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  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第10章 – 別れ

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    I:別れ

     

    8月3日。5月31日に女医に余命2ヶ月と宣告されてから2ヶ月と4日目。朝8時になると服を着た飯森と裏沢が玄関から入ってきた。キャリーケースは持っていなかった。玄関先で出迎えた4人は息を呑んだ。 ……まさか。

    「……ペロが死んだ」

    飯森は七海に向かって短く言った。

    「…………」

    七海は、裏沢がキャリーケースを持っていない時点で嫌な予感がしていたが、いざその事実を告げられると頭が真っ白になった。他の3人も同じで、4人は玄関先で呆然と立ち尽くした。

    「…………」

    「今朝雑用係が9号室に入ったら、もう冷たかったらしい。その後市川医師が死亡を確認した。今から1時間ほど前だ」

    「うそ…… おね…………」

    七海は膝がガクガクの震え出し、立っていられなくなってその場に崩折れた。陽葵がすぐにしゃがみ込んで七海に寄り添う。

    ……予感はあった。予告された日は過ぎていたし、光希はもはや生きているのが不思議な状態だった。身体は骨と皮だけになり、流動食も受け付けず、点滴だけで生き永らえていた。記憶も大半が消え去り、顔と名前を覚えているのは奴隷4人と美海と飯森だけ。もう両親の顔すら思い出せなかった。七海も、他の3人も、覚悟はしていた。特に昨日、別れを予感させる出来事もあった。でも。でもっ!

    「おねえちゃん…… ひくっ…… おねえちゃん……! ひっく! おねえちゃんっ!!」

    うわ言のように姉を呼ぶ七海の目からは涙が滝のように溢れている。顔は真っ青だ。

    覚悟はしていたけれど、今日じゃないと思っていた。昨日も、一昨日もそうだった。今日じゃないと毎日思ってきた。特に昨日はあんなことがあったけれど、それでも今日じゃないと思っていた。8時になったら裏沢がキャリーケースを持ってきて、姉に会える。一昨日も、昨日も。今日もそうなると七海は思っていた。何の根拠もなかったけれど、七海はそう信じていた。今日を生き延びて、明日も生きて、明後日も生きて、そのうち1週間経って1ヶ月経って。点滴だけで生きていけるのなら、寿命なんて関係ないのかも。その間に下痢が止まって、体重も徐々に元に戻って。また前みたいに一緒に笑い合える日がもしかしたら来るんじゃないか。だってほら、余命2ヶ月を既に4日も超えてるんだし。もしかして……。七海は姉の死を覚悟しつつも、奇跡をひたすら願い続けた。

    ……奇跡は起きなかった。

    「やだ…… やだ…… っ!」

    七海は床に座り込んだまま両手で頭を抱えてうずくまった。七海の中で悲しみの感情がまるで風船のように膨らんでいく。身体の中を満たし、身体を突き抜け、身体をすっぽり包み込むまでに大きく膨らんで。ゴムの耐性限界を超えてまだ膨らんで。玄関の空間を全て埋め尽くすほどになってもまだ膨らんで。 ……そして弾けた。

    「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    そこにいる全員の耳が1つ残らず潰れてしまいそうなほどの、凄まじい絶叫だった。陽葵は堪らなくなって七海に抱きついた。

    「七海! 七海! しっかりっ!!」

    「おねえちゃあああああああんっ!!!! 死んじゃやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    もう恋人の声も届かない。あらん限りの声を張り上げて泣き叫ぶ七海。

    「七海ぃ! 七海ぃっ! ……ひっく!」

    陽葵も今にも泣き出しそうだった。でもダメ。これまで何度も七海に助けてもらったんだから。今度は私が七海を助ける番。七海の支えにならなきゃ! お姉さんにも誓ったんだから! ……陽葵は七海を強く抱き締めつつ、飯森に話しかけた。

    「あの、七海を光希さんに会わせてあげてください。お別れを言わせてあげてください」

    「無理だ」

    「えっ?」

    「今、火葬中だ」

    「!!!!」(えええっ!!?)

    「!!!!」(そんな…… もうっ!?)

    「!!!!」(なんてことを……!)

    これには陽葵も玲香も今日子も呆然とした。信じらんない。亡くなったの、ついさっきなんでしょ? まだお通夜もお葬式もしてないのに。もう火葬しちゃったの? 奴隷だからお葬式はさせてもらえないのかもしんないけど、いくら何でも早すぎ! お別れも言えないじゃない!!

    七海は未だ大声で泣き叫んでいるので、飯森の言葉は聞いていなかったようだ。と、玲香がいつになく険しい顔で飯森に話しかけた。

    「今日1日、七海ちゃんの調教はお休みにさせてあげてください。お願いします」

    「ああ、そのつもりだ。お前たちも休め。七海のことは任せた」

    「…………はい」

    玲香は目の前の男を張り倒してやりたい衝動をどうにか抑えた。この男、どこまで身勝手なの!? 私たちに任せるって…… 七海の主人だと言うのなら、傷心の彼女を慰めるくらい自分でやりなさいよ! 面倒なことは奴隷に全部任せて、自分はいたぶるだけいたぶって、それで愛!? ふざけんじゃないわよ!! ……でも、こんな最低のクズに任せてなんておけない。七海は大切な妹なんだから! 光希から託されたんだから! 私たちでなんとかするわよ! だから今すぐ出て行って!! 顔も見たくない!! 消え失せろ、この外道!! 犯罪者っ!!!

    玲香は心の中で飯森に罵声を浴びせると、飯森と目を合わせないようにしながら感情のない声で言った。

    「私たちだけにしてもらえませんか? ……いつかみたいに」

    「わかった。ただし監視しているからな。余計なことはするなよ?」

    「わかってます」(わかってるわよ、そんなこと! とっとと出てけ!! クズ野郎!!!)

    ……こうして4人だけとなった。その直後、七海以外の風船が一斉に割れた。

    3人とももう限界だった。風船はパンパンに膨らんでいた。それでも飯森がいる間はなんとかこれ以上空気を送り込まないよう我慢していたのだが、ドアが閉まった瞬間に急激に膨張し、一瞬で弾けた。4人は玄関に座り込み、一斉に号泣した。凄まじい泣き声に、寝室兼育児室のベビーベッドで寝ていた美海も飛び起き、すぐに5人での大合唱となった。そう。話し合うのは後だ。まずは泣こう。泣いて弔おう。大声を出せば天国に旅立った光希にも聞こえるかもしれない。泣いて泣いて、声が枯れるまで泣いて、涙が涸れるまで泣いて、盛大にお別れをしよう。

    何分そうしていただろう。さすがに泣き疲れてきた4人は、美海の泣き声を聞いて我に返り、寝室へと移った。4人で美海をあやして寝かしつけてから、4人は七海のベッドの上に円陣を組むように座った。

    「あのね? 落ち着いて聞いてね?」

    「陽葵……」

    「さっき七海が泣いてる時に飯森様が言ったんだけどさ。お姉さんの遺体…… もう火葬しちゃったんだって」

    「……!!」

    「ヒドいよね…… お別れもさせてくれないなんて……!」

    「そんな…… おねえちゃん…… おねえちゃん……! ぐずっ!」

    七海は再び泣き出し始めた。話し掛けたのは、玲香だった。さっき飯森に対して発した声とはまるで別人のように優しい声で、七海の目を優しく見つめながら。

    「お別れ。昨日したでしょ? ……忘れちゃった?」

    「…………」

     

    前日の昼休み。午前の調教の汚れをシャワーで落とした後、光希はシャワー室で4人に話し掛けていた。死を悟ったのか、その内容は別れを強く意識したものだった。彼女の脳からは記憶だけでなく言語も失われつつあり、時々止まりながら、ゆっくりゆっくり言葉を紡いでいった。

    光「七海、これまでありがとね」

    七「おねえちゃん…… どうしたの?」

    光「私、もう限界、みたい……」

    七「そんなっ! そんなこと言わないで! おねえちゃんっ!」

    光「大丈夫。七海はもう、私がいなくてもやっていけるよ。こんなに素敵な恋人と、お姉さんと、おばさんと…… なにより美海がいるんだから」

    七「でもっ!」

    光「それに七海…… ほんとに素敵な、女性になったね。強くて賢くて、誰よりも優しくて。私、それが一番嬉しいよ」

    七「そんなぁっ! おねえちゃんの方がずっと強くて賢くて優しいよ! 私の憧れだもん! 昔も今も、大好きだもんっ!」

    光「ありがと…… ありがとね、七海…… 私の、自慢の妹だよ……」

    七「ぐすっ! おねえちゃん……」

    光「陽葵ちゃん……」

    陽「……はいっ」

    光「七海のこと、好きになってくれてありがとね。世界一お似合いの、カップルだよ」

    陽「……ひっく」

    光「七海のこと、よろしくね?」

    陽「はいっ! 任せてくださいっ! ずっと一緒にいます! ずっとずっと! 一生愛しますっ!」

    七「陽葵ぃ…… ぐずっ」

    陽「それにアタシ、七海に助けられてばっかで…… でもこれからは七海のことも助けられるようになんなきゃ! 誓います、アタシ! 助けて、助けられて、2人で支え合って生きていきます!!」

    光「ありがとう…… とっても嬉しい。 ……玲香さん」

    玲「うん」

    光「あとはお願いしますね」

    玲「うんっ」

    光「ずっとお願いしっぱなしで…… 頼りっぱなしで…… ごめんなさい」

    玲「そんなっ! 謝らなくていいから……!」

    光「玲香さんのこと、ずっと、お姉さんみたいだって思ってました。できたら…… 七海のお姉ちゃんに、なって、もらえませんか?」

    玲「うん。任せて? もうずっと前からそう思ってるから!」

    七「玲香さぁん…… ひっく」

    光「ありがとうございます。 ……今日子さん」

    今「はい」

    光「美海ちゃんのこと、よろしくお願いします」

    今「ええ」

    光「陽葵ちゃんを、こんな素敵な子に、育てたんだもの…… 七海に色々アドバイス、してあげてくださいね」

    今「……わかりました」(……私も変わらなきゃ!)

    光「みんな、ありがとう…… 言えてよかった…… いつ死んじゃうか、わからないしね…… よかった……」

    七「そんなっ! そんなこと言わないで、おねえちゃん! 明日もこの時間にみんなで話そ? 明後日も、その次の日も、毎日話そ? ねっ?」

    光「そうだね…… そう、しようね…………」

    途中から5人とも涙で前が見えなかった。皆七海と同じ思いだった。この5人でずっと一緒にいたい。明日も明後日も、ずっと。寿命なんて来なければいい。一緒に、いつまでも一緒に。 ……でも、そうはならないだろうことは皆心のどこかで感じていた。たとえそうだとしても、お別れも済ませずにいきなりいなくなるよりは余程よい。そうだ。これから毎日、この時間はお別れを言う時間にしよう。泣いて笑って、最後の思い出を1日でも多く紡いでいこう。そうしよう……

     

    だが、その時間は二度と訪れることはなかった。たった1回で終わったしまった。わかってる。一度も別れの挨拶を交わさないよりはいい。そんなことはわかってる! でも! でもっ! たった1回だなんて!!

    ……最初に口を開いたのは今日子だった。

    今「たった1回でもお別れの言葉を交わせて良かった。そう思いましょ? ね?」

    七「…………」(おねえちゃん……)

    玲「……そうですね」

    陽「……うん、ママの言うとおりだよ」

    今「七海さんも、ね? お姉さんの想い、しっかり受け取ったでしょう?」

    七「…………はい」

    今「私も、美海ちゃんのこと、任されましたからね。これまでも色々アドバイスしてきたけれど、これまで以上にしっかりしなくちゃ!」

    七「……ありがとう、ございます」

    今「その前に…… もう1回だけ言わせてもらうわね? まずは陽葵から…… 今まで本当にごめんなさい」

    陽「えっ?」

    今「あなたのことずっと放ったらかしで…… いくら仕事が忙しいからって、あなたが学校で何をやってるか、私全然知らなかった。あなたが苦しんでいるのに気づけなかった。ごめんなさい。」

    陽「ママ……」

    今「それから、七海さんも。陽葵が酷いことをしてしまったこと、改めてごめんなさい」

    七「そのことは…… ホントにもう気にしてないので……」

    今「ありがとう。だからね? 謝るのは今回で最後にするわ? ……七海さんと光希さんと、陽葵を見ていて思ったの。過去の過ちをいつまでも引きずってくよくよしていても意味がないって。今からでもちゃんとしなくちゃって。美海ちゃんのお世話だけじゃない。陽葵、あなたもね」

    陽「え? アタシぃ?」

    今「未成年の教育は親の義務ですから。親子で奴隷になったんですもの。この場所に相応しい教育っていうのをしっかり考えて、あなたを一人前の奴隷に育て上げなきゃ」

    陽「はぁぁ? なんでそうなるわけぇ!?」

    今「なんででも!」

    陽「アタシ、今日から反抗期……」

    今「あら…… 奴隷が反抗して良いと思ってるの?」

    陽「ママだって奴隷じゃんっ!」

    七「……ぷっ」

    陽「あー! 七海、いま笑ったでしょ! 笑うトコじゃないんだからね!?」

    七「うん、ごめん」

    陽「謝んなくっていいよ。それよりさ。昨日お姉さんと話したこと。アタシ、守るからね!」

    七「……うん」

    玲「……昨日はうるうるモードだったけどさ。陽葵のアレ、なんか結婚式の宣誓みたいだったよね」

    七「そ、そうですか?」

    今「言われてみれば確かに」

    玲「一生愛しますとか、一生支え合いますとか。ほんとラブラブだねぇ、キミたち」

    陽「いやぁ、それほどでもぉ♥」

    七「でも私、嬉しかったよ、あの言葉。私も一生愛するからね。一生支えるからね」

    陽「うんっ! ありがとっ! 七海、大好きっ♥ 愛してる〜っ♥♥」

    玲「あー、はいはい。そういうの、今はいいから…… 私もね? 昨日あの後色々考えたんだけどさ……」

    七「……はい」

    玲「七海を頼むって光希に言われたわけだけど、なんか最近の七海、カッコ良すぎてさぁ…… 私より全然しっかりしてるっていうか…… 姉と妹のポジ、逆転してないっ!?」

    七「そ、そんなことないですよっ!」

    陽「ぷぷっ! 確かにー!」

    玲「それにさぁ。七海のお姉さんになるってことは、七海よりたくさん奉仕して、たくさんうんち食べなきゃなんないってことじゃね!? それって超ヤバくね!!?」

    陽「ヤベぇ…… ご愁傷さまでっす♬」

    玲「うっわ、かわいくね〜! このガキ、いっぺんシめたるかぁ!」

    陽「おいおい! なんかキャラ変わってませんかぁ? 玲香パイセン!」

    玲「変わってないわよ! 私は外では元々こんな感じだったの!」

    陽「へぇえ? 光希お姉さんが知ったら、七海を頼むって言ったこと、後悔するかもぉ?」

    玲「んだとぉ!?」

    七「ぷっ! あははははっ!」

    玲「ちょっ! 七海まで笑うわけぇ?」

    七「ごめんなさい。なんだか可笑しくって」

    玲「……いいんだよ、それで。いつか話し合ったでしょ? その日が来たらみんなで泣いて悲しんで、最後は陽気に送り出そうって」

    七「……そうでした」

    玲「光希もさ、いつまでもうちらが泣いてたら成仏できないと思う。笑ってた方が安心して旅立てるんじゃないかな」

    七「そう……ですね」

    陽「うんうん。アタシもさ、なんか吹っ切れちゃった。これからも大変だろうけど、頑張っていこっ!」

    七「そうだね」

    今「大丈夫です。この4人なら、どんな困難も克服していけるわ。絶対!」

    七「はいっ!」

    陽「あ、じゃあさ。ひとつ提案があるんだけど……」

    七「ん?」

    陽「今日って1日お休みなんでしょ? この4人でレズプレイしまくらない?」

    玲「はぁっ?」

    今「さすがに今日は喪に服すべきでは……」

    陽「えーっ! アタシたち奴隷なんだよ? モとか意味なくない? モフク持ってないし」

    七「……いいかも」

    今「えぇぇ……」

    玲「マジっすか」

    七「奴隷に相応しい陽気な送り方って、セックス……かも?」

    陽「さっすが七海! アタシの言いたいこと、わかってる〜♬」

    玲「ま、七海がそういうなら」

    今「いいですよ」

    陽「よっしゃ! 今日は盛り上がっていこうぜ!!」

    七「うんっ!!」

     

    ……モニターを見ながら、飯森は心の底から安堵した。姉の死という最大の試練を七海に乗り越えさせることに成功したのだ。まさか皆でレズプレイを始めるとは予想外だったが、陽葵・玲香・今日子、この3人がいなければ七海は恐らく壊れてしまっていただろう。もちろん美海もいるが、重要なのは言葉のやり取りなのだ。

    モニターの中で七海と陽葵がキスし合っている。七海は、例の蕩けそうな表情をしている。だがまぁ、陽葵が相手だし大目に見るとしよう。七海は飯森に対しては決してあの表情を見せない。七海にとって飯森は恋愛の対象ではなく、あくまで服従の対象。七海はそこをきっちりと区別している。ならば良い。七海はさらに今日子や玲香ともキスをしていく。この3人と美海がいれば、七海は今後も理想の奴隷でい続けるだろう。

    飯森は長い溜息を1つつくと、8日後の計画を練り始めた。七海が光希の死を乗り越えられるかどうかが不安で、準備どころではなかったのだが、8日後は8月11日。七海の処女を散らしてちょうど1年の記念日だ。七海だけでなく3人も使って、どんなイベントを企画するか、飯森はニヤつきながら思考を巡らせ始めた。

    モニターの向こうでは4人が肌を合わせていた。七海と陽葵、玲香と今日子がそれぞれペアになって、キスやクンニ、貝合わせなどを繰り広げる。やがて絶頂に至ると、七海は玲香と、陽葵は母親と絡み、さらに七海と今日子、陽葵と玲香が絡む。奴隷は1日じゅう犯され、虐待されるのが仕事だ。体力は常人よりも遥かに高い。しかも女同士だから賢者タイムがない。ベッドのシーツをグショグショに濡らしながら、レズプレイはエンドレスで続いていく。

    やがて物足りなくなってきたのか、ペニスバンドや双頭ディルドーを使い出す4人。プレイ内容はどんどん過激になっていき、今日子は食糞に慣れるための教育と称して、娘に自らの糞便を食べさせ、自分も娘の糞便を食べた。陽葵はさらに、愛する七海の糞便を身体じゅうに塗り、同じく玲香の糞便を身体じゅうに塗った今日子と抱き合って、吐き気と闘いながら糞まみれの母娘ディープキスを繰り広げた。やがて陽葵は七海と、今日子は玲香とレズプレイを再開し、4人は茶色一色に染まっていく。

    昼休みになると、4人は流動食を浣腸器に入れて自らの肛門に流し入れ、糞まみれのまま四つん這いで円環状に並ぶと、隣の人の肛門に口を直接付けて糞便混じりの流動食を啜り合った。午後からはSMプレイも加わった。玲香は、散々軽口を叩いた陽葵を天井から吊るして鞭打ちし、その横では七海が今日子を吊るして妊娠8ヶ月目の腹を慎重に避けながら鞭でメッタ打ちにしていった。

    皆わかっていた。陽気に振る舞おうと頑張っても限度がある。ふとした瞬間に喪失感に襲われる。悲しみと絶望の渦に飲まれそうになる。だから肉欲に溺れるのだ。快楽を貪り、苦痛や悪臭に悶え、愛する者と無理やりにでも肌を合わせるのだ。 ……昼が過ぎ、夕方になっても4人はレズプレイを続けた。

    それでもさすがに疲れたのか、夜は4人でたっぷり美海をかわいがった後、グチャグチャになった寝室の掃除を行い、ゆっくりシャワーを浴びてからベッドに入った。陽葵は七海のベッドに入り、2人きりで色々なことを話した。途中からちょっと気分が盛り上がってきたので、互いの身体を優しく愛撫し合い、軽く絶頂してから2人抱き合って眠った。

    ……同日深夜、JSPFの施設内。人があまり立ち入らない区画を1人の女が歩いていた。崩壊に向けてのカウントダウンは着々と進んでいた……

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第4章 – 叛逆

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    七海がJSPFに移って2ヶ月少し経った2月28日、昼の12時過ぎ。

    飯森は七海とペロを散々いたぶった後、会員専用のレストランで昼食を摂るべく、メス犬区画と一般区画を結ぶ暗い階段をゆっくりと登っていた。

    この2ヶ月間、飯森は施設にある様々な調教用具を使って、七海の調教を堪能してきた。ペロによる説得が功を奏し、七海は施設からの脱走を試みることもなく、日々の調教をどうにかこなしていた。膣・肛門・口を使った奉仕技術は長足の進歩を遂げたし、マゾの被虐快楽にも完全に目覚めて、鞭や蝋燭、針責めに三角木馬でも絶頂を繰り返すようになった。JSPFの会員たちにも七海は概ね好評のようで、ここまではほぼ順調と言って良いだろう。

    七海の身体も少しずつ変化している。妊娠6ヶ月目となり腹部の膨らみはかなり大きくなってきた。

    胸・腹・背中・腕・脚には新たな刺青が増えた。乳首とクリトリスへの定期的な薬液投与も引き続き行われ、足の親指より少し大きい程度にまで膨らんだ。尚、ペロの乳首とクリトリスを短期間に無理やり巨大化させた薬物は、深刻な副作用をもたらす危険な代物なので、七海には使っていない。肛門はさらに拡張されてたまに脱肛するようになり、飯森の拳をすんなり飲み込むまでになっていたが、括約筋は未だ切れてはいない。こちらも順調であった。

    だが不満が全くないわけではない。JSPFでの調教は、木下家の頃とは比較にならないほど苛烈である。それでも七海はなんとか耐え抜いてきたのだが、特に夜の少人数調教の際、体力の限界からか奉仕が杜撰になり、ペニスに歯を当てるなどして指名客からお仕置きを受けることが多かった。

    七海はJSPFで寝起きし、他の奴隷たちと同じように調教を受けているものの、JSPF専属の奴隷になったわけではない。あくまで飯森個人の奴隷だ。そのように個人所有の奴隷をJSPFでシェアする場合、調教は飼い主の要望に沿って行われ、脱走罪を唯一の例外として、懲罰の内容も飼い主が自由に決めて良いことになっている。七海の場合、身体に一生痕が残るような激しい調教やお仕置きはNGという要望を飯森が出していた。

    JSPF専属の奴隷の場合、例えば口奉仕中にペニスを軽く噛んでしまうと、故意でなくとも激しく折檻され、それが5回続くと麻酔なしで歯を1本抜かれる。イラマチオが苦手で、残り本数の少ない母娘奴隷が、互いの歯を1本ずつ抜くよう命令されるなどといった場合もある。尚、故意に噛んだ場合は最悪ペロのように無麻酔全抜歯だ。

    七海は、特に夜の少人数調教の際に、不注意から何度もペニスに歯を当ててしまい、その都度厳しく折檻されたものの、個人奴隷であるが故に抜歯だけは免れてきた。

    だが、それにしても噛む回数が多い。平均すると2日に1回は噛んでいる。JSPF専属の奴隷なら既に6本失っている計算だから、このままのペースだと1年後には歯が1本も無くなってしまうことになる。どうやら七海はイラマチオが苦手なようだ。

    しかし、飯森の要望で抜歯は免れることはできても、折檻そのものが免除されるわけではない。

    過酷な折檻が続けば、翌朝の個別調教までに疲労が回復しなくなる。そういう虚ろな状態の七海を調教しても面白くないし、その後の集団・少人数調教でも折檻を受けて疲労がさらに蓄積し翌朝も……という悪循環に陥りやすい。実際そういうケースがこのところ増えてきている。飯森はそれが不満だった。会員客の暴虐が不満なのではなく、イラマチオごときでお仕置きを受けて安易に体力を消耗する七海が不満だったのである。

    そこで飯森は、七海の歯を全て抜くことに決めた。歯が無くなればそもそもペニスを噛むことができなくなる。これで根本解決というわけだ。

    JSPFには歯のない奴隷が多い。ペニスを噛む以外にも様々な理由によって奴隷は1本ずつ歯を失っていく。故意に噛むことを繰り返して全抜歯された奴隷もいる。個人所有の奴隷の中にも、懲罰ではなく飼い主の趣味によって全抜歯された者が少なからずいる。そもそも奴隷用の食事が歯の無いことを前提とした内容になっているのだ。

    個人所有の奴隷の歯を抜く場合、飼い主は麻酔の有無を自由に決めることができる。七海は妊娠6ヶ月であり、この時期に麻酔なしで全抜歯した場合、激痛によるショックで流産する可能性が高い。妊娠初期というわけでもないし、ここは全身麻酔をかけた方が無難だろう。

    ……七海には抜歯することを知らせず、JSPFの専属歯科医の監修の下、七海に全身麻酔を施した上で飯森自身が彼女の歯を全て抜き去り、抜歯痕が完治するまで療養室でじっくり眠らせて、ついでに体力も回復させる。そして目を醒まして歯が無くなったことに気づいた瞬間の七海をじっくり観察するのだ……。よし、これでいこう……!

    そして最終的には…………

    飯森は階段を登り終え、虹彩認証用の端末を覗き込んだ。端末にうっすら映り込んだ顔には、これまでにないほど醜悪で残忍な笑みが浮かんでいた。

     

    II:誕生日プレゼント

     

    その10日後、3月10日。この日は七海の16歳の誕生日である。

    七海は療養室の個室ベッドで目を醒ました。

    いつもの89番のカプセルベッドではない広々とした部屋。疲労が蓄積して重かった身体が嘘のように軽くなっている。違和感を覚えつつも上半身を起こした七海は、身体を伸ばそうとした直前、口の中にも違和感があることに気づいた。

    え? あれ? なんか変…… 歯が…… え? 歯が、ない!? なんで!? えっ!? ウソでしょ!!? ちょっと……!!!

    ベッドの足側には壁が接していて、そこには大きな鏡が付いている。七海は鏡の前で恐る恐る口を開けてみた。

    そこには歯が1本もなかった。ただピンク色の歯茎しかなかった。愕然とする七海。全身が震え、口の中も震え始める。が、歯がないのでカチカチという音がしない。口を閉じると、入れ歯を外した老婆のように頬が痩けてしまっている。なにこれ…… どういうこと……!? なんで!? なんでっ!!?

    七海の目からは大粒の涙が溢れ、顔面は蒼白。脈拍が異常に上がって心臓が今にも飛び出そうだ。歯茎の、全身の震えが止まらない。鏡の前で座り込んだまま、立ち上がることもできない。あまりのショックにベッドの上で少量の小便を漏らしてしまっていたが、そのことに気づくことすらできなかった。

    鏡の向こう、マジックミラー越しに裸の飯森がいた。長い眠りから覚めた七海が、歯が無いことに気づき、狼狽え、慌てふためき、小便を垂れながら絶望の涙を流す……その一部始終を、自らのペニスを扱きながらじっと観察していた。飯森もまた興奮し、その手は僅かに震えていた。

    ああ、やはり良い。処女を散らした時、姉と再会させた時、それ以来だ。絶望に染まる七海の顔は何度見ても見飽きない。なんて…… なんて可愛いんだ! もうイきそうだ! 駄目だ、ここで出すなんてあり得ない! 勃起しすぎて痛いくらいのこの剛棒を、あの惨めな歯茎穴にぶち込んで、思いっきり中出しするんだ……!!

    飯森は逸る気持ちを抑えつつ、足早に隣室へと向かった。

    個室に入ると何も言わずにベッドに上がり、パニック状態にある七海を仰向けに押し倒す。はち切れんばかりそそり勃った飯森のペニスを見た瞬間、咄嗟に口を噤む七海。だが、歯という防壁の無くなった口は、やすやすとペニスの侵入を許してしまう。飯森は巨根を根元までゆっくり挿入すると、いつものようなイラマチオはせず、歯茎の感触を楽しみながらゆっくりと出し入れを開始した。

    七海は強烈な違和感に苛まれていた。歯の無い口。歯茎に直接ペニスが触れる。舌や唇や喉だけでなく、歯茎を通じてその熱さ・硬さが直に伝わってくる。何この感じ……気持ち悪っ! そして同時に悟った。飯森はフェラチオのために七海の歯を全部抜いたのだ。そんなくだらないことのために、私の大切な歯を、1本残らず全て。おねえちゃんと同じように!

    イラマチオの時のような苦痛は無かったが、七海はすぐに嗚咽が止まらなくなった。歯はもう二度と生えてこない。この違和感がこれからの日常になるのだ。この気持ち悪さが、この悲しさが、この絶望が……!!

    一方の飯森は恍惚の極みにいた。こんなに気持ちが良いのか、七海の歯茎は。飯森はJSPFの会員になって長いので、歯茎フェラの経験は豊富だ。失神した七海の代わりに、ペロの歯茎穴を精液便所に使ったことも何度もある。だが、何なんだろう、この気持ちよさは。愛する七海だとこうも違うのか。

    柔らかな歯茎を通じて七海の体温が直に伝わる。歯茎フェラの真髄は歯茎によるペニスの甘噛みにあるのだが、七海はお仕置きを恐れているのかペニスを噛んではこない。ただ触れるだけ。歯に比べて柔らかい感触と高い温度、ただそれだけ。抜歯奴隷たちの熟練の歯茎フェラには及ぶべくもない。なのに……! 16歳になったばかりの愛する少女の健康的な歯を、ただ己の欲望のためだけに1本残らず奪ってしまったのだ。取り返しの付かないことをしてしまった。なんて罪深い…… 背徳的な快感!! ダメだ!! 出る!! 出るっ!!!

    口に挿れる前から暴発寸前だった飯森のペニスは、七海の歯茎の感触だけであっという間に限界に達した。飯森はいつものように喉奥で発射せず、ペニスを少し引き抜いてから七海の口内で思いっきり射精した。

    「んぶうううううっ!! んぷっ!! あぶぇっ!!」

    姉との再開直後に七海の直腸に放った時に勝るとも劣らない、大量の精液。腰が抜けそうになるほどの圧倒的な快感と開放感。そして達成感と征服感。飯森は肩で息をしながらしばらくそれらを堪能していたが、やがてゆっくりとペニスを引き抜いた。

    「まだ飲み込むな。口を大きく開けろ」

    「うあぅ……」

    「早くしろ」

    「…………んあぁあああぁああああぁ」

    七海は未だ嗚咽が止まらず、シクシクと泣き続けていたが、それでも命令通りに口を開けた。絶望と屈辱で、口内が細かく震えている。虫歯1つ無く健康的で真っ白だった歯は全て消え失せて、口内は肉の色のみ。人間性の欠片もない、オナホールのような口。そこを大量の白濁液が埋め尽くして汚らしく糸を引いていた。まるで使用後のオナホールのように。ああ、なんて背徳的な紅白模様なんだろう……!

    「いいぞ。飲み込め。飲み込んだら口を開けろ」

    「……こくんっ」

    七海は目を瞑って精液を飲み込むと、言われた通りに再び口を開ける。

    白濁は喉の奥に消え、そこにはただ肉の色だけが広がっていた。老婆のように歯が1本もない口内、しかし老婆のそれとは違って若く健康的なピンク色だ。90歳のような見た目と、16歳のフレッシュな色艶。そのアンバランスが堪らない。飯森はもう1度その肉穴を味わいたいという欲望をなんとか押さえ付けると、七海に話しかけた。

    「誕生日おめでとう、七海」

    「…………」

    「何か言うことはないのか?」

    「…………」

    「ふふ…… どうした。遠慮するな」

    「……ごシゅジんサま」

    歯が無いのでサ行とザ行が言いにくそうだ。

    「なんで…… なんで……」

    「お前はイラマチオが苦手だったからな。俺相手の時もたまに噛んでたし、俺以外の客のちんぽにもしょっちゅう歯を当ててたそうじゃないか。その都度お仕置きされるのも大変だろ? だから根本的な処置を施してやったってわけだ」

    「そんな……」

    「歯を抜く際には麻酔をかけてやったから痛みも無かったろ? 俺からの誕生日プレゼントだ。 ……感謝しろよ?」

    「…………」

    「どうした。感謝しろと言ったんだ」

    「……………………」

    「言葉と態度で示せ」

    「………………………………」

    「七海」

    「…………………………………………」

    七海は悲しみの渦に飲み込まれていた。飯森の…… ご主人様の命令に返事をするとか、無視するとか、逆らうとか、そんなことを考えるような余裕も無いほど、ただただ悲嘆に暮れていた。

    これまでも七海の身体には様々な改造が施されてきた。腫れ上がった乳首やクリトリス、それらに穿たれたピアス、醜い刺青、拡張された肛門……。だが、そんなのとは比較にならない。歯を失ったのだ。それも1本残らず全て! 永久歯を失ったら歯は文字通り永久に生えてこない。死ぬまでこのまま。死ぬのは1年後か80年後か知らないが、それまでずっとこのまま。入れ歯を嵌めなければ硬いものはもう二度と噛めない。ビスケットも煎餅も、パンも肉も魚も野菜も、硬いものは全て……!!

    そういえば、JSPFに連れて来られて以来、不味い流動食と糞尿と吐瀉物しか口にしていない。硬いものは何一つ食べていない。そうか。この狂った施設では、歯は不要なんだ……。それに、待って? 硬いもの…… 1つだけ口に入れてるじゃない、毎日毎日。そう、おちんぽ。おちんぽを口で奉仕するのにも歯は必要ない。それどころか邪魔ですらある。だから除かれたんだ……!

    でも、理屈はそうかもしれないけど、だからって寝てる間に勝手に抜くことないじゃない! 自分は今のところこの施設から逃げる気はないが、いつか警察が乗り込んできて犯罪者たちを全員逮捕し、私たちを解放してくれる可能性はゼロではない。そうして万が一元の生活に戻れた時、歯が無かったらどうやって食事をすればいいの? この歳で……16歳で入れ歯を嵌めろっていうの!? ありえないよそんなのっ!!

    目の前にご主人様がいる。応答のない七海に対して怒るでもなく、じっとこちらを見ている。返事を待っているのだ。……何と答えたらいいのだろう。感謝の言葉と態度を示す…… 歯を抜いてくれてありがとうございますって礼を言って、フェラすればいいのだろうか。姉のように歯茎でおちんぽを扱きながら、精液をくれと懇願しろというのか。

    ……………………冗談じゃない!!

    もうたくさんっ! 私とおねえちゃんの人生をメチャクチャにして、身体もメチャクチャにして、それで礼を言えっていうの!? いい加減にしてっ! 正直怖いけど、逆らったら何されるかわかんないけど…… もう無理っ! こんなの耐えられないっ!! ふ…… ふ……

    「ふ…… ふ……」

    「…………」

    「ふざけんなああああああああああっ!!!!」

    「ほう…………」

    「勝手に…… 寝てる間に勝手に抜くだなんて、そんなんありえないでしょっ! なんてことすんのよ! これが…… こんなのが誕生日プレゼントですって!? それでお礼を言って、奉仕しろって、ふざけてんの!? そんなことするわけないでしょっ!! いい加減にしてよ! 私の歯……返してよ!! おねえちゃんの歯も手足も、お父さんもお母さんも…… 私たちの身体を、わたしの人生を返せええええええええええええっ!!!!」

    これまで溜め込んできた想いが一気に爆発する。目に大粒の涙を溜め、全身を恐怖で震わせながら、七海はご主人様を…… 憎き伯父を睨みつけ、感情の赴くままにまくし立てた。歯が無いのでしゃべりにくい。老婆のようにフガフガとした発音になる。それが尚のこと悲しく悔しく腹立たしい。

    「もう限界! 奴隷とかご主人様とかもううんざり! あんた異常よ! あんたもこの施設も、みんな異常! 狂ってる! もうこんなのイヤ! あんたなんか大っ嫌い! 顔を見たくない! 今すぐこっから出てって! 出てけぇっ!!」

    勇ましいことを言いつつも、震えと冷や汗が止まらない。怖くて堪らない。こいつに逆らったら何をされるかわからない。でも、こいつに従うのはもうイヤ。勝手に歯を抜くようなヤツの言うことなんて聞けるわけがない。もう私に構わないで。奴隷失格の私なんか放って、今すぐ部屋から出て行って。お願いっ……!!

    ……飯森は七海の反応に驚いていた。

    七海はこれまでおとなしく飯森や会員客たちの命令に従ってきた。元来の性格にもよるのだろうが、反抗的な態度を示したり、ペロのように卑しいメスとして振る舞ったりといった、積極的な行動を取ることは殆どなかった。今回も、歯を失った事実を消極的に受け入れ、おとなしく命令に従うのかと思っていた。まさか、ここまで激しく拒絶するとは。

    飯森を睨みつけてくる七海の鋭い目。だが全身細かく震えてもいる。恐らく怖いのだろう。飯森に逆らったらどんな目に遭わされるかわからない。それでももう我慢できない。 ……そんな感じの、怒りと憎しみと恐怖に満ちた目だ。この目を見るのはいつぶりだろう。

    ここに来た初日、ペロの変わり果てた姿を見て呆然とする七海を押し倒して肛門を激しく犯した後、七海にペニスを掃除させた時に一瞬こんな目になった。ペニスを噛まれるかと咄嗟に身構えたが、ペロの説得によって七海は思い留まり、目もすぐにいつもの目に戻った。

    その前は…… 処女を奪った日の翌朝、姉の陵辱映像をタブレットで見せてやった時だ。木下一家を地獄に叩き込んだのが飯森であることを知ったあの時も、七海の目は激しい怒りに燃えていた。だが直後、姉が人質に取られたことを知り、七海は怒りを抑えて飯森たちの奴隷となることを受け入れたのだ。

    今回が3回目。だが前2回は、激昂の原因はいずれも姉だった。今回は違う。七海は初めて、姉ではなく自分自身に対する理不尽極まりない扱いに憤激している。内向的で感情をあまり表に出してこなかった七海が、珍しく感情を剥き出しにしている。頬の痩けた間抜け面で、恐怖に怯えながらも必死にこちらを睨んでくる。その鋭い眼光、射るような瞳の輝きはまるでペロの、否、以前の光希のようじゃないか。なんて…… なんて可愛いんだ!!

    飯森は、内向的でおとなしい七海が、嫌々ながらも理不尽な命令に黙々と従う姿が堪らなく好きだった。だが、七海にはこんな一面もあったのか。さすがは姉妹、まるで光希のようじゃないか。これは面白い。光希は絶望に飲まれてメス犬ペロへと堕ち、瞳の輝きを失った。では同じような絶望を味わった時、七海はどういう行動に出るのだろう。瞳は曇るだろうか、それとも……?

    だが「それ」を実行するのはもう少し後にしたい。今はそれよりも、歯を失った七海を存分に楽しみたい。それに胎児への影響も心配だ。出産予定日の5月18日前後に無事出産が終わってしばらくしたら……そうか、8月11日だ。七海の処女を奪った日。あれからちょうど1年経った記念に、最大級のプレゼント=絶望を七海に贈るとしよう。それまであと5ヶ月。これまで以上に過酷な調教生活を送らせてやるか! 俺に逆らった罰として……!!

    そして最終的には…………

    飯森の顔がみるみる歪んでいく。

    獲物を狙う肉食獣のごとき鋭く残忍な目。口の端が上がり、ヤニまみれの黄ばんだ歯が見えている。なんて醜く不気味な顔なんだろう……。だが七海は嫌悪を感じるどころではなかった。この顔は、主人に逆らった奴隷をどうやってお仕置きするか、考えている顔に違いない。怖くて怖くて堪らない。七海は蛇に睨まれた蛙のように全身が硬直し、歯の根が合わないほど震え上がった(歯はもう無いが)。

    七海は、飯森に逆らってしまったことを今更ながらに後悔していた。だが時既に遅し。今から許しを請うたところで聞き入れられるわけがない。それに、勝手に歯を抜いた飯森を許すことは、どうしてもできない。感謝の言葉など絶対口にしたくない。できるわけがない。でも怖い。何も言ってこないのが余計に怖い。せめて何か言ってよ! ねえ! ねえってば!!

    その時ブザーが鳴った。朝8時、午前の調教開始の合図だ。

     

    III:反逆する姉妹

     

    「従いてこい、七海。9号室へ行くぞ」

    「…………」

    「……来い」

    「…………いや …………いやあああっ!!」

    従いて行くのが怖い。何をされるかわからない。いや。行きたくない。私のことはほっといて! いやぁっ!!

    「……そうか。わかった。では今日はここでお前を調教してやろう」

    飯森は静かにそう言うと、スマホを取り出した。

    20分後、嫌がる七海をM字開脚の状態で縛り、天井から仰向けに吊るしたところで、大きなキャリーケースを持った裏沢が療養室に入ってきた。続いて見知った面々、木下家で七海を調教してきた調教師たちだ。裏沢が早速ケースを開ける。中にはペロが入っていた。

    「おねえチゃんっ!!」

    「七海?」

    真っ暗なケースから明るい部屋にいきなり出されたペロは、目をショボショボさせながらも、自分を呼ぶ妹の姿を探した。何だろう…… 何かおかしい気がする……。

    ペロはこの10日間、七海は体調不良だと聞かされていた。午前中の同時調教はペロ単独の調教の時間となったが、飯森はペロ単独にはそれほど興味がないため調教は中止となることが多く、今朝もペロは雑用係の玲香に身体を洗ってもらった後、9号室の隅に転がりながら妹の心配をしていた。

    そうしたら急に裏沢がやってきてケースの中に押し込まれたのだ。メス犬区画以外で調教される時はケースに入れられて運ばれることになっているし、七海との姉妹同時調教をメス犬区画の外で受けたことも何度かある。ペロは、七海の体調が回復したので、メス犬区画でないどこか他の場所で七海と一緒に調教を受けるのだろうと推測していた。そして推測どおり七海に再会できた。ここまではいい。おかしいのはそこじゃない。そこじゃなくて……

    「おねえチゃん…… ああ…… みツきおねえチゃん……」

    声だ。七海の声がおかしい。「ち」と「つ」が上手く言えていない。猿轡でも噛まされているのだろうか? いや、呂律が回ってないこのフガフガした喋り方、どこかで……

    ようやく瞳孔の焦点が合ってくる。七海はどうやら正面にいるようだ。顔。逆さまの顔。10日ぶりに見る七海の顔、頬、口の中。

    「あぁぁぁ…………」

    ペロは小さな声を上げた。

    先程玲香に身体を洗ってもらった時にバスルームで見た自分の顔。昨日一緒に調教された8号室のポチの顔。それらと同じ顔が目の前にあった。老婆のように頬の痩けた痛々しい顔が。そうか。10日間の休養はそういうことだったのか。……ペロの目から静かに、しかし大粒の涙が溢れ出した。

    七海は幼い頃から感情をあまり表に出さず、笑い方も控えめだった。太陽のように明るい姉とは対照的に、月の光のようにそっと優しく輝く七海の微笑。光希は、自分や両親に向けられるその控えめだけれども温かい笑顔が大好きだった。だが、あの笑顔は二度と見られない。もう二度と。

    この施設にいる限り、歯の有無に関わらず笑顔など望むべくもないが、負の感情によって一時的に笑顔が作れないのと、顔の形が変わってもう二度とあの笑顔が作れなくなるというのでは、根本的に意味が違う。内向的で不器用だけれども、姉に対しては常にあの笑顔を向けてくれた最愛の妹・七海。どんなに控えめだろうと、光希にとってそれは満面の笑みであり、優しい思い出であり、希望の象徴でもあった。

    それが永久に失われてしまったのだ。悲しい。悲しくて悲しくて仕方がない。涙が滂沱の如く止めどなく溢れ、痩けた頬を伝ってぼたぼたと流れ落ちていく。

    自分の場合は、口の中に入ってくるペニスを片っ端から噛みまくったのが原因だった。全身拘束された上で麻酔なしで全ての歯を抜かされた。忘れたくても忘れられない、あの凄まじい激痛。七海もあれを味わわされたのだろうか。少なくとも姉妹同時調教の際には、七海が飯森のペニスを意図的に噛んだことは一度も無かったはずだが……

    ペロは、七海の隣に立ってニヤついている飯森に視線を移した。だが力が入らない。どれだけ憎悪を込めて睨んでも、妹の歯はもう戻らないのだ。ペロは激しい虚無感に襲われて飯森から視線を外した。

    「ほう…… お前は怒ったりしないんだな。なんだかこれまでと逆だなぁ……」

    「…………」

    「安心しろ。麻酔は打った。麻酔なしで全抜歯したら流産確定だからな」

    「…………」

    「感謝しろよ? ペロ」

    そうなのか。あの痛みは感じずに済んだのか。良かった…… いや全然良くないが。

    「七海は感謝する気がないらしい。感謝を言葉と行動で示せと言ったんだが、もの凄い剣幕で拒絶した。主人である俺に逆らったんだ」

    「うう……」

    「……えっ!?」

    「よってこれから罰を与える。ペロ、お前にも手伝ってもらうからな。だからお前を呼んだんだ」

    「…………」

    ペロは驚いた。罰とか手伝えとかそんなことではなく。七海…… ご主人様に逆らったんだ…………。

    ペロはこれまで七海とともに飯森の調教を受けてきたが、七海は以前の光希のように反抗を繰り返すでもなく、現在のペロのように進んで醜態を晒すでもなく、忠実に、だが消極的に飯森の命令に従ってきた。七海の性格を知っているペロにとって、七海の振る舞いは不自然なものではなかった。その七海が飯森を拒絶したという。

    恐らく七海は、抜歯に伴う傷が癒えるまで10日間麻酔で眠らされ、今朝起きて歯が無くなったことに初めて気づいたのだろう。顔じゅうに精液が付いているから、歯を失ってパニックになっている七海の口を飯森が使ったに違いない。いくら麻酔で眠らされて無痛だったとは言え、そんな無体なことをされて平静でいられるわけがない。そう考えれば七海の怒りは至極真っ当なものだし、飯森に逆らったのも当然だ。

    ……目の前で沈黙している七海の顔は、恐怖で引き攣り、全身が細かく震えている。

    勝手に歯を抜いた飯森を許すことは到底できないが、逆らった「罰」が怖くて堪らないのだろう。これまで唯々諾々と飯森の命令に従ってきた七海が、(恐らく)初めて逆らったのだ。しかも、同意なしに勝手に歯を抜くなどという蛮行を平気でやる男に。

    ペロはこれまで七海に、絶対に逃げるな、歯向かうなと何度も何度も忠告してきた。七海はその教えを忠実に守ってきたが、その結果がこれだ。どれだけ従順になっても、結局は歯を失ってしまった。このままでは手足もそのうち失ってしまうかもしれない。これでは逃げたり歯向かったりした場合と何も変わらないじゃないか。麻酔なしでの抜歯や四肢切断の痛みは筆舌に尽くしがたいが、それでも一時的なものだ。痛みが引いてから死ぬまで、ずっと不自由な生活を強いられることには変わりがない。

    ペロは、七海が模範的な奴隷になれば、オークションで誰かに落札されてこの地獄から抜け出せるものと信じてきた。だが、たとえ抜け出せたとしても歯や手足が無ければマトモな生活は送れない。それでは意味が無い。否、たとえ総入れ歯で生涯寝たきりだったとしても、ここよりは遥かにマシであろうが、ペロは七海が五体満足な身体でこの施設の外に出ることをひたすら願って、この2ヶ月を過ごしてきた。だが、その願いは全く無意味なものだったのだ……。

    (七海は飯森所有の奴隷であるため、飯森が七海に飽きれば、彼女をJSPF主催のオークションにかけて売り捌くことも可能だ。また、飯森が飽きて七海をJSPFに売却すれば、七海はJSPF専属の奴隷となるため、模範的な奴隷になればオークションにかけられることになる。だが、飯森はどちらをする気も全く無い。そしてペロも七海も、こうしたオークションの具体的な流れについては知らない。)

    ペロは絶望的な気持ちになっていた。外に出ることを考えること自体無意味なら、反抗するだけ無駄。全部諦めて飯森の奴隷になりきるのが一番ラクだ。いつかは飯森の気まぐれで七海も手足も失うかもしれないが、脱走さえ試みなければ今回のように麻酔を打ってもらえるだろう。そうして姉妹ともにメス犬になって、飯森や会員客に媚びながら浅ましく生きていく。自分たちにはもうその暗澹たる未来しか残されていないのではないか。

    だとしたら今、これからどうしたらいいのだろう。飯森の命令通り、七海のお仕置きに自分も加わるべきだろうか? 七海と再会したあの日、飯森に言われるまま、七海の膣をクリペニスでレイプしたように、飯森と一緒になって実の妹を虐待しろというのか。七海が全てを諦めて飯森の真の奴隷となるまで、今日も明日も明後日も、毎日ずっと。

    ……………………冗談じゃない!!

    絶望の渦の中でもがきながら、なけなしの勇気を振り絞って反抗の意思を見せた妹に対してそんな恥知らずな真似、姉としてできるわけないじゃない!!!

    じゃあどうする? 七海と一緒に飯森に反抗する? ……いまさら? あの日以来、身も心も無様なメス犬になり果てた醜い自分を、毎日毎日七海に晒し続けてきた。発情した犬のようにクリペニスで七海の3つの穴を激しく犯し、肥大化した七海のクリトリスを歯茎で激しく扱き、壊れた肛門から溢れる汚物を七海の顔にぶち撒けてきた。

    タトゥーマシンの遠隔スイッチを短い腕で押して、飯森が七海の肌に卑猥な刺青を入れるのを手伝ったことすらある。

    そんな下劣なメス犬である自分が、いまさら…… いまさら!?

    違う。いまさらじゃない。今こそやらなくちゃ。反抗の意思を示した七海に対して、飯森はこれまで以上に苛烈な虐待を加えるだろう。それを阻止する身体を持たない自分にもできること、それは飯森の関心をこちらに引きつけることではないか。七海以上に自分が反抗すれば、飯森は怒りの矛先をこちらに向けるかもしれない。

    自分はもうこんな身体だ。抜歯や四肢切断以上の苦痛があるとも思えないし、麻酔なしで舌を引き抜かれようが目玉をくり抜かれようが性器を破壊されようが、何をされても構わない。残虐極まる拷問の末に殺されたっていい。そうやって飯森がこちらを向いている間、七海への虐待は止まるだろう。それが妹を守るために自分が唯一できることなのではないだろうか……。

    ……飯森は興味深くペロの顔を眺めていた。まただ。七海と再会した日のように、目が鋭く輝いている。ペロから光希に戻りつつあるのだ。

    飯森の命令に従って七海のお仕置きを手伝うかどうか、考えているに違いない。そして、あの目をしているということは、手伝わない気だろう。ペロも……光希も逆らうというのか。姉妹揃っての叛逆 ……面白いじゃないか!

    逆らった姉妹をこれまで以上にいたぶる。七海が飯森の子を出産するまで。その間、2人はどうなるだろう。2ヶ月間叛逆を貫くだろうか? 耐えきれなくなって折れるだろうか? 折れるとしたらどちらが先だろう? 2人の精神が壊れてしまわない程度に、七海が流産してしまわない程度に、虐待して虐待して虐待し抜く! 楽しみ過ぎる!!! 楽しみ過ぎるぞ!!!!

    「どうした? 何か、言うことはないのか? ……ペロ」

    極度の興奮ゆえか、飯森の声は僅かに震え、顔は紅潮していた。

    「…………」

    「言え。俺のことを無視するようなら、七海の仕置きがさらに酷くなるぞ」

    (ギリッ!)「…………許さない」

    「ん? 何だって?」

    「許さないっ!!」

    「おねえちゃん……」

    「よくも…… よくも七海の歯を…… 絶対… 絶っ対許さないからなっ!!!」

    光希の身体が細かく震え、顔が、全身が真っ赤に染まっていく。怒りが彼女を満たし、沸騰して溢れ出す。七海ですら思わずたじろいでしまうほどの激烈な怒気。未だかつて見たこともないような鬼の形相。濁りきっていた瞳は、今や憤怒の炎が猛々しく燃え盛り、飯森の目を射潰さんとでもするかのように、激烈な視線を送り続けている。獣のようなその目、その瞳。その迫力は、飯森や調教師たちも驚くほどだ。

    「なぜっ!? 七海は奴隷としてちゃんと命令に従ってたじゃない!! なんでよっ!!!」

    「お前が今言ったとおりだ。七海が俺の奴隷だからだ。主人は奴隷に何をしても構わない。生涯消えない刺青を入れようが、寝ている間に歯を1本残らず取り除こうが、手足を切り落とそうが、何をしても自由だし、奴隷はそれを受け入れ、感謝せねばならない」

    「ふざけんなぁっ!!」

    「ふざけてないぞ。奴隷ってのはそういうもんだ。お前だってその冗談みたいな身体を受け入れたんだろ? ……ペロ」

    「うるさいっ!!」

    「七海も同じことだ。しかも他にも理由がある。七海はイラマが下手だからな。何度噛まれたことか……。だから抜本的処置を施した。……文字通りな」

    「そんなの…… もっと優しくフェラすればいいだけじゃない!!」

    「ふふふ…… 半年以上ここにいたんだからお前にもわかるはずだ。イラマチオする側とされる側、どちらが罰せられるべきか……な」

    「……くぅっ!!」

    「一瞬の沈黙は何を意味するのかな?」

    「だ、黙れぇっ!!!」

    「……で? 俺を許さないそうだが、具体的にどうするんだ?」

    「…………」

    「俺を殺してみるか? その哀れな身体でどうやって殺すつもりなのか、ぜひ聞いてみたいもんだが」

    「…………」

    「なんだ? 急に黙って……。結局口だけか?」

    「うぅ……」

    突然飯森が光希に近づき、しゃがみこんだ。

    「ふん…… お前の考えはわかってるぞ? 言葉で俺を挑発して怒らせ、苛烈な虐待は全てお前が引き受けて、七海を守ろうっていう算段だろう?」

    七海に聞こえぬよう光希の耳元で囁く。

    「!!!!」

    「ふははっ!」

    再び立ち上がって、七海に聞こえるよう大声で嘲笑する飯森。

    「泣かせるじゃないか。あれだけ妹を犯しまくっておいて今更姉貴ヅラとは笑わせる…… くくくっ!」

    「黙れっ! もう二度とあんなことはしない! お前の命令なんか二度と聞かない! 七海にこれ以上酷いことはさせないっ!!」(ぶりっ)

    「おねえちゃん……」

    「うはははは! くっせー! 力んだら出ちまったのか? 空気の読めない惨めな穴だなぁ」

    「こんな身体にしたのはお前らだろ!」

    「ん? そのクソ穴を壊したのは俺らじゃないぞ? 俺たちが木下家で七海を調教してる間に、勝手に壊れてたんだからな、その穴は」

    「くそぉっ!」(ぶりゅっ)

    「クソを垂れながらクソだと? 惨めな犬に相応しい最下級の駄洒落だな」

    「ううぅぅ……!」

    「さぁて、じゃあ今日の調教を始めるか! 逆らった覚悟はできてるだろうな? 奴隷ども!!」

     

    IV:命令と願い

     

    飯森は、とっくに復活して痛いほどに屹立していた自らのペニスを、宙吊りで縛られている七海の歯茎穴に予告なくねじ込んだ。

    「うむぶうううううっ!! うぶっ! むぶっ!!」

    先程はまるで童貞のように挿れてすぐに暴発してしまったし、七海の歯茎穴をじっくり味わうのは実質これが初めてと言ってもいいだろう。七海はもがもが言っているし、光希も何やら喚いているが、そんなことはどうでもいい。逆らった罰を考えるより前に、まずは七海の歯茎穴を堪能せねば。

    「んぶっ ぶちゃっ じゅろっ ふぷぅ……」

    乱暴に抽送する前に、まずは肉棒で口内を弄っていく。亀頭でぷにぷにの歯茎肉の感触を楽しんだり、頬肉に亀頭を押し付けつつ上顎の歯茎に竿を擦り付けてみたり、下顎を手で押し掴んで強制的に甘噛みの状態にしてから喉奥まで挿入してみたり……

    相変わらず下半身が溶けてしまいそうになるくらい気持ちがいい。食べ物を咀嚼するという生物としての基本的機能を失い、フェラチオ奉仕のためだけの道具と化してしまった、温かくて柔らかくてぷにぷにの健康的な歯茎。16歳になったばかりの少女の口を再起不能なまでに破壊し、オナニーの道具に改造してしまったという背徳感と達成感と僅かばかりの罪悪感。それらが飯森の身体を熱くし、ペニスをこれまでにないくらい熱く固く勃たせ、やがて立っていられないほどの強烈な快感をもたらしていく。

    駄目だ。腰が抜けそうだ。立っていられない。動かねば。どれだけ激しくイラマチオしてももう噛まれることはない。オナホールとなった最愛の少女の口を使って心ゆくまでオナニーするのだ。七海がどれだけ苦しもうが関係ない。好き勝手オナニーして、気持ちよくなって、精液をぶち撒けるんだ、七海の口に! 肉色のオナホールに!! 真っ白な歯を全て失った肉色の惨めな穴を、白濁液で再び真っ白に染め抜くのだ!!!

    激烈なイラマチオが始まった。全身縛られて宙吊りにされている七海は一切抵抗ができない。もちろんペニスに歯を立てることもできない。喉が焼き切れそうなほどの猛烈な勢いでペニスを抽送され、呼吸もままならず、悲鳴すら上げられない。先程まであれほど感じていた怒りや恐怖が、圧倒的な苦痛に上書きされていく。苦しい! 苦しい!! 苦しいっ!!! もうやめてぇっ!!!!

    ペロの身体を羽交い締めにした裏沢が、七海のすぐそばにやってきた。姉の目の前で行われる凄まじい口虐。妹の唾液や飯森のカウパー液が姉の顔に飛び散り、果ては血液までもが飛んでくる。どうやら七海が鼻血を出したらしい。イラマチオは数え切れないほど経験してきた光希だったが、これはもうイラマチオと呼べるようなものではない。死に至る拷問。暴行だ。

    「もうやめて! 七海が死んじゃう! やめてえええええっ!!」

    光希は叫んだ。叫びながらもがいた。なんとか七海を助けたい。こんな身体で何ができるかはわからないが、顔を真っ赤に染めて窒息しかけている妹を目の前にして、ただボーッと眺めていることなどできるわけがない。必死に暴れる。抵抗する。光希の壊れた肛門から飛び散った液状便で周囲は異様な臭いに包まれ、一部は裏沢の服にも付着したが、裏沢は気にすることもなく、薄ら笑いを浮かべながら尚も光希を羽交い締めにし続けた。……手足のない身体で大男の裏沢を振りほどくことなど、できるわけがない。そんなことわかってる。だからってこのまま黙って見てられるか!!

    「やめてっ! 七海を殺さないでっ! やめろおおおおおおおおおっ!!」

    無意味な抵抗を尚も続けつつ、光希はひたすら叫び続けた。だが至近にいるはずの飯森には聞こえない。無視しているのではない。本当に聞こえていないのだ。

    飯森は、強烈な興奮と快感に脳を焼かれながら、七海を死の寸前まで追い込むべく、他の奴隷の事例などを参考にデッドラインを慎重に探っていた。弛緩と緊張、興奮と冷静。それら相反する命題を彼の脳は同時に処理することとなり、過負荷がかかった脳が余計な外部入力を遮断したのだ。何も聞こえないし何も臭わない。視界すら曖昧になる中で、飯森はこの世のものとは思えない凄まじい快楽を味わっていた。七海は窒息しかけているが、飯森の方が先にショック死するかもしれない。ここで死ぬなら本望、そう思えるほどの圧倒的快感。

    数分後、飯森はついに限界に達し、喉の最奥で精を放った。

    まるで身体全体がペニスになったかのような凄まじい解放感。精液の大半は食道から胃袋へ直行したので射精量は定かではないが、飯森がこれまでに行ってきた射精とは比較にならないほど多量だったのは間違いない。

    一部は逆流するが、口が塞がっているので鼻腔へと迂回し、鼻血と混じり合ってピンク色の濁液となり、鼻から噴出していく。あまりの快感、解放感、そして虚脱感に、飯森はストンと気を失った。

    七海もまた気絶した。最後の方は何が何だかわからなかった。酸素不足の中で次第に苦痛を感じなくなり、それとともに意識も希薄になっていった七海は、飯森の射精と同時に意識を手放したのだった。気を失った七海の鼻と口から、精液と唾液と鼻血が混じった液体が溢れ、逆さまの頭を伝って頭頂部から床へ垂れ落ちていく。

    調教師たちは、宙吊りで緊縛された七海の縄を解くと、彼女をベッドに大の字に寝かせて手首と足首を再びベッドに縛り付けていく。七海の身体を覆っていた細かな傷や縄痕は10日間の静養によって消えていたのだが、真っ赤な縄痕が七海の白い柔肌にくっきりと付いていた。

    裏沢は、暴れるペロを羽交い締めにしたままベッドに横たわる七海に近づき、姉妹の口が重なる位置に、うつ伏せでペロを寝かせた。できれば七海の身体の真上にペロを重ね置いて拘束したいが、流石に妊娠7ヶ月近い状態でそんなことはさせられないので、ペロを七海から45度くらいずらして置く。

    「おい! バタつくな、犬っころ。七海の腹に当たって流産なんてことになってもいいのか?」

    「……!!」

    なおも暴れようとするペロに、裏沢が低く冷たい声で語りかける。ペロはハッとして身体の動きを止めた。

    気づけば目前に妹の顔があった。歯のない口。肉色の歯茎。飲みきれなかった精液があちこちに付着している。そのあまりに惨めな紅白模様。……隣室のポチの口を見慣れている光希にとって、その光景は異常なものではなかった。だがそれは、両親を殺されてしまった光希にとって、唯一の家族であり、最愛の存在であり、最後の希望である妹、木下七海の口なのだ。

    光希の目に涙が溢れる。先程までの激昂は一旦治まったようだが、代わりに深い絶望と底なしの悲しみが彼女を襲い始めた。

    「七海…… 七海…… ぐすっ…… ななみぃ……」

    取り返しのつかない肉色の口。入れ歯を嵌めれば硬いものも食べられるのかもしれないが……、そういう問題ではない。姉に続いて妹までもが歯を1本残らず失ったのだ。まるで90歳の老婆のように。老婆なら自然なことだが、姉はまだ19歳、妹に至っては16歳になったばかりだ。それなのに。それなのに……!

    しかも…… 入れ歯があればまだマシだ。光希は歯を失ってから一度も入れ歯を嵌めたことはないし、それは隣室のポチも、他の抜歯された奴隷たちも同様だ。男たちのペニスを日に何十本も歯茎奉仕をしつつ、歯がなくても食べられる流動食や排泄物のみを与えられる、入れ歯不要の生活……。七海も恐らく、いや間違いなく入れ歯は作ってもらえないだろう。

    つまりは、今後の人生をこの惨めな歯茎のみで過ごさねばならないのだ! 私も!! ……七海も!!!

    光希の中に再び炎が渦巻いていく。先程までのような、触れれば火傷しそうな憤怒の炎ではなく、静かな、けれどより強烈な怨恨と憎悪の炎が光希を満たし、悲しみや絶望、後悔、無力感などと合わさって溢れ出ていく。オーラに色があるなら、先程のは赤一色、今度のはあらゆる負の感情が混ざった暗黒色であろうか。

    「許さない…… 許さない…………!」

    呪詛の言葉を吐き続ける光希に対し、いつの間に目が覚めたのか、飯森が小馬鹿にしたような声で彼女に命令する。

    「ペロ、七海とキスをしろ」

    「許さ…………………… は?」

    「キスしろと言ったんだ。妹の歯茎がどんな具合か気になるだろ? 長い舌で舐め回してやれ」

    「なっ!!?」

    「やれ」

    「い…… い…… いやよっ!!!!」

    そんなマネできるか!! 見てるだけで胸が張り裂けそうなのに、舌で舐めろだって? ふ…… ふ……

    「っざけんなああああああああああああっ!!!!」

    「ポチに会うたびに互いの歯茎を舐め合ってるじゃないか。バカみたいに」

    「黙れぇっ!!!!」

    「くくくく……! 昨日までとは別人だな、ペロ」

    「うるさいっ!!!!」

    ドス黒かったオーラが再び赤みを増していく。

    「お前のせいで… お前のせいで私たち家族はメチャクチャよ! もういい加減にしてっ!!」(ぷ〜っ)

    「くくく…… ふはははっ あーっはっはっはっ!!」

    「わ、笑うなぁっ!!」(ぶほっ)

    「ひーっ! 笑い死にするっ! もう存在自体がギャグだな、お前は!」

    「ギリギリギリ……!」

    「次は歯ぎしりのつもりか? うはは! 歯茎同士を擦り合わせて歯ぎしり! ぐははははは!!」

    「く…… くっそおおおおおぉっ!!!!」(びちびちっ)

    「それはさっき聞いたぞ! もっと他にないのか? お前の尻芸は! ぶわははははははっ!!」

    激しい怒りの感情が身体を高ぶらせ、力ませる。結果高まる放屁・排便衝動を光希の肛門は抑えることができない。手がないから肛門や腹を押さえることもできず、足がないからトイレに駆け込むこともできない。七海の身体とは多少ズレているので、七海の身体に汚物をぶち撒けるのだけは避けられているものの、周囲に悪臭が広がっていく。瞳の光を取り戻し、ペロから光希に戻っているからこそ、その悪臭が臭くて情けなくて恥ずかしくて:憤ろしくて憎たらしくて悔しくて悲しくて臭くて恥ずかしくて堪らない。

    「もういや…… いやよ、こんなの…… こんな身体……!!」

    目から悔し涙を、鼻から鼻水を、肉色の口から涎を、そして壊れた肛門から軟便を垂れ流しながら、小さく震え声を上げる光希。

    「おねえちゃん…… だいじょうぶ……?」

    いつの間にか七海も目が覚めたようだ。目の前にある光希の悲痛な顔。顔面で姉の体液を浴び、糞便臭を嗅ぎながら、妹は嫌な顔ひとつせず、自身深い絶望の底にいるにも関わらず、同じく絶望の底で嘆く姉を思いやるのだった。

    「おねえちゃん……」

    「な、ななみぃ……」

    「大丈夫?」

    「うん、ごめん。七海こそ大丈夫? 口の中、痛くない?」

    「痛くはないけど…… 歯ぁなくなっちゃったよぉ…… ひくっ おねえちゃぁん…… ぐすっ」

    「私…… 絶対許さないわ…… あいつのこと……!」

    「うん…… うん。私も。もうやだよ、こんなの…… ひっく」

    「私ももううんざりっ……!」

    「ねえ、おねえちゃん…… キス、して?」

    「え?」

    「歯が無いの… 口の中がすごい変なの…… つらいの…… 忘れたいの…… おねえちゃん…… いっぱいキスして? つらいの、忘れさせて……?」

    まるで子供の頃に退行したしたかのような口調で姉に縋ってくる妹。妹の願いを叶えてやりたいのはやまやまだが、今キスをしたら飯森の命令に従うことになる。最愛の妹の願いと最低の男の命令。よりによって同じ内容だなんて……! キスしたい。キスしたくない。したい。したくない。したい! したくない!!

    「おねえひゃぁん……」

    堂々巡りで動けない姉を妹が再度呼ぶ。口を開けて舌を出しながら、今にも消え入りそうな弱々しい声と表情で。堪らなくなった光希は、逡巡の末に自らの唇を七海の唇に重ねた。飯森の命令なんてどうでもいい。七海のこんな顔を見せられたら、もうこうするしかないじゃないっ!

    「「んちゅ… ちゅぱ… ちゅる… むちゅっ…」」

    最初は口付けをするだけだったが、七海の方から先に光希の口内に舌を差し込み、すぐに光希も七海の口内に長い舌をねじ入れていく。

    「ちゅぱっ ななみぃ……」

    「れろっ おねえひゃん……」

    飯森は目の前で繰り広げられる淫靡なキスをじっくり観察しながら、七海のナイスアシストに内心ほくそ笑んでいた。飯森の命令だけだったなら光希は決してキスしなかっただろう。七海の願いと飯森の命令が同じものだったために、光希は取り敢えず飯森の命令は無視して、七海の願いを聞くことにしたに違いない。だが重要なのは過程でなく結果だ。光希が飯森の命令に従った。そして七海が調教のアシストをしたのだ。面白い。……これは今後にも活用できそうだ。

    「ちゅろ…… おねえひゃん…… ぐすっ」

    七海は悲しくて悲しくて仕方がなかった。姉の長い舌が歯茎に触れるたびに強烈な違和感に襲われる。歯茎と舌、肉と肉が触れ合う感触。舌から歯茎に直に伝わる姉の体温。歯があったら絶対感じないような不思議で、そして惨め過ぎる感覚。無くしてはならないものを失くしてしまったという喪失感。……最近では、おねえちゃんとキスする時はいつだって身体が高ぶって興奮を覚えていたのに、今は全くそんな気になれない。口の中の違和感を忘れたくてキスしたのに、かえって違和感が増してしまった。そのことが悲しくて悲しくて、キスをしながら涙と嗚咽が止まらなくなる七海。それでも最愛の姉とのキスがやめられなくて、七海は震え泣きながら、なおもキスを続けた。

    「れろっ…… ななみぃ…… じゅる」

    七海の悲しみが光希にも伝わってくる。歯のない者同士のキスを何百回も経験している光希にとって、それはありふれた日常の感覚だ。だが歯を失ってすぐの頃は、光希も七海と同じように違和感や喪失感、そして悲しみと絶望を味わっていた。あの悲しみを今まさに目の前で最愛の妹が味わっていると思うと、光希はいても立ってもいられなくなった。できれば手を頭に置いて優しく撫でてあげたいが、手を持たぬ光希にできるはずもない。激しいディープキスはせず、ひたすら優しく優しく撫でるように舌を動かして妹を慰めることくらいしかできない。悔しくて情けなくて堪らない。光希もまた涙を流しながら静かなキスを続けた。

    慈愛と悲痛に満ちた姉妹のレズキスを見ているうちに飯森は堪らなくなり、2人の口の間に無理矢理ペニスを突き挿れた。突然のことに姉妹は驚き、2人の間に突如侵入してきた憎き剛棒に怒りの視線を向ける。一刻も早く汚物から口を離したいが縛られているのでどうしようもない。

    「歯茎でフェラしろ、2人とも」

    姉妹の唇にサンドされたペニスをゆっくり抽送しながら、飯森が姉妹に命令する。

    「うううう……」

    「ぐむむむ……」

    姉妹は命令に従わず唇を固く結んでいる。想定内だ。……そうでなくてはな!

    先程は七海の願いと飯森の命令が一致したから光希は命令に従った。今回は命令と姉妹の願いが真逆。だからこのままでは姉妹は命令に従わない。従わせるには……願いと命令を一致させる、つまりフェラしたくて堪らない状況を作り出せばよい。フェラしたいけれど、命令には従いたくない。そのジレンマに姉妹を追い込めばいいのだ。フェラしたくなる状況……たとえば。

    「フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ」

    「「…………」」

    ほら、2人の空気が変わった。姉妹にはもう1つ願いがあるはずだ。一緒にいたい。他に誰もいないプライベートな空間で、妹は歯を奪われた悲しみを嘆き、姉は慰める。それがたとえ糞尿の臭いに満たされた陰気な地下室であったとしても、今の2人はそうしたいだろう。だから2人一緒に部屋に行って良いと言えば……

    「あむ……」

    「ぶちゅ……」

    しばしの逡巡の後、2人は同時に口を開けた。ちょろいもんだ。

    姉に嘆きを聞いてもらいたい妹と、妹を慰めたい姉。フェラをすれば調教は終わるのだから、こいつに奉仕するのは嫌で嫌で堪らないけれど、とっとと終わらせて部屋に行こう! 言葉を交わさずとも目と目で会話した姉妹は、静かにフルートフェラを開始した。

    「ううっ…… ぴちゅ」

    早く調教を終わらせるためにフェラを開始した七海だったが、歯茎にペニスが当たった瞬間、悲しみのあまりまたまた涙が溢れてきた。なんて…… なんて感触だろう。先程のは強制的なイラマチオだったが、今回はそうではない。自分から歯茎を使って奉仕するというのは、あまりに惨めで、七海は今すぐフェラをやめて大声で泣き叫びたくなった。

    「じゅろろ……にゃにゃみ(七海)……ひゃえへ(堪えて)…… ね? ずろろろ……」

    光希が必死に訴える。泣くのは部屋に行ってから。それまでは耐えて。ね? お願い……

    「ぐすっ……おええひゃん…… ぐにゅ……」

    願いは通じた。そう。今は耐えなきゃ。耐えて、早く終わらせて、部屋に行ったらおねえちゃんに抱きつくんだ……!

    姉妹は猛然とペニスにむしゃぶりついた。抜歯フェラに慣れた姉はもちろんのこと、不慣れな妹も必死に歯茎をペニスに擦り付けて左右に頭を振っている。一刻も早く終わらせたいのだろう。七海が自分から熱心に歯茎奉仕をする姿に、飯森の下半身が急速に熱を帯びていく。

    「舌も動かせ、七海」

    飯森がそう言うと七海は素直に舌を使い出した。命令と欲求の一致。舌も使えばもっと早く終わるはず……!

    「ずろろろろ! じゅるっ! れろれろれろ! ぶぢゅるるるっ!」

    飯森を心底憎んでいるはずの七海が、飯森の命令に従っている。その状況が可笑しくて、飯森は思いっきり高笑い気分だった。が、そんなのはとても無理だ。七海と光希の姉妹歯茎奉仕のあまりの気持ちよさに腰が砕けそうだというのに、横隔膜を震わせて笑うなんて、そんな余裕、飯森にあるわけがない。

    「ぶろろろろ! ぐちゅっ! べちゃべちゃ! ずちゅうううううっ!!」

    「ぐにぐにぐに! ちゅばっ! べろべろっ! ずろろろろろろろっ!!」

    舌でペニスを舐め回しながら、自分から歯茎をペニスに強く擦り付ける。そのあまりに無様な行為に、屈辱的な感触に、七海は泣き叫びたくて堪らなかった。こんなこと今すぐやめたい。やめたいのに……! でも、今はやらなきゃ! 泣き叫ぶのは後! 耐えろ! 耐えろ、私!!

    光希もまた、悔しい気持ちを封印し、これまで磨いてきた歯茎奉仕のスキルを駆使して飯森を追い込んでいく。歯茎フェラに慣れている私が率先して奉仕しなくちゃ! ここ、カリの横のとこ。ここを歯茎で刺激しながら長い舌で裏筋を舐めればこんな奴イチコロ……! 七海も頑張って! 早く終わらせよう!!

    「もうイくっ! 出るぞっ! 出るっ!!」

    数分後、飯森は限界を迎えた。歯茎サンドからペニスを抜くと、姉妹の顔、口、歯茎に向かって大量の精液をぶち撒けていく。

    「あぶぶぶっ!!」

    「んぷむーっ!!」

    今日3発目のはずだが、冴えない中年男のどこにこれだけの精液が残っていたのかというくらい、大量の白濁液が姉妹に降り掛かっていく。

    「ふぅ…………」

    飯森は失神こそしなかったものの、腰砕けになってベッドの上に座り込んだ。そして座ったまま裏沢と小声でやり取りをすると、スマホで玲香を呼び出した。調教師たちが七海の拘束を解いていく。

    数分後、裏沢が光希をキャリーケースに押し込み、鍵を掛けたところで玲香が現れる。この療養室の清掃と換気のために呼んだのだ。

    「玲香さん……」

    「七海……っ!」

    頬の痩けた七海の顔を見て玲香は察した。この10日間、七海は静養中ということだったが、その間もその前も、玲香は毎日光希やポチの顔を見てきたのだ。歯のない人間がどういう顔付きになるか、玲香にはすぐにわかってしまうのである。

    「七海、大変だったね……。ごめんね……」

    玲香は、涙を流しながら震えている七海を抱き締めたくなる気持ちをなんとか抑えると、自分が悪いわけでもないのに小声で七海に侘びた。

    「ううん。玲香さぁん……」

    七海もまた玲香に抱きつきたくなった。謝らないでと言いたかった。玲香さんは何も悪くないのに。だが横で飯森が睨んでいる。ここで余計なことを言ったら、姉の部屋に連れて行ってもらえないかもしれない。何と言えば良いかわからず、七海は啜り泣きながら、ただ名前を呼ぶことしかできなかった。

     

    V:暗転

     

    メス犬区画9号室。飯森と七海、そしてキャリーケースを引きずった裏沢。さらに調教師たちが続々と部屋に入っていく。裏沢がキャリーケースを開け、光希を出したところで飯森が大声で言った。

    「さあ、調教再開だ!」

    「「えっ!?」」

    姉妹が同時に絶句する。

    「今日の調教は終わりだって……」

    「誰が「今日の」と言った? あそこでの調教は終わりだと言ったんだ。あれ以上ウンコを撒き散らされたら、臭いが染み付いてしまうからな。なぁ、ペロ」

    「うそ…………」

    呟きながら、光希は先程の飯森の言葉を思い出していた。

    『フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ』

    フェラをすれば(療養室での)調教は終わり、ペロは部屋に戻って七海も同行する。確かに「今日の」調教が終わったとは言っていない。部屋に戻ってからどうなるかも言っていない…… だが、てっきり2人きりになれるのだと思っていただけに、光希は動揺を隠せずにいた。

    「やだ…… やだ……っ!」

    光希以上に七海のショックは大きいようだ。涙目になってふらつきながらゆっくりと後ずさる七海。調教師たちがガッチリと七海を取り押さえる。おねえちゃんの胸の中で思いっきり泣こうと思っていたのに。そんな……。そんなっ!!

    「卑怯者……!」

    光希が小さく呟く。だが、飯森は薄ら笑うのみで返事をしない。何を今更といった表情だ。光希は歯茎をギリギリと噛み締めながら、飯森の後方、男たちに取り押さえられて震えている七海に目を移した。七海の悲しみを受け止め、慰め、今後について話し合おうと思っていたのに。くそっ…… くそぉっ!!

    「じゃあまずはお前らの覚悟を見せてもらおうか」

    飯森がそう言うと、調教師たちが2人を縛り上げ、天井から垂れ下がった鎖に再び仰向けの状態で吊るしていく。七海も光希も必死に抵抗するが、男複数に取り押さえられては為す術がない。男たちは姉妹をハムのように吊るし上げると、鞭を手に姉妹たちに近づいていく。

    「いや…… やめて…… 来ないで……!」

    「じゃあいくぞ! ボンレスハムどもがぁっ!!」

    最初に飯森が七海に鞭を振るう。それを合図に調教師たちが姉妹をメッタ打ちにし始めた。

    「「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!!!!!」」

    姉妹の絶叫が狭い室内に響き渡る。痛い! 痛い! 痛いっ!! 吊るされて身動きが取れない姉妹に容赦なく鞭の雨が降り注ぐ。せっかく綺麗に治った白肌がすぐにピンク色に腫れ上がり、無数の鞭痕で埋め尽くされていく。七海の妊婦腹も、力を加減しているのか鞭痕が付かない程度にピンク色に染まっていく。

    「やだあああああああああ!! こんなんやだあああああああああああっ!!!!」

    七海が絶叫した。痛い。メチャクチャ痛い。いつもなら気持ちよくなってくる頃なのに、全然そうならない。身体は熱くなっているのに、ただ痛い。ものすごく痛い。なんとか抵抗しようと、鞭から逃げようと試みる七海。だがその都度縄が余計に食い込んで全身に激痛が走る。痛い! 痛い! 痛いっ!! ……マゾの快楽は精神的なものに起因している。七海の精神は、飯森に対する怒りと憎悪で塗り潰されており、快感を覚えるどころではなかったのだ。

    「やめてええええぇげぶぼぁぐぇっ!!?」

    突如、飯森が七海の口に、裏沢が光希の口に、調教師2名が2人の膣に、それぞれ同時にペニスを突き刺し、猛然とピストンを開始した。残った2名は引き続き姉妹に鞭を打ち続ける。

    「ぐぶぉあげぶぇあおぶぇああっ!!!!」

    仰向けの状態でのイラマチオ、しかも先程のような激烈なピストンだ。七海に歯があったら間違いなく噛んでいただろう。七海の細い首が膨らんだり萎んだりを繰り返す。息苦しい。痛い。喉が、全身が。痛くて苦しくて堪らない。おまんこの快感なんて痛みで全部かき消えてしまう。やめて! もうやめて!!

    でもいやっ! やめてって言いたくない! お願いしますご主人様とか、ごめんなさい許してくださいとか、そんなん言いたくない!! 痛い! だって歯がなくなっちゃったんだよ!? もう硬いものなんにも食べらんないんだよっ!!? 勝手にそんなことされて許せるもんか!! 苦しい! 許せない!!! 絶対!!!! ぜったいっ!!!!!!

    七海は必死になって飯森を睨みつける。逆さになっているから飯森には見えていないし、調教師たちも見ていない。ただ姉だけが、光希だけがその瞳を見つめていた。同じように口をメチャクチャに突かれて、痛みと苦しみに耐えながら。

    七海、こんな表情するんだ……。地獄の生活が始まる前、七海は本当に優しくておとなしい子だった。光希は七海が本気で怒った顔というのを見たことがなかった。いつもシャイで言葉少なで、だけど家族の前では不器用な笑顔を見せてくれていたのだ。

    ……それがどうだ、あの鋭い目光は。一点を凝視する激烈な目差しは。まるで自分のようじゃないか。歯を失うという究極の暴虐を受けたことで、両親から受け継いだもう一つの血、光希のように頑固で負けん気が強く直情的な血が七海の中で目覚めたのだろうか。それは喜ぶべきこと……なのかな……

    だって私は失敗した。ここに来て、逃げ出して、すぐに捕まって、このザマだ。七海はおとなしくあいつに服従していたのに、それでも歯を失ってしまった。そのうち手足も失うかもしれない。でも、おとなしくしていればその時も麻酔は打ってもらえるだろう。あの凄まじい痛み。正直あれに比べればイラマチオも鞭打ちもお遊びみたいなものだ。あれを味わうくらいなら、七海はこれまでどおりおとなしくしていた方がいいんじゃないか……?

    …………いや、違うっ! なんでそんなこと考えるのよ、私!! 七海があんなに頑張ってるのに!!! ……私にできることは、七海以上に怒りまくってあいつを挑発して、怒りの矛先を私に向けさせること!! それによって七海を守ること!!!! そうでしょっ!!!!?

    そのためには、射精直前のこのペニスを………… えいっ!!!!!!!

    「んぎゃあああっ!!!!」

    光希は口の中の裏沢のペニスにありったけの力を込めて噛みついた。もし歯があったら、ペニスから血が出たかも……なんてレベルではない、完全に食い千切るほどの力で噛みついたのだ。さすがに歯茎だけでは千切ることはおろか血が出ることもなかったが、顎は健在だ。ペニスに60~70kgの力が突如加わった裏沢は、激痛に悶え、直後に激昂した。

    「てめえっ!!!!」

    ペニスを光希の口から出すと、拳を固く握って光希の頬を思いっきり殴りつける。

    「がはっ!!」(屈するな!)

    「やりやがったな……!!」

    「ぺっ! 残念…… 歯があったらあんたの亀頭、美味しく食べてやったのに」(抗え!!)

    「野郎…… 覚悟はできてんだろうなぁ!?」

    「覚悟? あんたこそ覚悟しなよ……」(叛逆しろ!!!)

    「ああっ!?」

    「今度私の口の中にその汚いの突っ込んだら、今度こそひねり潰して引き千切ってやr……ぐはっ!!!」(諦めるな!!!!)

    裏沢の拳が反対側の頬を襲った。だが、光希は尚も裏沢を睨みつける。内なる血が騒ぐ。怒りが再度沸騰する。殺してやる! 殺してやる!! 殺してやるっ!!!!

    「上等だ。……おい、則夫。責めは中断だ。いいな?」

    「ああ」

    せっかく七海の歯茎を堪能していたというのに……。だが光希が裏沢のペニスに噛みついたのだ。見過ごす訳にはいかない。

    予想どおり、光希は飯森たちを挑発して怒りの矛先を自分に向けさせることで七海を守ろうとしている。先程のフルートフェラの際は七海がすぐ近くにいたのでできなかったが、七海が離れたことで早速牙を剥いてきたということだろうか(牙はないが)。にしても早すぎる。もう少しタイミングを見極めてから歯向かってくるのかと予想していたのだが(歯もないが)。

    「ぐえっ! うがぁっ! ぶごっ!!」

    宙吊りのままの光希を調教師5人が取り囲んで殴り続けている。全身ピンク色だった肌は、今や紫色の痣だらけだ。

    「やめてっ! やめてぇっ! おねえちゃんが死んじゃうっ! やめてえええええっ!!」

    七海が大声で泣き叫ぶ。

    そうだ。光希もバカな奴だ。確かに光希を暴行している間、こうして七海への責めは止まっている。が、そうすれば七海は正気に戻る。正気に戻ったらすぐ横で最愛の姉が暴行を受けていて、それで妹が何もしないと思うのか? 止めるに決まっている。止めることができなければ……

    「やめてっ! 言うこと聞くからっ! 何でも聞くからっ! おねえちゃんに酷いことしないでぇっ!!」

    こう言うに決まっている。せっかくナケナシの勇気を振り絞って反抗したのに、これじゃあ妹の勇気を姉がへし折っているみたいじゃないか。なんてバカな姉なんだ! 最高に哀れなバカ女じゃないか!!

    「いっぎゃあああああああああああああああああっ!!!!」

    突如、光希の絶叫が響き渡った。裏沢が親指を光希の左目に突き刺したのだ。鮮血が吹き出す。

    「うそっ!!? そんなっ!! いやあああっ!! やめてえええええええっ!!!!」

    七海もまた絶叫する。そんな、おねえちゃんの目が! 目がっ!!

    ……男たちの動きが止まった。七海の中で燃えていた炎も消えた。七海の耳元で飯森が囁く。

    「あれはちんぽを噛んだ罰だ。麻酔なしの全抜歯に比べれば大したことはないだろう。今からもう1つの目も潰す。お姉ちゃんは完全に失明するわけだ……」

    「だめっ! そんなん絶対だめぇっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「何故お前が謝る? ちんぽを噛んだのはお前じゃないぞ」

    「でもっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「謝る必要はない。その代わり、次のことを誓約しろ」

    「…………え?」

    「1つ。二度と俺に逆らうな。逆らった瞬間にお姉ちゃんは失明だ」

    「ひっ!」

    「2つ。イラマチオが苦手なお前のために歯を抜いてやったことに対して感謝の言葉を言え」

    「うっ……」

    「3つ。ちんぽを噛んだことを裏沢に謝るよう、ペロを説得しろ。お前がいくら謝っても無意味だ」

    「…………」

    「そして最後。あいつを「お姉ちゃん」と呼ぶことを禁ずる。あいつの名前は光希ではない、ペロだ。あいつをお姉ちゃんとか光希とか呼んだら、その瞬間にペロは失明だ」

    「そんなっ! それだけはっ!!」

    「……以上だ。今すぐ誓約するなら、今日のところはもう片方の目を潰すのはやめておいてやる」

    「……………………」

    「因みに、誓約すればペロの目は治療してやろう。視力は戻らんがな。……誓約しないのなら、もう片方の目も潰した上で、治療も一切しない。こんな不衛生な場所で放置されれば、傷口はすぐに化膿して壊死するだろうな。灼熱の激痛に絶えず襲われ続け、壊死が脳に到達すれば気が狂った末に死ぬだろう」

    「!!!!!!!!」

    「選べ」

    「……………………」

    「選べ、七海。沈黙は拒否と受け取るぞ」

    「……………………ちかいます」

     

    VI:姉妹愛

     

    七海はこれまでにないほど深く深く絶望していた。あれだけ燃え盛っていた憤怒の炎は、もはや完全に鎮火されて跡形もない。

    飯森への怒りに震えつつイラマチオに耐えていたら、いきなり隣から男の悲鳴が短く聞こえ、イラマチオが止まったと思ったら、男たちが姉を殴り始めた。そして鳴り響いた大絶叫。姉の片目が潰れた瞬間、七海は頭が真っ白になってしまった。目が! おねえちゃんの目がっ!!

    そこからはもうあれこれ考えることなどできなかった。もう片方の目だけは守らなきゃ! じゃなきゃおねえちゃんが失明しちゃう!! 七海は飯森への怒りも憎悪も全て捨てて、絶望的内容の誓約を交わさざるを得なかった。

    飯森は七海の縄を解くと、床の上に土下座させ、足を後頭部にグリグリと押し付けて、額を床に擦り付けさせながら、ニヤけた声で言った。

    「さて、ではまず1つ目だ。二度と俺には逆らわない。いいな?」

    「はい……。誓います。二度と、逆らいません……。逆らってごめんなさい…………」

    土下座しているので飯森からは見えていないが、七海の目からは鋭い光が失われ、大粒の涙が溢れていた。声は恐怖と屈辱と後悔と絶望で震えている。

    「次に、感謝の言葉を述べてもらおうか」

    「はい…………」

    言うのか。言うのか、それを。さっきまで死んでも言うまいと必死に抗ってきたのに。でも…… でもっ……!!

    「私の歯を…… 抜いてくれてありがとうございました……」

    「もっと心を込めろ。そしてもっと丁寧に。なんで俺はお前の歯を抜いたんだ?」

    「くぅっ……! 私、イラマチオが苦手で…… ご、ご主人様やお客様のおちんぽに歯を当てちゃうことが多くて…… だから、歯を、抜い…… ふえぇぇ……」

    「泣くな。感謝してるんだろ? なら泣く必要はない」

    「はひ…… ぐすっ…… なので、なので歯を全部抜かれちゃったんですっ! ひくっ おかげで…… どんなに激しくイラマチオされても…… 歯が当たらなく、なりました…… ぐずっ あ、ありがとう、ございました、ごしゅじん、さま…… ひっく」

    「そうか、そんなに嬉しいか。じゃあ今後はもっと激しくしてやらんとな」

    「ひぃっ!!」

    「……そうだろ?」

    「はい…… お願いします………… ひっく」

    「3つ目は…… 今は無理だな」

    光希の縄も解かれていたが、床に仰向けになったまま気を失っていた。

    「4つ目。そいつの名前はペロだ。それ以外の名や愛称で呼ぶことを禁ずる。いいな?」

    七海にとってこれが一番辛かった。この施設に連れてこられて以来ずっと、七海はペロをおねえちゃんと、光希おねえちゃんと呼んできた。ふざけた名前に勝手に変えられても、七海にとって姉の名は光希であり、両親がいなくなった今、光希は唯一の家族であり地獄の暗闇の中で輝く希望の光なのだ。「光希おねえちゃん」と呼べば「七海」と返ってくる。光希の身体がバケモノのようになってしまった今、そのことだけが唯一残った姉妹の絆のような気さえしてくる。それが、なくなる。なくなるのだ。

    いやだ! おねえちゃんはおねえちゃんだもん! 私の大好きな、たった一人の家族! 希望の光! 姉の名は…………

    「う…… うう…… うあああああああ……」

    「泣くな」

    「うわああああああああああああああああああああん!! いやああああああああああああああああああああっ!!」

    「……逆らうんだな?」

    「ひっ!!!!」

    「4つ目は誓約できないということでいいな?」

    裏沢が光希の方へ歩いていく。右手の拳…… 親指だけ突き出してる!!

    「ペロです!! 私のおねえ…… その人の名前はペロですっ!!!!」

    「誓うんだな?」

    「はいっ! これからはペロって呼びます! それ以外の呼び方は絶対しませんっ!!」

    「いいだろう」

    「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」

    割れんばかりの絶叫が、号泣が、狭い地下室を埋め尽くした。

    直後、裏沢が気絶した光希を担ぎ上げてメス犬区画内の医務室へと連れ去っていった。メス犬区画外にメス犬が移動する際にはキャリーケースが用いられるが、区画内の移動であればケースは不要である。

    飯森含め残り5名。それからが地獄だった。

     

    七海は再度全身を縛られて鎖で吊るされ、前後の穴を突かれながら、3倍に増えた鞭をひたすら浴び続けた。穴を突いていた者が果てると鞭打ち役と交代し、暴行は延々と続く。全身鞭痕に埋め尽くされ、まるで豚のようにピンク色に腫れ上がったところで、ようやく床の上に降ろされた。

    次は歯の無い口で物を食べる訓練と称して、5人分の糞を食べさせられた。飯森のは、肛門に口を付けての直食い。他の4人のは、床に排泄されたのを這いつくばって手を使わずに食べていく。柔らかい糞は歯茎でも容易に噛み砕くことができ、ドロドロの軟便になって歯茎や舌や口全体にこびり付いていく。それを必死に飲み込む七海。10日間眠っていたため、飯森の精液以外何も入っていない胃袋が、5人分の糞で満たされていく。臭すぎて、マズすぎて、もうダメ、吐きそう…! でもダメ! 全部食べろっていう命令なんだから。背いたら、医務室にいる裏沢がおね…… ペロの目を……!

    さらには針責め。男たちは、糞カスが散らばった床に上に七海を仰向けに寝かせると、四肢を大の字に固定した上で、細長い針を七海に刺していく。痛い。痛いっ! 乳房、鼻、舌、腕、脚、手の甲、足の裏、肥大化した乳首やクリトリス。最後に飯森が妊娠中のヘソに針を刺すと、七海は狂乱絶叫の末に上下の口から糞尿を撒き散らして失神した。

    失神すら許されず、スタンガンで叩き起こされた七海は、糞を吐いた罰として6人分の汚物を身体に塗りたくるよう命じられた。あまりの悪臭に、スカトロプレイに慣れている調教師たちすら吐き気を催す中、頭の天辺から爪先まで全身糞一色となった七海は、5人の前で泣きながら叫ぶのだった。

    「私は糞人形の七海です! この部屋で飼われている糞犬ペロの妹です! 姉妹揃ってウンコが大好きな変態です! ペロの目の治療が終わってここに帰ってくるまで、糞まみれのままずっとここにいます! 隣の部屋のポチを呼んで、糞犬と糞人形でレズプレイをして過ごしますっ!!」

    もちろんこれも命令で言わされているのであり、逆らえば光希が失明するのは言うまでもない。

    光希の目の応急処置は1時間で終わったが、その後光希はメス犬区画1号室へと移された。ここはメス犬区画の他の部屋よりも大きく、集団調教をするための部屋だ。その部屋の中央で宙吊りにされた光希は、裏沢と会員客十数名に徹底的に暴行された。ペニスの挿入など一切なく、殴られ、蹴られ、鞭でメッタ打ちにされ、蝋燭、針、水責めなどありとあらゆる責めに苦しんだ。それでも光希は自分から謝ることはしなかったし、裏沢たちもそれを求めなかった。3つ目の誓約にあるとおり、七海が光希に謝罪させることになっているからだ。あまりの苛烈な責めに、途中で音を上げるかとも裏沢は思ったが、光希はその後6時間にも及んだ暴行を謝罪なしに耐えきったのだった。

     

    7時間後、息も絶え絶え、全身を紫色に腫らした光希が、裏沢に担ぎ上げられて9号室に帰ってきた。扉を開けた途端、猛烈な糞便臭が襲ってくる。この部屋はいつも汚物の臭いが染み付いているのだが、今はその比ではない。糞便臭に慣れている光希でさえ、思わず嘔吐しそうになるほどだ。

    薄暗い部屋の真ん中で糞色の何かが蠢いていた。手足のある糞人形と手足のない糞犬……七海とポチだ。飯森たちが退室した後も、2人は中継カメラの前で延々と痴態を繰り広げていた。途中で会員客や奴隷たち50余名分の糞便が追加され、スピーカー越しに伝えられる命令に従って、七海とポチは糞の海を這いずり回り、互いの身体を汚し合い、汚物を食べては吐き、食べては吐きを続けた。嗅覚と味覚はとっくに麻痺し、虚ろな目をしながら、糞まみれの双頭ディルドーで互いの糞穴を突き合っていた。

    「ほらよ」

    裏沢は、息を止めたまま糞の海の中に光希を放り込むと、早々に部屋から出た。

    「なな、み……?」

    激烈な糞便臭をどうにか耐えながら、手足がある方の糞人形に向かって話しかける。

    「目、大丈夫っ!? おね…………」

    思わず言いそうになるのをグッと抑える。姉の左目には黒い眼帯が着けられていた。しかし、顔はかろうじて姉だと判別できるくらい歪に腫れ上がり、顔も含めて全身紫色に染まっていた。

    「うん、大丈夫」(まだ奥の方がちょっとズキズキしてるけど……)

    「酷い傷…… 身体じゅう…… ほんとに大丈夫なの?」

    「うん…… 痛くないよ……」(もう感覚ないもの……)

    「よかった…… 無事でよかったよぉ……」

    糞色の涙が糞色の頬を伝う。

    「おねえ……………………ペ……ペロ……………………」

    「うん?」

    「……ペロ」

    おねえちゃんって呼びたい! 今すぐこの汚いのを洗い流して、光希おねえちゃんの胸に飛び込みたい!

    「ペロぉ……」

    でもダメ。撮影中だもの。おねえちゃんって呼んだら……ダメ!!

    「どうしたの? そんなふうに呼ばないで?」

    「ペロって呼べって命令されてるの……」

    「えっ?」

    何よそのバカげた命令…… なんでそんなのに従ってるの? え…… ていうか、なんで七海、あいつの命令に従ってるの!? あんなに強い目で睨みつけてたのに!! なんでっ!!?

    「な、なんで命令に従ってるの? ……七海」

    「……従わなきゃ、もう片方の目も潰すって」

    「!!!!!!!!」

    眼球を潰されるよりも、7時間に及ぶ暴行で受けた苦痛を全て足したよりも、遥かに大きな衝撃が光希を襲った。私の……せい。私のせい!!?

    叛逆に目覚めた七海を守るために、飯森の怒りを自分に向けさせようと思った。飯森やその仲間を煽って煽りまくって、自分を痛めつけている間は七海に手を出さないだろうと。自分は目をくり抜かれても舌を引っこ抜かれても……殺されたって構わないと。なんて…… なんって短絡的で身勝手な自己犠牲なんだ! 七海がそれを黙って見てるわけないじゃないか!!

    私の片目を潰した段階で、あいつは七海に言ったに違いない。もう片方の目を潰されたくなかったら命令に従えと。二度と自分に背くなと。

    なんて…… なんて愚かなんだ私は!! せっかく七海が勇気を振り絞ってあいつに逆らったのに、私が全部台無しにしたんだ!!! 私が…… 私が…… ああ…… ああぁあああああああああああっ!!!!!!!!

    「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

    絶叫する光希、否、ペロ。

    「ごめんなさい! ごめんなさい、七海っ!! 私のせいで! 私のせいでっ!!」

    「えっ? なんで? おねえ…… ペロのせいじゃないよっ!」

    「全部私のせい…… ごめんなさい…… ごめんなさい! ごめんなさいっ!!」

    「だから違うってば、ペロぉ……」

    「どしたの? ペロ?」

    七海だけでなくポチまでもが怪訝そうにペロの顔を覗き込んでくる。ポチからすれば七海やペロとのスカトロレズプレイは日常茶飯事であり、数十人分の糞便は流石に辛かったが、嗅覚や味覚が麻痺してしまえば、あとはドロドロになって楽しむだけだ。昨日まで淫乱変態糞マゾメス犬だったペロが、いきなりどうしちゃったんだろう……?

    「ポチも巻き込んでごめん! 七海っ! 本当にごめんなさいっ!!」

    「なんで謝るの? 全然わかんないよぉ」

    困惑する七海に、ペロは少しずつ話し始めた。自分の浅はかな計画が全部裏目に出て、七海の叛逆心を叩き潰してしまったことを!

    「ごめんなさい……」

    「そんなことないよ…… 謝らないで……? ね?」

    「…………」

    そんなことを考えていたのか。私より行動派の姉が、怒りに身を任せておちんぽを噛んだのだと思っていた。違ったんだ。私を守るためだったんだ……。

    歯を失くして我を失った。飯森が憎くて憎くて憎くて、身体中の60兆個の細胞が1つ残らず怒りで沸騰して、何も考えられなくなった。歯を奪ったことを感謝しろと言われて完全にブチ切れた。そうして後先考えずに暴発した。こんなの生まれて初めてだった。

    姉はそんな妹を見て、過去の自分を重ねたに違いない。後先考えずに怒りに身を任せて短慮を起こした結果、歯だけでなく手足も失ってしまった自分を。このまま七海が暴発を続ければ、飯森は七海の手足を奪うかもしれない。目を潰すかもしれない。今度は麻酔なしで。……姉のように。同じ轍を踏ませないために、姉は自分を犠牲にして妹を守ったのだ。

    七海は涙が止まらなくなった。身を挺して守ってくれた姉は、さっきからごめんなさいを繰り返している。そんな……。謝らなきゃいけないのは私の方なのに。頭がカーッとなって何も考えずに突っ走った。その結果がこれだ。姉は片目を失い、私は飯森に服従を誓い直した挙げ句、姉のことをマトモな呼び方で呼べなくなってしまった。私のせい。全部私のせいだ……!

    「ごめんなさい…… ごめんなさいっ!」

    七海も謝罪の言葉を口にした。ごめんなさい。本当に。私のせいで取り返しのつかないことになっちゃった! 左目…… 歯と一緒でもう二度と元には戻らないおねえちゃんの左目っ!!

    「謝らないでっ! 七海! 七海が謝ることないよ!」

    「違う! 違うの! 悪いのは私! 全部私っ!!」

    「悪いのは私だよ! 七海は何も悪くないっ!!」

    ……中継映像を見ながら飯森はニヤついていた。なんて麗しい姉妹愛なんだ。互いに相手を愛するあまり、相手の非を認めず、全ての非が自分にあると言い合っている。なんて美しい自己犠牲の精神なんだ。姉妹で性格は違っていても、根底の部分では似た者同士なのだ。なんて美しい…… そしてなんて愚かな姉妹なんだ! 悪いのは姉でも妹でもない、全て俺じゃないか!!

    映像の中で、七海がペロに説明している。いかに自分が悪いことをしたか。ペロは悪くないか……。そんなことないとペロが反論し、七海が再反論し、そして両者は感極まって抱き合い、和解する。ああ、なんて素晴らしい糞色の姉妹愛。最高だ。最高に陳腐だ。飯森は笑いを堪えながらマイクに向かって言った。

    「ペロも糞犬になれ。3人とも身体の中も外も糞一色になったら、今日はそのままそこで寝ろ。じゃあな糞ども」

    ……3人は早朝に目を覚ました。麻痺していた嗅覚や味覚は元に戻っており、凄まじい悪臭で息もできない。明かりの消えた地下室は真っ暗。シャワー室も外へ出る扉も鍵が掛かっている。……玲香が来るまであと2時間。二度寝しようにも臭すぎて眠れない。仕方なく、3人は再び嗅覚が麻痺することを願って、暗闇の中、レズプレイを再開した。

    その時、腹の中の赤ん坊が大きく動いた。身体の中も外も糞一色になり、膣の中すら糞便まみれの七海。「ママ、くさいよ」と赤ん坊が泣いているように感じて、七海はお腹を擦りながら糞色の涙を流し、ペロの糞色クリペニスを激しく舐めしゃぶるのだった。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第3章 – 奴隷9・14日目

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    I:奴隷9日目 – 午前

     

    奴隷用寝室、12月27日、朝6時。耳をつんざくブザーの爆音によって、150名近い奴隷たちが一斉に飛び起きる。と同時に各ベッドの室内灯も点く。JSPFに連れてこられて12日目、89番ベッドの七海も、前夜の激しい調教の後、気絶するように眠りこけていたのだが、心臓が飛び出るほどの爆音で飛び起きた。直後、扉の真ん中に設けられた直径30cmくらいの丸い窓が自動で開く。奴隷たちが一斉に窓から頭を出す。朝食の時間だ。

    既に各窓の下には、1食分の流動食と小便が盛られた犬用のエサ入れが置かれており、奴隷たちは手を使わずにそれを飲み食いしていく。流動食は、男たちが食べ残した残飯に、動物の精液や栄養素サプリ、糞尿を無毒化する薬等を混ぜて撹拌したものだ。それが小便と混ざって味も臭いも最悪なのだが、奴隷たちは慣れているのか黙々と食べていく。

    中には、流動食に糞便や吐瀉物が混ざったものを泣きながら食べている奴隷もいるが、これは前日夜の調教で失敗した者たちへの罰である(なお、罰の内容は失敗のレベルに応じて変化する)。

    89番の七海も、排泄物がグチャグチャに混ざった流動食を泣きながら食べていた。

    生首だけが150近く並んでモグモグやっている光景は、まるで集団ギロチン場のようだ。朝食の時間は20分。時間が経つと再び爆音ブザーが鳴る。いつまでも食べていると給仕係の男の蹴りが顔面に飛んでくるので、奴隷たちは食べかけであっても急いで首を引っ込める(食べ残した奴隷は後で罰が待っている)。

    次は排泄の時間だが、奴隷はスカトロプレイが必須であるため、朝のこの時間に排泄する者は少ない。七海もこの後スカトロ調教の予約が入っている。この時間に排泄するのは、小便が溜まって我慢できない者や、朝イチでスカトロNGの客に指名されている者に限られる。その者たちは、8畳程度の部屋の床に等間隔で穴が開いているだけの、仕切りも何もない奴隷用ボットン便所で用を済ます。トイレットペーパーは無いので指で拭くしかない。

    ……排泄物はそのまま最下層の「便槽」へと落ちていく。そこには、四肢を断たれた用済みの奴隷たちが蠢いており、落ちてくる排泄物を飲み食いしながら余生を過ごしていた。……奴隷用のトイレと、奴隷の成れの果ての食事スペースが一体となったこの空間は、奴隷の一生を象徴する場所である。が、上層の奴隷たちは、下層に自分たちの未来が広がっていることを知らない。

    朝食後・排泄後はシャワールームで前日の汚れを落とす。奴隷は毎日ありとあらゆる体液・汚物にまみれるため、洗身洗髪が欠かせない。汚れが残っているとこれまた罰が待っているので、膣内も含め各人念入りに身体をこする。排泄を済ませた奴隷が汚れた指を念入りに洗っている。排泄物混じりの朝食を食べた奴隷は、七海を含めシャワーの湯をがぶ飲みしている。七海は、ボディソープもがぶ飲みして食道や胃の中まで洗いたい気分だった。

    シャワーが終わったら髪を乾かし、爪を切り、ムダ毛を処理し、歯を磨く。奴隷と言えど女として最低限の身だしなみは整える必要がある。ただし、髪や歯のない奴隷・拷問で爪を剥がされた奴隷などもいるが。さらには健康チェック。鞭痕や火傷痕に皮膚薬を塗ったり、体温や体重を測ったり。怪我・妊娠している奴隷のケアも行う。妊娠4ヶ月目の七海も女医に腹部を触診してもらった。

    こうしてあっという間に2時間が経過し、朝8時から午前の調教が始まる。

     

    JSPFでは1回4時間の調教が、午前・午後・夜の計3回行われる。内容は、中央ホールでの集団調教・個室での少人数調教・奴隷ごとに定められたメニューによる個別の特殊調教の3つで、奴隷は1日の中でこれらを1回ずつ行わねばならない。奴隷は全部で150名弱いるので、50名弱ずつ3つのグループに分かれる。七海の場合は、午前が特殊調教(姉妹同時調教)、午後が集団調教、夜が少人数調教である。

    姉妹同時調教はペロのいるメス犬区画9号室で行われる。奴隷は普段メス犬区画に入ることはできないが、調教の時のみ特別に出入りが許されており、虹彩認証によってその出入りが厳しく管理されている。奴隷がおかしな行動を取れば、体内マイクロチップと施設各所のセンサーが異常を検知して即座に警報が鳴るという仕組みだ。七海は、移動時に怪しい行動を取るな、脱走のことは絶対考えるな、と光希に何度も念を押されているため、脇目も振らずに9号室へと向かった。

    8時20分前に9号室に入ると、姉の他に雑用係の玲香がいた。12日前、七海がここに連れて来られた日に、七海をキャリーケースから出して全身を洗ってくれた奴隷だ。

    雑用係は計30名いるが、4時間×3の調教を全て免除されているわけではない。特殊調教と集団調教の8時間の間に雑務を行い、少人数調教は他の奴隷と同様に受けるのである。よって雑用係も3つのグループに分かれている。玲香は七海と同じグループに所属しているため、午前と午後が雑務、夜が少人数調教だ。

    雑用係の仕事は様々であるが、メス犬の世話もその1つである。メス犬は基本的に部屋から出ることはないので、雑用係が各部屋を回ってメス犬の給餌・洗身・洗髪を行わねばならない。メス犬の世話は朝8時の調教開始より前に終わらせる必要があるので、朝の時間を1時間削って朝7時からメス犬の世話をせねばならないのだ(そのぶん昼休みが長い)。玲香の担当は8号室と9号室。ポチとペロであった。

    「おねえちゃん、おはよう。おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「おはよう、七海ちゃん」

    朝の清々しい空気などとは無縁の、糞尿臭の染み付いた薄暗い地下室ではあったが、3人は努めて明るい声で朝の挨拶を交わした。初めて会った時は、七海は混乱の極みにあったため、玲香とギクシャクした会話しかできなかったが、翌朝から毎日ここで会うようになったため、人見知り気味の七海もすっかり慣れて親しく会話するようになった。

    玲香は23歳。背中まで伸びたやや黄みがかった暗めの銀髪が印象的で、身長は170cmを超え、スラッと引き締まった体つきをしている。大学2年の時に女友達のトラブルに巻き込まれて、気づいたら男たちにレイプされて処女を失い、弱みを握られて売春やAV出演を強要され、ついには男たちの奴隷になり、最終的にはJSPFに連れて来られて専属奴隷となった。以降、なんとか会員客にも気に入られ、半年前からは雑用係を務めている。

    玲香は部屋付属のシャワールームで光希の身体を洗った後、部屋に戻ってドライヤーで髪を乾かしているところだった。しばし3人での会話が続く。玲香も、七海がここに来る前は光希のことをペロと呼んでいたが、七海が来て、ペロの本名を知ってからは、男たちがいない時だけ光希と呼んでくれるようになった。光希はそれがとても嬉しかった。何しろ七海と玲香以外、本名で呼んでくれる者など誰一人いないのだから。秘密の名を共有する仲間、家族。光希は、自分にも姉ができたような気さえしていた。

    七海もまた、もう1人姉ができたような気がしていた。体育会系の光希と異なり文化系の雰囲気が漂う、理知的で優しいもう1人の姉。光希は一人では身体も髪も洗えない。食事も満足に摂れない。玲香は、仕事とはいえ、そんな光希の世話を嫌な顔一つせずにやってくれるのだ。特にこの部屋は、光希の壊れた肛門から絶えず垂れ落ちる糞便の臭いが染み付いてしまっている。女性にとってそういう状況がどれだけ恥ずかしいことか。七海も教室での体験があるからよくわかる。教室中から浴びせられた侮蔑と嫌悪の冷たい眼差し。だが玲香はそんな表情は一切見せない。今朝は、昨夜の最後の客が極太肛門栓を挿していったからか、床の上に糞便は溜まっていなかったが、昨日の朝は酷い有様だった。だが、玲香は何も言わずに平然と床の上の糞便を片付け、肌にこびりついた汚物を優しく丁寧に洗い流してくれたのだった。

    玲「さ、これで終わりよ、光希」

    光「いつもありがとうございます、玲香さん」

    玲「いえいえ、仕事だからね」

    七「ほんと、毎日感謝してます。おねえちゃんをキレイにしてくれて」

    玲「は~い。それじゃあ2人とも…… 今日も頑張ってね」

    姉妹「「はい」」

    昨日とほぼ同じ会話。けれど、この狂った施設の中では数少ない人間的な会話。玲香に頑張ってと言われると、不思議と力が湧く。頑張らなきゃと思う。さあ、今日も過酷な12時間の調教の始まりだ……!

     

    「やあ、七海。おはよう」

    朝8時少し前に飯森が部屋に入ってきた。気持ち悪い声。気持ち悪い響き。数分前に交わした玲香との挨拶とは雲泥の差だ。早速七海のテンションが下がる。

    飯森はペロに肛門栓を外すように言い、シックスナインの体勢になって互いの肛門に口を付け、糞便を食べ合えと命じた。当然ペロが上、七海が下である。姉妹は無言のまま命令に従う。

    七海がペロの下に潜り込むと、無残に脱肛し括約筋もズタズタの肛門から、軟便がボタボタと落ちてくる。肛門に口を付けるまでもない。七海は口を開けて糞便を次々に飲み込んでいった。既に朝、前日の罰として糞尿入りの流動食を食べてきた七海だったが、できたてホヤホヤの糞便の臭いと味は流動食より遥かに強烈だ。食糞という行為にはだいぶ慣れてきたが、糞便の臭いや味に慣れたわけではないし、好きになったわけでも無論ない。七海はむせ返りながら最愛の姉の糞便を頬張り、涙を流しながら少しずつ飲み下すのだった。

    ペロは七海以上に食糞に慣れていた。短い腕で七海の尻を抱き寄せ、首を思いっきり曲げて肛門の前に口を持ってきたら、長い舌を肛門に挿入して糞便を掻き出し、ひょっとこのように唇を尖らせて下品な音を立てながら吸い取る。ペロはメス犬になってから、毎日こうやって他のメス犬たちと糞便を食べ合ってきた。慣れたものだ。糞便の味など美女も醜男も同じだということをペロは身を以て知っていたが、とは言え愛する妹の糞便だ。なんとなく甘い香りがするのは錯覚だろうか。

    互いの糞便を貪った後、褒美としてキスが許される。

    姉妹は糞便まみれの口をつけ、茶色い舌を絡ませながら、激しくキスし合った。

    元々仲の良い姉妹ではあったものの、共にレズビアンの気は無かったのだが、再会してからは絡むことが多くなった。最初は命令されてのことだったが、互いへの愛情(依存)は日を追って深まっており、最近では飯森が休憩している間に、命令されずともレズプレイを始めることすらあった。

    次はアームアナルファックを命令された。これまで、ペロの肥大化したクリペニスや乳首を七海の中に挿入したことは何度もあったが、腕を挿れるというのは初めてだ。七海は両穴ともにフィストファック経験済みだし、自分の腕は飯森の拳よりは細いから多分入るだろうが……。ペロは恐る恐る七海の肛門に自らの短い腕を挿入する。予想通り七海が痛みを訴えることはなかった。ホッとしたペロは、肢(アシ)だけで立つと、上半身全体をヤジロベエのように器用に揺すりながら腕をゆっくり出し入れする。残っていた糞便が腕を黄土色に染めていく。七海の気持ちよさそうな声が聞こえてきた。

    突如飯森が七海の口を犯し始めた。フェラチオとか口淫とかそんな生易しいものではない。頭を手で掴み、ちぎれんばかりに髪を引っ張り、喉の奥を激しく突き上げる。オナホールだってこんな使い方をしたら壊れてしまうだろう。七海はあまりの苦しさに「やめて」と言おうとしたが、口も喉も塞がれていて言葉にならない。なんとか抵抗しようと必死に手を動かして暴虐から逃れようと試みる七海。

    小さく舌打ちした飯森は一旦ペニスを引き抜くと、無言のまま七海の両手を素早く後ろ手に縛り、再び口に巨根を突き入れた。七海にできることは、苦痛に耐えることしか残されていなかった。

    しばらくすると、もっと激しく腕を動かせと飯森がペロに命じてきた。そんなこと言われても、短い肢で不安定に座りながら上半身のバネだけで腕を出し入れするだけでも大変なのだ。これ以上スピードを上げるのは不可能だ。そう言おうとして、ペロは言葉を飲み込んだ。飯森が冷たい目でこちらを見ている。命令に背いたら七海に何をするかわからない、そんな目だった。

    仕方なく5cmほど七海の方に近づくと(その分腕が奥にめりこむ)、ペロは肩をバイブのように震わせながら抽送を開始した。途端にペニスの隙間から漏れる七海の声が大きくなる。苦しいのだろうか。気持ちいいのだろうか。わからない。相変わらず飯森は七海の喉を激しく犯している。七海は白目をむきながら暴行に耐えている。あんなの気持ちいいわけない。苦しいに決まってる。もうやめて。七海が窒息しちゃう。早く終わって……!

    数分後、飯森は七海の喉の最奥で射精した。一部は食道から胃へ、一部は気管支へ、一部は逆流して口や鼻へ。ペニスが抜かれると、七海は激しく咳き込み、次の瞬間嘔吐した。朝に食べた排泄物入りの流動食も、先程食べたペロの糞便も、たった今出された飯森の精液も、全てを。

    虫の息の七海に対して飯森が、リバースしたものを全て食えと命令する。

    「いい加減にしてください!」

    さすがにペロが激昂する。

    「私が全部食べますから! 七海を休ませてあげて! お願いします!」

    「その吐瀉物の中には、七海が生きていく上で必要な栄養素が含まれている。残すことは許さん」

    「はあ!? あなたが無茶したから吐いちゃったんでしょっ!?」

    「知らんな。俺は吐けと命令してないし、吐いていいと許可も出してない。勝手に吐いたんだから自分で胃に戻すのが道理だろう」

    「む、無茶苦茶よ!!」

    「ほう…… お前、いつからそんなに偉くなったんだ?」

    「いや…… その……」

    「ふん。いいだろう。ならお前が口移しでこいつに全部飲ませろ」

    「なっ!?」

    「あれだけ仲良くキスしてたんだ。本望だろう?」

    「くっ!!」

    「次逆らったら七海の歯を麻酔無しで全部抜く。イラマチオのためには歯は邪魔だし、流動食と糞尿だけなら飲み食いにも不要だからな。そう思うだろう?……なぁ、ペロ」

    「……はい。わかりました。口移しします。」

    ダメだ。この外道に逆らっちゃダメ。歯を抜かれる痛み…… 七海に味わって欲しくない。絶対に!!

    ペロは短い手足で吐瀉物に這い寄ると、悪臭に耐えながらズルズルと音を立てて吸い上げ、口の中いっぱいに溜め込んだ。ペロには手がないので吐瀉物を掬うことができない。面倒だが、口に含んでは七海の所に移動して口移しで飲ませてまた移動、という動作を何度も繰り返さねばならない。なんだか、昔テレビ番組で見た何かの動物の親子みたいだとペロは思った。私、もう人間じゃないんだ……

    「ケホッ! ケホッ! おねえちゃん…… ごめんね……?」

    「いいお…… おえおいおあ、ういあええ……?(いいの…… それよりほら、口開けて……?)」

    「あぁぁ…… じゅるるるるるる……」

    姉妹の惨めなキスを見ているうちに飯森が回復した。

    この後、飯森は七海の膣に2発、肛門に3発、口に1発出し、オマケでペロの歯のない口にも1発出した。そうして午前の調教の時間が終わって退室する間際、飯森は思い出したように言った。

    「勝手に吐いた罰として昼メシは俺の糞尿とゲロ入りだ。せいぜい味わって食うんだな」

    昼食は各調教室に置いてある流動食を奴隷が各自摂ることになっており、この部屋にも幾つか置いてある。飯森は、床の上に流動食1食分をぶち撒け、その上にしゃがみ込んで小便をかけ、大量の大便を放出した。さらに指を自らの口奥に突っ込んで嘔吐する。

    「朝食はベーコンエッグトーストだったからな。人間の食い物が食えて良かったな。じゃあまた明日な、七海」

    そう言うと飯森はドアを開け、退室していった。七海は過酷な調教によって息も絶え絶えの状態だったが、あまりの仕打ちに泣き出してしまった。子供のように泣きじゃくる妹を見つめながら、姉もまた何もできない自分が悔しくて悔しくて、震えながら泣いていた。

    だが、次の調教までは1時間しかない。ペロは七海を説得した。できれば七海の代わりに自分が糞尿を食べてやりたかったが、部屋は常時監視されているから余計なことをしたら七海が罰せられてしまう。汚物を食べるよう必死に説得しながら、なんて情けない姉なんだと光希は自分自身に絶望していた。しばらくして泣き止んだ七海は、疲労の極みにある身体をなんとか立ち上がらせると、汚物の前で再びしゃがみ込み、四つん這いになって泣きながら昼食を摂るのだった……。

    13時からは中央ホールでの集団調教である。大量の汚物に手こずった七海は、大急ぎで部屋の片隅にあるシャワールームに駆け込み、湯をがぶ飲みしつつ全身の汚れを落とすと、姉に別れを告げて虹彩認証を行い、部屋の扉を開けて廊下を勢いよく走り出した。

     

    II:奴隷9日目 – 午後

     

    調教開始3分前。七海が中央ホールの扉を開けると、既に殆どの奴隷が集まっていた。奴隷は所定の位置に立ってまんぐり返しのポーズで待機することになっており、七海は急いで自分の場所へと向かった。すぐに時間となり、男たちが続々と入ってくる。万一遅刻したら男たち全員に折檻されるため、遅刻する奴隷は滅多にいない。七海も未だ遅刻したことはないが、他の奴隷が遅刻し折檻を受けているところは見たことがある。あんなの見せられたら…… そりゃ必死になるよ……!!

    男たちが奴隷を見定めていく。集団調教中の累積待機時間が規定時間より長かった奴隷には、罰として糞尿入りの夕食が与えられるため、奴隷たちはマンぐり返しの身体をくねらせて必死に自分をアピールしている。

    七海も、羞恥で顔を真っ赤にしながら手で膣穴を拡げ、ぎこちなく腰を振った。恥ずかしいけど糞尿はもうコリゴリだ。

    白髪混じりの初老の男が七海を選んだ。

    男は堀田ほったと名乗った。まだ一度も相手をしたことのない人だったが、七海は男の顔に見覚えがあるような気がした。取り敢えずは無事選ばれたことにホッとしつつも、何をされるんだろうとビクビクしながら七海は堀田に従いていった。酷いことしない人だといいな……。

    10分後、七海は絶叫していた。縄で縛られ天井から逆さに吊るされて、鞭でメッタ打ちにされていた。七海は木下家でも毎日のように鞭を受けてきた。だが使われるのはいつもSM用の鞭で、痛みは相当なものだったが、打たれた場所から血が出るようなことはなかった。

    それは乗馬用の本物の鞭だった。全力で打ったら皮膚が裂け、肉が飛び散るほどの威力があり、痛みもSM用の比ではない。七海の所有者である飯森の要望で、一生残るような傷を負わせることはNGとなっているため、堀田は軽く打つ程度にとどめているものの、それでも皮膚から血が滲み出て3~4日はミミズ腫れが残るし、SM用の数倍は痛かった。

    七海はJSPFに連れてこられて以来、数日に1回は乗馬鞭を打たれてそのたびに悶絶していたが、逆さ吊りで打たれるのは今回が初めてだった。いや、逆さ吊り自体初めてだ。頭に血が上る。きつく縛られた手足の末端が紫色に変色し、頭がボーッとしてくる。そこに激痛の嵐だ。七海は堪らず泣き叫ぶ。

    「いぎゃあああああああっ! やめっ! やめてえええええええっ!!」

    だが、鞭は一向に止まらない。それどころか、痛みがさらに増えていく。近くにいた男たちが面白がって鞭打ちに参加しだしたのだ。2人、3人、4人。様々な鞭を手にして七海をメッタ打ちにしていく。まるでサンドバッグか何かのようだ。さすがに妊娠中の腹だけは避けているが、それ以外の箇所が全身ピンク色に腫れ上がっていく。

    頭に血が上って意識が朦朧とする中、七海は思い出していた。ここに連れて来られた日、初めてこの部屋に入った時。20代くらいの奴隷を逆さ吊りにして鞭で叩いている男を見た。そうだあの男だ。あの男の顔と一緒だ。そういえば…… あの時は…… 逆さまで鞭だけじゃくて…… 口で…… フェラ……

    「ぐむうううううううううううっ!!!!」

    その瞬間、堀田がいきなり七海の口にペニスをぶちこんだ。午前中に続いてまたしてもイラマチオが始まったのだ。七海の記憶通りの展開だったが、その苦しさ・辛さは想像を遥かに超えていた。血が上る。息ができない。酸素が足りない。顔を真っ赤にしながら七海は必死にペニスに食らいつく。周りの男たちは5人に増え、相変わらず鞭の雨を降らせている。身体の中も外も凄まじい苦痛の連続なのに、喉を塞がれて悲鳴すら上げられずに悶絶するしかない七海。

    「うぶぇぐぷむううううううううっ!!!!」

    何分経ったのか、ようやく堀田が喉奥で果てた。七海は酸素不足でほとんど窒息寸前だったが、猛烈な吐き気をどうにか堪える。と、間髪を入れずに次のペニスが口の中に侵入してきた。……結局、堀田+5人全員の精液を飲み干すまでイラマチオと鞭打ちは続いた。全てが終わった時、七海は殆ど失神寸前、腹以外は全身くまなく鞭痕で埋め尽くされ、濃いピンク色に腫れ上がっていた。膨らんだ妊婦腹だけが白く残った状態は、ピンク色の動物の着ぐるみを想像させ、痛々しいと同時に滑稽だった。

    ……堀田は、私立清隷女学園の理事長であった。七海は8ヶ月前の入学式の際に壇上で挨拶する彼を見ており、見覚えがあったのは或いはそのせいかもしれない。だが、一度しか見ていないので記憶は曖昧であり、堀田が自分の通っていた高校の理事長であることに七海は気づかなかった。

    堀田はJSPFの幹部の1人であり、校内に設けた秘密の調教室で自ら女子生徒を調教して、何人もの奴隷をJSPFに提供してきた。今回の件でも、授業中に糞便を漏らして赤面している七海を隠し撮りした動画データを飯森に渡していた他、災害事故後の学園側の対応や七海の退学手続きなどにも関与していたのである。

    因みにメス犬のポチは、現在七海と同じ15歳であるが、同学園中等部の入学式の際に堀田に目を付けられて調教され、JSPFの奴隷となり、その後メス犬に改造された。もし堀田に目を付けられなかったら、七海の同級生になっていたかもしれない……

    堀田は七海を下ろして縄を解くと、七海に部屋の中央まで来るよう命じた。部屋の中央は一段高くなっており、照明に明るく照らされてステージのようになっている。周りは360°観客が囲っていて死角はない。

    ステージの上には、腹も含めて全身鞭打たれてピンク色に染まった奴隷が2人いた。

    1人は七海より若く10歳前後、もう1人は30歳くらいに見える。顔がそっくりだしもしかしたら母娘だろうか。2人の額に彫られた豚の顔の刺青が痛々しい。豚の顔のすぐ下には「母豚」「子豚」と掘られている。彼女たちの鼻にはフックが掛けられ、肛門には豚のしっぽが付いた栓が刺さっていた。

    その母娘らしき奴隷2人、否2匹は、ステージの上で四つん這いになって豚になりきっている。「ぶーぶー」なんて可愛げのある鳴き声ではない。鼻をフガフガと鳴らし、鼻水を垂れ、涎を飛ばしながら半狂乱でステージを無様に駆け回っていた。ステージの周りには男たちと奴隷たちが集まっており、男たちの喝采と嘲笑、奴隷たちの悲痛な溜息が混じって異様な雰囲気だ。七海はあまりに酷い有様に呆然とし、立っていられなくなってステージの前でへたり込んだ。

    「お前もステージに上がれ。奴らみたいに豚になれ」

    堀田は、七海の隣に胡座をかいて座ると、冷たく低い声で七海に命じた。全身を真っ赤に腫らした七海は、顔をさらに赤く染めて震え上がった。いや…… いやっ! 豚って…… あんなの絶対やりたくない! みんな見てるのに!! 恥ずかしすぎて死んじゃうよ!!!

    拒絶の意志を示そうと首を横に振ろうとした時、堀田の手に握られているものを七海は見た。バラ鞭。だが、ただのバラ鞭じゃない。金属のトゲが沢山付いている。トゲは単純な三角ではなくネジのようにギザギザした形状をしていた。あんなんで叩かれたら全身血まみれになって死んじゃうっ! ……真っ赤だった七海の顔が真っ青に凍りつく。やらなきゃ…… 恥ずかしいけどやらなきゃ!!

    逡巡の末に七海は立ち上がった。堀田の反対側に座っている男から鼻フックと豚のしっぽの付いた肛門栓を受け取ると、胸と股間を隠しながらおずおずとステージに上がった。方々から忍び笑いが漏れる。着ぐるみのような七海の姿を見て嘲笑っているのだ。ただでさえ上がり症気味の七海は、顔を身体以上に真っ赤にしてその場に蹲った。すぐに「立て」「隠すな」「とっとと歩け」「豚女」とヤジが飛んでくる。七海は羞恥に身を焦がしながらなんとか立ち上がると、恥部を隠すことなくステージ中央に向かった。

    ……木下家でも散々恥ずかしいことをさせられてきた。だが、同じ男たちと4ヶ月も裸で一緒にいれば羞恥心は薄れる。七海にとっては家での調教よりも、学校での羞恥調教(糞便漏れ)の方が遥かに恥ずかしかった。だが、ここは木下家とも学校とも違う。中央ホールには奴隷が約40人、男がその倍、計120人近くの人間がいる。殆どが知らない人たちだ。彼らを前に、ステージで無様なショーをしろというのだ。ここへ来て9日目だが、こんなのは初めてだった。恥ずかしい。顔の赤みがさらに強まる。みんなこっちを見ている。男たちは調教の手を止めてギラついた顔で凝視している。奴隷たちの多くもチラチラとこちらを見ている。ダメ! 恥ずかしすぎる! 豚の真似だなんてそんな恥ずかしいこと絶対にできない!!

    猛烈な羞恥に襲われた七海は、それでも肛門栓を装着しようとしゃがんだが、そこで止まってしまった。「何してる」「早くしろ」……すかさずヤジが飛んでくる。でも動けない。全身震えているので手に力が入らない。恥ずかしすぎて、鞭打たれた体の表面だけでなく身体の奥が燃えるように熱くて、もうどうにかなっちゃいそう!! ……その時、後ろから静かな声が聞こえた。ヤジが飛び交う中で、それは不思議なほどクリアに七海の耳に届いた。

    「……早くやれ、七海」

    堀田の声。七海は恐る恐る後ろを振り返った。サングラスをしているので顔の表情はわからないが、手にはあの鞭を持っている。 ……やらなきゃ ……恥ずかしいけど、やらなきゃ!!!!

    七海は震える手で鼻フックと肛門栓を装着すると、小声で「ぶーぶー」と鳴き始めた。だがすぐに周囲から罵声を浴びせられ、意を決して鼻を鳴らし始める。

    「フガフガ! ブヒブヒ! プギーッ!」

    恥ずかしい。こんなの恥ずかしすぎる。私、人間なのに。15歳の女の子なのに! 七海は大粒の涙を流しながら鼻を鳴らし、さらに他の2匹の真似をしながらステージ上を駆け回って惨めな豚芸を披露し続けた。

    「もっと豚らしく鳴けよ!」

    客からさらに野次が飛ぶ。すると堀田が空の浣腸器を3本持ってやってきた。自分で空気浣腸して、客に尻を向けて放屁しろというのだ。顔から火が出る。浣腸器を持つ手が震える。涙が止まらない。なんでこんなことしなくちゃならないの? 人前でオナラなんて…… 恥ずかしい! 恥ずかしすぎる! 3匹の豚はステージ中央で野次った客の方に尻を向けて大中小1列に並び、豚のしっぽの付いた栓を外すと、一斉に空気浣腸して同時に放屁した。

    「もっとやれ!」

    客のテンションが上がってくる。3匹は空気浣腸と放屁を何度も繰り返した。6回目の時、七海はオナラだけでなく糞便のカスを飛ばしてしまう。あまりの恥ずかしさにその場にうずくまってしまう七海。だが客は容赦がない。

    「食え! 自分で掃除しろ、豚便所ども!!」

    飛び散らかった糞便を3匹で手を使わずに食べ、また浣腸、放屁。母娘豚が散らかした糞便も3匹で処理…… そんなことが何度も何度も続いた。

    興奮した客の一部がステージに上がってきて3匹をレイプし始めた。七海も膣と肛門を同時に犯される。七海の開発されきった身体が即座に反応していく。

    ステージの中央、衆人環視の下で2穴セックスをする。それだって十分すぎるほど恥ずかしい行為だ。でも乗馬鞭や豚真似よりはマシだ。よく見れば、ステージ下の客たちはショーに飽きたのか自分が選んだ奴隷の調教に戻っていて誰もこっちを見ていない。七海はようやくホッと一息をつき、身体の力を抜いた。とたんに2本の巨根が身体の奥まで侵入してくる。

    「あひゃああっ♥」

    七海は身体がゾクッと震えて思わず声を上げた。信じられないくらい気持ちがよかった。身体の外側は腹以外全身腫れ上がって痛いままだし、口の中は糞便が残って最悪の後味だ。だが、そんなことどうでもよくなるくらい身体の中が熱くて気持ちいい。もっと! もっと強く! もっと激しくして! もっと気持ちよくして!!

    「ああっ♥ んあっ♥ ひゃあっ♥ んあああああっ♥」

    七海は羞恥心を忘れて喘ぎまくった。ほんとに気持ちいい。ずっとセックスしていたい。酷いことされずにこうやってセックスするだけなら、奴隷も悪くない、かも……? 4ヶ月前には2穴セックスが嫌で嫌で堪らなかった七海だが、調教は確実に進んでいるようであった。結局その後はステージの上で14人の男に輪姦されて17時を迎えた。

    夕食は再びカプセルベッドで一斉に食べるのであるが、朝とは逆に、ベッドの外に全員立ちバックの体勢になって首だけ丸穴に入れ、ベッドの中に用意された流動食を食べることになる。外側に並んだ100人以上、200以上の穴は、客や調教師が自由に使うことが可能で、奴隷たちは壁の向こうで膣や肛門を好き勝手犯されながら、1時間以上かけて流動食を啜るのである。

    七海とっては久々の排泄物なしの流動食であった。と言っても残飯と動物の精液とサプリの混合物。味は最低である。

    夕食の最中、壁の向こうでは男たちがやりたい放題だった。七海は膣と肛門に2回ずつ出された他、肛門をフィストファックされながらクリトリスに電マを当てられて何度も潮吹きさせられた。落ち着いて食べる暇もないのだが、流動食の味が最低なので、壁の向こうで色々された方が、気が紛れていいな、と七海は犯されながら思った。

    時間をかけてゆっくり完食し、食後に再度シャワーを浴びると、七海は少人数調教用の個室へと向かった。

     

    III:奴隷9日目 – 夜

     

    19時からは個室での少人数調教である。完全予約制で、調教50分+休憩10分の1時間サイクルを計4回。相手は1人のこともあれば複数のこともあり、奴隷が複数ということもあった。

    相手は千差万別だ。単にセックスして終わりという者もいれば、ひたすら口奉仕ばかり要求する者、虐められることを望む者、中にはディルドーで肛門を突いてくれと言ってくる者もいる。サディスティン(女)が相手のこともある。だが多くの場合、相手はサディスト(男)であり、奴隷はひたすら虐待されることとなる。七海は、今日はもうセックスだけして終わりたいなあと思いながら、個室の扉を開けた。

    1人目の男は蝋燭プレイを望んだ。七海は再び縛られて仰向けに吊るされた。直上には格子状の木組みがあり、そこに赤い蝋燭が括り付けられていた。その数10×10で100本。七海は恐怖で震えが止まらなかった。やがて安全のために目隠しが付けられ、蝋燭に火が付けられる。熱い! 身体中に降り注ぐ蝋の雨! 熱い! ただでさえ集団調教時の鞭打ちで全身腫れ上がって痛いのに。七海は見をくねらせがら絶叫した。だが口を開けると口の中にも容赦なく熱蝋が落ちてくる。絶叫すら満足にできない。七海の身体が白く残ったボテ腹も含めて真っ赤に染まっていく。

    しばらくすると男は七海をうつ伏せにひっくり返し、腹側だけでなく背中側にも蝋を垂らし始めた。熱い。熱くて堪らない。股間や脇の下など、敏感な場所を蝋が直撃するたび、七海は絶叫を上げる。

    男は宙吊り状態の七海を回転させつつ全身蝋まみれにすると、今度は鞭を振るって身体にこびり付いた蝋を剥がしていった。

    もう鞭はやめて!痛い!痛いっ!!赤い蝋化粧の下からピンク色の肌が見えてくる。だが、そうこうしている間も新たな蝋が次々に落ちてくる。蝋・鞭・蝋・鞭…… 時々身体をひっくり返してまた蝋・鞭・蝋・鞭……

    苦痛の連鎖は延々と続き、最後に男が吊られたままの七海の膣に射精して調教は終了した。

     

    20時。2人目の男と一緒に玲香が入ってくる。奴隷2人をご指名のようだ。他の奴隷と一緒に調教を受けるのはこれまでも何度かあったが、玲香とは初めてだ。

    男はスカトロプレイを望んだ。七海と玲香をM字開脚の状態で互いに向かい合うように緊縛拘束し、強炭酸水を直腸内に注入すると肛門同士をチューブで繋いだ。七海の直腸は先程の集団調教で空になっているが、玲香は溜め込んでいたようで、程なくして糞便がチューブを通って七海の体内に侵入してきた。

    そのおぞましい感触。だが、いつも光希の糞便を処理してくれている、もう1人の姉のような存在である玲香の糞便なのだ。おぞましいなどと言ってはバチが当たる。我慢しなくちゃ……! 心はそう思うのだが身体はそうはいかない。七海はすぐに我慢ができなくなり、チューブの中に脱糞した。2人の奴隷の直腸内を汚物が行ったり来たりする。その間に糞便は炭酸と溶け合い、ドロドロの軟便となっていった。

    男はチューブの真ん中あたりをハサミで切り、それぞれを新しいチューブと接続して、反対側の末端を奴隷たちの口に突っ込んだ。七海の口と玲香の肛門が、七海の肛門と玲香の口がチューブで繋がる。七海は途中からこうなるんだろうなと諦めていた。もういいよ、うんちは……。

    やがて、軟便が2人の口に到達した。まずい。苦い。臭い。吐きそう。しかも炭酸が入っていてシュワシュワする。最悪だ。それでもなんとか飲み込もうと四苦八苦する七海。だが、強炭酸の刺激は思った以上に強く、半分ほど飲み込んだところでリバースしてしまった。軟便と、先程食べた流動食の夕食と。それらがチューブを通って玲香の肛門へと殺到する。と同時に、玲香が吐いた汚物が七海の口に流れ込んできた。気持ち悪い。なにこの感じ……! 胃液混じりの吐瀉物は炭酸以上に刺激が強く、直腸は吐瀉物を保持できない。すぐさま吐瀉物が口へと逆流してきた。せっかく久々に糞便なしの夕食だったのに、結局こうなるのか……。七海と玲香は汚物を食べ、吐き戻しのループをひたすら続けた。

    しばらくすると男は2人の口からチューブを外し、今度は七海の口と肛門、玲香の口と肛門を繋いだ。セルフ便器の完成である。汚物はひっきりなしに口と肛門を往復する。チューブの内側は茶色一色に染まり、汚物がどっちへ流れているかすらわからない。

    男は口と肛門が繋がった状態のまま、七海を抱きかかえて膣を犯し、次いで玲香の膣も犯して、2人の中に精液をたっぷりと中出しすると、満足して部屋から出ていった。七海は辛くて悲しくて臭くて不味くて涙が止まらなかった……。

     

    21時。3人目は30代くらいの、アイマスクを着けたボンデージ姿の女だった。JSPFには少数ではあるが女性の会員もいる。ほぼ全員がサディスティンであり、男以上に苛烈に奴隷をいたぶるのだった。

    七海は何だか腹立たしかった。ここでは奴隷は全員女であり、みな酷い扱いを受けている。なのにこの人は、同じ女なのに平気で奴隷に酷いことをするのだ。上級国民だかなんだか知らないが、奴隷の気持ちがわからないのだろうか。自分が奴隷にさせられたらどんな気持ちになるか、想像できないのだろうか。女の前で土下座し、ハイヒールを舐めながら、「奴隷の七海を調教してください、女王様」と言わねばならない屈辱。女から見えないよう顔を背けながら靴を舐めていた七海の両目には、悔し涙が溢れていた。

    だが、そんな思いもすぐに立ち消えた。鞭は…… 痛いのはもうイヤなんだってば!!

    女は七海を後ろ手に縛って三角木馬に乗せた。痛い。股間が裂けそうだ。七海は木下家にいた頃から度々三角木馬に乗せられてきたが、JSPFの木馬は角度がもっと急で、金属製の先端部も鋭く尖っている。猛烈に痛い。七海が震えながら痛みを堪えていると、女はさらに鉄球の付いた足枷を足首に付けてくる。股間がさらにめり込む。震えがさらに大きくなる。肥大化したクリトリスが潰れ、穿たれたピアスが木馬に当たって、震動に合わせて金属音を発する。女は無言のまま七海の腰を両手で掴むと、勢いよく前後に揺さぶり始めた。

    「痛いぃ…… やめてぇ…… いたいよぉっ……!」

    七海が絞り出すように小声でそう言った時、女が乗馬鞭を振るい始めた。しかも女の身体を知り尽くしているのか、脇腹や膝の裏側など、痛い場所、辛い箇所を狙い打ちしてくる。七海は激痛に泣き叫び、鞭から逃げようと身体をくねらせるが、すると今度は股間が木馬に食い込んでしまう。痛くて辛くて、もう発狂してしまいそうだった。

    「ごめんなさい! 許してください、女王様! ごめんなさいぃっ!!」

    なんとか止めてもらおうと、何も悪いことをしていないのに泣きながら謝罪する。だが女はますます興奮し、今度は肥大化して敏感になっている乳首とクリトリスに針を刺し始めた。

    七海は白目を剥き、涙と汗と鼻水と涎と尿と愛液を撒き散らしながら、悲鳴混じりの謝罪の言葉をひたすら叫び続けた。

     

    22時。最後は若い男が3人だった。男3人との4P。七海は安堵した。身体はクタクタなので、3人を相手するのは正直キツいが、痛いのや苦しいのよりはいい。七海は男3人に身を任せつつ、今日最後の快楽を味わおうと思っていた。

    全身をリラックスさせて膣と肛門を貫くペニスの感触を楽しみ、口に入ってきたペニスも激しくしゃぶることなく舌で転がした。フワフワと気持ちよくて、なんだかこのまま眠ってしまいそうだった。

    急に男たちが動きを止めた。

    「お前、ナめてるだろ」

    怒気を含んだ低い声だ。

    「奴隷の分際で奉仕を忘れて快楽に耽るとは良いご身分だな、ええ?」

    「風俗嬢でももっとちゃんと奉仕するぞ。人間以下の奴隷のくせに」

    「お仕置きが必要だな」

    七海の顔が青ざめる。しまった!と思った時には既に手遅れだった。

    手は後ろ手に縛られ、猛烈な勢いでまたもイラマチオが始まった。膣と肛門にはトゲ付きのペニスサックを付けたペニスが突っ込まれ、こちらも凄まじい勢いで暴れ出す。喉と膣壁と直腸壁がゴリゴリと削られる。膣と直腸の間の粘膜がメチャクチャに引っ張られる。これまでに鞭を打たれ蝋を垂らされ針を刺されて既に真っ赤に腫れ上がっている肥大化乳首がメチャクチャに握り潰される。痛い。ものすごく痛い。

    七海は苦痛に堪えながらも後悔していた。もっとちゃんと奉仕していれば…… ごめんなさい。3人目の女の時と違って、今度は本当に謝りたかった。だがしゃべることなど到底不可能だった。若い男は体力がある。ペニスも飯森より長く太く硬い。そんな剛棒で喉を激しく突かれたら、しゃべるどころか呼吸すらできない。七海は顔を紫色に染めながらひたすら暴虐に耐えた。それでもなんとか奉仕しようと、必死に舌を動かし腰を振ったが、激昂した男たちは気づいていないようだった。

    しばらくして、七海が男のペニスに歯を当ててしまった。意識が朦朧とする中で、舌を無理に動かしていたのが却って仇になったようだ。男は怒り狂い、さらに激しく喉を突き回す。反射的に胃の中の汚物が逆流してくるが、剛棒に遮られて嘔吐すらできない。極限の苦痛。もはや舌を動かすことも忘れ、白目を剥き、殆ど気絶状態の七海。男たちは、そんな瀕死の七海をこの後20分に亘って責め続けたのだった。

    やがて終了の時刻が来ると、男たちはボロ雑巾のように七海を床の上に投げ捨て、最後に捨て台詞を吐いて部屋から出ていった。

    「奉仕の手を抜いた罰とちんぽを噛んだ罰として、明日の朝メシと晩メシはウンコ入りだ!」

    七海は床の上に蹲りながら、呆然とその言葉を聞いていた。泣きたかったが涙はもう涸れていた。

     

    23時。全ての調教が終わった。七海は疲労の極みにあった。可能ならこのまま意識を手放して眠ってしまいたい。だが、このままここで寝たらさらなる罰が待っている。七海はなんとか立ち上がると、ふらつきながらヨロヨロと部屋を出た。

    途中、同じようにフラフラな状態の奴隷たちと合流しながら、どうにかベッドまで辿り着くと、横になった瞬間意識を失った。夢は……見なかった。

     

    IV:奴隷14日目 〜肉便器の日〜

     

    1月1日、元旦。新たな年を祝うめでたい日であるが、奴隷たちにとっては1年のうちで最も過酷な1日である。

    JSPFでは、毎月1日は「肉便器の日」となっている。通常の4時間×3回の調教は全て中止となり、JSPF内にいる全奴隷(メス犬を除く)が終日「肉便器」となるのだ。奴隷たちは施設のあちこちに「設置」され、朝8時から夜23時まで15時間ぶっ通しで会員客に使われ続けるのだ。特に1月1日は、世間では正月休みとなるためJSPFを訪れる会員客の数も他の月とは比べ物にならないほど多く、奴隷たちにとっては1年で最悪の日なのであった。

    七海にとっては、ここに来て最初の肉便器の日が元旦となってしまった。元旦だろうがいつもと変わらない糞便入りの流動食をカプセルベッドで食べながら、七海は不安で押し潰されそうだった。玲香から、この日はヤバい、死ぬほどヤバい、ヘトヘトで指1本動かせなくなるなどと散々言われてきたのだ。何をするんだろう。何をさせられるんだろう……

    その頃、玲香もメス犬区画9号室でペロの身体を洗いながら、いつになく深刻な顔をしていた。肉便器の日は雑用係の仕事も特殊だ。朝8時までに担当のメス犬の洗浄を終え、3回分の流動食を用意したら、すぐに上階に戻らねばならない。 ……やがてペロとポチの世話を終えると、玲香は深い溜息をつきながらメス犬区画を後にし、暗い顔で暗い階段を上っていった。

     

    8時になると、七海は肉便器になった。集団調教が行われる中央ホールから男性用トイレに向かう廊下の壁際に、洋式便器が2mおきに10基ほど設置され、右から3番目が七海の持ち場だった。

    七海以外の奴隷たちは、便器に腰掛けて大股開きで股間を見せつけたり、便器に手をついて尻を高く突き出したりしながら、必死にアピールし始めた。七海も便器に腰掛けて股を開き、顔を真っ赤にしながら両手で膣を開いて、通りがかった男たちに向かって腰をくねらせていく。恥ずかしくて恥ずかしくて堪らない。だが、使用回数が一定数に満たなかった者には厳しいお仕置きが待っており、使用回数が最も少なかった者には恐ろしい罰が与えられるのだ(その内容を奴隷たちは知らない)。恥ずかしいなどと言っていられなかった。

    七海の隣の幼女奴隷の肛門を男が突き始め、反対側の熟女奴隷の口を別の男が責め始めた。ダメ! このままじゃお仕置きになっちゃうっ! ……七海は右手で膣を掻き回しながら左手で肥大化乳首を刺激し、さらに激しく腰を振りつつ、通りがかった男たちに声をかけて誘惑し始めた。

    「どうか…… どうか私にもおちんぽをお恵みください…… ここに来てまだ半月ですが、精いっぱい肉便器奉仕させていただきます…… あぁぁ…… お願いします…… 誰か私のこと、使ってぇ……!」

    恥ずかしすぎて気絶してしまいそうだ。男たちにレイプされるのは慣れてしまったが、こちらからレイプしてくれ、使ってくれと懇願するだなんて。しかも周りには大勢の人がいるのに……!

    3分くらい必死にアピールをしていたら、ようやく男が寄ってきた。30代くらいの見知らぬ男だ。

    「あの…… お客様…… 私、七海っていいます。お願いです。私の穴、もうぐちょぐちょです。どの穴でもいいですから使ってください。ご奉仕させてください。お願いします……!」

    七海は顔を真っ赤にさせながら、人見知りの自分をかなぐり捨てて、男の目を見ながら猛アピールした。男の顔には侮蔑と嘲笑が浮かんでおり、七海はさらなる羞恥に身を焦がしたが、それでも泣きながら自分をレイプしてくれと懇願した。男は七海の無様すぎるアピールを堪能してから、無言のまま七海の膣にペニスを突き入れた。

    「んああああっ! ありがとうございます! あり……んがああああああっ!!?」

    選んでくれた礼を言おうとした七海に対し、男はいきなり高速でピストンを開始する。便器に言葉は不要とばかりに右手で七海の顔を乱暴に掴み、左手で七海の肥大化乳首を握りながら、猛烈な勢いでペニスを抽送し、数分後には膣の最奥に大量の精液を放った。

    「はぁ…… はぁ…… ありがとうございます、お客様…… おちんぽを掃除させて……んぼおおっ!!?」

    男は、中出し後に奴隷が言うことを義務付けられている挨拶を七海が言い終わる前に、七海の口内に乱暴にペニスを突っ込むと、数回ピストンして汚れを舌や上顎になすり付け、何も言わずに去っていった。

    「ううううううっ!!」

    七海は、あまりの屈辱に思わず嗚咽を漏らした。何も言われなかった。一言もなかった。完全にモノ扱い。便器扱い。これが肉便器。これを夜まで繰り返す。1日じゅう繰り返す! こんなの…… こんなのあんまりだよ……!!

    だが、悲嘆に暮れてばかりもいられない。こんなペースではノルマの半分にも届かない。隣の幼女も熟女も、3つの穴で3本のペニスに奉仕している。 ……このままじゃダメっ!!

    七海は小さな便器の上に仰向けに寝そべると、背を反らしてブリッジのような体勢になった。身体の硬い七海には辛い格好だが、七海は口を大きく開けて舌を出し、両手の人差し指と中指を精液まみれの膣に突っ込んで激しく掻き回しながら、ひたすら通りがかった男たちに媚を売っていった。

    すぐに中年男3人組が七海を使い始めた。七海は、背中の一部を便器に預けた状態で、腰を曲げて下半身を天に向かって突き出し、両手を床に付けて身体を支える。そんな無理な体勢の七海の膣と肛門と口を、男たちは激しく犯していく。体重を無理やり支えている背中や腕が激しく軋んで悲鳴を上げる。痛い。辛い。息苦しい。だが膣と肛門からはそれ以上の快感が押し寄せてくる。七海はもうわけがわからなくなって、数分後には3人と同時に絶頂した。

    2時間後、廊下に並んだ10体の肉便器は、いずれも白濁液にまみれていた。と、そこへ玲香ともう1人、雑用係がやって来た。

    ここは今から清掃するから男性用トイレに行ってくれと言う。七海は荒い息を吐きながら、他の9人とともに近くのトイレへと向かった。

    トイレの中は肉便器と男たちでごった返していた。10個ある小便器には10体の肉便器の尻が嵌まり込み、6個ある大便器にも6体の肉便器が嵌まっていた。これじゃ使ってもらえないよ。時間が無駄になっちゃう……

    トイレの入口から最も遠い大便器では、近頃増長が目に余るようになってきたとある奴隷が懲罰を受けていた。大便器に頭を埋め込まれて顔面で男たちの糞便を受けながら、腹部に刺青を入れられていた。

    その奴隷の顔面に思いっきり糞便を放出した飯森は、大便器から出たところで所在なげに辺りを見渡している七海を発見し、後ろから手を掴んで有無を言わさず押し倒した。

    「ご、ご主人様っ!」

    「よう肉便器。楽しんでるようだな」

    「…………」(楽しいわけ……ない)

    「1発、ヌいてくか」

    飯森は床に仰向けになった七海の足を開き、正常位の体位で、白濁まみれのペニスを白濁まみれの膣に挿入した。

    「んんっ…… んあっ ひぅっ! ああん!」

    「おっ! だいぶいい感じじゃないか、肉便器」

    「…………」(せめて名前で呼んでよ……)

    「にしても、お前とこの体位で繋がると、いつもあの日を思い出すなぁ!」

    「んっ! くっ!」

    「お前も覚えてるだろ? あの夏の日を」

    「……はい」(忘れられるわけない……)

    飯森が突然そんなことを言い出すものだから、処女を失ったあの日のことを、七海も思い出してしまった。痛くて苦しくて不快で、ただひたすらに怖かったあの時の記憶。記憶の中の体位と同じ。同じ位置に飯森がいて、同じように汗や唾液を撒き散らし、同じように七海を犯している。

    ……なのに。痛くない。苦しくない。怖くない。気持ちいい。もうすっかり慣れてしまった。肉便器としてトイレの中で犯されるのは流石に抵抗があるが、正常位で飯森に犯されることに全く抵抗がない。驚くほどなかった。気持ち良くて気持ち良くて、気を抜いたら大声で喘いでしまいそうだ。

    「あれから4ヶ月半か…… だいぶ奴隷が板に付いてきたじゃないか。なあ、肉便器」

    「……んぐっ!」

    「だが、まだまだだな。お前は俺に嫌々従っている…… そうだろ?」

    「……んひっ!」

    「ふん! いつか必ずお前の心を手に入れてやる! 心の底から服従させてやるからな!!」

    そう言いながら、飯森は七海を犯していく。トイレの床には様々な人間の様々な体液が飛び散っており、七海の背中にそれらがどんどん付着していく。泡立った汚液がネチャネチャと不快な音を発する。周りを見渡せば、小便器にも大便器にも奴隷が埋め込まれて男たちに陵辱されている。あまりにおぞましい光景。その中に自分もいて、伯父に陵辱されているという絶望的な状況。

    嫌悪、恐怖、絶望。だが七海の心の奥底には、それらとは異なるものが生まれていた。「それ」は、七海が木下家で調教されていた頃から無意識的に芽生え始めていたのだが、JSPFに連れて来られてからは日に日に膨張していった。それ…… マゾヒストの血。被虐願望。もっと犯して、もっと汚して、もっと辱めて痛めつけて苦しめて、もっと酷いことして。そう思う自分がいる。 ……確かにいる。

    今もそうだ。背中が汚液まみれになっていく状況に嫌悪する自分と、興奮する自分。トイレの中で大勢の奴隷たちと一緒に陵辱されることに絶望する自分と、興奮する自分。あの日と同じように飯森を憎む自分と、そうでない自分……!

    七海は、心の中にいるもう1人の自分が、かつてないほど大きく膨らんでいることに内心困惑していた。こんな状況、楽しくない。飯森は、楽しんでいるようだな、なんて勝手なこと言ってたけど…… 全然楽しくない。楽しいなんてことあるはずない! ……でも、熱い。身体の芯が熱い。身体の奥底から何か熱いものがこみ上げてくる。興奮し、発汗し、なんとも言いようのない高揚感に支配される。膣穴から来る肉体的快楽とは異なる何かが、七海の身体を満たし、精神を支配し、脳を痺れさせる。熱い! ダメ! 我慢できない! 気持ちいいっ!!

    「ああっ! んあああ♥ ひゃああっ♥ ふあああああっ♥」

    七海は、未だかつてない快楽と興奮に包まれ、恥も外聞もなく大声で喘ぎだした。

    「いいぞ七海! もっと乱れろ! もっと大きな声を出せ! もっとだ!」

    飯森はさらにピストンを速め、言葉で七海を煽っていく。どうやら七海の中で、膣穴快楽以外の何かが暴れているようだ。これは好機だ! もっともっと暴れさせねば……!!

    奴隷を服従させようとする場合、セックスによる肉体的快楽と同等、或いはそれ以上に重要となるのが被虐による精神的快楽だ。被虐的行為に快感を覚え、さらには依存していくことで、奴隷は自分を卑下し主人に服従することに、倒錯的な快感を覚えるようになっていく。これが絶対服従への第一歩だ。もっとも、絶対服従のためには他にも必要なものがあり、それなしにただ快楽に依存させても、出来上がるのは単なる淫乱女ということになりかねないのだが。

    「なんだ? 気持ち良いのか? 汚れたトイレの床の上で肉便器として犯されて、こんなのが良いのか? 最低だな、肉便器! 最低のマゾ女だ!!」

    「ちがううっ♥ わらひ、そんなんじゃ…… ひゃうっ♥」

    「違うもんか! お前はマゾだ! 汚されて、酷いことされて、それで感じる最低のマゾ肉便器だ!!」

    「いやあっ♥ ちがう♥ ちがうっ♥ そんなんちがううっ♥ あああああっ♥♥」

    「そら、イけ! 無様にイけ! 肉便器に相応しく便所の床の上で汚らしくイき晒せ!!」

    「やああっ♥ イくっ♥ イっちゃううううっ♥ いやああああああああっ♥♥」

    「俺も出すぞ! 七海ぃっ!!」

    「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    2人は同時に達した。混雑するトイレの中、七海はかつてないほど大きな声で深く長い絶頂を迎えた。

    七海はこれまでに何度も何度もセックスの快楽を味わってきた。飯森やペロとのセックス、調教師や客たちとの乱交。七海は幾度も絶頂し、時に気絶するほど深い快感を味わってきた。だが今日、七海は初めて、セックスの肉体的快楽とともにマゾの精神的快楽によって絶頂した。七海の中にマゾの血が明確に宿ったのだ。

    飯森は七海にペニスの汚れを掃除させると、ニヤついた邪悪な顔でトイレから出ていった。ついに、ついに七海がマゾ快楽に目覚め始めたのだ。これを喜ばずにいられようか! ……飯森は早速明日からの調教スケジュールを練り始めた。

     

    狭いトイレの中で大きな声を出していた七海は男たちの注目の的で、七海はさっそく男たちに3つの穴をもみくちゃにされた。七海は輪姦の快感に翻弄されながらも、トイレの中でこんな目に遭っている肉便器の自分に対して別種の快感を覚え、身体がどんどん熱くなって何度も何度も絶頂に達した。

    しばらくして小便器が空くと、小便器に尻を嵌め込まされて、男たちの小便と精液を口で処理させられた。

    大便器が空くと、大便器の中に浮かぶ堀田理事長の糞便を食べながら、彼に後ろから肛門を犯された。

    飲尿も食糞もだんだん慣れてきたものの、それでも苦手な七海だったが、今日はそれだけではなかった。本物の「便器」になってしまった自分に興奮していた。そして、そんな自分を明確に認識し、しかしそんな自分に激しく幻滅し嫌悪しながら、それでも身体と精神が高揚して気が付くと絶頂に達してしまうのだった。

    最低…… 私、最低! うんち食べて気持ち良くなるなんて! 最っ低!! でもイく! 苦くてマズくて最低で…… なのに気持ちいい! ケツまんこもいい! 便器になっちゃった自分に興奮する! なんで? なんで!? 気持ちいい! 最低! ああイく! イくっ!! イっくううううううううっ!!!!

    ……その後七海は、トイレの中で4時間を過ごした。途中昼食の時間となり、七海は男に命令されるまま流動食を浣腸器に流し入れ、梢(隣のカプセルベッドの奴隷)の直腸に自ら流動食を流し込むと、肛門に直接口を付けて糞便ごと食べていった。

    続いて七海の糞便入り流動食を梢の口に放出。普段昼食休憩は1時間あるのだが、今日は食べ終わったら即座に2穴責めが始まり、梢と並んで犯されるのだった。

    ……一番奥の大便器では懲罰が未だ続いていた。身体のあちこちに刺青を掘られ、髪を刈られ、脳細胞の破壊を伴うほど激烈な媚薬を注射されたその奴隷は、身体と心をメチャクチャに破壊されながら、これまでとは比較にならないほど激しい絶頂をひたすら繰り返していた。

     

    午後からは、いつも集団調教が行われている中央ホールに移動させられた。大部屋の壁一面に洋式便器が等間隔に20基以上置かれていて、右端から6番目が七海の場所だった。

    男が便器に座って七海を使ったり、七海が便器に座って男に使われたり。果ては洋式便器の中に頭を突っ込んだ状態でバックから犯されたり。夜になるまで、ありとあらゆる体位でひたすらセックスし続けた。

    午後5時になると、50代の紳士風の男が便器の中に糞便を出し、その上に夕食の流動食をぶち撒けた。七海は後ろ手に縛られたまま便器の中に顔を突っ込んで、その男に膣穴を犯されながら夕食を摂った。

    七海は夕食中も夕食後も絶え間なく犯され続け、膣も肛門も開きっぱなし。身体はありとあらゆる体液で汚れ、異臭を放っていた。

    夜は奴隷用のボットン便所に設置された。もはや洋式便器もなく、8畳程度の部屋に20人の奴隷が押し込まれ、その倍以上の数の男たちにひたすら陵辱された。その中には雑用係の玲香もいた。七海は朝からの連続輪姦・連続絶頂でもうフラフラの状態だったが、それでも男たちは容赦なく3穴を犯し、締まりが悪いと言って尻を平手打ちしたり首を絞めたりするのだった。

    男も女も直腸の中は空の者が大半だったが、中には玲香のように午後まで清掃を続けて夜から肉便器になった雑用係が4名おり、男たちは彼女たちの肛門にペニスを挿入して温泉浣腸を施した。

    奴隷4名がボットン便所の穴の部分に後頭部を嵌め込みつつ仰向けに寝かせられ、雑用係たちは彼女たちの顔の真上で下痢便をぶち撒けていく。

    玲香の下痢便を受けたのは、七海だった。

    23時。ようやく肉便器の日が終わった。七海は349本のペニスを処理して、ノルマを達成した。だが、もう立ち上がる体力すら残っていなかった。肉便器の日だけは、奴隷たちはカプセルベッドに戻らずその場で眠っていいことになっている。七海はボットン便所の穴に後頭部が嵌まった状態で顔じゅう糞尿まみれのまま気を失い、そのまま朝まで一度も起きなかった。七海の顔や髪に付着した下痢便は、ぽたりぽたりと少しずつ穴の中へ落ちていった。

    ……初夢は見なかった。

     

    V:奴隷15日目 〜マゾの覚醒〜

     

    翌1月2日。午前の姉妹同時調教の時間が始まると、飯森は早速七海を鞭打ちにした。鉄は熱いうちに打て。七海がマゾに目覚めつつある今が、畳み掛ける好機なのだ。

    飯森は七海の両手を縄で縛って天井から垂れる鎖に引っ掛け、爪先立ちで辛うじて地面に足が付く程度に七海を吊るし上げた。昨日の疲労が抜けきっていない七海は、鞭打ちを始める前から鎖に体重を預けてダラリとしている。その尻に、飯森は鞭を一閃浴びせた。

    パァァァン!!

    「ひぐうううううううっ!!」

    9号室に乾いた鞭音が鳴り、直後に七海の苦悶の声が響き渡る。ダラリとしていた身体が急に跳ね上がる。10秒くらい余韻を味わわせたところで、2発目は撫でる程度。3発目も4発目も。そして5発目は全力で。緩急を付けながら、飯森はゆっくりと七海に鞭の味を覚えさせていく。

    七海はこれまでにも鞭を浴び続けてきた。木下家でもJSPFでも毎日、山のように。

    だが今日のように1発1発ゆっくりじっくり味わわせるような打ち方ではなく、全身の肌が腫れ上がるまでひたすら乱打・メッタ打ちにするというものが多かった。痛みのあまり絶頂しながら失禁・失神することは何度かあったが、それは鞭打ちに快感を覚えたわけでもなんでもなく、あまりに強い刺激に七海の脳がエラーを起こして、全身痙攣を起こしながら頭が真っ白になり、失神とともに尿道括約筋を始め全身の筋肉が弛緩してしまっただけである。

    だが、この方法を続けても痛みを快感に変える術を身に付けさせることは難しい。順序が逆だからだ。まずは奴隷が鞭の痛みに精神的快感を覚えるよう調教し、それを繰り返すことで脳は精神的快感を肉体的快感と誤認・錯覚するようになり、やがては痛みを快感に直接変換できるまでになる。さらに進めば、全身メッタ打ちにされて絶頂を繰り返すようになるだろう。

    その最初の段階、精神的快感、即ちマゾの被虐快楽を得るためには、通常のSMプレイであれば、主人役と奴隷役の間の信頼関係が不可欠となるのだが、飯森と七海の関係は断じて「役」などではない。プレイ=お遊びでもない。飯森は絶対的master、七海は絶対的slave。そこにあるのは絶対的主従関係であって、信頼関係など一切存在しないのだ。七海は未だ飯森に絶対服従を誓ってはいないし、信頼などカケラもしていない。

    中には、服従心も信頼関係も無くとも、虐待行為を続けるだけで勝手にマゾに目覚めていく自虐癖を持った女もいることを、飯森は長年の経験から知っているのだが、少なくとも七海はそういう女ではなかったし、木下家で調教してきた間も、セックスの快楽には比較的早く順応したものの、マゾの精神的快感の方はなかなか体得しなかった。

    そういう女に対して必要になるのが恐怖による支配だ。ここに来る前も、来た後も、飯森はひたすら暴力的に七海を支配してきた。そして鞭の乱打を毎日のように浴びせて強い恐怖を与え続けるとともに、鞭打ちという行為に慣れさせ、さらには奴隷にとって鞭打ちは基本という「常識」を七海の中に植え付けさせてきたのだ。

    だが恐怖だけでは上手くいかない。過度のストレスから精神崩壊に追い込まれるリスクも高い。そこで飯森は、七海に「アメ」をほぼ与えることなく、「ムチ」の加減をコントロールしながら、七海が鞭打ち以外でマゾに目覚める日を辛抱強く待っていたのである。

    そして昨日、トイレの汚い床の上で飯森に犯されながら、七海はついにマゾに目覚めた。

    ……打撃の瞬間、七海は鋭い痛みに全身を硬直させる。普段なら間髪を入れずに次が来るのだが、今日は来ない。いつ来るかと身構えているのだが、ペチペチと何度か軽く叩かれるだけ。その間に痛みがだんだんと引いてくる。身体も心も弛緩してくる。そこにようやく次の打撃がやってくるのだ。

    痛みの蓄積がないぶん、痛みは普段より格段に少なく、七海の中に色々なことを考える余裕が生じる。これまではただひたすら激痛に耐えるのみで何かを考える余裕などなかったのに。 ……昨日の疲労が抜けきらず頭もボーッとしてはいたが、七海はひとつひとつの痛みを味わいながら、色々と考え始めた。

    痛い。痛いけど、いつもほどじゃない。いつもは全身に力を入れて、ひたすら暴虐が過ぎ去るのを待つだけだけど、今日は全身クタクタでそもそも身体に力が入らない。

    弛緩した身体に鞭が当たると、その瞬間鋭い痛みが走って全身がパッと緊張し、徐々に弛緩して鈍い痛みに戻る。その繰り返し。そして、次の強打までの間にペチペチと軽く叩かれる。激痛が来るかと思ったら肩透かしを食らう。そして次の強打はいつだろうと身構えるように、待つように、待ち焦がれるようになる。次なる痛みへの不安と、……期待。

    なんかセックスに似てる気がすると、七海はぼんやり思った。ご主人様のおちんぽで子宮口をグイッと突かれるとゾクッてなって、抜かれるとふんわり余韻が残る、あの感じ。もうこれ以上凌辱されるのは嫌だという気持ちと、もっと突いて欲しい、気持ちよくしてほしいとつい期待してしまう気持ち、自分の中で相反する2つの感情がせめぎ合うあの感じ。 ……似てる、かも?

    いつも鞭打ちの時は、ひたすら力みまくってるだけだったから全然気づかなかった……

    唐突に、七海は子供の頃に家族と行った遊園地で、姉と乗ったジェットコースターを思い出した。七海はあれが大の苦手だった。姉に付き合って一緒に乗ったものの、終始目を瞑り、安全バーを全力で握り締めて、内臓がふわりと持ち上がる不快な感覚に耐えながら、ただただコースターが止まるのを待ち続けた。隣の姉は全身の力を抜き、バンザイしながらキャーキャー叫びまくってスリルを満喫していたようだが、七海には何が楽しいのかさっぱりわからなかった。

    ……同じことなのかもしれない。力んで縮こまって我慢ばっかりしているから、いつまで経っても怖いままなのかも。だってほら、怖くない。痛いけど怖くない。痛いけどなんか違う。力んでる時の痛みと、どこか違う。いつもの痛みなのにいつもと違う。熱い。打たれたところが痛くて熱くて…… でもなんか、身体の奥も熱い。すごく熱い。なんだろうこの感じ。熱くて、ゾクゾクして、気持ち…………

    そんなわけない! 痛いのが気持ちいいなんてそんなこと! でもなんか変。身体が変。鞭を打たれたところじゃなくて、身体の奥が変……! 昨日と一緒だ。汚いトイレで犯されて、うんちを山ほど食べさせられて…… あの時と同じ。身体が熱い。モヤモヤする。フワフワしてゾクゾクする。興奮……してるの? ホントに……気持ちいいの? イヤなのに! 鞭で打たれるの、大っ嫌いなのに! なんで? なんで気持ちいいの? 私、こんなことされて気持ちよくなっちゃうの? そんな最低な人間なの!? 身体が熱い!! 熱いっ!!! 気持ち、いいっ!!!!

    「ふあああああああああっ!!!!」

    声色が変わった。明らかに変わった。飯森はニヤリと笑った。ついに! ついに!! ……飯森は鞭打ちのペースを徐々に上げていきながら、昨日のトイレの時と同じように七海を煽っていく。

    「なんだ? 気持ち良さそうな声を上げて…… こんなのが良いのか? 七海っ!」

    「ちがっ! ちがうっ!! んああああっ!!」

    「そうだよなぁ。鞭打ちで感じるなんて最低の変態マゾくらいだ。お前はそんなんじゃないもんなぁ」

    「そうっ! わたしっ…… ヘンタイなんかじゃ…… ひゃあああっ!!」

    「だが、お前の大好きなお姉ちゃんは鞭打ちだけで無様に潮を噴くぞ?」

    「あううう…… ひゃんっ!!」

    「あいつは最低の変態マゾ犬だからな!」

    「ああああっ!! んぐあああっ!!」

    「なあ、ペロ。そうだろ?」

    「…………」

    ペロは床の上に座りながら七海が鞭打たれるところを見ていた。疲労の極みにある七海をペロは心配し、そんな七海を容赦なく鞭打つ飯森にペロは激しい怒りを感じていた。だが、何か言えば鞭打ちのペースが上がるかもしれないと思うと、ペロは何も言えなかった。ただ妹の悲鳴を聞くことしかできなかった。

    そして、七海の声色が変わった。表情も明らかに変わった。それが意味することを、ペロは正確に理解した。

    七海と再会して以降、午前中は毎日七海と一緒に飯森の調教を受けてきたが、七海は自分と違って鞭打ちに快感を覚えてはいないみたいだった。ペロは、鞭でイきまくる変態マゾなのは自分だけなのかと自己嫌悪に陥る一方、七海も感じるようになればラクになれるのにと内心ずっと思ってきた。

    そして今、七海がついにマゾに目覚めつつある。ペロには痛いほどわかった。

    ペロが未だ光希だった頃、自分もどれだけ鞭打ちされても痛いだけだったし、ひたすら我慢し続けていた。だがメス犬ペロとなり、全てを諦めて全身の力が抜けた瞬間、光希はマゾに目覚めたのだ。

    あの瞬間を愛する妹が今まさに経験している。人間木下七海から、マゾ奴隷七海に落ちようとしている。そう思うと悲しくて仕方がなかった。だが同時に、身体の奥が熱くなるのを感じていた。 ……最低だ、私。

    「あああ…… おねえちゃぁん…… ひあぁあああ……♥」

    七海もまた姉の方を見つめていた。姉は七海と違って鞭でイき、蝋燭でイき、果ては頬をビンタされただけでイっていた。なぜ痛みだけであんなにも激しくイきまくるのか、七海には理解できなかった。が、今ではわかる。こんなに…… こんなに気持ちよかったんだっ!

    「あああっ♥ ひああっ♥ あがああっ♥」

    「おいおい! それじゃあセックスの時と変わらんじゃないか! そんなに良いのか? この変態! 変態マゾ!!」

    「ちがうぅ♥ わたし…… ちがうよぉっ♥ ぅあああっ♥」

    「違わんさ! 昨日と同じだ! お前はトイレで便器扱いされて、クソ食わされて、全身真っ赤になるまで鞭打たれて、酷いことされて気持ち良くなる最低の変態だ! 変態マゾ奴隷だ!!」

    「いやあああっ!! そんなんじゃないのぉっ!! んああああああっ♥」

    「ふん! 説得力皆無だぞ! そら! もっと速めてやる! もっと狂え! 感じろ! マゾ豚っ!!」

    「ああああああっ!! 痛い! 痛い! 痛いいいいいっ♥」

    いつの間にか鞭打ちのスピードは普段と同じくらいになっていた。ペチペチ叩きを挟むこともなく、ひたすら強打の乱舞が続いた。だが七海は力むことなく弛緩したまま、爪先立ちの状態で鎖に全体重を預けながら、鞭の痛みを堪能していた。痛いのに。痛くて堪らないのに。身体の表面の鞭跡よりも、むしろ身体の奥底から熱と快楽がまるで間欠泉のように噴き出してくる。気持ちいい! 痛くて気持ちいい!! 最低!! もっとぶって!! 叩いて!! 最低の私の身体、もっとメチャクチャにしてぇっ!!!

    「うあぁああぁあああぁああああああぁああああああああああっ!!!!」

    嵐のような快感がついに爆発する。潮を撒き散らし、涙と涎と鼻水を飛ばしながら、七海は激烈な絶頂を味わった。膣や肛門、クリトリスや乳首がもたらす快感とは全く別種の快感が、七海の身体を嵐のように駆け抜けていく。痛くて辛くて苦しくて…… そして最高に気持ちいい!!!!

    「ひぁ…… うぅ…… はひゅ…………」

    七海は生まれて初めて鞭打ちのみで絶頂し、同時に体力の限界を迎えてストンと意識を失った。

    ついに、ついに七海がマゾに目覚めた! 目覚めさせた! 飯森は射精にも似た充足感を存分に味わった。 ……否、まだだ。まだ足りない。今すぐ七海の穴にぶち込みたい! 七海の悲鳴を聞いてギンギンに勃ち上がっている己の欲棒を、七海の穴という穴に……!!

    だが、さすがに体力の限界だろう。午後からは集団調教もあるし、これ以上の負担は七海にも腹の中の胎児にも悪影響を与えるに違いない。飯森は気絶している七海を犯し抜きたい欲望をどうにか抑え込むと、七海を放置したまま、その辺に転がっているメス犬の穴で性欲処理を始めるのだった。