛情は格段に深まり、母性が芽生え始めた。

    そしてそれと同時に不安も増大していった。毎日限界まで奉仕してたら流産しちゃわないかな。出産はどれくらい苦しいんだろう。産まれた赤ちゃんは養育施設とかいう所に連れて行かれてしまうんだろうか。イヤだ。一緒にいたい。ちゃんと育てたい。おっぱいをあげて、オシメの交換をして、離乳食を食べさせて…… 奴隷奉仕の合間でいいから私が育てたい。だって…… だって私、お母さんになるんだから!

    筋力が少ない七海でも奉仕できるよう工夫を重ねたのも、奴隷的義務感だけが原因ではなかった。無理やり犯されるばかりでは、いつか流産してしまうかもしれないという恐怖や危機感が生み出したものだったのだ。そうして独特な身体の動きを体得してはみたものの、無理やり犯されるよりも快感が大幅に減ってしまったことに対して残念に思う、救いようのないもう1人の淫らな自分。 ……あの妖艶な表情は、奴隷奉仕と快楽の間の葛藤から生まれたものであるだけでなく、母性と快楽の間の葛藤が表出したものでもあったのである。

    その表情によって男たちが魅了され、奉仕よりもレイプの割合が増えてしまったことは、七海にとって皮肉な状況であった。自発的奉仕よりも遥かに強い快楽に翻弄されながら、常に我が子を心配し続ける哀れな母親。奉仕からレイプに変わると七海の表情がより切ないものになっていったのは、そういう事情からであった。

    飯森と堀田が話し合うまでもなく、七海の中で娘の存在は既に姉に匹敵するほどに大きく膨らんでいたのである。その愛しの娘がいよいよ産まれてくるというのに……!!

     

    調教されきった七海の下半身からは強烈な快楽が絶えず送られてくる。それに加えて痛みも感じる。陣痛だ。陣痛が始まったのだ。もう快楽どころじゃない。七海の頭の中は恐怖一色に塗り潰された。膣内で暴れている堀田の巨根が子宮口をこじ開け、赤ちゃんのいる所に到達してしまうのではないか。流産したら手足を切るってホントだろうか。ホントにそんな恐ろしいことをするのだろうか。いや、流産以前に、子宮口から出てきた赤ちゃんの頭を堀田のペニスで突かれたら……。そんなことされたら赤ちゃんが死んじゃう。死ななくても障害が出ちゃうかも。そんなのイヤ! 絶対絶対イヤ!! 痛い! お腹痛い! やめて! 抜いて! せめてもっとゆっくり! お願い! お願いします! 堀田様っ!! いやああああああああああっ!!!!

    堀田は、恐怖に歪む七海の表情を見て、いつになく興奮していた。サキュバスのように男を誘惑しているかに見える最近の七海の表情も確かに魅力的だったが、やはり恐怖と絶望に支配されたこの顔には敵わない。サディストの血が騒ぐ。もっと歪ませたい。もっともっと絶望の淵に追い込みたい! 可能ならこのまま赤ん坊を突き殺してやりたい!!

    だが飯森の希望は、母子ともに五体満足な状態での出産である。そのためにはどれくらいの強さで突くべきか、何をしても良くて何をしてはいけないか、これまで何百回も出産前輪姦を経験してきた堀田は、例のマニュアルを読まずとも熟知している。サディストとしての加虐心をどうにか抑えながら、堀田は限界ギリギリの力加減で七海の膣を犯しつつ、激しいイラマチオに耐えている七海の耳元で囁いた。

    「ほら、もっと締めろ。締めないと赤ん坊が出てきてしまうぞ。そうしたら俺のペニスでグチャグチャに突き殺して、お前の娘をミンチ肉にしてやるからな」

    「ぶもぉおおおおぉおおおおおぉおおおっ!!!!!!!!」

    あまりの一言にパニック寸前になってしまう七海。まだ破水もしていないのに胎児が出てくるわけがないのだが、初産の上に輪姦中で余裕のない七海はそのことに気づけない。気づけるわけもない。陣痛はどんどん強くなっている。絶叫とともに膣と肛門と歯茎が締まり、3人の男は同時に七海の体内に射精した。それと同時に七海の身体は反射的に絶頂を迎えたが、心はそれどころではなかった。口からペニスが出ていった瞬間、七海は大声で叫んだ。

    「だめえええっ! 殺さないで!! 赤ちゃん殺しちゃだめえええぇえぇぶぇぁおっっ!!?」

    すぐに次の男たちが七海の3つの穴にペニスを突き入れたため、七海の叫びは途中でかき消されてしまう。

    「くくく…… 良かったぞ、七海。せいぜい頑張るんだな」

    堀田は七海に目もくれずに小声で言うと、ステージの脇へと移動した。 ……そこでは後ろ手に縛られた玲香が正座の状態で待機していた。

    射精して汚れたペニスを口で掃除するのは奴隷の務めだ。だが出産前輪姦の際は掃除するいとますら与えられない。そのために掃除役が別途必要になるわけだが、掃除役は出産ショー経験者の中から選ばれることになっており、飯森は敢えて玲香を掃除役に選んだのである。

    「堀田様、失礼いたします」

    そう言うと、玲香は精液と七海の愛液でベタベタになったペニスを咥え、音をたてながら舐めしゃぶって汚れを落とし、汚れを全て飲み干した。続いて七海の口と肛門に入っていたペニスも掃除しながら、玲香は心の中で七海を励ましつつも、1年半前に自分があの台の上で受けた仕打ちを思い出していた。

    玲香の時は、立ち見客はいなかった。確か60人くらいだった。それでもいつもの4Pとは比較にならないくらい恐ろしかった。玲香は当時22歳で60人。七海は16歳で150人。七海が感じている恐怖と絶望は、恐らく玲香の比ではないだろう。何か手伝いたい。可能なら代わってあげたい。でもそれはできない。何か余計なことを言ったら、自分だけでなく七海にも懲罰が及ぶかもしれない。それだけは絶対に避けなければ。だが、妹のような可愛い七海が目の前で苦しんでいるのに、何もしないだなんて。ただ、七海を犯し、苦しめたちんぽの掃除をするしかないだなんて。 ……なんて不甲斐ないんだ、私は!

    玲香が激しい自己嫌悪に襲われている間も、男たちはひたすら七海を陵辱し、玲香はひたすら後始末に追われた。尿意を催した男たちは、当然のように玲香の口内に小便を流し込んでいく。七海の身体は、膣や肛門に中出しされるたびに絶頂を繰り返したが、頭の中は快楽を圧倒的に上回る恐怖に常に支配されていた。自主的にペニスに奉仕しようなどという余裕は一切なかったが、奴隷として完成された七海の身体は、無意識のうちに膣や肛門を締め付け、舌と歯茎を的確に動かすのだった。

    ……3時間半が経過し、射精人数が95となった時、七海がついに破水した。陣痛もさらに激しくなった。七海の恐怖は頂点に達したが、それでも輪姦が止むことはなかった。

    ……立ち見客も含めた153人が全員射精した時には、開始から5時間半が過ぎていた。七海は全身白濁液にまみれて失神寸前だったが、男たちは全員マニュアルを読んでいるため、破水後の膣穴の責め方を心得ており、七海はなんとか流産せずに輪姦を乗り切ったのだった。

    「玲香。七海の身体を綺麗にしろ」

    飯森が玲香に命令する。玲香は5時間半に及ぶ正座で足の感覚が失くなっていたが、よろめきながらもなんとか立ち上がると、七海の全身に付着した精液を舐め清めた。153回もの掃除によって味覚の方も麻痺してしまったのか、精液の味はまるで感じられなかった。

     

    「皆様、七海を可愛がっていただきありがとうございました。それではいよいよ出産となります……!」

    飯森は興奮しきった声で客に向かって言うと、七海と分娩台の隙間に入り込んで後ろから七海を抱き締め、耳元で囁いた。

    「ではいくぞ、七海。可愛い娘を産めよ?」

    「ま、まって…………」

    「それっ!!!!」

    「ひぁああああああっ!!」

    飯森の剛棒が七海の肛門を貫いていく。長時間に及ぶ輪姦で七海の意識は朦朧とし、肛門の感覚は麻痺しつつあったが、飯森の声を聞いて急速に覚醒した。いよいよだ。覚醒とともに忘れていた陣痛が蘇る。痛い。ものすごく痛い。破瓜の痛みよりも、ペニスで喉を突かれる痛みよりも、刺青を施された時の痛みよりも、鞭や蝋燭や針の痛みよりも、これまで受けてきたどんな痛みよりも、圧倒的に痛い!!

    「あぎゃああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    七海の絶叫が部屋全体に響き渡る。こんなに…… こんなに痛いの!? 度重なる輪姦で膣の中が切れてしまったのだろうか。肛門に巨根が入ってるから産道が塞がれてるんだろうか。それとも赤ちゃんが変な体勢になって引っかかってるんだろうか。それって、大丈夫!? 死んじゃうってこと……ないよね!!?

    ……七海の後ろで絶叫を聞きながら、飯森は言いようのない充足感を味わっていた。幼い頃から愛し続けてきた七海を犯し、孕ませ、奴隷にし、調教し、屈服させ…… ついに今、娘が産まれようとしている。これまでの十月十日を思うと、それだけで射精してしまいそうだった。なんとか堪えると、飯森は七海の耳元で囁いた。

    「ひっひっふー、だ。高校の性教育の時間を思い出せ。呼吸に合わせていきむんだ」

    「ぃひっ、ひぎっ……ぅぎゃああああああああっ!!!!」

    ラマーズ法どころではない。痛い! 痛すぎる! 早く! 早く産まれて! 私の赤ちゃん! はやくっ! いたいっ! いたいよぅっ!! たすけて!! おかあさん!!! おねえちゃんっ!!!!

    10分、20分、なかなか産まれてこない。どうやら刺激が必要なようだ。飯森は助産師たちに目で合図を送った。

    「とっとと産むんだよ! この豚ぁっ!!」

    助産師の1人、調教12日目に初指名して以来何度も七海を虐待してきたサディスティンが、七海の太鼓腹に鞭を浴びせた。直後、助産師たちが一斉に鞭を振るい始める。

    「やっ! やめてえええええええええええええっ!!!!」

    臨月以降過激なプレイが減ったために、七海の身体に無数にあった鞭痕は殆どが消え、七海の肌は元の白さを取り戻していたのだが、腹を中心に全身くまなくピンク色に腫れ上がっていく。冷静に考えれば、鞭の痛みなど出産の激痛に比べれば取るに足らないのだが、そんな冷静な思考が今の七海にできるはずもない。痛い。お腹が痛くて、全身が痛くて痛くて、死んじゃいそうだ。出産という女性にとって最も過酷で、だけど最も神聖な行為の最中に、この人たちはなんでこんな酷いことをするんだろう。あなたたちも女なんだよ? 出産の時に鞭で打たれたらどんな気持ちになるか、考えないの!? もういい加減にしてよ!!! やめてええええええっ!!!!

    玲香は分娩台の後方で震えていた。1年半前、玲香が出産ショーに出た際も、初産だったために凄まじい痛みを経験したが、肛門にペニスを挿入されてすぐに出産した。それから2回、出産ショー時の掃除役を仰せつかったが、いずれも難産ではなく、鞭打ちは行われなかった。出産を促すために腹に鞭打ちをするなんて信じられない。なんて酷いことをするんだろう。胎児や母体に影響はないんだろうか。

    「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    普段は物静かな七海が恐ろしい悲鳴を、獣のような咆哮を上げている。恐ろしい。自分も難産だったらこうなっていたかと思うと恐ろしくて堪らない。妹のような可愛い七海が、未だかつて聞いたことがないような声を張り上げているのが怖くて堪らない。 ……七海の間近にいながら助けに入ることもできず、ただ震えていることしかできない自分が情けなくて堪らない!

     

    その時、辺りが異臭に包まれた。絶叫を繰り返しながら、それでもなんとか産もうと必死にいきむあまり、飯森のペニスとの隙間から糞便が漏れ出てきてしまったのだ。この程度の糞便臭を気にするような人間はステージ上にはいなかったが、飯森は待ってましたと言わんばかりに玲香に命令した。

    「玲香、そこにバケツが置いてあるだろ。俺の小便が入ってる。全部浣腸して七海の顔の上に跨がれ。俺のちんぽを汚した罰を与える」

    「!!!!」

    玲香は真っ青になった。そこまで…… そこまでするの? ……七海の顔の上でぶち撒けろって言うの? 苦しんで苦しんで、激痛に泣き喚いて、裂けんばかりに口を開けて絶叫している七海に…… 私のうんちを放り込むの? 食べさすの? 出産中にうんちが出ちゃうなんて、よくある話なんじゃないの? なんでそこまで酷いことするの? あなた、七海を愛してるんじゃないのっ!!?

    「早くしろ、玲香。やらなければ施設にいるお前の息子の目玉をくり抜いてお前に食わせるぞ」

    「ひぃぃっ! い、い、今すぐっ!!」

    そう言われては逆らえない。玲香は飯森の小便を浣腸器で吸い上げると、観客席に向かって尻を突き出して肛門に浣腸器を押し当て、冷えた小便を一気に直腸に流し込んだ。そして、分娩台の首の辺りにある足乗せ台の上に足を乗せてしゃがみ込んだ。七海の顔の真上20cmくらいの位置に玲香の肛門が来る。玲香の正面には観客席、下を見れば真っ赤に腫れ上がった七海の妊婦腹を助産師たちが寄ってたかってメッタ打ちにしていた。

    助産師…… これが助産師のやること? お産を助けるためにやることっ!? お産をサポートして、妊婦さんを優しく励まして、うんちが出ちゃったらそっと取り除いてあげて…… それが助産師の仕事でしょっ!!? なんなのよ、アンタら! アンタらだって女なのに!! 七海や私と同じ、女なのに!!!

    「よし! ぶち撒けろ!!」

    「はい……!」(七海! ごめんっ!!)

    ぶぼぼぼぼぼぼぼっ!! びちびちびちびちっ!! ぶしゃあああああっ!!!

    「ぶぃっ! ごぼっ! うぶぇべぅおぇえううううっ!!!!」

    七海の顔の上に大量の軟便が降りかかり、口の中を満たしていく。激痛の中でなんとかラマーズ法を試みているのに、口が軟便で塞がれてしまって鼻でしか息ができない。鼻呼吸とともに強烈な糞便臭が脳天を直撃する。七海は反射的に嘔吐してしまった。5時間半に及ぶ輪姦の間に消化が進んだ朝食の流動食と、玲香の大便と飯森の小便の混合物が勢いよく飛び出して、七海の胸や妊婦腹、膣穴までをも汚していく。

    「もういやあああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    喉が潰れるくらいの大声で七海が叫んだ時、これまでで一番の激痛が七海を襲い、同時に子宮口が開いて胎児が産道を下りてきた。赤茶色に染まった膣が限界まで開かれ、胎児の頭が見えてくる。観客席に緊張が走り、153人306個の目がただ1点に注がれる。

    産道を通過する胎児と、直腸内に満たされた七海の糞便に圧迫されて、飯森のペニスはこれまでにないほど強く締め付けられた。七海と自分の愛の結晶がいよいよ産まれてくる。産まれてくる時すら父のペニスを締め付けてくるとは! 産まれる前から父の奴隷になることを自覚しているのだろうか。母と一緒に父のペニスを締め付けて奉仕しようとしているのだろうか。なんて…… なんて健気な母娘なんだ! これはもう、産まれてきたその日から毎日調教してやらねば! そして母娘共々死ぬまで奴隷として飼い続けるのだ!!

    飯森は猛烈な勢いでピストンし、胎児が産道を抜けきると同時に射精した。

    「あぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!」

    鼓膜が破れそうなほどの七海の絶叫、鼻がもげそうなほどの悪臭、そして意識が飛びそうなほどの圧倒的快感! ……凄まじい量の精液が七海の直腸内に溢れ、彼女の糞便と混じり合っていく。飯森がペニスを抜くと、弛緩した肛門から液便がドロドロと流れ出して、産まれたばかりの女児の身体を汚していった。

    女児はなかなか泣かない。飯森は糞まみれの女児を掴むと、七海の眼前に持っていった。

    「お前の糞で息ができないみたいだぞ。取り除いてやれ」

    嫌悪感はなかった。窒息しちゃう。赤ちゃんが死んじゃう! 七海の頭にはそれしかなかった。手足を拘束されて動けない中、汚物まみれの赤ちゃんの口に口付けし、邪魔な汚物は全て飲み込んでから人工呼吸を施していく。しばらくして、女児が甲高い産声を上げた。臍帯循環から肺呼吸に切り替わって、産声とともに初めての呼吸で女児が吸ったのは、父の精液と母の糞便の臭いだった。母とともに父の奴隷となることが運命づけられた女児は、これから生涯嗅いでいくことになるであろう臭いを、産まれた直後に知ったのだった。

     

    III:公開出産ショー (2)

     

    観客席から歓声が上がる中、赤ちゃんの産声を聞いた七海は、汚物の中で独り泣いていた。

    ……産まれた。産まれてくれた。痛くて痛くて、気が狂いそうになるくらい痛くて、叫びすぎて声が枯れるくらい痛くて、汚物の味や臭いも鞭の乱打も全部忘れるくらい痛くて、最後の力を振り絞って。 ……やっと産まれてきてくれた。うんちまみれでザーメンまみれで。わかってる。この娘は産まれてきた時から奴隷。実の父親の奴隷。酷い目に遭うためだけにこの世に生を享けた。冷静に考えたら、産まなかった方が、流れてしまった方が良かったのかもしれない。でも、そんなことない! 絶対ない! だってほら、こんなにかわいい。うんちやザーメンにまみれて顔もよく見えないけど、たとえどんなにご主人様の顔に似てたとしても、世界で一番かわいい私の娘。 ……ごめんなさい。産んでしまってごめんなさい。でもありがとう。産まれてきてくれて、ホントに、本当にありがとう。 …………ありがとう。

    後ろに控えていた玲香もまた静かに泣いていた。良かった。本当に良かった。こんなにおぞましい出産ショーは初めてだった。七海も赤ちゃんも死んでしまうのではと気が気でなかった。産声が聞こえた瞬間、玲香は張り詰めていた緊張が解け、その場にへたり込んでしまいそうになった。産まれてきた女児の運命を考えると手放しに祝福できる状況ではなかったが、今すぐ七海を抱き締めて、よくやったねと声を掛けたかった。無論そんなことは許されない。それどころか、今から七海に待っているのは……。

    女医は、汚物まみれの女児を洗い、臍の緒を切って淡々と処置を施していく。助産師たちは、分娩台に付属しているシャワーで七海の身体に付いた汚れを落とすと、手の拘束のみを解いた。互いに綺麗になったところで、母子が改めて対面する。

    七海は全身の力を使い果たして分娩台に横になったまま、両手でそっと女児を抱きかかえた。体温が温かい。鼓動が優しい。しわくちゃの真っ赤な顔がただひたすらに愛おしい。七海は深く、深く息をついた。同時に、急速に胸が張っていくのを感じた。

    一方、女児の方は、女医が処置している間ずっと泣き喚いていたが、母に抱かれると急に大人しくなった。そしておっぱいを吸おうとして…… できなかった。七海の肥大化した乳首を咥えることができなかったのだ。

    七海は、幸せの絶頂から奈落の底へ叩き落された思いだった。この改造された無様な乳首では、赤ちゃんにおっぱいを飲ませることができないんだ。そんな。そんな……っ! 悲しみの涙がこみ上げてくる。そんな中でも女児はなんとか乳首に吸い付こうと小さな口を動かして試行錯誤し始め、その刺激によって七海の乳首から初めての母乳が染み出してきた。女児はその僅かな母乳を吸い取ると、安心したのかそのまま眠ってしまった。七海は震える手で女児を強く抱き締めながら、大声で泣き喚きたいところを我慢して、女児を起こさないよう静かに涙を流した。

    飯森は一部始終をニヤニヤと眺めていた。JSPFの奴隷が出産した場合、赤子は産まれたらすぐに母から離されて二度と会うことはない。だが、個人所有の奴隷はその限りではないし、七海の場合は姉の死を乗り越えさせるために、娘への依存度を高めさせる必要がある。だから出産直後に娘を抱かせたのだ。母性を高めさせるために。改造乳首のために授乳できず悲しんでいるようだが、哺乳瓶に移して飲ませれば何の問題もない。 ……全ては順調に進んでいた。

     

    「ではこれより産後ショーを開催いたします!」

    飯森はそう告げると、まだ胎盤の娩出すら終わっておらず、臍の緒の切れ端が覗いたままの膣口にいきなりペニスを挿入した。と同時に、女医が女児を七海から取り上げてそのまま退室していく。

    「おお、こういう感触かぁ……!」

    「いぎゃあああああ……ぇえっ!? だめっ! 連れてかないでっ!! だめええええええええっ!!!!」

    七海は突如激痛に見舞われた。血だらけの膣内に飯森の巨根が侵入してきたのだ。だが直後、女児がどこかへ連れて行かれるのを見て、痛いどころではなくなってしまった。掠れた声で絶叫する七海。イヤ! 別れたくない!! 養育施設に連れてっちゃダメ!!! お願いぃっ!!!!

    「安心しろ。新生児室に連れて行くだけだ。ここはお前の出したクソを始め、雑菌だらけからな。綺麗に洗い直してから新生児室で数日過ごさせる」

    「…………」

    「それより、娘の名前は『みう』だ。美しい海で美海みう。いいな?」

    「みう…… 美海……」

    その名はストンと七海の胸の中に収まった。驚くほど違和感がなかった。私の一字が入ってるのが嬉しい。紛れもなく私の娘。醜いご主人様のDNAをどれだけ濃く受け継いだとしても、世界で一番可愛く美しい私の娘、美海!! ……そして嬉しいと同時にホッとした。ペロやポチみたいなふざけた名前じゃなくてホントによかった。七海は、自分で娘に名前を付けることなどとっくに諦めていただけに、素敵な名前を与えてくれたご主人様に心から感謝した。

    ……でも、あれ? 確か玲香さんは自分の子供の名前を知らないんじゃなかったっけ? どういうこと? 私がこの施設の奴隷じゃなくてご主人様の奴隷だから? じゃあお願いっ! 玲香さんみたいなことしないで! 美海を連れて行かないで! 美海と別れるなんて考えられない! それだけはどうしてもイヤ! ご主人様ぁっ!!

    「さ、今は美海のことは忘れろ。お前は奴隷なんだ。いついかなる時も、たとえ出産直後だろうと主人に奉仕するのがお前の役割。 ……そうだな?」

    「いぎぃっ! そんな…… いたっ! 少しだけ休ませて…… ぐぎぃっ!」

    「いいのか? 俺に逆らって…… 今すぐ美海を養育施設に送ってもいいんだぞ?」

    「!!!!」

    …………ん? 待って? 逆らわなければ……施設には送られない……ってこと!?

    「ご主人様っ! 美海は! 美海は施設には送らないんですか!?」

    「なんだ? 送ってほしいのか?」

    猛烈な勢いで首を横に振る七海。

    「とっとと奉仕しろ。お前はマゾなんだ。マゾなら全ての痛みを快感に変えてみせろ。しっかり奉仕して、その後の輪姦もこなせば美海は施設には送らずにおいてやる。お前に育てさせてやろう」

    「!!!!!!!!」

    「わかったら奉仕しろ」

    「は はいっ! ありがとうございます!! ご主人様っ!!!」

    膣内の生傷を引っ掻き回されて、そんなの気持ちいいなんて思えるわけない。痛い。めちゃくちゃ痛い。陣痛は、産みの苦しみは、美海のためならどれだけでも我慢ができたけど…… 出産の後にまでこんな理不尽な痛みに苦しまなきゃいけないだなんて! でも、良かった! 育てていいんだ! 美海を! 私が! よかった! よかったぁっ!! ……そのためにもしっかりご奉仕しなきゃ! 痛いけど、我慢しなきゃっ!! 美海のために!!! 美海のためにっ!!!!

    激痛に必死に耐える七海を見ながら、飯森は内心ほくそ笑んでいた。どうやら上手くいったようだ。

    飯森は、娘の名前も処遇も、出産が終わるまで決して七海に教えなかった。出産が終わったらまず七海に娘を抱かせ、母性がこれまでにないほど高まったところで娘のみを新生児室へ連れて行く。これによって七海は強い分離不安に襲われる。そこで娘の名前と処遇を明かすことで、不安は感謝へと昇華するだろう。そして一度不安を味わったことで、娘への愛と執着はより強固なものになるに違いない。 ……姉に対するものより遥かに。

    「そのまま胎盤を出してみろ」

    「た、たいばん……?」

    「美海と臍の緒でくっついてた器官だ。後産(アトザン)と言ってな。出産後しばらくして排出されるんだ」

    「で、でも、ご主人様のおちんぽが……」

    「邪魔してるから無理だと言うのか? いいからいきんで出してみろ」

    「…………くぅぅぅっぅぅぅぅっ!!」

    七海は、出してみるからおちんぽを抜いてくださいと言おうとして先を越され、何と返せばいいかわからず、仕方なくいきんでみた。しかし既に体力を使い果たしている七海は、下腹部に力を込めることができず、胎盤が剥がれる気配はない。それに仮に剥がれたとしても、七海が思ったとおり、ペニスが邪魔しているから出ていきようがない。

    胎児が通った直後のため膣道は開ききっており、セックスの快楽はあまりなかったが、無駄にいきむ七海の可愛らしい醜態を見ながら、飯森はゆっくりと射精した。先程のような強烈な快感はなく、眠ってしまいそうなほどに優しく気持ちの良い射精だった。

    七海の方はといえば快感など皆無で、ようやく終わった激痛にホッとしていた。直後、飯森が七海の膣穴に指を突っ込み、臍の緒を掴むと、乱暴に引っ張った。特に痛みもなく、腹の奥が一瞬変な感じがして、あっさりと胎盤は排出された。驚くほど大きくて、青みがかった灰色の不気味な物体が出てきたため、知識のない七海は思わずギョッとしたが、その次の飯森の行動にさらに仰天した。なんと胎盤に齧り付いたのだ。

    「え、ちょっ!?」

    「うん、うまいぞ、七海」

    「うそ…… 食べちゃった……」

    胎盤を食べる人も稀にいるということを知らない七海は、あまりのことに呆気に取られ、次に強烈な嫌悪感を抱いた。ありえない。人間の一部を食べるなんて! 生のまま食べちゃうだなんて! 信じらんない!!

    「…………」

    横で見ていた玲香もまた驚愕した。日本では胎盤食は一般的ではないが、海外ではやっている所もあるという知識は持っていたが、まさか排出直後のものを生のまま食べるだなんて。血液や羊水や精液でベタベタなのに。玲香は、飯森の異常性を再認識するとともに、改めて七海に同情した。

    「ごちそうさま。じゃあ引き続き頑張れよ? 俺以外の子を孕んだらお仕置きだからな?」

    「え?」

    「産後の輪姦ショーの開幕だ!」

     

    七海は足の拘束も解かれて分娩台から降ろされ、ステージの床の上で男たちに犯された。飯森にも犯された。お迎えショーの時は1人1発だったが、産後ショーは無制限だ。153人の精巣が枯れ果てるまで、輪姦は果てしなく続く。出産直後の七海が妊娠するはずもないのだが、それを知らない七海は、男たちが膣内に中出しするたびにお仕置きの恐怖に怯えた。だがそれでも美海のためにひたすら奉仕を続けた。とは言え体力の限界はとうに超えていたので、1時間後には早くも失神してしまったが、失神中も3つの穴を犯され続け、たまにスタンガンで叩き起こされてはまた失神しを繰り返し、それでも覚醒中はなんとか自発的に奉仕しようと重たい身体を動かし、最後には完全に気絶してしまったがそれでも輪姦は終わらなかった。結局13時間に亘って七海は犯され続けたのだった。

    その横では、全身に縄打たれてうつ伏せ状態で天井から吊るされた玲香が男たちと助産師に折檻されていた。七海の顔の上で糞尿を撒き散らした際に、飛沫が飯森や助産師に飛び散ったことに対する罰であった。そんなことを気にするような飯森や助産師ではないのだが、「ごめんなさい」と泣き叫ぶ玲香に対して、助産師たちは男女十数人分の糞便を塗りたくっては鞭の雨を浴びせ、男たちは上の口と下の口を前後からひたすら犯し抜いた。13時間後にはこちらも完全に気絶し、全身汚物まみれのボロ雑巾のようになって床の上に打ち捨てられた。

    こうして、全19時間にも及んだ七海の公開出産ショーはようやく終わりを迎えたのだった。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第4章 – 叛逆

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    七海がJSPFに移って2ヶ月少し経った2月28日、昼の12時過ぎ。

    飯森は七海とペロを散々いたぶった後、会員専用のレストランで昼食を摂るべく、メス犬区画と一般区画を結ぶ暗い階段をゆっくりと登っていた。

    この2ヶ月間、飯森は施設にある様々な調教用具を使って、七海の調教を堪能してきた。ペロによる説得が功を奏し、七海は施設からの脱走を試みることもなく、日々の調教をどうにかこなしていた。膣・肛門・口を使った奉仕技術は長足の進歩を遂げたし、マゾの被虐快楽にも完全に目覚めて、鞭や蝋燭、針責めに三角木馬でも絶頂を繰り返すようになった。JSPFの会員たちにも七海は概ね好評のようで、ここまではほぼ順調と言って良いだろう。

    七海の身体も少しずつ変化している。妊娠6ヶ月目となり腹部の膨らみはかなり大きくなってきた。

    胸・腹・背中・腕・脚には新たな刺青が増えた。乳首とクリトリスへの定期的な薬液投与も引き続き行われ、足の親指より少し大きい程度にまで膨らんだ。尚、ペロの乳首とクリトリスを短期間に無理やり巨大化させた薬物は、深刻な副作用をもたらす危険な代物なので、七海には使っていない。肛門はさらに拡張されてたまに脱肛するようになり、飯森の拳をすんなり飲み込むまでになっていたが、括約筋は未だ切れてはいない。こちらも順調であった。

    だが不満が全くないわけではない。JSPFでの調教は、木下家の頃とは比較にならないほど苛烈である。それでも七海はなんとか耐え抜いてきたのだが、特に夜の少人数調教の際、体力の限界からか奉仕が杜撰になり、ペニスに歯を当てるなどして指名客からお仕置きを受けることが多かった。

    七海はJSPFで寝起きし、他の奴隷たちと同じように調教を受けているものの、JSPF専属の奴隷になったわけではない。あくまで飯森個人の奴隷だ。そのように個人所有の奴隷をJSPFでシェアする場合、調教は飼い主の要望に沿って行われ、脱走罪を唯一の例外として、懲罰の内容も飼い主が自由に決めて良いことになっている。七海の場合、身体に一生痕が残るような激しい調教やお仕置きはNGという要望を飯森が出していた。

    JSPF専属の奴隷の場合、例えば口奉仕中にペニスを軽く噛んでしまうと、故意でなくとも激しく折檻され、それが5回続くと麻酔なしで歯を1本抜かれる。イラマチオが苦手で、残り本数の少ない母娘奴隷が、互いの歯を1本ずつ抜くよう命令されるなどといった場合もある。尚、故意に噛んだ場合は最悪ペロのように無麻酔全抜歯だ。

    七海は、特に夜の少人数調教の際に、不注意から何度もペニスに歯を当ててしまい、その都度厳しく折檻されたものの、個人奴隷であるが故に抜歯だけは免れてきた。

    だが、それにしても噛む回数が多い。平均すると2日に1回は噛んでいる。JSPF専属の奴隷なら既に6本失っている計算だから、このままのペースだと1年後には歯が1本も無くなってしまうことになる。どうやら七海はイラマチオが苦手なようだ。

    しかし、飯森の要望で抜歯は免れることはできても、折檻そのものが免除されるわけではない。

    過酷な折檻が続けば、翌朝の個別調教までに疲労が回復しなくなる。そういう虚ろな状態の七海を調教しても面白くないし、その後の集団・少人数調教でも折檻を受けて疲労がさらに蓄積し翌朝も……という悪循環に陥りやすい。実際そういうケースがこのところ増えてきている。飯森はそれが不満だった。会員客の暴虐が不満なのではなく、イラマチオごときでお仕置きを受けて安易に体力を消耗する七海が不満だったのである。

    そこで飯森は、七海の歯を全て抜くことに決めた。歯が無くなればそもそもペニスを噛むことができなくなる。これで根本解決というわけだ。

    JSPFには歯のない奴隷が多い。ペニスを噛む以外にも様々な理由によって奴隷は1本ずつ歯を失っていく。故意に噛むことを繰り返して全抜歯された奴隷もいる。個人所有の奴隷の中にも、懲罰ではなく飼い主の趣味によって全抜歯された者が少なからずいる。そもそも奴隷用の食事が歯の無いことを前提とした内容になっているのだ。

    個人所有の奴隷の歯を抜く場合、飼い主は麻酔の有無を自由に決めることができる。七海は妊娠6ヶ月であり、この時期に麻酔なしで全抜歯した場合、激痛によるショックで流産する可能性が高い。妊娠初期というわけでもないし、ここは全身麻酔をかけた方が無難だろう。

    ……七海には抜歯することを知らせず、JSPFの専属歯科医の監修の下、七海に全身麻酔を施した上で飯森自身が彼女の歯を全て抜き去り、抜歯痕が完治するまで療養室でじっくり眠らせて、ついでに体力も回復させる。そして目を醒まして歯が無くなったことに気づいた瞬間の七海をじっくり観察するのだ……。よし、これでいこう……!

    そして最終的には…………

    飯森は階段を登り終え、虹彩認証用の端末を覗き込んだ。端末にうっすら映り込んだ顔には、これまでにないほど醜悪で残忍な笑みが浮かんでいた。

     

    II:誕生日プレゼント

     

    その10日後、3月10日。この日は七海の16歳の誕生日である。

    七海は療養室の個室ベッドで目を醒ました。

    いつもの89番のカプセルベッドではない広々とした部屋。疲労が蓄積して重かった身体が嘘のように軽くなっている。違和感を覚えつつも上半身を起こした七海は、身体を伸ばそうとした直前、口の中にも違和感があることに気づいた。

    え? あれ? なんか変…… 歯が…… え? 歯が、ない!? なんで!? えっ!? ウソでしょ!!? ちょっと……!!!

    ベッドの足側には壁が接していて、そこには大きな鏡が付いている。七海は鏡の前で恐る恐る口を開けてみた。

    そこには歯が1本もなかった。ただピンク色の歯茎しかなかった。愕然とする七海。全身が震え、口の中も震え始める。が、歯がないのでカチカチという音がしない。口を閉じると、入れ歯を外した老婆のように頬が痩けてしまっている。なにこれ…… どういうこと……!? なんで!? なんでっ!!?

    七海の目からは大粒の涙が溢れ、顔面は蒼白。脈拍が異常に上がって心臓が今にも飛び出そうだ。歯茎の、全身の震えが止まらない。鏡の前で座り込んだまま、立ち上がることもできない。あまりのショックにベッドの上で少量の小便を漏らしてしまっていたが、そのことに気づくことすらできなかった。

    鏡の向こう、マジックミラー越しに裸の飯森がいた。長い眠りから覚めた七海が、歯が無いことに気づき、狼狽え、慌てふためき、小便を垂れながら絶望の涙を流す……その一部始終を、自らのペニスを扱きながらじっと観察していた。飯森もまた興奮し、その手は僅かに震えていた。

    ああ、やはり良い。処女を散らした時、姉と再会させた時、それ以来だ。絶望に染まる七海の顔は何度見ても見飽きない。なんて…… なんて可愛いんだ! もうイきそうだ! 駄目だ、ここで出すなんてあり得ない! 勃起しすぎて痛いくらいのこの剛棒を、あの惨めな歯茎穴にぶち込んで、思いっきり中出しするんだ……!!

    飯森は逸る気持ちを抑えつつ、足早に隣室へと向かった。

    個室に入ると何も言わずにベッドに上がり、パニック状態にある七海を仰向けに押し倒す。はち切れんばかりそそり勃った飯森のペニスを見た瞬間、咄嗟に口を噤む七海。だが、歯という防壁の無くなった口は、やすやすとペニスの侵入を許してしまう。飯森は巨根を根元までゆっくり挿入すると、いつものようなイラマチオはせず、歯茎の感触を楽しみながらゆっくりと出し入れを開始した。

    七海は強烈な違和感に苛まれていた。歯の無い口。歯茎に直接ペニスが触れる。舌や唇や喉だけでなく、歯茎を通じてその熱さ・硬さが直に伝わってくる。何この感じ……気持ち悪っ! そして同時に悟った。飯森はフェラチオのために七海の歯を全部抜いたのだ。そんなくだらないことのために、私の大切な歯を、1本残らず全て。おねえちゃんと同じように!

    イラマチオの時のような苦痛は無かったが、七海はすぐに嗚咽が止まらなくなった。歯はもう二度と生えてこない。この違和感がこれからの日常になるのだ。この気持ち悪さが、この悲しさが、この絶望が……!!

    一方の飯森は恍惚の極みにいた。こんなに気持ちが良いのか、七海の歯茎は。飯森はJSPFの会員になって長いので、歯茎フェラの経験は豊富だ。失神した七海の代わりに、ペロの歯茎穴を精液便所に使ったことも何度もある。だが、何なんだろう、この気持ちよさは。愛する七海だとこうも違うのか。

    柔らかな歯茎を通じて七海の体温が直に伝わる。歯茎フェラの真髄は歯茎によるペニスの甘噛みにあるのだが、七海はお仕置きを恐れているのかペニスを噛んではこない。ただ触れるだけ。歯に比べて柔らかい感触と高い温度、ただそれだけ。抜歯奴隷たちの熟練の歯茎フェラには及ぶべくもない。なのに……! 16歳になったばかりの愛する少女の健康的な歯を、ただ己の欲望のためだけに1本残らず奪ってしまったのだ。取り返しの付かないことをしてしまった。なんて罪深い…… 背徳的な快感!! ダメだ!! 出る!! 出るっ!!!

    口に挿れる前から暴発寸前だった飯森のペニスは、七海の歯茎の感触だけであっという間に限界に達した。飯森はいつものように喉奥で発射せず、ペニスを少し引き抜いてから七海の口内で思いっきり射精した。

    「んぶうううううっ!! んぷっ!! あぶぇっ!!」

    姉との再開直後に七海の直腸に放った時に勝るとも劣らない、大量の精液。腰が抜けそうになるほどの圧倒的な快感と開放感。そして達成感と征服感。飯森は肩で息をしながらしばらくそれらを堪能していたが、やがてゆっくりとペニスを引き抜いた。

    「まだ飲み込むな。口を大きく開けろ」

    「うあぅ……」

    「早くしろ」

    「…………んあぁあああぁああああぁ」

    七海は未だ嗚咽が止まらず、シクシクと泣き続けていたが、それでも命令通りに口を開けた。絶望と屈辱で、口内が細かく震えている。虫歯1つ無く健康的で真っ白だった歯は全て消え失せて、口内は肉の色のみ。人間性の欠片もない、オナホールのような口。そこを大量の白濁液が埋め尽くして汚らしく糸を引いていた。まるで使用後のオナホールのように。ああ、なんて背徳的な紅白模様なんだろう……!

    「いいぞ。飲み込め。飲み込んだら口を開けろ」

    「……こくんっ」

    七海は目を瞑って精液を飲み込むと、言われた通りに再び口を開ける。

    白濁は喉の奥に消え、そこにはただ肉の色だけが広がっていた。老婆のように歯が1本もない口内、しかし老婆のそれとは違って若く健康的なピンク色だ。90歳のような見た目と、16歳のフレッシュな色艶。そのアンバランスが堪らない。飯森はもう1度その肉穴を味わいたいという欲望をなんとか押さえ付けると、七海に話しかけた。

    「誕生日おめでとう、七海」

    「…………」

    「何か言うことはないのか?」

    「…………」

    「ふふ…… どうした。遠慮するな」

    「……ごシゅジんサま」

    歯が無いのでサ行とザ行が言いにくそうだ。

    「なんで…… なんで……」

    「お前はイラマチオが苦手だったからな。俺相手の時もたまに噛んでたし、俺以外の客のちんぽにもしょっちゅう歯を当ててたそうじゃないか。その都度お仕置きされるのも大変だろ? だから根本的な処置を施してやったってわけだ」

    「そんな……」

    「歯を抜く際には麻酔をかけてやったから痛みも無かったろ? 俺からの誕生日プレゼントだ。 ……感謝しろよ?」

    「…………」

    「どうした。感謝しろと言ったんだ」

    「……………………」

    「言葉と態度で示せ」

    「………………………………」

    「七海」

    「…………………………………………」

    七海は悲しみの渦に飲み込まれていた。飯森の…… ご主人様の命令に返事をするとか、無視するとか、逆らうとか、そんなことを考えるような余裕も無いほど、ただただ悲嘆に暮れていた。

    これまでも七海の身体には様々な改造が施されてきた。腫れ上がった乳首やクリトリス、それらに穿たれたピアス、醜い刺青、拡張された肛門……。だが、そんなのとは比較にならない。歯を失ったのだ。それも1本残らず全て! 永久歯を失ったら歯は文字通り永久に生えてこない。死ぬまでこのまま。死ぬのは1年後か80年後か知らないが、それまでずっとこのまま。入れ歯を嵌めなければ硬いものはもう二度と噛めない。ビスケットも煎餅も、パンも肉も魚も野菜も、硬いものは全て……!!

    そういえば、JSPFに連れて来られて以来、不味い流動食と糞尿と吐瀉物しか口にしていない。硬いものは何一つ食べていない。そうか。この狂った施設では、歯は不要なんだ……。それに、待って? 硬いもの…… 1つだけ口に入れてるじゃない、毎日毎日。そう、おちんぽ。おちんぽを口で奉仕するのにも歯は必要ない。それどころか邪魔ですらある。だから除かれたんだ……!

    でも、理屈はそうかもしれないけど、だからって寝てる間に勝手に抜くことないじゃない! 自分は今のところこの施設から逃げる気はないが、いつか警察が乗り込んできて犯罪者たちを全員逮捕し、私たちを解放してくれる可能性はゼロではない。そうして万が一元の生活に戻れた時、歯が無かったらどうやって食事をすればいいの? この歳で……16歳で入れ歯を嵌めろっていうの!? ありえないよそんなのっ!!

    目の前にご主人様がいる。応答のない七海に対して怒るでもなく、じっとこちらを見ている。返事を待っているのだ。……何と答えたらいいのだろう。感謝の言葉と態度を示す…… 歯を抜いてくれてありがとうございますって礼を言って、フェラすればいいのだろうか。姉のように歯茎でおちんぽを扱きながら、精液をくれと懇願しろというのか。

    ……………………冗談じゃない!!

    もうたくさんっ! 私とおねえちゃんの人生をメチャクチャにして、身体もメチャクチャにして、それで礼を言えっていうの!? いい加減にしてっ! 正直怖いけど、逆らったら何されるかわかんないけど…… もう無理っ! こんなの耐えられないっ!! ふ…… ふ……

    「ふ…… ふ……」

    「…………」

    「ふざけんなああああああああああっ!!!!」

    「ほう…………」

    「勝手に…… 寝てる間に勝手に抜くだなんて、そんなんありえないでしょっ! なんてことすんのよ! これが…… こんなのが誕生日プレゼントですって!? それでお礼を言って、奉仕しろって、ふざけてんの!? そんなことするわけないでしょっ!! いい加減にしてよ! 私の歯……返してよ!! おねえちゃんの歯も手足も、お父さんもお母さんも…… 私たちの身体を、わたしの人生を返せええええええええええええっ!!!!」

    これまで溜め込んできた想いが一気に爆発する。目に大粒の涙を溜め、全身を恐怖で震わせながら、七海はご主人様を…… 憎き伯父を睨みつけ、感情の赴くままにまくし立てた。歯が無いのでしゃべりにくい。老婆のようにフガフガとした発音になる。それが尚のこと悲しく悔しく腹立たしい。

    「もう限界! 奴隷とかご主人様とかもううんざり! あんた異常よ! あんたもこの施設も、みんな異常! 狂ってる! もうこんなのイヤ! あんたなんか大っ嫌い! 顔を見たくない! 今すぐこっから出てって! 出てけぇっ!!」

    勇ましいことを言いつつも、震えと冷や汗が止まらない。怖くて堪らない。こいつに逆らったら何をされるかわからない。でも、こいつに従うのはもうイヤ。勝手に歯を抜くようなヤツの言うことなんて聞けるわけがない。もう私に構わないで。奴隷失格の私なんか放って、今すぐ部屋から出て行って。お願いっ……!!

    ……飯森は七海の反応に驚いていた。

    七海はこれまでおとなしく飯森や会員客たちの命令に従ってきた。元来の性格にもよるのだろうが、反抗的な態度を示したり、ペロのように卑しいメスとして振る舞ったりといった、積極的な行動を取ることは殆どなかった。今回も、歯を失った事実を消極的に受け入れ、おとなしく命令に従うのかと思っていた。まさか、ここまで激しく拒絶するとは。

    飯森を睨みつけてくる七海の鋭い目。だが全身細かく震えてもいる。恐らく怖いのだろう。飯森に逆らったらどんな目に遭わされるかわからない。それでももう我慢できない。 ……そんな感じの、怒りと憎しみと恐怖に満ちた目だ。この目を見るのはいつぶりだろう。

    ここに来た初日、ペロの変わり果てた姿を見て呆然とする七海を押し倒して肛門を激しく犯した後、七海にペニスを掃除させた時に一瞬こんな目になった。ペニスを噛まれるかと咄嗟に身構えたが、ペロの説得によって七海は思い留まり、目もすぐにいつもの目に戻った。

    その前は…… 処女を奪った日の翌朝、姉の陵辱映像をタブレットで見せてやった時だ。木下一家を地獄に叩き込んだのが飯森であることを知ったあの時も、七海の目は激しい怒りに燃えていた。だが直後、姉が人質に取られたことを知り、七海は怒りを抑えて飯森たちの奴隷となることを受け入れたのだ。

    今回が3回目。だが前2回は、激昂の原因はいずれも姉だった。今回は違う。七海は初めて、姉ではなく自分自身に対する理不尽極まりない扱いに憤激している。内向的で感情をあまり表に出してこなかった七海が、珍しく感情を剥き出しにしている。頬の痩けた間抜け面で、恐怖に怯えながらも必死にこちらを睨んでくる。その鋭い眼光、射るような瞳の輝きはまるでペロの、否、以前の光希のようじゃないか。なんて…… なんて可愛いんだ!!

    飯森は、内向的でおとなしい七海が、嫌々ながらも理不尽な命令に黙々と従う姿が堪らなく好きだった。だが、七海にはこんな一面もあったのか。さすがは姉妹、まるで光希のようじゃないか。これは面白い。光希は絶望に飲まれてメス犬ペロへと堕ち、瞳の輝きを失った。では同じような絶望を味わった時、七海はどういう行動に出るのだろう。瞳は曇るだろうか、それとも……?

    だが「それ」を実行するのはもう少し後にしたい。今はそれよりも、歯を失った七海を存分に楽しみたい。それに胎児への影響も心配だ。出産予定日の5月18日前後に無事出産が終わってしばらくしたら……そうか、8月11日だ。七海の処女を奪った日。あれからちょうど1年経った記念に、最大級のプレゼント=絶望を七海に贈るとしよう。それまであと5ヶ月。これまで以上に過酷な調教生活を送らせてやるか! 俺に逆らった罰として……!!

    そして最終的には…………

    飯森の顔がみるみる歪んでいく。

    獲物を狙う肉食獣のごとき鋭く残忍な目。口の端が上がり、ヤニまみれの黄ばんだ歯が見えている。なんて醜く不気味な顔なんだろう……。だが七海は嫌悪を感じるどころではなかった。この顔は、主人に逆らった奴隷をどうやってお仕置きするか、考えている顔に違いない。怖くて怖くて堪らない。七海は蛇に睨まれた蛙のように全身が硬直し、歯の根が合わないほど震え上がった(歯はもう無いが)。

    七海は、飯森に逆らってしまったことを今更ながらに後悔していた。だが時既に遅し。今から許しを請うたところで聞き入れられるわけがない。それに、勝手に歯を抜いた飯森を許すことは、どうしてもできない。感謝の言葉など絶対口にしたくない。できるわけがない。でも怖い。何も言ってこないのが余計に怖い。せめて何か言ってよ! ねえ! ねえってば!!

    その時ブザーが鳴った。朝8時、午前の調教開始の合図だ。

     

    III:反逆する姉妹

     

    「従いてこい、七海。9号室へ行くぞ」

    「…………」

    「……来い」

    「…………いや …………いやあああっ!!」

    従いて行くのが怖い。何をされるかわからない。いや。行きたくない。私のことはほっといて! いやぁっ!!

    「……そうか。わかった。では今日はここでお前を調教してやろう」

    飯森は静かにそう言うと、スマホを取り出した。

    20分後、嫌がる七海をM字開脚の状態で縛り、天井から仰向けに吊るしたところで、大きなキャリーケースを持った裏沢が療養室に入ってきた。続いて見知った面々、木下家で七海を調教してきた調教師たちだ。裏沢が早速ケースを開ける。中にはペロが入っていた。

    「おねえチゃんっ!!」

    「七海?」

    真っ暗なケースから明るい部屋にいきなり出されたペロは、目をショボショボさせながらも、自分を呼ぶ妹の姿を探した。何だろう…… 何かおかしい気がする……。

    ペロはこの10日間、七海は体調不良だと聞かされていた。午前中の同時調教はペロ単独の調教の時間となったが、飯森はペロ単独にはそれほど興味がないため調教は中止となることが多く、今朝もペロは雑用係の玲香に身体を洗ってもらった後、9号室の隅に転がりながら妹の心配をしていた。

    そうしたら急に裏沢がやってきてケースの中に押し込まれたのだ。メス犬区画以外で調教される時はケースに入れられて運ばれることになっているし、七海との姉妹同時調教をメス犬区画の外で受けたことも何度かある。ペロは、七海の体調が回復したので、メス犬区画でないどこか他の場所で七海と一緒に調教を受けるのだろうと推測していた。そして推測どおり七海に再会できた。ここまではいい。おかしいのはそこじゃない。そこじゃなくて……

    「おねえチゃん…… ああ…… みツきおねえチゃん……」

    声だ。七海の声がおかしい。「ち」と「つ」が上手く言えていない。猿轡でも噛まされているのだろうか? いや、呂律が回ってないこのフガフガした喋り方、どこかで……

    ようやく瞳孔の焦点が合ってくる。七海はどうやら正面にいるようだ。顔。逆さまの顔。10日ぶりに見る七海の顔、頬、口の中。

    「あぁぁぁ…………」

    ペロは小さな声を上げた。

    先程玲香に身体を洗ってもらった時にバスルームで見た自分の顔。昨日一緒に調教された8号室のポチの顔。それらと同じ顔が目の前にあった。老婆のように頬の痩けた痛々しい顔が。そうか。10日間の休養はそういうことだったのか。……ペロの目から静かに、しかし大粒の涙が溢れ出した。

    七海は幼い頃から感情をあまり表に出さず、笑い方も控えめだった。太陽のように明るい姉とは対照的に、月の光のようにそっと優しく輝く七海の微笑。光希は、自分や両親に向けられるその控えめだけれども温かい笑顔が大好きだった。だが、あの笑顔は二度と見られない。もう二度と。

    この施設にいる限り、歯の有無に関わらず笑顔など望むべくもないが、負の感情によって一時的に笑顔が作れないのと、顔の形が変わってもう二度とあの笑顔が作れなくなるというのでは、根本的に意味が違う。内向的で不器用だけれども、姉に対しては常にあの笑顔を向けてくれた最愛の妹・七海。どんなに控えめだろうと、光希にとってそれは満面の笑みであり、優しい思い出であり、希望の象徴でもあった。

    それが永久に失われてしまったのだ。悲しい。悲しくて悲しくて仕方がない。涙が滂沱の如く止めどなく溢れ、痩けた頬を伝ってぼたぼたと流れ落ちていく。

    自分の場合は、口の中に入ってくるペニスを片っ端から噛みまくったのが原因だった。全身拘束された上で麻酔なしで全ての歯を抜かされた。忘れたくても忘れられない、あの凄まじい激痛。七海もあれを味わわされたのだろうか。少なくとも姉妹同時調教の際には、七海が飯森のペニスを意図的に噛んだことは一度も無かったはずだが……

    ペロは、七海の隣に立ってニヤついている飯森に視線を移した。だが力が入らない。どれだけ憎悪を込めて睨んでも、妹の歯はもう戻らないのだ。ペロは激しい虚無感に襲われて飯森から視線を外した。

    「ほう…… お前は怒ったりしないんだな。なんだかこれまでと逆だなぁ……」

    「…………」

    「安心しろ。麻酔は打った。麻酔なしで全抜歯したら流産確定だからな」

    「…………」

    「感謝しろよ? ペロ」

    そうなのか。あの痛みは感じずに済んだのか。良かった…… いや全然良くないが。

    「七海は感謝する気がないらしい。感謝を言葉と行動で示せと言ったんだが、もの凄い剣幕で拒絶した。主人である俺に逆らったんだ」

    「うう……」

    「……えっ!?」

    「よってこれから罰を与える。ペロ、お前にも手伝ってもらうからな。だからお前を呼んだんだ」

    「…………」

    ペロは驚いた。罰とか手伝えとかそんなことではなく。七海…… ご主人様に逆らったんだ…………。

    ペロはこれまで七海とともに飯森の調教を受けてきたが、七海は以前の光希のように反抗を繰り返すでもなく、現在のペロのように進んで醜態を晒すでもなく、忠実に、だが消極的に飯森の命令に従ってきた。七海の性格を知っているペロにとって、七海の振る舞いは不自然なものではなかった。その七海が飯森を拒絶したという。

    恐らく七海は、抜歯に伴う傷が癒えるまで10日間麻酔で眠らされ、今朝起きて歯が無くなったことに初めて気づいたのだろう。顔じゅうに精液が付いているから、歯を失ってパニックになっている七海の口を飯森が使ったに違いない。いくら麻酔で眠らされて無痛だったとは言え、そんな無体なことをされて平静でいられるわけがない。そう考えれば七海の怒りは至極真っ当なものだし、飯森に逆らったのも当然だ。

    ……目の前で沈黙している七海の顔は、恐怖で引き攣り、全身が細かく震えている。

    勝手に歯を抜いた飯森を許すことは到底できないが、逆らった「罰」が怖くて堪らないのだろう。これまで唯々諾々と飯森の命令に従ってきた七海が、(恐らく)初めて逆らったのだ。しかも、同意なしに勝手に歯を抜くなどという蛮行を平気でやる男に。

    ペロはこれまで七海に、絶対に逃げるな、歯向かうなと何度も何度も忠告してきた。七海はその教えを忠実に守ってきたが、その結果がこれだ。どれだけ従順になっても、結局は歯を失ってしまった。このままでは手足もそのうち失ってしまうかもしれない。これでは逃げたり歯向かったりした場合と何も変わらないじゃないか。麻酔なしでの抜歯や四肢切断の痛みは筆舌に尽くしがたいが、それでも一時的なものだ。痛みが引いてから死ぬまで、ずっと不自由な生活を強いられることには変わりがない。

    ペロは、七海が模範的な奴隷になれば、オークションで誰かに落札されてこの地獄から抜け出せるものと信じてきた。だが、たとえ抜け出せたとしても歯や手足が無ければマトモな生活は送れない。それでは意味が無い。否、たとえ総入れ歯で生涯寝たきりだったとしても、ここよりは遥かにマシであろうが、ペロは七海が五体満足な身体でこの施設の外に出ることをひたすら願って、この2ヶ月を過ごしてきた。だが、その願いは全く無意味なものだったのだ……。

    (七海は飯森所有の奴隷であるため、飯森が七海に飽きれば、彼女をJSPF主催のオークションにかけて売り捌くことも可能だ。また、飯森が飽きて七海をJSPFに売却すれば、七海はJSPF専属の奴隷となるため、模範的な奴隷になればオークションにかけられることになる。だが、飯森はどちらをする気も全く無い。そしてペロも七海も、こうしたオークションの具体的な流れについては知らない。)

    ペロは絶望的な気持ちになっていた。外に出ることを考えること自体無意味なら、反抗するだけ無駄。全部諦めて飯森の奴隷になりきるのが一番ラクだ。いつかは飯森の気まぐれで七海も手足も失うかもしれないが、脱走さえ試みなければ今回のように麻酔を打ってもらえるだろう。そうして姉妹ともにメス犬になって、飯森や会員客に媚びながら浅ましく生きていく。自分たちにはもうその暗澹たる未来しか残されていないのではないか。

    だとしたら今、これからどうしたらいいのだろう。飯森の命令通り、七海のお仕置きに自分も加わるべきだろうか? 七海と再会したあの日、飯森に言われるまま、七海の膣をクリペニスでレイプしたように、飯森と一緒になって実の妹を虐待しろというのか。七海が全てを諦めて飯森の真の奴隷となるまで、今日も明日も明後日も、毎日ずっと。

    ……………………冗談じゃない!!

    絶望の渦の中でもがきながら、なけなしの勇気を振り絞って反抗の意思を見せた妹に対してそんな恥知らずな真似、姉としてできるわけないじゃない!!!

    じゃあどうする? 七海と一緒に飯森に反抗する? ……いまさら? あの日以来、身も心も無様なメス犬になり果てた醜い自分を、毎日毎日七海に晒し続けてきた。発情した犬のようにクリペニスで七海の3つの穴を激しく犯し、肥大化した七海のクリトリスを歯茎で激しく扱き、壊れた肛門から溢れる汚物を七海の顔にぶち撒けてきた。

    タトゥーマシンの遠隔スイッチを短い腕で押して、飯森が七海の肌に卑猥な刺青を入れるのを手伝ったことすらある。

    そんな下劣なメス犬である自分が、いまさら…… いまさら!?

    違う。いまさらじゃない。今こそやらなくちゃ。反抗の意思を示した七海に対して、飯森はこれまで以上に苛烈な虐待を加えるだろう。それを阻止する身体を持たない自分にもできること、それは飯森の関心をこちらに引きつけることではないか。七海以上に自分が反抗すれば、飯森は怒りの矛先をこちらに向けるかもしれない。

    自分はもうこんな身体だ。抜歯や四肢切断以上の苦痛があるとも思えないし、麻酔なしで舌を引き抜かれようが目玉をくり抜かれようが性器を破壊されようが、何をされても構わない。残虐極まる拷問の末に殺されたっていい。そうやって飯森がこちらを向いている間、七海への虐待は止まるだろう。それが妹を守るために自分が唯一できることなのではないだろうか……。

    ……飯森は興味深くペロの顔を眺めていた。まただ。七海と再会した日のように、目が鋭く輝いている。ペロから光希に戻りつつあるのだ。

    飯森の命令に従って七海のお仕置きを手伝うかどうか、考えているに違いない。そして、あの目をしているということは、手伝わない気だろう。ペロも……光希も逆らうというのか。姉妹揃っての叛逆 ……面白いじゃないか!

    逆らった姉妹をこれまで以上にいたぶる。七海が飯森の子を出産するまで。その間、2人はどうなるだろう。2ヶ月間叛逆を貫くだろうか? 耐えきれなくなって折れるだろうか? 折れるとしたらどちらが先だろう? 2人の精神が壊れてしまわない程度に、七海が流産してしまわない程度に、虐待して虐待して虐待し抜く! 楽しみ過ぎる!!! 楽しみ過ぎるぞ!!!!

    「どうした? 何か、言うことはないのか? ……ペロ」

    極度の興奮ゆえか、飯森の声は僅かに震え、顔は紅潮していた。

    「…………」

    「言え。俺のことを無視するようなら、七海の仕置きがさらに酷くなるぞ」

    (ギリッ!)「…………許さない」

    「ん? 何だって?」

    「許さないっ!!」

    「おねえちゃん……」

    「よくも…… よくも七海の歯を…… 絶対… 絶っ対許さないからなっ!!!」

    光希の身体が細かく震え、顔が、全身が真っ赤に染まっていく。怒りが彼女を満たし、沸騰して溢れ出す。七海ですら思わずたじろいでしまうほどの激烈な怒気。未だかつて見たこともないような鬼の形相。濁りきっていた瞳は、今や憤怒の炎が猛々しく燃え盛り、飯森の目を射潰さんとでもするかのように、激烈な視線を送り続けている。獣のようなその目、その瞳。その迫力は、飯森や調教師たちも驚くほどだ。

    「なぜっ!? 七海は奴隷としてちゃんと命令に従ってたじゃない!! なんでよっ!!!」

    「お前が今言ったとおりだ。七海が俺の奴隷だからだ。主人は奴隷に何をしても構わない。生涯消えない刺青を入れようが、寝ている間に歯を1本残らず取り除こうが、手足を切り落とそうが、何をしても自由だし、奴隷はそれを受け入れ、感謝せねばならない」

    「ふざけんなぁっ!!」

    「ふざけてないぞ。奴隷ってのはそういうもんだ。お前だってその冗談みたいな身体を受け入れたんだろ? ……ペロ」

    「うるさいっ!!」

    「七海も同じことだ。しかも他にも理由がある。七海はイラマが下手だからな。何度噛まれたことか……。だから抜本的処置を施した。……文字通りな」

    「そんなの…… もっと優しくフェラすればいいだけじゃない!!」

    「ふふふ…… 半年以上ここにいたんだからお前にもわかるはずだ。イラマチオする側とされる側、どちらが罰せられるべきか……な」

    「……くぅっ!!」

    「一瞬の沈黙は何を意味するのかな?」

    「だ、黙れぇっ!!!」

    「……で? 俺を許さないそうだが、具体的にどうするんだ?」

    「…………」

    「俺を殺してみるか? その哀れな身体でどうやって殺すつもりなのか、ぜひ聞いてみたいもんだが」

    「…………」

    「なんだ? 急に黙って……。結局口だけか?」

    「うぅ……」

    突然飯森が光希に近づき、しゃがみこんだ。

    「ふん…… お前の考えはわかってるぞ? 言葉で俺を挑発して怒らせ、苛烈な虐待は全てお前が引き受けて、七海を守ろうっていう算段だろう?」

    七海に聞こえぬよう光希の耳元で囁く。

    「!!!!」

    「ふははっ!」

    再び立ち上がって、七海に聞こえるよう大声で嘲笑する飯森。

    「泣かせるじゃないか。あれだけ妹を犯しまくっておいて今更姉貴ヅラとは笑わせる…… くくくっ!」

    「黙れっ! もう二度とあんなことはしない! お前の命令なんか二度と聞かない! 七海にこれ以上酷いことはさせないっ!!」(ぶりっ)

    「おねえちゃん……」

    「うはははは! くっせー! 力んだら出ちまったのか? 空気の読めない惨めな穴だなぁ」

    「こんな身体にしたのはお前らだろ!」

    「ん? そのクソ穴を壊したのは俺らじゃないぞ? 俺たちが木下家で七海を調教してる間に、勝手に壊れてたんだからな、その穴は」

    「くそぉっ!」(ぶりゅっ)

    「クソを垂れながらクソだと? 惨めな犬に相応しい最下級の駄洒落だな」

    「ううぅぅ……!」

    「さぁて、じゃあ今日の調教を始めるか! 逆らった覚悟はできてるだろうな? 奴隷ども!!」

     

    IV:命令と願い

     

    飯森は、とっくに復活して痛いほどに屹立していた自らのペニスを、宙吊りで縛られている七海の歯茎穴に予告なくねじ込んだ。

    「うむぶうううううっ!! うぶっ! むぶっ!!」

    先程はまるで童貞のように挿れてすぐに暴発してしまったし、七海の歯茎穴をじっくり味わうのは実質これが初めてと言ってもいいだろう。七海はもがもが言っているし、光希も何やら喚いているが、そんなことはどうでもいい。逆らった罰を考えるより前に、まずは七海の歯茎穴を堪能せねば。

    「んぶっ ぶちゃっ じゅろっ ふぷぅ……」

    乱暴に抽送する前に、まずは肉棒で口内を弄っていく。亀頭でぷにぷにの歯茎肉の感触を楽しんだり、頬肉に亀頭を押し付けつつ上顎の歯茎に竿を擦り付けてみたり、下顎を手で押し掴んで強制的に甘噛みの状態にしてから喉奥まで挿入してみたり……

    相変わらず下半身が溶けてしまいそうになるくらい気持ちがいい。食べ物を咀嚼するという生物としての基本的機能を失い、フェラチオ奉仕のためだけの道具と化してしまった、温かくて柔らかくてぷにぷにの健康的な歯茎。16歳になったばかりの少女の口を再起不能なまでに破壊し、オナニーの道具に改造してしまったという背徳感と達成感と僅かばかりの罪悪感。それらが飯森の身体を熱くし、ペニスをこれまでにないくらい熱く固く勃たせ、やがて立っていられないほどの強烈な快感をもたらしていく。

    駄目だ。腰が抜けそうだ。立っていられない。動かねば。どれだけ激しくイラマチオしてももう噛まれることはない。オナホールとなった最愛の少女の口を使って心ゆくまでオナニーするのだ。七海がどれだけ苦しもうが関係ない。好き勝手オナニーして、気持ちよくなって、精液をぶち撒けるんだ、七海の口に! 肉色のオナホールに!! 真っ白な歯を全て失った肉色の惨めな穴を、白濁液で再び真っ白に染め抜くのだ!!!

    激烈なイラマチオが始まった。全身縛られて宙吊りにされている七海は一切抵抗ができない。もちろんペニスに歯を立てることもできない。喉が焼き切れそうなほどの猛烈な勢いでペニスを抽送され、呼吸もままならず、悲鳴すら上げられない。先程まであれほど感じていた怒りや恐怖が、圧倒的な苦痛に上書きされていく。苦しい! 苦しい!! 苦しいっ!!! もうやめてぇっ!!!!

    ペロの身体を羽交い締めにした裏沢が、七海のすぐそばにやってきた。姉の目の前で行われる凄まじい口虐。妹の唾液や飯森のカウパー液が姉の顔に飛び散り、果ては血液までもが飛んでくる。どうやら七海が鼻血を出したらしい。イラマチオは数え切れないほど経験してきた光希だったが、これはもうイラマチオと呼べるようなものではない。死に至る拷問。暴行だ。

    「もうやめて! 七海が死んじゃう! やめてえええええっ!!」

    光希は叫んだ。叫びながらもがいた。なんとか七海を助けたい。こんな身体で何ができるかはわからないが、顔を真っ赤に染めて窒息しかけている妹を目の前にして、ただボーッと眺めていることなどできるわけがない。必死に暴れる。抵抗する。光希の壊れた肛門から飛び散った液状便で周囲は異様な臭いに包まれ、一部は裏沢の服にも付着したが、裏沢は気にすることもなく、薄ら笑いを浮かべながら尚も光希を羽交い締めにし続けた。……手足のない身体で大男の裏沢を振りほどくことなど、できるわけがない。そんなことわかってる。だからってこのまま黙って見てられるか!!

    「やめてっ! 七海を殺さないでっ! やめろおおおおおおおおおっ!!」

    無意味な抵抗を尚も続けつつ、光希はひたすら叫び続けた。だが至近にいるはずの飯森には聞こえない。無視しているのではない。本当に聞こえていないのだ。

    飯森は、強烈な興奮と快感に脳を焼かれながら、七海を死の寸前まで追い込むべく、他の奴隷の事例などを参考にデッドラインを慎重に探っていた。弛緩と緊張、興奮と冷静。それら相反する命題を彼の脳は同時に処理することとなり、過負荷がかかった脳が余計な外部入力を遮断したのだ。何も聞こえないし何も臭わない。視界すら曖昧になる中で、飯森はこの世のものとは思えない凄まじい快楽を味わっていた。七海は窒息しかけているが、飯森の方が先にショック死するかもしれない。ここで死ぬなら本望、そう思えるほどの圧倒的快感。

    数分後、飯森はついに限界に達し、喉の最奥で精を放った。

    まるで身体全体がペニスになったかのような凄まじい解放感。精液の大半は食道から胃袋へ直行したので射精量は定かではないが、飯森がこれまでに行ってきた射精とは比較にならないほど多量だったのは間違いない。

    一部は逆流するが、口が塞がっているので鼻腔へと迂回し、鼻血と混じり合ってピンク色の濁液となり、鼻から噴出していく。あまりの快感、解放感、そして虚脱感に、飯森はストンと気を失った。

    七海もまた気絶した。最後の方は何が何だかわからなかった。酸素不足の中で次第に苦痛を感じなくなり、それとともに意識も希薄になっていった七海は、飯森の射精と同時に意識を手放したのだった。気を失った七海の鼻と口から、精液と唾液と鼻血が混じった液体が溢れ、逆さまの頭を伝って頭頂部から床へ垂れ落ちていく。

    調教師たちは、宙吊りで緊縛された七海の縄を解くと、彼女をベッドに大の字に寝かせて手首と足首を再びベッドに縛り付けていく。七海の身体を覆っていた細かな傷や縄痕は10日間の静養によって消えていたのだが、真っ赤な縄痕が七海の白い柔肌にくっきりと付いていた。

    裏沢は、暴れるペロを羽交い締めにしたままベッドに横たわる七海に近づき、姉妹の口が重なる位置に、うつ伏せでペロを寝かせた。できれば七海の身体の真上にペロを重ね置いて拘束したいが、流石に妊娠7ヶ月近い状態でそんなことはさせられないので、ペロを七海から45度くらいずらして置く。

    「おい! バタつくな、犬っころ。七海の腹に当たって流産なんてことになってもいいのか?」

    「……!!」

    なおも暴れようとするペロに、裏沢が低く冷たい声で語りかける。ペロはハッとして身体の動きを止めた。

    気づけば目前に妹の顔があった。歯のない口。肉色の歯茎。飲みきれなかった精液があちこちに付着している。そのあまりに惨めな紅白模様。……隣室のポチの口を見慣れている光希にとって、その光景は異常なものではなかった。だがそれは、両親を殺されてしまった光希にとって、唯一の家族であり、最愛の存在であり、最後の希望である妹、木下七海の口なのだ。

    光希の目に涙が溢れる。先程までの激昂は一旦治まったようだが、代わりに深い絶望と底なしの悲しみが彼女を襲い始めた。

    「七海…… 七海…… ぐすっ…… ななみぃ……」

    取り返しのつかない肉色の口。入れ歯を嵌めれば硬いものも食べられるのかもしれないが……、そういう問題ではない。姉に続いて妹までもが歯を1本残らず失ったのだ。まるで90歳の老婆のように。老婆なら自然なことだが、姉はまだ19歳、妹に至っては16歳になったばかりだ。それなのに。それなのに……!

    しかも…… 入れ歯があればまだマシだ。光希は歯を失ってから一度も入れ歯を嵌めたことはないし、それは隣室のポチも、他の抜歯された奴隷たちも同様だ。男たちのペニスを日に何十本も歯茎奉仕をしつつ、歯がなくても食べられる流動食や排泄物のみを与えられる、入れ歯不要の生活……。七海も恐らく、いや間違いなく入れ歯は作ってもらえないだろう。

    つまりは、今後の人生をこの惨めな歯茎のみで過ごさねばならないのだ! 私も!! ……七海も!!!

    光希の中に再び炎が渦巻いていく。先程までのような、触れれば火傷しそうな憤怒の炎ではなく、静かな、けれどより強烈な怨恨と憎悪の炎が光希を満たし、悲しみや絶望、後悔、無力感などと合わさって溢れ出ていく。オーラに色があるなら、先程のは赤一色、今度のはあらゆる負の感情が混ざった暗黒色であろうか。

    「許さない…… 許さない…………!」

    呪詛の言葉を吐き続ける光希に対し、いつの間に目が覚めたのか、飯森が小馬鹿にしたような声で彼女に命令する。

    「ペロ、七海とキスをしろ」

    「許さ…………………… は?」

    「キスしろと言ったんだ。妹の歯茎がどんな具合か気になるだろ? 長い舌で舐め回してやれ」

    「なっ!!?」

    「やれ」

    「い…… い…… いやよっ!!!!」

    そんなマネできるか!! 見てるだけで胸が張り裂けそうなのに、舌で舐めろだって? ふ…… ふ……

    「っざけんなああああああああああああっ!!!!」

    「ポチに会うたびに互いの歯茎を舐め合ってるじゃないか。バカみたいに」

    「黙れぇっ!!!!」

    「くくくく……! 昨日までとは別人だな、ペロ」

    「うるさいっ!!!!」

    ドス黒かったオーラが再び赤みを増していく。

    「お前のせいで… お前のせいで私たち家族はメチャクチャよ! もういい加減にしてっ!!」(ぷ〜っ)

    「くくく…… ふはははっ あーっはっはっはっ!!」

    「わ、笑うなぁっ!!」(ぶほっ)

    「ひーっ! 笑い死にするっ! もう存在自体がギャグだな、お前は!」

    「ギリギリギリ……!」

    「次は歯ぎしりのつもりか? うはは! 歯茎同士を擦り合わせて歯ぎしり! ぐははははは!!」

    「く…… くっそおおおおおぉっ!!!!」(びちびちっ)

    「それはさっき聞いたぞ! もっと他にないのか? お前の尻芸は! ぶわははははははっ!!」

    激しい怒りの感情が身体を高ぶらせ、力ませる。結果高まる放屁・排便衝動を光希の肛門は抑えることができない。手がないから肛門や腹を押さえることもできず、足がないからトイレに駆け込むこともできない。七海の身体とは多少ズレているので、七海の身体に汚物をぶち撒けるのだけは避けられているものの、周囲に悪臭が広がっていく。瞳の光を取り戻し、ペロから光希に戻っているからこそ、その悪臭が臭くて情けなくて恥ずかしくて:憤ろしくて憎たらしくて悔しくて悲しくて臭くて恥ずかしくて堪らない。

    「もういや…… いやよ、こんなの…… こんな身体……!!」

    目から悔し涙を、鼻から鼻水を、肉色の口から涎を、そして壊れた肛門から軟便を垂れ流しながら、小さく震え声を上げる光希。

    「おねえちゃん…… だいじょうぶ……?」

    いつの間にか七海も目が覚めたようだ。目の前にある光希の悲痛な顔。顔面で姉の体液を浴び、糞便臭を嗅ぎながら、妹は嫌な顔ひとつせず、自身深い絶望の底にいるにも関わらず、同じく絶望の底で嘆く姉を思いやるのだった。

    「おねえちゃん……」

    「な、ななみぃ……」

    「大丈夫?」

    「うん、ごめん。七海こそ大丈夫? 口の中、痛くない?」

    「痛くはないけど…… 歯ぁなくなっちゃったよぉ…… ひくっ おねえちゃぁん…… ぐすっ」

    「私…… 絶対許さないわ…… あいつのこと……!」

    「うん…… うん。私も。もうやだよ、こんなの…… ひっく」

    「私ももううんざりっ……!」

    「ねえ、おねえちゃん…… キス、して?」

    「え?」

    「歯が無いの… 口の中がすごい変なの…… つらいの…… 忘れたいの…… おねえちゃん…… いっぱいキスして? つらいの、忘れさせて……?」

    まるで子供の頃に退行したしたかのような口調で姉に縋ってくる妹。妹の願いを叶えてやりたいのはやまやまだが、今キスをしたら飯森の命令に従うことになる。最愛の妹の願いと最低の男の命令。よりによって同じ内容だなんて……! キスしたい。キスしたくない。したい。したくない。したい! したくない!!

    「おねえひゃぁん……」

    堂々巡りで動けない姉を妹が再度呼ぶ。口を開けて舌を出しながら、今にも消え入りそうな弱々しい声と表情で。堪らなくなった光希は、逡巡の末に自らの唇を七海の唇に重ねた。飯森の命令なんてどうでもいい。七海のこんな顔を見せられたら、もうこうするしかないじゃないっ!

    「「んちゅ… ちゅぱ… ちゅる… むちゅっ…」」

    最初は口付けをするだけだったが、七海の方から先に光希の口内に舌を差し込み、すぐに光希も七海の口内に長い舌をねじ入れていく。

    「ちゅぱっ ななみぃ……」

    「れろっ おねえひゃん……」

    飯森は目の前で繰り広げられる淫靡なキスをじっくり観察しながら、七海のナイスアシストに内心ほくそ笑んでいた。飯森の命令だけだったなら光希は決してキスしなかっただろう。七海の願いと飯森の命令が同じものだったために、光希は取り敢えず飯森の命令は無視して、七海の願いを聞くことにしたに違いない。だが重要なのは過程でなく結果だ。光希が飯森の命令に従った。そして七海が調教のアシストをしたのだ。面白い。……これは今後にも活用できそうだ。

    「ちゅろ…… おねえひゃん…… ぐすっ」

    七海は悲しくて悲しくて仕方がなかった。姉の長い舌が歯茎に触れるたびに強烈な違和感に襲われる。歯茎と舌、肉と肉が触れ合う感触。舌から歯茎に直に伝わる姉の体温。歯があったら絶対感じないような不思議で、そして惨め過ぎる感覚。無くしてはならないものを失くしてしまったという喪失感。……最近では、おねえちゃんとキスする時はいつだって身体が高ぶって興奮を覚えていたのに、今は全くそんな気になれない。口の中の違和感を忘れたくてキスしたのに、かえって違和感が増してしまった。そのことが悲しくて悲しくて、キスをしながら涙と嗚咽が止まらなくなる七海。それでも最愛の姉とのキスがやめられなくて、七海は震え泣きながら、なおもキスを続けた。

    「れろっ…… ななみぃ…… じゅる」

    七海の悲しみが光希にも伝わってくる。歯のない者同士のキスを何百回も経験している光希にとって、それはありふれた日常の感覚だ。だが歯を失ってすぐの頃は、光希も七海と同じように違和感や喪失感、そして悲しみと絶望を味わっていた。あの悲しみを今まさに目の前で最愛の妹が味わっていると思うと、光希はいても立ってもいられなくなった。できれば手を頭に置いて優しく撫でてあげたいが、手を持たぬ光希にできるはずもない。激しいディープキスはせず、ひたすら優しく優しく撫でるように舌を動かして妹を慰めることくらいしかできない。悔しくて情けなくて堪らない。光希もまた涙を流しながら静かなキスを続けた。

    慈愛と悲痛に満ちた姉妹のレズキスを見ているうちに飯森は堪らなくなり、2人の口の間に無理矢理ペニスを突き挿れた。突然のことに姉妹は驚き、2人の間に突如侵入してきた憎き剛棒に怒りの視線を向ける。一刻も早く汚物から口を離したいが縛られているのでどうしようもない。

    「歯茎でフェラしろ、2人とも」

    姉妹の唇にサンドされたペニスをゆっくり抽送しながら、飯森が姉妹に命令する。

    「うううう……」

    「ぐむむむ……」

    姉妹は命令に従わず唇を固く結んでいる。想定内だ。……そうでなくてはな!

    先程は七海の願いと飯森の命令が一致したから光希は命令に従った。今回は命令と姉妹の願いが真逆。だからこのままでは姉妹は命令に従わない。従わせるには……願いと命令を一致させる、つまりフェラしたくて堪らない状況を作り出せばよい。フェラしたいけれど、命令には従いたくない。そのジレンマに姉妹を追い込めばいいのだ。フェラしたくなる状況……たとえば。

    「フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ」

    「「…………」」

    ほら、2人の空気が変わった。姉妹にはもう1つ願いがあるはずだ。一緒にいたい。他に誰もいないプライベートな空間で、妹は歯を奪われた悲しみを嘆き、姉は慰める。それがたとえ糞尿の臭いに満たされた陰気な地下室であったとしても、今の2人はそうしたいだろう。だから2人一緒に部屋に行って良いと言えば……

    「あむ……」

    「ぶちゅ……」

    しばしの逡巡の後、2人は同時に口を開けた。ちょろいもんだ。

    姉に嘆きを聞いてもらいたい妹と、妹を慰めたい姉。フェラをすれば調教は終わるのだから、こいつに奉仕するのは嫌で嫌で堪らないけれど、とっとと終わらせて部屋に行こう! 言葉を交わさずとも目と目で会話した姉妹は、静かにフルートフェラを開始した。

    「ううっ…… ぴちゅ」

    早く調教を終わらせるためにフェラを開始した七海だったが、歯茎にペニスが当たった瞬間、悲しみのあまりまたまた涙が溢れてきた。なんて…… なんて感触だろう。先程のは強制的なイラマチオだったが、今回はそうではない。自分から歯茎を使って奉仕するというのは、あまりに惨めで、七海は今すぐフェラをやめて大声で泣き叫びたくなった。

    「じゅろろ……にゃにゃみ(七海)……ひゃえへ(堪えて)…… ね? ずろろろ……」

    光希が必死に訴える。泣くのは部屋に行ってから。それまでは耐えて。ね? お願い……

    「ぐすっ……おええひゃん…… ぐにゅ……」

    願いは通じた。そう。今は耐えなきゃ。耐えて、早く終わらせて、部屋に行ったらおねえちゃんに抱きつくんだ……!

    姉妹は猛然とペニスにむしゃぶりついた。抜歯フェラに慣れた姉はもちろんのこと、不慣れな妹も必死に歯茎をペニスに擦り付けて左右に頭を振っている。一刻も早く終わらせたいのだろう。七海が自分から熱心に歯茎奉仕をする姿に、飯森の下半身が急速に熱を帯びていく。

    「舌も動かせ、七海」

    飯森がそう言うと七海は素直に舌を使い出した。命令と欲求の一致。舌も使えばもっと早く終わるはず……!

    「ずろろろろ! じゅるっ! れろれろれろ! ぶぢゅるるるっ!」

    飯森を心底憎んでいるはずの七海が、飯森の命令に従っている。その状況が可笑しくて、飯森は思いっきり高笑い気分だった。が、そんなのはとても無理だ。七海と光希の姉妹歯茎奉仕のあまりの気持ちよさに腰が砕けそうだというのに、横隔膜を震わせて笑うなんて、そんな余裕、飯森にあるわけがない。

    「ぶろろろろ! ぐちゅっ! べちゃべちゃ! ずちゅうううううっ!!」

    「ぐにぐにぐに! ちゅばっ! べろべろっ! ずろろろろろろろっ!!」

    舌でペニスを舐め回しながら、自分から歯茎をペニスに強く擦り付ける。そのあまりに無様な行為に、屈辱的な感触に、七海は泣き叫びたくて堪らなかった。こんなこと今すぐやめたい。やめたいのに……! でも、今はやらなきゃ! 泣き叫ぶのは後! 耐えろ! 耐えろ、私!!

    光希もまた、悔しい気持ちを封印し、これまで磨いてきた歯茎奉仕のスキルを駆使して飯森を追い込んでいく。歯茎フェラに慣れている私が率先して奉仕しなくちゃ! ここ、カリの横のとこ。ここを歯茎で刺激しながら長い舌で裏筋を舐めればこんな奴イチコロ……! 七海も頑張って! 早く終わらせよう!!

    「もうイくっ! 出るぞっ! 出るっ!!」

    数分後、飯森は限界を迎えた。歯茎サンドからペニスを抜くと、姉妹の顔、口、歯茎に向かって大量の精液をぶち撒けていく。

    「あぶぶぶっ!!」

    「んぷむーっ!!」

    今日3発目のはずだが、冴えない中年男のどこにこれだけの精液が残っていたのかというくらい、大量の白濁液が姉妹に降り掛かっていく。

    「ふぅ…………」

    飯森は失神こそしなかったものの、腰砕けになってベッドの上に座り込んだ。そして座ったまま裏沢と小声でやり取りをすると、スマホで玲香を呼び出した。調教師たちが七海の拘束を解いていく。

    数分後、裏沢が光希をキャリーケースに押し込み、鍵を掛けたところで玲香が現れる。この療養室の清掃と換気のために呼んだのだ。

    「玲香さん……」

    「七海……っ!」

    頬の痩けた七海の顔を見て玲香は察した。この10日間、七海は静養中ということだったが、その間もその前も、玲香は毎日光希やポチの顔を見てきたのだ。歯のない人間がどういう顔付きになるか、玲香にはすぐにわかってしまうのである。

    「七海、大変だったね……。ごめんね……」

    玲香は、涙を流しながら震えている七海を抱き締めたくなる気持ちをなんとか抑えると、自分が悪いわけでもないのに小声で七海に侘びた。

    「ううん。玲香さぁん……」

    七海もまた玲香に抱きつきたくなった。謝らないでと言いたかった。玲香さんは何も悪くないのに。だが横で飯森が睨んでいる。ここで余計なことを言ったら、姉の部屋に連れて行ってもらえないかもしれない。何と言えば良いかわからず、七海は啜り泣きながら、ただ名前を呼ぶことしかできなかった。

     

    V:暗転

     

    メス犬区画9号室。飯森と七海、そしてキャリーケースを引きずった裏沢。さらに調教師たちが続々と部屋に入っていく。裏沢がキャリーケースを開け、光希を出したところで飯森が大声で言った。

    「さあ、調教再開だ!」

    「「えっ!?」」

    姉妹が同時に絶句する。

    「今日の調教は終わりだって……」

    「誰が「今日の」と言った? あそこでの調教は終わりだと言ったんだ。あれ以上ウンコを撒き散らされたら、臭いが染み付いてしまうからな。なぁ、ペロ」

    「うそ…………」

    呟きながら、光希は先程の飯森の言葉を思い出していた。

    『フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ』

    フェラをすれば(療養室での)調教は終わり、ペロは部屋に戻って七海も同行する。確かに「今日の」調教が終わったとは言っていない。部屋に戻ってからどうなるかも言っていない…… だが、てっきり2人きりになれるのだと思っていただけに、光希は動揺を隠せずにいた。

    「やだ…… やだ……っ!」

    光希以上に七海のショックは大きいようだ。涙目になってふらつきながらゆっくりと後ずさる七海。調教師たちがガッチリと七海を取り押さえる。おねえちゃんの胸の中で思いっきり泣こうと思っていたのに。そんな……。そんなっ!!

    「卑怯者……!」

    光希が小さく呟く。だが、飯森は薄ら笑うのみで返事をしない。何を今更といった表情だ。光希は歯茎をギリギリと噛み締めながら、飯森の後方、男たちに取り押さえられて震えている七海に目を移した。七海の悲しみを受け止め、慰め、今後について話し合おうと思っていたのに。くそっ…… くそぉっ!!

    「じゃあまずはお前らの覚悟を見せてもらおうか」

    飯森がそう言うと、調教師たちが2人を縛り上げ、天井から垂れ下がった鎖に再び仰向けの状態で吊るしていく。七海も光希も必死に抵抗するが、男複数に取り押さえられては為す術がない。男たちは姉妹をハムのように吊るし上げると、鞭を手に姉妹たちに近づいていく。

    「いや…… やめて…… 来ないで……!」

    「じゃあいくぞ! ボンレスハムどもがぁっ!!」

    最初に飯森が七海に鞭を振るう。それを合図に調教師たちが姉妹をメッタ打ちにし始めた。

    「「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!!!!!」」

    姉妹の絶叫が狭い室内に響き渡る。痛い! 痛い! 痛いっ!! 吊るされて身動きが取れない姉妹に容赦なく鞭の雨が降り注ぐ。せっかく綺麗に治った白肌がすぐにピンク色に腫れ上がり、無数の鞭痕で埋め尽くされていく。七海の妊婦腹も、力を加減しているのか鞭痕が付かない程度にピンク色に染まっていく。

    「やだあああああああああ!! こんなんやだあああああああああああっ!!!!」

    七海が絶叫した。痛い。メチャクチャ痛い。いつもなら気持ちよくなってくる頃なのに、全然そうならない。身体は熱くなっているのに、ただ痛い。ものすごく痛い。なんとか抵抗しようと、鞭から逃げようと試みる七海。だがその都度縄が余計に食い込んで全身に激痛が走る。痛い! 痛い! 痛いっ!! ……マゾの快楽は精神的なものに起因している。七海の精神は、飯森に対する怒りと憎悪で塗り潰されており、快感を覚えるどころではなかったのだ。

    「やめてええええぇげぶぼぁぐぇっ!!?」

    突如、飯森が七海の口に、裏沢が光希の口に、調教師2名が2人の膣に、それぞれ同時にペニスを突き刺し、猛然とピストンを開始した。残った2名は引き続き姉妹に鞭を打ち続ける。

    「ぐぶぉあげぶぇあおぶぇああっ!!!!」

    仰向けの状態でのイラマチオ、しかも先程のような激烈なピストンだ。七海に歯があったら間違いなく噛んでいただろう。七海の細い首が膨らんだり萎んだりを繰り返す。息苦しい。痛い。喉が、全身が。痛くて苦しくて堪らない。おまんこの快感なんて痛みで全部かき消えてしまう。やめて! もうやめて!!

    でもいやっ! やめてって言いたくない! お願いしますご主人様とか、ごめんなさい許してくださいとか、そんなん言いたくない!! 痛い! だって歯がなくなっちゃったんだよ!? もう硬いものなんにも食べらんないんだよっ!!? 勝手にそんなことされて許せるもんか!! 苦しい! 許せない!!! 絶対!!!! ぜったいっ!!!!!!

    七海は必死になって飯森を睨みつける。逆さになっているから飯森には見えていないし、調教師たちも見ていない。ただ姉だけが、光希だけがその瞳を見つめていた。同じように口をメチャクチャに突かれて、痛みと苦しみに耐えながら。

    七海、こんな表情するんだ……。地獄の生活が始まる前、七海は本当に優しくておとなしい子だった。光希は七海が本気で怒った顔というのを見たことがなかった。いつもシャイで言葉少なで、だけど家族の前では不器用な笑顔を見せてくれていたのだ。

    ……それがどうだ、あの鋭い目光は。一点を凝視する激烈な目差しは。まるで自分のようじゃないか。歯を失うという究極の暴虐を受けたことで、両親から受け継いだもう一つの血、光希のように頑固で負けん気が強く直情的な血が七海の中で目覚めたのだろうか。それは喜ぶべきこと……なのかな……

    だって私は失敗した。ここに来て、逃げ出して、すぐに捕まって、このザマだ。七海はおとなしくあいつに服従していたのに、それでも歯を失ってしまった。そのうち手足も失うかもしれない。でも、おとなしくしていればその時も麻酔は打ってもらえるだろう。あの凄まじい痛み。正直あれに比べればイラマチオも鞭打ちもお遊びみたいなものだ。あれを味わうくらいなら、七海はこれまでどおりおとなしくしていた方がいいんじゃないか……?

    …………いや、違うっ! なんでそんなこと考えるのよ、私!! 七海があんなに頑張ってるのに!!! ……私にできることは、七海以上に怒りまくってあいつを挑発して、怒りの矛先を私に向けさせること!! それによって七海を守ること!!!! そうでしょっ!!!!?

    そのためには、射精直前のこのペニスを………… えいっ!!!!!!!

    「んぎゃあああっ!!!!」

    光希は口の中の裏沢のペニスにありったけの力を込めて噛みついた。もし歯があったら、ペニスから血が出たかも……なんてレベルではない、完全に食い千切るほどの力で噛みついたのだ。さすがに歯茎だけでは千切ることはおろか血が出ることもなかったが、顎は健在だ。ペニスに60~70kgの力が突如加わった裏沢は、激痛に悶え、直後に激昂した。

    「てめえっ!!!!」

    ペニスを光希の口から出すと、拳を固く握って光希の頬を思いっきり殴りつける。

    「がはっ!!」(屈するな!)

    「やりやがったな……!!」

    「ぺっ! 残念…… 歯があったらあんたの亀頭、美味しく食べてやったのに」(抗え!!)

    「野郎…… 覚悟はできてんだろうなぁ!?」

    「覚悟? あんたこそ覚悟しなよ……」(叛逆しろ!!!)

    「ああっ!?」

    「今度私の口の中にその汚いの突っ込んだら、今度こそひねり潰して引き千切ってやr……ぐはっ!!!」(諦めるな!!!!)

    裏沢の拳が反対側の頬を襲った。だが、光希は尚も裏沢を睨みつける。内なる血が騒ぐ。怒りが再度沸騰する。殺してやる! 殺してやる!! 殺してやるっ!!!!

    「上等だ。……おい、則夫。責めは中断だ。いいな?」

    「ああ」

    せっかく七海の歯茎を堪能していたというのに……。だが光希が裏沢のペニスに噛みついたのだ。見過ごす訳にはいかない。

    予想どおり、光希は飯森たちを挑発して怒りの矛先を自分に向けさせることで七海を守ろうとしている。先程のフルートフェラの際は七海がすぐ近くにいたのでできなかったが、七海が離れたことで早速牙を剥いてきたということだろうか(牙はないが)。にしても早すぎる。もう少しタイミングを見極めてから歯向かってくるのかと予想していたのだが(歯もないが)。

    「ぐえっ! うがぁっ! ぶごっ!!」

    宙吊りのままの光希を調教師5人が取り囲んで殴り続けている。全身ピンク色だった肌は、今や紫色の痣だらけだ。

    「やめてっ! やめてぇっ! おねえちゃんが死んじゃうっ! やめてえええええっ!!」

    七海が大声で泣き叫ぶ。

    そうだ。光希もバカな奴だ。確かに光希を暴行している間、こうして七海への責めは止まっている。が、そうすれば七海は正気に戻る。正気に戻ったらすぐ横で最愛の姉が暴行を受けていて、それで妹が何もしないと思うのか? 止めるに決まっている。止めることができなければ……

    「やめてっ! 言うこと聞くからっ! 何でも聞くからっ! おねえちゃんに酷いことしないでぇっ!!」

    こう言うに決まっている。せっかくナケナシの勇気を振り絞って反抗したのに、これじゃあ妹の勇気を姉がへし折っているみたいじゃないか。なんてバカな姉なんだ! 最高に哀れなバカ女じゃないか!!

    「いっぎゃあああああああああああああああああっ!!!!」

    突如、光希の絶叫が響き渡った。裏沢が親指を光希の左目に突き刺したのだ。鮮血が吹き出す。

    「うそっ!!? そんなっ!! いやあああっ!! やめてえええええええっ!!!!」

    七海もまた絶叫する。そんな、おねえちゃんの目が! 目がっ!!

    ……男たちの動きが止まった。七海の中で燃えていた炎も消えた。七海の耳元で飯森が囁く。

    「あれはちんぽを噛んだ罰だ。麻酔なしの全抜歯に比べれば大したことはないだろう。今からもう1つの目も潰す。お姉ちゃんは完全に失明するわけだ……」

    「だめっ! そんなん絶対だめぇっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「何故お前が謝る? ちんぽを噛んだのはお前じゃないぞ」

    「でもっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「謝る必要はない。その代わり、次のことを誓約しろ」

    「…………え?」

    「1つ。二度と俺に逆らうな。逆らった瞬間にお姉ちゃんは失明だ」

    「ひっ!」

    「2つ。イラマチオが苦手なお前のために歯を抜いてやったことに対して感謝の言葉を言え」

    「うっ……」

    「3つ。ちんぽを噛んだことを裏沢に謝るよう、ペロを説得しろ。お前がいくら謝っても無意味だ」

    「…………」

    「そして最後。あいつを「お姉ちゃん」と呼ぶことを禁ずる。あいつの名前は光希ではない、ペロだ。あいつをお姉ちゃんとか光希とか呼んだら、その瞬間にペロは失明だ」

    「そんなっ! それだけはっ!!」

    「……以上だ。今すぐ誓約するなら、今日のところはもう片方の目を潰すのはやめておいてやる」

    「……………………」

    「因みに、誓約すればペロの目は治療してやろう。視力は戻らんがな。……誓約しないのなら、もう片方の目も潰した上で、治療も一切しない。こんな不衛生な場所で放置されれば、傷口はすぐに化膿して壊死するだろうな。灼熱の激痛に絶えず襲われ続け、壊死が脳に到達すれば気が狂った末に死ぬだろう」

    「!!!!!!!!」

    「選べ」

    「……………………」

    「選べ、七海。沈黙は拒否と受け取るぞ」

    「……………………ちかいます」

     

    VI:姉妹愛

     

    七海はこれまでにないほど深く深く絶望していた。あれだけ燃え盛っていた憤怒の炎は、もはや完全に鎮火されて跡形もない。

    飯森への怒りに震えつつイラマチオに耐えていたら、いきなり隣から男の悲鳴が短く聞こえ、イラマチオが止まったと思ったら、男たちが姉を殴り始めた。そして鳴り響いた大絶叫。姉の片目が潰れた瞬間、七海は頭が真っ白になってしまった。目が! おねえちゃんの目がっ!!

    そこからはもうあれこれ考えることなどできなかった。もう片方の目だけは守らなきゃ! じゃなきゃおねえちゃんが失明しちゃう!! 七海は飯森への怒りも憎悪も全て捨てて、絶望的内容の誓約を交わさざるを得なかった。

    飯森は七海の縄を解くと、床の上に土下座させ、足を後頭部にグリグリと押し付けて、額を床に擦り付けさせながら、ニヤけた声で言った。

    「さて、ではまず1つ目だ。二度と俺には逆らわない。いいな?」

    「はい……。誓います。二度と、逆らいません……。逆らってごめんなさい…………」

    土下座しているので飯森からは見えていないが、七海の目からは鋭い光が失われ、大粒の涙が溢れていた。声は恐怖と屈辱と後悔と絶望で震えている。

    「次に、感謝の言葉を述べてもらおうか」

    「はい…………」

    言うのか。言うのか、それを。さっきまで死んでも言うまいと必死に抗ってきたのに。でも…… でもっ……!!

    「私の歯を…… 抜いてくれてありがとうございました……」

    「もっと心を込めろ。そしてもっと丁寧に。なんで俺はお前の歯を抜いたんだ?」

    「くぅっ……! 私、イラマチオが苦手で…… ご、ご主人様やお客様のおちんぽに歯を当てちゃうことが多くて…… だから、歯を、抜い…… ふえぇぇ……」

    「泣くな。感謝してるんだろ? なら泣く必要はない」

    「はひ…… ぐすっ…… なので、なので歯を全部抜かれちゃったんですっ! ひくっ おかげで…… どんなに激しくイラマチオされても…… 歯が当たらなく、なりました…… ぐずっ あ、ありがとう、ございました、ごしゅじん、さま…… ひっく」

    「そうか、そんなに嬉しいか。じゃあ今後はもっと激しくしてやらんとな」

    「ひぃっ!!」

    「……そうだろ?」

    「はい…… お願いします………… ひっく」

    「3つ目は…… 今は無理だな」

    光希の縄も解かれていたが、床に仰向けになったまま気を失っていた。

    「4つ目。そいつの名前はペロだ。それ以外の名や愛称で呼ぶことを禁ずる。いいな?」

    七海にとってこれが一番辛かった。この施設に連れてこられて以来ずっと、七海はペロをおねえちゃんと、光希おねえちゃんと呼んできた。ふざけた名前に勝手に変えられても、七海にとって姉の名は光希であり、両親がいなくなった今、光希は唯一の家族であり地獄の暗闇の中で輝く希望の光なのだ。「光希おねえちゃん」と呼べば「七海」と返ってくる。光希の身体がバケモノのようになってしまった今、そのことだけが唯一残った姉妹の絆のような気さえしてくる。それが、なくなる。なくなるのだ。

    いやだ! おねえちゃんはおねえちゃんだもん! 私の大好きな、たった一人の家族! 希望の光! 姉の名は…………

    「う…… うう…… うあああああああ……」

    「泣くな」

    「うわああああああああああああああああああああん!! いやああああああああああああああああああああっ!!」

    「……逆らうんだな?」

    「ひっ!!!!」

    「4つ目は誓約できないということでいいな?」

    裏沢が光希の方へ歩いていく。右手の拳…… 親指だけ突き出してる!!

    「ペロです!! 私のおねえ…… その人の名前はペロですっ!!!!」

    「誓うんだな?」

    「はいっ! これからはペロって呼びます! それ以外の呼び方は絶対しませんっ!!」

    「いいだろう」

    「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」

    割れんばかりの絶叫が、号泣が、狭い地下室を埋め尽くした。

    直後、裏沢が気絶した光希を担ぎ上げてメス犬区画内の医務室へと連れ去っていった。メス犬区画外にメス犬が移動する際にはキャリーケースが用いられるが、区画内の移動であればケースは不要である。

    飯森含め残り5名。それからが地獄だった。

     

    七海は再度全身を縛られて鎖で吊るされ、前後の穴を突かれながら、3倍に増えた鞭をひたすら浴び続けた。穴を突いていた者が果てると鞭打ち役と交代し、暴行は延々と続く。全身鞭痕に埋め尽くされ、まるで豚のようにピンク色に腫れ上がったところで、ようやく床の上に降ろされた。

    次は歯の無い口で物を食べる訓練と称して、5人分の糞を食べさせられた。飯森のは、肛門に口を付けての直食い。他の4人のは、床に排泄されたのを這いつくばって手を使わずに食べていく。柔らかい糞は歯茎でも容易に噛み砕くことができ、ドロドロの軟便になって歯茎や舌や口全体にこびり付いていく。それを必死に飲み込む七海。10日間眠っていたため、飯森の精液以外何も入っていない胃袋が、5人分の糞で満たされていく。臭すぎて、マズすぎて、もうダメ、吐きそう…! でもダメ! 全部食べろっていう命令なんだから。背いたら、医務室にいる裏沢がおね…… ペロの目を……!

    さらには針責め。男たちは、糞カスが散らばった床に上に七海を仰向けに寝かせると、四肢を大の字に固定した上で、細長い針を七海に刺していく。痛い。痛いっ! 乳房、鼻、舌、腕、脚、手の甲、足の裏、肥大化した乳首やクリトリス。最後に飯森が妊娠中のヘソに針を刺すと、七海は狂乱絶叫の末に上下の口から糞尿を撒き散らして失神した。

    失神すら許されず、スタンガンで叩き起こされた七海は、糞を吐いた罰として6人分の汚物を身体に塗りたくるよう命じられた。あまりの悪臭に、スカトロプレイに慣れている調教師たちすら吐き気を催す中、頭の天辺から爪先まで全身糞一色となった七海は、5人の前で泣きながら叫ぶのだった。

    「私は糞人形の七海です! この部屋で飼われている糞犬ペロの妹です! 姉妹揃ってウンコが大好きな変態です! ペロの目の治療が終わってここに帰ってくるまで、糞まみれのままずっとここにいます! 隣の部屋のポチを呼んで、糞犬と糞人形でレズプレイをして過ごしますっ!!」

    もちろんこれも命令で言わされているのであり、逆らえば光希が失明するのは言うまでもない。

    光希の目の応急処置は1時間で終わったが、その後光希はメス犬区画1号室へと移された。ここはメス犬区画の他の部屋よりも大きく、集団調教をするための部屋だ。その部屋の中央で宙吊りにされた光希は、裏沢と会員客十数名に徹底的に暴行された。ペニスの挿入など一切なく、殴られ、蹴られ、鞭でメッタ打ちにされ、蝋燭、針、水責めなどありとあらゆる責めに苦しんだ。それでも光希は自分から謝ることはしなかったし、裏沢たちもそれを求めなかった。3つ目の誓約にあるとおり、七海が光希に謝罪させることになっているからだ。あまりの苛烈な責めに、途中で音を上げるかとも裏沢は思ったが、光希はその後6時間にも及んだ暴行を謝罪なしに耐えきったのだった。

     

    7時間後、息も絶え絶え、全身を紫色に腫らした光希が、裏沢に担ぎ上げられて9号室に帰ってきた。扉を開けた途端、猛烈な糞便臭が襲ってくる。この部屋はいつも汚物の臭いが染み付いているのだが、今はその比ではない。糞便臭に慣れている光希でさえ、思わず嘔吐しそうになるほどだ。

    薄暗い部屋の真ん中で糞色の何かが蠢いていた。手足のある糞人形と手足のない糞犬……七海とポチだ。飯森たちが退室した後も、2人は中継カメラの前で延々と痴態を繰り広げていた。途中で会員客や奴隷たち50余名分の糞便が追加され、スピーカー越しに伝えられる命令に従って、七海とポチは糞の海を這いずり回り、互いの身体を汚し合い、汚物を食べては吐き、食べては吐きを続けた。嗅覚と味覚はとっくに麻痺し、虚ろな目をしながら、糞まみれの双頭ディルドーで互いの糞穴を突き合っていた。

    「ほらよ」

    裏沢は、息を止めたまま糞の海の中に光希を放り込むと、早々に部屋から出た。

    「なな、み……?」

    激烈な糞便臭をどうにか耐えながら、手足がある方の糞人形に向かって話しかける。

    「目、大丈夫っ!? おね…………」

    思わず言いそうになるのをグッと抑える。姉の左目には黒い眼帯が着けられていた。しかし、顔はかろうじて姉だと判別できるくらい歪に腫れ上がり、顔も含めて全身紫色に染まっていた。

    「うん、大丈夫」(まだ奥の方がちょっとズキズキしてるけど……)

    「酷い傷…… 身体じゅう…… ほんとに大丈夫なの?」

    「うん…… 痛くないよ……」(もう感覚ないもの……)

    「よかった…… 無事でよかったよぉ……」

    糞色の涙が糞色の頬を伝う。

    「おねえ……………………ペ……ペロ……………………」

    「うん?」

    「……ペロ」

    おねえちゃんって呼びたい! 今すぐこの汚いのを洗い流して、光希おねえちゃんの胸に飛び込みたい!

    「ペロぉ……」

    でもダメ。撮影中だもの。おねえちゃんって呼んだら……ダメ!!

    「どうしたの? そんなふうに呼ばないで?」

    「ペロって呼べって命令されてるの……」

    「えっ?」

    何よそのバカげた命令…… なんでそんなのに従ってるの? え…… ていうか、なんで七海、あいつの命令に従ってるの!? あんなに強い目で睨みつけてたのに!! なんでっ!!?

    「な、なんで命令に従ってるの? ……七海」

    「……従わなきゃ、もう片方の目も潰すって」

    「!!!!!!!!」

    眼球を潰されるよりも、7時間に及ぶ暴行で受けた苦痛を全て足したよりも、遥かに大きな衝撃が光希を襲った。私の……せい。私のせい!!?

    叛逆に目覚めた七海を守るために、飯森の怒りを自分に向けさせようと思った。飯森やその仲間を煽って煽りまくって、自分を痛めつけている間は七海に手を出さないだろうと。自分は目をくり抜かれても舌を引っこ抜かれても……殺されたって構わないと。なんて…… なんって短絡的で身勝手な自己犠牲なんだ! 七海がそれを黙って見てるわけないじゃないか!!

    私の片目を潰した段階で、あいつは七海に言ったに違いない。もう片方の目を潰されたくなかったら命令に従えと。二度と自分に背くなと。

    なんて…… なんて愚かなんだ私は!! せっかく七海が勇気を振り絞ってあいつに逆らったのに、私が全部台無しにしたんだ!!! 私が…… 私が…… ああ…… ああぁあああああああああああっ!!!