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  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第9章 – 奴隷200日目

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    I:奴隷200日目 – 朝

     

    5人が語り明かした日から1ヶ月少し経った7月6日。七海はいつものように午前6時ちょうどに飛び起きた。爆音ブザーは鳴らなかった。爆音を鳴らすと美海が泣き出してしまうため、七海に埋め込まれたマイクロチップが午前6時に電流を流して七海を叩き起こすという方式になったのである。

    七海は、チップが埋め込まれている右の手首の辺りをさすりながら、寝室を出た。そしてリビングから世話係用の部屋へと向かう。扉を開けると美海と玲香がいた。玲香は、七海と同じように6時に叩き起こされた後、ベビーベッドの中ですやすやと眠る美海の様子を見に来ていたところだった。2人は美海を起こさないよう小声で挨拶を交わす。

    「おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「昨晩もありがとうございました」

    「いえいえ、どういたしまして」

    七海の専属世話係となった玲香は、この小さな部屋を与えられ、夜はここで美海の世話をしていた。七海は毎日朝から晩まで犯されっぱなしの虐待されっぱなしで、それでも僅かな合間を縫って寝室兼育児室で授乳などを行うのだが、夜は毎日気絶したように眠ってしまう。だが、美海の方はそんな事情はお構いなしに深夜でも泣き出してしまうため、夜は玲香の部屋に美海を預けることになったのだ。玲香自身も七海ほどではないにせよ毎日過酷な目に遭っており、深夜に美海の面倒を見るのは大変だったが、それでもなんとか踏ん張っていた。

    踏ん張れるのは、同居人のおかげでもあった。5人で語らったあの日の翌日から、陽葵と今日子もこの部屋で寝起きすることになったのだ。深夜の美海の世話は、その日3人の中で体力に最も余裕がある者が行うことになり、玲香の負担は少しだけ減った。だが、玲香にとっては話し相手ができたことの方が嬉しかったし、それは仁科母娘にとっても同様だった。

    しかし今朝、玲香のベッドの隣にある二段ベッドに母娘の姿はない。玲香は七海とともに暗い顔で奴隷用のトイレへと向かった。773号室には奴隷用トイレと会員客用トイレがあり、両者は壁を隔てて隣り合っていた。会員客用のトイレは施錠されていて奴隷たちは通常入れない。

    「ぁぇ……」

    「かひゅ……」

    母娘はトイレの中にいた。壁から上半身が生えていた。壁の向こうは客用トイレである。客用トイレは、会員客が寝起きする宿泊区画の一角にある男性用トイレと扉1枚で繋がっており、773号室の玄関を通らずに行き来できるようになっていた。母娘は、腰の部分が壁に埋め込まれ、下半身を客用トイレに晒したまま、一晩を過ごしたのだ。

    母娘の目の前には大きなモニターが設置されており、壁の向こう側の惨状がリアルタイムで映し出されていた。 ……まるで小便器のように壁から生えた下半身は、鞭打ちで真っ赤に腫れ上がった上に大量の精液と尿で汚れきっており、肛門の真下の床の上には、それら汚液と糞便が大量に積もっていた。

    これは罰だった。前日の午前中、陽葵は堀田の鞭を受けながら飯森のペニスを口で奉仕していた。しばらくして飯森がイラマチオを始めると同時に堀田の鞭が陽葵の大陰唇を直撃し、陽葵は堪らず飯森のペニスを噛んでしまったのだ。JSPFの奴隷である陽葵は、抜歯に向けてのカウントが1つ進んでしまったわけだが、これを取り消すよう今日子は飯森に懇願した。そして娘と同じ仕打ちに耐えられればカウントを取り消すと言われ、今日子は必死に飯森のイラマチオに耐えたのだが、堀田の鞭がクリトリスを強打した瞬間、今日子もまた歯を当ててしまい、結局母娘はどちらもカウントが進む結果となってしまった(陽葵はあと1回、今日子はあと2回で1本抜歯)。しかも、抜歯はあくまでJSPFの規則であって、ペニスを噛んだことへの罰は別に用意すると飯森はニタニタ笑いながら言い、母娘を壁に埋め込んだまま一晩放置したのである。

    なお、壁の部分には目立たないようにクッションが置いてあり、妊娠7ヶ月目の今日子の腹に負担がないよう、一応の配慮がなされていた。

    深夜だというのに、宿泊客たちはひっきりなしに「小便器」を使った。下半身の感覚は次第になくなり、母娘はいつの間にか気絶。6時になって強制的に起こされたものの、意識は朦朧としたままだった。

    「2人とも大丈夫っ!?」

    七海が駆け寄る。その時、母娘の身体が前後に揺れた。

    「ぅあ…… ひぅっ……」

    「らめぇ…… はひ……」

    宿泊客が朝イチの小便を母娘の肛門=小便器の中に注ぎ始めたのだ。母娘の肛門は一瞬たりとも尿を留めおくことができず、ペニスが抜かれると同時に糞便カスと混じって茶色くなった汚液が噴き出して、床に散らばっている汚物の上に降りかかっていく。

    モニターに映し出される、あまりに不潔極まりない、異常な光景。外の世界の女性が見たら間違いなく嘔吐してしまうだろう。だが七海も玲香も動じない。七海も玲香も既に何度か体験しているからだ。ただただ、母娘が心配でならなかった。

    そのうち、母娘の身体が大きく揺さぶられ始めた。モニターを確認するまでもない。肛門に排尿した男たちが膣を犯し始めたのだ。

    「んんっ…… ひゅっ……」

    「あひぇ…… うあぅ……」

    母娘の反応は微弱だが、それでも先程に比べると色艶が感じられる。こんな状況でも快感を得てしまうほど、母娘の身体は開発が進んでいるのだ。

    「もうやめたげてよ……」

    七海が小さな声で呟く。だがどうしようもない。母娘は壁に固定されていて、助け出すには飯森が持っている鍵が必要だが、飯森は8時にならないと来ない。男たちを止めようにも、客用トイレは施錠されていて入れない。どうしようもないのだ。それどころか、母娘にはさらなる地獄が待っていた。

    ……朝食である。

    七海と玲香、後に合流した仁科母娘の計4人は、773号室で生活するようになってからは他の奴隷たちとは完全に別行動を取るようになったのだが、食事は相変わらず流動食であった。新たな部屋にはキッチンも設けられているものの、置いてあるのは菓子やつまみ、コーヒー・紅茶・酒類などで、これは会員客の軽食用であり、奴隷の4人が飲食することは固く禁じられていた。

    玲香は、トイレの床の上に犬用のエサ入れを2つ置いてそれぞれに1回の流動食を流し入れると、エサ入れの上でしゃがみ込み、今日子の流動食の上で半分だけ糞便を排泄し、次いで陽葵の流動食の上で残りをぶち撒けた。 ……前日にお仕置きを受けた者は、罰として翌日の朝食が糞便入り。その規則は今も変わらないのである。

    玲香は続いて、壁際に置かれた棚の中から薬品の入った小瓶を1つ取り出して蓋を開け、スポイトで少しだけ中の液体を吸い取ると、再びしゃがんでエサの上に数滴ずつ垂らした。そして、母娘の顔の前に可動式の台を持って行くと、出来上がった朝食を母娘の口元に置いて静かに言った。

    「陽葵、今日子、エサよ。いただきなさい」

    「「…………いただきます」」

    朦朧とした意識と微かな快感の中、母娘は躊躇うことなく汚物の中に顔をうずめた。手は壁の中に埋まっており、母娘は口だけを使って汚物を咀嚼し飲み込んでいく。食糞のペースは、以前茶碗6杯分の汚物を僅か9分で平らげた七海とは比ぶべくもなかったが、それでも母娘は拒否したり吐き出したりすることなく、ゆっくりゆっくり朝食を食べていった。

    その間も男たちは休むことなく母娘の膣を犯し続けた。立ちバックの状態で固定され、下半身を好き勝手犯されながら糞便入りの流動食を食べる。カプセルベッドで生活していた頃の夕食と、状況はほぼ同じだ。違うのは疲労の度合いである。カプセルベッドでの夕食は1時間強で、その前に午前4時間・午後4時間の計8時間の調教があった。対して、母娘は昨日の23時から7時間ぶっ通しで犯され続け(その間断続的に失神)。昨日も1日じゅう奉仕していたのだから、母娘ともに昨日の朝8時からほぼ丸1日犯され続けていたことになる。もう体力の限界だった。

    「「んあぃあああっ!!?」」

    だが、汚物と格闘しているうちに母娘の疲労と眠気は急速に消え去っていった。玲香が混ぜた液体は、カフェインその他の成分が合わさったJSPFオリジナルのアッパー系の薬物であり、依存性のない安全な代物ではあるものの、そこらの栄養ドリンクとは比較にならぬほど強力なものであったのだ。意識が晴れ渡るにつれて下半身の快感は急激に増していき、一方で嗅覚と味覚も研ぎ澄まされていく。快と不快の狭間で悶絶しながら、母娘は十数分かけて汚物を平らげたのだった。

    他方、七海と玲香は、母娘がエサを食べ始めると壁尻部屋から離れ、自分たち用の流動食をエサ入れに流し込みつつダイニングへと向かった。会員客用の立食テーブルの脇にある専用のスペースで四つん這いになり、エサ入れを床に置くと、壁に向かって朝の挨拶をする。壁には床から20cmくらいの高さの所に小型カメラが埋め込まれていた。

    「皆様おはようございます。飯森則夫様に飼われている奴隷の七海です」

    「皆様おはようございます。七海の専属世話係の玲香です」

    「これから奴隷の朝ごはんをお見せします。豚畜生よりも浅ましい下品なメス豚が、手も使わずにエサを食い散らかす様をご笑覧ください」

    「「…………いただきます」」

    七海は、わざと口を開けて、歯のない口内をカメラに晒してから、流動食の海に口を突っ込み、グチャグチャ音を立てながらエサを歯茎ですり潰していった。 ……なんて下品で不快で屈辱的な音なんだろう。

    飯森は所謂クチャラーだった。七海は、幼い頃から伯父が食事の際に発するこの音が堪らなく嫌いだった。それ故七海は常に口を閉じて静かに咀嚼してきたし、それはJSPFに連れて来られてからのカプセルベッドでの食事の時も同じだった。不味い流動食や上にかかった糞便に悪戦苦闘しながら、下半身を激しく犯されながら、それでも七海は音を立てないよう食べてきた。調教時に音を立てて糞便を食べるよう命令されることがたまにあり、せめて朝夕の食事の時くらいはあの不快な音を発したくなかったのだ……。

    なのに、新部屋に移って以来、七海はクチャラーになることを強制された。食事の前に屈辱的なことを言わされた挙げ句に、クチャクチャグチャグチャと不快な音を立てながら、豚のようにエサを食い散らかさねばならない。隣の玲香の咀嚼音も不快だ。今日は玲香1人だが、仁科母娘も加わって4人の咀嚼音が奏でる不協和音のおぞましさといったら……!

    しかもその様子を常時撮影されるのだ。映像は宿泊客の部屋のテレビにリアルタイムで流れている。この施設には宿泊用の部屋がいくつあって、何人が泊まっていて、そのうち何人がテレビを見ていて、何人が七海と玲香の朝食風景にチャンネルを合わせているんだろう。全くわからない。みんな寝てたらいいのに。でも見てる。絶対見てる。ご主人様も堀田様もみんな見てる! 口に嘲笑を浮かべながら見てる! さすが豚は食べ方も下品だとか勝手なことを言いながら、瞬きもせずに見てる……!!

    ……無人のダイニングには下品な咀嚼音だけが響き渡っている。その音を、その姿を、大勢に聴かれ、見られている。そう思うと七海の目から悔し涙が溢れた。人前で裸を晒すことも、豚マネ芸や脱糞さえも平気になった筈なのに。なのに、この音を聴かれるのがものすごく恥ずかしい。悔しい。自分がいよいよ卑しい豚に成り果ててしまったような気がして、恥ずかしくて悔しくて、悲しくて堪らない!

    これなら男たちの前でやった方がマシだ。男たちの前でやれば、マゾの血が騒いで、羞恥心や屈辱が興奮や快感へと勝手に変換されるに違いない。だが相手が無機質なカメラだからか、いつまで経っても興奮や快楽はやって来ない。カメラの向こうに男の視線があるとわかっているのに。 ……下品な音を立てている自分が悔しい。下品な音を聴かれていることが恥ずかしい!

    その思いは玲香も全く同じだった。2人は羞恥と屈辱に耐えながら激マズ流動食(糞便なし)を速攻で片付け、床の上に飛び散ったカスを舌で全て舐め取ると、エサを与えてくれたことに対する謝意をカメラに向かって述べ、最低の朝食を終えたのだった。

    壁尻部屋に戻ると、母娘はまだ糞便入り流動食と格闘していたので、七海と玲香は、美海の世話と身体の洗浄を2人交互に行った。その後三度壁尻部屋に行くと、母娘は大声で喘いでいた。

    「ああん♥ おちんぽ! もっと! 陽葵のうんちの穴、もっと突いてぇっ! んひゃああっ♥」

    「いいっ♥ ケツまんこっ! ああっ♥ もっとくださいっ♥ もっと汚してぇ! ああああっ♥」

    空になったエサ入れには未だ糞便のカケラが残っており、母娘の鼻のすぐ下で尚も強烈な悪臭を発していたが、薬物で覚醒した母娘はもはや気にも留めず、狂ったように快楽を貪り続けた。七海はエサ入れを洗いながら、親友とその母親の狂声を、悲しさ半分、羨ましさ半分で聞いていた。彼女の股間は、綺麗に洗った直後にも関わらず、ぐしょぐしょに湿っていた……。

     

    II:奴隷200日目 – 午前

     

    午前8時。玄関が開いて、飯森、堀田とキャリーケースを持った裏沢が入ってきた。リビングでケースを開ける裏沢。途端に強烈な糞便臭が辺りに充満する。

    光希はこの1ヶ月でさらに痩せ細った。肋骨だけでなく骨盤や肩甲骨、背骨までがくっきりと浮き出ており、肌は白を通り越して土気色。抜歯によって痩けていた頬はさらに落ち窪んで、老婆というより瀕死の病人といった様相だ。今や入ってくるより出ていく方が圧倒的に多く、日に2回の点滴でどうにか栄養分を補っている状態であった。

    「おはよう七海、玲香さん」

    「おねえちゃん、おはよう」

    「おはよう、光希」

    それでも光希は七海と玲香を心配させまいと気丈に振る舞い、2人もなんとか涙を堪えて光希に優しく語りかけた。

    一方、飯森と堀田は壁尻部屋に向かった。母娘は相変わらず嬌声を上げていた。

    「反省したか? 2人とも」

    「はいっ♥ 反省しましたっ♥ もう二度とおちんぽ噛みませんっ♥ 許してくらはいっ♥ ああんっ♥」

    「私もっ♥ 粗相をしてしまって申し訳ござ……ひうっ♥ 申し訳ございませんでしたっ♥ ひゃうっ♥」

    「あまり反省しているように見えんが…… まあいい。今からお前たちの口を使ってやるから、反省を態度で示せ」

    「あいっ♥ おちんぽ♥ おちんぽなめましゅ♥ しゃぶりましゅ♥ ひゃあああっ♥」

    「今度は絶対噛みませんので…… 私の喉まんこ、お使いくださいませ♥ あああっ♥」

    そうして、再びイラマチオが始まった。壁の向こうでは男たちが猛烈な勢いで膣を責めている。肛門にもバイブがねじ込まれている。壁のこちらでは飯森と堀田が、陽葵と今日子の頭を両手で掴んで猛烈な勢いで喉穴を突いている。先程食べた糞便入り流動食が全てリバースしてしまいそうな勢いでの激しい抽送。それでも2人は、凄まじい苦痛と吐き気、そして快感に耐えながら、舌と唇と喉を使って猛然とペニスに奉仕していく。 ……歯を当てないよう神経を研ぎ澄ませながら。

    薬物のおかげであろう。先程までの朦朧状態のままだったら、集中力が続かずに再び噛んでしまって、陽葵はカウントが5回に達していたに違いない。苦痛と快楽に翻弄されながら一心不乱にペニスに奉仕する2人の姿はまさにマゾ奴隷そのもの、そこにイジメっ子やキャリアウーマンの面影は、微塵もなかった。

    「「ぶもおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」

    やがて飯森と堀田はほぼ同時に喉奥で射精し、母娘は罪を許されたのだった。

    母娘はようやく壁から解放され、風呂場で身体を洗うことを許可された。その間、七海と玲香は解錠された扉の向こう、客用トイレで這いつくばり、それぞれ陽葵と今日子の下半身があった場所の床の上に積もった汚物を口で処理させられた。冷えた糞便と尿と精液と愛液の混合物は、身の毛もよだつ臭いと味、見た目であったが、2人は無言のまま食べ進めていった。 ……下品な音を立てながら。膣穴を飯森と堀田に犯されながら。

    「「ひうぅうううううっ!!!!」」

    七海と玲香が床の上の汚物を食べ切った直後、飯森と堀田も限界に達した。2人は射精直前に膣穴からペニスを抜くと、汚物があった場所に大量の白濁液を発射した。

    「汚物はほぼ平らげたようだが、まだカスが残ってるぞ。ザーメンと一緒に全部舌で舐めとれ。ちり紙ども」

    「……はい、ご主人様」

    「かしこまりました」

    七海と玲香は、四つん這いのまま再び床に舌を這わせ、飛び散った白と茶色の汚物を処理していく。 ……冷めた糞尿に比べれば温かい精液の方がまだマシだと七海は思った。いや、むしろ美味しい……かも? 七海は一瞬そう思ったが、直後、精液を美味しいと感じるようになってしまったことが無性に悲しくなった。悲しくて泣き叫びたい。こんなことしたくない。私はちり紙じゃない! ……七海はそれらの想いを全て封印して、ただひたすら薄汚い便所の床を舐め清める。トイレットペーパーに、ちり紙になりきる。身体の奥が熱い。感じてる。こんなことで私、感じてる。 ……最低だ、私。

     

    しばらくして身だしなみを整えた仁科母娘が客用トイレに入ってきた。母娘は、自分たちが出した汚物を七海と玲香が「掃除」してくれたことを知って驚愕し、そして謝罪した。自分たちが出した汚物は誰かが掃除しなければならない。当たり前のことなのに。完全に失念していた。昨日の朝から24時間汚され続けた身体を洗うことしか頭になかった。シャワーを浴びて、湯をがぶ飲みして、全身を洗って、膣や肛門の中も綺麗にして、髪を乾かして、整えて、歯を磨いて、爪を切って…… そんなことを悠長にやっている場合ではなかったのだ。

    七海と玲香は気にしてないと言ってくれたが、飯森は、七海と玲香に片付けを押し付けて自分たちだけ綺麗になるとは何事だ、と母娘を責めた。陽葵はさすがにカチンと来て、「あんたが洗ってこいって言ったんじゃない」と言い返しかけた。が、ここで反論してもさらなるお仕置きが待っているだけだ。陽葵は目を固く瞑り、飯森に対する怒りと七海に対する罪悪感で全身を震わせながら、喉まで出かけた反論の言葉をなんとか飲み込んだ。

    陽葵と今日子は、七海と玲香の口にそれぞれ指を突っ込んで強制嘔吐させ、直後に口づけして汚物を口移しで飲むよう命令された。自分たちの汚物なんだから、人に頼らず自分たちで処理しろというわけだ。七海と友達になる前の陽葵だったら全力で拒否していただろう。あれから3ヶ月近くが経ち、陽葵も今日子もこのような異常な行為に慣れつつあった。だがいくら慣れても、そんな気持ち悪いモノを美味しいなどと思えるはずがない。せっかく湯をがぶ飲みしたのに、またすぐこうなるのか。もうイヤ。こんな毎日、ホントもうイヤ……!!

    「七海、ごめんね。汚いモノ食べさせちゃって…… アタシが食べるから出して……」

    「うん…… あぁぁぁぁぁぁ……」

    膝立ちの状態で目を閉じ、口を大きく開ける七海。陽葵は指をそっと3本突っ込んで、喉の方をゆっくり掻き回した。七海がすぐにえずき出したので、陽葵はすぐに指を引き抜いて自分も膝立ちになると、七海にキスをした。友達になって以来何度も七海とレズプレイをしてきた。キスも何度もして、互いに舌をまさぐり合って唾液を飲み合ってきた。でも嘔吐物を口移しで飲むだなんて。最低…… サイッテー! 何考えてんのよ、このキモハゲオヤジ!! ……でも。でもやらなきゃ。命令なんだから。奴隷なんだから。それに、自分で出したモノの後始末を七海にやらせるのは、やっぱり良くないと思う。いやだけどやらなきゃ。いやだけど。いや…… いや…… いやああああっ!!

    「「げぶえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」」

    「「うぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」

    七海と玲香はほぼ同時にリバースし、陽葵と今日子はそれを飲んでいく。口から口へ流れていくので臭いをあまり感じないのは幸いだが、味の方は…… 筆舌に尽くしがたいおぞましさだった。それでも飲んだ。飲み続けた。吐き返しそうになるのをひたすら耐えた。ここで吐いたらもっと酷いことされるに決まってる。やだ! そんなんやだっ!!

    胃の中身を半分くらい残した辺りで七海は嘔吐を止めた。飯森の命令は、七海が食べた汚物を陽葵に移すこと。朝食の流動食まで陽葵に食べさせたら命令違反になるかもしれない。もちろん汚物と流動食は胃の中で既に混じり合ってしまっているから、汚物だけを吐き出すのはもはや不可能だ。それでもせめて分量だけでもということで、七海は半分吐いたところで嘔吐を止めたのだった。横で吐いていた玲香も、七海に合わせて嘔吐を止めた。そして4人は最悪の後味を忘れたいかのように、舌を絡めてディープキスをし始め、飯森はニヤニヤしながらその一部始終を眺めていた。

    キスがさらに激しさを増した時、トイレの中に大勢の男たちが入ってきた。8時を大幅に過ぎてしまったが、飯森と堀田による午前の合同調教が始まったのだ。合同調教は、七海が773号室に移ってすぐの頃は2対5で行われていたが、調教は次第に過激化し、ペニスが2本では足りないことからエキストラとして宿泊中の男性客にも参加してもらうことが多くなっていた。今朝もそうで、飯森は32人の男性客に事前に声を掛けていたのだ。

    4人は、壁に並んだ4つの小便器に1人ずつ座るよう命じられた。左から玲香、七海、陽葵、今日子の順である。4人は小便器の奥に尻を押し込み、肩をすぼめて上半身を小便器の中に嵌め込んだ。その状態で手と足が固定され、4人は身動きを封じられて4基の「便器」となる。32人の男たちがさっそく「便器」の前に列を作った。

    男たちは何も言わずに「便器」に向かって小便を放っていく。「便器」は口を大きく開けて待機しているのだが、男たちは構わず身体中のあらゆる場所に小便を引っ掛け、最後に思い出したように未だ放尿中のペニスを口の中に押し込んで最後の1滴まで搾り出していく。放尿が終わったら、「便器」はペニスを舌で舐め清めながら言うのだ。「小便器をご利用いただきありがとうございました」と。4人ともこのような扱いには慣れているが、それでも新参の母娘の顔には嫌悪と絶望が色濃い。

    8人が放尿を終えると、1人目の男に戻ってフェラ奉仕となる。身体を覆う尿素がアンモニアに分解されて、どんどん臭いがキツくなる。だから嫌なのに。全部飲んでしまった方が楽なのに。排出されたての尿はまだそれほど臭くないが、放置するとどんどん臭くなるということを奴隷たちは経験上知っている。だからこそすぐに飲んでしまいたいのに。男たちの方もそれを心得ているから、わざと口を外したのだ。奴隷たちは、ペニスで口を塞がれて鼻で息をせねばならない状況の中、悪臭を我慢しながら狭い小便器内で首を激しく振って、ひたすらペニスに奉仕していく。

    「むぷうううううう!」

    最も早く男を射精に導いたのは七海だった。七海の歯茎奉仕は既に熟練の域に達しており、歯茎と舌、唇や喉まで全て連動させながら、高速ピストンでペニスを責め立てる。百戦錬磨の男たちもこれには敵わず、あっという間に限界に達するのだった。

    続いて玲香、やや遅れて今日子、かなり遅れて陽葵が精液を搾り取った。陽葵が未だ飲尿・浴尿が苦手であると知っている男たちは、昨晩から水分摂取を控えた上で、濃縮されたオレンジ色の小便を身体中に引っ掛けていった。それが時間とともに強烈なアンモニア臭へと変わり、陽葵の集中力を奪ったのだ。 ……今日は朝からこんなんばっかりだ。もうやだよ、こんなん。普通にセックスしてよ。普通にフェラさせてよ!

    小便器の下には、直径10cmを優に超える特大肛門プラグを嵌めた光希が蠢いていた。床の上に飛び散った小便を舐め取るのが役割であり、「7本足」で這い回りながら長い舌で汚れを舐め取っていく。光希は、時間が経ってアンモニア臭のキツくなった小便すら美味しいと感じるまでになっており、心の中で陽葵に頑張ってと呟きながら、陽葵の周りに飛び散るオレンジ色の汚液を美味しそうに啜っていった。

    ……七海が8本のペニスに奉仕を終えた時、玲香は7本目を終えたところ、今日子は7本目をしゃぶり始めたところ、陽葵は6本目に奉仕中だった。飯森は、奉仕が終わった奴隷は休んでいるように言ったが、手足も動かせない中、強烈なアンモニア臭に耐えながら休むくらいなら、フェラ奉仕を続けて気を紛らせた方がマシだ。もっとゆっくり奉仕すればよかった。そんな想いで七海は主人の方を見たが、飯森は七海の視線の意味を正確に読み取りつつも、敢えて無視してニヤニヤしながら七海の顔を観察し続けたのだった。

    やがて陽葵が8本目の性欲処理を終え、4人はようやく拘束を解かれて小便器から抜け出した。陽葵以外の3人は褒美としてセックスが許され、ビリだった陽葵は罰として3人の身体に付着した小便を全て舐め取るよう言われた。

    3人は腕を掴まれて立ちバックの体位で膣や肛門を突かれ、陽葵はまず近くにいる母と玲香の身体に舌を這わせていく。小便に汗が加わってにがしょっぱい。まずい。くさい。気持ち悪い! 母と玲香は長髪なので、身体の汚れを舐め取っても、たっぷり小便を吸い取った髪から常に汚液が滲み出てくる。仕方なく、両手で髪を雑巾のように絞り、出てきた汚液を口に含んでいく。たまらなくまずい。ありえないほどくさい。もういや。こんなのいや! でもやらなかったらもっとヒドいことさせられる…! やだ! それもイヤ! もうイヤっ! いやああぁっ!!

    「もうやだあぁぁっ! うわああああん!! ぺろっ… ひくっ!」

    陽葵はついに大声で泣き出してしまったが、嗚咽しながらも舌は動かし続けた。小便が染み込んだ自分の髪のように、陽葵には奴隷根性が既に心の奥底まで染み付いていた。歯向かったら酷いことをされるという恐怖だけでなく、命令どおりにしなくてはという奴隷的思考が陽葵を無意識のうちに突き動かしていた。

    「陽葵…… ひまりぃ…… ああんっ」

    娘に身体を舐められながら、今日子はそれを察していた。そして自分もまた、同じように命令に従って腰を振りながら肛門を犯されていた。自分も娘も、もうすっかり奴隷に成り果ててしまったことが悲しくて、自分の身体が臭くて、ケツまんこが気持ち良くて、あまりに気持ち良くて、今日子は大粒の涙を流しながら嬌声を上げた。

    光希も小便を舐め続けた。床を這いずり回りながら長い舌で器用に床を舐め磨いていく。3人の身体は陽葵が舐め清めなければならない。それを勝手に手伝ったら陽葵が罰せられる。だから手伝わない。そのかわり、髪から絞り取った時などに床に落ちた小便を舐め取っていく。どうせ後で床を綺麗にするよう誰かに命令が行くのだ。その前に舐め取ってしまおう。 ……どれだけ痩せ衰えようと、光希は光希だった。愛する妹と、もう1人の姉と、妹のたった1人の親友と、そのお母さん。この4人を守るためなら何でもする。調教の邪魔をして、かえって4人に害が及ぶことがないよう気を配りながら。光希は残り少ない体力と思考力の全てをそこに注ぎ込んでいた。

    七海は陽葵のことを心配していた。今日子と玲香の次は自分の番。でも、できれば陽葵の負担を減らしたい。だって陽葵は飲尿が苦手なんだから。それ以上に、陽葵は七海にとって、とても大切な存在なんだから。そのためにはどうしたらいいか、七海は下半身から来る猛烈な快楽に耐えながら必死に考えた。そして陽葵が今日子と玲香の身体を舐め清め終わるのを待ってから飯森に話しかけた。既に膣と肛門に1発ずつ中出しされる程度の時間が過ぎていた。

    「ご主人様、陽葵の身体は私が綺麗にしてもいいでしょうか。その…… 臭いですし。自分では背中は舐められないですし。次の調教までに誰かがやんなきゃならないなら、私にやらせていただきたいんです。 ……ダメ……ですか?」

    飯森は感心した。

    七海は、泣きながら汚液を舐め続ける友人を心配し、自分の身体を綺麗にしてくれる礼も兼ねて、自分で陽葵の身体を舐め清めたいのだ。だが直接それを言っても許可は下りない。放っておくと臭いから、自分では背中は舐められないから、次の調教に支障が出るから。男たちや陽葵の身になって物事を考え、もっともな理由を見つけてくる。

    しかも、七海は陽葵の隣の小便器に固定されていたのに、小便器から解放されるといつの間にか陽葵から離れた位置に移動して、陽葵が最後に七海を舐めるように仕組んだ。七海は陽葵とレズプレイをしながら互いの汚れを舐め取り合いたいようだ。そうして自分の身体に付いている汚れもちゃっかり自分で舐め取って、陽葵の負担を減らそうという魂胆だろう。実に賢い。

    だが七海には裏がない。楽をしようとか、貸しを作ろうとか、そういう汚い思惑が微塵もない。今回の発言の底にあるのは友情、ただそれだけだ。だが、奴隷が主人の命令以外のことをやるというのは、お仕置きのリスクがあり、勇気が要る行為だ。七海は奴隷である自分でも許されることを必死に考え抜いた上で、勇気を振り絞って主人の許可を求めているのだ。期待と憂いが混ざった、あの独特な表情でこちらを見つめながら、控えめに、だが誠実に。ああ、これはもう、許可せざるをえないではないか……!

    「ああ、いいぞ」

    「ありがとうございます、ご主人様」

    七海は深々と頭を下げると、陽葵のところへ向かい、彼女を抱き締めた。そして消え入るような小さな声で言った。

    「次は私の身体、キレイにしてくれるんだよね? ごめんね? でも、ありがとう、陽葵。あなたの身体は私がキレイにするね?」

    「ななみぃ…… ぐすっ」

    「じゅぞぞぞぞぞっ! ずずずーっ! ごくんっ!」

    「七海…… ななみ…… れろっ…… じゅずずずっ!」

    「ひまりぃ…… じゅるっ! ちゅぱっ! ずぞぞぞっ!」

    七海と陽葵はシックスナインの体勢になって小便を吸い取っていく。七海は何も言わずに自分が上になると、腰をひねりながら自分の身体に付いた小便を陽葵の身体の上に振り落とし、元々陽葵の身体に付着していた分と合わせて猛然と舐め取り始めた。ショートカットの自分の髪から小便を絞り取り、次いで長髪の陽葵の髪も絞っていく。陽葵の臍の中に溜まった小便も口を付けて吸い上げ、顔、首、胸、脇、腹、股間、肩、背中、腰、尻、その他ありとあらゆる部位を、下品な水音を立てながら素早く、だが入念に掃除していく。

    陽葵は呆気に取られていた。自分が母や玲香に対して行った掃除とは全く違った。下品な音を立てて男たちを喜ばせながら、陽葵の身体に付いたぶんだけでなく、七海自身の身体に付いたぶんまで器用に掃除していく。そのあまりの手際の良さ! 飲尿に対する躊躇の無さ!

    そして、2人の足元では光希が床を舐めていた。七海が激しく動くことで、七海の身体に付いていた小便が、陽葵の身体にだけでなく周囲の床に飛び散っていたのだが、光希は床に飛散したもののみを舌で掃除していく。姉妹は事前に相談することなく自然に役割分担しながら、陽葵がこれ以上つらい思いをしなくて済むようにしてくれているのだ。

    陽葵は、目頭が熱くなるのを感じていた。友情と感謝と罪悪感と、それ以上の何かと。様々な感情がごちゃごちゃになって、そして溢れた。もう止まらなかった。

    「七海っ! 光希お姉さんっ!」

    陽葵は堪らず2人に抱きついた。名前以外の言葉が出てこず、ただ強く抱き締めた。3人の身体にはまだ小便が残っており、光希の身体には糞便すら付着していたが、そんなことは全く気にならなかった。陽葵は七海にキスし、次いで光希にキスをした。口内は小便の味と臭いしかしない。だがそれでもいい。無二の親友に、友情以上のよくわからない感情を伝えるために。余命幾許もない病身に鞭打って陰ながら助けてくれた親友の姉に心からの感謝を伝えるために。陽葵は泣きながら2人の口に舌を入れ、夢中で掻き回した。そしてそのまま感極まってしまい、陽葵はキスだけで軽く絶頂を迎えた。姉妹は細かく震える陽葵をそっと抱き締め、震えが止まるまでそのままでいた。

    玲香と今日子も、3人の抱擁に胸が熱くなっていたが、飯森と堀田と32人の男たちも別の意味で高ぶりを感じていた。この3人を、いや5人を、15個の穴を、滅茶苦茶に嬲り回したい。犯し抜きたい。小便ではなく精液で身体を白く染め上げたい!

     

    34人の男たちは、ホースの水を5人にぶち撒けて小便を流し去ると、それからの2時間、トイレの中でひたすら5人を輪姦し続けた。トイレの床で、小便器の中で、大便器の上で、洗面器の鏡の前で。絶えることなく3つの穴を犯され続け、光希を除く4人は頻繁に絶頂し、特に敏感な七海は途中から絶頂しっ放しになった。

    光希の肛門からは栓が抜かれ、役立たずの膣と肛門にシリコン製の大きなオナホールが突っ込まれた。そして男たちはオナホールの中にペニスを挿入していく。あまりに屈辱的で非人間的な行為。だが、これを屈辱と感じるような人間的な心を光希は既に失っていた。ペニスのピストンに合わせてオナホールがモゾモゾと動くのが気持ち良く、絶頂に達するほどではなかったものの、光希は歯茎でペニスをしごきながら、久々の快楽を味わった。

    2時間後、ようやく午前の調教が終わった頃には、凄まじい量の精液で5人とも全身真っ白になっていた。仁科母娘は互いに強く抱き合ってキスをしながら精液と唾液を交換中。光希は倒立のような体勢になって洋式大便器に頭を突っ込んだまま気絶している。途中何度か美海の世話のために抜け出した玲香は一番精液量が少なかったが、それでもトイレの床にうつ伏せに倒れてゼェゼェと荒い息を吐いていた。

    最も多くの白濁液を受けたのはやはり七海で、トイレの床の上で尻だけを突き出して四つん這いのまま失神しかけていたが、飯森が近づいてきたのを見ると、気合でなんとか立ち上がり、フラフラになりながら頭を下げて言うのだった。

    「調教ありがとうございました、ご主人様」

    七海は気を失っている光希を起こすと、玲香や仁科母娘とともに奴隷用トイレへと戻り、その横にある風呂でシャワーを浴びて汚れを落とした。そして5人一緒にダイニングで昼食を摂る。もちろん流動食である。朝と違ってダイニングには男たちが何人もいて、人間用の軽食を食べながら談笑している。その脇で、奴隷たちは四つん這いになってクチャクチャ下品な音を立てながら流動食を貪り食うのだ。

    男たちは気まぐれで奴隷たちの膣や肛門を犯しては、流動食の上に精液や小便をぶっかけていく。なんて最低の食事だろう。特に仁科母娘は屈辱と羞恥のあまり涙を流している。七海も、こういう扱いは木下家で調教されていた頃から受けていたとは言え、やはり悲しかった。しかし、ペニスのもたらす快楽が、奴隷たちの中にあるマゾのスイッチを強制的に点灯させていく。身体の奥底が熱くなっていく。男たちに犯されながら、四つん這いで手も使わず、精液や小便のかかった激マズの流動食をクチャクチャと食い散らかす。なんて哀れで惨めで下品な生き物なんだろう。そうやって自己を嫌悪することにすら快感を覚えてしまう。やがて七海、陽葵、玲香、今日子の順で絶頂に達し、彼女たちは無様なイき顔をカメラに晒すのだった。

    光希は食欲が一切なかった。が、4人に心配させないよう無理やり流動食を食べた。

     

    III:奴隷200日目 – 午後(1)

     

    午後は集団調教である。以前は中央ホールで行われていたのだが、七海の出産以降は773号室で行われることになった。もっとも、午前の合同調教では今朝のようにエキストラが呼ばれることが多くなったし、光希は午後も9号室には戻らずに引き続き一緒に調教を受けることになったため、午前と午後の差は殆ど無くなりつつあった。

    今日の集団調教の場所は、教室だった。

    773号室は、元は200畳以上の広大な空き部屋をパーティションで細かく区切ってできており、寝室やリビング、風呂にトイレといった居住空間を除くと、あとは全て調教部屋であった。当初、調教部屋は6つしかなかったのだが、会員客の要望に応える形で順次追加されていき、今やその数は20を超えていた。今も新規増設工事中の部屋が3つ、リフォーム中の部屋が5つある。中身も、JSPFの標準的な調教用個室と同じものから、教室、和室、病室、酒場、拷問部屋など実に多彩だ。

    中でも昨日完成したばかりの教室は、堀田理事長による設計・監修のもと、七海が在籍していた1年A組の教室が忠実に再現されていた。窓の部分には全面に大型モニターが嵌め込まれて、実際と同じ風景を映すなど、細部に至るまで凝りに凝っていて、椅子と机は、なんと七海と陽葵が使っていたものをそのまま運んできていた。

    七海と陽葵は呆気に取られた。午後1時になったので、一昨日までは存在していなかった引き戸を言われるままに開けてみたら、いきなり教室に出たのだ。懐かしい場所。懐かしい空気。そう、匂いまで一緒だ。もう二度と戻ることはないと思っていたあの教室に、七海は戻ってきたのだ。

    もちろん異なる部分もある。七海と陽葵以外の席には学生服を着た男たちが座っている。中年男や老人までもが学生服に身を包んでいる状況は異様で、ある種滑稽にも思えたが、七海も陽葵も笑うどころではなく、あまりに想定外の状況に言葉を失い、呆然と立ち尽くしていた。

    すると、スーツ姿の飯森が現れた。

    「驚いたか? お前たち、これを着て自分の席に座れ。場所は覚えてるな?」

    「「…………」」

    覚えているも何も、空いている席は2席しかないのだが、2人は何と言って良いかわからず、無言のまま制服一式を受け取った。それは2人が昨年着ていた本物の制服だった。制服だけではない。一緒に渡されたブラジャーやショーツ、靴下に上履きまで、全部。陽葵の上履きは踵の部分が潰れており、似たデザインのものを新調したのではなく、全て当時のままの本物であるのは、2人の目にも一目瞭然だった。

    七海も陽葵も(今日子も玲香も光希も)、全財産は全て処分されて私物は一切残っていないと聞かされていた。奴隷は基本裸で生活し、身に着けることを許されているのは首輪とピアスだけである。これまでにも、特に夜の少人数調教の際に、様々なコスチュームを着て奉仕することはあったし、制服を着たことも何度かあったが、それらの衣装は全てJSPFのものであり、デザインも七海の母校のものとは違っていた。まさか自分たちの制服が残っていたなんて。

    だが、2人に喜びの感情は一切なかった。これから何をさせられるのかと思うと七海には不安しかなかった。陽葵は…… 見覚えのあるショーツを見ながらガタガタと震え出した。 ……クロッチにシミが少し残ってる。本物なんだ…… これ、あのショーツ、あの日履いてたショーツだ……!!

    昨年の11月下旬のあの雨の日、悪臭を撒き散らす七海にブチギレた日に陽葵が履いていたショーツ。その前の週末に買ったばかりの、可愛らしいデザインのお気に入りのショーツ。あの日の午後、急に生理が始まってショーツを汚してしまい、1時間目の七海早退事件と酷い生理痛が相まって、ものすごく腹が立った。何度洗濯してもシミは完全には消えず、それを見るたびに退学した七海への憎悪が掻き立てられた。逆恨みだとわかっていても止められなかった。そうこうしているうちに陽葵は母ともども堀田理事長の魔の手にかかり、以降ショーツのことはすっかり忘れてしまっていたのだ……。

    あの日履いていたショーツ、あの日着ていた制服、あの日と同じ教室。いったい何をさせられるんだろう。いやだ。七海にしてきたことは心から反省しているし、七海はたった1人の大事な友達、もはや無二の親友だ。過去をほじくり返されたくない。七海が怒って絶交だって言ったらどうしよう。そんなのやだ…… 絶対やだっ!!

    「どうした2人とも。とっとと着替えろ。ここで…… 皆が見てる前でな」

    「「…………」」

    ……最低。七海は心の中で毒づきながら、横で震えている陽葵のことを気にしつつ、服を着始めた。何故か恥ずかしい。これだけの男たちが見ていたら、普通は服を脱ぐ方が恥ずかしくなるのだろうが、裸でいることに慣れてしまった七海にとっては、服を着ることの方がなんだか恥ずかしかった。衆人環視の中で奴隷から女子高生に戻ることで、羞恥心が蘇ってしまったのだろうか。

    だが、それだけではない。肥大化した乳首とクリトリスが邪魔をして、ブラもショーツも上手く着けられない。自室の鏡の前で泣きながら着替えた昨年の10月よりも、クラスメイトに責められて学校を早退した昨年の11月よりも、格段に大きく膨れてしまった乳首とクリトリス。もはや肥大化前の下着では隠しようがない。七海は涙をうっすら溜めながら試行錯誤を重ねたが、結局クリトリスは無理やりショーツで押さえつけることにし、ブラは諦めてノーブラのまま制服の上着を被った。ピアスの穿たれた敏感なクリトリスがショーツの中で圧迫されて鋭い痛みと鈍い快感を放ってくる。上着の布が巨大乳首に引っ張られて、腹と臍が露出してしまっている。飯森や周囲の男たちは、そんな無様な七海を見てニヤニヤと笑い、股間を固くしている。七海は久々に強い羞恥を感じながら再び心の中で毒づいた。 ……最低。

    その横では顔を真っ青にしながら、陽葵が制服を着ていた。何を…… 今から何をするんだろう。何をさせられるんだろう。恐怖と不安で手が震えて、ブラのホックがなかなかかけられない。片足を上げて靴下を履くことすら難儀してしまう。男たちの視線を感じる。でもそれ以上に七海の視線が怖い。怖い……!!

    2人がどうにか制服を着終わると、飯森は七海にあるものを手渡した。その瞬間、七海は主人の意図を理解した。そして、あまりの悪趣味ぶりに心の底から呆れ果てた。今更こんなことをして何になるというのだろう。自分は、この施設に来てからというもの、こんなのとは比較にならないくらい酷い目に遭い続けてきた。今朝の調教だって、木下家時代には考えも付かなかったほど過激で過酷だ。なのに今更、何故? ……と思ってふと横にいる友達の方を見た。

    今にも倒れそうなほど顔面を蒼白にして、涙を流しながら震えていた。飯森様が七海に手渡したもの。肛門栓だ。あれを七海が着けるってことは、あの日の…… あの日の再現をこれからやるってこと? そんなの…… そんなの絶対いやああああああああああああっ!!!!

    そうか、と七海は思った。これは自分ではなく、陽葵を貶めるための調教なのだ。あの日と同じ状況を再現して、陽葵の黒歴史を白日の下に晒そうというのだ。なんて…… なんておぞましいことを考えるのよ!! 私はとっくに陽葵を許してるし、私のうんちの臭いで陽葵に迷惑を掛けちゃったことも陽葵はとっくに許してくれてる! そのことはご主人様も堀田様も知ってるはずなのに! なんでいまさら蒸し返すの!? なんで私の大切な友達を傷つけるの!!?

    七海は、腹が立って仕方がなかった。できることなら伯父を張り倒してやりたかった。でもダメ。ご主人様に絶対服従を誓ったんだから。どれだけ憎くても憤ろしくても、逆らっちゃ絶対にダメ。それに陽葵だってとばっちりを受けるかもしれない。あの日を、叛逆が失敗に終わったあの日を思い出せ。激昂するな。冷静になれ。陽葵がこれ以上傷つかないようにするにはどうすればいいか、考えるんだ……!

    2人が自分の席に着いたところで教室の扉が開いた。前から服を着た玲香、後ろから堀田をはじめ十数人の男たちと数名のサディスティン、服を着た今日子、檻に入れられた光希を持った裏沢が入ってきた。同時に、飯森も教室の後ろに移動した。

     

    「では、授業参観を始めます」

    玲香が無機質な声で言う。玲香と今日子は、午後の集団調教が始まる直前、堀田に呼び出された。玲香には女教師、今日子には授業参観に訪れた母親役が与えられ、それぞれ服を着終わったところで調教の内容が告げられた。あまりに悪辣な内容に2人は愕然とし、特に今日子は、娘が受けるであろう精神的ショックを考えるといても立ってもいられず、堀田に調教の中止を懇願したが、受け入れられるはずもなかった。そして、堀田の合図とともに2人は前後の扉から教室内に入ってきたのである。

    七海は小刻みに震えていた。あまりに外道極まる展開に怒り心頭、飯森の所に駆け出しそうになるのを必死に抑えていた。 ……何が授業参観よ! あの日は参観日じゃなかったじゃない! 佐渡先生って確か30歳くらいだし! おねえちゃんの入った檻なんてなかったし! こんなん再現でも何でもない! 寄ってたかって陽葵をイジメたいだけじゃない!! 最っ低!!!

    ……七海の肛門には、あの日と全く同じ円筒状の肛門栓が刺さっていた。5人のうち七海と玲香は今朝から脱糞しておらず、直腸の中には糞便が溜まっている。午前中から昼休みにかけて肛門内に出された大量の精液は、糞便と混じって液状化し、七海はずっと便意を感じていたが、もはや精液浣腸にも慣れっこになっているため、なんとか我慢してきたのだ。拡張の進んだ七海の肛門と栓の間には昨秋以上に隙間が開いており、程なくして下痢便は栓を伝って漏れ出てきた。

    ……臭い。もうとっくに嗅ぎ慣れているのに。今朝もイヤというほど嗅いで、食べて、酷い目に遭ったのに。あの日と同じ教室で、同じ制服で、同じ状況。あの日の悪臭が蘇る。記憶が蘇る。周囲に自分の糞便の臭いを嗅がれる羞恥と、不快な思いをさせることへの罪悪感。隣の仁科さんにまたイジメられるという不安。様々な想いが交錯して、消え入りたくなるほど辛かった、あの日の記憶。

    あれから半年以上、地獄のような毎日を過ごしてきた七海にとって、あの程度の羞恥プレイはもはやたいしたことではない。だがそれは今だから言えることであって、当時はトラウマになるほど辛かった。あの時の絶望が、羞恥が、悪臭が、再び七海を襲う。七海は机の上に突っ伏し、目を固く瞑ってフラッシュバックに耐えた。と同時に、あの日とは違った意味で隣の様子が気になって仕方がなかった。

    臭いは陽葵にも達した。この臭いだ。何も知らなかった当時の自分。臭くて臭くて、息もマトモにできないくらい臭くて。もう我慢の限界だった。1回や2回じゃない。数日おきに何度も何度も。なのに、隣のこのコミュ障ウンコ女はなんで学校休まないわけ? なに恥ずかしそうに顔真っ赤にしてんのよ! ウンチしたいんならトイレ行けば!? 具合が悪いんなら保健室か病院行けよ! なんで教室でするわけ!? それも何度も!! アタシたちがいるのに!! わけわかんない!! ああ、もう限界っ!!!

    あの時の自分の怒りは正当なものだったと、陽葵は今でも思っている。七海がどんな酷い目に遭わされていたとしても、陽葵が悪臭に悩まされていた事実は変わりないのだから。七海はそのことについては謝ってくれたし、自分ももう怒っていない。

    一方で、その正当な怒りを発散させるために陽葵がやった行動には、正当さの欠片もなかった。机の中に悪口雑言を連ねたメモを毎日のように入れ、七海の教科書に油性ペンで「ウンコ女」と落書きした。グループL○NEでは思い付く限りの罵声を書き殴り、起きたことは誇張して、起きていないことも捏造して、ひたすら七海を陥れた。陽葵の属していた不良グループの主要メンバーは、隣のクラスの女子に対してかなり陰湿なイジメを行っていて、陽葵は正直ドン引きしていたのだが、そのやり方をできる限り真似た。災害事故で家族を失った可哀想な生徒ということで、表立ったイジメはこれまでしてこなかったが、このまま悪臭騒ぎが続けば、いつか不良グループにチクって七海を集団リンチにしてやろうと半ば本気で考えていた。そして11月のあの日、あまりの悪臭に陽葵は我慢ができなくなり、リンチのことも忘れてブチギレてしまったのであった。

    悪いことをしてしまった。教室の中で繰り返しウンチを漏らすなんて、普通に考えたらあり得ないことだ。何か理由があるはず。本人に、どうしたの?って聞けばよかった。ママや担任の佐渡先生に相談すればよかった。なのにそんなことは一切しなかった。まさか七海が実の伯父に奴隷調教されて肛門拡張中だったなんて、そんなこと思いもしなかったし、七海は聞いても本当のことは絶対言わなかっただろうけど、それにしても、なんでアタシ周りに相談しなかったんだろう……。

    その後は陽葵も七海と同じ境遇になり、同じように肛門拡張されてウンチの臭いをイヤというほど嗅がされてきた。そしてJSPFで七海と再会し、真実を知った時の衝撃を、陽葵は今でも忘れることができない。

    でも七海は許してくれた。のみならず、こんなアタシと友達になってくれた。この狂った施設の中で数少ない味方。心置きなく話せる同学年の友人。命令されればレズプレイもやってしまう奴隷仲間。お姉さんに代わっていつまでもずっと一緒にいると誓い合った無二の親友。それ以上の……何か。陽葵の中で七海の存在はどんどん大きなものになっていた。

    今朝もそうだ。命令されてのこととは言え、七海は陽葵が床の上にぶち撒けた汚物を口で片付けてくれた。 ……命令されなくても、オシッコまみれの身体を舐め清めるのをそっと手伝ってくれた。自分も辛くて仕方ないはずなのに、そんな顔など微塵も見せず、七海は淡々と助けてくれる。いつぞや檻に入れられた陽葵を糞便電流地獄から救い出してくれた時もそうだった。学校で酷いことをし続けた陽葵を助けて、助け続けて、それで恩着せがましくするわけでもなく、微かな、月のように淡い笑顔を向けてくれる七海。学校でのことを謝ると、気にしてないよといつも言ってくれる七海。ペニスバンドを着けて膣を突くと、甲高い喘ぎ声を弱々しく発しながら、切なすぎる表情でこっちを見上げてくる七海。地獄のような日々の中で、いつも一緒にいてくれる七海……!

    ……そっか、アタシ、七海のこと……

     

    その時、外の風景を映していた窓が一斉に他の映像に切り替わった。場所は教室。冬服を着た生徒。1時間目の授業中。顔を真っ赤にして身を縮めている七海と、その隣でイラついている陽葵。あの日の1年A組だった。しかも前後左右や真上など、様々なアングルから撮られている。飯森が依頼し、堀田が隠し撮りしていた映像である。

    それだけではない。モニタの一部には陽葵がグループL○NEに書いた文章が全て映し出されていた。見るに堪えない罵声の嵐。誤字や誤用も目立ち、書いた者の知性が窺い知れる。七海は当時グループLINEを敢えて見ないようにしていたので、見るのは初めてだった。

    「やめてええええええええええっ!! 映しちゃだめえええええええええええっ!!!!」

    陽葵が突如金切り声を上げた。そして窓に向かって突進し、ガラス面を拳で何度も叩く。だが、強化ガラスはびくともしない。直後、映像の中の陽葵が立ち上がって叫んだ。

    『ああっ! もう耐えらんないっ! クサいのよウンコ女! いい加減にしてよっ!!』

    「いやああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    陽葵はその場に崩折れ、両耳を手で塞ぎ、両目を固く閉ざして号泣した。映像の音声が聞こえなくなるよう、ひたすら大声で絶叫した。

    玲香は動けなかった。なんて残酷なことをするんだろう。学校にいた頃の陽葵は確かに不良だったかもしれない。七海のことをイジメていたのかもしれない。でもとっくに改心したじゃないか。奴隷として頑張ってるじゃないか。無二の親友の前で、過去をほじくり返すようなことをして、何が楽しいんだろう。何が面白いんだろう。女教師役の玲香は教壇の上におり、男たちの顔が見えている。皆一様にニヤニヤとし、中にはペニスを扱いている者までいる始末。最低だ。玲香は男たちを心底軽蔑した。そして同時に陽葵のことを思い、彼女の所に駆け出そうとして、できなかった。勝手な行動を取ってしまったら、後が怖い。お仕置きが怖い。何をされるかわからない。だから動けない。 ……自分はなんて薄情な人間なんだろう。玲香は男たち以上に自分自身を軽蔑し、涙を流しながらその場に留まった。

    今日子も動けなかった。今日子はシングルマザーだった。5年前に交通事故で夫を亡くし、以来女手一つで陽葵を育ててきた。だが、昇進して管理職になってからは、仕事が忙しくて家庭を顧みる余裕が無くなってしまった。高校に入った娘が不良グループに入ったことも、同級生をイジメていたことも全く知らなかった。罵詈雑言だらけのL○NEの文章。これを全て娘が書いたというのか。最愛の一人娘は、知らぬ間に人を平気で傷つける人間になっていたのだ。そのこと以上に、母親の自分がその事実を当時全く知らなかったことが何よりショックだった。なんて最悪な母親なんだろう。あまりにショックすぎて、今日子はその場にへたり込んでしまった。今すぐ娘と七海の所に駆け付けたい。七海に謝って、それ以上に娘に謝りたかった。なのに足が動かない。立てない。こんな時まで動けなくなるなんて、なんて不甲斐ない母親なんだろう、私は。今日子は自分自身に絶望し、涙を流しながらその場に留まった。

    光希も動けなかった。檻に入れられている上に、ただでさえ少ない体力を午前中の輪姦で使い果たしてしまっていたからだ。だが光希は怒りに震えていた。陽葵は大切な妹の、たった1人の大切な大切な友達だ。自分のもう1人の妹とさえ思っている。そんな彼女に何故こんな惨いことをするのか。陽葵は過去を反省しているんだし、今更こんなことをしていったい何になるというのか。人には誰だって知られたくない過去がある。自分にもある。人犬ペロの浅ましい交尾映像を七海に見られた時は死ぬほど恥ずかしかった。過去を後悔し、自分を嫌悪した。でも、それで七海との関係が壊れることはなかった。七海はそんなことで姉を嫌いになるような人間ではないし、陽葵に対しても同じだろう。そのことを伝えたい。絶望の中でもがく陽葵の所に駆け付けて助言したい。大丈夫だよと。それができない自分自身に光希は怒り、涙を流しながらその場に留まった。

    七海は動いた。ただ1人、動いた。迷いは一切なかった。その場を動くなとの命令は受けていない。そのことを冷静に、瞬時に判断した上で七海は、窓の下で座り込んで号泣する陽葵の元に駆け寄ると、自らもしゃがみ込んで正面から力いっぱい陽葵を抱き締めた。

    「陽葵っ!」

    「うああああああああんっ!! 七海ぃっ!! ごめんっ!! アタシのこと、嫌いにならないで!! うわああああああんっ!!!!」

    「大丈夫だよ。私、全然気にしてないから」

    「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさいっ!!」

    「私こそごめんね? こんなに怒って、こんなに苦しんでたんだね。知らなかった。私の臭いのせいで苦しめちゃってごめんなさい」

    「そっ そんなん七海のせいじゃないじゃん!!」

    「うん。でも私が退学したのも陽葵のせいじゃないよ」

    「アタシのせいじゃん!! アタシが不良グループとツルんでるの、クラスのみんな、知ってたし! そのアタシがL○NEで七海のことボロッカスに書いてたのも、みんな知ってたし! だからみんな巻き込まれたくなくて黙ってたんだよ! アタシがバカなマネしなかったら、クラスの誰かが佐渡先生に相談して、そしたら七海が伯父さんにヒドいことされてるってこともバレて、七海は解放されて、そしたらきっと私もママも奴隷になることはなくって…… 全部、全部、アタシのせいじゃんか!!!」

    「なるほどー。そんなこと考えたことなかったよ、私。陽葵、頭いいね」

    「ふざけないで!!」

    「ふざけてないよ。でも、こんなに沢山のカメラで隠し撮りされてたんだよ? 堀田理事長1人じゃ多分無理だよ…… きっとあの学園には他にもこの施設の関係者がいたんだと思う。 ……佐渡先生とか」

    「なっ!!?」

    「ありえない話じゃないよ。私は高1の夏休みにご主人様の奴隷になったの。多分準備はそれよりうんと前からしてたんだろうし、理事長とも相談してたんだと思う。だとしたら理事長はきっと「そういう人」を1-Aのクラス担任にするんじゃないないかな。私のことを見張るために……」

    「…………」

    「推測だけどね。でも、だとしたら、クラスメイトの誰かが佐渡先生に相談しても、ウヤムヤにされちゃってたと思う。それどころか、そのクラスメイトだってどうなってたか……」

    「…………」

    「だからね? 全然陽葵のせいじゃないよ。ね?」

    「七海ぃ……」

    「大丈夫。陽葵はたった1人のお友達だもん。こんなことで嫌いになんかなったりしないよ。だから泣かないで?」

    「七海ぃっ!!」

    「ええっ!!? ちょっ!! うぷっ!!」

    「ちゅっ!! ちゅぷ!! 七海!! 七海!!」

    「く、苦しいよぉ! 陽葵ぃ!」

    「七海、好き! 大好き! 愛してるっ!!」

    「えええっ!!?」

     

    IV:奴隷200日目 – 午後(2)

     

    ……飯森はほくそ笑んでいた。またしても計画通りに行った。光希に代わる七海の人質役は娘の美海としていたのだが、人質役は多いに越したことはない。美海は片言も喋れぬ乳飲み子だし、姉を失って傷心の七海を言葉で慰める存在がいた方が良い。玲香でも良いが、同年代の方が尚良いだろう。そこで七海と陽葵の仲をより強固なものにするために、堀田と相談の上で一計を案じたのだが、どうやら上手くいったようだ。

    それにしても、七海はどこまで賢いのだろう。佐渡は確かにJSPFの関係者だ。彼女は清隷女学園の教師を務めながら、堀田の下で様々な雑務を行っていた。七海の推測通り、飯森の相談を受けた堀田は、佐渡を1-Aの担任に任じて、特に2学期以降、七海を常に監視させていたのである。

    七海はどこまで見抜いているのだろう。実は佐渡は、アイマスクとウィッグで変装した上で、保護者役に扮して自分と堀田の間に立っている。それは七海もよく知っている顔のはずだ。なにせ、奴隷9日目に初めて七海を指名して以降、度々指名してはボロボロになるまで七海を痛めつけ、公開出産ショーの際には助産婦として七海の妊婦腹に鞭を打ち込んだ、あのサディスティンなのだから。

    あのサディスティンが担任の佐渡先生であると、七海は気づいているのだろうか。見た目と口調は別人、同じなのは声と体格だけであるが……。それはわからないが、憶測だけでここまでの真実に迫る七海には飯森も脱帽だ。 ……飯森が佐渡の方を見やると、佐渡も飯森の方を見、堀田もそれに気づいて皆でニヤリと笑った。

     

    「ちょ…… 陽葵! 待ってっ!」

    「七海…… ちゅ…… 七海ぃ…… 大好きぃ♥」

    陽葵は感極まってしまって周りが見えていないのか、七海とのキスを続けながら臍出し状態の制服の中に手を入れ、七海の乳房を揉み始めた。

    「待ってってばっ! 大勢に見られてるんだよ? それに許可を…… ご主人様の許可を取らないと」

    「いいぞ、好きにしろ。ただし衆人環視の中で、だ。撮影もするからな?」

    飯森がそういうと、窓の映像が再び一斉に切り替わった。七海と陽葵のドアップだ。複数のモニターを繋ぎ合わせて実物の10倍の拡大映像をリアルタイムで映し出しているらしい。

    「うわっ! 何これっ!?」

    「最新の16K超高精細カメラと大型モニターだ。 ……これだけで数千万だぞ」

    「いや、そういうことじゃなくって!」

    「ふふっ…… 愛のあるセックスは初めてだろう? たっぷり楽しめ、七海」

    「ううっ…… ご主人様ぁ……」

    「場所は、そうだなぁ。教壇の辺りがいいだろう。玲香、頼む」

    「……はい」

    玲香は教壇を教室の隅に引きずっていくと、教室中央前寄りに座っていた男たちに立ってもらって、空いた机を3×3の長方形に隙間なく並べ、簡易ステージを作っていった。飯森の指示に従って作業を進めながら、玲香の心境は複雑だった。

    玲香がお仕置きを恐れて動けない中、七海は躊躇なく陽葵の元に駆け寄った。今にも壊れてしまいそうだった陽葵を抱き締め、説き伏せ、立ち直らせて、最後には愛の告白までさせてしまった。近頃の2人の関係は友達以上なような気がしていたから、告白については正直驚かなかったが、主人の命令に逆らわない範囲で自由に動き、あっという間に友人を窮地から救ってしまった七海の勇気と機転と行動力にはただただ驚嘆するばかりだ。なんて…… なんてすごい娘なんだろう。そして思った。全力で守らなくちゃ、この若いカップルを。

    光希は自分を恥じていた。先程は動けない自分に腹を立てたが、それは心の底では妹を信じていなかったということの表れではないか。妹はひ弱で人見知りで頼りないから自分が陽葵を説得したいのに、それができない自分が情けなくて腹が立った…… そんな想いが心の片隅にあったのではないか。妹は、もう以前の妹じゃない。ただ優しいだけの弱々しい少女じゃない。それでいて姉みたいに無鉄砲でもない。まるで亡き父のような強さと亡き母のような賢さを持っている。でもその根底には以前のままの優しい七海がいる。いつの間にこんな素敵な女性になっていたんだろう。光希は涙を流した。嬉しさ半分、そんな七海ともうすぐ永遠に別れなければならない悲しさ半分……。

    今日子はひたすら七海に感謝していた。今日子が動けない中、猛然と駆け出して娘を絶望の渦から救い上げてくれた。本当に、感謝してもしきれない。七海の説得を今日子も聞いていた。もし自分の足が動いて娘の元に駆け付け、抱き締めることができていたとしても、あんなことはとても言えなかっただろう。最愛の娘の強く賢く優しい友達、否、恋人。今日子は元々LGBTQには全く興味がなく、それどころか嫌悪さえしていたのだが、娘にこんなにも素敵な恋人ができたことが嬉しくて仕方なかった。そして思った。2人が過去を克服したのだから、自分もいつまでも過去を引きずっていては駄目だ。それではいつまで経っても母親失格のままだ。今からでも理想の母親を目指さなくては。奴隷の娘に相応しい母親を。

    ステージの用意が整うと、2人はほぼ同時にステージに上り、そして制服を着たまま再びキスを始めた。

    「七海…… 好きだよ…… んちゅ♥」

    「陽葵…… ちゅぷ」

    陽葵と再会した日の夜に友達になった時は、単なる「友達」だった。だが、過酷な調教を一緒に受けたり、レズプレイを命じられたりするうちに、肉体だけでなく心の親密度はどんどん増していった。そしてあの日。姉の寿命を聞かされてパニックになった七海を慰め、ずっと一緒にいるよと言ってくれた時、その感情は初めて明確に七海の中に宿った。恋愛経験のない七海にはそれがどういうものかよくわからなかったが、その感情は日に日に大きくなっていった。今日の午前中も、今さっきも、陽葵を助けたのは正義感からじゃない。そんなんじゃない。そんなんじゃなくって…… 好きだから。大好きだから! 愛してるから!!

    「うん…… 私も好きだよ…… 陽葵……」

    目を潤ませながら顔を真っ赤に赤らめ、微かな笑みを浮かべて小さな声で愛を囁いた。その瞬間、感情が膨らみ、弾け、溢れた。愛する人を力いっぱい抱き締め、今度は大きな声で言った。

    「陽葵っ! 大好きっ!!」

    「七海ぃっ!!」

    陽葵は天にも昇る思いだった。感激のあまり涙が溢れて視界がぼやけ、七海の顔が歪んでしまう。でも止まらない。今朝から苦しみと絶望の涙を流し続けてきたというのに、歓喜の涙は涸れることなく溢れ続ける。嬉しすぎて、奴隷とか、衆人環視とか、そんなことどうでもよくなる。七海! 七海!! 七海っ!!!

    熱烈なキスが始まった。唇を合わせて舌を重ね、唾液を交換する。奴隷になってから何百回も何千回もやらされてきた行為。なのに相手が愛する人だとこんなにも幸せな気持ちになれるのか。2人は夢中になってキスを貪り、幸福のあまり軽く絶頂してしまった。

    そのまま両手で互いの身体を弄り合っていく。最初は制服の上から。次に手を制服の中に入れて。でも服は脱がない。脱ぎたくない。裸は奴隷の正装だ。だから、せめて服を着せてもらっている今だけでも自分から裸になりたくない。裸になってしまえば奴隷同士の単なるレズセックス、服を着ていれば人間的な愛の営み。そんな気がする。

    2人は制服の上着をたくし上げて互いの胸を愛撫し、次いで口で舐め始めた。陽葵は、肥大化した七海の乳首を口に含んで思いっきり母乳を吸いたかったが、七海の母乳を飲んでいいのは美海と男たちだけと決まっているのでさすがに自重し、乳房、肋骨、腹、臍と徐々に下半身へと舐め進めた。

    そしてスカートをたくし上げた瞬間、陽葵はあの臭いを嗅いだ。否、これまでも常に臭っていたのだが、感激と興奮のあまり気づかなかったのだ。そしてスカートの中の濃厚な臭気を嗅いで、ようやく気づいたというわけである。スカートの中、ショーツは既に大量の下痢便で茶色く染まっていた。

    「いやぁ…… 恥ずかしいからめくらないで…… 陽葵ぃ……」

    「…………だぁめ♥」

    「うぅぅ……」

    「大丈夫。アタシが綺麗にしてあげるね?」

    そう言うと、陽葵は一気にショーツをずり下ろした。肛門周辺から下半身全体に広がる汚らしい光景。圧倒的な悪臭。あの日も、七海のスカートの中はこんなことになってたんだと思うと、堪らなかった。そりゃ臭かったわけだ。でも不思議と嫌悪を感じない。微塵も感じない。 ……綺麗にしてあげたい。あの日の贖罪というわけじゃない。ただ綺麗にしてあげたいだけ。愛しい人の汚れた股間を舐めて綺麗にしてあげたいだけ。それが愛ゆえの欲求なのか、奴隷的奉仕精神の表れなのかは陽葵にもわからない。 ……陽葵は大きく深呼吸すると、七海の下半身に顔を埋めた。

    「ちゅっ…… じゅるる…… れろっ…… ごくんっ」

    陽葵はいきなり汚れの中心、肛門に唇を重ねてキスをすると、舌を動かして周辺の糞便を舐め取り、飲み込んでいく。

    「げほっ! げほっ! げほっ!」

    激しく咳き込む陽葵。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「けほっ! ずちゅううっ! うげっ! ぢゅるるっ! うぷ!」

    陽葵はまだまだ食糞が苦手だ。味も臭いも食感も喉越しも何もかも苦手。愛する人の汚物なら美味しく感じるんじゃないかと淡い期待を抱いていたのだが、そんなわけもない。堀田や飯森と全く同じ、不快極まる最低最悪の味。1口ごとに激しく噎せ返り、吐き戻しそうになるが、それでも陽葵は汚物を食べ続けた。意識せずとも口を開け、クチャクチャと汚らしい咀嚼音をわざと発しながら、夢中で貪り続けた。

    やがて七海の身体に付着した汚物を全て舐め尽くすと、陽葵は七海の肛門に刺さっている円筒形の栓を抜いた。元の色も形状もわからないほど大量の糞便がこびりついていたが、陽葵は意を決して肛門栓を口に含むと、歯で汚物をこそげ落として飲み込んでいった。肛門周辺にこびりついていたモノよりも新鮮な分、味も臭いもさらに強烈だったが、陽葵は泣きながら栓を掃除していった。

    「もういいよ、陽葵。あとは私がやるから……」

    「ううん。アタシにやらせて? ね? お願い…… 七海のウンチ、全部アタシにちょーだい……」

    「えっ…… 全部って……」

    「うん。お腹ん中に溜め込んでるのも全部」

    「いいよ、そんなの。だってすごい量だよ?」

    「うん、わかってる。アタシの口に全部出して? 口便器に、して?」

    「うぅぅ…… そんなぁ……」

    「七海のウンチ、食べたいの。不味くてもいいから」

    「だって…… ザーメン混じりの下痢便だよ? めちゃくちゃマズいよ?」

    「いいの、なんでも。お願い、七海!」

    「ああ、もう…… わかったから……」

    「ありがと。あぁぁぁぁぁっ…………」

    陽葵は仰向けのまま目を閉じ、口を大きく開けて待機している。ここに出して欲しいということだろう。

    一本糞のような硬い便であれば口の中に狙いを定めることもできるが、下痢便の場合は広範囲に撒き散らしてしまう。七海は陽葵の口の真上でしゃがみ込むと、制服をなるべく汚さないよう、陽葵の唇に自身の肛門を密着させて括約筋を緩めた。

    「いくよっ!」

    「うんっ!」

    ブビビビビビビビビビビビ!!!!

    下痢便が勢いよく陽葵の口の中に入っていく。その量は、陽葵の口内の容積よりも遥かに多く、溢れた下痢便が陽葵の口元から顔全体へと広がり、鼻の穴を覆っていく。

    「うぶうううううううううっ!!!!!!!!」

    ちょ…… くっさ! まっず! なにこの量! こんな多いの!? 口ん中パンパン…… こんなんどうやって飲み込んだらいいの? ダメ! 口ふさがってるから鼻でしか息できない! 鼻ん中にもウンチ入ってきてる! くさい! くさすぎ! こんなん無理! 無理ぃっ!!

    「陽葵っ! ごめんっ!」

    こんなに沢山出るとは思っていなかった。七海は急いで体勢を変えると、下痢便で覆われた陽葵の鼻に迷うことなく口を付けた。鼻の穴周辺の下痢便を舌で全て掬い取ると、鼻の穴に舌を入れて、鼻クソごと汚物を掻き出して全部飲み込む。次に首の方に流れた分を全て舌で掃除していく。なんとか制服は汚れずに済んだようだ。さらに顔に広がった分を全て処理する。

    続いて、唇を尖らせて陽葵の口の中に入れ、並々と溜まった下痢便を、下品な音を立ててバキュームしていく。しばらくして、ようやく口を閉じることができる程度に下痢便が減ってくると、陽葵は口を閉じた。全部七海にやらせるわけにはいかない。アタシが食べるって言ったんだから。めっちゃニガくてマズいけど。やらなきゃ! ……陽葵は目を固く瞑り、強烈な吐き気と戦いながら、なんとか少しずつ下痢便を飲み下していった。

    数分かけて全ての下痢便を胃袋に送り終えると、陽葵はゆっくりと目を開け、咳込みながら七海に向かって言った。

    「げほっ! うげぇ…… こほっ! ……きっつ」

    「ごめん。思ったよりたくさん溜まってたみたい……」

    「うん。ビックリした」

    「あぅぅぅ…… ごめん……」

    「謝んなくていいよ。それより、手伝ってくれてありがと」

    「うん」

    「でも、アタシ頑張るよ。そのうち全部飲み込んであげる」

    「陽葵……」

    「そのかわりさ…… 今度アタシのも、飲んでね?」

    「いいよ」

    「即答!? さっすが!」

    「……バカ」

    「ははっ♬ それよりさ。身体もキレイになったし、今度は気持ちよくならない?」

    「うん」

    2人はシックスナインで互いの膣を愛撫し合うと、続いて双頭ディルドーを互いの膣に挿入し合って貝合わせの体勢で優しく腰を振り合った。

    「ああん♥ 七海っ♥ んあっ♥ 気持ちい? 七海ぃ♥」

    「ああっ♥ 気持ちいぃよ♥ 陽葵っ♥ あひぃっ♥」

    なんて優しい快感なんだろう。暴力的なレイプも確かに気持ちいいけど、なんだろう、この満たされた感じ。愛のあるセックスってこんなにも素敵なものだったんだ。おねえちゃんや玲香さんと交わった時にも、陽葵とこれまでに交わった時も、こんな気持ちになったことはなかった。ディルドーの先端が膣壁とこすれあって気持ちがいいとか、そんな次元ではなく、2人の身体が溶け合ってしまったような、ふわふわとした優しい幸福感。なんて…… なんて気持ちいいんだろう。なんてしあわせなんだろう。

    陽葵は涙が出るほど嬉しかった。先程から七海が、これまでに見たこともないほど幸せそうな表情を浮かべていた。あの儚げで切なげで蠱惑的な表情ではなく、恋人と溶け合って幸せの絶頂にいるといった感じの、なんとも満ち足りた表情。七海がこんな素敵な表情を見せてくれたことが、陽葵のことを奴隷仲間でなく恋人だと思ってくれていることの証のような気がして、陽葵もまた幸せの表情になり、2人はそのまま優しく穏やかな絶頂に包まれた。

    モニターに10倍ズームで映された七海と陽葵の幸せに満ちた表情を見て、光希も玲香も今日子も涙を流していた。この地獄の中で、2人がこんなにも素敵な顔を見せてくれたことが、心の底から嬉しかった。

    一方、飯森は虫酸が走っていた。七海が飯森に対してこんな顔を見せたら、飯森は七海を即刻JSPFに売り飛ばすだろう。主人と奴隷の関係とは、あくまで主従であって恋愛ではない。七海が光希の死を乗り越えるために、陽葵との絆をより強固なものにする。そのためには当人同士が恋人になるのがてっとり早いので、例によって堀田と協議の上で、陽葵イジメを兼ねたこのようなショーを企画したわけだが、それにしても反吐が出る。2人の仲が深まりすぎて奴隷であることを忘れてしまっては本末転倒であるし、ここはしっかりと釘を刺しておくべきだろう。飯森は全裸になると、堀田とともにステージに上がって幸せの絶頂にいる奴隷どもに話しかけた。

     

    「七海」

    「…………」

    夢のように幸せな時間を過ごしていた七海は、薄汚い声で現実に引き戻された。そうだよね。今は調教中なんだし、こんな幸せなこと、いつまでも続くわけないよね。わかってはいるけど…… 何も今、このタイミングで出てくることないじゃない。 ……最低。

    「はい」

    「随分とご満悦のようだが、今がどういう時間か忘れてはいないだろうな?」

    「はい」

    「他の奴隷とどういう関係になろうと構わんが、お前はどういう存在なんだ? 改めて言ってみろ」

    「…………」(はぁぁぁぁ…………)

    そんなのわかってる。心の中で深い溜息をつくと、七海は速やかに奴隷に戻った。奴隷の正装は裸に首輪のみ。七海は衆人環視の下、命令されずとも制服を脱いでいく。全く恥ずかしくない。服を着るのが恥ずかしくて、脱ぐのが恥ずかしくないなんて、自分が最低の存在に、心の底から奴隷になってしまった気がして悲しかった。制服を脱いでしまえば、ブラは着けていないし、糞便まみれのショーツは床に転がっているから、いつもどおりの全裸だ。ただただ残念だった。もう少しだけ人間でいたかった。恋する少女でいたかった。はぁぁ…… 最低。

    七海は心の中で短く毒づくと、飯森の足元に土下座した。陽葵も、後ろ髪を引かれる思いで制服を脱ぎ、堀田の前にひれ伏す。そう、私たちは恋人である前に奴隷。ご主人様に、お客様に奉仕するのが最優先。ご主人様を怒らせちゃダメ。陽葵と別れさせられちゃうかもしれない。そんなのイヤ。絶対にイヤ!

    「私はご主人様の、飯森則夫様の奴隷です。所有物です。ご主人様にご奉仕し、皆様にご奉仕するためだけの存在です」

    「うむ。忘れるなよ? 忘れずにいる限り、陽葵との関係は許してやろう」

    「あ…… ありがとうございます、ご主人様っ!」

    「七海。陽葵も。ちょっと来い。向かい合って鼻と鼻を密着させろ」

    「……はい」

    「??」

    七海と陽葵は、これから何をさせられるのかと不安になりつつ、言われるままに向かい合った。顔と顔を近づけ、鼻同士を触れ合わせる。 ……もう一度キスしたいな。七海はぼんやりと思った。

    飯森は2人の鼻に穿たれた鼻輪同士を小さな金属のリングで繋いだ。鼻と鼻の距離は3cm程度。ちょっとでも動くと鼻輪が引っ張られて痛い。

    「さあ準備できたぞ? 今日はお前たち2人で我々に奉仕しろ。その状態でな」

    「……わかりました」

    「マ、マジ……?」

    七海と陽葵は、互いの鼻が繋がったまま、身をかがめて尻を突き出すと、互いの手をしっかりと握り締めた。互いの顔が間近にある。2人とも頬が紅潮し、目が潤んでいる。これから行われる調教に対する不安と期待で、マゾの血が騒いでいるのだ。七海は例の妖艶な顔、陽葵も興奮しきって歪んだ顔を、それぞれ愛する者に晒しながら、飯森と堀田に向かって口上を行った。

    「どうぞ犯してください、ご主人様。私たちで事前に濡らしておきましたので…… もう準備万端です。グチョグチョのおまんこにご主人様のおちんぽを突っ込んで、メチャクチャに掻き回して、ザーメン、たっぷり出してください。2人目の赤ちゃん、孕ませてください……」

    「アタシにも堀田様のおちんぽください。おまんこで精いっぱいご奉仕しますので。お願いします……」

    そこにいるのはもはや恋する乙女でなく、2匹の卑しいメス奴隷だった。

    「ああっ! いつっ! ああんっ! 痛いっ!」

    「うぐっ! あんっ! いたっ! んああっ!」

    奉仕が始まった。鼻を繋がれながら猛烈なピストンで膣を犯される2人。窓にはあらゆる角度からのライブ映像が映され、教室内のボルテージは急速に上がっていく。ピストンのたびに鼻が引っ張られて痛い。すごく痛い。飯森と堀田は、鼻同士が不規則に引っ張られるように、わざとピストンのタイミングをずらして責めていく。

    強い刺激故か、2人の鼻粘膜からは大量の鼻水が分泌され、鼻周辺はドロドロ。口にまで大量の鼻水が流れ込んでいく。鼻の痛みと、鼻中隔(=2つの鼻の穴の間にある仕切り壁)が千切れてしまうのではないかという不安にゾクゾクし、鼻水と涙を撒き散らして快楽を貪るマゾの2人。

    興奮した男の1人がステージに上がって、鼻の下のドロドロにペニスをこすり付けると、2人に舐め取るよう命じた。2人は不規則な動きに翻弄されながらも、ペニスに付いた鼻水を下品な音を立てながら舐め啜っていく。しょっぱい。涙と同じ液体だとわかっていても、鼻水には汚いというイメージがどうしてもある。だが、愛する者の汚物を舐めるという行為が、先程の食糞を思い起こさせ、レズプレイの興奮が蘇ってくる。

    「陽葵…… じゅぞぞ! べちゃべちゃっ! 陽葵っ!」

    「ぶちゃっ! 七海っ! ずずずずずずっ! 七海っ!」

    熱の籠もった声で互いの名を呼び、鼻水を啜りながら膣穴の快楽に酔いしれる七海と陽葵。気持ちいい。メチャクチャ気持ちいい! 2人はあっという間に快楽の階段を登り詰めていく。

    「イくっ! もうダメ! イっちゃううううっ!!」

    「ひぐううううううううううううううっ!!!!」

    2人はほぼ同時に達したが、その間も飯森と堀田はピストンを止めないし、2人も口奉仕を止めない。奉仕を休んで絶頂の快楽に浸るなんてことがあれば奴隷失格、厳しいお仕置きが待っている。その辺りは七海も陽葵も心得ていて、絶頂の激しい快楽に包まれながらも膣を強く締め、ペニスをさらに激しく舐め回すのだった。

    やがて飯森たちも限界に達し、5人は同時に絶頂した。足がガクガクと震える。飯森たちが離れた後、2人は膝を折ってその場に倒れ込みそうになったが、倒れた際に鼻が強く引っ張られて千切れてしまうのが怖くて、なんとか堪えた。そして、逆に鼻と鼻を0cmまで近づけ、鼻水と涎と精液でグチャグチャになっている互いの口を合わせると、下品な音を立てて熱いディープキスを開始。すぐに次の男たちがステージに上って、2人の肛門に剛棒をねじ込んだ。

     

    40分後、鼻輪同士を結ぶリングがようやく外された。既に膣にも肛門にも無数の精子が放たれ、2人も10回以上絶頂を迎えていたが、奉仕はまだ始まったばかりである。

    自由度が増した2人を男たちが取り囲んでいく。膣、肛門、口、胸、手、腋、足、その他身体のありとあらゆる部位を弄ばれる2人。もうわけのわからない状況で、レズプレイの時の優しく穏やかな幸福感とは真逆の、嵐のように暴力的な快楽が2人を襲っていたが、2人は快楽に身を任せることなく舌を動かし、手を動かし、膣と肛門を締め、疲れた身体に鞭打って男たちに奉仕していった。そう。何でもやらなきゃ。私たちは奴隷なんだから。愛する人とずっと一緒にいるために、何だってやらなきゃ!

    あまりにも大人数がステージという名の机の上に殺到したため、玲香は安全のためにステージを解体し、今日子とともに教室内の机を全て後ろに移動させた。床の上で引き続きもみくちゃにされる七海と陽葵。だが2人で相手にできる人数には限りがあるため、順番待ちしている男たちは、手近な9個のオナホールで性欲処理をし始めた。特に光希は既に体力の限界だったが、七海と陽葵の負担を少しでも軽くするために、最後の力を振り絞って己に開いた3つの穴でペニスに奉仕するのだった。

    男たち全員が七海と陽葵の穴を使い終えると、2人はレズプレイを強制された。男たちは、2人をシックスナインの体勢にして、互いのドロドロの膣穴やクリトリス(クリペニス)を舌で舐めさせながら、2人の肛門にペニスをぶち込んで激しく犯しまくった。ある者はそのまま肛門内で射精し、奴隷たちに互いの肛門に舌を突っ込ませて茶色く濁った精液を掻き出すよう命令し、ある者は射精直前にペニスをもう片方の口に中にぶち込んで喉奥で射精し、糞カスにまみれたちんぽを舌で清めるよう命令した。掃除の終わった膣穴には再びペニスが挿入されて、すぐに白濁液で満たされた。やがて性器の締まりがなくなってくると、男たちは2人の首を絞めたり、身体じゅうに鞭を打ったりして締めさせた。それでも締まらなくなってくると、拳を膣と肛門にぶち込んでWフィストが始まり、2人は狂ったように泣き叫びながら、それでも絶頂して潮を撒き散らした。

    調教終了の午後5時を迎えた時には、2人は午前中以上に真っ白に染まり、折り重なるように倒れて失神していた。光希もまた失神し、今日子も失神寸前。美海をあやしたり、ダイニングや奴隷用トイレなどを清掃したりするため、度々教室を抜け出していた玲香だけが正常な意識を保っていたが、やはり身体じゅう精液まみれだった。

    飯森は、今日はこのままここで夕食を摂るよう玲香に言い、食べ方を伝えると、玲香に流動食のパックを4つ渡した。玲香はもはや呆れ返る気力もなく、光希を除く失神中、または失神寸前の3人の所に行き、精液まみれの身体の上に流動食をぶち撒けて身体じゅうに塗りたくっていった。そして最後に自分の身体にも流動食を塗ると、3人を起こした。七海と陽葵。玲香と今日子。互いの身体に付着した流動食と精液を舌で舐め取って飲み込んでいく。もう味なんてしない。途中で舐める相手を変えながら、4人は黙々と舌を動かし続けたのだった。

    一方、光希は裏沢によって失神したままキャリーケースに放り込まれ、メス犬区画の9号室へ戻る前に医務室へと運ばれた。本来なら、夕食はこの後、9号室で雑用係が用意した流動食を食べることになるのだが、恐らくもう飲み込む体力も残っていないだろう。失神したまま栄養剤の点滴を受けた後、失神したまま9号室へと運ばれると、光希は明日の朝まで白濁まみれのまま死んだように眠り続けた。体重は朝より0.5kg減っていた。 ……光希の最期の時は、刻一刻と近づいていた。

     

    V:奴隷200日目 – 夜

     

    4人の奴隷はどうにか夕食を終えると、重い身体を引きずって教室を出、シャワーを浴びて汚れを落とした。19時からは1回50分の少人数調教である。

     

    1人目は白髪交じりの男で、七海単独でのご指名だった。場所は和室。七海は紅白の巫女服を着せられた上で、胸だけをはだけた状態で雁字搦めに縛られ、エビ反りの体勢で天井から吊るされた。さらに紅白の蝋が胸に垂らされ、鞭で全身メッタ打ちにされる。元々身体の硬い七海にとっては地獄の苦しみで、今朝から輪姦されっ放しだった七海は、一転して苦痛に泣き叫んだ。マゾの身体が苦痛の一部を快楽に変換していくが、朝からイき続けて疲労の極みにある七海にとって快楽はもはや苦行でしかなく、七海は2種類の苦しみにひたすら耐え続けた。

    その頃、玲香は教室の後始末に追われ、ペアで指名された仁科母娘は20代の巨漢の男の相手をしていた。男は母娘でのレズプレイを要求し、陽葵は七海との絡みで味わった興奮とは別種の興奮を感じながら、実の母と唇を重ね、互いの性器を舐め合った。男はさらにフィストレズをするよう命令する。娘は自分が産まれてきた穴に自らの拳を突っ込んで激しく掻き回し、母は娘の前で絶叫しながら痴態を晒し続けた末に盛大に潮を吹き、娘の腕をビショビショに濡らした。続いて、緩んだ膣を男の巨根に貫かれながら、母が娘の肛門に拳をねじ込み、娘は狂ったように喘ぎまくった末、母と同じように潮を吹いて果てた。さらに男は緩んだ娘の肛門にも巨根を突っ込み、最後は母娘の顔に精液をぶっかけると、娘の糞カスの付いた巨根を母に舐め清めさせて帰っていった。

     

    2人目は中年の男で、七海と玲香を指名した。場所は拷問室。男は2人それぞれに鞭を持たせ、立ったまま互いを打ち合えと命じた。2人とも、S役を命じられたことはこれまでに何度もあったが、互いに打ち合うなどというのは初めての経験だった。七海が鞭を振るうと玲香が硬直し、玲香が鞭を振るうと七海が硬直する。最初はそんなふうに交互に鞭を打っていたのだが、そうではない、同時にやれと男に言われ、七海は玲香をメッタ打ちにしながら玲香にメッタ打ちにされた。痛い。痛くて立っていられない。でも鞭を振るうためには足に力を入れて踏ん張らねばならない。するとその足に鞭が飛んでくる。見れば男も鞭を持っており、主に2人の足に鞭を浴びせていたのだ。2人は1箇所に留まることすらできず、無様なダンスを踊りながら互いの鞭を浴び、互いに鞭を浴びせた。ただでさえ疲労の極みにあるというのに、2人は数十分間も被虐のダンスを踊り続け、後半は足腰が立たなくなって倒れ込んだところにさらに男の鞭を受けた。男は真っ赤に腫れ上がった2人の身体の上に精液をぶっかけ、ついでに小便をひっかけて帰っていった。

    陽葵と今日子はまたもペアで指名された。今度は男たちも2名である。773号室では七海がダントツの人気を誇るが、親子丼もかなりの人気らしい。陽葵はノーブラノーパンの上に例の制服、今日子まで何故か同じ清隷女学園の制服を着るよう命じられた。そして、後ろ手に縛られた状態で1つの三角木馬に互いに向かい合うような格好で跨がされ、足にはそれぞれ重さ10kgの鉄球の付いた足枷が嵌められた。さらに、制服をたくし上げて胸を露出させ、互いの乳首ピアス同士を小さなリングで結ぶと、男たちはその状態で蝋燭と鞭を母娘の身体に浴びせた。母娘は泣き叫びながら身体を激しく動かし、そのたびに股間と胸を激痛が襲った。マゾの母娘はこんな状態でも苦痛を快楽に変換し、互いに身を乗り出して母娘でキスしながら絶頂した。面白がった男たちは、母娘をM字開脚の状態で抱き合わせて、互いにキスした状態で上半身を縛り上げて天井から吊るし、再び乳首をリングで連結した。そして膣穴同士を双頭ティルドーで繋ぐと、母娘の肛門を猛然と犯し始めた。痛くて気持ち良くてもうわけがわからなかった。母娘は涎と涙と鼻水で顔じゅうドロドロになりながら、互いの口内を夢中になって貪り、互いに「ママ」「陽葵」と呼び合いながら何度も何度も果てた。最後は、母の糞カスの付いたペニスを娘が、娘の糞カスの付いたペニスを母が、それぞれフェラ掃除して終わった。

     

    3人目も中年の男で、七海を単独指名した。場所は客用トイレの中にある和式個室だった。七海は鍵の開いた状態のドアを通って客用トイレに入り、指定された個室のドアを開けた。飯森よりもさらに薄汚い中年太りの冴えない小男がしゃがみ込んでいて、七海に背を向けたまま和式便器に向かって脱糞しているところだった。七海は咄嗟に場所を間違えたと思い、男に謝りながら慌ててドアを閉めようとしたが、男に「入れ、七海」と言われて、悪臭漂う狭い個室内に入った。男は半立ちの体勢になると、肛門を綺麗にするよう七海に言って尻を突き出し、七海は跪いて、黒ずんだ毛むくじゃらの肛門を舐め、舌で肛門をほじくって糞便の残りカスを掻き出した。次いで大便器の中も綺麗にするよう男が命じる。七海は「はい」と感情のない声で短く答えると、床に這いつくばって和式便器の中に顔を埋め、30cm近い巨大な一本糞を食べていった。もういいや。輪姦や鞭打ちに比べればラクだし。次はどうせ便器の底に溜まってるオレンジ色のオシッコを全部飲めって言うんでしょ? ……最低。七海は男に言われるままに小便を飲み干し、和式便器をピカピカになるまで舌で磨いた。男は汚れた七海の顔をベロベロに舐め、鼻の穴にまで舌を突っ込んで悪臭漂う唾液まみれにすると、これまた悪臭漂う包茎ペニスを七海の口に突っ込んでイラマチオを始めた。巨根ではないので息苦しさはないが、皮の中に溜まっていた大量のチンカスが、皮がめくれるとともに口の中いっぱいに溢れ、得も言われぬ不快な味と臭いを撒き散らしていく。七海は全身鳥肌になりながらもチンカスを飲み込み、激しいピストンに合わせて唇から喉までを全て使ってペニスに奉仕していく。やがて射精に至ると、男は再び七海を四つん這いにさせて頭を便器の中にぶち込み、便器の水を流しながら肛門を犯しまくった。中出しした後、男は七海にペニスを掃除させようとしたが、便器の中でもがく七海の口に入れても掃除どころか逆効果であると気付き、ペニスに付いた汚れをトイレットペーパーで拭き取ると、七海の口に押し込んで帰っていった。

    玲香は、ぐずりだした美海をあやしつつ、和室と拷問室の清掃を行ったが、清掃中に男2人にレイプされた。男たちは射精直前にペニスを引き抜くと、玲香が持っていた掃除用の雑巾…… 拷問室の床の上に飛び散っていた精液や尿をたっぷりと吸ったそれの上に精液を撒き散らし、雑巾を綺麗にするよう命令した。玲香は雑巾を床の上で絞ると、床の上にこぼれた汚液を這いつくばって舐め取っていった。

    陽葵と今日子はそれぞれ複数人に単独指名され、内容は陽葵が針責め+3P、今日子が水責め+4Pであった。母娘ともに朝に摂取した薬物の効果が切れかけており、前日からほぼ不眠不休であるため、疲労と眠気でもうフラフラの状態だったのだが、それでもなんとかお仕置きされることなく50分を耐え切った。

     

    そして、4人目。相手は七海と陽葵をご指名だった。2人は22時少し前に指定された扉を開いた。中はJSPFの一般的な調教室と同じ間取りで、赤いボンデージに身を包んでアイマスクを着けた例のサディスティンが足を組んでベッドの端に座っていた。

    「ひっ……!」

    陽葵は小さく悲鳴を上げた。陽葵はこのサディスティンに指名されたことは未だなかったが、他のサディスティンの指名は何度か受けていたため、サディスティンの多くが男たち以上に苛烈な虐待を加えてくることを知っている。もう身体は限界なのに、これからさらに酷い目に遭うのかと思うと、陽葵は軽い目眩に襲われ、その場に倒れそうになった。

    「…………」

    七海は全く別のことを考えていた。やっぱり……そうだったんだ。

    「佐渡先生…… ですよね?」

    「…………へぇ。よくわかったわね」

    サディスティン、否、佐渡はアイマスクとウィッグを外した。見慣れた顔がそこにあった。

    「…………え? えええっ!? マジぃっ!!?」

    陽葵は一瞬ポカンとし、それから驚愕の声を上げた。眠気が一気に消し飛んだ。

    「いつ気づいたの?」

    「さっき、教室で、です。教室の後ろにいましたよね」

    「そうね」

    「私、さっき陽葵と、佐渡先生はグルなんじゃないかって話をしてた時に、あなたがご主人様と堀田様の間にいることに気づいたんです。そして、よく考えたら佐渡先生に声も体格もそっくりだった……!」

    「…………」

    「そしたら、あなたがご主人様と堀田様と目を交わして、ニヤッと笑って…… それで私、確信したんです」

    「ふふっ…… あなた本当に賢いのね。テストの成績は可もなく不可もなくって感じだったのに」

    「グルだったんですね」

    「ええ、そうよ? 因みにペロの調教映像を飯森様に渡していたのも私。1-Aの教室にカメラを仕掛けて盗撮した映像を理事長に渡したのも、あなたが変な行動を取らないか見張っていたのも、理事長の指示に従ってあなたの退学手続きを処理したのも、拉致に向けて陽葵と今日子の身辺を調査したのも、みんな私」

    「…………」

    ……最低。ほんと最っ低! 優しくて美人で……素敵な先生だと思ってた。先生の教える国語の授業はとても面白くて大好きだった。助けて欲しいと、実の伯父に酷い目に遭わされていると、何度先生に相談しようと思ったことだろう。 ……まさかこんな最低の人間だったなんて!

    七海は沈黙したまま目に涙を浮かべて佐渡を睨みつけた。本当なら口汚く罵って、頬を思いっきり引っ叩いてやりたかった。でも、できない。奴隷がお客様にそんなことしちゃ、ダメ。でも…… でもっ!

    陽葵も驚愕していた。授業なんてテキトーに聞き流していたし、1学期末の国語のテストも確か14点だったけれど、担任の佐渡先生のことは嫌いじゃなかった。まさかアタシとママのことを調べてただなんて! 教室を盗撮したり七海を監視したり、そんな酷いことをする人だったなんて!!

    「なんで……こんなことするんですか?」

    「そりゃ、仕事だからでしょ」

    「学園の生徒を監禁して堀田理事長の調教を手伝ったり、ここに連れてきて奴隷にしたり…… 私たち以外にもそういう酷いこと、してきたんですか」

    「その通りよ」

    「なんで……」

    「それを聞いてどうするわけ?」

    「…………あ」

    「……ん?」

    「そうか。あなたも堀田理事長の奴隷……なんじゃないですか?」

    「…………」

    「だから理事長の命令通りに動いてるんだ……。違いますか?」

    「いや〜、まいったなぁ。ほんとに賢いね、七海……」

    「そうなんですね。だったらなんで…… なんで私たちに酷いことするんですか! おんなじ奴隷じゃないですか! 私たちの気持ち、わかりますよね!? なんで………… ひっ!」

    七海は言葉を詰まらせた。獲物を見つけた肉食獣のような恐ろしい形相でこちらを睨んでいる……!

    「ふふっ…… いいわ。特別に教えてあげる。私もね、高1の時にご主人様の…… 堀田理事長の調教を受けたの。陽葵と同じってわけ。ご主人様に目を付けられて学園内に監禁されて調教されて、ここに売り飛ばされた。もう15年も前の話よ。それからの1年間は地獄だったわ…… 私の前歯、半分くらい入れ歯だしね」

    「…………」

    「でもね、ある日気づいちゃったのよ。とあるお客様に鞭を渡されて、他の奴隷を打つよう命令された。あの時の快感は今でも覚えてるわ。柔肌を鞭で打ちのめす感覚、赤く腫れ上がった肌、乾いた鞭音と奴隷の甲高い悲鳴……! その時に私、サドに目覚めたの」

    「…………」

    「それから色々あってご主人様に、堀田様に身請けされて個人奴隷となり、学園の教師となって理事長の影の補佐役になった。以来学園の生徒を何人もここに送り込んできたわ…… 初等部、中等部、高等部、大学…… 何人も何人も。陽葵、沙弥香さやか、梢、真弓まゆみ一夏いちか妙子たえこ、 ……ポチ」

    「ポチ!!?」

    「そ。確か中等部の入学式の日にご主人様が見初めたのよ。で、私が色々調べて、ご主人様があの子を監禁して調教してここに売り飛ばしたの。しばらくは大人しく奴隷やってたんだけど、ある時逃げ出しちゃってね……。まあ、ペロみたいにずっと反抗的な態度を取り続けて、ちんぽ噛みまくってたわけじゃないから、危険な薬物は打たれなかったけど。でもあの娘、イラマが苦手だったから歯はもう1本も残ってないし、乳首もクリも舌も伸ばされまくって、ケツの穴もぶっ壊れてて…… ふふっ、見た目はペロとあんまり変わらないわね」

    「…………」(何が可笑しいのよ……! なんで笑えるの!? 同じ奴隷なのに!!)

    「…………」(ポチ…… あの子もアタシとおんなじだったんだ…… アタシも逃げたらあの子みたいになるんだ……)

    「さて…… 昔話はおしまい。そろそろ調教に入ろうかしら」

    「「…………」」

    「ふふっ、最初の命令よ。調教が終わるまで私のことは「先生」と呼びなさい」

    (……最低)

    「ほら、とっとと土下座なさい。そして靴を舐めて挨拶するのよ、木下さん、仁科さん」

    「くっ!」

    七海は腹立たしかった。この女に最初に指名された時も、同性に調教される屈辱に涙したが、あの時とは比較にならないほどの激しい怒りが七海を支配していた。顔が真っ赤に紅潮し、身体が細かく震え出す。好きだった先生に裏切られたことへの憤怒。ポチを含め何人もの生徒を長年陥れてきたことに対する義憤。サディスティンならともかく、同じ奴隷の女に跪かねばならい屈辱。様々な怒りの感情が七海の中で燃え盛り、今にも爆発してしまいそうだった。

    でもダメ。怒っちゃダメ! それじゃああの日と同じだ。主人である飯森に直接叛逆するのに比べれば、罪は軽いかもしれないけど、お客様に逆らったらご主人様の顔に泥を塗ることになっちゃう。そしたらこの女だけでなくご主人様にもお仕置きされる。この最低な女のせいでご主人様にお仕置きされるなんて、そんなの絶対…… 絶っ対イヤっ!! でも! でもっ!! なんでこんな最低なヤツに土下座しなきゃなんないの!? 靴を舐めて、調教してくれって、酷いことしてくださいって…… ふ…… ふ……

    「ざけんなぁっ!!!!」

    キレたのは七海ではなく、隣にいた陽葵だった。七海以上に顔を真っ赤にし、全身をワナワナと震わせながら、疲労も眠気も全て忘れて絶叫した。

    「あんた、奴隷なんでしょ!? アタシやママとおんなじ! 学校でもここでも、アタシが毎日どんな気持ちで過ごしてるか、わかるでしょっ!? なのになんでっ!? なんでっ!!? なんでアタシを…… ママを…… こんな……っ!!」

    涙が溢れ、それと同時にあらゆる負の感情が溢れ出る。過呼吸になって言葉がうまく出てこない。 ……奴隷にとってご主人様の命令は絶対。それはわかる。堀田理事長の命令に従って自分と母を陥れた。教師の立場を利用して。百歩譲って、ご主人様に逆らえないから嫌々やったっていうのなら、まだ許せる。でもなに!? コイツの顔! 笑ってる! 楽しんでやってる! 奴隷のくせに!! アタシとおんなじ奴隷のくせに……!!!

    「…………」

    七海もまた言葉が出てこなかった。佐渡に逆らったら陽葵は酷いお仕置きを受ける。堀田からも罰を受けるだろう。恋人がそんな目に遭うのを黙って見てるなんてできない。止めなきゃ! 今すぐ止めなきゃ!! ……でも。陽葵の怒りは七海の怒りだ。七海が言えなかったことを陽葵は代弁してくれている。なら、陽葵と一緒に佐渡に立ち向かうのが、人間として正しい在り方なんじゃないだろうか。陽葵を止めるっていうことは、私も佐渡の側に立つっていうことなんじゃあ……。愛する人を裏切って最低な女の味方をするの? そんな最低な人間なの!? 私っ!!!

    (…………そうか)

    七海はあの日を思い出していた。眠っている間に全ての歯を抜き取られて、飯森への怒りが爆発したあの日。陽葵はあの日の自分なんだ。そして、私はあの日のおねえちゃん……。きっとおねえちゃんも今の私と同じことを考えてたに違いない。ご主人様に逆らっちゃダメって。でも言えなくて。私に同調してくれて。一緒に闘ってくれて。結果、おねえちゃんは左目を失い、私はおねえちゃんに焼き鏝を捺してご主人様に絶対服従を誓った。

    このままじゃダメ。同じことになる。陽葵のためなら正直片目を失ったって構わないけれど、そんなことになったら陽葵が悲しむ。陽葵が傷つく。それだけは絶対ダメ。人間としての正しい在り方なんてここでは意味ない。だって私はもう人間じゃないんだから。奴隷なんだから。でも奴隷にだってできることはある。守る。陽葵を、愛する人を守るんだ! 今度こそ間違えるな、私っ!!

    「陽葵っ!!」

    「えっ!? なな……うぷっ!!?」

    七海はいきなり陽葵を抱き締めた。そして唇に唇を重ねて有無を言わさず言葉を奪う。

    「ううん! ぶぷっ! むぅん!!」

    陽葵はしばらくもがいていたが、七海の突然の行動に、怒りの感情が驚きで上書きされたのか、次第に大人しくなっていった。七海はさらに数十秒間口付けを続けた後、そっと陽葵から離れた。そして彼女の両手を握りしめ、目を見ながら話し始めた。

    「ダメ。怒っちゃダメ、陽葵」

    「七海……」

    不服そうな顔の陽葵。

    「ごめんね。こんなの裏切りだよね。先生と変わらないよね。私も一緒に怒りたい。できるなら今すぐこの女の首を絞めて、殺してやりたいよ……」

    「ふふっ……」(どうなるか、見ものね……)

    「でもね? そんなことしたら大変なことになる。陽葵も私も……」

    七海は叛逆事件の顛末をかいつまんで話した。 ……陽葵は絶句した。陽葵も光希の左目のことは気になっていたが、本人や七海には聞きづらかった。光希が逃亡した時に目にも重傷を負ったのだと思っていた。まさか七海と再会する少し前に、そんな恐ろしいことが起きていたなんて……!!

    「そんなことが……」

    「うん。だからね? 絶対逆らっちゃダメ」

    「…………」

    「土下座してお客様の足を舐めながら挨拶するなんて、いつもやってることでしょ?」

    「だって……」

    「相手が先生だろうと変わらないよ」

    「…………」

    「陽葵、昨日から寝てないんでしょ? このままだと今夜も壁の中に埋められちゃうよ…… そんなんヤでしょ?」

    「……うん」

    「大丈夫。私も一緒だから。一緒に佐渡先生にイジメられよ? ね?」

    「……………………わかった」

    「ありがと、陽葵 ……ちゅっ」

    七海は陽葵の頬に軽く口を付けた。そして小さく笑った。 ……その笑顔に、陽葵は思わず見とれてしまった。あの蠱惑的な表情でも、幸せの絶頂にある表情でもない。誠実で真摯で優しげで…… なんて素敵な笑顔なんだろう。

    陽葵は、学校での木下七海を根暗なコミュ障だと思っていた。実際には友人も数人いて、七海は根暗でもコミュ障でもなかったのだが、人見知りする性格だったのは事実であるし、不良グループに属していた隣席の陽葵とどう接していいのかわからず、言葉少なになっていたのを陽葵が勝手にコミュ障だと決め付けていたのである。

    それがどうだ。先程の教室でも、今も。七海は飯森や佐渡の不興を買うのを承知で、恐怖や憎悪の袋小路に迷い込んでいた陽葵を正しい方向に導いてくれた。相手の目を見て、誠実な言葉で、最高の笑顔で。これじゃ、先生の前で何も言えなくなっちゃったアタシの方がよっぽどコミュ障じゃん。

    そう。佐渡先生が何者だろうと、そんなこと関係ないんだ。アタシは奴隷で、お客様に奉仕するのが全て。大好きな恋人の七海と一緒にお客様に奉仕する。先生に奉仕する。それだけ。怒るようなことじゃなかったんだ。 ……ありがと、七海。なんか吹っ切れたよ。いつも助けてもらってばかりだね。いつかお返ししなきゃね。愛してるよ。

    「ありがと、七海。ちゅっ」

    陽葵もまた七海の頬に軽く口付けすると、七海に笑顔を見せた。そして、七海よりも先に自ら床に土下座し、佐渡の足元の床に額をこすり付けた。

    「先生、ごめんなさい。アタシ、気が動転しちゃって…… 奴隷のくせに先生に酷いこと言っちゃいました。すみませんでした。何でも言うこと聞くから許してください、先生」

    七海が先に謝るんじゃダメ。七海の真似してちゃダメ。七海は悪くないんだから。悪いのはアタシなんだから。謝らなきゃ。そして……

    「ぺろっ れろっ 先生…… アタシのこと…… しつけてください…… ちゅぷ 学校で悪いことばっかしてたアタシのこと、お仕置きしてください…… ぺろっ」

    「…………」(陽葵……)

    七海は複雑な心境だった。取り敢えず陽葵が怒りを鎮めて先生に謝ってくれた。あの日の自分たちのようなことにならずに済んで心底ホッとしていた。でも……。あの時、勝手に抜歯されて怒り狂っていた時、姉が今日の七海のようなことを言い出していたら、果たして自分は素直に受け入れていただろうか。

    わかっている。あの時と今回とでは状況が違う。陽葵が説得に応じたのは、あの叛逆事件の結末を知ったからだ。あの時は叛逆したらどうなるか、自分も姉もわかっていなかった。そんな状況で姉が説得してきたら……。多分受け入れていなかった。姉の説得を裏切り行為だと罵り、姉のことを軽蔑し憎悪したかもしれない。そうしたらどうなっていたのだろう。七海1人怒り狂ったまま、主人に片目を潰されていただろうか。それとも、最後にはやはり姉が味方になってくれて、姉の方が片目を失っていただろうか。わからない。今更考えたところで姉の左目はもう二度と元には戻らない。私がすべきことは過去の選択をくよくよ思い悩むことじゃない。陽葵や自分が片目を潰されることのないよう、過去の教訓を今に活かす。それだけ……

    姉が今後も健在ならば、それで全て良しなのかもしれない。だが、姉の命の灯(トモシビ)は消えかけている。片目どころか命そのものが失われようとしているのだ。そう思うと、切なくて堪らなかった。七海は、最愛の姉が自らの左目を犠牲にして最愛の恋人を守ってくれたような気がした。命そのものを犠牲にして妹の自分を守ってくれているような気がした。泣きたくて仕方がなかった。今すぐメス犬区画9号室へ行って、瀕死の姉を抱き締めて大泣きしたかった。でも今はそんなことをしてる場合じゃない。おねえちゃんの想いを無駄にしちゃダメ。奴隷としての務めを果たさなきゃ。

    七海は陽葵の隣に額ずくと、陽葵と一緒に佐渡の足を舐めながら言うのだった。

    「先生。佐渡先生。れろっ 私…… 私たち、先生のおかげで奴隷になれました。でもまだまだ未熟です。国語よりもっと大切なこと…… たくさん教えてください。私たちの身体に刻み込んでください。先生……!」

     

    ……佐渡は感服していた。まただ。先程の教室に続いて、七海はいともたやすく陽葵を憎悪の沼から引っ張り上げてしまった。なんて子だろう。昨年の1学期は全然こんな感じじゃなかったのに。

    そして思った。15年前。サドに目覚める前。奴隷として地獄の調教を受けていたあの頃。あの頃の自分にも七海のような強く優しい親友が…… 恋人が一緒にいてくれていたら、その後の人生は変わっていたんだろうか……?

    高1の1学期のある日、佐渡はクラスのとある女子に恋愛感情を持っている自分に気づいた。ショックだった。自分がレズビアンだったなんて。同性の女の子を好きになるなんて! 中学では全然そんなことなかったのに! その気持ちは日に日に高まり、佐渡はいつしかその女子に告白したいと思うようになった。恋仲になりたかった。 ……でもできなかった。勇気が持てなかった。拒絶されたら、気持ち悪がられたらどうしよう。噂好きな子だし、クラス中に私がレズだって触れ回ったらどうしよう。悶々としたまま1学期が終わり、2学期も半ばに差し掛かったある日、目が覚めたら佐渡は堀田の調教室にいた。

    それから地獄の1年を過ごし、男と肌を合わせ、男に奉仕することにもすっかり慣れたが、他の奴隷を痛め付けるよう命令された時に全てが変わった。サドに目覚めた。というより、サドになれば奴隷の女の子たちとレズプレイできることに気づいたのだ。JSPFでもトップレベルに残忍なサディスティンの誕生であった。

    だが、自分と似た境遇の陽葵が、同じく奴隷の七海に愛の告白をし、相思相愛の強い絆で結ばれたのを先刻目の当たりにして、佐渡は複雑な思いだった。自分もあの子に告白していたら、どうなっていただろう。キスからセックスに発展して、ディルドーで処女膜を破ってしまうような関係にまでなっていたら、処女でなくなった自分に堀田は目を付けていただろうか。或いはJSPFに連れて来られて以降に、七海のような素敵な恋人ができていたら、レズセックスし放題の毎日を送っていたら、果たして自分はサディスティンになっていただろうか。

    今となってはわからない。佐渡は今の生活に満足している。奴隷の女の子をいたぶるためなら喜んで男にも奉仕するし、堀田の指示にも従う。問題は、ないはずだ。なのに、どこかモヤモヤしてしまうのは何故だろう。喉の奥に魚の小骨が刺さったような違和感が、午後からずっと続いているのは何故?

    ……そんなのわかりきってる。これは嫉妬だ。自分と同じ境遇にありながら、七海という最高のパートナーを得ることができた陽葵に嫉妬しているのだ。

    自分も何度絶望の渦に飲まれただろう。だが自分には相談できる奴隷仲間がおらず、暗闇から笑顔で救い出してくれる親友も恋人もいなかった。ただひたすらに孤独と暴虐に耐え続けた。毎日毎日心が壊れる寸前まで追い込まれ、それでもなんとか耐えて耐えて、歯も10本近く失って、1年後にはようやく一人前の奴隷になることができた。それまでのあの地獄の日々……!!

    なのに陽葵は、この小娘は、ここに来てまだ3ヶ月にも満たないというのに、1本も歯を失っていないのに、最愛の恋人ができて、母親もいて、姉みたいに慕うペロや玲香がいて…… 同じ境遇なのに、なんでこんなに違うわけ? なんでこんな幸せそうな顔ができるわけ? 自分はあんなに大変だったのに。1人で悩み抜いて耐え抜いて苦しみ抜いてきたのに。なんで? なんでっ!? 羨ましい! 妬ましい! むかつくっ!! ……教師にあるまじき黒い感情が体内にどんどん蓄積されていく。

     

    七海は佐渡の靴を舐めながら、室内の空気が変わったのを肌で感じていた。さっきまで饒舌に語っていたのに、急に黙ってしまった佐渡。足が細かく震えている。 ……どうしたんだろう? そう思って七海は佐渡の顔を見上げ、そして思わず身震いした。恐ろしい形相で陽葵を凝視していた。先程のような肉食獣のそれではない。黒い感情に支配された悪鬼のようだ。な、なんでこんな顔してるの? 陽葵、何か怒らすようなこと言った……?

    佐渡は、七海が怯えた表情でこちらを窺っているのに気づき、我に返った。取り敢えず黒い感情を胸の中にしまい込む。が、一度その存在に気づいてしまった以上、もはや忘れることはできない。佐渡は2人から顔を逸らすように顔を上げ、そして時計を見た。もう30分が経過していた。あと20分。たった20分でこの黒い感情を陽葵にぶつけ切るなど到底不可能だ。それにここには七海がいる。できれば七海はいない方がいい。どれだけ陽葵を追い詰めても、七海ならやすやすと彼女を救ってしまうだろうから。今日は適当に切り上げて、後日改めて陽葵を単独指名しよう。そして…………

    佐渡はペニスバンドを装着し、机の上に七海を寝かせて彼女の膣を正常位で犯した。と同時に、陽葵に足の下で仰向けになって待機するよう命じ、この時間のために3日間溜め込んできた糞便を思いっきりぶち撒けた。奴隷調教時代に拡張された彼女の肛門からは極太の一本糞がひり出され、陽葵の顔の上にトグロを巻いていく。陽葵は嫌々ながらも糞便を少しずつ噛み砕き、嘔吐することなく胃袋へと送っていった。が、あまりにも量が多いため20分で食べきることはできなかった。

    「うぶぇっ!!?」

    佐渡は七海をイかせ、自分も絶頂した上で机に座り、ハイヒールで糞まみれの陽葵の顔をグイグイと踏んでいく。さらに、糞便がたっぷり付いたヒール(踵)を陽葵の鼻の穴に突っ込んでグリグリと掻き回していった。

    「いっ! いたっ! くしゃいっ! 痛っ!!」

    「これっぽっちのウンコ食べるのに20分以上もかかるなんてありえないでしょ。お仕置きよお仕置き」

    「ご、ごべんなざい…… 先生…… ぐぷっ ごくんっ」

    「50分経っちゃったけど、全部食べ切るまで延長よ。そうね…… あと3分で食べ切れなかったら壁尻部屋でもう一晩過ごしてもらおうかしら」

    「しょ……しょんな…… あむっ んぐっ」

    「陽葵っ……!」

    「木下さんは手伝っちゃダメよ? これくらいの量でもたつくなんて奴隷失格。あなただって奴隷生活長いんだから、それくらいわかるでしょう?」

    「……はい」

    「靴が汚れちゃったわ。木下さん、頼める?」

    「はい、先生」

    「良い返事よ、木下さん」

    「ぴちゅ れろっ にゅぷ ずちゅ」

    佐渡は、陽葵の顔の上10cmくらいのところで、七海にハイヒールの汚れを掃除させた。七海は陽葵のすぐ横に這いつくばって、手を使わずに舌だけでハイヒールに付いた糞便を舐め取っていく。七海は1分もかからないうちに掃除を終え、陽葵は残り16秒のところで佐渡の糞便を食べ切った。

    「先生、ごちそうさまでした。げぅっ! 口便器、使ってくれてありがとうございました…… うっぷ!」

    「ふん。じゃあ、またね。仁科さん」

    そう言うと佐渡は帰っていった。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「うん、大丈夫。ちょっと食べるのに時間かかっちゃっただけ…… げぷっ!」

    「そっか……」

    「これくらいで済んでよかったよね……」

    「……だね」

    「んあ〜! もうダメ! 鼻ん中ウンチまみれ〜! くっさ〜!! シャワーシャワーっ!!!」

    七海は、先生の態度がどこか腑に落ちなかった。あの鬼の形相はいったい何だったんだろう。その後の責めも、いつもに比べれば大したことなかったし、先生は七海を犯している間も心ここに在らずといった感じだった。そして去り際、「またね、仁科さん」と言った。なんで私の名前は呼ばれなかったんだろ? 陽葵だけ、また指名するってことだよね? ……大丈夫かな。あんな怖い顔してたけど…………

    七海はもっと考えようとしたが、限界だった。ヨロヨロとシャワー室に向かい、陽葵と一緒に汚れをザッと落とす。陽葵は、鼻の穴を洗い湯をがぶ飲みし、糞便臭が消えたところで力尽きた。2人とも髪も乾かさずにベッドに直行する。陽葵のベッドは世話係用の部屋にあるのだが、陽葵はなんとなく七海に従いていき、七海のベッドに2人同時に倒れ込んだ。恋人同士のピロートークなどする間もなく、倒れ込んだ瞬間に意識を手放した。

     

    …………崩壊が始まろうとしていた。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第3章 – 奴隷9・14日目

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    I:奴隷9日目 – 午前

     

    奴隷用寝室、12月27日、朝6時。耳をつんざくブザーの爆音によって、150名近い奴隷たちが一斉に飛び起きる。と同時に各ベッドの室内灯も点く。JSPFに連れてこられて12日目、89番ベッドの七海も、前夜の激しい調教の後、気絶するように眠りこけていたのだが、心臓が飛び出るほどの爆音で飛び起きた。直後、扉の真ん中に設けられた直径30cmくらいの丸い窓が自動で開く。奴隷たちが一斉に窓から頭を出す。朝食の時間だ。

    既に各窓の下には、1食分の流動食と小便が盛られた犬用のエサ入れが置かれており、奴隷たちは手を使わずにそれを飲み食いしていく。流動食は、男たちが食べ残した残飯に、動物の精液や栄養素サプリ、糞尿を無毒化する薬等を混ぜて撹拌したものだ。それが小便と混ざって味も臭いも最悪なのだが、奴隷たちは慣れているのか黙々と食べていく。

    中には、流動食に糞便や吐瀉物が混ざったものを泣きながら食べている奴隷もいるが、これは前日夜の調教で失敗した者たちへの罰である(なお、罰の内容は失敗のレベルに応じて変化する)。

    89番の七海も、排泄物がグチャグチャに混ざった流動食を泣きながら食べていた。

    生首だけが150近く並んでモグモグやっている光景は、まるで集団ギロチン場のようだ。朝食の時間は20分。時間が経つと再び爆音ブザーが鳴る。いつまでも食べていると給仕係の男の蹴りが顔面に飛んでくるので、奴隷たちは食べかけであっても急いで首を引っ込める(食べ残した奴隷は後で罰が待っている)。

    次は排泄の時間だが、奴隷はスカトロプレイが必須であるため、朝のこの時間に排泄する者は少ない。七海もこの後スカトロ調教の予約が入っている。この時間に排泄するのは、小便が溜まって我慢できない者や、朝イチでスカトロNGの客に指名されている者に限られる。その者たちは、8畳程度の部屋の床に等間隔で穴が開いているだけの、仕切りも何もない奴隷用ボットン便所で用を済ます。トイレットペーパーは無いので指で拭くしかない。

    ……排泄物はそのまま最下層の「便槽」へと落ちていく。そこには、四肢を断たれた用済みの奴隷たちが蠢いており、落ちてくる排泄物を飲み食いしながら余生を過ごしていた。……奴隷用のトイレと、奴隷の成れの果ての食事スペースが一体となったこの空間は、奴隷の一生を象徴する場所である。が、上層の奴隷たちは、下層に自分たちの未来が広がっていることを知らない。

    朝食後・排泄後はシャワールームで前日の汚れを落とす。奴隷は毎日ありとあらゆる体液・汚物にまみれるため、洗身洗髪が欠かせない。汚れが残っているとこれまた罰が待っているので、膣内も含め各人念入りに身体をこする。排泄を済ませた奴隷が汚れた指を念入りに洗っている。排泄物混じりの朝食を食べた奴隷は、七海を含めシャワーの湯をがぶ飲みしている。七海は、ボディソープもがぶ飲みして食道や胃の中まで洗いたい気分だった。

    シャワーが終わったら髪を乾かし、爪を切り、ムダ毛を処理し、歯を磨く。奴隷と言えど女として最低限の身だしなみは整える必要がある。ただし、髪や歯のない奴隷・拷問で爪を剥がされた奴隷などもいるが。さらには健康チェック。鞭痕や火傷痕に皮膚薬を塗ったり、体温や体重を測ったり。怪我・妊娠している奴隷のケアも行う。妊娠4ヶ月目の七海も女医に腹部を触診してもらった。

    こうしてあっという間に2時間が経過し、朝8時から午前の調教が始まる。

     

    JSPFでは1回4時間の調教が、午前・午後・夜の計3回行われる。内容は、中央ホールでの集団調教・個室での少人数調教・奴隷ごとに定められたメニューによる個別の特殊調教の3つで、奴隷は1日の中でこれらを1回ずつ行わねばならない。奴隷は全部で150名弱いるので、50名弱ずつ3つのグループに分かれる。七海の場合は、午前が特殊調教(姉妹同時調教)、午後が集団調教、夜が少人数調教である。

    姉妹同時調教はペロのいるメス犬区画9号室で行われる。奴隷は普段メス犬区画に入ることはできないが、調教の時のみ特別に出入りが許されており、虹彩認証によってその出入りが厳しく管理されている。奴隷がおかしな行動を取れば、体内マイクロチップと施設各所のセンサーが異常を検知して即座に警報が鳴るという仕組みだ。七海は、移動時に怪しい行動を取るな、脱走のことは絶対考えるな、と光希に何度も念を押されているため、脇目も振らずに9号室へと向かった。

    8時20分前に9号室に入ると、姉の他に雑用係の玲香がいた。12日前、七海がここに連れて来られた日に、七海をキャリーケースから出して全身を洗ってくれた奴隷だ。

    雑用係は計30名いるが、4時間×3の調教を全て免除されているわけではない。特殊調教と集団調教の8時間の間に雑務を行い、少人数調教は他の奴隷と同様に受けるのである。よって雑用係も3つのグループに分かれている。玲香は七海と同じグループに所属しているため、午前と午後が雑務、夜が少人数調教だ。

    雑用係の仕事は様々であるが、メス犬の世話もその1つである。メス犬は基本的に部屋から出ることはないので、雑用係が各部屋を回ってメス犬の給餌・洗身・洗髪を行わねばならない。メス犬の世話は朝8時の調教開始より前に終わらせる必要があるので、朝の時間を1時間削って朝7時からメス犬の世話をせねばならないのだ(そのぶん昼休みが長い)。玲香の担当は8号室と9号室。ポチとペロであった。

    「おねえちゃん、おはよう。おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「おはよう、七海ちゃん」

    朝の清々しい空気などとは無縁の、糞尿臭の染み付いた薄暗い地下室ではあったが、3人は努めて明るい声で朝の挨拶を交わした。初めて会った時は、七海は混乱の極みにあったため、玲香とギクシャクした会話しかできなかったが、翌朝から毎日ここで会うようになったため、人見知り気味の七海もすっかり慣れて親しく会話するようになった。

    玲香は23歳。背中まで伸びたやや黄みがかった暗めの銀髪が印象的で、身長は170cmを超え、スラッと引き締まった体つきをしている。大学2年の時に女友達のトラブルに巻き込まれて、気づいたら男たちにレイプされて処女を失い、弱みを握られて売春やAV出演を強要され、ついには男たちの奴隷になり、最終的にはJSPFに連れて来られて専属奴隷となった。以降、なんとか会員客にも気に入られ、半年前からは雑用係を務めている。

    玲香は部屋付属のシャワールームで光希の身体を洗った後、部屋に戻ってドライヤーで髪を乾かしているところだった。しばし3人での会話が続く。玲香も、七海がここに来る前は光希のことをペロと呼んでいたが、七海が来て、ペロの本名を知ってからは、男たちがいない時だけ光希と呼んでくれるようになった。光希はそれがとても嬉しかった。何しろ七海と玲香以外、本名で呼んでくれる者など誰一人いないのだから。秘密の名を共有する仲間、家族。光希は、自分にも姉ができたような気さえしていた。

    七海もまた、もう1人姉ができたような気がしていた。体育会系の光希と異なり文化系の雰囲気が漂う、理知的で優しいもう1人の姉。光希は一人では身体も髪も洗えない。食事も満足に摂れない。玲香は、仕事とはいえ、そんな光希の世話を嫌な顔一つせずにやってくれるのだ。特にこの部屋は、光希の壊れた肛門から絶えず垂れ落ちる糞便の臭いが染み付いてしまっている。女性にとってそういう状況がどれだけ恥ずかしいことか。七海も教室での体験があるからよくわかる。教室中から浴びせられた侮蔑と嫌悪の冷たい眼差し。だが玲香はそんな表情は一切見せない。今朝は、昨夜の最後の客が極太肛門栓を挿していったからか、床の上に糞便は溜まっていなかったが、昨日の朝は酷い有様だった。だが、玲香は何も言わずに平然と床の上の糞便を片付け、肌にこびりついた汚物を優しく丁寧に洗い流してくれたのだった。

    玲「さ、これで終わりよ、光希」

    光「いつもありがとうございます、玲香さん」

    玲「いえいえ、仕事だからね」

    七「ほんと、毎日感謝してます。おねえちゃんをキレイにしてくれて」

    玲「は~い。それじゃあ2人とも…… 今日も頑張ってね」

    姉妹「「はい」」

    昨日とほぼ同じ会話。けれど、この狂った施設の中では数少ない人間的な会話。玲香に頑張ってと言われると、不思議と力が湧く。頑張らなきゃと思う。さあ、今日も過酷な12時間の調教の始まりだ……!

     

    「やあ、七海。おはよう」

    朝8時少し前に飯森が部屋に入ってきた。気持ち悪い声。気持ち悪い響き。数分前に交わした玲香との挨拶とは雲泥の差だ。早速七海のテンションが下がる。

    飯森はペロに肛門栓を外すように言い、シックスナインの体勢になって互いの肛門に口を付け、糞便を食べ合えと命じた。当然ペロが上、七海が下である。姉妹は無言のまま命令に従う。

    七海がペロの下に潜り込むと、無残に脱肛し括約筋もズタズタの肛門から、軟便がボタボタと落ちてくる。肛門に口を付けるまでもない。七海は口を開けて糞便を次々に飲み込んでいった。既に朝、前日の罰として糞尿入りの流動食を食べてきた七海だったが、できたてホヤホヤの糞便の臭いと味は流動食より遥かに強烈だ。食糞という行為にはだいぶ慣れてきたが、糞便の臭いや味に慣れたわけではないし、好きになったわけでも無論ない。七海はむせ返りながら最愛の姉の糞便を頬張り、涙を流しながら少しずつ飲み下すのだった。

    ペロは七海以上に食糞に慣れていた。短い腕で七海の尻を抱き寄せ、首を思いっきり曲げて肛門の前に口を持ってきたら、長い舌を肛門に挿入して糞便を掻き出し、ひょっとこのように唇を尖らせて下品な音を立てながら吸い取る。ペロはメス犬になってから、毎日こうやって他のメス犬たちと糞便を食べ合ってきた。慣れたものだ。糞便の味など美女も醜男も同じだということをペロは身を以て知っていたが、とは言え愛する妹の糞便だ。なんとなく甘い香りがするのは錯覚だろうか。

    互いの糞便を貪った後、褒美としてキスが許される。

    姉妹は糞便まみれの口をつけ、茶色い舌を絡ませながら、激しくキスし合った。

    元々仲の良い姉妹ではあったものの、共にレズビアンの気は無かったのだが、再会してからは絡むことが多くなった。最初は命令されてのことだったが、互いへの愛情(依存)は日を追って深まっており、最近では飯森が休憩している間に、命令されずともレズプレイを始めることすらあった。

    次はアームアナルファックを命令された。これまで、ペロの肥大化したクリペニスや乳首を七海の中に挿入したことは何度もあったが、腕を挿れるというのは初めてだ。七海は両穴ともにフィストファック経験済みだし、自分の腕は飯森の拳よりは細いから多分入るだろうが……。ペロは恐る恐る七海の肛門に自らの短い腕を挿入する。予想通り七海が痛みを訴えることはなかった。ホッとしたペロは、肢(アシ)だけで立つと、上半身全体をヤジロベエのように器用に揺すりながら腕をゆっくり出し入れする。残っていた糞便が腕を黄土色に染めていく。七海の気持ちよさそうな声が聞こえてきた。

    突如飯森が七海の口を犯し始めた。フェラチオとか口淫とかそんな生易しいものではない。頭を手で掴み、ちぎれんばかりに髪を引っ張り、喉の奥を激しく突き上げる。オナホールだってこんな使い方をしたら壊れてしまうだろう。七海はあまりの苦しさに「やめて」と言おうとしたが、口も喉も塞がれていて言葉にならない。なんとか抵抗しようと必死に手を動かして暴虐から逃れようと試みる七海。

    小さく舌打ちした飯森は一旦ペニスを引き抜くと、無言のまま七海の両手を素早く後ろ手に縛り、再び口に巨根を突き入れた。七海にできることは、苦痛に耐えることしか残されていなかった。

    しばらくすると、もっと激しく腕を動かせと飯森がペロに命じてきた。そんなこと言われても、短い肢で不安定に座りながら上半身のバネだけで腕を出し入れするだけでも大変なのだ。これ以上スピードを上げるのは不可能だ。そう言おうとして、ペロは言葉を飲み込んだ。飯森が冷たい目でこちらを見ている。命令に背いたら七海に何をするかわからない、そんな目だった。

    仕方なく5cmほど七海の方に近づくと(その分腕が奥にめりこむ)、ペロは肩をバイブのように震わせながら抽送を開始した。途端にペニスの隙間から漏れる七海の声が大きくなる。苦しいのだろうか。気持ちいいのだろうか。わからない。相変わらず飯森は七海の喉を激しく犯している。七海は白目をむきながら暴行に耐えている。あんなの気持ちいいわけない。苦しいに決まってる。もうやめて。七海が窒息しちゃう。早く終わって……!

    数分後、飯森は七海の喉の最奥で射精した。一部は食道から胃へ、一部は気管支へ、一部は逆流して口や鼻へ。ペニスが抜かれると、七海は激しく咳き込み、次の瞬間嘔吐した。朝に食べた排泄物入りの流動食も、先程食べたペロの糞便も、たった今出された飯森の精液も、全てを。

    虫の息の七海に対して飯森が、リバースしたものを全て食えと命令する。

    「いい加減にしてください!」

    さすがにペロが激昂する。

    「私が全部食べますから! 七海を休ませてあげて! お願いします!」

    「その吐瀉物の中には、七海が生きていく上で必要な栄養素が含まれている。残すことは許さん」

    「はあ!? あなたが無茶したから吐いちゃったんでしょっ!?」

    「知らんな。俺は吐けと命令してないし、吐いていいと許可も出してない。勝手に吐いたんだから自分で胃に戻すのが道理だろう」

    「む、無茶苦茶よ!!」

    「ほう…… お前、いつからそんなに偉くなったんだ?」

    「いや…… その……」

    「ふん。いいだろう。ならお前が口移しでこいつに全部飲ませろ」

    「なっ!?」

    「あれだけ仲良くキスしてたんだ。本望だろう?」

    「くっ!!」

    「次逆らったら七海の歯を麻酔無しで全部抜く。イラマチオのためには歯は邪魔だし、流動食と糞尿だけなら飲み食いにも不要だからな。そう思うだろう?……なぁ、ペロ」

    「……はい。わかりました。口移しします。」

    ダメだ。この外道に逆らっちゃダメ。歯を抜かれる痛み…… 七海に味わって欲しくない。絶対に!!

    ペロは短い手足で吐瀉物に這い寄ると、悪臭に耐えながらズルズルと音を立てて吸い上げ、口の中いっぱいに溜め込んだ。ペロには手がないので吐瀉物を掬うことができない。面倒だが、口に含んでは七海の所に移動して口移しで飲ませてまた移動、という動作を何度も繰り返さねばならない。なんだか、昔テレビ番組で見た何かの動物の親子みたいだとペロは思った。私、もう人間じゃないんだ……

    「ケホッ! ケホッ! おねえちゃん…… ごめんね……?」

    「いいお…… おえおいおあ、ういあええ……?(いいの…… それよりほら、口開けて……?)」

    「あぁぁ…… じゅるるるるるる……」

    姉妹の惨めなキスを見ているうちに飯森が回復した。

    この後、飯森は七海の膣に2発、肛門に3発、口に1発出し、オマケでペロの歯のない口にも1発出した。そうして午前の調教の時間が終わって退室する間際、飯森は思い出したように言った。

    「勝手に吐いた罰として昼メシは俺の糞尿とゲロ入りだ。せいぜい味わって食うんだな」

    昼食は各調教室に置いてある流動食を奴隷が各自摂ることになっており、この部屋にも幾つか置いてある。飯森は、床の上に流動食1食分をぶち撒け、その上にしゃがみ込んで小便をかけ、大量の大便を放出した。さらに指を自らの口奥に突っ込んで嘔吐する。

    「朝食はベーコンエッグトーストだったからな。人間の食い物が食えて良かったな。じゃあまた明日な、七海」

    そう言うと飯森はドアを開け、退室していった。七海は過酷な調教によって息も絶え絶えの状態だったが、あまりの仕打ちに泣き出してしまった。子供のように泣きじゃくる妹を見つめながら、姉もまた何もできない自分が悔しくて悔しくて、震えながら泣いていた。

    だが、次の調教までは1時間しかない。ペロは七海を説得した。できれば七海の代わりに自分が糞尿を食べてやりたかったが、部屋は常時監視されているから余計なことをしたら七海が罰せられてしまう。汚物を食べるよう必死に説得しながら、なんて情けない姉なんだと光希は自分自身に絶望していた。しばらくして泣き止んだ七海は、疲労の極みにある身体をなんとか立ち上がらせると、汚物の前で再びしゃがみ込み、四つん這いになって泣きながら昼食を摂るのだった……。

    13時からは中央ホールでの集団調教である。大量の汚物に手こずった七海は、大急ぎで部屋の片隅にあるシャワールームに駆け込み、湯をがぶ飲みしつつ全身の汚れを落とすと、姉に別れを告げて虹彩認証を行い、部屋の扉を開けて廊下を勢いよく走り出した。

     

    II:奴隷9日目 – 午後

     

    調教開始3分前。七海が中央ホールの扉を開けると、既に殆どの奴隷が集まっていた。奴隷は所定の位置に立ってまんぐり返しのポーズで待機することになっており、七海は急いで自分の場所へと向かった。すぐに時間となり、男たちが続々と入ってくる。万一遅刻したら男たち全員に折檻されるため、遅刻する奴隷は滅多にいない。七海も未だ遅刻したことはないが、他の奴隷が遅刻し折檻を受けているところは見たことがある。あんなの見せられたら…… そりゃ必死になるよ……!!

    男たちが奴隷を見定めていく。集団調教中の累積待機時間が規定時間より長かった奴隷には、罰として糞尿入りの夕食が与えられるため、奴隷たちはマンぐり返しの身体をくねらせて必死に自分をアピールしている。

    七海も、羞恥で顔を真っ赤にしながら手で膣穴を拡げ、ぎこちなく腰を振った。恥ずかしいけど糞尿はもうコリゴリだ。

    白髪混じりの初老の男が七海を選んだ。

    男は堀田ほったと名乗った。まだ一度も相手をしたことのない人だったが、七海は男の顔に見覚えがあるような気がした。取り敢えずは無事選ばれたことにホッとしつつも、何をされるんだろうとビクビクしながら七海は堀田に従いていった。酷いことしない人だといいな……。

    10分後、七海は絶叫していた。縄で縛られ天井から逆さに吊るされて、鞭でメッタ打ちにされていた。七海は木下家でも毎日のように鞭を受けてきた。だが使われるのはいつもSM用の鞭で、痛みは相当なものだったが、打たれた場所から血が出るようなことはなかった。

    それは乗馬用の本物の鞭だった。全力で打ったら皮膚が裂け、肉が飛び散るほどの威力があり、痛みもSM用の比ではない。七海の所有者である飯森の要望で、一生残るような傷を負わせることはNGとなっているため、堀田は軽く打つ程度にとどめているものの、それでも皮膚から血が滲み出て3~4日はミミズ腫れが残るし、SM用の数倍は痛かった。

    七海はJSPFに連れてこられて以来、数日に1回は乗馬鞭を打たれてそのたびに悶絶していたが、逆さ吊りで打たれるのは今回が初めてだった。いや、逆さ吊り自体初めてだ。頭に血が上る。きつく縛られた手足の末端が紫色に変色し、頭がボーッとしてくる。そこに激痛の嵐だ。七海は堪らず泣き叫ぶ。

    「いぎゃあああああああっ! やめっ! やめてえええええええっ!!」

    だが、鞭は一向に止まらない。それどころか、痛みがさらに増えていく。近くにいた男たちが面白がって鞭打ちに参加しだしたのだ。2人、3人、4人。様々な鞭を手にして七海をメッタ打ちにしていく。まるでサンドバッグか何かのようだ。さすがに妊娠中の腹だけは避けているが、それ以外の箇所が全身ピンク色に腫れ上がっていく。

    頭に血が上って意識が朦朧とする中、七海は思い出していた。ここに連れて来られた日、初めてこの部屋に入った時。20代くらいの奴隷を逆さ吊りにして鞭で叩いている男を見た。そうだあの男だ。あの男の顔と一緒だ。そういえば…… あの時は…… 逆さまで鞭だけじゃくて…… 口で…… フェラ……

    「ぐむうううううううううううっ!!!!」

    その瞬間、堀田がいきなり七海の口にペニスをぶちこんだ。午前中に続いてまたしてもイラマチオが始まったのだ。七海の記憶通りの展開だったが、その苦しさ・辛さは想像を遥かに超えていた。血が上る。息ができない。酸素が足りない。顔を真っ赤にしながら七海は必死にペニスに食らいつく。周りの男たちは5人に増え、相変わらず鞭の雨を降らせている。身体の中も外も凄まじい苦痛の連続なのに、喉を塞がれて悲鳴すら上げられずに悶絶するしかない七海。

    「うぶぇぐぷむううううううううっ!!!!」

    何分経ったのか、ようやく堀田が喉奥で果てた。七海は酸素不足でほとんど窒息寸前だったが、猛烈な吐き気をどうにか堪える。と、間髪を入れずに次のペニスが口の中に侵入してきた。……結局、堀田+5人全員の精液を飲み干すまでイラマチオと鞭打ちは続いた。全てが終わった時、七海は殆ど失神寸前、腹以外は全身くまなく鞭痕で埋め尽くされ、濃いピンク色に腫れ上がっていた。膨らんだ妊婦腹だけが白く残った状態は、ピンク色の動物の着ぐるみを想像させ、痛々しいと同時に滑稽だった。

    ……堀田は、私立清隷女学園の理事長であった。七海は8ヶ月前の入学式の際に壇上で挨拶する彼を見ており、見覚えがあったのは或いはそのせいかもしれない。だが、一度しか見ていないので記憶は曖昧であり、堀田が自分の通っていた高校の理事長であることに七海は気づかなかった。

    堀田はJSPFの幹部の1人であり、校内に設けた秘密の調教室で自ら女子生徒を調教して、何人もの奴隷をJSPFに提供してきた。今回の件でも、授業中に糞便を漏らして赤面している七海を隠し撮りした動画データを飯森に渡していた他、災害事故後の学園側の対応や七海の退学手続きなどにも関与していたのである。

    因みにメス犬のポチは、現在七海と同じ15歳であるが、同学園中等部の入学式の際に堀田に目を付けられて調教され、JSPFの奴隷となり、その後メス犬に改造された。もし堀田に目を付けられなかったら、七海の同級生になっていたかもしれない……

    堀田は七海を下ろして縄を解くと、七海に部屋の中央まで来るよう命じた。部屋の中央は一段高くなっており、照明に明るく照らされてステージのようになっている。周りは360°観客が囲っていて死角はない。

    ステージの上には、腹も含めて全身鞭打たれてピンク色に染まった奴隷が2人いた。

    1人は七海より若く10歳前後、もう1人は30歳くらいに見える。顔がそっくりだしもしかしたら母娘だろうか。2人の額に彫られた豚の顔の刺青が痛々しい。豚の顔のすぐ下には「母豚」「子豚」と掘られている。彼女たちの鼻にはフックが掛けられ、肛門には豚のしっぽが付いた栓が刺さっていた。

    その母娘らしき奴隷2人、否2匹は、ステージの上で四つん這いになって豚になりきっている。「ぶーぶー」なんて可愛げのある鳴き声ではない。鼻をフガフガと鳴らし、鼻水を垂れ、涎を飛ばしながら半狂乱でステージを無様に駆け回っていた。ステージの周りには男たちと奴隷たちが集まっており、男たちの喝采と嘲笑、奴隷たちの悲痛な溜息が混じって異様な雰囲気だ。七海はあまりに酷い有様に呆然とし、立っていられなくなってステージの前でへたり込んだ。

    「お前もステージに上がれ。奴らみたいに豚になれ」

    堀田は、七海の隣に胡座をかいて座ると、冷たく低い声で七海に命じた。全身を真っ赤に腫らした七海は、顔をさらに赤く染めて震え上がった。いや…… いやっ! 豚って…… あんなの絶対やりたくない! みんな見てるのに!! 恥ずかしすぎて死んじゃうよ!!!

    拒絶の意志を示そうと首を横に振ろうとした時、堀田の手に握られているものを七海は見た。バラ鞭。だが、ただのバラ鞭じゃない。金属のトゲが沢山付いている。トゲは単純な三角ではなくネジのようにギザギザした形状をしていた。あんなんで叩かれたら全身血まみれになって死んじゃうっ! ……真っ赤だった七海の顔が真っ青に凍りつく。やらなきゃ…… 恥ずかしいけどやらなきゃ!!

    逡巡の末に七海は立ち上がった。堀田の反対側に座っている男から鼻フックと豚のしっぽの付いた肛門栓を受け取ると、胸と股間を隠しながらおずおずとステージに上がった。方々から忍び笑いが漏れる。着ぐるみのような七海の姿を見て嘲笑っているのだ。ただでさえ上がり症気味の七海は、顔を身体以上に真っ赤にしてその場に蹲った。すぐに「立て」「隠すな」「とっとと歩け」「豚女」とヤジが飛んでくる。七海は羞恥に身を焦がしながらなんとか立ち上がると、恥部を隠すことなくステージ中央に向かった。

    ……木下家でも散々恥ずかしいことをさせられてきた。だが、同じ男たちと4ヶ月も裸で一緒にいれば羞恥心は薄れる。七海にとっては家での調教よりも、学校での羞恥調教(糞便漏れ)の方が遥かに恥ずかしかった。だが、ここは木下家とも学校とも違う。中央ホールには奴隷が約40人、男がその倍、計120人近くの人間がいる。殆どが知らない人たちだ。彼らを前に、ステージで無様なショーをしろというのだ。ここへ来て9日目だが、こんなのは初めてだった。恥ずかしい。顔の赤みがさらに強まる。みんなこっちを見ている。男たちは調教の手を止めてギラついた顔で凝視している。奴隷たちの多くもチラチラとこちらを見ている。ダメ! 恥ずかしすぎる! 豚の真似だなんてそんな恥ずかしいこと絶対にできない!!

    猛烈な羞恥に襲われた七海は、それでも肛門栓を装着しようとしゃがんだが、そこで止まってしまった。「何してる」「早くしろ」……すかさずヤジが飛んでくる。でも動けない。全身震えているので手に力が入らない。恥ずかしすぎて、鞭打たれた体の表面だけでなく身体の奥が燃えるように熱くて、もうどうにかなっちゃいそう!! ……その時、後ろから静かな声が聞こえた。ヤジが飛び交う中で、それは不思議なほどクリアに七海の耳に届いた。

    「……早くやれ、七海」

    堀田の声。七海は恐る恐る後ろを振り返った。サングラスをしているので顔の表情はわからないが、手にはあの鞭を持っている。 ……やらなきゃ ……恥ずかしいけど、やらなきゃ!!!!

    七海は震える手で鼻フックと肛門栓を装着すると、小声で「ぶーぶー」と鳴き始めた。だがすぐに周囲から罵声を浴びせられ、意を決して鼻を鳴らし始める。

    「フガフガ! ブヒブヒ! プギーッ!」

    恥ずかしい。こんなの恥ずかしすぎる。私、人間なのに。15歳の女の子なのに! 七海は大粒の涙を流しながら鼻を鳴らし、さらに他の2匹の真似をしながらステージ上を駆け回って惨めな豚芸を披露し続けた。

    「もっと豚らしく鳴けよ!」

    客からさらに野次が飛ぶ。すると堀田が空の浣腸器を3本持ってやってきた。自分で空気浣腸して、客に尻を向けて放屁しろというのだ。顔から火が出る。浣腸器を持つ手が震える。涙が止まらない。なんでこんなことしなくちゃならないの? 人前でオナラなんて…… 恥ずかしい! 恥ずかしすぎる! 3匹の豚はステージ中央で野次った客の方に尻を向けて大中小1列に並び、豚のしっぽの付いた栓を外すと、一斉に空気浣腸して同時に放屁した。

    「もっとやれ!」

    客のテンションが上がってくる。3匹は空気浣腸と放屁を何度も繰り返した。6回目の時、七海はオナラだけでなく糞便のカスを飛ばしてしまう。あまりの恥ずかしさにその場にうずくまってしまう七海。だが客は容赦がない。

    「食え! 自分で掃除しろ、豚便所ども!!」

    飛び散らかった糞便を3匹で手を使わずに食べ、また浣腸、放屁。母娘豚が散らかした糞便も3匹で処理…… そんなことが何度も何度も続いた。

    興奮した客の一部がステージに上がってきて3匹をレイプし始めた。七海も膣と肛門を同時に犯される。七海の開発されきった身体が即座に反応していく。

    ステージの中央、衆人環視の下で2穴セックスをする。それだって十分すぎるほど恥ずかしい行為だ。でも乗馬鞭や豚真似よりはマシだ。よく見れば、ステージ下の客たちはショーに飽きたのか自分が選んだ奴隷の調教に戻っていて誰もこっちを見ていない。七海はようやくホッと一息をつき、身体の力を抜いた。とたんに2本の巨根が身体の奥まで侵入してくる。

    「あひゃああっ♥」

    七海は身体がゾクッと震えて思わず声を上げた。信じられないくらい気持ちがよかった。身体の外側は腹以外全身腫れ上がって痛いままだし、口の中は糞便が残って最悪の後味だ。だが、そんなことどうでもよくなるくらい身体の中が熱くて気持ちいい。もっと! もっと強く! もっと激しくして! もっと気持ちよくして!!

    「ああっ♥ んあっ♥ ひゃあっ♥ んあああああっ♥」

    七海は羞恥心を忘れて喘ぎまくった。ほんとに気持ちいい。ずっとセックスしていたい。酷いことされずにこうやってセックスするだけなら、奴隷も悪くない、かも……? 4ヶ月前には2穴セックスが嫌で嫌で堪らなかった七海だが、調教は確実に進んでいるようであった。結局その後はステージの上で14人の男に輪姦されて17時を迎えた。

    夕食は再びカプセルベッドで一斉に食べるのであるが、朝とは逆に、ベッドの外に全員立ちバックの体勢になって首だけ丸穴に入れ、ベッドの中に用意された流動食を食べることになる。外側に並んだ100人以上、200以上の穴は、客や調教師が自由に使うことが可能で、奴隷たちは壁の向こうで膣や肛門を好き勝手犯されながら、1時間以上かけて流動食を啜るのである。

    七海とっては久々の排泄物なしの流動食であった。と言っても残飯と動物の精液とサプリの混合物。味は最低である。

    夕食の最中、壁の向こうでは男たちがやりたい放題だった。七海は膣と肛門に2回ずつ出された他、肛門をフィストファックされながらクリトリスに電マを当てられて何度も潮吹きさせられた。落ち着いて食べる暇もないのだが、流動食の味が最低なので、壁の向こうで色々された方が、気が紛れていいな、と七海は犯されながら思った。

    時間をかけてゆっくり完食し、食後に再度シャワーを浴びると、七海は少人数調教用の個室へと向かった。

     

    III:奴隷9日目 – 夜

     

    19時からは個室での少人数調教である。完全予約制で、調教50分+休憩10分の1時間サイクルを計4回。相手は1人のこともあれば複数のこともあり、奴隷が複数ということもあった。

    相手は千差万別だ。単にセックスして終わりという者もいれば、ひたすら口奉仕ばかり要求する者、虐められることを望む者、中にはディルドーで肛門を突いてくれと言ってくる者もいる。サディスティン(女)が相手のこともある。だが多くの場合、相手はサディスト(男)であり、奴隷はひたすら虐待されることとなる。七海は、今日はもうセックスだけして終わりたいなあと思いながら、個室の扉を開けた。

    1人目の男は蝋燭プレイを望んだ。七海は再び縛られて仰向けに吊るされた。直上には格子状の木組みがあり、そこに赤い蝋燭が括り付けられていた。その数10×10で100本。七海は恐怖で震えが止まらなかった。やがて安全のために目隠しが付けられ、蝋燭に火が付けられる。熱い! 身体中に降り注ぐ蝋の雨! 熱い! ただでさえ集団調教時の鞭打ちで全身腫れ上がって痛いのに。七海は見をくねらせがら絶叫した。だが口を開けると口の中にも容赦なく熱蝋が落ちてくる。絶叫すら満足にできない。七海の身体が白く残ったボテ腹も含めて真っ赤に染まっていく。

    しばらくすると男は七海をうつ伏せにひっくり返し、腹側だけでなく背中側にも蝋を垂らし始めた。熱い。熱くて堪らない。股間や脇の下など、敏感な場所を蝋が直撃するたび、七海は絶叫を上げる。

    男は宙吊り状態の七海を回転させつつ全身蝋まみれにすると、今度は鞭を振るって身体にこびり付いた蝋を剥がしていった。

    もう鞭はやめて!痛い!痛いっ!!赤い蝋化粧の下からピンク色の肌が見えてくる。だが、そうこうしている間も新たな蝋が次々に落ちてくる。蝋・鞭・蝋・鞭…… 時々身体をひっくり返してまた蝋・鞭・蝋・鞭……

    苦痛の連鎖は延々と続き、最後に男が吊られたままの七海の膣に射精して調教は終了した。

     

    20時。2人目の男と一緒に玲香が入ってくる。奴隷2人をご指名のようだ。他の奴隷と一緒に調教を受けるのはこれまでも何度かあったが、玲香とは初めてだ。

    男はスカトロプレイを望んだ。七海と玲香をM字開脚の状態で互いに向かい合うように緊縛拘束し、強炭酸水を直腸内に注入すると肛門同士をチューブで繋いだ。七海の直腸は先程の集団調教で空になっているが、玲香は溜め込んでいたようで、程なくして糞便がチューブを通って七海の体内に侵入してきた。

    そのおぞましい感触。だが、いつも光希の糞便を処理してくれている、もう1人の姉のような存在である玲香の糞便なのだ。おぞましいなどと言ってはバチが当たる。我慢しなくちゃ……! 心はそう思うのだが身体はそうはいかない。七海はすぐに我慢ができなくなり、チューブの中に脱糞した。2人の奴隷の直腸内を汚物が行ったり来たりする。その間に糞便は炭酸と溶け合い、ドロドロの軟便となっていった。

    男はチューブの真ん中あたりをハサミで切り、それぞれを新しいチューブと接続して、反対側の末端を奴隷たちの口に突っ込んだ。七海の口と玲香の肛門が、七海の肛門と玲香の口がチューブで繋がる。七海は途中からこうなるんだろうなと諦めていた。もういいよ、うんちは……。

    やがて、軟便が2人の口に到達した。まずい。苦い。臭い。吐きそう。しかも炭酸が入っていてシュワシュワする。最悪だ。それでもなんとか飲み込もうと四苦八苦する七海。だが、強炭酸の刺激は思った以上に強く、半分ほど飲み込んだところでリバースしてしまった。軟便と、先程食べた流動食の夕食と。それらがチューブを通って玲香の肛門へと殺到する。と同時に、玲香が吐いた汚物が七海の口に流れ込んできた。気持ち悪い。なにこの感じ……! 胃液混じりの吐瀉物は炭酸以上に刺激が強く、直腸は吐瀉物を保持できない。すぐさま吐瀉物が口へと逆流してきた。せっかく久々に糞便なしの夕食だったのに、結局こうなるのか……。七海と玲香は汚物を食べ、吐き戻しのループをひたすら続けた。

    しばらくすると男は2人の口からチューブを外し、今度は七海の口と肛門、玲香の口と肛門を繋いだ。セルフ便器の完成である。汚物はひっきりなしに口と肛門を往復する。チューブの内側は茶色一色に染まり、汚物がどっちへ流れているかすらわからない。

    男は口と肛門が繋がった状態のまま、七海を抱きかかえて膣を犯し、次いで玲香の膣も犯して、2人の中に精液をたっぷりと中出しすると、満足して部屋から出ていった。七海は辛くて悲しくて臭くて不味くて涙が止まらなかった……。

     

    21時。3人目は30代くらいの、アイマスクを着けたボンデージ姿の女だった。JSPFには少数ではあるが女性の会員もいる。ほぼ全員がサディスティンであり、男以上に苛烈に奴隷をいたぶるのだった。

    七海は何だか腹立たしかった。ここでは奴隷は全員女であり、みな酷い扱いを受けている。なのにこの人は、同じ女なのに平気で奴隷に酷いことをするのだ。上級国民だかなんだか知らないが、奴隷の気持ちがわからないのだろうか。自分が奴隷にさせられたらどんな気持ちになるか、想像できないのだろうか。女の前で土下座し、ハイヒールを舐めながら、「奴隷の七海を調教してください、女王様」と言わねばならない屈辱。女から見えないよう顔を背けながら靴を舐めていた七海の両目には、悔し涙が溢れていた。

    だが、そんな思いもすぐに立ち消えた。鞭は…… 痛いのはもうイヤなんだってば!!

    女は七海を後ろ手に縛って三角木馬に乗せた。痛い。股間が裂けそうだ。七海は木下家にいた頃から度々三角木馬に乗せられてきたが、JSPFの木馬は角度がもっと急で、金属製の先端部も鋭く尖っている。猛烈に痛い。七海が震えながら痛みを堪えていると、女はさらに鉄球の付いた足枷を足首に付けてくる。股間がさらにめり込む。震えがさらに大きくなる。肥大化したクリトリスが潰れ、穿たれたピアスが木馬に当たって、震動に合わせて金属音を発する。女は無言のまま七海の腰を両手で掴むと、勢いよく前後に揺さぶり始めた。

    「痛いぃ…… やめてぇ…… いたいよぉっ……!」

    七海が絞り出すように小声でそう言った時、女が乗馬鞭を振るい始めた。しかも女の身体を知り尽くしているのか、脇腹や膝の裏側など、痛い場所、辛い箇所を狙い打ちしてくる。七海は激痛に泣き叫び、鞭から逃げようと身体をくねらせるが、すると今度は股間が木馬に食い込んでしまう。痛くて辛くて、もう発狂してしまいそうだった。

    「ごめんなさい! 許してください、女王様! ごめんなさいぃっ!!」

    なんとか止めてもらおうと、何も悪いことをしていないのに泣きながら謝罪する。だが女はますます興奮し、今度は肥大化して敏感になっている乳首とクリトリスに針を刺し始めた。

    七海は白目を剥き、涙と汗と鼻水と涎と尿と愛液を撒き散らしながら、悲鳴混じりの謝罪の言葉をひたすら叫び続けた。

     

    22時。最後は若い男が3人だった。男3人との4P。七海は安堵した。身体はクタクタなので、3人を相手するのは正直キツいが、痛いのや苦しいのよりはいい。七海は男3人に身を任せつつ、今日最後の快楽を味わおうと思っていた。

    全身をリラックスさせて膣と肛門を貫くペニスの感触を楽しみ、口に入ってきたペニスも激しくしゃぶることなく舌で転がした。フワフワと気持ちよくて、なんだかこのまま眠ってしまいそうだった。

    急に男たちが動きを止めた。

    「お前、ナめてるだろ」

    怒気を含んだ低い声だ。

    「奴隷の分際で奉仕を忘れて快楽に耽るとは良いご身分だな、ええ?」

    「風俗嬢でももっとちゃんと奉仕するぞ。人間以下の奴隷のくせに」

    「お仕置きが必要だな」

    七海の顔が青ざめる。しまった!と思った時には既に手遅れだった。

    手は後ろ手に縛られ、猛烈な勢いでまたもイラマチオが始まった。膣と肛門にはトゲ付きのペニスサックを付けたペニスが突っ込まれ、こちらも凄まじい勢いで暴れ出す。喉と膣壁と直腸壁がゴリゴリと削られる。膣と直腸の間の粘膜がメチャクチャに引っ張られる。これまでに鞭を打たれ蝋を垂らされ針を刺されて既に真っ赤に腫れ上がっている肥大化乳首がメチャクチャに握り潰される。痛い。ものすごく痛い。

    七海は苦痛に堪えながらも後悔していた。もっとちゃんと奉仕していれば…… ごめんなさい。3人目の女の時と違って、今度は本当に謝りたかった。だがしゃべることなど到底不可能だった。若い男は体力がある。ペニスも飯森より長く太く硬い。そんな剛棒で喉を激しく突かれたら、しゃべるどころか呼吸すらできない。七海は顔を紫色に染めながらひたすら暴虐に耐えた。それでもなんとか奉仕しようと、必死に舌を動かし腰を振ったが、激昂した男たちは気づいていないようだった。

    しばらくして、七海が男のペニスに歯を当ててしまった。意識が朦朧とする中で、舌を無理に動かしていたのが却って仇になったようだ。男は怒り狂い、さらに激しく喉を突き回す。反射的に胃の中の汚物が逆流してくるが、剛棒に遮られて嘔吐すらできない。極限の苦痛。もはや舌を動かすことも忘れ、白目を剥き、殆ど気絶状態の七海。男たちは、そんな瀕死の七海をこの後20分に亘って責め続けたのだった。

    やがて終了の時刻が来ると、男たちはボロ雑巾のように七海を床の上に投げ捨て、最後に捨て台詞を吐いて部屋から出ていった。

    「奉仕の手を抜いた罰とちんぽを噛んだ罰として、明日の朝メシと晩メシはウンコ入りだ!」

    七海は床の上に蹲りながら、呆然とその言葉を聞いていた。泣きたかったが涙はもう涸れていた。

     

    23時。全ての調教が終わった。七海は疲労の極みにあった。可能ならこのまま意識を手放して眠ってしまいたい。だが、このままここで寝たらさらなる罰が待っている。七海はなんとか立ち上がると、ふらつきながらヨロヨロと部屋を出た。

    途中、同じようにフラフラな状態の奴隷たちと合流しながら、どうにかベッドまで辿り着くと、横になった瞬間意識を失った。夢は……見なかった。

     

    IV:奴隷14日目 〜肉便器の日〜

     

    1月1日、元旦。新たな年を祝うめでたい日であるが、奴隷たちにとっては1年のうちで最も過酷な1日である。

    JSPFでは、毎月1日は「肉便器の日」となっている。通常の4時間×3回の調教は全て中止となり、JSPF内にいる全奴隷(メス犬を除く)が終日「肉便器」となるのだ。奴隷たちは施設のあちこちに「設置」され、朝8時から夜23時まで15時間ぶっ通しで会員客に使われ続けるのだ。特に1月1日は、世間では正月休みとなるためJSPFを訪れる会員客の数も他の月とは比べ物にならないほど多く、奴隷たちにとっては1年で最悪の日なのであった。

    七海にとっては、ここに来て最初の肉便器の日が元旦となってしまった。元旦だろうがいつもと変わらない糞便入りの流動食をカプセルベッドで食べながら、七海は不安で押し潰されそうだった。玲香から、この日はヤバい、死ぬほどヤバい、ヘトヘトで指1本動かせなくなるなどと散々言われてきたのだ。何をするんだろう。何をさせられるんだろう……

    その頃、玲香もメス犬区画9号室でペロの身体を洗いながら、いつになく深刻な顔をしていた。肉便器の日は雑用係の仕事も特殊だ。朝8時までに担当のメス犬の洗浄を終え、3回分の流動食を用意したら、すぐに上階に戻らねばならない。 ……やがてペロとポチの世話を終えると、玲香は深い溜息をつきながらメス犬区画を後にし、暗い顔で暗い階段を上っていった。

     

    8時になると、七海は肉便器になった。集団調教が行われる中央ホールから男性用トイレに向かう廊下の壁際に、洋式便器が2mおきに10基ほど設置され、右から3番目が七海の持ち場だった。

    七海以外の奴隷たちは、便器に腰掛けて大股開きで股間を見せつけたり、便器に手をついて尻を高く突き出したりしながら、必死にアピールし始めた。七海も便器に腰掛けて股を開き、顔を真っ赤にしながら両手で膣を開いて、通りがかった男たちに向かって腰をくねらせていく。恥ずかしくて恥ずかしくて堪らない。だが、使用回数が一定数に満たなかった者には厳しいお仕置きが待っており、使用回数が最も少なかった者には恐ろしい罰が与えられるのだ(その内容を奴隷たちは知らない)。恥ずかしいなどと言っていられなかった。

    七海の隣の幼女奴隷の肛門を男が突き始め、反対側の熟女奴隷の口を別の男が責め始めた。ダメ! このままじゃお仕置きになっちゃうっ! ……七海は右手で膣を掻き回しながら左手で肥大化乳首を刺激し、さらに激しく腰を振りつつ、通りがかった男たちに声をかけて誘惑し始めた。

    「どうか…… どうか私にもおちんぽをお恵みください…… ここに来てまだ半月ですが、精いっぱい肉便器奉仕させていただきます…… あぁぁ…… お願いします…… 誰か私のこと、使ってぇ……!」

    恥ずかしすぎて気絶してしまいそうだ。男たちにレイプされるのは慣れてしまったが、こちらからレイプしてくれ、使ってくれと懇願するだなんて。しかも周りには大勢の人がいるのに……!

    3分くらい必死にアピールをしていたら、ようやく男が寄ってきた。30代くらいの見知らぬ男だ。

    「あの…… お客様…… 私、七海っていいます。お願いです。私の穴、もうぐちょぐちょです。どの穴でもいいですから使ってください。ご奉仕させてください。お願いします……!」

    七海は顔を真っ赤にさせながら、人見知りの自分をかなぐり捨てて、男の目を見ながら猛アピールした。男の顔には侮蔑と嘲笑が浮かんでおり、七海はさらなる羞恥に身を焦がしたが、それでも泣きながら自分をレイプしてくれと懇願した。男は七海の無様すぎるアピールを堪能してから、無言のまま七海の膣にペニスを突き入れた。

    「んああああっ! ありがとうございます! あり……んがああああああっ!!?」

    選んでくれた礼を言おうとした七海に対し、男はいきなり高速でピストンを開始する。便器に言葉は不要とばかりに右手で七海の顔を乱暴に掴み、左手で七海の肥大化乳首を握りながら、猛烈な勢いでペニスを抽送し、数分後には膣の最奥に大量の精液を放った。

    「はぁ…… はぁ…… ありがとうございます、お客様…… おちんぽを掃除させて……んぼおおっ!!?」

    男は、中出し後に奴隷が言うことを義務付けられている挨拶を七海が言い終わる前に、七海の口内に乱暴にペニスを突っ込むと、数回ピストンして汚れを舌や上顎になすり付け、何も言わずに去っていった。

    「ううううううっ!!」

    七海は、あまりの屈辱に思わず嗚咽を漏らした。何も言われなかった。一言もなかった。完全にモノ扱い。便器扱い。これが肉便器。これを夜まで繰り返す。1日じゅう繰り返す! こんなの…… こんなのあんまりだよ……!!

    だが、悲嘆に暮れてばかりもいられない。こんなペースではノルマの半分にも届かない。隣の幼女も熟女も、3つの穴で3本のペニスに奉仕している。 ……このままじゃダメっ!!

    七海は小さな便器の上に仰向けに寝そべると、背を反らしてブリッジのような体勢になった。身体の硬い七海には辛い格好だが、七海は口を大きく開けて舌を出し、両手の人差し指と中指を精液まみれの膣に突っ込んで激しく掻き回しながら、ひたすら通りがかった男たちに媚を売っていった。

    すぐに中年男3人組が七海を使い始めた。七海は、背中の一部を便器に預けた状態で、腰を曲げて下半身を天に向かって突き出し、両手を床に付けて身体を支える。そんな無理な体勢の七海の膣と肛門と口を、男たちは激しく犯していく。体重を無理やり支えている背中や腕が激しく軋んで悲鳴を上げる。痛い。辛い。息苦しい。だが膣と肛門からはそれ以上の快感が押し寄せてくる。七海はもうわけがわからなくなって、数分後には3人と同時に絶頂した。

    2時間後、廊下に並んだ10体の肉便器は、いずれも白濁液にまみれていた。と、そこへ玲香ともう1人、雑用係がやって来た。

    ここは今から清掃するから男性用トイレに行ってくれと言う。七海は荒い息を吐きながら、他の9人とともに近くのトイレへと向かった。

    トイレの中は肉便器と男たちでごった返していた。10個ある小便器には10体の肉便器の尻が嵌まり込み、6個ある大便器にも6体の肉便器が嵌まっていた。これじゃ使ってもらえないよ。時間が無駄になっちゃう……

    トイレの入口から最も遠い大便器では、近頃増長が目に余るようになってきたとある奴隷が懲罰を受けていた。大便器に頭を埋め込まれて顔面で男たちの糞便を受けながら、腹部に刺青を入れられていた。

    その奴隷の顔面に思いっきり糞便を放出した飯森は、大便器から出たところで所在なげに辺りを見渡している七海を発見し、後ろから手を掴んで有無を言わさず押し倒した。

    「ご、ご主人様っ!」

    「よう肉便器。楽しんでるようだな」

    「…………」(楽しいわけ……ない)

    「1発、ヌいてくか」

    飯森は床に仰向けになった七海の足を開き、正常位の体位で、白濁まみれのペニスを白濁まみれの膣に挿入した。

    「んんっ…… んあっ ひぅっ! ああん!」

    「おっ! だいぶいい感じじゃないか、肉便器」

    「…………」(せめて名前で呼んでよ……)

    「にしても、お前とこの体位で繋がると、いつもあの日を思い出すなぁ!」

    「んっ! くっ!」

    「お前も覚えてるだろ? あの夏の日を」

    「……はい」(忘れられるわけない……)

    飯森が突然そんなことを言い出すものだから、処女を失ったあの日のことを、七海も思い出してしまった。痛くて苦しくて不快で、ただひたすらに怖かったあの時の記憶。記憶の中の体位と同じ。同じ位置に飯森がいて、同じように汗や唾液を撒き散らし、同じように七海を犯している。

    ……なのに。痛くない。苦しくない。怖くない。気持ちいい。もうすっかり慣れてしまった。肉便器としてトイレの中で犯されるのは流石に抵抗があるが、正常位で飯森に犯されることに全く抵抗がない。驚くほどなかった。気持ち良くて気持ち良くて、気を抜いたら大声で喘いでしまいそうだ。

    「あれから4ヶ月半か…… だいぶ奴隷が板に付いてきたじゃないか。なあ、肉便器」

    「……んぐっ!」

    「だが、まだまだだな。お前は俺に嫌々従っている…… そうだろ?」

    「……んひっ!」

    「ふん! いつか必ずお前の心を手に入れてやる! 心の底から服従させてやるからな!!」

    そう言いながら、飯森は七海を犯していく。トイレの床には様々な人間の様々な体液が飛び散っており、七海の背中にそれらがどんどん付着していく。泡立った汚液がネチャネチャと不快な音を発する。周りを見渡せば、小便器にも大便器にも奴隷が埋め込まれて男たちに陵辱されている。あまりにおぞましい光景。その中に自分もいて、伯父に陵辱されているという絶望的な状況。

    嫌悪、恐怖、絶望。だが七海の心の奥底には、それらとは異なるものが生まれていた。「それ」は、七海が木下家で調教されていた頃から無意識的に芽生え始めていたのだが、JSPFに連れて来られてからは日に日に膨張していった。それ…… マゾヒストの血。被虐願望。もっと犯して、もっと汚して、もっと辱めて痛めつけて苦しめて、もっと酷いことして。そう思う自分がいる。 ……確かにいる。

    今もそうだ。背中が汚液まみれになっていく状況に嫌悪する自分と、興奮する自分。トイレの中で大勢の奴隷たちと一緒に陵辱されることに絶望する自分と、興奮する自分。あの日と同じように飯森を憎む自分と、そうでない自分……!

    七海は、心の中にいるもう1人の自分が、かつてないほど大きく膨らんでいることに内心困惑していた。こんな状況、楽しくない。飯森は、楽しんでいるようだな、なんて勝手なこと言ってたけど…… 全然楽しくない。楽しいなんてことあるはずない! ……でも、熱い。身体の芯が熱い。身体の奥底から何か熱いものがこみ上げてくる。興奮し、発汗し、なんとも言いようのない高揚感に支配される。膣穴から来る肉体的快楽とは異なる何かが、七海の身体を満たし、精神を支配し、脳を痺れさせる。熱い! ダメ! 我慢できない! 気持ちいいっ!!

    「ああっ! んあああ♥ ひゃああっ♥ ふあああああっ♥」

    七海は、未だかつてない快楽と興奮に包まれ、恥も外聞もなく大声で喘ぎだした。

    「いいぞ七海! もっと乱れろ! もっと大きな声を出せ! もっとだ!」

    飯森はさらにピストンを速め、言葉で七海を煽っていく。どうやら七海の中で、膣穴快楽以外の何かが暴れているようだ。これは好機だ! もっともっと暴れさせねば……!!

    奴隷を服従させようとする場合、セックスによる肉体的快楽と同等、或いはそれ以上に重要となるのが被虐による精神的快楽だ。被虐的行為に快感を覚え、さらには依存していくことで、奴隷は自分を卑下し主人に服従することに、倒錯的な快感を覚えるようになっていく。これが絶対服従への第一歩だ。もっとも、絶対服従のためには他にも必要なものがあり、それなしにただ快楽に依存させても、出来上がるのは単なる淫乱女ということになりかねないのだが。

    「なんだ? 気持ち良いのか? 汚れたトイレの床の上で肉便器として犯されて、こんなのが良いのか? 最低だな、肉便器! 最低のマゾ女だ!!」

    「ちがううっ♥ わらひ、そんなんじゃ…… ひゃうっ♥」

    「違うもんか! お前はマゾだ! 汚されて、酷いことされて、それで感じる最低のマゾ肉便器だ!!」

    「いやあっ♥ ちがう♥ ちがうっ♥ そんなんちがううっ♥ あああああっ♥♥」

    「そら、イけ! 無様にイけ! 肉便器に相応しく便所の床の上で汚らしくイき晒せ!!」

    「やああっ♥ イくっ♥ イっちゃううううっ♥ いやああああああああっ♥♥」

    「俺も出すぞ! 七海ぃっ!!」

    「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    2人は同時に達した。混雑するトイレの中、七海はかつてないほど大きな声で深く長い絶頂を迎えた。

    七海はこれまでに何度も何度もセックスの快楽を味わってきた。飯森やペロとのセックス、調教師や客たちとの乱交。七海は幾度も絶頂し、時に気絶するほど深い快感を味わってきた。だが今日、七海は初めて、セックスの肉体的快楽とともにマゾの精神的快楽によって絶頂した。七海の中にマゾの血が明確に宿ったのだ。

    飯森は七海にペニスの汚れを掃除させると、ニヤついた邪悪な顔でトイレから出ていった。ついに、ついに七海がマゾ快楽に目覚め始めたのだ。これを喜ばずにいられようか! ……飯森は早速明日からの調教スケジュールを練り始めた。

     

    狭いトイレの中で大きな声を出していた七海は男たちの注目の的で、七海はさっそく男たちに3つの穴をもみくちゃにされた。七海は輪姦の快感に翻弄されながらも、トイレの中でこんな目に遭っている肉便器の自分に対して別種の快感を覚え、身体がどんどん熱くなって何度も何度も絶頂に達した。

    しばらくして小便器が空くと、小便器に尻を嵌め込まされて、男たちの小便と精液を口で処理させられた。

    大便器が空くと、大便器の中に浮かぶ堀田理事長の糞便を食べながら、彼に後ろから肛門を犯された。

    飲尿も食糞もだんだん慣れてきたものの、それでも苦手な七海だったが、今日はそれだけではなかった。本物の「便器」になってしまった自分に興奮していた。そして、そんな自分を明確に認識し、しかしそんな自分に激しく幻滅し嫌悪しながら、それでも身体と精神が高揚して気が付くと絶頂に達してしまうのだった。

    最低…… 私、最低! うんち食べて気持ち良くなるなんて! 最っ低!! でもイく! 苦くてマズくて最低で…… なのに気持ちいい! ケツまんこもいい! 便器になっちゃった自分に興奮する! なんで? なんで!? 気持ちいい! 最低! ああイく! イくっ!! イっくううううううううっ!!!!

    ……その後七海は、トイレの中で4時間を過ごした。途中昼食の時間となり、七海は男に命令されるまま流動食を浣腸器に流し入れ、梢(隣のカプセルベッドの奴隷)の直腸に自ら流動食を流し込むと、肛門に直接口を付けて糞便ごと食べていった。

    続いて七海の糞便入り流動食を梢の口に放出。普段昼食休憩は1時間あるのだが、今日は食べ終わったら即座に2穴責めが始まり、梢と並んで犯されるのだった。

    ……一番奥の大便器では懲罰が未だ続いていた。身体のあちこちに刺青を掘られ、髪を刈られ、脳細胞の破壊を伴うほど激烈な媚薬を注射されたその奴隷は、身体と心をメチャクチャに破壊されながら、これまでとは比較にならないほど激しい絶頂をひたすら繰り返していた。

     

    午後からは、いつも集団調教が行われている中央ホールに移動させられた。大部屋の壁一面に洋式便器が等間隔に20基以上置かれていて、右端から6番目が七海の場所だった。

    男が便器に座って七海を使ったり、七海が便器に座って男に使われたり。果ては洋式便器の中に頭を突っ込んだ状態でバックから犯されたり。夜になるまで、ありとあらゆる体位でひたすらセックスし続けた。

    午後5時になると、50代の紳士風の男が便器の中に糞便を出し、その上に夕食の流動食をぶち撒けた。七海は後ろ手に縛られたまま便器の中に顔を突っ込んで、その男に膣穴を犯されながら夕食を摂った。

    七海は夕食中も夕食後も絶え間なく犯され続け、膣も肛門も開きっぱなし。身体はありとあらゆる体液で汚れ、異臭を放っていた。

    夜は奴隷用のボットン便所に設置された。もはや洋式便器もなく、8畳程度の部屋に20人の奴隷が押し込まれ、その倍以上の数の男たちにひたすら陵辱された。その中には雑用係の玲香もいた。七海は朝からの連続輪姦・連続絶頂でもうフラフラの状態だったが、それでも男たちは容赦なく3穴を犯し、締まりが悪いと言って尻を平手打ちしたり首を絞めたりするのだった。

    男も女も直腸の中は空の者が大半だったが、中には玲香のように午後まで清掃を続けて夜から肉便器になった雑用係が4名おり、男たちは彼女たちの肛門にペニスを挿入して温泉浣腸を施した。

    奴隷4名がボットン便所の穴の部分に後頭部を嵌め込みつつ仰向けに寝かせられ、雑用係たちは彼女たちの顔の真上で下痢便をぶち撒けていく。

    玲香の下痢便を受けたのは、七海だった。

    23時。ようやく肉便器の日が終わった。七海は349本のペニスを処理して、ノルマを達成した。だが、もう立ち上がる体力すら残っていなかった。肉便器の日だけは、奴隷たちはカプセルベッドに戻らずその場で眠っていいことになっている。七海はボットン便所の穴に後頭部が嵌まった状態で顔じゅう糞尿まみれのまま気を失い、そのまま朝まで一度も起きなかった。七海の顔や髪に付着した下痢便は、ぽたりぽたりと少しずつ穴の中へ落ちていった。

    ……初夢は見なかった。

     

    V:奴隷15日目 〜マゾの覚醒〜

     

    翌1月2日。午前の姉妹同時調教の時間が始まると、飯森は早速七海を鞭打ちにした。鉄は熱いうちに打て。七海がマゾに目覚めつつある今が、畳み掛ける好機なのだ。

    飯森は七海の両手を縄で縛って天井から垂れる鎖に引っ掛け、爪先立ちで辛うじて地面に足が付く程度に七海を吊るし上げた。昨日の疲労が抜けきっていない七海は、鞭打ちを始める前から鎖に体重を預けてダラリとしている。その尻に、飯森は鞭を一閃浴びせた。

    パァァァン!!

    「ひぐうううううううっ!!」

    9号室に乾いた鞭音が鳴り、直後に七海の苦悶の声が響き渡る。ダラリとしていた身体が急に跳ね上がる。10秒くらい余韻を味わわせたところで、2発目は撫でる程度。3発目も4発目も。そして5発目は全力で。緩急を付けながら、飯森はゆっくりと七海に鞭の味を覚えさせていく。

    七海はこれまでにも鞭を浴び続けてきた。木下家でもJSPFでも毎日、山のように。

    だが今日のように1発1発ゆっくりじっくり味わわせるような打ち方ではなく、全身の肌が腫れ上がるまでひたすら乱打・メッタ打ちにするというものが多かった。痛みのあまり絶頂しながら失禁・失神することは何度かあったが、それは鞭打ちに快感を覚えたわけでもなんでもなく、あまりに強い刺激に七海の脳がエラーを起こして、全身痙攣を起こしながら頭が真っ白になり、失神とともに尿道括約筋を始め全身の筋肉が弛緩してしまっただけである。

    だが、この方法を続けても痛みを快感に変える術を身に付けさせることは難しい。順序が逆だからだ。まずは奴隷が鞭の痛みに精神的快感を覚えるよう調教し、それを繰り返すことで脳は精神的快感を肉体的快感と誤認・錯覚するようになり、やがては痛みを快感に直接変換できるまでになる。さらに進めば、全身メッタ打ちにされて絶頂を繰り返すようになるだろう。

    その最初の段階、精神的快感、即ちマゾの被虐快楽を得るためには、通常のSMプレイであれば、主人役と奴隷役の間の信頼関係が不可欠となるのだが、飯森と七海の関係は断じて「役」などではない。プレイ=お遊びでもない。飯森は絶対的master、七海は絶対的slave。そこにあるのは絶対的主従関係であって、信頼関係など一切存在しないのだ。七海は未だ飯森に絶対服従を誓ってはいないし、信頼などカケラもしていない。

    中には、服従心も信頼関係も無くとも、虐待行為を続けるだけで勝手にマゾに目覚めていく自虐癖を持った女もいることを、飯森は長年の経験から知っているのだが、少なくとも七海はそういう女ではなかったし、木下家で調教してきた間も、セックスの快楽には比較的早く順応したものの、マゾの精神的快感の方はなかなか体得しなかった。

    そういう女に対して必要になるのが恐怖による支配だ。ここに来る前も、来た後も、飯森はひたすら暴力的に七海を支配してきた。そして鞭の乱打を毎日のように浴びせて強い恐怖を与え続けるとともに、鞭打ちという行為に慣れさせ、さらには奴隷にとって鞭打ちは基本という「常識」を七海の中に植え付けさせてきたのだ。

    だが恐怖だけでは上手くいかない。過度のストレスから精神崩壊に追い込まれるリスクも高い。そこで飯森は、七海に「アメ」をほぼ与えることなく、「ムチ」の加減をコントロールしながら、七海が鞭打ち以外でマゾに目覚める日を辛抱強く待っていたのである。

    そして昨日、トイレの汚い床の上で飯森に犯されながら、七海はついにマゾに目覚めた。

    ……打撃の瞬間、七海は鋭い痛みに全身を硬直させる。普段なら間髪を入れずに次が来るのだが、今日は来ない。いつ来るかと身構えているのだが、ペチペチと何度か軽く叩かれるだけ。その間に痛みがだんだんと引いてくる。身体も心も弛緩してくる。そこにようやく次の打撃がやってくるのだ。

    痛みの蓄積がないぶん、痛みは普段より格段に少なく、七海の中に色々なことを考える余裕が生じる。これまではただひたすら激痛に耐えるのみで何かを考える余裕などなかったのに。 ……昨日の疲労が抜けきらず頭もボーッとしてはいたが、七海はひとつひとつの痛みを味わいながら、色々と考え始めた。

    痛い。痛いけど、いつもほどじゃない。いつもは全身に力を入れて、ひたすら暴虐が過ぎ去るのを待つだけだけど、今日は全身クタクタでそもそも身体に力が入らない。

    弛緩した身体に鞭が当たると、その瞬間鋭い痛みが走って全身がパッと緊張し、徐々に弛緩して鈍い痛みに戻る。その繰り返し。そして、次の強打までの間にペチペチと軽く叩かれる。激痛が来るかと思ったら肩透かしを食らう。そして次の強打はいつだろうと身構えるように、待つように、待ち焦がれるようになる。次なる痛みへの不安と、……期待。

    なんかセックスに似てる気がすると、七海はぼんやり思った。ご主人様のおちんぽで子宮口をグイッと突かれるとゾクッてなって、抜かれるとふんわり余韻が残る、あの感じ。もうこれ以上凌辱されるのは嫌だという気持ちと、もっと突いて欲しい、気持ちよくしてほしいとつい期待してしまう気持ち、自分の中で相反する2つの感情がせめぎ合うあの感じ。 ……似てる、かも?

    いつも鞭打ちの時は、ひたすら力みまくってるだけだったから全然気づかなかった……

    唐突に、七海は子供の頃に家族と行った遊園地で、姉と乗ったジェットコースターを思い出した。七海はあれが大の苦手だった。姉に付き合って一緒に乗ったものの、終始目を瞑り、安全バーを全力で握り締めて、内臓がふわりと持ち上がる不快な感覚に耐えながら、ただただコースターが止まるのを待ち続けた。隣の姉は全身の力を抜き、バンザイしながらキャーキャー叫びまくってスリルを満喫していたようだが、七海には何が楽しいのかさっぱりわからなかった。

    ……同じことなのかもしれない。力んで縮こまって我慢ばっかりしているから、いつまで経っても怖いままなのかも。だってほら、怖くない。痛いけど怖くない。痛いけどなんか違う。力んでる時の痛みと、どこか違う。いつもの痛みなのにいつもと違う。熱い。打たれたところが痛くて熱くて…… でもなんか、身体の奥も熱い。すごく熱い。なんだろうこの感じ。熱くて、ゾクゾクして、気持ち…………

    そんなわけない! 痛いのが気持ちいいなんてそんなこと! でもなんか変。身体が変。鞭を打たれたところじゃなくて、身体の奥が変……! 昨日と一緒だ。汚いトイレで犯されて、うんちを山ほど食べさせられて…… あの時と同じ。身体が熱い。モヤモヤする。フワフワしてゾクゾクする。興奮……してるの? ホントに……気持ちいいの? イヤなのに! 鞭で打たれるの、大っ嫌いなのに! なんで? なんで気持ちいいの? 私、こんなことされて気持ちよくなっちゃうの? そんな最低な人間なの!? 身体が熱い!! 熱いっ!!! 気持ち、いいっ!!!!

    「ふあああああああああっ!!!!」

    声色が変わった。明らかに変わった。飯森はニヤリと笑った。ついに! ついに!! ……飯森は鞭打ちのペースを徐々に上げていきながら、昨日のトイレの時と同じように七海を煽っていく。

    「なんだ? 気持ち良さそうな声を上げて…… こんなのが良いのか? 七海っ!」

    「ちがっ! ちがうっ!! んああああっ!!」

    「そうだよなぁ。鞭打ちで感じるなんて最低の変態マゾくらいだ。お前はそんなんじゃないもんなぁ」

    「そうっ! わたしっ…… ヘンタイなんかじゃ…… ひゃあああっ!!」

    「だが、お前の大好きなお姉ちゃんは鞭打ちだけで無様に潮を噴くぞ?」

    「あううう…… ひゃんっ!!」

    「あいつは最低の変態マゾ犬だからな!」

    「ああああっ!! んぐあああっ!!」

    「なあ、ペロ。そうだろ?」

    「…………」

    ペロは床の上に座りながら七海が鞭打たれるところを見ていた。疲労の極みにある七海をペロは心配し、そんな七海を容赦なく鞭打つ飯森にペロは激しい怒りを感じていた。だが、何か言えば鞭打ちのペースが上がるかもしれないと思うと、ペロは何も言えなかった。ただ妹の悲鳴を聞くことしかできなかった。

    そして、七海の声色が変わった。表情も明らかに変わった。それが意味することを、ペロは正確に理解した。

    七海と再会して以降、午前中は毎日七海と一緒に飯森の調教を受けてきたが、七海は自分と違って鞭打ちに快感を覚えてはいないみたいだった。ペロは、鞭でイきまくる変態マゾなのは自分だけなのかと自己嫌悪に陥る一方、七海も感じるようになればラクになれるのにと内心ずっと思ってきた。

    そして今、七海がついにマゾに目覚めつつある。ペロには痛いほどわかった。

    ペロが未だ光希だった頃、自分もどれだけ鞭打ちされても痛いだけだったし、ひたすら我慢し続けていた。だがメス犬ペロとなり、全てを諦めて全身の力が抜けた瞬間、光希はマゾに目覚めたのだ。

    あの瞬間を愛する妹が今まさに経験している。人間木下七海から、マゾ奴隷七海に落ちようとしている。そう思うと悲しくて仕方がなかった。だが同時に、身体の奥が熱くなるのを感じていた。 ……最低だ、私。

    「あああ…… おねえちゃぁん…… ひあぁあああ……♥」

    七海もまた姉の方を見つめていた。姉は七海と違って鞭でイき、蝋燭でイき、果ては頬をビンタされただけでイっていた。なぜ痛みだけであんなにも激しくイきまくるのか、七海には理解できなかった。が、今ではわかる。こんなに…… こんなに気持ちよかったんだっ!

    「あああっ♥ ひああっ♥ あがああっ♥」

    「おいおい! それじゃあセックスの時と変わらんじゃないか! そんなに良いのか? この変態! 変態マゾ!!」

    「ちがうぅ♥ わたし…… ちがうよぉっ♥ ぅあああっ♥」

    「違わんさ! 昨日と同じだ! お前はトイレで便器扱いされて、クソ食わされて、全身真っ赤になるまで鞭打たれて、酷いことされて気持ち良くなる最低の変態だ! 変態マゾ奴隷だ!!」

    「いやあああっ!! そんなんじゃないのぉっ!! んああああああっ♥」

    「ふん! 説得力皆無だぞ! そら! もっと速めてやる! もっと狂え! 感じろ! マゾ豚っ!!」

    「ああああああっ!! 痛い! 痛い! 痛いいいいいっ♥」

    いつの間にか鞭打ちのスピードは普段と同じくらいになっていた。ペチペチ叩きを挟むこともなく、ひたすら強打の乱舞が続いた。だが七海は力むことなく弛緩したまま、爪先立ちの状態で鎖に全体重を預けながら、鞭の痛みを堪能していた。痛いのに。痛くて堪らないのに。身体の表面の鞭跡よりも、むしろ身体の奥底から熱と快楽がまるで間欠泉のように噴き出してくる。気持ちいい! 痛くて気持ちいい!! 最低!! もっとぶって!! 叩いて!! 最低の私の身体、もっとメチャクチャにしてぇっ!!!

    「うあぁああぁあああぁああああああぁああああああああああっ!!!!」

    嵐のような快感がついに爆発する。潮を撒き散らし、涙と涎と鼻水を飛ばしながら、七海は激烈な絶頂を味わった。膣や肛門、クリトリスや乳首がもたらす快感とは全く別種の快感が、七海の身体を嵐のように駆け抜けていく。痛くて辛くて苦しくて…… そして最高に気持ちいい!!!!

    「ひぁ…… うぅ…… はひゅ…………」

    七海は生まれて初めて鞭打ちのみで絶頂し、同時に体力の限界を迎えてストンと意識を失った。

    ついに、ついに七海がマゾに目覚めた! 目覚めさせた! 飯森は射精にも似た充足感を存分に味わった。 ……否、まだだ。まだ足りない。今すぐ七海の穴にぶち込みたい! 七海の悲鳴を聞いてギンギンに勃ち上がっている己の欲棒を、七海の穴という穴に……!!

    だが、さすがに体力の限界だろう。午後からは集団調教もあるし、これ以上の負担は七海にも腹の中の胎児にも悪影響を与えるに違いない。飯森は気絶している七海を犯し抜きたい欲望をどうにか抑え込むと、七海を放置したまま、その辺に転がっているメス犬の穴で性欲処理を始めるのだった。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第1章 – はじまり

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    I:悪夢のはじまり

     

    木下七海(15)は、私立清隷女学園に通う高校1年生だ。とても優しい性格で、やや人見知りで内向的ながら仲の良い友人も数人おり、イジメや不登校といった問題とは無縁。赤みがかった明るい髪(地毛)が目立つものの、学校はかなり自由な校風のため、髪に関する校則も特に無く、問題にはなっていない。成績や運動神経は中の上程度で、アニメやラノベ、動画サイトが好きなどこにでもいる「普通」な少女である。恋愛方面は疎く、告白やナンパをされた経験は少しあるものの、彼氏を作ろうと努力したことは一度もない。処女。

    七海には同じ高校に通う2つ上の姉がいた。木下光希(17)。テニス部の部長で県大会2位の実力者、学園祭のミスコンで1位になったこともある学園一の有名人だ。成績も常に上位で文武両道に優れ、社交的で明るく華やかな光希は七海にとって誇りであり憧れであり、七海は光希のことが大好きだった。光希もまた七海を溺愛しており、姉妹はとても仲が良かった。日々忙しく過ごしているため恋愛にかまけている時間はなく、彼氏を作る気もない。処女。

    父と母と姉と妹と。一家4人は幸せだった。

    8月4日の日曜日。前日まで降り続いていた豪雨が止んで空は雲一つなく晴れ渡り、朝から気温がぐんぐん上がっていた。光希は両親とともに車でスポーツ用品店に出かけ、七海は家で一人、リビングのソファーに座ってクッキーを食べながら、録り溜めた深夜アニメを見ていた。CMに入ったので早送りしようとリモコンに手を伸ばした時、インターホンが鳴った。

    玄関のドアを開けると警察官が立っていた。両親と光希が乗った車が増水した川に転落し行方不明、目下捜索中。ナンバーの目撃情報があり、登録された住所を訪問したのだという。あまりに衝撃的な話に七海は絶句し、呆然と立ち尽くした。

    2分くらい経った頃だろうか。伯父の飯森則夫が血相を変えて飛び込んできた。

    父とも伯父とも面識のある知人が、川の中を流されていく車を目撃しており、その車が父のものと車種も色も同じだったことから不安になり、父の携帯に電話をかけたが繋がらず、飯森に報せてきたのだという。飯森は別の車だろうと半信半疑だったが、現場へ駆けつける途中に車の有無を確認するため木下家に寄ったところ、警察の姿を見て事態の深刻さを悟ったらしい。

    見知った飯森の顔を見てようやく我に帰り、泣きじゃくる七海。飯森は警察官と話した後、震えが止まらない七海の肩にそっと手を置いた。母の兄である伯父の飯森(未婚)は、40代後半で加齢臭とタバコ臭がキツく、美人な母とは似ても似つかない中年太りの冴えない男だった。七海はこの伯父が苦手で、正月に会う時もなるべく近寄らないようにしていたのだが、そんなことも忘れて飯森に縋り付き、赤ん坊のように号泣した。

    それからのことを七海はあまり覚えていない。飯森や警察官と一緒に事故現場に駆けつけたが、折れ曲がったガードレールの先には荒れ狂う濁流があるのみだった。半日後、下流で車と両親の溺死体が発見されたが、光希は見つからなかった。車後部の窓ガラスが割れており、破片に付着していた少量の血液から光希のDNAが検出されたため、彼女のみ車外に出たものと見られたが、必死の捜索にも関わらず光希の消息はようとして知れなかった。

    遺体安置所で最愛の両親の変わり果てた姿と対面した七海は、抜け殻のようになって自室に引きこもった。そのため葬儀等の手配は飯森が行った。七海の祖父母は父方母方ともに既に他界していたため、独り残されてしまった彼女を伯父の飯森が引き取ることになったが、七海は部屋から出てこようとはせず、当面は飯森が木下家に住んで彼女の面倒を見ることとなった。

    ……のだが。

     

    事故から1週間後、葬儀の翌日、飯森の引っ越しが終わった日の夜。彼はノックもせず七海の部屋にいきなり入ってきた。と、それに続いて見知らぬ顔の男たちがゾロゾロと入ってくるではないか。しかも飯森含め全員服を着ていなかった。

    男たちはあっという間に七海を羽交い締めにして下着以外の着衣を破り捨て、口に猿轡を噛ませて、後ろ手に縛ってしまう。七海は恐怖のあまり抵抗することができず、悲鳴すら上げられずにいた。飯森は、そんな彼女の股を強引に開くと、濡れていない未通の膣穴に自らの極太ペニスをいきなりねじ込んだ。

    「んんんんんんんんんんーっ!!」

    激痛と恐怖で絶叫する七海。

    七海はこの1週間、飯森に対する認識を改めるようになっていた。七海が自室で塞ぎ込んでいる間、飯森は警察への対応・学園への連絡・葬儀の手配等を全て引き受けてくれた。七海の食事も1日3食用意してくれた(ほとんど喉を通らなかったが)。七海のことが心配だからしばらく一緒に暮らそうと言われた時には流石に戸惑ったが、家族を一度に無くした七海のことを、飯森は心から同情しているふうだったし、常に優しく誠実な態度で接してくれた。見た目と体臭はちょっとアレだけど、人を見かけで判断してはダメだということを、七海は身を以て実感していた。明日には部屋を出て、今後のことをきちんと話し合おうと思っていたのだ。それなのに……!

    「っ! いぐっ! んぎ! ううっ……」

    正常位で性交する飯森と七海。だがそこに正常さなど欠片もなかった。七海が見上げる先にある、これまで見たこともないほど恐ろしく歪んだ飯森の醜い顔。

    その顔から発せられて七海の身体に降り注ぐ飯森の汗や唾液の飛沫。視線を下に向ければ、破瓜血の水分だけを潤滑油に飯森のペニスが七海の膣内で暴れ、破瓜血やカウパー液が周囲に飛び散っていた。そしてベッドの周りには見知らぬ男たちがいて、ニヤニヤとこちらを見下ろしている。その恐ろしく異常な光景。破瓜の瞬間こそ絶叫した七海だったが、破瓜の痛みをも上回る凄まじい激痛に襲われながらも、あまりのおぞましい状況に声を上げることすらできなかった。真っ青な顔で震えながら、ただ涙を流し、痛みを堪えることしかできなかった。

    「イくぞ七海ぃっ! 孕めぇっ!!」

    「!!!!」

    しばらくして、飯森は実の姪の膣内に大量の精液を放つと、ようやく動きを止めてペニスを膣から抜いた。精液と血とカウパー液が混じったピンク色の液体が泡立ち、汚らしく糸を引いていた。七海は精液を中出しされたことにも気づかず、ペニスが外に出ていったことに少しだけホッとしていたのだが……

    「んんっ!!?」

    再び下腹部に激痛が走る。いつの間にか見知らぬ男が七海の膣にペニスを突き刺していた。そのとき七海は全てを理解した。飯森に裏切られたことを。飯森とその仲間らしき男たちにレイプされていることを。飯森の精液を腟内で受け、既に妊娠してしまったかもしれないことを。さらなるレイプによって名前も知らぬ男の子供を孕まされるかもしれないことを。助けを求めようにも、自分にはもう父も母も姉もいないのだということを……!

    「んぐううううううううううううううううううううううっ!!!!」

    七海は絶叫した。猿轡を噛まされていたので大声は出せなかったが、自分を犯している男を、その横で笑っている飯森を、交互に睨みつけ、喉が痛くなるのも構わず、狂ったように泣き喚いた。そしてなんとか男から逃げようと身体をくねらせて抵抗を試みる。だが七海をレイプしている男は、動揺するどころかますます興奮して、ピストンの動きを速めてきた。再び激痛に見舞われる七海。だが、飯森の精液が潤滑油になっているのか、先程のような鋭い痛みはない。でも痛い。ただ痛い。快感などあるわけがない。ひたすら痛みに耐えて泣き続けるだけの地獄のような時間。数分の後、男は当然のように七海の膣内に射精した。すると、間髪を入れずに次の男がペニスを挿入する。妊娠の恐怖に震え慄く七海をよそに。

    ……何時間経っただろうか。飯森と男たちは交代で七海の膣穴を散々に犯し続けた。20発以上の射精を受けて、彼女の小陰唇は真っ赤に腫れ上がり、膣口からは真っ白に泡立った精液が滔々と溢れ出していた。破瓜の証である赤色は、大量の白濁によって今や完全に塗り潰されている。七海は泣く気力も抵抗する体力も使い果たし、放心状態のままゼェゼェと荒い息を吐いていた。

    そんな七海を見下ろしながら、飯森は冷たく言い放った。

    「木下七海。今日からお前は俺の奴隷だ。この家も、お前の親が遺した財産も、お前自身も、全て俺のものとなる。これから毎日、俺とここにいる男たちとでお前をメス奴隷に調教し、奴隷に相応しい身体に改造してやる。楽しみにしておけ」

    七森は飯森の言葉を理解することができなかった。衝撃のあまり彼女の脳は考えることをやめ、そそままストンと意識を手放した。

    その夜、七海は夢を見た。愛する父と母と姉が目の前にいた。否、いた気がした。辺りは真っ暗で、いくら呼びかけても返事はない。なんの音も匂いもしない。彼女は闇の中でただ独り。檻の中でただ独り。そう、彼女は知っていた。この闇はだだっ広い空間などではなく、真っ黒な壁で囲まれた極めて狭い檻だということを。彼女は閉じ込められてしまったのだ。闇の檻に。永久に光が差し込まない悪夢という名の漆黒の牢獄に。二度と出られぬ絶望の世界に。彼女は囚われてしまったのだ。

     

    II:調教 第1段階

     

    周囲に男たちの気配を感じて七海は目を開けた。朝、自室。目の前には昨夜と同じく全裸の飯森と男たちが1人、2人……飯森を入れて全部で6人。昨夜と変わらぬ不気味な笑みを浮かべている。シーツは至るところシミだらけ。自分の身体にも得体の知れない液体がこびり付いて異臭を放っている。股の辺りが鈍く痛い。……悪夢は続いていた。

    ふいに飯森がタブレットの画面を七海に見せた。七海は起き上がってベッドの上に座ると、タブレットを覗き込んだ。

    そこに映っていたのは……姉の光希だった。膣だけでなく口や肛門でもペニスを咥えさせられ、男たちにもみくちゃにされている。優しく凛々しく生気に溢れていた彼女の顔は絶望に曇り、目には大粒の涙が光っていた。

    七海は驚愕した。姉は両親とともに増水した川に車ごと転落して、姉だけは後部の窓ガラスを割ってなんとか脱出に成功したものの、さらに下流に流されたのだと思っていた。七海は、自室に引きこもってからも姉の無事を祈り続けていた。が、一方で諦めかけてもいた。車から脱出した姉は濁流に飲み込まれて溺死し、遺体は海まで流れていって今頃魚のエサになっちゃっているのかもしれない……そんなことを他人事のように考えていた。その姉が画面の向こうでレイプされている! なんで? なんで!?

    姉が無事に生きていてくれて嬉しい、などという感情は一切湧かなかった。

    「やめて! 今すぐっ! おねえちゃんをはなしてっ!!」

    飯森に向かって叫ぶ。そして叫びながら、猛烈な勢いで考え始めた。

    姉は車から脱出した後に男たちに捕まったのだろうか? でも割れた窓ガラスには姉の血が付いていた。それに脱出後も、荒れ狂う濁流の中を岸まで泳ぎきったのだとしたら、木の枝などの大量の漂流物で全身傷だらけになっていてもおかしくない。……なのに、動画の中で犯されている姉は、包帯も絆創膏も付けておらず、少なくとも表面上は無傷のように見えた。

    どういうこと? もしかしておねえちゃん、そもそも車に乗ってなかった……? スポーツ用品店かその近くで拉致されて、行方不明になったように偽装された、とか? まさかお父さんとお母さんの事故も偽装? 2人を予め殺しておいて…… 溺死させておいて…… 車に乗せて、後の窓ガラスを割って、おねえちゃんの血をガラスに付けてから、車を濁流の中に放り込んだ……!? ありえない…… ありえないけど…… もし本当にそうなら…… 目の前で薄ら笑っている則夫伯父さんは ……お父さんとお母さんを殺して、おねえちゃんを誘拐した張本人……!!?

    七海は青ざめた。歯がガチガチとなり、全身がワナワナと震え出す。両親を殺して、私たち姉妹をレイプして。その全てがこの人の仕組んだことだというの!!?

    「許さない……」

    七海は、浮かんだ疑問を飯森にぶつけることなく、ただ小声で一言つぶやいた。問い質すまでもない。こいつがお父さんとお母さんを殺して、私とおねえちゃんをこんな目に遭わせたんだ。そうだ! そうに決まってる!! 許さない!!! 絶っ対に許さない!!!!

    「くくくく……!」

    飯森は薄ら笑いを浮かべたまま、睨みつけてくる姪に向かって、昨日の昼までの優しく同情的だった声とはまるで別人のような、冷たく突き放すような声で話し始めた。事件の真相などには全く触れず、昨夜七海が気絶した前後に語ったこととほぼ同じ内容だったが、より具体的で、より絶望的だった。曰く、

    この家は既に飯森のものとなっており、近く飯森は七海の養父となる予定である。それだけでなく、七海は飯森の性奴隷・家畜になる。あらゆる性奉仕の知識・技術を身に着けるべく、今日から毎日、朝から晩まで調教づけとなる。反抗したり、逃げ出そうとしたり、外部と連絡を取ろうとしたりすれば、姉の命の保証はない。レイプどころでなく、常軌を逸した拷問によって極限の苦痛を与えられた挙げ句に惨殺されるだろう。逆におとなしく調教を受け、姉妹ともに性奴隷になることを受け入れたなら、姉に会わせてやるだけなく、姉妹一緒に飼ってやろう。さあ、それでは今日の調教を始める。「私を調教してください、ご主人様」と言え。さもなくば今すぐ光希を八つ裂きにしてやる。

    ……七海は呆然としていた。先程は、生まれてこの方こんなに速く考えたことはないというくらい、猛烈な勢いで頭を回転させていたというのに、完全に思考が停止してしまっていた。伯父が怖い。目の前で薄ら笑いを浮かべている男が怖くて堪らない。両親を平然と殺したくらいだ。姉を殺すというのも嘘ではないに違いない。しかも拷問とか惨殺とか意味がわからない。怖い。逆らえない。おねえちゃんを殺されたくない! おねえちゃんに会いたい!!

    ……5分くらい経っただろうか。

    「わ、わたしを…… 調教、してください…… ご、ご主人様……」

    七海はポロポロと涙を流しながら消え入るような小声で言った。

    「そうか。では奴隷の証を今から刻み込む」

    「あかし…… って、えっ!?」

    後ろにいた男たちがいきなりベッドに飛び乗って七海を羽交い締めにした。彼らは七海を再びベッドに押し倒すと、手足をロープで拘束して身体を大の字に固定してしまう。大事なところが全部露わになってしまい、火が出るほど恥ずかしい。

    「いやっ! これいやっ!」

    身体をくねらせてなんとか拘束を解こうとするが、どうにもできない。すると股の間に飯森が入ってきて、七海の性器周辺を手で撫で始めた。まさか、また昨日みたいなことをするんだろうか。証って何だろう。いやだ、こんな縛られたままで…… いやだぁっ!!

    「動くな。これからお前の下腹部に刺青を入れる。動いたら変な模様になってしまうぞ?」

    「い、いれ……ずみ……?」

    想定外の単語が出てきて七海は一瞬ポカンとして動きを止め、すぐにその単語の意味を思い出した。え? いれずみ? それってあれでしょ? ヤクザの人とか外国のサッカー選手とかがしてるヤツでしょ? なんで? なんでそんなのを…… 待って? 確かあれって一生消えないんじゃなかったっけ……!?

    「いやっ! いやっ!!」

    七海が再び暴れ出す。いやだ! 一生消えない変なのを私の身体に刻み込むだなんて、そんなの絶対いやっ! 確かプールとか温泉とかにも入れなくなっちゃうんでしょっ!? そんなの絶対いやああっ!!

    男たちが次々に七海の上に乗ってきて、身体を取り押さえる。動かせない。ダメ。全然動かない。一人は七海の顔の上にどかっと乗っかってきた。目の前に男の毛むくじゃらの尻の穴。いやっ! 汚いっ! 七海は咄嗟に顔を背けた。

    「掘る前にまずは剃毛からだ」

    「てい……もう……?」

    「暴れるなよ?剃刀が当たって、大事な所がメチャクチャになるぞ」

    「ひっ!!」

    カミソリなんて…… 何する気? まさかアソコの毛を!? やだ! そんなんやだ!! でも暴れたら……!!!

    飯森は、ヒゲ剃り用のジェルを七海の股間にたっぷりと付けて、丁寧に七海の陰毛を剃っていく。

    いずれ股間周辺は永久脱毛させる予定だが、今は専用の器具がないので仕方がない。男の尻に視界を遮られている七海は、何をされているのか見ることができず、冷たい金属の感触にただただ恐怖するしかなかった。

    ……元々七海の陰毛は薄毛で、量も少なかったため、剃毛はあっという間に終わった。

    「さて…… では掘るぞ、七海。一生消えない奴隷の証を刻み込んでやるからな」

    「いやあああああああああああああああっ!!」

    大声で拒絶する七海。だが身体は動かない。ピクリとも動かせない。やだ! やだ! イレズミなんてやだぁっ!!

    「いたっ! 痛いっ! ひぐっ! んんっ! つっ! ぐがっ!」

    ……お腹が痛い。ものすごく痛い。熱い。怖い。七海は刺青の仕組みも入れ方も何も知らない。それ故に何をされているのか全くわからない。男の尻が邪魔で見ることもできない。だから余計に怖い。余計に痛い。未だかつて経験したことのない激痛。裁縫針を指に刺してしまったことが何度かあるが、あれに似ている……ようであれとも違う。なんだか細い針の束が何度も何度も突き刺さるような…… まさか…… まさかそんなことしてないよね!?

    横を向いた状態で顔の上に乗っかられて首を動かせず、棚に置かれたクマのぬいぐるみを横倒しに見ながら、七海は痛みと恐怖で青ざめ、目からは大粒の涙が溢れていた。

    永遠とも思える時間が経過し、ようやく男たちが七海から離れた。もう起き上がれる。……でも怖い。見るのが怖い。あんなに痛かったんだし、今もズキズキしているし、お腹は血まみれに違いない。見たくない。でも見ずにはいられない。でも見たくないっ!!

    「こっちを見ろ」

    股の間に座っている飯森が低い声で言う。七海は意を決して飯森の方を見る。飯森は手鏡を持っていた。そこには七海の下腹部が…… 何あれっ!!? 赤く腫れ上がった肌の上に描かれた複雑な幾何学模様。よく見たら男性のアレみたいな卑猥な形をしている。さらに模様に沿ってNANAMI、SLAVEなどのアルファベットがあしらわれていた。なに、あれ……!

    「これは一生消えない。木下七海、お前は一生俺の奴隷だ」

    「!!!!!!!!」

    あまりのショックに七海は言葉も出ず、そのまま意識を失った。

    ……その日から、七海の調教が始まった。朝は自室で調教されることが多かったが、シーツがドロドロになると、姉の部屋や両親の部屋で犯された。リビングのテレビで姉の調教シーンを見ながら調教されることもしばしばだった。風呂、トイレ、廊下、階段、キッチン、ダイニング、玄関、クローゼットの中、ベランダ、中庭。ありとあらゆる場所で七海は犯され続けた。犬のように首輪を嵌めさせられ、それ以外の服を着ることは一切禁じられた。家事のためのメイド(飯森の性奴隷)も2人呼ばれたため、七海は部屋を掃除する時間すら与えられなかった。固定電話とネット回線は解約され、スマホも没収されて外部との連絡手段は絶たれた。木下家は周囲を雑木林で囲まれており、七海がどんなに大声を上げても周りに気づかれることはなかったし、ガラの悪い男たちが出入りしても怪しまれることもなかった。七海にとって家族団欒の場だった家は、今や牢獄と化していた。

    調教が始まって数日の間は、膣・肛門の開発とフェラチオの特訓が中心だった。膣性交は毎日30回以上行われた。初日のような激痛は消え、日に日に快感が強くなって、調教4日目には絶頂を迎えるまでになったが、射精は毎回膣内で行われたため、七海は妊娠の恐怖に怯え続けた。

    肛門の開発も調教初日から行われ、調教2日目には早くもペニスが挿入された。七海は当初こそ強い嫌悪を示したものの、こちらも次第に快感を得られるようになっていった。

    口での奉仕についても、七海は当初フェラチオを拒絶し、ペニスを口の中に挿れたら噛み千切ると言って飯森を脅したが、歯を当てただけで姉を殺すと逆に脅され、結局は受け入れざるを得なかった。

    やがてアナルセックスでも絶頂するようになると、尻叩き・緊縛・鞭・蝋燭などの被虐調教や、卑語・浣腸・排泄などの恥辱調教も行われるようになり、肛門の開発・拡張も引き続き行われた。

     

    調教8日目の朝6時。男たちは自室で眠っている七海の穴にペニスをぶち込んで彼女を叩き起こす。

    そのまま1時間、3つの穴を使って朝の奉仕。

    朝7時、男たちはメイドが用意した朝食をダイニングで食べる一方、七海はテーブルの下で男たち全員のペニスを舐めしゃぶる。

    全員分の精液を飲み終えたら褒美として朝食が与えられるが、犬用のエサ入れに入っているのは男たちが食べ残した残飯や、調理時に余った野菜の切れ端などで、しかも精液や小便がたっぷりかかっていた。七海は男たちに礼を言いながら四つん這いで手を使わずに朝食を…… 家畜用のエサを頬張る。その間も下の2穴を犯され続ける。

    朝食が終わるとリビングに移動する。七海は直腸内に直接小便を流し込まれ、温泉浣腸に苦しんだ挙げ句、男たちの目の前でおまるに向かって糞尿を排泄。

    続いて風呂で前夜から身体に付着しっぱなしの汚液を洗い流すが、この時も男が横で監視しており、綺麗になった七海の身体をさっそく汚しにかかる。

    9時からは姉の部屋で3P・4P。13時からは両親の部屋で被虐調教。

    17時からはリビングのテレビで姉の調教動画を見ながら緊縛・フィストファック・肛門拡張。

    夕食は直腸に流動食(残飯等を撹拌したもの)を浣腸され、それをエサ入れに向かって排泄、手を使わずに食べて、散らかった分は舐めて綺麗にする。夕食後は風呂の中で男たちにマットプレイ奉仕。22時に自室に戻ると、再び男たちに3つの穴を犯されて、24時頃に気絶、そのまま就寝。

    そんな調教生活を送るうちに8月が終わり、2学期が始まった。飯森は、友人や教師・警察に余計なことをしゃべったら、即座に姉を殺すと改めて脅した上で、七海に登校するよう命じた。両親と姉を一度に亡くした七海は精神的に極めて厳しい状況にあり、学園からも当面は無理な登校を求めないとの連絡があったのだが、飯森は七海を毎日学園に通わせることにした。 ……調教の一環として。

    始業式の日、七海が教室の扉を開けると、一瞬シンと静まり返った後、友人たちを先頭に多くのクラスメイトが七海の周りに集まってきた。みな一様に七海を心配し、慰めてくれた。内気な性格ゆえに元々クラスの中では目立たない方だったが、ほとんど会話したことがないような子も、慰めと激励の言葉をかけてくれた。特に友人3人は大泣きしながら七海を抱きしめてくれた。嬉しかった。ありがたかった。皆の前で真相を全て打ち明けたいとの衝動に駆られ、「私を助けて」という言葉が喉まで出掛かる。が、その言葉が彼女の口から発せられることは、ついになかった……。

     

    III:調教 第2段階

     

    七海の調教は第2段階へと入った。身体の改造である。

    七海の養父となった飯森は、体育の授業をしばらく見学扱いとするよう学園に願い出ており、学園側もそれを了承していた。表向きは七海に無理をさせないための配慮であったが、真の目的は、下腹部にある刺青と、尻・胸・背中等にある多数の鞭痕を隠すためであった。だが、隠すものはそれだけにとどまらなかった。

    七海の乳首は、数日おきにヒアルロン酸等が注入されて次第に膨張しつつあり、しかも大きなリング状のピアスが穿たれていた。クリトリスについては、肥大化処置に加えてさらに包皮も一部切除され、勃起時以外も常時外に露出するようになった。そしてこちらにもピアスが付けられた。……さらに、七海は処女喪失の当日に受精してしまい、9月中旬に妊娠が発覚、10月に入ると軽微ながらつわりが始まっていた。

     

    10月中旬のある朝、自室の鏡の前。

    鏡に映った自分の裸体は、顔や首など服で隠れない箇所以外は全身鞭痕や痣だらけ、ピアスが穿たれた乳首は大きく膨れ上がり、下腹部だけでなく乳房にも新たな刺青が掘られていた。以前は体重計とにらめっこする毎日だったというのに、エサのせいか過度のストレスのせいか、はたまた毎日激しい“運動”をしているからか、体重は日に日に減り、今では肋骨がうっすらと見えていた。

    七海は深く溜息をつくと、手にしたショーツとブラを着け始める。

    だが、ショーツをグイグイ引っ張っても刺青がなかなか隠れない。ブラを付けても乳首の盛り上がりは隠せず、ピアスのせいで不自然な形になってしまう。制服を着ると乳首の部分が出っ張ってしまうので、包帯をキツめに巻いてサラシの代わりにしてみたが、今度は胸が平らになりすぎる。友人などは体型の変化に気づいてしまうかもしれない。

    お腹は今のところ変化はない。自分が妊娠したなんて今でも信じられない。だってお腹……全然膨らんでないし。でも検査結果は出ているし、気持ち悪いのがどんどん酷くなってきている。メイドの人によると、これがつわりらしい。そんな学校の保健体育の時間で習ったようなことが、まだ高1の自分の身体に起きるだなんて。もう少ししたらお腹が膨らみ始めるのかな。学校はどうするんだろう。身体はどんどん痩せてってるのにお腹だけどんどん膨らんでったら、太ったって言っても信じてもらえないよね、きっと。産まれるのは来年の夏って言ってたけど…… ホントに…… ホントに産むの? 陣痛とか出産とか、すごく痛いんだよね? 怖い…… 怖いよ……!

    ……私に赤ちゃんができる。お母さんになる。まだ15歳なのに。お父さんは誰なんだろ……。男の子かな、女の子かな。どうやって育ててくんだろ。乳首にピアス刺さってるけど、母乳ちゃんと出るのかな…… いやだ。産みたくない。産みたくない! ……でも、ダタイ……だっけ? どうやってやるか知らないし、スマホがないから調べらんないし、保健室の先生にも相談できないし…… お母さん、私、どうしたらいいの? お父さん、おねえちゃん…… 助けて、おねえちゃんっ!!

    七海は再度鏡に写った痩せた身体を見回し、次いで視線を下に向けて直接お腹を見つめた。痩せてしまったお腹。これから膨らんでいくであろうお腹。身体は痩せてお腹だけ膨らんで。身体の栄養分を赤ちゃんに全部吸い取られたら、私はどうなっちゃうんだろう……。

    鏡の前で10分、20分。服を着たり脱いだりお腹をさすったりしながらあれこれ考えているうちに、七海の目は涙で溢れ、啜り泣きが止まらなくなった。こんな身体になってしまったことが、誰が父親かもわからない子を身籠ってしまったことが、それを隠そうと必死になっている自分が、誰にも相談できないことが、そして大好きだった両親と姉がいなくなってしまったことが、悲しくて悲しくて仕方なかった。

    急に吐き気を催したので、涙をぬぐってトイレに向かうと、トイレの中に男がいた。七海は制服を着たまま吐き気を我慢して、排尿直後のペニスを口に含んで朝の奉仕を始めるのだった……。

    七海の部屋やトイレは複数のカメラで常時撮影されており、飯森はメイドに朝の処理をさせながら、姪の着替えやトイレフェラ、その後の肛門性交の様子をニヤニヤと眺めていた。

    つわりが徐々に重くなってきている。時期的に最初のレイプで妊娠したのだろう。危険日まで待った甲斐があったというものだ。とある理由により、飯森以外の男たちは全員パイプカット済みである。まだDNA検査は行っていないので確定ではないが、七海の腹の中にいるのは飯森の子で間違いないだろう。

    それにしても、なんて可愛らしい泣き顔なんだ……。鏡の前のあの表情! たまらない! もっと泣かせたい。もっと悲しませたい。もっともっと絶望の淵へと追い込みたい……! ドス黒い欲望が飯森の身体を駆け巡り、肉棒へと集まっていく。飯森の興奮を察知したのか、メイドが舌の動きをさらに速めた。

    とその時、飯森の脳裏に或るアイディアが浮かんだ。あまりに悪辣なそのアイディア。だが、これを実行したら、七海はどんな顔をするだろう。どんな声で泣くだろう。ああ、想像するだけで堪らない。ダメだ、出る! ……モニターの中で七海が肛門に精を受けたと同時に、飯森もメイドの口内に欲望をぶち撒けた。これまでにないくらい大量の精液がメイドの喉を直撃し、メイドが堪らず咳き込む。

    だが、飯森はメイド、否、使い終わったオナホールのことなどまるで眼中になかった。先程思いついたアイディアを如何に実行していくか。彼の頭の中にあったのはそのことだけだった。冷静さを取り戻した頭をフル回転させて、彼は綿密な計画を練り始めた。

     

    次の日から、七海は学園内で巨大な肛門栓を常時装着して過ごすよう命じられた。その肛門栓はストッパーがなく、完全な円筒形であった。つまり気を緩めたら外に出てきてしまうのだ。そのため常時括約筋を締めておかねばならない。妊娠の発覚以降、七海は肛門性交の頻度が上がっており、括約筋を鍛えて締まりを良くするのが栓装着の目的であった。……表向きは。

    それから10日ほど経った。その日は10月下旬だというのに気温が30度近くに達し、教室にはエアコンが入り、窓は閉め切った状態だった。昼休みが終わった5時間目、教室の一角に異臭が漂い始めた。生徒たちは当初、誰かがオナラをしたのだろうと訝しんだ。だが、オナラなら臭いはすぐに消えるはず。なのに臭いは一向になくならない。それにこの臭いはオナラというより…… まさか誰かがうんちを漏らしたのだろうか? それとも下水管の故障? 次第にざわつき始める生徒たち。舌打ちをしたり、下敷きをうちわ代わりにして扇いだり、かばんの中からマスクを取り出す生徒もいた。

    その中心で、七海は顔を真っ赤にして震えていた。まただ。円筒型でストッパーもない肛門栓を伝って、うんちが漏れ出てきてしまったのだ。これまでも家で何回かあったが、よりによって授業中に漏れちゃうだなんて……! 今すぐトイレにいって栓を抜き、お尻を洗いたい。でも私がいなくなって臭いがしなくなったら、うんちを漏らしたのが私だってことがバレちゃうかも……! そんなの絶対イヤ!!

    授業が終わるまであと24分。七海は羞恥に身を焦がしながら、臭いの元が自分であると特定されないよう、ひたすら祈り続けるしかなかった。本人は気づいていなかったが、この時七海の女性器は、糞尿ではない液体で僅かに湿っていた……

    そんなことが何度かあった11月中旬の朝、登校した七海は机の中にメモ書きを発見した。そこには「くさいんだよ!出ていけウンコ女!」と書かれていた。ついに臭いの元を特定されてしまったのだ。七海が家族を失った経緯は皆が知っており、表立ってイジメが始まったわけではないようだが、あれだけ悪臭を撒き散らしていれば当然なのかもしれなかった。硬直する七海を周囲は冷たい目で見ていた。

    それでも飯森の命令である以上、学園に行かざるをえない。けれども姉を人質に取られている以上、皆に事情を話すわけにもいかない。七海はひたすら沈黙し、耐え続けた。肛門拡張の進行に伴って糞便が漏れる頻度も高まり、それと比例してメモ書きの内容もエスカレート。当初は1種類だった筆跡は次第に増えていった。表立ってのイジメはなかったが水面下では加速度的に進行し、クラス内のグループL○NEも、当初こそ「かわいそう」「病気かも」といった擁護意見があったものの、次第に七海に対する罵声で溢れかえるようになった。仲の良かった友人たちも七海から離れていき、七海はクラス内で孤立した。

    一方で、木下家での調教は順調に進んでいた。特に最近、七海は学園で溜まったストレスをセックスで発散させたいのか、自分から腰を振って貪欲に快楽を求めるようになっていた。そして、快楽を与えてくれる主人たちへの依存心が無意識のうちに七海の中に芽生え、少しずつ大きくなっていった。

     

    11月下旬の雨の日、七海は腹の調子が悪く、下痢気味だった。1時間目の国語の授業が始まってすぐ、これまで以上に強烈な悪臭が閉め切った教室内に漂い始める。生徒たちは我慢の限界を迎え、授業中にもかかわらず七海に罵声を浴びせ始めた。

    特に七海の隣に座る仁科陽葵が、立ち上がって大声を上げた。

    「ああっ! もう耐えらんないっ! クサいのよウンコ女! いい加減にしてよっ!!」

    担任で国語教諭の佐渡彩音が異変に気づき、七海を保健室に連れて行こうとしたが、肛門栓の発覚を恐れた七海は保健室に行くことを固辞し、そのまま学園を早退した。

    学園から電話で事の顛末を聞いた飯森は、内心ほくそ笑んだ。この3ヶ月、七海の身体の改造を進めながら、それを隠したまま彼女を登校させ続けたのは、全て恥辱調教の一環だった。七海の乳首は、今ではブラジャーで隠すのが困難なほど膨れ上がっていたが、飯森はサイズの大きいブラを新たに買うことを禁じた。筒状の肛門栓を装着させてオムツも履かせず、軟便が外に漏れ出しやすい環境をわざと作った。全ては七海に限界まで恥をかかせるため。七海の居場所を奪い、飯森への依存度を高めさせるため。七海が羞恥に悶える姿を隠し撮りして愉しむため。……そして、あのアイディアのため。

    「七海は恥ずかしがって教えてくれなかったのですが、どうやら事故以来、時々粗相を……大きい方を漏らしてしまうようになったようです。家では食事の時以外あまり顔を合わせることがなく、会話も少なかったので、そのことに気づけませんでした。男の私には相談できなかったんでしょう。生徒の皆さんに長い間ご迷惑をお掛けしてしまったようで大変申し訳ありませんでした。七海本人と話し合ったところ、もう二度と学園には行けないと強く主張しました。そこで、学園を退学し、医者に通いながらしばらく静養しようということになりました。事故のことも含め、もう少し精神が安定してきたら通信制の高校に入り直すことを、七海と相談しながら考えたいと思います」……などともっともらしいことを言って、飯森は電話を切った。あのアイディアの実現に向かって、七海の調教を次のステップへ進める時がいよいよやって来たのだ。

     

    この後3週間、飯森は次なる計画の準備を行う傍ら、七海をひたすら折檻した。

    糞便を漏らしてクラスメイトに不快な思いをさせた罪・飯森の許可を得ずに勝手に早退した罪・退学手続き等で飯森の手を煩わせた罪。その他理不尽極まりない理由によって、これまで以上に過酷な調教が行われた。

    鼻にも穴が開けられ、まるで家畜か何かのように金属製のピアスが通された。

    特に肛門については、糞便を漏らさないようこれまでよりさらに巨大な筒状栓の装着が義務付けられた。だが、それでも漏れ出てくる糞便。しかも栓の大きさに比例して、漏れ出てくる糞便の量もさらに増えた。飯森は、漏れ出てきた分は七海自身の口で処理するよう命じた。つまり糞を食べろと。

    これまで七海が食べてきた夕食は、肛門に浣腸された流動食であったが、七海の肛門は日に何度も浣腸され、また、度重なるアナルセックスによって直腸には糞便よりも精液が溜まっている状況だったため、食糞の経験はほとんどなかった(流動食に少量混ざることは何度もあったが)。七海は泣きながら飯森に許しを請うたが、無駄だと悟ると意を決して汚物を口に入れた。

    強烈な味と臭い。痙攣しそうになるほどの激しい吐き気。だが飯森は、吐いたら男たちの糞便も食べさせるぞ、とっとと飲み込めと命じてくる。七海は大粒の涙を流しながら、こみあげてくる胃液をなんとか押し留めて、糞便を飲み込んだ。この日以来、食糞調教は毎日行われるようになった。

    そして3週間後、飯森が七海の処女を散らしてから4ヶ月少し経った12月18日。七海をこの世から抹消するための手続きが全て終わった日。あのアイディアを実行する日。飯森は七海を裸のままキャリーケースに詰め込むと、そのままケースを車のトランクに放り込み、某県某市の郊外へと車を走らせた。七海にとって、最愛の家族との思い出の場所であり、ここ数ヶ月は調教のための牢獄と化していた木下家。だが、七海がここへ戻ることは二度となかった……。