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  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第9章 – 奴隷200日目

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    I:奴隷200日目 – 朝

     

    5人が語り明かした日から1ヶ月少し経った7月6日。七海はいつものように午前6時ちょうどに飛び起きた。爆音ブザーは鳴らなかった。爆音を鳴らすと美海が泣き出してしまうため、七海に埋め込まれたマイクロチップが午前6時に電流を流して七海を叩き起こすという方式になったのである。

    七海は、チップが埋め込まれている右の手首の辺りをさすりながら、寝室を出た。そしてリビングから世話係用の部屋へと向かう。扉を開けると美海と玲香がいた。玲香は、七海と同じように6時に叩き起こされた後、ベビーベッドの中ですやすやと眠る美海の様子を見に来ていたところだった。2人は美海を起こさないよう小声で挨拶を交わす。

    「おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「昨晩もありがとうございました」

    「いえいえ、どういたしまして」

    七海の専属世話係となった玲香は、この小さな部屋を与えられ、夜はここで美海の世話をしていた。七海は毎日朝から晩まで犯されっぱなしの虐待されっぱなしで、それでも僅かな合間を縫って寝室兼育児室で授乳などを行うのだが、夜は毎日気絶したように眠ってしまう。だが、美海の方はそんな事情はお構いなしに深夜でも泣き出してしまうため、夜は玲香の部屋に美海を預けることになったのだ。玲香自身も七海ほどではないにせよ毎日過酷な目に遭っており、深夜に美海の面倒を見るのは大変だったが、それでもなんとか踏ん張っていた。

    踏ん張れるのは、同居人のおかげでもあった。5人で語らったあの日の翌日から、陽葵と今日子もこの部屋で寝起きすることになったのだ。深夜の美海の世話は、その日3人の中で体力に最も余裕がある者が行うことになり、玲香の負担は少しだけ減った。だが、玲香にとっては話し相手ができたことの方が嬉しかったし、それは仁科母娘にとっても同様だった。

    しかし今朝、玲香のベッドの隣にある二段ベッドに母娘の姿はない。玲香は七海とともに暗い顔で奴隷用のトイレへと向かった。773号室には奴隷用トイレと会員客用トイレがあり、両者は壁を隔てて隣り合っていた。会員客用のトイレは施錠されていて奴隷たちは通常入れない。

    「ぁぇ……」

    「かひゅ……」

    母娘はトイレの中にいた。壁から上半身が生えていた。壁の向こうは客用トイレである。客用トイレは、会員客が寝起きする宿泊区画の一角にある男性用トイレと扉1枚で繋がっており、773号室の玄関を通らずに行き来できるようになっていた。母娘は、腰の部分が壁に埋め込まれ、下半身を客用トイレに晒したまま、一晩を過ごしたのだ。

    母娘の目の前には大きなモニターが設置されており、壁の向こう側の惨状がリアルタイムで映し出されていた。 ……まるで小便器のように壁から生えた下半身は、鞭打ちで真っ赤に腫れ上がった上に大量の精液と尿で汚れきっており、肛門の真下の床の上には、それら汚液と糞便が大量に積もっていた。

    これは罰だった。前日の午前中、陽葵は堀田の鞭を受けながら飯森のペニスを口で奉仕していた。しばらくして飯森がイラマチオを始めると同時に堀田の鞭が陽葵の大陰唇を直撃し、陽葵は堪らず飯森のペニスを噛んでしまったのだ。JSPFの奴隷である陽葵は、抜歯に向けてのカウントが1つ進んでしまったわけだが、これを取り消すよう今日子は飯森に懇願した。そして娘と同じ仕打ちに耐えられればカウントを取り消すと言われ、今日子は必死に飯森のイラマチオに耐えたのだが、堀田の鞭がクリトリスを強打した瞬間、今日子もまた歯を当ててしまい、結局母娘はどちらもカウントが進む結果となってしまった(陽葵はあと1回、今日子はあと2回で1本抜歯)。しかも、抜歯はあくまでJSPFの規則であって、ペニスを噛んだことへの罰は別に用意すると飯森はニタニタ笑いながら言い、母娘を壁に埋め込んだまま一晩放置したのである。

    なお、壁の部分には目立たないようにクッションが置いてあり、妊娠7ヶ月目の今日子の腹に負担がないよう、一応の配慮がなされていた。

    深夜だというのに、宿泊客たちはひっきりなしに「小便器」を使った。下半身の感覚は次第になくなり、母娘はいつの間にか気絶。6時になって強制的に起こされたものの、意識は朦朧としたままだった。

    「2人とも大丈夫っ!?」

    七海が駆け寄る。その時、母娘の身体が前後に揺れた。

    「ぅあ…… ひぅっ……」

    「らめぇ…… はひ……」

    宿泊客が朝イチの小便を母娘の肛門=小便器の中に注ぎ始めたのだ。母娘の肛門は一瞬たりとも尿を留めおくことができず、ペニスが抜かれると同時に糞便カスと混じって茶色くなった汚液が噴き出して、床に散らばっている汚物の上に降りかかっていく。

    モニターに映し出される、あまりに不潔極まりない、異常な光景。外の世界の女性が見たら間違いなく嘔吐してしまうだろう。だが七海も玲香も動じない。七海も玲香も既に何度か体験しているからだ。ただただ、母娘が心配でならなかった。

    そのうち、母娘の身体が大きく揺さぶられ始めた。モニターを確認するまでもない。肛門に排尿した男たちが膣を犯し始めたのだ。

    「んんっ…… ひゅっ……」

    「あひぇ…… うあぅ……」

    母娘の反応は微弱だが、それでも先程に比べると色艶が感じられる。こんな状況でも快感を得てしまうほど、母娘の身体は開発が進んでいるのだ。

    「もうやめたげてよ……」

    七海が小さな声で呟く。だがどうしようもない。母娘は壁に固定されていて、助け出すには飯森が持っている鍵が必要だが、飯森は8時にならないと来ない。男たちを止めようにも、客用トイレは施錠されていて入れない。どうしようもないのだ。それどころか、母娘にはさらなる地獄が待っていた。

    ……朝食である。

    七海と玲香、後に合流した仁科母娘の計4人は、773号室で生活するようになってからは他の奴隷たちとは完全に別行動を取るようになったのだが、食事は相変わらず流動食であった。新たな部屋にはキッチンも設けられているものの、置いてあるのは菓子やつまみ、コーヒー・紅茶・酒類などで、これは会員客の軽食用であり、奴隷の4人が飲食することは固く禁じられていた。

    玲香は、トイレの床の上に犬用のエサ入れを2つ置いてそれぞれに1回の流動食を流し入れると、エサ入れの上でしゃがみ込み、今日子の流動食の上で半分だけ糞便を排泄し、次いで陽葵の流動食の上で残りをぶち撒けた。 ……前日にお仕置きを受けた者は、罰として翌日の朝食が糞便入り。その規則は今も変わらないのである。

    玲香は続いて、壁際に置かれた棚の中から薬品の入った小瓶を1つ取り出して蓋を開け、スポイトで少しだけ中の液体を吸い取ると、再びしゃがんでエサの上に数滴ずつ垂らした。そして、母娘の顔の前に可動式の台を持って行くと、出来上がった朝食を母娘の口元に置いて静かに言った。

    「陽葵、今日子、エサよ。いただきなさい」

    「「…………いただきます」」

    朦朧とした意識と微かな快感の中、母娘は躊躇うことなく汚物の中に顔をうずめた。手は壁の中に埋まっており、母娘は口だけを使って汚物を咀嚼し飲み込んでいく。食糞のペースは、以前茶碗6杯分の汚物を僅か9分で平らげた七海とは比ぶべくもなかったが、それでも母娘は拒否したり吐き出したりすることなく、ゆっくりゆっくり朝食を食べていった。

    その間も男たちは休むことなく母娘の膣を犯し続けた。立ちバックの状態で固定され、下半身を好き勝手犯されながら糞便入りの流動食を食べる。カプセルベッドで生活していた頃の夕食と、状況はほぼ同じだ。違うのは疲労の度合いである。カプセルベッドでの夕食は1時間強で、その前に午前4時間・午後4時間の計8時間の調教があった。対して、母娘は昨日の23時から7時間ぶっ通しで犯され続け(その間断続的に失神)。昨日も1日じゅう奉仕していたのだから、母娘ともに昨日の朝8時からほぼ丸1日犯され続けていたことになる。もう体力の限界だった。

    「「んあぃあああっ!!?」」

    だが、汚物と格闘しているうちに母娘の疲労と眠気は急速に消え去っていった。玲香が混ぜた液体は、カフェインその他の成分が合わさったJSPFオリジナルのアッパー系の薬物であり、依存性のない安全な代物ではあるものの、そこらの栄養ドリンクとは比較にならぬほど強力なものであったのだ。意識が晴れ渡るにつれて下半身の快感は急激に増していき、一方で嗅覚と味覚も研ぎ澄まされていく。快と不快の狭間で悶絶しながら、母娘は十数分かけて汚物を平らげたのだった。

    他方、七海と玲香は、母娘がエサを食べ始めると壁尻部屋から離れ、自分たち用の流動食をエサ入れに流し込みつつダイニングへと向かった。会員客用の立食テーブルの脇にある専用のスペースで四つん這いになり、エサ入れを床に置くと、壁に向かって朝の挨拶をする。壁には床から20cmくらいの高さの所に小型カメラが埋め込まれていた。

    「皆様おはようございます。飯森則夫様に飼われている奴隷の七海です」

    「皆様おはようございます。七海の専属世話係の玲香です」

    「これから奴隷の朝ごはんをお見せします。豚畜生よりも浅ましい下品なメス豚が、手も使わずにエサを食い散らかす様をご笑覧ください」

    「「…………いただきます」」

    七海は、わざと口を開けて、歯のない口内をカメラに晒してから、流動食の海に口を突っ込み、グチャグチャ音を立てながらエサを歯茎ですり潰していった。 ……なんて下品で不快で屈辱的な音なんだろう。

    飯森は所謂クチャラーだった。七海は、幼い頃から伯父が食事の際に発するこの音が堪らなく嫌いだった。それ故七海は常に口を閉じて静かに咀嚼してきたし、それはJSPFに連れて来られてからのカプセルベッドでの食事の時も同じだった。不味い流動食や上にかかった糞便に悪戦苦闘しながら、下半身を激しく犯されながら、それでも七海は音を立てないよう食べてきた。調教時に音を立てて糞便を食べるよう命令されることがたまにあり、せめて朝夕の食事の時くらいはあの不快な音を発したくなかったのだ……。

    なのに、新部屋に移って以来、七海はクチャラーになることを強制された。食事の前に屈辱的なことを言わされた挙げ句に、クチャクチャグチャグチャと不快な音を立てながら、豚のようにエサを食い散らかさねばならない。隣の玲香の咀嚼音も不快だ。今日は玲香1人だが、仁科母娘も加わって4人の咀嚼音が奏でる不協和音のおぞましさといったら……!

    しかもその様子を常時撮影されるのだ。映像は宿泊客の部屋のテレビにリアルタイムで流れている。この施設には宿泊用の部屋がいくつあって、何人が泊まっていて、そのうち何人がテレビを見ていて、何人が七海と玲香の朝食風景にチャンネルを合わせているんだろう。全くわからない。みんな寝てたらいいのに。でも見てる。絶対見てる。ご主人様も堀田様もみんな見てる! 口に嘲笑を浮かべながら見てる! さすが豚は食べ方も下品だとか勝手なことを言いながら、瞬きもせずに見てる……!!

    ……無人のダイニングには下品な咀嚼音だけが響き渡っている。その音を、その姿を、大勢に聴かれ、見られている。そう思うと七海の目から悔し涙が溢れた。人前で裸を晒すことも、豚マネ芸や脱糞さえも平気になった筈なのに。なのに、この音を聴かれるのがものすごく恥ずかしい。悔しい。自分がいよいよ卑しい豚に成り果ててしまったような気がして、恥ずかしくて悔しくて、悲しくて堪らない!

    これなら男たちの前でやった方がマシだ。男たちの前でやれば、マゾの血が騒いで、羞恥心や屈辱が興奮や快感へと勝手に変換されるに違いない。だが相手が無機質なカメラだからか、いつまで経っても興奮や快楽はやって来ない。カメラの向こうに男の視線があるとわかっているのに。 ……下品な音を立てている自分が悔しい。下品な音を聴かれていることが恥ずかしい!

    その思いは玲香も全く同じだった。2人は羞恥と屈辱に耐えながら激マズ流動食(糞便なし)を速攻で片付け、床の上に飛び散ったカスを舌で全て舐め取ると、エサを与えてくれたことに対する謝意をカメラに向かって述べ、最低の朝食を終えたのだった。

    壁尻部屋に戻ると、母娘はまだ糞便入り流動食と格闘していたので、七海と玲香は、美海の世話と身体の洗浄を2人交互に行った。その後三度壁尻部屋に行くと、母娘は大声で喘いでいた。

    「ああん♥ おちんぽ! もっと! 陽葵のうんちの穴、もっと突いてぇっ! んひゃああっ♥」

    「いいっ♥ ケツまんこっ! ああっ♥ もっとくださいっ♥ もっと汚してぇ! ああああっ♥」

    空になったエサ入れには未だ糞便のカケラが残っており、母娘の鼻のすぐ下で尚も強烈な悪臭を発していたが、薬物で覚醒した母娘はもはや気にも留めず、狂ったように快楽を貪り続けた。七海はエサ入れを洗いながら、親友とその母親の狂声を、悲しさ半分、羨ましさ半分で聞いていた。彼女の股間は、綺麗に洗った直後にも関わらず、ぐしょぐしょに湿っていた……。

     

    II:奴隷200日目 – 午前

     

    午前8時。玄関が開いて、飯森、堀田とキャリーケースを持った裏沢が入ってきた。リビングでケースを開ける裏沢。途端に強烈な糞便臭が辺りに充満する。

    光希はこの1ヶ月でさらに痩せ細った。肋骨だけでなく骨盤や肩甲骨、背骨までがくっきりと浮き出ており、肌は白を通り越して土気色。抜歯によって痩けていた頬はさらに落ち窪んで、老婆というより瀕死の病人といった様相だ。今や入ってくるより出ていく方が圧倒的に多く、日に2回の点滴でどうにか栄養分を補っている状態であった。

    「おはよう七海、玲香さん」

    「おねえちゃん、おはよう」

    「おはよう、光希」

    それでも光希は七海と玲香を心配させまいと気丈に振る舞い、2人もなんとか涙を堪えて光希に優しく語りかけた。

    一方、飯森と堀田は壁尻部屋に向かった。母娘は相変わらず嬌声を上げていた。

    「反省したか? 2人とも」

    「はいっ♥ 反省しましたっ♥ もう二度とおちんぽ噛みませんっ♥ 許してくらはいっ♥ ああんっ♥」

    「私もっ♥ 粗相をしてしまって申し訳ござ……ひうっ♥ 申し訳ございませんでしたっ♥ ひゃうっ♥」

    「あまり反省しているように見えんが…… まあいい。今からお前たちの口を使ってやるから、反省を態度で示せ」

    「あいっ♥ おちんぽ♥ おちんぽなめましゅ♥ しゃぶりましゅ♥ ひゃあああっ♥」

    「今度は絶対噛みませんので…… 私の喉まんこ、お使いくださいませ♥ あああっ♥」

    そうして、再びイラマチオが始まった。壁の向こうでは男たちが猛烈な勢いで膣を責めている。肛門にもバイブがねじ込まれている。壁のこちらでは飯森と堀田が、陽葵と今日子の頭を両手で掴んで猛烈な勢いで喉穴を突いている。先程食べた糞便入り流動食が全てリバースしてしまいそうな勢いでの激しい抽送。それでも2人は、凄まじい苦痛と吐き気、そして快感に耐えながら、舌と唇と喉を使って猛然とペニスに奉仕していく。 ……歯を当てないよう神経を研ぎ澄ませながら。

    薬物のおかげであろう。先程までの朦朧状態のままだったら、集中力が続かずに再び噛んでしまって、陽葵はカウントが5回に達していたに違いない。苦痛と快楽に翻弄されながら一心不乱にペニスに奉仕する2人の姿はまさにマゾ奴隷そのもの、そこにイジメっ子やキャリアウーマンの面影は、微塵もなかった。

    「「ぶもおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」

    やがて飯森と堀田はほぼ同時に喉奥で射精し、母娘は罪を許されたのだった。

    母娘はようやく壁から解放され、風呂場で身体を洗うことを許可された。その間、七海と玲香は解錠された扉の向こう、客用トイレで這いつくばり、それぞれ陽葵と今日子の下半身があった場所の床の上に積もった汚物を口で処理させられた。冷えた糞便と尿と精液と愛液の混合物は、身の毛もよだつ臭いと味、見た目であったが、2人は無言のまま食べ進めていった。 ……下品な音を立てながら。膣穴を飯森と堀田に犯されながら。

    「「ひうぅうううううっ!!!!」」

    七海と玲香が床の上の汚物を食べ切った直後、飯森と堀田も限界に達した。2人は射精直前に膣穴からペニスを抜くと、汚物があった場所に大量の白濁液を発射した。

    「汚物はほぼ平らげたようだが、まだカスが残ってるぞ。ザーメンと一緒に全部舌で舐めとれ。ちり紙ども」

    「……はい、ご主人様」

    「かしこまりました」

    七海と玲香は、四つん這いのまま再び床に舌を這わせ、飛び散った白と茶色の汚物を処理していく。 ……冷めた糞尿に比べれば温かい精液の方がまだマシだと七海は思った。いや、むしろ美味しい……かも? 七海は一瞬そう思ったが、直後、精液を美味しいと感じるようになってしまったことが無性に悲しくなった。悲しくて泣き叫びたい。こんなことしたくない。私はちり紙じゃない! ……七海はそれらの想いを全て封印して、ただひたすら薄汚い便所の床を舐め清める。トイレットペーパーに、ちり紙になりきる。身体の奥が熱い。感じてる。こんなことで私、感じてる。 ……最低だ、私。

     

    しばらくして身だしなみを整えた仁科母娘が客用トイレに入ってきた。母娘は、自分たちが出した汚物を七海と玲香が「掃除」してくれたことを知って驚愕し、そして謝罪した。自分たちが出した汚物は誰かが掃除しなければならない。当たり前のことなのに。完全に失念していた。昨日の朝から24時間汚され続けた身体を洗うことしか頭になかった。シャワーを浴びて、湯をがぶ飲みして、全身を洗って、膣や肛門の中も綺麗にして、髪を乾かして、整えて、歯を磨いて、爪を切って…… そんなことを悠長にやっている場合ではなかったのだ。

    七海と玲香は気にしてないと言ってくれたが、飯森は、七海と玲香に片付けを押し付けて自分たちだけ綺麗になるとは何事だ、と母娘を責めた。陽葵はさすがにカチンと来て、「あんたが洗ってこいって言ったんじゃない」と言い返しかけた。が、ここで反論してもさらなるお仕置きが待っているだけだ。陽葵は目を固く瞑り、飯森に対する怒りと七海に対する罪悪感で全身を震わせながら、喉まで出かけた反論の言葉をなんとか飲み込んだ。

    陽葵と今日子は、七海と玲香の口にそれぞれ指を突っ込んで強制嘔吐させ、直後に口づけして汚物を口移しで飲むよう命令された。自分たちの汚物なんだから、人に頼らず自分たちで処理しろというわけだ。七海と友達になる前の陽葵だったら全力で拒否していただろう。あれから3ヶ月近くが経ち、陽葵も今日子もこのような異常な行為に慣れつつあった。だがいくら慣れても、そんな気持ち悪いモノを美味しいなどと思えるはずがない。せっかく湯をがぶ飲みしたのに、またすぐこうなるのか。もうイヤ。こんな毎日、ホントもうイヤ……!!

    「七海、ごめんね。汚いモノ食べさせちゃって…… アタシが食べるから出して……」

    「うん…… あぁぁぁぁぁぁ……」

    膝立ちの状態で目を閉じ、口を大きく開ける七海。陽葵は指をそっと3本突っ込んで、喉の方をゆっくり掻き回した。七海がすぐにえずき出したので、陽葵はすぐに指を引き抜いて自分も膝立ちになると、七海にキスをした。友達になって以来何度も七海とレズプレイをしてきた。キスも何度もして、互いに舌をまさぐり合って唾液を飲み合ってきた。でも嘔吐物を口移しで飲むだなんて。最低…… サイッテー! 何考えてんのよ、このキモハゲオヤジ!! ……でも。でもやらなきゃ。命令なんだから。奴隷なんだから。それに、自分で出したモノの後始末を七海にやらせるのは、やっぱり良くないと思う。いやだけどやらなきゃ。いやだけど。いや…… いや…… いやああああっ!!

    「「げぶえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」」

    「「うぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」

    七海と玲香はほぼ同時にリバースし、陽葵と今日子はそれを飲んでいく。口から口へ流れていくので臭いをあまり感じないのは幸いだが、味の方は…… 筆舌に尽くしがたいおぞましさだった。それでも飲んだ。飲み続けた。吐き返しそうになるのをひたすら耐えた。ここで吐いたらもっと酷いことされるに決まってる。やだ! そんなんやだっ!!

    胃の中身を半分くらい残した辺りで七海は嘔吐を止めた。飯森の命令は、七海が食べた汚物を陽葵に移すこと。朝食の流動食まで陽葵に食べさせたら命令違反になるかもしれない。もちろん汚物と流動食は胃の中で既に混じり合ってしまっているから、汚物だけを吐き出すのはもはや不可能だ。それでもせめて分量だけでもということで、七海は半分吐いたところで嘔吐を止めたのだった。横で吐いていた玲香も、七海に合わせて嘔吐を止めた。そして4人は最悪の後味を忘れたいかのように、舌を絡めてディープキスをし始め、飯森はニヤニヤしながらその一部始終を眺めていた。

    キスがさらに激しさを増した時、トイレの中に大勢の男たちが入ってきた。8時を大幅に過ぎてしまったが、飯森と堀田による午前の合同調教が始まったのだ。合同調教は、七海が773号室に移ってすぐの頃は2対5で行われていたが、調教は次第に過激化し、ペニスが2本では足りないことからエキストラとして宿泊中の男性客にも参加してもらうことが多くなっていた。今朝もそうで、飯森は32人の男性客に事前に声を掛けていたのだ。

    4人は、壁に並んだ4つの小便器に1人ずつ座るよう命じられた。左から玲香、七海、陽葵、今日子の順である。4人は小便器の奥に尻を押し込み、肩をすぼめて上半身を小便器の中に嵌め込んだ。その状態で手と足が固定され、4人は身動きを封じられて4基の「便器」となる。32人の男たちがさっそく「便器」の前に列を作った。

    男たちは何も言わずに「便器」に向かって小便を放っていく。「便器」は口を大きく開けて待機しているのだが、男たちは構わず身体中のあらゆる場所に小便を引っ掛け、最後に思い出したように未だ放尿中のペニスを口の中に押し込んで最後の1滴まで搾り出していく。放尿が終わったら、「便器」はペニスを舌で舐め清めながら言うのだ。「小便器をご利用いただきありがとうございました」と。4人ともこのような扱いには慣れているが、それでも新参の母娘の顔には嫌悪と絶望が色濃い。

    8人が放尿を終えると、1人目の男に戻ってフェラ奉仕となる。身体を覆う尿素がアンモニアに分解されて、どんどん臭いがキツくなる。だから嫌なのに。全部飲んでしまった方が楽なのに。排出されたての尿はまだそれほど臭くないが、放置するとどんどん臭くなるということを奴隷たちは経験上知っている。だからこそすぐに飲んでしまいたいのに。男たちの方もそれを心得ているから、わざと口を外したのだ。奴隷たちは、ペニスで口を塞がれて鼻で息をせねばならない状況の中、悪臭を我慢しながら狭い小便器内で首を激しく振って、ひたすらペニスに奉仕していく。

    「むぷうううううう!」

    最も早く男を射精に導いたのは七海だった。七海の歯茎奉仕は既に熟練の域に達しており、歯茎と舌、唇や喉まで全て連動させながら、高速ピストンでペニスを責め立てる。百戦錬磨の男たちもこれには敵わず、あっという間に限界に達するのだった。

    続いて玲香、やや遅れて今日子、かなり遅れて陽葵が精液を搾り取った。陽葵が未だ飲尿・浴尿が苦手であると知っている男たちは、昨晩から水分摂取を控えた上で、濃縮されたオレンジ色の小便を身体中に引っ掛けていった。それが時間とともに強烈なアンモニア臭へと変わり、陽葵の集中力を奪ったのだ。 ……今日は朝からこんなんばっかりだ。もうやだよ、こんなん。普通にセックスしてよ。普通にフェラさせてよ!

    小便器の下には、直径10cmを優に超える特大肛門プラグを嵌めた光希が蠢いていた。床の上に飛び散った小便を舐め取るのが役割であり、「7本足」で這い回りながら長い舌で汚れを舐め取っていく。光希は、時間が経ってアンモニア臭のキツくなった小便すら美味しいと感じるまでになっており、心の中で陽葵に頑張ってと呟きながら、陽葵の周りに飛び散るオレンジ色の汚液を美味しそうに啜っていった。

    ……七海が8本のペニスに奉仕を終えた時、玲香は7本目を終えたところ、今日子は7本目をしゃぶり始めたところ、陽葵は6本目に奉仕中だった。飯森は、奉仕が終わった奴隷は休んでいるように言ったが、手足も動かせない中、強烈なアンモニア臭に耐えながら休むくらいなら、フェラ奉仕を続けて気を紛らせた方がマシだ。もっとゆっくり奉仕すればよかった。そんな想いで七海は主人の方を見たが、飯森は七海の視線の意味を正確に読み取りつつも、敢えて無視してニヤニヤしながら七海の顔を観察し続けたのだった。

    やがて陽葵が8本目の性欲処理を終え、4人はようやく拘束を解かれて小便器から抜け出した。陽葵以外の3人は褒美としてセックスが許され、ビリだった陽葵は罰として3人の身体に付着した小便を全て舐め取るよう言われた。

    3人は腕を掴まれて立ちバックの体位で膣や肛門を突かれ、陽葵はまず近くにいる母と玲香の身体に舌を這わせていく。小便に汗が加わってにがしょっぱい。まずい。くさい。気持ち悪い! 母と玲香は長髪なので、身体の汚れを舐め取っても、たっぷり小便を吸い取った髪から常に汚液が滲み出てくる。仕方なく、両手で髪を雑巾のように絞り、出てきた汚液を口に含んでいく。たまらなくまずい。ありえないほどくさい。もういや。こんなのいや! でもやらなかったらもっとヒドいことさせられる…! やだ! それもイヤ! もうイヤっ! いやああぁっ!!

    「もうやだあぁぁっ! うわああああん!! ぺろっ… ひくっ!」

    陽葵はついに大声で泣き出してしまったが、嗚咽しながらも舌は動かし続けた。小便が染み込んだ自分の髪のように、陽葵には奴隷根性が既に心の奥底まで染み付いていた。歯向かったら酷いことをされるという恐怖だけでなく、命令どおりにしなくてはという奴隷的思考が陽葵を無意識のうちに突き動かしていた。

    「陽葵…… ひまりぃ…… ああんっ」

    娘に身体を舐められながら、今日子はそれを察していた。そして自分もまた、同じように命令に従って腰を振りながら肛門を犯されていた。自分も娘も、もうすっかり奴隷に成り果ててしまったことが悲しくて、自分の身体が臭くて、ケツまんこが気持ち良くて、あまりに気持ち良くて、今日子は大粒の涙を流しながら嬌声を上げた。

    光希も小便を舐め続けた。床を這いずり回りながら長い舌で器用に床を舐め磨いていく。3人の身体は陽葵が舐め清めなければならない。それを勝手に手伝ったら陽葵が罰せられる。だから手伝わない。そのかわり、髪から絞り取った時などに床に落ちた小便を舐め取っていく。どうせ後で床を綺麗にするよう誰かに命令が行くのだ。その前に舐め取ってしまおう。 ……どれだけ痩せ衰えようと、光希は光希だった。愛する妹と、もう1人の姉と、妹のたった1人の親友と、そのお母さん。この4人を守るためなら何でもする。調教の邪魔をして、かえって4人に害が及ぶことがないよう気を配りながら。光希は残り少ない体力と思考力の全てをそこに注ぎ込んでいた。

    七海は陽葵のことを心配していた。今日子と玲香の次は自分の番。でも、できれば陽葵の負担を減らしたい。だって陽葵は飲尿が苦手なんだから。それ以上に、陽葵は七海にとって、とても大切な存在なんだから。そのためにはどうしたらいいか、七海は下半身から来る猛烈な快楽に耐えながら必死に考えた。そして陽葵が今日子と玲香の身体を舐め清め終わるのを待ってから飯森に話しかけた。既に膣と肛門に1発ずつ中出しされる程度の時間が過ぎていた。

    「ご主人様、陽葵の身体は私が綺麗にしてもいいでしょうか。その…… 臭いですし。自分では背中は舐められないですし。次の調教までに誰かがやんなきゃならないなら、私にやらせていただきたいんです。 ……ダメ……ですか?」

    飯森は感心した。

    七海は、泣きながら汚液を舐め続ける友人を心配し、自分の身体を綺麗にしてくれる礼も兼ねて、自分で陽葵の身体を舐め清めたいのだ。だが直接それを言っても許可は下りない。放っておくと臭いから、自分では背中は舐められないから、次の調教に支障が出るから。男たちや陽葵の身になって物事を考え、もっともな理由を見つけてくる。

    しかも、七海は陽葵の隣の小便器に固定されていたのに、小便器から解放されるといつの間にか陽葵から離れた位置に移動して、陽葵が最後に七海を舐めるように仕組んだ。七海は陽葵とレズプレイをしながら互いの汚れを舐め取り合いたいようだ。そうして自分の身体に付いている汚れもちゃっかり自分で舐め取って、陽葵の負担を減らそうという魂胆だろう。実に賢い。

    だが七海には裏がない。楽をしようとか、貸しを作ろうとか、そういう汚い思惑が微塵もない。今回の発言の底にあるのは友情、ただそれだけだ。だが、奴隷が主人の命令以外のことをやるというのは、お仕置きのリスクがあり、勇気が要る行為だ。七海は奴隷である自分でも許されることを必死に考え抜いた上で、勇気を振り絞って主人の許可を求めているのだ。期待と憂いが混ざった、あの独特な表情でこちらを見つめながら、控えめに、だが誠実に。ああ、これはもう、許可せざるをえないではないか……!

    「ああ、いいぞ」

    「ありがとうございます、ご主人様」

    七海は深々と頭を下げると、陽葵のところへ向かい、彼女を抱き締めた。そして消え入るような小さな声で言った。

    「次は私の身体、キレイにしてくれるんだよね? ごめんね? でも、ありがとう、陽葵。あなたの身体は私がキレイにするね?」

    「ななみぃ…… ぐすっ」

    「じゅぞぞぞぞぞっ! ずずずーっ! ごくんっ!」

    「七海…… ななみ…… れろっ…… じゅずずずっ!」

    「ひまりぃ…… じゅるっ! ちゅぱっ! ずぞぞぞっ!」

    七海と陽葵はシックスナインの体勢になって小便を吸い取っていく。七海は何も言わずに自分が上になると、腰をひねりながら自分の身体に付いた小便を陽葵の身体の上に振り落とし、元々陽葵の身体に付着していた分と合わせて猛然と舐め取り始めた。ショートカットの自分の髪から小便を絞り取り、次いで長髪の陽葵の髪も絞っていく。陽葵の臍の中に溜まった小便も口を付けて吸い上げ、顔、首、胸、脇、腹、股間、肩、背中、腰、尻、その他ありとあらゆる部位を、下品な水音を立てながら素早く、だが入念に掃除していく。

    陽葵は呆気に取られていた。自分が母や玲香に対して行った掃除とは全く違った。下品な音を立てて男たちを喜ばせながら、陽葵の身体に付いたぶんだけでなく、七海自身の身体に付いたぶんまで器用に掃除していく。そのあまりの手際の良さ! 飲尿に対する躊躇の無さ!

    そして、2人の足元では光希が床を舐めていた。七海が激しく動くことで、七海の身体に付いていた小便が、陽葵の身体にだけでなく周囲の床に飛び散っていたのだが、光希は床に飛散したもののみを舌で掃除していく。姉妹は事前に相談することなく自然に役割分担しながら、陽葵がこれ以上つらい思いをしなくて済むようにしてくれているのだ。

    陽葵は、目頭が熱くなるのを感じていた。友情と感謝と罪悪感と、それ以上の何かと。様々な感情がごちゃごちゃになって、そして溢れた。もう止まらなかった。

    「七海っ! 光希お姉さんっ!」

    陽葵は堪らず2人に抱きついた。名前以外の言葉が出てこず、ただ強く抱き締めた。3人の身体にはまだ小便が残っており、光希の身体には糞便すら付着していたが、そんなことは全く気にならなかった。陽葵は七海にキスし、次いで光希にキスをした。口内は小便の味と臭いしかしない。だがそれでもいい。無二の親友に、友情以上のよくわからない感情を伝えるために。余命幾許もない病身に鞭打って陰ながら助けてくれた親友の姉に心からの感謝を伝えるために。陽葵は泣きながら2人の口に舌を入れ、夢中で掻き回した。そしてそのまま感極まってしまい、陽葵はキスだけで軽く絶頂を迎えた。姉妹は細かく震える陽葵をそっと抱き締め、震えが止まるまでそのままでいた。

    玲香と今日子も、3人の抱擁に胸が熱くなっていたが、飯森と堀田と32人の男たちも別の意味で高ぶりを感じていた。この3人を、いや5人を、15個の穴を、滅茶苦茶に嬲り回したい。犯し抜きたい。小便ではなく精液で身体を白く染め上げたい!

     

    34人の男たちは、ホースの水を5人にぶち撒けて小便を流し去ると、それからの2時間、トイレの中でひたすら5人を輪姦し続けた。トイレの床で、小便器の中で、大便器の上で、洗面器の鏡の前で。絶えることなく3つの穴を犯され続け、光希を除く4人は頻繁に絶頂し、特に敏感な七海は途中から絶頂しっ放しになった。

    光希の肛門からは栓が抜かれ、役立たずの膣と肛門にシリコン製の大きなオナホールが突っ込まれた。そして男たちはオナホールの中にペニスを挿入していく。あまりに屈辱的で非人間的な行為。だが、これを屈辱と感じるような人間的な心を光希は既に失っていた。ペニスのピストンに合わせてオナホールがモゾモゾと動くのが気持ち良く、絶頂に達するほどではなかったものの、光希は歯茎でペニスをしごきながら、久々の快楽を味わった。

    2時間後、ようやく午前の調教が終わった頃には、凄まじい量の精液で5人とも全身真っ白になっていた。仁科母娘は互いに強く抱き合ってキスをしながら精液と唾液を交換中。光希は倒立のような体勢になって洋式大便器に頭を突っ込んだまま気絶している。途中何度か美海の世話のために抜け出した玲香は一番精液量が少なかったが、それでもトイレの床にうつ伏せに倒れてゼェゼェと荒い息を吐いていた。

    最も多くの白濁液を受けたのはやはり七海で、トイレの床の上で尻だけを突き出して四つん這いのまま失神しかけていたが、飯森が近づいてきたのを見ると、気合でなんとか立ち上がり、フラフラになりながら頭を下げて言うのだった。

    「調教ありがとうございました、ご主人様」

    七海は気を失っている光希を起こすと、玲香や仁科母娘とともに奴隷用トイレへと戻り、その横にある風呂でシャワーを浴びて汚れを落とした。そして5人一緒にダイニングで昼食を摂る。もちろん流動食である。朝と違ってダイニングには男たちが何人もいて、人間用の軽食を食べながら談笑している。その脇で、奴隷たちは四つん這いになってクチャクチャ下品な音を立てながら流動食を貪り食うのだ。

    男たちは気まぐれで奴隷たちの膣や肛門を犯しては、流動食の上に精液や小便をぶっかけていく。なんて最低の食事だろう。特に仁科母娘は屈辱と羞恥のあまり涙を流している。七海も、こういう扱いは木下家で調教されていた頃から受けていたとは言え、やはり悲しかった。しかし、ペニスのもたらす快楽が、奴隷たちの中にあるマゾのスイッチを強制的に点灯させていく。身体の奥底が熱くなっていく。男たちに犯されながら、四つん這いで手も使わず、精液や小便のかかった激マズの流動食をクチャクチャと食い散らかす。なんて哀れで惨めで下品な生き物なんだろう。そうやって自己を嫌悪することにすら快感を覚えてしまう。やがて七海、陽葵、玲香、今日子の順で絶頂に達し、彼女たちは無様なイき顔をカメラに晒すのだった。

    光希は食欲が一切なかった。が、4人に心配させないよう無理やり流動食を食べた。

     

    III:奴隷200日目 – 午後(1)

     

    午後は集団調教である。以前は中央ホールで行われていたのだが、七海の出産以降は773号室で行われることになった。もっとも、午前の合同調教では今朝のようにエキストラが呼ばれることが多くなったし、光希は午後も9号室には戻らずに引き続き一緒に調教を受けることになったため、午前と午後の差は殆ど無くなりつつあった。

    今日の集団調教の場所は、教室だった。

    773号室は、元は200畳以上の広大な空き部屋をパーティションで細かく区切ってできており、寝室やリビング、風呂にトイレといった居住空間を除くと、あとは全て調教部屋であった。当初、調教部屋は6つしかなかったのだが、会員客の要望に応える形で順次追加されていき、今やその数は20を超えていた。今も新規増設工事中の部屋が3つ、リフォーム中の部屋が5つある。中身も、JSPFの標準的な調教用個室と同じものから、教室、和室、病室、酒場、拷問部屋など実に多彩だ。

    中でも昨日完成したばかりの教室は、堀田理事長による設計・監修のもと、七海が在籍していた1年A組の教室が忠実に再現されていた。窓の部分には全面に大型モニターが嵌め込まれて、実際と同じ風景を映すなど、細部に至るまで凝りに凝っていて、椅子と机は、なんと七海と陽葵が使っていたものをそのまま運んできていた。

    七海と陽葵は呆気に取られた。午後1時になったので、一昨日までは存在していなかった引き戸を言われるままに開けてみたら、いきなり教室に出たのだ。懐かしい場所。懐かしい空気。そう、匂いまで一緒だ。もう二度と戻ることはないと思っていたあの教室に、七海は戻ってきたのだ。

    もちろん異なる部分もある。七海と陽葵以外の席には学生服を着た男たちが座っている。中年男や老人までもが学生服に身を包んでいる状況は異様で、ある種滑稽にも思えたが、七海も陽葵も笑うどころではなく、あまりに想定外の状況に言葉を失い、呆然と立ち尽くしていた。

    すると、スーツ姿の飯森が現れた。

    「驚いたか? お前たち、これを着て自分の席に座れ。場所は覚えてるな?」

    「「…………」」

    覚えているも何も、空いている席は2席しかないのだが、2人は何と言って良いかわからず、無言のまま制服一式を受け取った。それは2人が昨年着ていた本物の制服だった。制服だけではない。一緒に渡されたブラジャーやショーツ、靴下に上履きまで、全部。陽葵の上履きは踵の部分が潰れており、似たデザインのものを新調したのではなく、全て当時のままの本物であるのは、2人の目にも一目瞭然だった。

    七海も陽葵も(今日子も玲香も光希も)、全財産は全て処分されて私物は一切残っていないと聞かされていた。奴隷は基本裸で生活し、身に着けることを許されているのは首輪とピアスだけである。これまでにも、特に夜の少人数調教の際に、様々なコスチュームを着て奉仕することはあったし、制服を着たことも何度かあったが、それらの衣装は全てJSPFのものであり、デザインも七海の母校のものとは違っていた。まさか自分たちの制服が残っていたなんて。

    だが、2人に喜びの感情は一切なかった。これから何をさせられるのかと思うと七海には不安しかなかった。陽葵は…… 見覚えのあるショーツを見ながらガタガタと震え出した。 ……クロッチにシミが少し残ってる。本物なんだ…… これ、あのショーツ、あの日履いてたショーツだ……!!

    昨年の11月下旬のあの雨の日、悪臭を撒き散らす七海にブチギレた日に陽葵が履いていたショーツ。その前の週末に買ったばかりの、可愛らしいデザインのお気に入りのショーツ。あの日の午後、急に生理が始まってショーツを汚してしまい、1時間目の七海早退事件と酷い生理痛が相まって、ものすごく腹が立った。何度洗濯してもシミは完全には消えず、それを見るたびに退学した七海への憎悪が掻き立てられた。逆恨みだとわかっていても止められなかった。そうこうしているうちに陽葵は母ともども堀田理事長の魔の手にかかり、以降ショーツのことはすっかり忘れてしまっていたのだ……。

    あの日履いていたショーツ、あの日着ていた制服、あの日と同じ教室。いったい何をさせられるんだろう。いやだ。七海にしてきたことは心から反省しているし、七海はたった1人の大事な友達、もはや無二の親友だ。過去をほじくり返されたくない。七海が怒って絶交だって言ったらどうしよう。そんなのやだ…… 絶対やだっ!!

    「どうした2人とも。とっとと着替えろ。ここで…… 皆が見てる前でな」

    「「…………」」

    ……最低。七海は心の中で毒づきながら、横で震えている陽葵のことを気にしつつ、服を着始めた。何故か恥ずかしい。これだけの男たちが見ていたら、普通は服を脱ぐ方が恥ずかしくなるのだろうが、裸でいることに慣れてしまった七海にとっては、服を着ることの方がなんだか恥ずかしかった。衆人環視の中で奴隷から女子高生に戻ることで、羞恥心が蘇ってしまったのだろうか。

    だが、それだけではない。肥大化した乳首とクリトリスが邪魔をして、ブラもショーツも上手く着けられない。自室の鏡の前で泣きながら着替えた昨年の10月よりも、クラスメイトに責められて学校を早退した昨年の11月よりも、格段に大きく膨れてしまった乳首とクリトリス。もはや肥大化前の下着では隠しようがない。七海は涙をうっすら溜めながら試行錯誤を重ねたが、結局クリトリスは無理やりショーツで押さえつけることにし、ブラは諦めてノーブラのまま制服の上着を被った。ピアスの穿たれた敏感なクリトリスがショーツの中で圧迫されて鋭い痛みと鈍い快感を放ってくる。上着の布が巨大乳首に引っ張られて、腹と臍が露出してしまっている。飯森や周囲の男たちは、そんな無様な七海を見てニヤニヤと笑い、股間を固くしている。七海は久々に強い羞恥を感じながら再び心の中で毒づいた。 ……最低。

    その横では顔を真っ青にしながら、陽葵が制服を着ていた。何を…… 今から何をするんだろう。何をさせられるんだろう。恐怖と不安で手が震えて、ブラのホックがなかなかかけられない。片足を上げて靴下を履くことすら難儀してしまう。男たちの視線を感じる。でもそれ以上に七海の視線が怖い。怖い……!!

    2人がどうにか制服を着終わると、飯森は七海にあるものを手渡した。その瞬間、七海は主人の意図を理解した。そして、あまりの悪趣味ぶりに心の底から呆れ果てた。今更こんなことをして何になるというのだろう。自分は、この施設に来てからというもの、こんなのとは比較にならないくらい酷い目に遭い続けてきた。今朝の調教だって、木下家時代には考えも付かなかったほど過激で過酷だ。なのに今更、何故? ……と思ってふと横にいる友達の方を見た。

    今にも倒れそうなほど顔面を蒼白にして、涙を流しながら震えていた。飯森様が七海に手渡したもの。肛門栓だ。あれを七海が着けるってことは、あの日の…… あの日の再現をこれからやるってこと? そんなの…… そんなの絶対いやああああああああああああっ!!!!

    そうか、と七海は思った。これは自分ではなく、陽葵を貶めるための調教なのだ。あの日と同じ状況を再現して、陽葵の黒歴史を白日の下に晒そうというのだ。なんて…… なんておぞましいことを考えるのよ!! 私はとっくに陽葵を許してるし、私のうんちの臭いで陽葵に迷惑を掛けちゃったことも陽葵はとっくに許してくれてる! そのことはご主人様も堀田様も知ってるはずなのに! なんでいまさら蒸し返すの!? なんで私の大切な友達を傷つけるの!!?

    七海は、腹が立って仕方がなかった。できることなら伯父を張り倒してやりたかった。でもダメ。ご主人様に絶対服従を誓ったんだから。どれだけ憎くても憤ろしくても、逆らっちゃ絶対にダメ。それに陽葵だってとばっちりを受けるかもしれない。あの日を、叛逆が失敗に終わったあの日を思い出せ。激昂するな。冷静になれ。陽葵がこれ以上傷つかないようにするにはどうすればいいか、考えるんだ……!

    2人が自分の席に着いたところで教室の扉が開いた。前から服を着た玲香、後ろから堀田をはじめ十数人の男たちと数名のサディスティン、服を着た今日子、檻に入れられた光希を持った裏沢が入ってきた。同時に、飯森も教室の後ろに移動した。

     

    「では、授業参観を始めます」

    玲香が無機質な声で言う。玲香と今日子は、午後の集団調教が始まる直前、堀田に呼び出された。玲香には女教師、今日子には授業参観に訪れた母親役が与えられ、それぞれ服を着終わったところで調教の内容が告げられた。あまりに悪辣な内容に2人は愕然とし、特に今日子は、娘が受けるであろう精神的ショックを考えるといても立ってもいられず、堀田に調教の中止を懇願したが、受け入れられるはずもなかった。そして、堀田の合図とともに2人は前後の扉から教室内に入ってきたのである。

    七海は小刻みに震えていた。あまりに外道極まる展開に怒り心頭、飯森の所に駆け出しそうになるのを必死に抑えていた。 ……何が授業参観よ! あの日は参観日じゃなかったじゃない! 佐渡先生って確か30歳くらいだし! おねえちゃんの入った檻なんてなかったし! こんなん再現でも何でもない! 寄ってたかって陽葵をイジメたいだけじゃない!! 最っ低!!!

    ……七海の肛門には、あの日と全く同じ円筒状の肛門栓が刺さっていた。5人のうち七海と玲香は今朝から脱糞しておらず、直腸の中には糞便が溜まっている。午前中から昼休みにかけて肛門内に出された大量の精液は、糞便と混じって液状化し、七海はずっと便意を感じていたが、もはや精液浣腸にも慣れっこになっているため、なんとか我慢してきたのだ。拡張の進んだ七海の肛門と栓の間には昨秋以上に隙間が開いており、程なくして下痢便は栓を伝って漏れ出てきた。

    ……臭い。もうとっくに嗅ぎ慣れているのに。今朝もイヤというほど嗅いで、食べて、酷い目に遭ったのに。あの日と同じ教室で、同じ制服で、同じ状況。あの日の悪臭が蘇る。記憶が蘇る。周囲に自分の糞便の臭いを嗅がれる羞恥と、不快な思いをさせることへの罪悪感。隣の仁科さんにまたイジメられるという不安。様々な想いが交錯して、消え入りたくなるほど辛かった、あの日の記憶。

    あれから半年以上、地獄のような毎日を過ごしてきた七海にとって、あの程度の羞恥プレイはもはやたいしたことではない。だがそれは今だから言えることであって、当時はトラウマになるほど辛かった。あの時の絶望が、羞恥が、悪臭が、再び七海を襲う。七海は机の上に突っ伏し、目を固く瞑ってフラッシュバックに耐えた。と同時に、あの日とは違った意味で隣の様子が気になって仕方がなかった。

    臭いは陽葵にも達した。この臭いだ。何も知らなかった当時の自分。臭くて臭くて、息もマトモにできないくらい臭くて。もう我慢の限界だった。1回や2回じゃない。数日おきに何度も何度も。なのに、隣のこのコミュ障ウンコ女はなんで学校休まないわけ? なに恥ずかしそうに顔真っ赤にしてんのよ! ウンチしたいんならトイレ行けば!? 具合が悪いんなら保健室か病院行けよ! なんで教室でするわけ!? それも何度も!! アタシたちがいるのに!! わけわかんない!! ああ、もう限界っ!!!

    あの時の自分の怒りは正当なものだったと、陽葵は今でも思っている。七海がどんな酷い目に遭わされていたとしても、陽葵が悪臭に悩まされていた事実は変わりないのだから。七海はそのことについては謝ってくれたし、自分ももう怒っていない。

    一方で、その正当な怒りを発散させるために陽葵がやった行動には、正当さの欠片もなかった。机の中に悪口雑言を連ねたメモを毎日のように入れ、七海の教科書に油性ペンで「ウンコ女」と落書きした。グループL○NEでは思い付く限りの罵声を書き殴り、起きたことは誇張して、起きていないことも捏造して、ひたすら七海を陥れた。陽葵の属していた不良グループの主要メンバーは、隣のクラスの女子に対してかなり陰湿なイジメを行っていて、陽葵は正直ドン引きしていたのだが、そのやり方をできる限り真似た。災害事故で家族を失った可哀想な生徒ということで、表立ったイジメはこれまでしてこなかったが、このまま悪臭騒ぎが続けば、いつか不良グループにチクって七海を集団リンチにしてやろうと半ば本気で考えていた。そして11月のあの日、あまりの悪臭に陽葵は我慢ができなくなり、リンチのことも忘れてブチギレてしまったのであった。

    悪いことをしてしまった。教室の中で繰り返しウンチを漏らすなんて、普通に考えたらあり得ないことだ。何か理由があるはず。本人に、どうしたの?って聞けばよかった。ママや担任の佐渡先生に相談すればよかった。なのにそんなことは一切しなかった。まさか七海が実の伯父に奴隷調教されて肛門拡張中だったなんて、そんなこと思いもしなかったし、七海は聞いても本当のことは絶対言わなかっただろうけど、それにしても、なんでアタシ周りに相談しなかったんだろう……。

    その後は陽葵も七海と同じ境遇になり、同じように肛門拡張されてウンチの臭いをイヤというほど嗅がされてきた。そしてJSPFで七海と再会し、真実を知った時の衝撃を、陽葵は今でも忘れることができない。

    でも七海は許してくれた。のみならず、こんなアタシと友達になってくれた。この狂った施設の中で数少ない味方。心置きなく話せる同学年の友人。命令されればレズプレイもやってしまう奴隷仲間。お姉さんに代わっていつまでもずっと一緒にいると誓い合った無二の親友。それ以上の……何か。陽葵の中で七海の存在はどんどん大きなものになっていた。

    今朝もそうだ。命令されてのこととは言え、七海は陽葵が床の上にぶち撒けた汚物を口で片付けてくれた。 ……命令されなくても、オシッコまみれの身体を舐め清めるのをそっと手伝ってくれた。自分も辛くて仕方ないはずなのに、そんな顔など微塵も見せず、七海は淡々と助けてくれる。いつぞや檻に入れられた陽葵を糞便電流地獄から救い出してくれた時もそうだった。学校で酷いことをし続けた陽葵を助けて、助け続けて、それで恩着せがましくするわけでもなく、微かな、月のように淡い笑顔を向けてくれる七海。学校でのことを謝ると、気にしてないよといつも言ってくれる七海。ペニスバンドを着けて膣を突くと、甲高い喘ぎ声を弱々しく発しながら、切なすぎる表情でこっちを見上げてくる七海。地獄のような日々の中で、いつも一緒にいてくれる七海……!

    ……そっか、アタシ、七海のこと……

     

    その時、外の風景を映していた窓が一斉に他の映像に切り替わった。場所は教室。冬服を着た生徒。1時間目の授業中。顔を真っ赤にして身を縮めている七海と、その隣でイラついている陽葵。あの日の1年A組だった。しかも前後左右や真上など、様々なアングルから撮られている。飯森が依頼し、堀田が隠し撮りしていた映像である。

    それだけではない。モニタの一部には陽葵がグループL○NEに書いた文章が全て映し出されていた。見るに堪えない罵声の嵐。誤字や誤用も目立ち、書いた者の知性が窺い知れる。七海は当時グループLINEを敢えて見ないようにしていたので、見るのは初めてだった。

    「やめてええええええええええっ!! 映しちゃだめえええええええええええっ!!!!」

    陽葵が突如金切り声を上げた。そして窓に向かって突進し、ガラス面を拳で何度も叩く。だが、強化ガラスはびくともしない。直後、映像の中の陽葵が立ち上がって叫んだ。

    『ああっ! もう耐えらんないっ! クサいのよウンコ女! いい加減にしてよっ!!』

    「いやああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    陽葵はその場に崩折れ、両耳を手で塞ぎ、両目を固く閉ざして号泣した。映像の音声が聞こえなくなるよう、ひたすら大声で絶叫した。

    玲香は動けなかった。なんて残酷なことをするんだろう。学校にいた頃の陽葵は確かに不良だったかもしれない。七海のことをイジメていたのかもしれない。でもとっくに改心したじゃないか。奴隷として頑張ってるじゃないか。無二の親友の前で、過去をほじくり返すようなことをして、何が楽しいんだろう。何が面白いんだろう。女教師役の玲香は教壇の上におり、男たちの顔が見えている。皆一様にニヤニヤとし、中にはペニスを扱いている者までいる始末。最低だ。玲香は男たちを心底軽蔑した。そして同時に陽葵のことを思い、彼女の所に駆け出そうとして、できなかった。勝手な行動を取ってしまったら、後が怖い。お仕置きが怖い。何をされるかわからない。だから動けない。 ……自分はなんて薄情な人間なんだろう。玲香は男たち以上に自分自身を軽蔑し、涙を流しながらその場に留まった。

    今日子も動けなかった。今日子はシングルマザーだった。5年前に交通事故で夫を亡くし、以来女手一つで陽葵を育ててきた。だが、昇進して管理職になってからは、仕事が忙しくて家庭を顧みる余裕が無くなってしまった。高校に入った娘が不良グループに入ったことも、同級生をイジメていたことも全く知らなかった。罵詈雑言だらけのL○NEの文章。これを全て娘が書いたというのか。最愛の一人娘は、知らぬ間に人を平気で傷つける人間になっていたのだ。そのこと以上に、母親の自分がその事実を当時全く知らなかったことが何よりショックだった。なんて最悪な母親なんだろう。あまりにショックすぎて、今日子はその場にへたり込んでしまった。今すぐ娘と七海の所に駆け付けたい。七海に謝って、それ以上に娘に謝りたかった。なのに足が動かない。立てない。こんな時まで動けなくなるなんて、なんて不甲斐ない母親なんだろう、私は。今日子は自分自身に絶望し、涙を流しながらその場に留まった。

    光希も動けなかった。檻に入れられている上に、ただでさえ少ない体力を午前中の輪姦で使い果たしてしまっていたからだ。だが光希は怒りに震えていた。陽葵は大切な妹の、たった1人の大切な大切な友達だ。自分のもう1人の妹とさえ思っている。そんな彼女に何故こんな惨いことをするのか。陽葵は過去を反省しているんだし、今更こんなことをしていったい何になるというのか。人には誰だって知られたくない過去がある。自分にもある。人犬ペロの浅ましい交尾映像を七海に見られた時は死ぬほど恥ずかしかった。過去を後悔し、自分を嫌悪した。でも、それで七海との関係が壊れることはなかった。七海はそんなことで姉を嫌いになるような人間ではないし、陽葵に対しても同じだろう。そのことを伝えたい。絶望の中でもがく陽葵の所に駆け付けて助言したい。大丈夫だよと。それができない自分自身に光希は怒り、涙を流しながらその場に留まった。

    七海は動いた。ただ1人、動いた。迷いは一切なかった。その場を動くなとの命令は受けていない。そのことを冷静に、瞬時に判断した上で七海は、窓の下で座り込んで号泣する陽葵の元に駆け寄ると、自らもしゃがみ込んで正面から力いっぱい陽葵を抱き締めた。

    「陽葵っ!」

    「うああああああああんっ!! 七海ぃっ!! ごめんっ!! アタシのこと、嫌いにならないで!! うわああああああんっ!!!!」

    「大丈夫だよ。私、全然気にしてないから」

    「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさいっ!!」

    「私こそごめんね? こんなに怒って、こんなに苦しんでたんだね。知らなかった。私の臭いのせいで苦しめちゃってごめんなさい」

    「そっ そんなん七海のせいじゃないじゃん!!」

    「うん。でも私が退学したのも陽葵のせいじゃないよ」

    「アタシのせいじゃん!! アタシが不良グループとツルんでるの、クラスのみんな、知ってたし! そのアタシがL○NEで七海のことボロッカスに書いてたのも、みんな知ってたし! だからみんな巻き込まれたくなくて黙ってたんだよ! アタシがバカなマネしなかったら、クラスの誰かが佐渡先生に相談して、そしたら七海が伯父さんにヒドいことされてるってこともバレて、七海は解放されて、そしたらきっと私もママも奴隷になることはなくって…… 全部、全部、アタシのせいじゃんか!!!」

    「なるほどー。そんなこと考えたことなかったよ、私。陽葵、頭いいね」

    「ふざけないで!!」

    「ふざけてないよ。でも、こんなに沢山のカメラで隠し撮りされてたんだよ? 堀田理事長1人じゃ多分無理だよ…… きっとあの学園には他にもこの施設の関係者がいたんだと思う。 ……佐渡先生とか」

    「なっ!!?」

    「ありえない話じゃないよ。私は高1の夏休みにご主人様の奴隷になったの。多分準備はそれよりうんと前からしてたんだろうし、理事長とも相談してたんだと思う。だとしたら理事長はきっと「そういう人」を1-Aのクラス担任にするんじゃないないかな。私のことを見張るために……」

    「…………」

    「推測だけどね。でも、だとしたら、クラスメイトの誰かが佐渡先生に相談しても、ウヤムヤにされちゃってたと思う。それどころか、そのクラスメイトだってどうなってたか……」

    「…………」

    「だからね? 全然陽葵のせいじゃないよ。ね?」

    「七海ぃ……」

    「大丈夫。陽葵はたった1人のお友達だもん。こんなことで嫌いになんかなったりしないよ。だから泣かないで?」

    「七海ぃっ!!」

    「ええっ!!? ちょっ!! うぷっ!!」

    「ちゅっ!! ちゅぷ!! 七海!! 七海!!」

    「く、苦しいよぉ! 陽葵ぃ!」

    「七海、好き! 大好き! 愛してるっ!!」

    「えええっ!!?」

     

    IV:奴隷200日目 – 午後(2)

     

    ……飯森はほくそ笑んでいた。またしても計画通りに行った。光希に代わる七海の人質役は娘の美海としていたのだが、人質役は多いに越したことはない。美海は片言も喋れぬ乳飲み子だし、姉を失って傷心の七海を言葉で慰める存在がいた方が良い。玲香でも良いが、同年代の方が尚良いだろう。そこで七海と陽葵の仲をより強固なものにするために、堀田と相談の上で一計を案じたのだが、どうやら上手くいったようだ。

    それにしても、七海はどこまで賢いのだろう。佐渡は確かにJSPFの関係者だ。彼女は清隷女学園の教師を務めながら、堀田の下で様々な雑務を行っていた。七海の推測通り、飯森の相談を受けた堀田は、佐渡を1-Aの担任に任じて、特に2学期以降、七海を常に監視させていたのである。

    七海はどこまで見抜いているのだろう。実は佐渡は、アイマスクとウィッグで変装した上で、保護者役に扮して自分と堀田の間に立っている。それは七海もよく知っている顔のはずだ。なにせ、奴隷9日目に初めて七海を指名して以降、度々指名してはボロボロになるまで七海を痛めつけ、公開出産ショーの際には助産婦として七海の妊婦腹に鞭を打ち込んだ、あのサディスティンなのだから。

    あのサディスティンが担任の佐渡先生であると、七海は気づいているのだろうか。見た目と口調は別人、同じなのは声と体格だけであるが……。それはわからないが、憶測だけでここまでの真実に迫る七海には飯森も脱帽だ。 ……飯森が佐渡の方を見やると、佐渡も飯森の方を見、堀田もそれに気づいて皆でニヤリと笑った。

     

    「ちょ…… 陽葵! 待ってっ!」

    「七海…… ちゅ…… 七海ぃ…… 大好きぃ♥」

    陽葵は感極まってしまって周りが見えていないのか、七海とのキスを続けながら臍出し状態の制服の中に手を入れ、七海の乳房を揉み始めた。

    「待ってってばっ! 大勢に見られてるんだよ? それに許可を…… ご主人様の許可を取らないと」

    「いいぞ、好きにしろ。ただし衆人環視の中で、だ。撮影もするからな?」

    飯森がそういうと、窓の映像が再び一斉に切り替わった。七海と陽葵のドアップだ。複数のモニターを繋ぎ合わせて実物の10倍の拡大映像をリアルタイムで映し出しているらしい。

    「うわっ! 何これっ!?」

    「最新の16K超高精細カメラと大型モニターだ。 ……これだけで数千万だぞ」

    「いや、そういうことじゃなくって!」

    「ふふっ…… 愛のあるセックスは初めてだろう? たっぷり楽しめ、七海」

    「ううっ…… ご主人様ぁ……」

    「場所は、そうだなぁ。教壇の辺りがいいだろう。玲香、頼む」

    「……はい」

    玲香は教壇を教室の隅に引きずっていくと、教室中央前寄りに座っていた男たちに立ってもらって、空いた机を3×3の長方形に隙間なく並べ、簡易ステージを作っていった。飯森の指示に従って作業を進めながら、玲香の心境は複雑だった。

    玲香がお仕置きを恐れて動けない中、七海は躊躇なく陽葵の元に駆け寄った。今にも壊れてしまいそうだった陽葵を抱き締め、説き伏せ、立ち直らせて、最後には愛の告白までさせてしまった。近頃の2人の関係は友達以上なような気がしていたから、告白については正直驚かなかったが、主人の命令に逆らわない範囲で自由に動き、あっという間に友人を窮地から救ってしまった七海の勇気と機転と行動力にはただただ驚嘆するばかりだ。なんて…… なんてすごい娘なんだろう。そして思った。全力で守らなくちゃ、この若いカップルを。

    光希は自分を恥じていた。先程は動けない自分に腹を立てたが、それは心の底では妹を信じていなかったということの表れではないか。妹はひ弱で人見知りで頼りないから自分が陽葵を説得したいのに、それができない自分が情けなくて腹が立った…… そんな想いが心の片隅にあったのではないか。妹は、もう以前の妹じゃない。ただ優しいだけの弱々しい少女じゃない。それでいて姉みたいに無鉄砲でもない。まるで亡き父のような強さと亡き母のような賢さを持っている。でもその根底には以前のままの優しい七海がいる。いつの間にこんな素敵な女性になっていたんだろう。光希は涙を流した。嬉しさ半分、そんな七海ともうすぐ永遠に別れなければならない悲しさ半分……。

    今日子はひたすら七海に感謝していた。今日子が動けない中、猛然と駆け出して娘を絶望の渦から救い上げてくれた。本当に、感謝してもしきれない。七海の説得を今日子も聞いていた。もし自分の足が動いて娘の元に駆け付け、抱き締めることができていたとしても、あんなことはとても言えなかっただろう。最愛の娘の強く賢く優しい友達、否、恋人。今日子は元々LGBTQには全く興味がなく、それどころか嫌悪さえしていたのだが、娘にこんなにも素敵な恋人ができたことが嬉しくて仕方なかった。そして思った。2人が過去を克服したのだから、自分もいつまでも過去を引きずっていては駄目だ。それではいつまで経っても母親失格のままだ。今からでも理想の母親を目指さなくては。奴隷の娘に相応しい母親を。

    ステージの用意が整うと、2人はほぼ同時にステージに上り、そして制服を着たまま再びキスを始めた。

    「七海…… 好きだよ…… んちゅ♥」

    「陽葵…… ちゅぷ」

    陽葵と再会した日の夜に友達になった時は、単なる「友達」だった。だが、過酷な調教を一緒に受けたり、レズプレイを命じられたりするうちに、肉体だけでなく心の親密度はどんどん増していった。そしてあの日。姉の寿命を聞かされてパニックになった七海を慰め、ずっと一緒にいるよと言ってくれた時、その感情は初めて明確に七海の中に宿った。恋愛経験のない七海にはそれがどういうものかよくわからなかったが、その感情は日に日に大きくなっていった。今日の午前中も、今さっきも、陽葵を助けたのは正義感からじゃない。そんなんじゃない。そんなんじゃなくって…… 好きだから。大好きだから! 愛してるから!!

    「うん…… 私も好きだよ…… 陽葵……」

    目を潤ませながら顔を真っ赤に赤らめ、微かな笑みを浮かべて小さな声で愛を囁いた。その瞬間、感情が膨らみ、弾け、溢れた。愛する人を力いっぱい抱き締め、今度は大きな声で言った。

    「陽葵っ! 大好きっ!!」

    「七海ぃっ!!」

    陽葵は天にも昇る思いだった。感激のあまり涙が溢れて視界がぼやけ、七海の顔が歪んでしまう。でも止まらない。今朝から苦しみと絶望の涙を流し続けてきたというのに、歓喜の涙は涸れることなく溢れ続ける。嬉しすぎて、奴隷とか、衆人環視とか、そんなことどうでもよくなる。七海! 七海!! 七海っ!!!

    熱烈なキスが始まった。唇を合わせて舌を重ね、唾液を交換する。奴隷になってから何百回も何千回もやらされてきた行為。なのに相手が愛する人だとこんなにも幸せな気持ちになれるのか。2人は夢中になってキスを貪り、幸福のあまり軽く絶頂してしまった。

    そのまま両手で互いの身体を弄り合っていく。最初は制服の上から。次に手を制服の中に入れて。でも服は脱がない。脱ぎたくない。裸は奴隷の正装だ。だから、せめて服を着せてもらっている今だけでも自分から裸になりたくない。裸になってしまえば奴隷同士の単なるレズセックス、服を着ていれば人間的な愛の営み。そんな気がする。

    2人は制服の上着をたくし上げて互いの胸を愛撫し、次いで口で舐め始めた。陽葵は、肥大化した七海の乳首を口に含んで思いっきり母乳を吸いたかったが、七海の母乳を飲んでいいのは美海と男たちだけと決まっているのでさすがに自重し、乳房、肋骨、腹、臍と徐々に下半身へと舐め進めた。

    そしてスカートをたくし上げた瞬間、陽葵はあの臭いを嗅いだ。否、これまでも常に臭っていたのだが、感激と興奮のあまり気づかなかったのだ。そしてスカートの中の濃厚な臭気を嗅いで、ようやく気づいたというわけである。スカートの中、ショーツは既に大量の下痢便で茶色く染まっていた。

    「いやぁ…… 恥ずかしいからめくらないで…… 陽葵ぃ……」

    「…………だぁめ♥」

    「うぅぅ……」

    「大丈夫。アタシが綺麗にしてあげるね?」

    そう言うと、陽葵は一気にショーツをずり下ろした。肛門周辺から下半身全体に広がる汚らしい光景。圧倒的な悪臭。あの日も、七海のスカートの中はこんなことになってたんだと思うと、堪らなかった。そりゃ臭かったわけだ。でも不思議と嫌悪を感じない。微塵も感じない。 ……綺麗にしてあげたい。あの日の贖罪というわけじゃない。ただ綺麗にしてあげたいだけ。愛しい人の汚れた股間を舐めて綺麗にしてあげたいだけ。それが愛ゆえの欲求なのか、奴隷的奉仕精神の表れなのかは陽葵にもわからない。 ……陽葵は大きく深呼吸すると、七海の下半身に顔を埋めた。

    「ちゅっ…… じゅるる…… れろっ…… ごくんっ」

    陽葵はいきなり汚れの中心、肛門に唇を重ねてキスをすると、舌を動かして周辺の糞便を舐め取り、飲み込んでいく。

    「げほっ! げほっ! げほっ!」

    激しく咳き込む陽葵。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「けほっ! ずちゅううっ! うげっ! ぢゅるるっ! うぷ!」

    陽葵はまだまだ食糞が苦手だ。味も臭いも食感も喉越しも何もかも苦手。愛する人の汚物なら美味しく感じるんじゃないかと淡い期待を抱いていたのだが、そんなわけもない。堀田や飯森と全く同じ、不快極まる最低最悪の味。1口ごとに激しく噎せ返り、吐き戻しそうになるが、それでも陽葵は汚物を食べ続けた。意識せずとも口を開け、クチャクチャと汚らしい咀嚼音をわざと発しながら、夢中で貪り続けた。

    やがて七海の身体に付着した汚物を全て舐め尽くすと、陽葵は七海の肛門に刺さっている円筒形の栓を抜いた。元の色も形状もわからないほど大量の糞便がこびりついていたが、陽葵は意を決して肛門栓を口に含むと、歯で汚物をこそげ落として飲み込んでいった。肛門周辺にこびりついていたモノよりも新鮮な分、味も臭いもさらに強烈だったが、陽葵は泣きながら栓を掃除していった。

    「もういいよ、陽葵。あとは私がやるから……」

    「ううん。アタシにやらせて? ね? お願い…… 七海のウンチ、全部アタシにちょーだい……」

    「えっ…… 全部って……」

    「うん。お腹ん中に溜め込んでるのも全部」

    「いいよ、そんなの。だってすごい量だよ?」

    「うん、わかってる。アタシの口に全部出して? 口便器に、して?」

    「うぅぅ…… そんなぁ……」

    「七海のウンチ、食べたいの。不味くてもいいから」

    「だって…… ザーメン混じりの下痢便だよ? めちゃくちゃマズいよ?」

    「いいの、なんでも。お願い、七海!」

    「ああ、もう…… わかったから……」

    「ありがと。あぁぁぁぁぁっ…………」

    陽葵は仰向けのまま目を閉じ、口を大きく開けて待機している。ここに出して欲しいということだろう。

    一本糞のような硬い便であれば口の中に狙いを定めることもできるが、下痢便の場合は広範囲に撒き散らしてしまう。七海は陽葵の口の真上でしゃがみ込むと、制服をなるべく汚さないよう、陽葵の唇に自身の肛門を密着させて括約筋を緩めた。

    「いくよっ!」

    「うんっ!」

    ブビビビビビビビビビビビ!!!!

    下痢便が勢いよく陽葵の口の中に入っていく。その量は、陽葵の口内の容積よりも遥かに多く、溢れた下痢便が陽葵の口元から顔全体へと広がり、鼻の穴を覆っていく。

    「うぶうううううううううっ!!!!!!!!」

    ちょ…… くっさ! まっず! なにこの量! こんな多いの!? 口ん中パンパン…… こんなんどうやって飲み込んだらいいの? ダメ! 口ふさがってるから鼻でしか息できない! 鼻ん中にもウンチ入ってきてる! くさい! くさすぎ! こんなん無理! 無理ぃっ!!

    「陽葵っ! ごめんっ!」

    こんなに沢山出るとは思っていなかった。七海は急いで体勢を変えると、下痢便で覆われた陽葵の鼻に迷うことなく口を付けた。鼻の穴周辺の下痢便を舌で全て掬い取ると、鼻の穴に舌を入れて、鼻クソごと汚物を掻き出して全部飲み込む。次に首の方に流れた分を全て舌で掃除していく。なんとか制服は汚れずに済んだようだ。さらに顔に広がった分を全て処理する。

    続いて、唇を尖らせて陽葵の口の中に入れ、並々と溜まった下痢便を、下品な音を立ててバキュームしていく。しばらくして、ようやく口を閉じることができる程度に下痢便が減ってくると、陽葵は口を閉じた。全部七海にやらせるわけにはいかない。アタシが食べるって言ったんだから。めっちゃニガくてマズいけど。やらなきゃ! ……陽葵は目を固く瞑り、強烈な吐き気と戦いながら、なんとか少しずつ下痢便を飲み下していった。

    数分かけて全ての下痢便を胃袋に送り終えると、陽葵はゆっくりと目を開け、咳込みながら七海に向かって言った。

    「げほっ! うげぇ…… こほっ! ……きっつ」

    「ごめん。思ったよりたくさん溜まってたみたい……」

    「うん。ビックリした」

    「あぅぅぅ…… ごめん……」

    「謝んなくていいよ。それより、手伝ってくれてありがと」

    「うん」

    「でも、アタシ頑張るよ。そのうち全部飲み込んであげる」

    「陽葵……」

    「そのかわりさ…… 今度アタシのも、飲んでね?」

    「いいよ」

    「即答!? さっすが!」

    「……バカ」

    「ははっ♬ それよりさ。身体もキレイになったし、今度は気持ちよくならない?」

    「うん」

    2人はシックスナインで互いの膣を愛撫し合うと、続いて双頭ディルドーを互いの膣に挿入し合って貝合わせの体勢で優しく腰を振り合った。

    「ああん♥ 七海っ♥ んあっ♥ 気持ちい? 七海ぃ♥」

    「ああっ♥ 気持ちいぃよ♥ 陽葵っ♥ あひぃっ♥」

    なんて優しい快感なんだろう。暴力的なレイプも確かに気持ちいいけど、なんだろう、この満たされた感じ。愛のあるセックスってこんなにも素敵なものだったんだ。おねえちゃんや玲香さんと交わった時にも、陽葵とこれまでに交わった時も、こんな気持ちになったことはなかった。ディルドーの先端が膣壁とこすれあって気持ちがいいとか、そんな次元ではなく、2人の身体が溶け合ってしまったような、ふわふわとした優しい幸福感。なんて…… なんて気持ちいいんだろう。なんてしあわせなんだろう。

    陽葵は涙が出るほど嬉しかった。先程から七海が、これまでに見たこともないほど幸せそうな表情を浮かべていた。あの儚げで切なげで蠱惑的な表情ではなく、恋人と溶け合って幸せの絶頂にいるといった感じの、なんとも満ち足りた表情。七海がこんな素敵な表情を見せてくれたことが、陽葵のことを奴隷仲間でなく恋人だと思ってくれていることの証のような気がして、陽葵もまた幸せの表情になり、2人はそのまま優しく穏やかな絶頂に包まれた。

    モニターに10倍ズームで映された七海と陽葵の幸せに満ちた表情を見て、光希も玲香も今日子も涙を流していた。この地獄の中で、2人がこんなにも素敵な顔を見せてくれたことが、心の底から嬉しかった。

    一方、飯森は虫酸が走っていた。七海が飯森に対してこんな顔を見せたら、飯森は七海を即刻JSPFに売り飛ばすだろう。主人と奴隷の関係とは、あくまで主従であって恋愛ではない。七海が光希の死を乗り越えるために、陽葵との絆をより強固なものにする。そのためには当人同士が恋人になるのがてっとり早いので、例によって堀田と協議の上で、陽葵イジメを兼ねたこのようなショーを企画したわけだが、それにしても反吐が出る。2人の仲が深まりすぎて奴隷であることを忘れてしまっては本末転倒であるし、ここはしっかりと釘を刺しておくべきだろう。飯森は全裸になると、堀田とともにステージに上がって幸せの絶頂にいる奴隷どもに話しかけた。

     

    「七海」

    「…………」

    夢のように幸せな時間を過ごしていた七海は、薄汚い声で現実に引き戻された。そうだよね。今は調教中なんだし、こんな幸せなこと、いつまでも続くわけないよね。わかってはいるけど…… 何も今、このタイミングで出てくることないじゃない。 ……最低。

    「はい」

    「随分とご満悦のようだが、今がどういう時間か忘れてはいないだろうな?」

    「はい」

    「他の奴隷とどういう関係になろうと構わんが、お前はどういう存在なんだ? 改めて言ってみろ」

    「…………」(はぁぁぁぁ…………)

    そんなのわかってる。心の中で深い溜息をつくと、七海は速やかに奴隷に戻った。奴隷の正装は裸に首輪のみ。七海は衆人環視の下、命令されずとも制服を脱いでいく。全く恥ずかしくない。服を着るのが恥ずかしくて、脱ぐのが恥ずかしくないなんて、自分が最低の存在に、心の底から奴隷になってしまった気がして悲しかった。制服を脱いでしまえば、ブラは着けていないし、糞便まみれのショーツは床に転がっているから、いつもどおりの全裸だ。ただただ残念だった。もう少しだけ人間でいたかった。恋する少女でいたかった。はぁぁ…… 最低。

    七海は心の中で短く毒づくと、飯森の足元に土下座した。陽葵も、後ろ髪を引かれる思いで制服を脱ぎ、堀田の前にひれ伏す。そう、私たちは恋人である前に奴隷。ご主人様に、お客様に奉仕するのが最優先。ご主人様を怒らせちゃダメ。陽葵と別れさせられちゃうかもしれない。そんなのイヤ。絶対にイヤ!

    「私はご主人様の、飯森則夫様の奴隷です。所有物です。ご主人様にご奉仕し、皆様にご奉仕するためだけの存在です」

    「うむ。忘れるなよ? 忘れずにいる限り、陽葵との関係は許してやろう」

    「あ…… ありがとうございます、ご主人様っ!」

    「七海。陽葵も。ちょっと来い。向かい合って鼻と鼻を密着させろ」

    「……はい」

    「??」

    七海と陽葵は、これから何をさせられるのかと不安になりつつ、言われるままに向かい合った。顔と顔を近づけ、鼻同士を触れ合わせる。 ……もう一度キスしたいな。七海はぼんやりと思った。

    飯森は2人の鼻に穿たれた鼻輪同士を小さな金属のリングで繋いだ。鼻と鼻の距離は3cm程度。ちょっとでも動くと鼻輪が引っ張られて痛い。

    「さあ準備できたぞ? 今日はお前たち2人で我々に奉仕しろ。その状態でな」

    「……わかりました」

    「マ、マジ……?」

    七海と陽葵は、互いの鼻が繋がったまま、身をかがめて尻を突き出すと、互いの手をしっかりと握り締めた。互いの顔が間近にある。2人とも頬が紅潮し、目が潤んでいる。これから行われる調教に対する不安と期待で、マゾの血が騒いでいるのだ。七海は例の妖艶な顔、陽葵も興奮しきって歪んだ顔を、それぞれ愛する者に晒しながら、飯森と堀田に向かって口上を行った。

    「どうぞ犯してください、ご主人様。私たちで事前に濡らしておきましたので…… もう準備万端です。グチョグチョのおまんこにご主人様のおちんぽを突っ込んで、メチャクチャに掻き回して、ザーメン、たっぷり出してください。2人目の赤ちゃん、孕ませてください……」

    「アタシにも堀田様のおちんぽください。おまんこで精いっぱいご奉仕しますので。お願いします……」

    そこにいるのはもはや恋する乙女でなく、2匹の卑しいメス奴隷だった。

    「ああっ! いつっ! ああんっ! 痛いっ!」

    「うぐっ! あんっ! いたっ! んああっ!」

    奉仕が始まった。鼻を繋がれながら猛烈なピストンで膣を犯される2人。窓にはあらゆる角度からのライブ映像が映され、教室内のボルテージは急速に上がっていく。ピストンのたびに鼻が引っ張られて痛い。すごく痛い。飯森と堀田は、鼻同士が不規則に引っ張られるように、わざとピストンのタイミングをずらして責めていく。

    強い刺激故か、2人の鼻粘膜からは大量の鼻水が分泌され、鼻周辺はドロドロ。口にまで大量の鼻水が流れ込んでいく。鼻の痛みと、鼻中隔(=2つの鼻の穴の間にある仕切り壁)が千切れてしまうのではないかという不安にゾクゾクし、鼻水と涙を撒き散らして快楽を貪るマゾの2人。

    興奮した男の1人がステージに上がって、鼻の下のドロドロにペニスをこすり付けると、2人に舐め取るよう命じた。2人は不規則な動きに翻弄されながらも、ペニスに付いた鼻水を下品な音を立てながら舐め啜っていく。しょっぱい。涙と同じ液体だとわかっていても、鼻水には汚いというイメージがどうしてもある。だが、愛する者の汚物を舐めるという行為が、先程の食糞を思い起こさせ、レズプレイの興奮が蘇ってくる。

    「陽葵…… じゅぞぞ! べちゃべちゃっ! 陽葵っ!」

    「ぶちゃっ! 七海っ! ずずずずずずっ! 七海っ!」

    熱の籠もった声で互いの名を呼び、鼻水を啜りながら膣穴の快楽に酔いしれる七海と陽葵。気持ちいい。メチャクチャ気持ちいい! 2人はあっという間に快楽の階段を登り詰めていく。

    「イくっ! もうダメ! イっちゃううううっ!!」

    「ひぐううううううううううううううっ!!!!」

    2人はほぼ同時に達したが、その間も飯森と堀田はピストンを止めないし、2人も口奉仕を止めない。奉仕を休んで絶頂の快楽に浸るなんてことがあれば奴隷失格、厳しいお仕置きが待っている。その辺りは七海も陽葵も心得ていて、絶頂の激しい快楽に包まれながらも膣を強く締め、ペニスをさらに激しく舐め回すのだった。

    やがて飯森たちも限界に達し、5人は同時に絶頂した。足がガクガクと震える。飯森たちが離れた後、2人は膝を折ってその場に倒れ込みそうになったが、倒れた際に鼻が強く引っ張られて千切れてしまうのが怖くて、なんとか堪えた。そして、逆に鼻と鼻を0cmまで近づけ、鼻水と涎と精液でグチャグチャになっている互いの口を合わせると、下品な音を立てて熱いディープキスを開始。すぐに次の男たちがステージに上って、2人の肛門に剛棒をねじ込んだ。

     

    40分後、鼻輪同士を結ぶリングがようやく外された。既に膣にも肛門にも無数の精子が放たれ、2人も10回以上絶頂を迎えていたが、奉仕はまだ始まったばかりである。

    自由度が増した2人を男たちが取り囲んでいく。膣、肛門、口、胸、手、腋、足、その他身体のありとあらゆる部位を弄ばれる2人。もうわけのわからない状況で、レズプレイの時の優しく穏やかな幸福感とは真逆の、嵐のように暴力的な快楽が2人を襲っていたが、2人は快楽に身を任せることなく舌を動かし、手を動かし、膣と肛門を締め、疲れた身体に鞭打って男たちに奉仕していった。そう。何でもやらなきゃ。私たちは奴隷なんだから。愛する人とずっと一緒にいるために、何だってやらなきゃ!

    あまりにも大人数がステージという名の机の上に殺到したため、玲香は安全のためにステージを解体し、今日子とともに教室内の机を全て後ろに移動させた。床の上で引き続きもみくちゃにされる七海と陽葵。だが2人で相手にできる人数には限りがあるため、順番待ちしている男たちは、手近な9個のオナホールで性欲処理をし始めた。特に光希は既に体力の限界だったが、七海と陽葵の負担を少しでも軽くするために、最後の力を振り絞って己に開いた3つの穴でペニスに奉仕するのだった。

    男たち全員が七海と陽葵の穴を使い終えると、2人はレズプレイを強制された。男たちは、2人をシックスナインの体勢にして、互いのドロドロの膣穴やクリトリス(クリペニス)を舌で舐めさせながら、2人の肛門にペニスをぶち込んで激しく犯しまくった。ある者はそのまま肛門内で射精し、奴隷たちに互いの肛門に舌を突っ込ませて茶色く濁った精液を掻き出すよう命令し、ある者は射精直前にペニスをもう片方の口に中にぶち込んで喉奥で射精し、糞カスにまみれたちんぽを舌で清めるよう命令した。掃除の終わった膣穴には再びペニスが挿入されて、すぐに白濁液で満たされた。やがて性器の締まりがなくなってくると、男たちは2人の首を絞めたり、身体じゅうに鞭を打ったりして締めさせた。それでも締まらなくなってくると、拳を膣と肛門にぶち込んでWフィストが始まり、2人は狂ったように泣き叫びながら、それでも絶頂して潮を撒き散らした。

    調教終了の午後5時を迎えた時には、2人は午前中以上に真っ白に染まり、折り重なるように倒れて失神していた。光希もまた失神し、今日子も失神寸前。美海をあやしたり、ダイニングや奴隷用トイレなどを清掃したりするため、度々教室を抜け出していた玲香だけが正常な意識を保っていたが、やはり身体じゅう精液まみれだった。

    飯森は、今日はこのままここで夕食を摂るよう玲香に言い、食べ方を伝えると、玲香に流動食のパックを4つ渡した。玲香はもはや呆れ返る気力もなく、光希を除く失神中、または失神寸前の3人の所に行き、精液まみれの身体の上に流動食をぶち撒けて身体じゅうに塗りたくっていった。そして最後に自分の身体にも流動食を塗ると、3人を起こした。七海と陽葵。玲香と今日子。互いの身体に付着した流動食と精液を舌で舐め取って飲み込んでいく。もう味なんてしない。途中で舐める相手を変えながら、4人は黙々と舌を動かし続けたのだった。

    一方、光希は裏沢によって失神したままキャリーケースに放り込まれ、メス犬区画の9号室へ戻る前に医務室へと運ばれた。本来なら、夕食はこの後、9号室で雑用係が用意した流動食を食べることになるのだが、恐らくもう飲み込む体力も残っていないだろう。失神したまま栄養剤の点滴を受けた後、失神したまま9号室へと運ばれると、光希は明日の朝まで白濁まみれのまま死んだように眠り続けた。体重は朝より0.5kg減っていた。 ……光希の最期の時は、刻一刻と近づいていた。

     

    V:奴隷200日目 – 夜

     

    4人の奴隷はどうにか夕食を終えると、重い身体を引きずって教室を出、シャワーを浴びて汚れを落とした。19時からは1回50分の少人数調教である。

     

    1人目は白髪交じりの男で、七海単独でのご指名だった。場所は和室。七海は紅白の巫女服を着せられた上で、胸だけをはだけた状態で雁字搦めに縛られ、エビ反りの体勢で天井から吊るされた。さらに紅白の蝋が胸に垂らされ、鞭で全身メッタ打ちにされる。元々身体の硬い七海にとっては地獄の苦しみで、今朝から輪姦されっ放しだった七海は、一転して苦痛に泣き叫んだ。マゾの身体が苦痛の一部を快楽に変換していくが、朝からイき続けて疲労の極みにある七海にとって快楽はもはや苦行でしかなく、七海は2種類の苦しみにひたすら耐え続けた。

    その頃、玲香は教室の後始末に追われ、ペアで指名された仁科母娘は20代の巨漢の男の相手をしていた。男は母娘でのレズプレイを要求し、陽葵は七海との絡みで味わった興奮とは別種の興奮を感じながら、実の母と唇を重ね、互いの性器を舐め合った。男はさらにフィストレズをするよう命令する。娘は自分が産まれてきた穴に自らの拳を突っ込んで激しく掻き回し、母は娘の前で絶叫しながら痴態を晒し続けた末に盛大に潮を吹き、娘の腕をビショビショに濡らした。続いて、緩んだ膣を男の巨根に貫かれながら、母が娘の肛門に拳をねじ込み、娘は狂ったように喘ぎまくった末、母と同じように潮を吹いて果てた。さらに男は緩んだ娘の肛門にも巨根を突っ込み、最後は母娘の顔に精液をぶっかけると、娘の糞カスの付いた巨根を母に舐め清めさせて帰っていった。

     

    2人目は中年の男で、七海と玲香を指名した。場所は拷問室。男は2人それぞれに鞭を持たせ、立ったまま互いを打ち合えと命じた。2人とも、S役を命じられたことはこれまでに何度もあったが、互いに打ち合うなどというのは初めての経験だった。七海が鞭を振るうと玲香が硬直し、玲香が鞭を振るうと七海が硬直する。最初はそんなふうに交互に鞭を打っていたのだが、そうではない、同時にやれと男に言われ、七海は玲香をメッタ打ちにしながら玲香にメッタ打ちにされた。痛い。痛くて立っていられない。でも鞭を振るうためには足に力を入れて踏ん張らねばならない。するとその足に鞭が飛んでくる。見れば男も鞭を持っており、主に2人の足に鞭を浴びせていたのだ。2人は1箇所に留まることすらできず、無様なダンスを踊りながら互いの鞭を浴び、互いに鞭を浴びせた。ただでさえ疲労の極みにあるというのに、2人は数十分間も被虐のダンスを踊り続け、後半は足腰が立たなくなって倒れ込んだところにさらに男の鞭を受けた。男は真っ赤に腫れ上がった2人の身体の上に精液をぶっかけ、ついでに小便をひっかけて帰っていった。

    陽葵と今日子はまたもペアで指名された。今度は男たちも2名である。773号室では七海がダントツの人気を誇るが、親子丼もかなりの人気らしい。陽葵はノーブラノーパンの上に例の制服、今日子まで何故か同じ清隷女学園の制服を着るよう命じられた。そして、後ろ手に縛られた状態で1つの三角木馬に互いに向かい合うような格好で跨がされ、足にはそれぞれ重さ10kgの鉄球の付いた足枷が嵌められた。さらに、制服をたくし上げて胸を露出させ、互いの乳首ピアス同士を小さなリングで結ぶと、男たちはその状態で蝋燭と鞭を母娘の身体に浴びせた。母娘は泣き叫びながら身体を激しく動かし、そのたびに股間と胸を激痛が襲った。マゾの母娘はこんな状態でも苦痛を快楽に変換し、互いに身を乗り出して母娘でキスしながら絶頂した。面白がった男たちは、母娘をM字開脚の状態で抱き合わせて、互いにキスした状態で上半身を縛り上げて天井から吊るし、再び乳首をリングで連結した。そして膣穴同士を双頭ティルドーで繋ぐと、母娘の肛門を猛然と犯し始めた。痛くて気持ち良くてもうわけがわからなかった。母娘は涎と涙と鼻水で顔じゅうドロドロになりながら、互いの口内を夢中になって貪り、互いに「ママ」「陽葵」と呼び合いながら何度も何度も果てた。最後は、母の糞カスの付いたペニスを娘が、娘の糞カスの付いたペニスを母が、それぞれフェラ掃除して終わった。

     

    3人目も中年の男で、七海を単独指名した。場所は客用トイレの中にある和式個室だった。七海は鍵の開いた状態のドアを通って客用トイレに入り、指定された個室のドアを開けた。飯森よりもさらに薄汚い中年太りの冴えない小男がしゃがみ込んでいて、七海に背を向けたまま和式便器に向かって脱糞しているところだった。七海は咄嗟に場所を間違えたと思い、男に謝りながら慌ててドアを閉めようとしたが、男に「入れ、七海」と言われて、悪臭漂う狭い個室内に入った。男は半立ちの体勢になると、肛門を綺麗にするよう七海に言って尻を突き出し、七海は跪いて、黒ずんだ毛むくじゃらの肛門を舐め、舌で肛門をほじくって糞便の残りカスを掻き出した。次いで大便器の中も綺麗にするよう男が命じる。七海は「はい」と感情のない声で短く答えると、床に這いつくばって和式便器の中に顔を埋め、30cm近い巨大な一本糞を食べていった。もういいや。輪姦や鞭打ちに比べればラクだし。次はどうせ便器の底に溜まってるオレンジ色のオシッコを全部飲めって言うんでしょ? ……最低。七海は男に言われるままに小便を飲み干し、和式便器をピカピカになるまで舌で磨いた。男は汚れた七海の顔をベロベロに舐め、鼻の穴にまで舌を突っ込んで悪臭漂う唾液まみれにすると、これまた悪臭漂う包茎ペニスを七海の口に突っ込んでイラマチオを始めた。巨根ではないので息苦しさはないが、皮の中に溜まっていた大量のチンカスが、皮がめくれるとともに口の中いっぱいに溢れ、得も言われぬ不快な味と臭いを撒き散らしていく。七海は全身鳥肌になりながらもチンカスを飲み込み、激しいピストンに合わせて唇から喉までを全て使ってペニスに奉仕していく。やがて射精に至ると、男は再び七海を四つん這いにさせて頭を便器の中にぶち込み、便器の水を流しながら肛門を犯しまくった。中出しした後、男は七海にペニスを掃除させようとしたが、便器の中でもがく七海の口に入れても掃除どころか逆効果であると気付き、ペニスに付いた汚れをトイレットペーパーで拭き取ると、七海の口に押し込んで帰っていった。

    玲香は、ぐずりだした美海をあやしつつ、和室と拷問室の清掃を行ったが、清掃中に男2人にレイプされた。男たちは射精直前にペニスを引き抜くと、玲香が持っていた掃除用の雑巾…… 拷問室の床の上に飛び散っていた精液や尿をたっぷりと吸ったそれの上に精液を撒き散らし、雑巾を綺麗にするよう命令した。玲香は雑巾を床の上で絞ると、床の上にこぼれた汚液を這いつくばって舐め取っていった。

    陽葵と今日子はそれぞれ複数人に単独指名され、内容は陽葵が針責め+3P、今日子が水責め+4Pであった。母娘ともに朝に摂取した薬物の効果が切れかけており、前日からほぼ不眠不休であるため、疲労と眠気でもうフラフラの状態だったのだが、それでもなんとかお仕置きされることなく50分を耐え切った。

     

    そして、4人目。相手は七海と陽葵をご指名だった。2人は22時少し前に指定された扉を開いた。中はJSPFの一般的な調教室と同じ間取りで、赤いボンデージに身を包んでアイマスクを着けた例のサディスティンが足を組んでベッドの端に座っていた。

    「ひっ……!」

    陽葵は小さく悲鳴を上げた。陽葵はこのサディスティンに指名されたことは未だなかったが、他のサディスティンの指名は何度か受けていたため、サディスティンの多くが男たち以上に苛烈な虐待を加えてくることを知っている。もう身体は限界なのに、これからさらに酷い目に遭うのかと思うと、陽葵は軽い目眩に襲われ、その場に倒れそうになった。

    「…………」

    七海は全く別のことを考えていた。やっぱり……そうだったんだ。

    「佐渡先生…… ですよね?」

    「…………へぇ。よくわかったわね」

    サディスティン、否、佐渡はアイマスクとウィッグを外した。見慣れた顔がそこにあった。

    「…………え? えええっ!? マジぃっ!!?」

    陽葵は一瞬ポカンとし、それから驚愕の声を上げた。眠気が一気に消し飛んだ。

    「いつ気づいたの?」

    「さっき、教室で、です。教室の後ろにいましたよね」

    「そうね」

    「私、さっき陽葵と、佐渡先生はグルなんじゃないかって話をしてた時に、あなたがご主人様と堀田様の間にいることに気づいたんです。そして、よく考えたら佐渡先生に声も体格もそっくりだった……!」

    「…………」

    「そしたら、あなたがご主人様と堀田様と目を交わして、ニヤッと笑って…… それで私、確信したんです」

    「ふふっ…… あなた本当に賢いのね。テストの成績は可もなく不可もなくって感じだったのに」

    「グルだったんですね」

    「ええ、そうよ? 因みにペロの調教映像を飯森様に渡していたのも私。1-Aの教室にカメラを仕掛けて盗撮した映像を理事長に渡したのも、あなたが変な行動を取らないか見張っていたのも、理事長の指示に従ってあなたの退学手続きを処理したのも、拉致に向けて陽葵と今日子の身辺を調査したのも、みんな私」

    「…………」

    ……最低。ほんと最っ低! 優しくて美人で……素敵な先生だと思ってた。先生の教える国語の授業はとても面白くて大好きだった。助けて欲しいと、実の伯父に酷い目に遭わされていると、何度先生に相談しようと思ったことだろう。 ……まさかこんな最低の人間だったなんて!

    七海は沈黙したまま目に涙を浮かべて佐渡を睨みつけた。本当なら口汚く罵って、頬を思いっきり引っ叩いてやりたかった。でも、できない。奴隷がお客様にそんなことしちゃ、ダメ。でも…… でもっ!

    陽葵も驚愕していた。授業なんてテキトーに聞き流していたし、1学期末の国語のテストも確か14点だったけれど、担任の佐渡先生のことは嫌いじゃなかった。まさかアタシとママのことを調べてただなんて! 教室を盗撮したり七海を監視したり、そんな酷いことをする人だったなんて!!

    「なんで……こんなことするんですか?」

    「そりゃ、仕事だからでしょ」

    「学園の生徒を監禁して堀田理事長の調教を手伝ったり、ここに連れてきて奴隷にしたり…… 私たち以外にもそういう酷いこと、してきたんですか」

    「その通りよ」

    「なんで……」

    「それを聞いてどうするわけ?」

    「…………あ」

    「……ん?」

    「そうか。あなたも堀田理事長の奴隷……なんじゃないですか?」

    「…………」

    「だから理事長の命令通りに動いてるんだ……。違いますか?」

    「いや〜、まいったなぁ。ほんとに賢いね、七海……」

    「そうなんですね。だったらなんで…… なんで私たちに酷いことするんですか! おんなじ奴隷じゃないですか! 私たちの気持ち、わかりますよね!? なんで………… ひっ!」

    七海は言葉を詰まらせた。獲物を見つけた肉食獣のような恐ろしい形相でこちらを睨んでいる……!

    「ふふっ…… いいわ。特別に教えてあげる。私もね、高1の時にご主人様の…… 堀田理事長の調教を受けたの。陽葵と同じってわけ。ご主人様に目を付けられて学園内に監禁されて調教されて、ここに売り飛ばされた。もう15年も前の話よ。それからの1年間は地獄だったわ…… 私の前歯、半分くらい入れ歯だしね」

    「…………」

    「でもね、ある日気づいちゃったのよ。とあるお客様に鞭を渡されて、他の奴隷を打つよう命令された。あの時の快感は今でも覚えてるわ。柔肌を鞭で打ちのめす感覚、赤く腫れ上がった肌、乾いた鞭音と奴隷の甲高い悲鳴……! その時に私、サドに目覚めたの」

    「…………」

    「それから色々あってご主人様に、堀田様に身請けされて個人奴隷となり、学園の教師となって理事長の影の補佐役になった。以来学園の生徒を何人もここに送り込んできたわ…… 初等部、中等部、高等部、大学…… 何人も何人も。陽葵、沙弥香さやか、梢、真弓まゆみ一夏いちか妙子たえこ、 ……ポチ」

    「ポチ!!?」

    「そ。確か中等部の入学式の日にご主人様が見初めたのよ。で、私が色々調べて、ご主人様があの子を監禁して調教してここに売り飛ばしたの。しばらくは大人しく奴隷やってたんだけど、ある時逃げ出しちゃってね……。まあ、ペロみたいにずっと反抗的な態度を取り続けて、ちんぽ噛みまくってたわけじゃないから、危険な薬物は打たれなかったけど。でもあの娘、イラマが苦手だったから歯はもう1本も残ってないし、乳首もクリも舌も伸ばされまくって、ケツの穴もぶっ壊れてて…… ふふっ、見た目はペロとあんまり変わらないわね」

    「…………」(何が可笑しいのよ……! なんで笑えるの!? 同じ奴隷なのに!!)

    「…………」(ポチ…… あの子もアタシとおんなじだったんだ…… アタシも逃げたらあの子みたいになるんだ……)

    「さて…… 昔話はおしまい。そろそろ調教に入ろうかしら」

    「「…………」」

    「ふふっ、最初の命令よ。調教が終わるまで私のことは「先生」と呼びなさい」

    (……最低)

    「ほら、とっとと土下座なさい。そして靴を舐めて挨拶するのよ、木下さん、仁科さん」

    「くっ!」

    七海は腹立たしかった。この女に最初に指名された時も、同性に調教される屈辱に涙したが、あの時とは比較にならないほどの激しい怒りが七海を支配していた。顔が真っ赤に紅潮し、身体が細かく震え出す。好きだった先生に裏切られたことへの憤怒。ポチを含め何人もの生徒を長年陥れてきたことに対する義憤。サディスティンならともかく、同じ奴隷の女に跪かねばならい屈辱。様々な怒りの感情が七海の中で燃え盛り、今にも爆発してしまいそうだった。

    でもダメ。怒っちゃダメ! それじゃああの日と同じだ。主人である飯森に直接叛逆するのに比べれば、罪は軽いかもしれないけど、お客様に逆らったらご主人様の顔に泥を塗ることになっちゃう。そしたらこの女だけでなくご主人様にもお仕置きされる。この最低な女のせいでご主人様にお仕置きされるなんて、そんなの絶対…… 絶っ対イヤっ!! でも! でもっ!! なんでこんな最低なヤツに土下座しなきゃなんないの!? 靴を舐めて、調教してくれって、酷いことしてくださいって…… ふ…… ふ……

    「ざけんなぁっ!!!!」

    キレたのは七海ではなく、隣にいた陽葵だった。七海以上に顔を真っ赤にし、全身をワナワナと震わせながら、疲労も眠気も全て忘れて絶叫した。

    「あんた、奴隷なんでしょ!? アタシやママとおんなじ! 学校でもここでも、アタシが毎日どんな気持ちで過ごしてるか、わかるでしょっ!? なのになんでっ!? なんでっ!!? なんでアタシを…… ママを…… こんな……っ!!」

    涙が溢れ、それと同時にあらゆる負の感情が溢れ出る。過呼吸になって言葉がうまく出てこない。 ……奴隷にとってご主人様の命令は絶対。それはわかる。堀田理事長の命令に従って自分と母を陥れた。教師の立場を利用して。百歩譲って、ご主人様に逆らえないから嫌々やったっていうのなら、まだ許せる。でもなに!? コイツの顔! 笑ってる! 楽しんでやってる! 奴隷のくせに!! アタシとおんなじ奴隷のくせに……!!!

    「…………」

    七海もまた言葉が出てこなかった。佐渡に逆らったら陽葵は酷いお仕置きを受ける。堀田からも罰を受けるだろう。恋人がそんな目に遭うのを黙って見てるなんてできない。止めなきゃ! 今すぐ止めなきゃ!! ……でも。陽葵の怒りは七海の怒りだ。七海が言えなかったことを陽葵は代弁してくれている。なら、陽葵と一緒に佐渡に立ち向かうのが、人間として正しい在り方なんじゃないだろうか。陽葵を止めるっていうことは、私も佐渡の側に立つっていうことなんじゃあ……。愛する人を裏切って最低な女の味方をするの? そんな最低な人間なの!? 私っ!!!

    (…………そうか)

    七海はあの日を思い出していた。眠っている間に全ての歯を抜き取られて、飯森への怒りが爆発したあの日。陽葵はあの日の自分なんだ。そして、私はあの日のおねえちゃん……。きっとおねえちゃんも今の私と同じことを考えてたに違いない。ご主人様に逆らっちゃダメって。でも言えなくて。私に同調してくれて。一緒に闘ってくれて。結果、おねえちゃんは左目を失い、私はおねえちゃんに焼き鏝を捺してご主人様に絶対服従を誓った。

    このままじゃダメ。同じことになる。陽葵のためなら正直片目を失ったって構わないけれど、そんなことになったら陽葵が悲しむ。陽葵が傷つく。それだけは絶対ダメ。人間としての正しい在り方なんてここでは意味ない。だって私はもう人間じゃないんだから。奴隷なんだから。でも奴隷にだってできることはある。守る。陽葵を、愛する人を守るんだ! 今度こそ間違えるな、私っ!!

    「陽葵っ!!」

    「えっ!? なな……うぷっ!!?」

    七海はいきなり陽葵を抱き締めた。そして唇に唇を重ねて有無を言わさず言葉を奪う。

    「ううん! ぶぷっ! むぅん!!」

    陽葵はしばらくもがいていたが、七海の突然の行動に、怒りの感情が驚きで上書きされたのか、次第に大人しくなっていった。七海はさらに数十秒間口付けを続けた後、そっと陽葵から離れた。そして彼女の両手を握りしめ、目を見ながら話し始めた。

    「ダメ。怒っちゃダメ、陽葵」

    「七海……」

    不服そうな顔の陽葵。

    「ごめんね。こんなの裏切りだよね。先生と変わらないよね。私も一緒に怒りたい。できるなら今すぐこの女の首を絞めて、殺してやりたいよ……」

    「ふふっ……」(どうなるか、見ものね……)

    「でもね? そんなことしたら大変なことになる。陽葵も私も……」

    七海は叛逆事件の顛末をかいつまんで話した。 ……陽葵は絶句した。陽葵も光希の左目のことは気になっていたが、本人や七海には聞きづらかった。光希が逃亡した時に目にも重傷を負ったのだと思っていた。まさか七海と再会する少し前に、そんな恐ろしいことが起きていたなんて……!!

    「そんなことが……」

    「うん。だからね? 絶対逆らっちゃダメ」

    「…………」

    「土下座してお客様の足を舐めながら挨拶するなんて、いつもやってることでしょ?」

    「だって……」

    「相手が先生だろうと変わらないよ」

    「…………」

    「陽葵、昨日から寝てないんでしょ? このままだと今夜も壁の中に埋められちゃうよ…… そんなんヤでしょ?」

    「……うん」

    「大丈夫。私も一緒だから。一緒に佐渡先生にイジメられよ? ね?」

    「……………………わかった」

    「ありがと、陽葵 ……ちゅっ」

    七海は陽葵の頬に軽く口を付けた。そして小さく笑った。 ……その笑顔に、陽葵は思わず見とれてしまった。あの蠱惑的な表情でも、幸せの絶頂にある表情でもない。誠実で真摯で優しげで…… なんて素敵な笑顔なんだろう。

    陽葵は、学校での木下七海を根暗なコミュ障だと思っていた。実際には友人も数人いて、七海は根暗でもコミュ障でもなかったのだが、人見知りする性格だったのは事実であるし、不良グループに属していた隣席の陽葵とどう接していいのかわからず、言葉少なになっていたのを陽葵が勝手にコミュ障だと決め付けていたのである。

    それがどうだ。先程の教室でも、今も。七海は飯森や佐渡の不興を買うのを承知で、恐怖や憎悪の袋小路に迷い込んでいた陽葵を正しい方向に導いてくれた。相手の目を見て、誠実な言葉で、最高の笑顔で。これじゃ、先生の前で何も言えなくなっちゃったアタシの方がよっぽどコミュ障じゃん。

    そう。佐渡先生が何者だろうと、そんなこと関係ないんだ。アタシは奴隷で、お客様に奉仕するのが全て。大好きな恋人の七海と一緒にお客様に奉仕する。先生に奉仕する。それだけ。怒るようなことじゃなかったんだ。 ……ありがと、七海。なんか吹っ切れたよ。いつも助けてもらってばかりだね。いつかお返ししなきゃね。愛してるよ。

    「ありがと、七海。ちゅっ」

    陽葵もまた七海の頬に軽く口付けすると、七海に笑顔を見せた。そして、七海よりも先に自ら床に土下座し、佐渡の足元の床に額をこすり付けた。

    「先生、ごめんなさい。アタシ、気が動転しちゃって…… 奴隷のくせに先生に酷いこと言っちゃいました。すみませんでした。何でも言うこと聞くから許してください、先生」

    七海が先に謝るんじゃダメ。七海の真似してちゃダメ。七海は悪くないんだから。悪いのはアタシなんだから。謝らなきゃ。そして……

    「ぺろっ れろっ 先生…… アタシのこと…… しつけてください…… ちゅぷ 学校で悪いことばっかしてたアタシのこと、お仕置きしてください…… ぺろっ」

    「…………」(陽葵……)

    七海は複雑な心境だった。取り敢えず陽葵が怒りを鎮めて先生に謝ってくれた。あの日の自分たちのようなことにならずに済んで心底ホッとしていた。でも……。あの時、勝手に抜歯されて怒り狂っていた時、姉が今日の七海のようなことを言い出していたら、果たして自分は素直に受け入れていただろうか。

    わかっている。あの時と今回とでは状況が違う。陽葵が説得に応じたのは、あの叛逆事件の結末を知ったからだ。あの時は叛逆したらどうなるか、自分も姉もわかっていなかった。そんな状況で姉が説得してきたら……。多分受け入れていなかった。姉の説得を裏切り行為だと罵り、姉のことを軽蔑し憎悪したかもしれない。そうしたらどうなっていたのだろう。七海1人怒り狂ったまま、主人に片目を潰されていただろうか。それとも、最後にはやはり姉が味方になってくれて、姉の方が片目を失っていただろうか。わからない。今更考えたところで姉の左目はもう二度と元には戻らない。私がすべきことは過去の選択をくよくよ思い悩むことじゃない。陽葵や自分が片目を潰されることのないよう、過去の教訓を今に活かす。それだけ……

    姉が今後も健在ならば、それで全て良しなのかもしれない。だが、姉の命の灯(トモシビ)は消えかけている。片目どころか命そのものが失われようとしているのだ。そう思うと、切なくて堪らなかった。七海は、最愛の姉が自らの左目を犠牲にして最愛の恋人を守ってくれたような気がした。命そのものを犠牲にして妹の自分を守ってくれているような気がした。泣きたくて仕方がなかった。今すぐメス犬区画9号室へ行って、瀕死の姉を抱き締めて大泣きしたかった。でも今はそんなことをしてる場合じゃない。おねえちゃんの想いを無駄にしちゃダメ。奴隷としての務めを果たさなきゃ。

    七海は陽葵の隣に額ずくと、陽葵と一緒に佐渡の足を舐めながら言うのだった。

    「先生。佐渡先生。れろっ 私…… 私たち、先生のおかげで奴隷になれました。でもまだまだ未熟です。国語よりもっと大切なこと…… たくさん教えてください。私たちの身体に刻み込んでください。先生……!」

     

    ……佐渡は感服していた。まただ。先程の教室に続いて、七海はいともたやすく陽葵を憎悪の沼から引っ張り上げてしまった。なんて子だろう。昨年の1学期は全然こんな感じじゃなかったのに。

    そして思った。15年前。サドに目覚める前。奴隷として地獄の調教を受けていたあの頃。あの頃の自分にも七海のような強く優しい親友が…… 恋人が一緒にいてくれていたら、その後の人生は変わっていたんだろうか……?

    高1の1学期のある日、佐渡はクラスのとある女子に恋愛感情を持っている自分に気づいた。ショックだった。自分がレズビアンだったなんて。同性の女の子を好きになるなんて! 中学では全然そんなことなかったのに! その気持ちは日に日に高まり、佐渡はいつしかその女子に告白したいと思うようになった。恋仲になりたかった。 ……でもできなかった。勇気が持てなかった。拒絶されたら、気持ち悪がられたらどうしよう。噂好きな子だし、クラス中に私がレズだって触れ回ったらどうしよう。悶々としたまま1学期が終わり、2学期も半ばに差し掛かったある日、目が覚めたら佐渡は堀田の調教室にいた。

    それから地獄の1年を過ごし、男と肌を合わせ、男に奉仕することにもすっかり慣れたが、他の奴隷を痛め付けるよう命令された時に全てが変わった。サドに目覚めた。というより、サドになれば奴隷の女の子たちとレズプレイできることに気づいたのだ。JSPFでもトップレベルに残忍なサディスティンの誕生であった。

    だが、自分と似た境遇の陽葵が、同じく奴隷の七海に愛の告白をし、相思相愛の強い絆で結ばれたのを先刻目の当たりにして、佐渡は複雑な思いだった。自分もあの子に告白していたら、どうなっていただろう。キスからセックスに発展して、ディルドーで処女膜を破ってしまうような関係にまでなっていたら、処女でなくなった自分に堀田は目を付けていただろうか。或いはJSPFに連れて来られて以降に、七海のような素敵な恋人ができていたら、レズセックスし放題の毎日を送っていたら、果たして自分はサディスティンになっていただろうか。

    今となってはわからない。佐渡は今の生活に満足している。奴隷の女の子をいたぶるためなら喜んで男にも奉仕するし、堀田の指示にも従う。問題は、ないはずだ。なのに、どこかモヤモヤしてしまうのは何故だろう。喉の奥に魚の小骨が刺さったような違和感が、午後からずっと続いているのは何故?

    ……そんなのわかりきってる。これは嫉妬だ。自分と同じ境遇にありながら、七海という最高のパートナーを得ることができた陽葵に嫉妬しているのだ。

    自分も何度絶望の渦に飲まれただろう。だが自分には相談できる奴隷仲間がおらず、暗闇から笑顔で救い出してくれる親友も恋人もいなかった。ただひたすらに孤独と暴虐に耐え続けた。毎日毎日心が壊れる寸前まで追い込まれ、それでもなんとか耐えて耐えて、歯も10本近く失って、1年後にはようやく一人前の奴隷になることができた。それまでのあの地獄の日々……!!

    なのに陽葵は、この小娘は、ここに来てまだ3ヶ月にも満たないというのに、1本も歯を失っていないのに、最愛の恋人ができて、母親もいて、姉みたいに慕うペロや玲香がいて…… 同じ境遇なのに、なんでこんなに違うわけ? なんでこんな幸せそうな顔ができるわけ? 自分はあんなに大変だったのに。1人で悩み抜いて耐え抜いて苦しみ抜いてきたのに。なんで? なんでっ!? 羨ましい! 妬ましい! むかつくっ!! ……教師にあるまじき黒い感情が体内にどんどん蓄積されていく。

     

    七海は佐渡の靴を舐めながら、室内の空気が変わったのを肌で感じていた。さっきまで饒舌に語っていたのに、急に黙ってしまった佐渡。足が細かく震えている。 ……どうしたんだろう? そう思って七海は佐渡の顔を見上げ、そして思わず身震いした。恐ろしい形相で陽葵を凝視していた。先程のような肉食獣のそれではない。黒い感情に支配された悪鬼のようだ。な、なんでこんな顔してるの? 陽葵、何か怒らすようなこと言った……?

    佐渡は、七海が怯えた表情でこちらを窺っているのに気づき、我に返った。取り敢えず黒い感情を胸の中にしまい込む。が、一度その存在に気づいてしまった以上、もはや忘れることはできない。佐渡は2人から顔を逸らすように顔を上げ、そして時計を見た。もう30分が経過していた。あと20分。たった20分でこの黒い感情を陽葵にぶつけ切るなど到底不可能だ。それにここには七海がいる。できれば七海はいない方がいい。どれだけ陽葵を追い詰めても、七海ならやすやすと彼女を救ってしまうだろうから。今日は適当に切り上げて、後日改めて陽葵を単独指名しよう。そして…………

    佐渡はペニスバンドを装着し、机の上に七海を寝かせて彼女の膣を正常位で犯した。と同時に、陽葵に足の下で仰向けになって待機するよう命じ、この時間のために3日間溜め込んできた糞便を思いっきりぶち撒けた。奴隷調教時代に拡張された彼女の肛門からは極太の一本糞がひり出され、陽葵の顔の上にトグロを巻いていく。陽葵は嫌々ながらも糞便を少しずつ噛み砕き、嘔吐することなく胃袋へと送っていった。が、あまりにも量が多いため20分で食べきることはできなかった。

    「うぶぇっ!!?」

    佐渡は七海をイかせ、自分も絶頂した上で机に座り、ハイヒールで糞まみれの陽葵の顔をグイグイと踏んでいく。さらに、糞便がたっぷり付いたヒール(踵)を陽葵の鼻の穴に突っ込んでグリグリと掻き回していった。

    「いっ! いたっ! くしゃいっ! 痛っ!!」

    「これっぽっちのウンコ食べるのに20分以上もかかるなんてありえないでしょ。お仕置きよお仕置き」

    「ご、ごべんなざい…… 先生…… ぐぷっ ごくんっ」

    「50分経っちゃったけど、全部食べ切るまで延長よ。そうね…… あと3分で食べ切れなかったら壁尻部屋でもう一晩過ごしてもらおうかしら」

    「しょ……しょんな…… あむっ んぐっ」

    「陽葵っ……!」

    「木下さんは手伝っちゃダメよ? これくらいの量でもたつくなんて奴隷失格。あなただって奴隷生活長いんだから、それくらいわかるでしょう?」

    「……はい」

    「靴が汚れちゃったわ。木下さん、頼める?」

    「はい、先生」

    「良い返事よ、木下さん」

    「ぴちゅ れろっ にゅぷ ずちゅ」

    佐渡は、陽葵の顔の上10cmくらいのところで、七海にハイヒールの汚れを掃除させた。七海は陽葵のすぐ横に這いつくばって、手を使わずに舌だけでハイヒールに付いた糞便を舐め取っていく。七海は1分もかからないうちに掃除を終え、陽葵は残り16秒のところで佐渡の糞便を食べ切った。

    「先生、ごちそうさまでした。げぅっ! 口便器、使ってくれてありがとうございました…… うっぷ!」

    「ふん。じゃあ、またね。仁科さん」

    そう言うと佐渡は帰っていった。

    「陽葵っ! 大丈夫っ!?」

    「うん、大丈夫。ちょっと食べるのに時間かかっちゃっただけ…… げぷっ!」

    「そっか……」

    「これくらいで済んでよかったよね……」

    「……だね」

    「んあ〜! もうダメ! 鼻ん中ウンチまみれ〜! くっさ〜!! シャワーシャワーっ!!!」

    七海は、先生の態度がどこか腑に落ちなかった。あの鬼の形相はいったい何だったんだろう。その後の責めも、いつもに比べれば大したことなかったし、先生は七海を犯している間も心ここに在らずといった感じだった。そして去り際、「またね、仁科さん」と言った。なんで私の名前は呼ばれなかったんだろ? 陽葵だけ、また指名するってことだよね? ……大丈夫かな。あんな怖い顔してたけど…………

    七海はもっと考えようとしたが、限界だった。ヨロヨロとシャワー室に向かい、陽葵と一緒に汚れをザッと落とす。陽葵は、鼻の穴を洗い湯をがぶ飲みし、糞便臭が消えたところで力尽きた。2人とも髪も乾かさずにベッドに直行する。陽葵のベッドは世話係用の部屋にあるのだが、陽葵はなんとなく七海に従いていき、七海のベッドに2人同時に倒れ込んだ。恋人同士のピロートークなどする間もなく、倒れ込んだ瞬間に意識を手放した。

     

    …………崩壊が始まろうとしていた。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第5章 – 奴隷100日目

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    I:奴隷100日目 – 朝

     

    3月28日、七海が奴隷となって100日目。七海とペロの叛逆が失敗に終わった18日後。

    朝6時、起床のブザーが鳴ると、89番ベッドで寝ていた七海は飛び起きた。心臓がドクンと跳ねて耳がキーンとなる。100日も奴隷をやっていると色々なことに慣れてくるが、この音だけはいつまで経っても慣れない。

    いつものように小窓が開いて流動食と小便の朝食だ。七海はここ4日ほど朝も晩も糞便の入っていない流動食にありつけている。つまり調教中にお仕置きを食らっていないわけで、それだけここの生活に慣れてきたということだろう。早速歯のない口で流動食をグチャグチャとすり潰す七海。歯茎だけで物を食べる行為にも次第に慣れつつあるが、悲しみや屈辱は完全に消え去ってはいない。

    相変わらず味も匂いも最低だ。だが糞便が入っていないだけでかなりマシに思える。あの日、ペロとポチとともに大量の糞便にまみれた一夜を過ごして以来、七海は飯森にも客にもさらに過激なスカトロプレイを要求されるようになった。出して、食べて、吐いて、塗って…… 毎日そればかりだ。そのおかげか知らないが、食糞にもだいぶ慣れてきた。だが慣れたからといって、あんな汚物を美味しいと感じるはずがない。不味くて臭くて堪らない。できれば食べたくないに決まっている。激マズ流動食を食べながら、今日はうんちを食べたくないなと七海は願った。

    食後は奴隷としての最低限の身だしなみを整えていく。大きな鏡の前に立った七海は、なんとなく半年前のことを思い出した。

    昨年の10月、七海がまだ木下家で凌辱されていた頃。七海は自室の鏡の前で、刺青や肥大化した乳首を隠そうと、泣きながら下着を引っ張っていた。あの頃はまだ妊娠2ヶ月目で、身体の表面に変化はなかった。

    それがどうだ。妊娠8ヶ月目を迎えて腹はまるまると膨れ上がり、あの頃の数倍に膨れ上がった乳首やクリトリスは、メラニン色素によって黒々と変色してしまっている。太鼓腹とは対照的に身体は痩せ細り、あばら骨がくっきり浮き出ていた。歯を失った頬はそれ以上に痩け、まるで老婆のようだ。刺青も身体中至るところに掘られている。そしてその無様な身体全体を無数のミミズ腫れが覆い尽くしていた。

    もはや涙も出ない。なんて醜い身体なんだろう。こんなんで身だしなみとか意味あるんだろうか。七海は自嘲気味に溜息をひとつつくと、ペロと玲香が待つメス犬区画へ歩いていった。

    「おはようございます」

    「おはよう」

    「おはよう、七海ちゃん」

    9号室の扉を開けていつもの挨拶を交わす3人。いつもの会話、いつもの臭い。だが、この部屋に来てこの臭いを嗅ぐと、いつもあの時を思い出す。七海にとってトラウマになってしまった、あの時……。

     

    ……あの時、大量の糞便にまみれてレズプレイをしながら、七海とペロとポチは玲香がやってくる午前7時をひたすら待った。嗅覚も味覚もどういうわけか全く麻痺してくれず、臭くて臭くて気が狂ってしまいそうに臭くて、そんな中、互いの糞まみれの膣や肛門や乳房を刺激しながら過ごす2時間は、永遠とも思えるほどにとてつもなく長い時間だった。あまりに臭いので、どれだけ性器を刺激してもちっとも気持ちよくならなかった。……ポチ以外は。

    玲香は何も聞かされていなかった。いつものように7時に9号室の扉を開けた途端……

    「ううっ!!!?」

    一瞬にして胃液が口の中まで逆流した。なんとか飲み込んで押し戻したが、あまりの凄まじい悪臭に、息をすることさえできない。扉の横にあるスイッチを押して室内灯を点けると、床一面茶色一色だ。その茶色い海の真ん中に大きな茶色い塊が3つ。玲香は当初、それら全てが糞便の塊だと思った。いったい何千人ぶんのうんちを集めたらこんな量になるんだろう。なんでこんなことになってるの? あれ? 光希がいない……。 …………え? これってまさか、ひと? 人間!? 光希!!? あとは…… ポチと…………

    「げほっ! げほっ! れいか……さん…… たすけ……て…………」

    「七海ちゃん!!!!」

    「げぼっ! げぼっ! おげええええぇっ!!」

    七海が吐いた。ドボドボと吐き出された吐瀉物は、胃液の色ではなく糞便そのものだった。

    「なんてこと……!!」

    「やあ、玲香。おはよう」

    振り向くと飯森が立っていた。

    「これを付けて、3人の洗浄と部屋の掃除をしてくれるかい?」

    そう言って、飯森は手にしていたガスマスクを玲香に手渡した。

    「…………」

    反射的に受け取ったけれど、あまりの状況、あまりの光景に、流石の玲香も言葉が出て来ない。それに…… この人、この凄まじい臭いの中、何も着けてなくても平気なの……?

    「頼んだよ」

    それだけ言うと飯森は去っていった。呆然と立ちすくむ玲香。こんなの着けたことない。どうやって着けたらいいの? 何なのよ、このおぞまし過ぎる状況は!! ……でもなんとかしなきゃ。掃除とか以前に、早くこれ着けないと私、耐えられないっ! 吐くっ!!

    なんとかマスクを装着すると、無臭の空気が口と鼻に入ってきた。取り敢えず安堵する玲香。だが、冷静になって辺りを見回して見れば、凄まじい惨状だ。こんなの、未だかつて見たことがない。どうやってこれを片付けたらいいの? こんな大量のうんち、いったいどうしたら……

    その時、スピーカーから飯森の声が流れてきた。

    「ウンコは1人分ずつくらいに分けてトイレに流してくれ。全部で60人分くらいだから60回に分ければ問題ないだろう。一度に大量に流したら便器が詰まるから気をつけろよ。あらかた流したら風呂場で3人を洗ってやってくれ。床にこびり付いたウンコは3人の舌で全て舐め取らせること。そこまで終わったら脱臭器を持っていくから、それで換気を行う。 ……今日の午前中の調教は休みとする。半日かけて4人で部屋の掃除だ。いいな?」

    ……それからが大変だった。いくらガスマスクを着けているとは言え、誰のものとも知れぬ排泄物を素手で掴み、トイレに持って行って流す。それを60往復だ。1往復1分でも1時間。実際にはそれ以上の時間をかけてゆっくりと人の形を取り戻していく3人。その3人を風呂場に連れていき、シャワーで汚れを落としていく。排水口は大量の糞便ですぐに詰まってしまい、玲香は仕方なく排水口の蓋を開けて糞便を直接下水管へ流した。そうしてようやく露わになった肌。だが七海は真っ赤、ペロは紫色にそれぞれ腫れ上がっており、マトモなのはポチだけだった。しかもペロは左目に黒い眼帯を着けていた。

    「光希…… 目、どうしたの? 大丈夫?」

    「…………」

    ペロはそれには答えず、七海とともに身体を洗ってもらった礼を言うと、魂の抜けた幽鬼のような顔で部屋に戻り、舌で汚れた床を舐め始めた。2人の表情があまりに暗いので、ポチまで浮かぬ表情になり、黙って部屋に戻ると舌掃除に参加したのだった。

    しばらくして飯森が再び9号室に入ってきた。さらに、ガスマスクを着けた裏沢も、大きな脱臭器を持って入ってきた。床の上に置いて電源を点けると、大きな音を立てて脱臭が始まった。

    「さて、七海とペロの今後についてだが、これは玲香とポチにも聞いてもらう」

    4人は無言のまま視線を飯森に向ける。

    「七海とペロは昨日俺に逆らった。ペロはさらに裏沢のちんぽを噛んだ」

    「!!」

    「よって罰を与えた。2人は酷い折檻を受けた上に、ペロは左目を潰された」

    「そんな…… 光希………… あっ」

    その名はペロと七海の前でしか呼ばないようにしていたのに。動揺してついその名を口にしてしまった。その瞬間、何故か飯森のスマートフォンがピーッピーッと鳴り出した。

    「玲香。その名前を口にすることは金輪際禁止する。たとえペロや七海しかいない場所であってもだ。この部屋は常時録画中だが、「ミツキ」という単語が七海・玲香・ポチの3名の口から発せられた瞬間に俺のスマホが鳴るよう、音声認識アプリを連動させた」

    「「「「!!?」」」」

    「ポチ、試しに「ミツキ」と言ってみろ」

    「……光希」(ピーッピーッ)

    「こういうことだ。俺の声には反応しない。裏沢やペロの声にもな。あくまでお前ら3人だけだ。いいか? もし発したら、そいつはキツい折檻を受けた上で、ペロは右目も潰されて失明する」

    「「「「!!!!」」」」

    「そいつの名前はペロだ。いいな? ……七海」

    糞色でなく透明な涙が、七海の目から溢れる。ここまでするの? ……ご主人様の前だけでなく、おねえちゃんと2人きりの時でさえ、ペロと呼ばなきゃいけないの……?

    「……………………」

    「返事をしろ、七海」

    「……………………はい。わかりました」

    「それと七海。3つ目の命令は覚えてるな?」

    「はい」

    「今実行しろ」

    「……はい」

    七海は泣きながらしゃがみこみ、ペロに向かって言った。

    「……ペロ、裏沢様に謝って? おちんぽを噛んだこと。お願い…………」

    「……………………わかったわ」

    ペロは七海に素直に従い、4つ足を器用に使って裏沢の足元まで歩いていった。そして短い両腕で裏沢の片足を掴むと、足に向かって謝罪した。

    「すみませんでした、裏沢様。ペロは奴隷以下のメス犬の分際で、裏沢様のおちんぽ様を噛んでしまいました。本当に、本当に、申し訳ございませんでした」

    熱のある誠意のこもった声。ペロは心の底から謝罪していた。昨日の夜に七海と和解できたことで、ペロは完全に戦意を喪失していた。叛逆は……失敗に終わったのだ。

    七海が初めて則夫様に逆らった。だから私も昔を思い出して裏沢様に逆らった。その結果がこれ。そう。逆らっちゃいけなかったんだ。私も、七海も。歯を失って激昂する七海を宥めて、飯森様に逆らわないよう説得するのが私の役目だったんだ。それがどんなに七海を傷つけたとしても、どんなに七海に憎まれ蔑まれたとしても、2人がこの施設で生きていくためには、それ以外選択肢はなかったというのに。本当に、なんて愚かな姉なんだ、私は。

    身体中が痛い。麻痺していた痛覚が、嗅覚や味覚とともに目覚めたのだろう。早朝にレズプレイで気を紛らしていた頃から、全身の殴られた痕と左目の奥がズキズキと痛くて堪らない。だがこれは罰だ。愚かな自分に対する罰なんだ……。

    でも、七海はそんな愚かな私を許してくれた。だからもう迷わない。則夫様にも裏沢様にもこの施設の全ての男性にも、もう二度と逆らわない。淫乱変態マゾメス犬・ペロになりきる。否、なるんだ……!

    決意を込めて裏沢の足を見つめるペロ。ペロの舌は床掃除で汚れているから足を舐めたりはしない。ただ足を見つめ、全身の痛みに耐え、姉妹の悲しい運命を想う。

    「うう…… ううっ…… うううう……」

    静かな嗚咽とともに、ペロの残された右目から透明な液体が流れていく。その様子を静かに見守る七海の両目からも、同じ液体が溢れていた。

     

    ……あの時の臭い、あの時の記憶。あれから17日経った今でも、ここに来るたびに鮮明に思い出す。あれ以来、ペロは元の変態メス犬に戻り、七海はより積極的に飯森に奉仕するようになった。あの日から数日間は朝のこの時間も殆ど会話がなく、暗く重々しい空気に支配されていたが、玲香が努めて明るく2人に接したこともあって、ペロ、七海の順で徐々に以前の空気を取り戻し、今ではすっかり元通りになっていた。 ……「名前」以外は。

    「目の具合はどう? ペロ」

    「痛みはなくなりました。全身の腫れも引いたし、玲香さんのおかげです」

    「薬を塗るのが私の仕事だからねー。でも良かったわ、治って」

    「ありがとうございます」

    「七海ちゃんは? お腹は大丈夫?」

    「はい。痛くないです」

    「そ? 良かった。 ……あ、そうそう。七海ちゃん、今夜私たちに指名が入ってるみたいよ? 七海ちゃんがここに来てすぐの頃以来かしら」

    「そうですね。よろしくお願いします、玲香さん」

    「私の方こそ、よろしく」

    「お客様に奉仕してる時の七海って、どんな感じなんですか? 玲香さん」

    「前回はスカトロ責めの後だったから、あんま覚えてないなぁ。あ、でも、お客様の評判だと、最近の七海ちゃん、すっごい変態らしいわよ?」

    「ひどっ! 変態じゃないもん!」

    「そう? 昨日のこの時間も結構すごかったような……」

    「あうぅぅ…… ペロまで……」

    「じゃあ、今夜じっくり観察しないとね♪」

    「私もこの後改めて観察しようかな」

    「んもうっ! 2人とも意地悪っ!!」

    努めて、明るく。玲香だけじゃない。七海もペロも同じことを考えるようになっていた。暗く沈んだままでは心が死んでしまう。それに暗かろうが明るかろうが、されることは変わらない。ならば明るくしていた方が精神的にラクだ。それでいいじゃないか。どうせ逆らっても無駄なんだし、奴隷人生を楽しめばいいんだ!

    ……無論3人とも心の底からそう思っているわけではない。無理矢理にでもそう思わなければ、やってられないだけ。姉をペロと呼び、頑張って明るい会話を続けながら、七海は泣きそうになるのを必死に堪えていた。

     

    II:奴隷100日目 – 午前(1)

     

    朝8時、飯森が9号室の扉を開けると、七海が土下座していた。

    「おはようございます、ご主人様。今日も七海の身体をメチャクチャにしてください」

    「おはようございます、則夫様。今日もペロを拷問してください」

    七海の横で、四つ足で立っていたペロも、七海に続いて挨拶をする。叛逆心を完膚なきまでに叩き潰された姉妹は、すっかりおとなしくなって飯森に隷従していた。

    「2人とも顔を上げろ」

    「「…………!?」」

    飯森の足元に置かれたバケツ。中は真っ赤になった石炭で満たされ、その中に鋼鉄製の焼き鏝が1本突き刺さっていた。

    「ひぃっ!!」

    ペロが小さく悲鳴を上げる。尻に捺された「ペロ」の焼印。木下光希が歯と手足と失ってメス犬となり、新たな名を与えられた時に、一生消えないよう尻に焼き付けられた。あの時の屈辱と絶望、そして灼熱の激痛を思い出す。また? また捺されるの? それともまさか七海に!?

    「七海」

    「ひぃっ!!」

    今度は七海が小さく悲鳴を上げた。いやっ! いやっ! おねえちゃんのお尻みたいになるの、絶対いやああああっ!!

    「ふふっ ションベンちびってるぞ、七海」

    「や… やだっ……」

    「安心しろ。お前には捺さない。お前が捺すんだ。」

    「え?」

    「ペロにな」

    「「!!!!!!!!」」

    「ペロの腹にこいつを捺せ、七海」

    「……いやっ いやっ! いやですっ!!」

    七海が悲壮な顔で訴える。

    「ご主人様っ! 今日もちゃんとご奉仕しますからっ! 妊娠まんこでもケツまんこでも歯茎まんこでもご主人様のおちんぽ、しっかりご奉仕しますから! ご主人様のうんちも喜んで食べるし、ムチやロウソクでメチャクチャにしてくれていいですから! お願いしますっ! おね…… ペロにそんなの…… しかも私がなんて…… そんなの絶対いやですっ!!!」

    「七海…………」

    七海の必死の訴えを、ペロは俯きながら聞いていた。ダメだよ、七海。逆らっちゃ……

    「いいのか? 俺に逆らって……」

    「!!!!」

    「もっと小さいサイズの焼き鏝もあるからな……。そいつをペロの右目に突っ込んでやろうか?」

    「「!!!!!!!!」」

    「いいからやれ。これは先日の叛逆に対する罰だ」

    「え……? ペロの左目は……? 私がうんちまみれになったのは……!?」

    「言ったはずだ。ペロが左目を失ったのは裏沢のちんぽを噛んだことに対する罰だと。叛逆に対する罰ではない。お前らを糞まみれにしたのはただの折檻だ。叛逆に対する罰があの程度で済むはずがないだろう」

    「な……!!」

    「お前たちの叛逆が終わった日の午後にこれを発注したんだが、発送が遅れたとかで昨日の夜にようやく届いたってわけだ」

    「だって…… そんなの…………」

    「最愛の姉に焼印を推す、それが七海への罰。最愛の妹に焼印を捺される、それがペロへの罰だ」

    「うそ…… うそ…………」

    「…………七海、お願い」

    「おね……」

    「それ、私のお腹に捺して?」

    「!!」

    「ね? お願い」

    さっき焼き鏝を見た時には、咄嗟のことで動揺してしまったが、よく考えれば2回目だし、四肢切断や全抜歯の痛みに比べればあんなの全然大したことなかった……ような気がする。こんなのが罰だというのなら、正直、ラクなくらいだし、七海に捺されるなら本望だ。それよりも、七海がまた逆らって、失明して七海の顔が見られなくなる方がイヤだし、そんなことになったら七海が自責の念に苛まれて今度こそ再起不能になってしまうかもしれない。それだけは絶対にダメ!!

    「私なら全然平気だから。則夫様に逆らっちゃダメ」

    「うぅ……」

    「ね? 七海」

    「……………………うん、わかった。ごめんね……?(おねえちゃん……)」

    ペロは四つん這いの状態から器用に身体を回転させて仰向けに寝転んだ。七海はバケツから焼き鏝を抜いてゆっくりとペロに近づいていく。なんでこんなことしなくちゃいけないの? 一生消えないって、刺青だってそうだけど…… こんな熱そうなの…… すごいヤケドして…… 醜い痕が残って…… なんで? こんなの絶対おかしいよ!!

    涙と鼻水と身体の震えが止まらない。焼き鏝を落とさないように強く握り締めているため、手の震えが増幅されて棒に伝わり、真っ赤になっている先端部分が激しく揺れている。

    「力を抜け、七海。ヘソの上あたり、腹の真ん中に捺すんだ」

    「うぅぅ……」

    だめだよ! 力を抜いて落としちゃったら、おねえちゃんの上に…… そんなん絶対ダメっ!

    「七海、落ち着いて?」

    「あぅぅぅ……」

    「大丈夫。死ぬだけじゃないわ。ペンで落書きするのとおんなじ。ね?」

    「くくくく…… そうじゃないだろ? ペロ」

    「…………」

    「俺が命令して七海が捺すということは、俺が捺すのと同じことだ。言い直せ」

    「…………はい」

    どこまで私たちを貶めれば気が済むの? ……この男は。

    「七海様…… 則夫様に逆らったこの大罪人に罰をお与えください。痛いのが大好きな糞マゾ犬の私には、生半可な罰ではご褒美になってしまいます。痛くて熱くて死にそうになるくらい辛いお仕置きをお願いします。マゾ犬ペロの汚いお腹に、その焼き鏝を押し当てて、一生消えない醜い烙印を付けてください。七海様、則夫様、どうか、お願いします。ペロにお仕置きしてくださいっ!」

    「…………!!」

    聞いていられない。妹を様付けで呼んで、罰してくれ、焼き鏝が欲しい、お仕置きしてって…… 顔を見ればわかる。本心じゃない。やめて。わかったから。やるから。だからそんな悲しい顔で悲しいこと言わないで! おねえちゃんっ!!

    ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!

    「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    「あぁぁぁ…………!!!!」

    「まだだ! そのままでいろ! 皮膚の真皮層まで焼かねば痕は残らん!」

    「あぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    「ひぃぃっ!!!!」

    鼓膜が破れんばかりの悲鳴。なんてことを…… なんてことをっ!! やめなきゃ! 今すぐやめなきゃっ……って、ええっ!!?

    ふらつく七海の手を飯森が握り、さらに強く押し当てる。

    「ぴぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    「あぁ………… おね…………」

    臭い。皮膚や産毛が焼け焦げる臭いと僅かに灰色がかった煙、壊れた肛門から一斉に流れ出す液便。あまりに恐ろしい声と臭気に、七海の手足はガクガクと震え、殆どパニック状態になっている。その七海を飯森が後ろからガッチリと支え、焼き鏝が動かないようさらに力を入れた。

    「あああああが…… ぐげ…… いぎゅ……………………――――――――」

    ついに失神するペロ。その直後、ようやく飯森は焼き鏝をペロの身体から離した。焦げた皮膚が剥がれる嫌な音がする。と同時に七海の手も焼き鏝から離させる。七海はショックでそのまま床に座り込んでしまった。

    飯森はホッとしながら焼き鏝をバケツに刺し戻した。七海がパニックになるのは読めていたので、七海を後ろから支えたまでは良かったが、混乱した七海が暴れて焼き鏝の先端に触れてしまったら、当たりどころが悪ければ流産もあり得たのだ。そうならずに済んで飯森は心から安堵していた。そんなリスクを冒さずとも、飯森が自分で捺して七海には別の罰を用意することもできたわけだが、飯森でなく「七海が焼印を捺すこと」が重要なのだ。

    姉妹がともに叛逆した当初、飯森は面白いことになったと思った。8月まで叛逆が続くとは流石に思えなかったが、1週間か2週間か、しばらくは反抗的な七海を楽しめると見込んでいた。が、ペロの自滅もあって叛逆はたった1日であっさり終了してしまった。

    こうなった以上は方針を転換せねばならない。2人が二度と逆らおうと思わぬよう、それどころか飯森に対して怒りの感情が湧くことすらも封じるために、目に見える形で罰を与えることにしたのだ。それが焼印だ。焼印を捺すという「行為」だ。最愛の姉の身体に生涯消せぬ烙印を自ら刻ませる。これによって七海は、今後ペロの腹を見るたびに、自らの罪を思い出すことになるだろう。

    そしてもう1つ。飯森が捺せば、七海の中で飯森への憎悪が再燃する可能性がある。だが七海が捺せば、敵(カタキ)は即ち自分自身。憎悪は自分へと向かうだろう。あとはその自責の念と自己嫌悪を、飯森に対する絶対服従へと昇華させるだけだ。

    飯森は、ペロを医務室に連れて行くよう玲香に連絡を取ると、座り込んだままの七海に話しかけた。

    「どうだ? 生涯消えぬ烙印を姉の身体に刻み付けた感想は?」

    「…………ぁぁ…………」

    「ほら、見てみろ。ペロの腹を」

    「…………!!!!」

    真っ赤に爛れた腹の中央に、横12cm縦6cmくらいの大きさで「姉犬」の2文字が刻まれている。「メス犬」の焼き鏝ならこの区画内にある倉庫に置いてあるのだが、この2文字を捺したくて、飯森はわざわざ特注で作らせたのだった。

    七海は呆然と姉の腹を見ていた。赤黒く浮き出た2文字よりも、重度の火傷を負って水ぶくれだらけの腹部の惨状があまりに酷くて見るに堪えない。だが目を逸らすわけにはいかない。私がこれをやったんだ。おねえちゃんのお腹を、私がこんなふうにしたんだ……!!

    「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    七海が絶叫しているところに玲香が入ってきた。ペロのお腹を見てすぐに状況を察する。七海の制止を振り切って飯森がペロの腹に焼印を捺したのだろう。幸い玲香自身は焼印を捺されたことはまだないが、奴隷が焼印を捺された直後の惨状は、これまでも何回か見てきている。だが何度見ても、重度の火傷というのは痛々し過ぎて正視に耐えない。しかも火傷を負っているのは、直前まで軽口を叩き合っていたペロなのだ。猛烈な吐き気を催しつつもなんとか堪える玲香。

    ペロも七海も、このところようやく以前の2人に戻ってきていたのに、またこうなってしまったのか。……でも仕方がない。奴隷とはこういうものなのだから。こうやって肉体と精神をボロボロに擦り減らしていくだけの存在なのだから。身体が震える。明日には自分もこうなるかもしれない……

    「医務室に連れて行きますね、飯森様」

    「ああ、よろしくな」

    患部に触らないよう気をつけながら、真っ青な顔をして意味不明の言葉を叫んでいる七海の心配をしながら、玲香は小さなペロの身体を抱きかかえて部屋から出て行った。

     

    「さて七海」

    「あぁああ……」

    パチンッ! 絶叫の後に放心状態になってしまっていた七海の頬を飯森が軽くビンタする。

    「七海」

    「…………はい」

    「なぜこうなったのかわかるな?」

    「ひっく…… 私がご主人様に逆らったから……です」

    「そうだ。せっかく俺が用意した誕生日プレゼントをお前が拒絶し、俺に逆らったからだ」

    「…………(コクン)」

    「そして、お前が逆らわなかったらペロも逆らわなかった。奴が左目を失うこともなかったし、腹に焼印を捺されることもなかったし、お前が捺すこともなかった」

    「…………(コクンッ)」

    「今回の事態、全ての元凶はお前にある。そうだな?」(全ての元凶は俺だがな!)

    「…………はい。ぐすっ……」

    「うむ。だがお前は、俺の命令どおり最愛の姉に自ら焼印を捺して罪を滅ぼした」

    「…………うぅぅ」

    「だから俺はお前を許そうと思う」

    「…………えっ?」

    「お前もペロも罪を犯した。そして罰を受け、犯した罪を全て償った。だからこの件でこれ以上お前やペロを責めない。2人を許す」

    「あぁぁ…………」

    「その代わり改めて誓え。二度と逆らわないと」

    「……はい」

    「次逆らったらペロは失明するわけだが…… 右目に焼き鏝を突っ込むのはお前にやらせるからな?」

    「ひぃっ!!」

    「わかったら、土下座しろ。そして俺の足の指を舐めながら誓うんだ」

    「はい」

    七海は、ペロが撒き散らした液便の泥の上で土下座すると、飯森の臭い足の指を一舐めしてから、足に向かって誓いの言葉を述べ始めた。決められたセリフを機械的に復唱するのではなく、自分の言葉で。

    そう。自分で考えるんだ。何も考えずにただ闇雲にご主人様に盲従して、何かあったらおねえちゃんや玲香さんを頼って、腹が立ったら後先考えずに暴走して…… そんなんじゃダメ。自分で考えるんだ。考えて行動するんだ。ご主人様が何を欲しているのか、そのためには自分が何をすればいいのか、何をしちゃいけないのか。自分で考えるんだ……!

    「私は、木下七海は、ご主人様の、飯森則夫様の奴隷です。二度と逆らいません。どんな命令にも絶対に従います。一生をご主人様に捧げます……」

    卑猥な形容詞などは一切なく、必要最低限のことだけを淡々と簡潔に述べる。罪は償ったのだから謝罪の言葉もない。それで良い。JSPFに来て101日目、七海の処女を奪って230日目。七海はついに完全服従した。七海の心が全て手に入ったのだ。深い充実感を味わう飯森。それとともに下半身が熱を帯び始める。

    「では七海。さっき言っていたな。3つの穴を使って奉仕すると。俺のウンコを喜んで食べると。鞭や蝋燭で虐めて欲しいと……」

    「……はい。ご奉仕させてください、ご主人様」

     

    III:奴隷100日目 – 午前(2)

     

    「まずはシャワーで足の汚れを落としてこい。ここは臭いからな…… 部屋を換えるぞ」

    「はい」

    七海は急いでシャワー室に行って汚れを落とすと、ペロが撒き散らした汚物を踏まないように気をつけながら、飯森に従いて部屋の外に出た。飯森は、メス犬区画から調教室が並ぶ区画へと上がり、その中の一室に入った。飯森が清潔なベッドにどっかと座ると、七海は再び飯森の足元に土下座をして口上を述べた。

    「では、改めてご奉仕させていただきます、ご主人様」

    「口が汚れる前に、まずは服従のキスだな。あとはお前に任せる」

    「……はい」

    七海は立ち上がると、まっすぐ飯森の顔を見た。相変わらず醜い顔だ。斑に禿げた頭、無精ヒゲが伸び放題の顎、鼻の穴から覗いている鼻毛がいかにも汚らしい。ヤニ臭い口、歯並びが悪く黄ばんだ歯、全身から漂う加齢臭。だが、この醜怪な男に七海は生涯を捧げると誓った。奴隷として仕えると、所有物になると誓ったのだ。その人を醜いだの不快だの思っていいはずがない。わかってる。そんなことわかってる。でも。でも、やっぱり気持ち悪い。せめて…… せめてイケメンなご主人様ならよかったのに……

    「ご主人様…… 私はご主人様の奴隷です…… 一生お仕えします…… ちゅっ」

    誓いのキス。こんなことにならなければ、いずれは自分も結婚していたのだろうか。素敵な男性と結婚式場で、姉や両親に見守られながら幸せなキスを交わしたのだろうか。それは10年後か20年後か…… 幸せな家庭を築いて、子宝にも恵まれて、やがて年老いて子や孫に見守られながら天寿を全うする。そんな幸せな未来はあり得たのだろうか。

    ……悪趣味な調教室で、ウェディングドレスはおろか下着の着用すら許されず、素っ裸に首輪のみ。膨れ上がった乳首とクリトリスに、全身を覆う刺青とピアスと鞭痕。本来あるべきだった未来より10〜20年も早く妊娠し、70年も早く歯を失ってしまった。そんな惨めな身体で、醜悪極まる男と唇を重ねる。誓いのキスではあるが、結婚ではなく隷属の誓いだ。お嫁さんではなく奴隷。家畜。所有物。

    「うううう…… ちゅぷ…… ぶちゅる……」

    早速飯森が舌を絡め始める。分厚い舌が七海の口内を、ぷにぷにの歯茎を蹂躙していく。嫁と愛を確かめ合うのではなく、自分の所有物の具合を確かめているだけ。最低の行為。だが受け入れざるを得ない。七海は奴隷なんだから。なると誓ったんだから。 ……固く瞑った目からは大粒の涙が零れ落ち、両手は固く握り締められている。七海の痩せた身体は、屈辱と絶望で細かく震えていた。

    飯森は七海の口内を舌で弄っていく。歯茎、舌、頬の裏側、あらゆる箇所を自らの唾液で汚していく。屈辱に震えつつも抵抗せずに舌を受け入れている七海。 ……こうでなくてはな! ペロやポチのような変態もいいが、七海には似つかわしくない。人によっては、奴隷が主人を盲愛し、まるで恋人のように振る舞うよう調教する者もいるが、そんなのは論外だ。かと言って、調教のしすぎで廃人にしてしまっては意味がない。嫌だけど従う。嫌だけど絶対服従を誓う。こうでなくては。飯森は七海を、自身が考える理想の奴隷に調教できたことを確信し、深い達成感を存分に味わった。

     

    「もういいぞ。奉仕を始めろ、七海」

    数分間キスを楽しんだ後、飯森は七海に言った。

    「ちゅぷ…… はい。まずは口で…… 歯茎まんこでご奉仕させていただきます…… ちゅっ」

    七海は飯森の目を見ながら口上を述べると、主人の足元にしゃがみ込んでペニスの亀頭に軽く口付けした。飯森のペニスに、おちんぽに、生涯を捧げるとの無言の誓いを込めたキスだった。そして舌を出して亀頭をひと舐めすると、頭を横に傾けてペニスの側面に舌を這わせ、歯茎を押し付けながら左右に扱き始めた。

    「あむ…… むちゅ…… ぐにゅ……」

    あの日の姉妹フルートフェラのような動き。だが今、隣に姉はいない。七海が一人で奉仕しなければならない。舌と唇と歯茎を総動員して竿、根元、金玉と舐めねぶり、そこから反転して竿、裏筋、亀頭を刺激していく。そして……

    「ご主人様にご奉仕するためだけに存在する私の惨めな歯茎まんこ…… お楽しみください」

    目を濡らしながら顔を赤らめ小さな声で、しかししっかりと飯森の目を見ながら言うと、七海は口を大きく開いて肉色の口内を飯森に見せてから、まずは浅く亀頭を咥え込み、舌で敏感な部分を刺激しながら亀頭を歯茎で甘噛みし始めた。

    七海が歯を失う前から毎日のように見てきたペロの歯茎奉仕。肥大化した七海のクリトリスをペロがフェラしてくれたことも何度もあるし、七海が歯を失って以降は、ペロが歯茎奉仕の手本を毎日のように見せてくれた。七海自身、飯森や客相手に既に百回以上歯茎奉仕をしてきた。その時の経験を、記憶を、全てペニスにぶつける。イヤイヤやってちゃダメ。ご主人様に誓ったんだから。この肉の棒に…… ご主人様のおちんぽに…… 気持ちよくなってもらう。私がやるべきなのはそれだけ。ただそれだけ! 集中しなきゃ!!

    「れろれろ じゅるっ! ぬぽっ! ぐぷぷぷ じゅろろ! かぷっ ぶもももっ!」

    歯茎で甘噛みすると飯森の体温が直に伝わってくる。唾液にまみれた肉と肉が卑猥な水音を立ててこすれ合う。やっと慣れ始めた異常な感触。ポチなどは、若くして歯を失くしたことにすらマゾヒスティックな快感を覚えると言うが、とてもそんな気になれない。気が緩むとすぐに涙が滲み出てくる。悲しみの渦に飲まれる。 ……ダメ! 集中しろ! 余計なことを考えるな!!

    「ぐぷぷぷぷぷ! ごもも! うぇっ! ぐぽぽぽ!」

    一通り亀頭に奉仕をし終えると、七海は巨根を喉の奥深くまで飲み込んでいく。命令を待ってちゃダメ。自分で考えなきゃ。喉が痛い。息苦しい。でももう慣れた。フェラ経験は半年以上、咥えた本数は延べ千本以上。それだけ咥えたら慣れるよ…… でも慣れたからって手を抜いちゃダメ! もっと奥へ! 1mmでも奥へ! そして……!!

    「ごえっ! ぐぽっ! がぽっ! ずろろろ! ぶちゅっ!」

    七海は猛烈なピストンを開始した。イラマチオにも引けを取らない激しい動き。そう。イラマチオと同じでなくちゃいけない。何故ならイラマチオとは、奴隷の口奉仕が物足りない時に、男の側が手本として行うものだからだ。七海を指名した客が以前そんなことを言っていた。その時は何を勝手なことをと心の中で毒づいたのだが……

    歯を失う前、七海はイラマチオが苦手だった。痛くて苦しくて死にそうで、無意識のうちにペニスに歯を当ててしまうことが度々あった。今思えば、男が奉仕の手本を示してくれていたのに、恩を仇で返していたわけだ。そっか、だから抜かれちゃったんだ……。男の立場で考えれば、一連の非道の理由が見えてくる。外の世界の常識で考えるからいけないのだ。この施設の常識で、男目線で考えるんだ。七海は目からウロコが落ちる思いだった。冷静になれば色々なことが見えてくる。ペニスが出ていく度に鼻で空気を吸える瞬間がある。喉の力を抜けば吐き気が軽減できる。歯茎を通じてご主人様の興奮が伝わってくる! そう! もっと興奮して、もっと気持ちよくなってもらわなきゃ! お手本を超えるんだ! ペロよりも! ご主人様のイラマチオよりも! もっともっと激しくっ!!

    飯森は凄まじい快感に襲われていた。飯森のイラマチオはJSPFの客の中でもトップクラスで激しく、七海だけでなく他の奴隷も度々歯を当ててしまっていたし、胃液や鼻血を噴き出しながら射精とともに失神する奴隷も多かった。抜歯に向けたカウントが進む可能性が他の客より高いので(5回ペニスに歯を当てたら麻酔なしで1本抜歯)、フェラ奉仕が苦手な奴隷は皆、飯森に指名されること恐れているくらいだ。

    その飯森のイラマチオすら凌駕する猛烈なピストン。しかもただ抽送するだけでなく、ペロやポチすら真っ青なほどに舌と喉と唇と歯茎を激しく動かして確実にペニスを追い込んでくる。未だかつで見たこともないような七海の激しい奉仕。 ……飯森は驚きつつも感動していた。初めて見るということは、七海は自分で考えて行動しているということ。命令を守るだけの機械になるのではなく、命令は守りながらも、奴隷に相応しい奉仕とは何か、自分で考えて実践している。飯森を主人と認め、自分が体得した技術を全て使って全身全霊で主人に奉仕している。誓いの言葉を実行しようと試行錯誤している。それが伝わってくる。なんて…… なんて健気なんだ!!

    猛烈な歯茎フェラによる肉体的快楽と、七海の心を手に入れたという精神的充足。飯森はあまりの快感に何もする気が起きず、七海の奉仕にただ身を任せた。イラマチオなどもはや不要、手を動かす気すら起きない。気持ちが良い。目眩がるすほど気持ちが良い。 ……やがて全身の快感が股間の一点に集まり、尿道を駆け上がっていく。射精が近いと悟った七海は、息を止めてペニスを喉の最奥まで飲み込んだ。七海の唇が、歯茎が舌が喉が食道が、飯森の長いペニス全体を力強く締め付ける。飯森は火花が飛び散るような猛烈な快感を得て、ペニスの先端から七海の食道に向け白濁の塊を猛然と解き放った。

    「ぐむぶうううううううううううううううううううううううううっ!!!!」

    射精が止まらない。七海のうめき声を聞きながら、10秒以上に亘って大量の白濁を七海の胃袋へと送り込んでいく。 ……なんという解放感だろう。これまでのどのイラマチオをも超える圧倒的な解放感だ。いつかのように気を失ってしまいそうだ。だが七海の奉仕はまだ始まったばかりなのだ。失神などしていられるか……!

    七海は、自らの喉を占拠していた剛棒をゆっくりと抜くと、しばらく咳き込んだ後、命令されずとも掃除を始めた。精液は殆どが直接胃袋に流れていったので、ペニスには殆ど付着していない。僅かに白く泡立っていた部分を舐め取ると、七海は飯森の方を見て静かに言った。

    「ぜぇ…… ぜぇ…… ザーメンごちそうさまでした、ご主人様……」

    その瞬間、飯森は思わずゾクッとした。七海の目! 顔! なんだ、この表情はっ!!

    喉奥での射精が相当苦しかったのか、七海は少しでも多くの酸素を取り込もうと荒い呼吸を繰り返し、目は涙で歪んでいる。口元に笑みはなく、大量の涎が泡となって口から汚らしく垂れている。そんな状態で、七海は涙や涎を拭うこともせず、控え目にこちらを見つめてくる。苦しげで悲しげで儚げで、そして何とも淫靡で妖艶なその目! 16歳の少女とはとても思えない、その表情!!

    意識してこんな表情をしているわけではないのだろう。奴隷として絶対の忠誠を誓った直後の奉仕を終えて、心の中では色々なことを考えているに違いない。その結果、無意識に生まれた表情だと思われる。だが、なんて蠱惑的なんだ! まるで男を誘惑しているようだ。奉仕もいいけど、もっと犯して。メチャクチャにして。声に出さず表情でそう訴えているようにすら感じる。奴隷が主人を誘惑するなどケシカランと思う。思うのに…… なんて…… なんてかわいいんだっ!!

    飯森のペニスがすぐさま復活する。こんな表情をされては堪らない! 今すぐ七海を押し倒して妊娠まんことケツまんこを犯しまくりたい! 七海を縛り上げてメチャクチャに虐め抜きたい!! ……だが駄目だ! せっかく七海が自主的に奉仕しているのだ!! まずはそれを堪能せねば!!!

    飯森が黒い欲望を必死で抑え込んでいる中、一方の七海は、荒い呼吸を続けながら全く別のことを考えていた。 ……めちゃめちゃ苦しかったけど、ご主人様は気持ちよさそうにしてるし、これでよかったのかな。えっと、次は…… おまんこかな。騎乗位でご奉仕すればいいのかな……。はぁぁぁ。こんなん、命令に従ってるだけの方がまだいいよ……。奴隷に何がふさわしいか自分で考えて行動するって…… 恥ずかしいし惨めだし……最低。最低の生き物になっちゃった気分。ご主人様よりも自分のことがイヤになる…… いっそいつもみたいに私の身体、めちゃめちゃにイジメてくれた方がまだマシ…… イヤなこと全部忘れて、痛いって泣き叫んで、気持ちよくイっちゃう方がマシだよぉ…… でもそれだと赤ちゃんが…………

    ご主人様を誘惑する気など毛頭ない。ただ、このまま惨めな奉仕を続けるくらいなら、ご主人様にめちゃめちゃに犯された方がいい。でもそんなこと言えない。言えるわけない。恥ずかしいし、そもそも奴隷がご主人様にそんなこと頼めるわけないじゃない。流産しちゃうかもしれないし。でも切ない。切ないんです、ご主人様。 ……口に出せない想い。それが目から溢れる。控え目な性格と合わさって、何とも言えない淫靡で妖艶な表情を作っていく。

    「じゃあ挿れますね? ご主人様ぁ……」

    ……互いに秘めたる想いを封じたまま、七海はベッドの上に仰向けになった飯森の上に乗ると、騎乗位の体勢で膣に自らペニスを迎え入れ、激しいピストンを始めた。刺激がワンパターンにならないよう、微妙に突き方を変えたり、たまにグラインドしてみたり、その都度強烈な快感に襲われながらも必死にまんこ奉仕をしていく。筋肉の少ない七海が無理にスクワットをしても、すぐに体力の限界を迎えてしまう。なので、七海の動きに合わせて飯森が僅かに動く、その動きを逆に利用し、飯森の動きを増幅するような形でピストンを行う。これなら筋力は殆ど使わずに済む。が、飯森の動きに完全にシンクロさせねばならないし、その上で動きに毎回変化を付けるなど、そう簡単にできるものではない。

    飯森は舌を巻く思いだった。これまで数多の女を抱いてきた飯森も、未だかつて見たことも聞いたこともないような複雑な動きだ。いったいどこで覚えたのだろう。否、今ここで、編み出しているのだ。筋力のない七海でも自分から動いて奉仕できる方法を。なんという創意。なんという誠意! フェラに引き続き感動しながら七海の顔を見上げると、七海はまたもあの妖艶な表情をしている。意図したものではないのだろうが、まるで「もっと動いてくれ」「犯してくれ」と懇願しているようだ。 ……堪らない! 七海の細い腰をガッチリと掴んで、下から猛烈に犯したい! でも駄目だ! 今は七海の奉仕に任せるんだ! それにあの顔をもっと見ていたい……!!

    「んっ♥ ふぅっ♥ くっ♥ あっ♥ ひぅ♥ んんっ♥」

    ……七海はもどかしくて堪らなかった。筋力を使わずに奉仕するやり方を発見したものの、ご主人様に有無を言わさず犯される時と比べると、快楽のレベルは圧倒的に低かった。 ……でもだから何だと言うの? 私は奴隷なんだから、ご主人様に奉仕する方が大事でしょ? ご主人様が第一、自分は二の次でしょ? ……そう考えている自分に腹が立つ。奴隷根性というのだろうか? 見も心も奴隷になり果ててしまったのだろうか、私は……。

    身体の底がうずく。もっと強い快楽を要求してくる。犯されたい。レイプされたい。めちゃめちゃにされたい! でもダメ! 奉仕が優先! ご主人様が一番!! ……調教されきった奴隷の肉体がさらなる快楽を求め、奴隷の精神が自制と忍耐を求める。両者が七海の中で激しく争っている。 ……そしてそのせめぎ合いを目の前で見つめる本来の七海。違う。こんなん私じゃない! ホントはイヤなの! 自分から奉仕するのも無理やり犯されるのもどっちもイヤなの! 私が私でなくなっちゃう! 怖いっ! でも気持ちいいっ! もう何が何だかわかんないよ……! 私、どうしたらいいの? ねえ、ご主人様ぁっ!!

    2人の想いはまたもすれ違ったまま、飯森は再び興奮の極致に達し、七海の膣内に大量に射精した。先程とは違って穴は行き止まっているため、精液が逆流して膣とペニスの隙間から滔々と溢れ出す。 ……飯森の射精とともに七海も絶頂した。が、飯森に激しく犯される時の絶頂とは比ぶべくもなく、しばしの沈黙の後、七海は尚も硬さを維持している飯森のペニスを今度は肛門に挿れ、あの表情を浮かべながら再び奉仕を開始するのだった。

    20分後、七海は肛門奉仕を終え、飯森のペニスを舐め清めていた。今日は未だ浣腸を行っていないため、ペニスには無数の糞カスが付いていたが、七海は全く気にすることなくカスを舐め取り、飲み込んでいく。

    「催してきたな…… 七海、便器になれ」

    「……はい」

    七海は小さく返事をすると、口を大きく開けて巨根を根元まで飲み込んだ。口と喉全体に広がる、硬さを失ったペニスの温かな感触が妙に心地よい。その状態で飯森が放尿を開始する。飲むという感覚ではない。喉の奥、食道に放水され、尿は直接胃へと流れ込んでいく。そんな異常な感覚にもすっかり慣れた七海は、引き抜かれたペニスに再び舌を這わせてこびり付いた残尿を舐め取るのだった。

    掃除が終わると今度は食糞だ。飯森のけむくじゃらの汚い肛門に口を付けて舌をねじ込む七海。飯森は糞を溜め込んでいるのか、すぐに苦味ある物体に舌が触れた。七海は気にせず舌を激しく動かして肛門を刺激し、飯森に排便を促していく。しばらくして排便が始まると、七海は姿を表した糞棒を、まるでフェラするかのように咥え込み、歯茎で押し潰しながら次々と飲み込んでいった。が、脱糞の勢いが速くとても間に合わない。七海は溢れ始めた糞便を仕方なく両手で受け止め、手の中でトグロを巻きつつある糞便をガツガツ食べていくのだった。

    ……飲尿も食糞もすっかり慣れてしまった。尿は、出したての新鮮なものであれば、美味しいとは思わないものの、不味いとも思わなくなっているし、糞便は未だ不味くて仕方ないものの、取り敢えず吐かずに食べられるようになってしまった。七海は、口を閉じて舌で口内の汚れをこそげ落として飲み込むと、綺麗になった舌で飯森の肛門を舐め清め、最後に汚れた手も舌で綺麗にして、再び土下座をして口上を述べた。

    「おしっことうんちを便器にお恵みくださりありがとうございました」

    「なんだ? 手を使ったのか? 便器失格だな。お仕置きだ!」

    「…………はい。お仕置きしてください、ご主人様」

    飯森は我慢の限界だった。お仕置きなど単なる口実だった。七海をメチャクチャに犯したい! 虐めて虐めて虐め抜きたい!! ……飯森は、妊婦腹に負担がかからないよう注意しつつ七海を縛り上げ、三角木馬を跨がせたまま拘束して、腹以外を鞭で全身メッタ打ちにした。

    「あああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    さっきから七海はイきっ放しだ。直前の2穴奉仕で絶頂欲求が高まっていたとは言え、七海の中のマゾの血が、瞬間的に沸騰して痛みを根こそぎ快感へと変えていく。身体の自由を奪われ自発的な奉仕ができない状態になったことで、奴隷的自制心をマゾの血が駆逐してしまったのだろう。もっと痛いことをして欲しい! ペロやポチのような変態マゾになって、卑猥な単語を喚き散らしながら苦痛と快楽で絶頂し続けたい! 私を…… 私を壊して!! 身体じゅうメチャクチャにしてぇっ!!!

    ……でもやだ。本来の七海が、最後の防波堤となって暴走するもう1人の自分を必死に抑え込む。やだ。そんなんやだ! 私が私でなくなっちゃう! 流産しちゃう! これ以上私を壊さないで! お願いっ!! でも痛い!! 気持ちいい!! 気持ちよすぎてどうかなっちゃうよ!!! ご主人様ぁっ!!!!

    七海の想いとは無関係に、飯森は自らの加虐欲求に従って暴虐の限りを尽くしていく。七海は逆さ吊りにされて浣腸を施され、噴出した液便を全身で浴びながらさらに鞭打たれ、逆さ吊りのまま激しいイラマチオを受け、鼻血が出るほど強烈なビンタを数十発食らって泣き叫びながら潮を吹いた。ようやく縛りが解かれると、今度は針・蝋燭責めを受けながら2穴フィストファック。最後はトゲ付きのペニスサックを付けた飯森の巨根で2穴を激しく犯され、喉が潰れそうなほど大きな声で絶叫した。

    ……七海は、ようやく訪れた強い絶頂を当初夢中で貪ったが、止まぬ暴虐に途中から困惑し、恐怖し、後悔し、絶望し、最後には白目を剥いて失神したのだった。

     

    IV:奴隷100日目 – 午後

     

    午後1時。七海はいつものように中央ホールでまんぐり返しのポーズになっていた。羞恥心などとうの昔になくなった。客に選ばれなければお仕置きされるのだ。無駄なお仕置きは体力を無駄に消耗して悪循環に陥るだけ。それがわかっている七海は、鞭痕だらけの身体を淫らに下品にくねらせて、肥大化した乳首やクリトリスをぶらぶらと振りながら、場末のストリッパーのように客に媚を売っていく。ストリップごときではピクリとも興奮しない百戦錬磨の客たちも、七海の独特な色気に目が釘付けになってしまう。七海の叛逆が失敗に終わって1週間くらい経った頃から、七海の色気は加速度的に増し始め、七海は今では客たちに大人気。今日も七海の周りには黒山の人だかりができていた。 ……それにしても今日の七海は一段と色っぽい。痩けた頬以外はまだ幼さの残る顔に、何とも言えない妖艶な表情を浮かべている。その瞳に射抜かれた男たちは、しばし呆然となって立ち尽くすしかなかった。

    最初に指名したのは私立清隷女学園の堀田理事長だった。昨年末(七海奴隷9日目)に初めて指名した時に七海が気に入ったのか、以来毎週指名してくる常連客となっていた。

    堀田は他に2人の奴隷を連れていた。一方は黒く艶のあるベリーロングのストレートヘアーが印象的な中年の女。もう一方は七海よりやや小柄で、髪を金色に染めた少女…… って、ウソ!! 同じクラスの……仁科さんっ!!?

    「ええっ!? 木下っ!!?」

    教室で七海の右隣に座っていた少女・仁科陽葵。七海は陽葵が苦手だった。他のクラスの生徒を集団でイジメていた問題児で、クラス内でも素行も悪く、七海はなるべく関わらないようにしていた。

    だが、悪臭騒ぎが始まってしばらくした頃から、陽葵は臭いの原因が七海だと疑い始めた。「出ていけウンコ女!」というメモ書きを最初に七海の机に忍ばせたのは陽葵だし、グループL○NEで最も過激な罵詈雑言を最も多く書き続けたのも陽葵だった。そして11月のあの日、陽葵は立ち上がって公然と七海に罵声を浴びせ、直後に七海は早退、数日後には退学したのだった。

    あの時、七海の退学手続きを進めたのが堀田理事長であり、クラスメイトから事情を聴いて回った際、素行不良だが容姿端麗な陽葵に目を付けたのだ。陽葵は学園内にある秘密の調教室に監禁され、年齢のわりに若々しい見た目の母親(39)もろとも、堀田の調教を受けることになった。そして堀田は2日前に母娘をJSPFに売り飛ばし、今日がここでの調教初日である。

    「くくく…… クラスメイト同士、感動の再会というわけだ」

    「…………」

    「な、なんで木下がここにいるわけ……? なんなのよ、その身体…… お腹…… ど、どうなってんの!!?」

    「…………」(私が奴隷になっちゃったことは知らないのかな、仁科さん。 ……と、顔が似てるからお母さん……かな? 2人とも奴隷にさせられちゃったんだ…… 理事長…… この人、ホント最低)

    「ひ、久しぶり…… 仁科さん」

    「まさか、アンタもご主人様に!? だからあんな臭いを……!」

    「えっと、ご主人様は違う人。でも臭いは……」

    「そうなんだ……」

    なんてことだ。陽葵もスカトロ調教はイヤと言うほど受けてきたが、まさか七海も同じだったなんて!! っていうか、七海が教室で悪臭撒き散らしてたのは、調教が原因だったの!!?

    「さて七海。こいつらは今日がお披露目でね。これからステージで豚真似をさせるつもりなんだが、手本を見せてやってくれないかね?」

    「…………かしこまりました」(はぁぁっ…………)

    七海は心の中で溜息を付くと、堀田から受け取った鼻フックを付けながら、ステージに向かって歩き出した。

    堀田に最初に指名された時は、確か鞭打ちされながら逆さイラマチオをされて、それから豚真似ショーをさせられたんだった。一緒に豚真似をした母娘は、仁科母娘よりだいぶ若かったが、ステージの上で見事(?)な豚真似を披露し、七海は顔を真っ赤にしながら母娘の真似をしたものだった。あれから3ヶ月。まさか立場が逆転するなんて! しかも相手は元クラスメイトだなんて!!

    七海がステージに上がると100人以上の視線が七海に集まる。いつものことだ。だが、気になるのはたった1人の視線。元クラスメイトの前であれをやるのか。あの惨めなショーを。私に罵声を浴びせてきたイジメっ子の前で……!

    忘れていた羞恥心が戻ってくる。顔が赤く火照り、全身が熱くなる。いやだ。やりたくない。でもやらなきゃダメ。奴隷なんだから! お仕置きされないために! ご主人様と堀田様に恥をかかせないために!! 考えて行動しろ!!! 豚になれ、私!!!!

    「ぶひぃぃぃぃぃぃっ!! ぷぎっ! ふごっ! ぶぷっ! ぶもぉぉっ!!」

    七海はステージの上で四つん這いになると、ホールの端にまで届くような大声で奇声を上げた。

    「ぶほっ! ぷごっ! ぶきっ! おごっ! ぶひょひょひょーっ!!」

    ステージの上を四つん這いで走り回り、時々止まっては観客席に向かって豚顔を晒し、涎と鼻水と、若干の涙を撒き散らしながら、尚も駆け回った。3ヶ月前に七海に手本を示してくれた母娘よりさらに下品に、豚っぽく。ホールのあちこちから嘲笑が巻き起こる。「いいぞ豚女!」「最低だな」「人間辞めてるわね」「あの腹、まさに豚ですな」…… 様々な罵声が七海のマゾ性に火を点ける。

    「ふごっ! ぶきゃっ! ぶぎぃ! ぶひゃあああっ!!」

    膣や肛門を曝け出し、ステージの真ん中で狂ったようにオナニーを開始する。久々に感じる羞恥心も加わって、七海の身体は高ぶり、あっという間に潮を吹く。

    「じゅるっ! べちゃっ! ふがっ! じゅぞぞ! ぷぎぃっ!!」

    飛び散った潮や尿を舌で舐め取り、その間も豚真似を続ける七海。否、豚。あまりに惨めで下品で無様な豚芸に、観客のボルテージはどんどん上がっていく。

    「「…………」」

    仁科母娘は呆然と七海を見つめていた。特に以前の七海を知る陽葵は大きなショックを受けていた。

    ウソでしょ!? 木下ってあんなことするヤツじゃなかった! ネクラなコミュ障っぽかったじゃん! 何よあれ…… ステージの上で豚みたいに鳴いて、四つんばいで走って、オナって、床ナメて…… 信じらんない…… どうやって調教したら、あの木下があんなふうになっちゃうわけっ!? 調教されすぎて狂っちゃったの!!?

    しかも、あのお腹、妊娠してるよね…… めっちゃ大きいし、臨月……? まさか昨年アタシの横に座ってた時も妊娠してたのっ!?

    「陽葵、今日子、お前らも行け。豚になってこい」

    「「!!!!」」

    「ご主人様…… ど、どうかそれだけは……」

    「ママぁ……」

    母親の今日子が真っ青な顔で訴える。あんな恥ずかしい真似、できるわけない。娘にもさせられないっ!

    「いいのか? 私に逆らって……」

    「「ひぃっ!!」」

    「母娘揃って「人豚」にしてやろうか? 手足を短く切って、鼻を肥大化させて、歯を1本残らず抜いて、全身ピンク色の刺青を入れて、豚小屋で本物のオス豚と一緒に飼ってやってもいいんだぞ……?」

    「そ、そんな…… お許しをっ……!」

    「ご、ごめんなさいっ」

    「ならとっとと行け」

    仁科母娘がステージに上がる。100名余の視線が痛い。陽葵にとってはそれ以上に七海の視線が痛かった。ホントにやるの? 木下の前で? 昔イジメてたヤツの前で? やだ…… やだよっ! ママっ!!

    陽葵はイジメっ子グループの一員ではあったが、主犯格ではなく取り巻きの1人であり、生粋の悪女というわけでもなく、根は小心者だった。他校の男子生徒と付き合うこともなく、援交やパパ活にも手を出さず、堀田に初めてを奪われた。調教が始まってすぐの頃は、堀田に威勢よく罵声を浴びせていたが、少し痛めつけられると母にしがみついていつも泣いていた。

    その母はと言えば、夫の死後はシングルマザーとなり、一人娘の陽葵を女手一つで育ててきた。だが仕事が忙しくて家は留守がち、教育方針ももっぱら放任主義で、娘が不良グループに入って集団イジメに参加していることなど全く知らなかった。夜遅く帰宅中に拉致され、気づいたら自分は見知らぬ男にレイプされていて、目の前では娘も堀田にレイプされていた。

    2人の調教は順調に進んで、1カ月後には母娘ともども堀田の奴隷になることを受け入れ、3ヶ月後にここに売り飛ばされた。そして今日がここでの調教初日。朝の特殊調教(母娘同時調教)で堀田と数名の客に散々犯された後、午後の集団調教を迎えたというわけだ。

    七海の前で恥を晒す…… だけでなく七海の真似をしろという。そんなことできるもんか! でも、やらなかったらどうなるんだろう…… こんな狂った施設で、狂った連中がいっぱいいる中で、ご主人様に逆らったら……

    「陽葵、やりましょ」

    「ママぁ」

    「やるしかないわ。ね? いい子だから」

    「ママぁ…………」

    母が先に四つん這いになる。鼻フックが痛々しい。だが陽葵はどうしてもできない。途端に周囲からヤジが入る。

    「陽葵、はやく」

    「ううううう…………!」

    陽葵は尚も立ち尽くしていたが、高まるヤジについに観念し、崩折れるように四つん這いになると、鼻フックを付けて七海の方を向いた。

    七海は迷っていた。最初はおとなしい感じに始めたらいいのだろうか。それとも最初っから全力でいったらいいだろうか。どうしよう。……だが、おとなしく始めて、お前は手本失格だとか言われてお仕置きされるのも嫌だ。仁科さんとおばさんには悪いけど、ここは全力でやるしかない!

    「ぶひぇぇぇっ!! ふごっ! ぶぶぶっ! ぷがぁっ!!」

    七海は狂ったように奇声を上げると、再びステージの上を四つん這いで駆け回った。

    あんなん絶対ムリっ! 木下ってば頭オカシイんじゃないのっ!!? ……目を瞑ってうずくまる陽葵。それを庇うように、覚悟を決めた今日子が奇声を上げた。

    「ぶひいいいいいいいいいっ!! ぶひっ! ぶひっ! ぶひ~~~~っ!!」

    ママぁ……。最愛の母の惨めな声に涙が溢れる娘。だが周囲は容赦がない。「もっとちゃんと真似しろよ」「鼻を鳴らせ」「走り回れ」「豚になりきれ」…… それに混じって「おい、娘豚の方はどうした」の声。……ああもう、うるさいっ! やればいいんでしょっ!? やればっ!!

    「ぶひいいいっ!! ふごっ!! ふごっ!!」

    陽葵が大声で鳴き、鼻を鳴らし始めた。

    「ふごっ! ふがっ! ぶひっ!」

    釣られるように今日子も鼻を鳴らす。

    「ふがぁっ! ぶきゃきゃっ! もごごっ! げひっ! ぷもっ! ぶげぁっ!!」

    「「ぶひっ! ふごっ! ふごごっ! ぶひゃぁっ!!」」

    3匹の豚の鳴き声が重なり合う。だが七海のそれが飛び抜けて下品で無様で、バリエーションが豊富だった。観客からヤジが入る。「七海を見習え」「物覚えの悪い子豚だな」「年増豚の方は痴呆症なんじゃねぇか?」「3匹とも痴呆だろ」

    次第に母娘の羞恥心が薄れていく。より下品に、より無様に。3匹の豚は汗だくになってステージじゅうを駆けずり回った。3匹の息が上がってきた頃、堀田が次の命令を下した。

    「次は下の口で豚真似だ!」

    七海は空の浣腸器を堀田から受け取ると、ステージ中央で腰を落としてガニ股になり、自ら肛門に浣腸器を押し当てて空気浣腸を行い、今度は四つん這いになって尻を高く突き出した。

    「これからケツ穴で豚の真似をします。どうかお聞きくださいっ!」

    七海はそう言うと、括約筋に力を入れて思いっきり屁をこいた。

    ぷうううううううううううぅぅうううぅううううぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぶっ!

    屁は、最初は勢いよく一定のピッチで鳴ったが、弱まってくるとピッチが不安定になり、時に高音を時に低音をポルタメントで奏でていき、最後に短く大きく「ぶっ」と鳴ってから止まった。観客がどっと沸く。「いいぞ七海」「最低の音楽だな」「豚に相応しい」「ブラボー」……

    母娘は顔を真っ赤にして震えている。あれを……あれをやれって言うの!?

    ……だが5分後には母娘は屈し、七海とともに下品極まる三重奏を披露したのだった。

    「だいぶ汚れてきたな。おい、陽葵。七海のケツ穴を舐めてやれ。色々教わった礼に、七海の尻を綺麗にしてやるんだ」

    「!!!!!!!!」

    3匹とも午前中の調教でアナルセックスや浣腸を何度も行っており、直腸の中は空であったが、10回以上の空気浣腸によって直腸内に残っていた糞カスが周囲に飛び散り、特に肛門周辺は無数のカスがこびり付いていた。

    「許して…… 許してください、ご主人様……」

    陽葵が真っ青な顔をして堀田に嘆願する。陽葵は少ないながら食糞調教の経験もあったが、自分のと母のとご主人様のしか食べたことがなかった。まさか4人目が木下のだなんて! いくらちっちゃなカスだけだと言ってもそんなの絶対にイヤだ!!

    昨年の秋を思い出す。数日おきに悪臭に悩まされた。それが隣のコミュ障女から発せられていると知った時の驚きと怒り。それでも、七海は災害事故で家族を失った可哀想な子だからという周囲の同情や、陽葵の中にある薄っぺらい倫理観もあって、表立ったイジメはしにくかった。11月末にブチ切れるまでの1ヶ月、陽葵は悪臭に耐えて耐えて耐え続けたのだ。いくらそれが調教のせいだったってわかっても、あの時の不快な記憶は変わらない。ウンコ女への怒りは変わらない! ……そのウンコ女のウンコを舐めろだって!? 冗談じゃない!! そんなの絶対絶対、死んでもイヤだっ!!!!

    「それだけはイヤです…… ご主人様のうんちなら食べますから…… 許してください……!!」

    必死に訴える陽葵。だが堀田が許すはずがない。

    「ここにいる男女全員の糞を食らうか、七海の糞カスを食うか、2つに1つだ。選べ」

    「!!!!!!!!」

    ダメだ。ご主人様の命令は絶対。背いたら大変なことになることは骨身に染みている。やるしかない。わかってる。わかってるんだ。でもイヤ。イヤ! いやああああああああああっ!!

    「七海、手本を見せてやれ。陽葵の目の前で今日子の糞カスを全部舐め取れ。口上を忘れるなよ?」

    「……はい」

    七海の心境は複雑だった。1ヶ月もの間教室で悪臭を撒き散らし続けた罪悪感、元クラスメイトの前で痴態を晒す羞恥、元イジメられる側と元イジメる側が、先輩奴隷と後輩奴隷になったという妙な状況。それら全てが七海の中のマゾの血を沸き立たせる一方、この母娘もこれからここで自分やペロみたいに身体と精神をズタボロにされていくんだと思うと、やるせない気持ちでいっぱいだった。

    「おばさん、ここで四つん這いになってください。仁科さん…… えっと、陽葵さんも四つん這いになってここに…… 今日子おばさんと直角になるように…… はい。ありがとうございます」

    目の前にママのお尻が見える。ママのお尻も木下のみたいにうんちのカスでいっぱい……。私のお尻もきっとそうなってる。みんなに見られてる……! いやああああっ!!

    七海は今日子の尻の前で正座し、観客の方を向くと口上を述べた。

    「私は、木下七海は、うんち大好きな変態マゾ奴隷です。これから今日子さんのお尻にこびり付いているうんちのカスを舌で舐め取って、直腸の中に残ってるのも吸い出して、綺麗にお掃除します。皆様、最低のウンコ女がウンコの掃除をするところをどうか見ていてください」

    「!!!!?」

    陽葵は七海の口上を聞きながら、全身の鳥肌が立っていた。木下の口ん中…… 歯がないっ!!!!

    七海と再会した時から、七海の頬が妙にやつれているのが気にはなっていた。だが秋の頃よりだいぶ痩せたみたいだし、こんなもんかと思った。膨らんだ乳首やクリトリス、妊婦腹の方に目が行っていた。だが、四つん這いの陽葵が見上げる先、正座で喋っている七海の口の中、上顎に並んでいるはずの歯が1本もない!!

    JSPFに来てすぐの陽葵は、抜歯奴隷というものを見たことがなかった。だいたい、歯を故意に抜くという発想がそもそもなかった。ありえない。見間違い……じゃないよね。ウソでしょ? 木下って元々歯なかったの? 入れ歯だったの? ……病気とかで。まさかこっち来てから抜かれたとかないよね? ……私も抜かれる……なんてことないよねっ!?

    震えが止まらない。七海が何を言っているのか聞き取れない。それどころじゃない。恐ろしくて目を逸らしたいのに七海の口元から目を離せない。ウソでしょ? なんなのそれ…… なんなのここ…… なんなのよ、ここはぁっ!!

    「じゃあ始めますので見ててくださいね、陽葵さん」

    七海も四つん這いになって、今日子の尻の近くに、陽葵の目の前にやって来る。「じゃあ」と口を開けた瞬間に口の中が全部見えた。やっぱり下顎にも歯がない。上顎にもない。口の中に歯が1本もない。……正直、うんちの掃除なんてどうでもいい。陽葵は歯のことで頭がいっぱいだった。いつ抜かれたんだろう。まさか麻酔なし、なんてことはないよね? 私も抜かれちゃうの!? 虫歯1本もないのに!! ありえないよ、そんなの!!!

    「むちゅ…… ぺろ…… んく…… れろ…… ぷちゅ……」

    目の前で七海が掃除をしていく。今日子の尻や腿が次第に綺麗になっていき、反対に七海の口が茶色に染まっていく。

    「じゅるるるるっ! ずちゅううっ! れろれろれろ! ぶぢゅうううううううっ!!」

    「ひあああっ!!」

    飛び散ったカスを全て舐め取ると、七海は今日子の肛門に舌を突っ込んでバキュームを開始した。いきなりだったので今日子が驚きの声を上げる。七海は、糞カスまみれの直腸を平気な顔をして舐め回し、下品な音を立てながら汚物を吸い取っていった。

    ……こんなのできないよ、アタシ。ママのだって無理。お皿に出されたママのうんちを食べたことはあるけど、お尻の穴に舌突っ込んで直接吸い出すなんて…… これでママがうんち溜め込んでたらどうなっちゃうわけ? 歯のない口で全部食べちゃうわけ? 木下…… 七海ぃ…… あんた学校を退学してから、あんたずっとここでこんなことしてたの? 好きでやってる……わけじゃないよね…… イヤイヤやってるんだよね……?

    …………なんかごめん。色々酷いこと言ってごめん………… 目の前の光景に圧倒されて、陽葵はすっかりおとなしくなっていた。

    しばらくするとバキュームを終えた七海が今度は立ち上がり、観客に向かって口を大きく開けた。一面茶色い汚物で埋め尽くされている。次の瞬間、七海は口を閉じて汚物を飲み込み、再び口を開けた時には汚物は全て消えていた。

    「お掃除終わりました。最低のウンコ女には最高のごちそうでした」

    観客から歓声が沸き起こる。七海は再び四つん這いになると、今度は陽葵の目の前に尻を突き出した。

    「じゃあ陽葵さん…… お手本どおりにお願いします」

    「…………」

    イヤ。イヤだ! 舐めたくない! うんちだらけじゃん! ママより多いじゃん!(スンスン……) くっさ! あの臭いだ。昨年教室で嗅いだあの臭い。正直、皿に盛られたママやご主人様のうんちに比べたら量は全然少ないし、臭いもたいしたことないけど…… 教室でイヤというほど嗅がされたあの臭いだと思うと身の毛がよだつ。七海も色々大変みたいだし、あの頃に比べれば七海への憎悪は薄まっているけど、ウンコ女のウンコを舐めるなんて吐き気がするほど気持ちが悪い。食べる。飲み込む。吸い出す……! イヤだ! そんなん絶対!!

    「どうした? 陽葵…… まさかできないとでも言うんじゃないだろうな?」

    遠くてご主人様の声がする。できない。できないです。無理です。そう言いたい。言ってお仕置きを受けた方がマシ。そう思う。でも、お仕置きって何だろう。これまで学園の調教室で受けてきたお仕置きと同じだろうか。それともまさか、歯を……!!

    怖い。歯を失いたくない。七海は痛くなかったんだろうか。あんな口になってしまって悲しくないんだろうか。……決まってる。悲しいに決まってる。きっとムリヤリ奪われたんだ。私はイヤ。絶対イヤ! 絶対失いたくない!! ああ、クソッ! やるしかない! やるしかないっ!!

    陽葵は舌を出しながら七海の尻に顔を近づけ、端の方に付いている小さなカスを恐る恐る舐めた。舌を刺すような苦味と、鼻を襲う悪臭。教室のあの臭い。あの臭いの正体が、アタシの口の中に入ってる!!

    「うううううう!」

    陽葵は吐きそうになるのをなんとか堪えると、掃除を再開した。七海の4倍もの時間を掛けて身体の表面にあったカスを全て飲み込むと、今度は10倍の時間を掛けて号泣しながら直腸内のバキュームを行った。その間、娘の尻掃除を母が行った。七海、陽葵、今日子の順に一列に並んで、前の人の尻を舐め、尻穴を吸引するその異常な光景に、観客たちは拍手喝采を送る。母娘が掃除に手こずっている間、男たちは列の先頭にいる七海の前にしゃがんで汚い尻を突き出していく。七海は男たちの尻に次々と口を付け、母娘が掃除を終わらせるまでに18人もの直腸掃除を行ったのだった。

    全てが終わると、母娘は口をゆすぐことを許されてトイレへと駆け込んだ。糞便の後味に慣れている七海は、口をゆすぐこともなく堀田の足元に土下座し、指名してくれたことに対する感謝を述べると、再び所定の位置に戻った。まんぐり返しをする間もなく、次の指名客が七海を待っていた。

     

    V:奴隷100日目 – 夜(1)

     

    午後5時、七海は膣と肛門を交互に犯されながら夕食を摂った。この時間も七海は大人気のため、七海の尻の前には軽く順番待ちができ、下半身が休まる時間は片時もなかった。流動食は今夜も糞便なし。だが直前の集団調教で糞便を食べまくっていたため、七海の口内は糞の後味で満たされており、せっかくの糞便なし流動食なのに、糞便の味がするような錯覚を感じて、なんだか悲しくなった。食後のシャワーでいつものように湯をがぶ飲みして、ようやく糞便の味と臭いから解放される。

    午後7時からは少人数調教が4回行われる。1回目は玲香も参加しての3人プレイということなので、ペロのことが気になる七海は、シャワーを速攻で済ませて、6時半少し過ぎに指定の調教室の扉の前に着いた。虹彩認証で扉を開けて無人の部屋に入り照明を点けたところで、後ろから玲香が現れた。

    「こんばんは、七海ちゃん。今夜はよろしくね」

    「玲香さんっ、ペロは大丈夫ですかっ!?」

    「大丈夫よ。安心して?」

    「本当に?」

    「ええ。人間あれくらいじゃ死なないわ」

    「でもあんなにひどい火傷……」

    「ここだけの話、ここには拷問マニュアルみたいのがあってね? どれくらいの火傷なら死なないとか、焼き鏝は何秒当てるべきかとか、当てちゃダメな場所とか、何ヶ月目の妊婦さんにはどれくらい鞭打ちしていいかとか、みんな書いてあるそうよ? 過去に奴隷たちに試したデータを集めてマニュアル化してるんですって」

    「……最低」

    「まあまあ。それにね、ああいう火傷って放っといたら大変なことになるけど、ちゃんと治療すれば大丈夫らしいの。……痕は残るけどね」

    「…………」

    「この施設って医療体制は完璧らしいわ」

    「はぁ。奴隷たちに酷いことばっかして、それで医療は完璧とか言われても意味わかんないですけど……」

    「まぁね。酷いこといっぱいされても簡単に死ねないってことだもんね」

    「……最低」

    「まあまあ。っていうわけだから、み……じゃなかった、ペロのことは心配要らないわ。数日療養室で静養したら退院ですって」

    「よかった…… あの印、私が付けちゃったんだし、それでもしものことがあったらどうしようって心配で……!」

    「そうだったのね……」(あの真っ青な顔…… そういうことだったのね…… ほんと最低ね、あの男)

    「よかった」

    「大丈夫。安心して? ね?」

    「玲香さん、ありがとうございます」

    「あっ、そう言えば!」

    「?? なに?」

    「今朝言ってたじゃない? 変態の七海ちゃんをじっくり観察しようって」

    「!!」

    「ペロはできなかったでしょうから、ペロのぶんもちゃぁんと観察しないとね~」

    「なっ!」

    「結果は療養中のペロにもしっかり報告してあげるわね♪」

    「い、意地悪っ!!」

    「あははははははっ!」

    笑いつつも、玲香はホッとしていた。今朝、火傷を負ったペロを抱えて9号室を出る寸前に見た七海の表情は、本当に死人のように真っ青で、玲香は今日1日七海のことを心配していたのだ。だけど軽口に乗ってくるくらいには回復したようだ。思ったよりも強い子だ。否、強くなったんだ。自分を守るために。 ……光希を守るために。

    「七海ちゃん……」

    「玲香、さん?」

    玲香は七海の細い身体を背後からギュッと抱き締めた。ホントに…… なんて健気でいい子なんだろう。

    「今夜も頑張ろうね」

    「はい」

     

    30分後。七海は長さ20cmを超える巨根を肛門で咥え込み、背面騎乗位スタイルで必死に腰を振ってケツ穴奉仕をしていた。

    「んっ♥ あっ♥ くっ♥ んっ♥ ふっ♥ あぁっ♥」

    七海ちゃん、ほんとに変態になっちゃって…… 数分前まであの巨根を膣で咥え込んでいた玲香は、中出しされた精液を指で掻き出しながら、じっくりと七海を観察していた。

    あんなおっきいのを根元までずっぷり咥え込んで、あんなに激しくピストンするって結構大変なのに…… 七海ちゃん、痩せてて筋肉もあんまりないのにどこにあんな体力が…… すっごいなぁ。

    でも、そんなことより、あの目! あの表情よね! まだ16歳なのに、なんて妖艶なのかしら…… 儚げで、悲しげで、涙目で…… なのに快楽に酔って、吐息みたいな喘ぎ声出して、縋るような目で見つめてくる…… 女の私でもドキッとしちゃうくらいだもん。男からしたら堪らないわよね、きっと……。魔性の女ってヤツかしら。本人は自覚ないでしょうけど。もしかしたら、一番虜にされちゃってるのは飯森様……なのかもね…… 七海ちゃんには絶対言えないけど。

    でもホント可愛いなぁ、七海ちゃん。なんか私も襲いたくなっちゃう♥ このお客様はそんなに強く主従を求めない方だし、気持ちいいのが大好きな方だから…… よぉっし!

    「お客様? 2穴責めしませんか? 七海の締まりがさらに良くなると思うのですけれど……」

    「おお、それいいな。まんこは任せた」

    「はぁい♥」

    早速ペニスバンドを手にした玲香は、内側の張り型2つを自らの2穴に挿入すると、バンドを腰にしっかり固定してから、ディルドーを七海の膣に挿入して、バイブのスイッチを付けた。七海ちゃん、辛いこと忘れちゃうくらい気持ちよくしてあげるね。

    「んあああっ♥ れいかひゃん?」

    「いかがです? お客様」

    「ああ。なかなかいいぞ」

    「お客様のおちんぽ、立派過ぎるので、おまんこからでもよくわかります…… こんなのはどうでしょう」

    一旦ディルドーを抜いて、上向きに湾曲しているディルドーを下向きに付け替えてから再度挿入し、下側の奥にいる直腸内のペニスを膣側からバイブ付きで刺激し始めた。

    「うおおおおっ! これはいいっ!」

    「んあああああっ! それダメっ! ああっ!! らめええええっ!!」

    甘い小声を出していた七海が、急に声を荒らげ始める。

    「気持ちいいでしょ? 七海ちゃん…… ほら、もっとこすってあげる」

    「あひゃんっ♥ らめらってばっ♥ んああああああああっ!!!!」

    早くもイったようだ。膣壁と腸壁がキューッと締まる。

    「おおおおおおっ!! いいぞぉっ!! 七海っ!! もっとだ!! もっと締め付けながらもっと腰を振れ!!」

    「そんにゃああっ!! もうむりっ!! むいぃぃぃっ♥」

    「無理なもんか! それが奴隷の仕事だろ! ほら! もっと奉仕しろ!」

    「そうよ? あなたが気持ちよくなるだけじゃダメでしょ? お客様に気持ちよくなっていただいて、ついでにあなたも気持ちよくなる。優先順位を忘れちゃダメ。 ……ね?」

    「あぅっ♥ わかってましゅぅ♥ わかってりゅのぉっ♥」

    七海は、妊婦腹に負担がないよう、ベッドに仰向けに寝た客の胸に背中を付け、手足はベッドに付けてブリッジを崩したような体勢でいる。この状態で女の方からピストンするというのはかなり厳しいが、七海は手足を器用に使って身体を前後に揺らして奉仕を始めた。手足の筋肉を酷使して無理矢理動かすのではなく、玲香や客の動きを上手く利用し、それを増幅するような動きをしている。これなら筋肉の少ない七海でもできそうだし、身体の軽さが逆にプラスに働いていそうだ。

    玲香は膣穴を責めながら、七海の絶妙な動きに感動してしまった。こんなこと私には到底できない。飯森が教えられるはずもないし、七海が独自に編み出したのだろうか? それとも裏沢たち調教師が七海の身体に教え込ませたのだろうか。

    「あひゃあああああああっ♥ ひゅっ♥ んあああっ♥ イきゅぅっ♥ ふあああああっ♥」

    七海は頻繁に絶頂しているようだ。その度に膣と肛門が締まる。時々潮を吹いて大きく絶頂し、次の潮吹きとの間に小さな絶頂を繰り返す。そんな感じだ。その間も七海は動きを止めない。もう無意識にやっているとしか思えない。とろけそうな顔、切迫しつつも甘い喘ぎ声、絶頂中も続くピストン。その全てを観察している玲香も、真下で声を聞いている客も、もう堪らないといった表情だ。

    「ああああああああっ♥ おきゃくしゃまっ♥ らめぇっ♥ ああああああああああっ♥」

    七海に奉仕を任せていた客が、我慢できなくなったのか自ら動き始めた。すぐに絶頂する七海。そしてそのまま絶頂しっ放しになってしまう。

    「ああぁああぉああああぅわぁああおぁああぃえいあぅあぁああああああっ♥♥」

    同時に喘ぎ声も止まらなくなった。客のピストンのテンポに合わせて周期的に音量や音色が変わるものの、甲高い悲鳴のような喘ぎ声が絶え間なく続き、客をさらなる興奮へと駆り立てる。互いに大量に汗をかいて滑りやすくなってしまったため、七海の独特なピストンは止まっていたが、代わりに客のピストンがさらに速まる。それに合わせて玲香も高速で七海を責め立てる。

    「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

    七海はもうずっと絶頂したままだ。そうして3人が限界の限界の限界まで達した時、ついに客が射精を開始した。凄まじい量の精液が七海の大腸を逆流していく。19時になってから客は七海の口に1回、玲香の膣に1回、既に射精していたが、3回目にも関わらず今回が最も多かった。

    「はぁ…… はぁ…… はぁ……」

    玲香も、先程の膣射精時の絶頂よりも強い快感を得ていた。レズプレイでここまで深く絶頂するのは初めてだ。あまりの気持ちよさに、このまま七海の腹の上に倒れてしまいそうになるのをグッと堪える。

    「はひゅー ぜぇ… あひぅ♥ かひゅ あひゃー♥ ぜぇ…」

    客と玲香は味わった絶頂を足して2倍したよりも深い絶頂を味わい続けていた七海は、荒い息の合間に意味不明な声を出していたが、射精から数分経ってようやく落ち着いてくると、首を傾けて客の目を見ながら、小さな声で言うのだった。

    「おきゃくひゃまぁ…… にゃにゃみのごほうひぃ…… いかがでひたかぁ?」

    甘く切ない声が客と玲香の体内を駆け抜け、同時に脊髄にゾクゾクッと電気が走る。七海の肛門に入ったままの客のペニスが急速に硬さを取り戻していく。粘膜越しにそれが玲香にも伝わる。こんな声と表情で言われたら……っ!

    「もう1回でひゅかぁ……?」

    「ああ」

    再び始まるアナルセックス。膣にディルドーを入れたままの玲香は、客のピストンに合わせてゆっくり動きながら七海のことを考えていた。

    なんなの、この娘…… 3ヶ月前に一緒だった時はこんなことなかったのに…… すごすぎ…… 私も奴隷として奉仕スキルは磨いてきたつもりだけど、お客様がこんなふうになっちゃうの、見たことない…… しかも無意識のうちにやってるっぽいし…… 光希はいかにも変態って感じだけど、七海ちゃんは変態とは違う気がする…… やっぱ魔性の女? 男も女もみんな虜にする、みたいな。 ……いかんいかんっ! 七海ちゃんが必死に頑張ってるのに、こんなこと考えて…… 私ってば最低っ!!

    はぁぁ。七海ちゃん…… 可愛いけど可愛そう…… このお客様みたいなご主人様と巡り会えれば幸せだったのに…… あの男じゃなぁ…………

    男はその後も抜かずの3発で七海の肛門に射精を続け、最後は玲香のフェラ掃除でフィニッシュとなった。

    10分の休憩時間、玲香は、絶頂しすぎて腰が抜けかけている七海を抱きかかえてシャワー室へ連れていき、自分と七海2人分の汚れを急いで落としていく。

    「可愛かったよ、七海ちゃん」

    「えー?」

    「私もついつい調子に乗って責め過ぎちゃった。ごめんね」

    「気持ちよかったですよ、玲香さんのおちんぽ」

    「ふふっ♥ 次も頑張ってね」

    「玲香さんも頑張ってください」

    シャワーを終える頃には七海も自分で立てる程度には回復したので、調教室の扉までは手を繋いで一緒に歩いていき、扉の外で2人は別れた。まだふらついている七海の後ろ姿を見ながら、玲香は微かな声で独り言ちた。

    「あなたは変態なんかじゃないわ。頑張って。七海ちゃん……」

     

    2人目はアイマスクを着けたサディスティンの女だった。この人も確か3ヶ月前に指名された人だ。あれ以来何度か指名され、他のサディスティンにも度々指名されてきたため、七海はS女に責められることにも慣れ、屈辱を感じることはなくなった。

    同じ女だから妊娠8ヶ月目の七海に手加減してくれる、などということは無論なく、今日も七海を縛り上げて腹以外を鞭でメッタ打ちにした後、尿道に異物を挿れたり炭酸を注いだりして遊び、肥大化した黒乳首やクリトリスに針を刺しては鞭で飛ばし、歯茎や舌に蝋を垂らし、最後は下痢便を七海の顔にぶち撒けて帰って行った。

     

    3人目、いや3組目はなんと巨漢10人でのご指名だった。狭い部屋が男たちで埋まる。暖房を30℃に設定し、全員汗だくになる中、七海は妊娠まんことケツまんこと歯茎まんこと胸まんこと手まんこと足まんこと腋まんこで相手をさせられた。11Pは初めての経験だった。もう何が何だかわからない。暑くて汗が止まらない。男たちは、脱水を防ぐためと言って、自分たちは水を飲みながら七海の口に尿を注ぎ込んでいく。

    50分経ってプレイが終わった時、七海の身体は汗と愛液と精液とこぼれた尿でドロドロになっていた。

     

    VI:奴隷100日目 – 夜(2)

     

    4人目は、なんと再び堀田理事長だった。もちろん仁科母娘を連れている。昼間のプレイで七海をいたく気に入った彼が、明日の朝帰る前にどうしてももう一度母娘と七海のスカトロプレイを見たくて、かなりの金を積んで強引にねじ込んだらしい。流石はJSPFの幹部、やりたい放題である。

    部屋の中央には小さな檻が2つ並んで置いてあって、母娘が四つん這いの状態のまま1人ずつ入れられていた。檻は、立つことはおろか、四つん這いの状態でも頭を擦りそうなほどに小さく狭く、各所に小窓が付いていたり、部分的に材質が違ったりと、悪質な仕掛けが満載であろうことがひと目でわかる。さらに2つの檻の前方、ちょうど真ん中辺り、母娘からよく見える位置に蓋の付いたバケツが1つ置いてあった。

    堀田は七海の耳元に近寄ると、母娘に聞こえないよう小声で調教の計画を話した。あまりのおぞましさに身の毛がよだつ。

    「じゃあ始めるとしようか」

    「……はい」

    七海は短く答えると、バケツの蓋を開けた。中は糞便で満たされていた。施設じゅうの奴隷の糞便をかき集めてきたらしい。七海があの日まみれた糞の海は男女混合だったから、ちょっとだけマシな気もするが、所詮男も女も皆同じホモ・サピエンス、糞便の味や臭いに違いなどないことを、七海は身を以て知っている。早速悪臭が部屋に充満し、母娘はこれから行われる調教への恐怖でブルブルと震えていた。

    七海は堀田から犬用のエサ入れ2つと柄杓を受け取ると、バケツの中の糞便をエサ入れに山と盛り付け(茶碗に大盛り3杯分くらいだろうか)、檻の小窓を開けてエサ入れを床の上、母娘の口の真下辺りに置くと、小窓を再び閉めた。強烈な臭いが母娘を襲う。

    「陽葵、今日子。手を使わずにそれを全部食ったら今日の調教は終わりだ」

    「ウソっ!!?」

    「そんなっ!!」

    「嘘なものか。10分で食い切ればそのまま檻から出してやる。それ以降は10分おきに仕置きを加える。早く食った方がいいぞ? ……では計測スタート」

    「待ってっ!!」

    「ご主人様っ!!」

    「早く食え。あと45分しかないのだ。ストップウォッチは止めないし、一切妥協はしないからな」

    「イヤ! イヤ!! これ、誰のですか!? ご主人様のじゃないですよね、こんなにたくさん…… アタシいやですっ! ご主人様のと自分のとママの以外、食べたくない! 食べたくないですっ!! ご主人様のならアタシ、喜んで食べますから! こうやってエサ入れに入れたのでも、お尻の穴に直接口付けて食べてもいいですからっ!!」

    「最初のタイムリミットまであと9分だ」

    「ご主人様ぁっ!!!!」

    なんて酷いことを考えるんだろう。七海は心の中で思った。こんな悪魔みたいな人が、私が通っていた学園の理事長だったなんて。 ……でも。私は何をするんだろう。理事長から聞いた計画では、10分後と20分後には私の出番があるけど、それ以降は特にない。その出番だって、他の誰にでもできそうな内容だし。なんで私を指名したんだろう……?

    その時、意を決した今日子が糞山の中に口を突っ込んだ。息を止めてビー玉くらいの分量を口の中に含んだ。だが、あまりの不味さにすぐ吐き出してしまった。激しく咳き込む今日子。

    駄目だ。ご主人様のか自分のか陽葵のならなんとか耐えられたが、誰かわからない人の排泄物だというだけで嫌悪感が100倍以上に跳ね上がる。口に入った瞬間に舌が、歯が、脳が、身体中が拒絶する。無理。食べられない。一度試したが故に二度目をする気になれない。こんなの絶対無理! ……なら、ご主人様を説得するしかない!!

    「ご主人様、お願いします。どうか、これだけはご勘弁を……! 気持ち悪すぎて食べられません。噛めません。噛む前に吐き出してしまいます」

    「では噛まずに飲み込めば良かろう。 ……あと6分」

    「ご主人様ぁっ!!」

    呆気なく説得に失敗し、絶望の目差しの今日子。陽葵の方は、一口目を食べる勇気すら持てず、真っ青な顔でガタガタと震えたままだ。

    こんなのあんまりだよ……。見るに見かねた七海は、恐る恐る堀田に話し掛けた。

    「あ、あの…… ちょっといいですか?」

    「お、何だ?」

    「ちょっとアドバイスしたいんですけど……」

    「糞を食うコツか?」

    「……そんな感じです。ダメ……ですか?」

    「いいぞ」

    待ってましたと言わんばかりの顔だ。この人はこういう展開を狙っていたんだろうか……。

    「あの…… 陽葵さん、今日子さん」

    「「…………」」

    2人は返事をする余裕さえない。

    「うんちなんですけど、これって誰のでも味は一緒です。私のも、私のご主人様のも、私の姉のも。昼にちょっとだけ食べましたけど今日子さんのも同じ味でした。たぶん陽葵さんのも堀田様のも、この施設にいる男の人も女の人も子供も大人もお年寄りも、みんな同じ味だと思います。お肉をいっぱい食べた後だったり、下痢や便秘の時はちょっと変わりますけど。だから、そのうんちも自分のだと思っちゃえば…… その、ちょっとは食べやすくなるんじゃないかと……」

    「「…………」」

    返答はない。でも2人ともちょっとだけ落ち着いた顔になったような気がする。

    「それと、うんちってメチャメチャ臭いですけど、だからって息を止めたり、口で息してばかりいると、いつまでも臭いのに慣れてかないので、思い切って鼻で息して、臭いのに慣れちゃった方がラクかもしれません。私、今でもうんちの臭いって大っ嫌いですけど、なんかもう慣れちゃいました……」

    「「…………」」

    「すみません、変なことばかり言って……」

    「いや、流石は経験者だ。とても的確なコメントだったよ」

    「あ、ありがとうございます」

    そう言った時、陽葵が鼻で息をし始めた。あまりの臭さに咳き込むが、何度も咳き込みながら少しずつ糞便の山に近づいていく。そして目を瞑ると、糞塊の一部、少し盛り上がっている部分に歯を当て、意を決して噛み千切った。口の中に入ってくるトウモロコシの粒程度の大きさの糞便。あまりの苦さ・不味さに早くも吐き出しそうになるが、なんとか堪えて飲み込んだ。……言われてみれば、自分のと同じ味だ。昼間に食べた七海のとも同じだ。そっか、同じなんだ。これは私のうんち。私のうんちなんだ!!

    陽葵は、次第に噛み千切る量を増やしながら2口・3口・4口と少しずつ糞塊を削っていった。それを見ていた今日子も、同じやり方で少量の糞便を飲み込み、少しずつ削り取る量を増やしていった。

    だが、1万円分の1円玉を1枚1枚数えていくようなやり方では時間がいくらあっても足りない。2人がそれぞれ7口目を処理したところで10分が経過してしまった。糞山は全く減っていなかった。

     

    「10分だ。七海、頼む」

    「…………はい」

    七海は、心を鬼にして檻の天井部分にある蓋を開けると、バケツに残っている大量の糞便を素手で今日子の身体に塗りたくっていった。母娘にとって塗便は初めての経験だった。あまりに気持ち悪い感触、そして圧倒的な悪臭に、今日子は再び鼻で息ができなくなった。大きな声を出すと鼻で息をしてしまいそうなので、気持ち悪くて叫びたいのに、それすらできない。やがて、膝や肘など床に接している部分以外は茶色一色の糞人形となったところで、七海はバケツを持って陽葵の所へ移動した。

    「イヤ…… イヤ…… 七海やめて…… お願い…… 学校でのこと全部謝るから…… やめて……!」

    声が出ない。もっと大声で叫びたいのに、恐怖のあまり声が出ない。あんなふうになるの? 私も!? うんちまみれに!!? そんなのやだ!! 絶対やだぁっ!!!!

    時間がない。塗るのに最低でも1分半はかかる。次のタイムリミットが迫っている。食糞の時間を1秒でも多く稼ぐために、七海は小さく「ごめんなさいっ」と呟きながら糞塊を陽葵に塗り付けた。

    「いやあああああああああっ!! いやあああああああああああああああっ!!!!」

    絶叫し、激しく抵抗する陽葵。だが足枷が床に固定されているため天井からの脱出は叶わない。

    「あああああっ!! ああああああああああああっ!! あああああああああああっ!!!」

    狂ったように陽葵が叫んでいる間にも、脚、身体、腕と塗り進み、最後に顔面と髪を茶色一色に染め上げると、七海は天蓋を閉じた。

    「うああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

    陽葵の絶叫が止まらない。絶叫する前には、口だけでなく鼻で思いっきり息を吸わねばならず、容赦なく悪臭が襲う。臭い! 臭い! 臭い! もうどこもかしこも臭い! あの雨の日の教室の1億倍は臭いっ!! こんなのやだ! うんち食べるよりもっとやだ! やだああああああああああっ!!!!

    パニックになっている陽葵。今日子が臭いを我慢しつつ陽葵に話しかけているが、陽葵はまるで聞いていない。もう、こんなのって……!!

    七海は堀田に無断で再び天蓋を開けると、陽葵の糞まみれの頬を何度かビンタした。

    「陽葵さん、しっかりっ! 食べなきゃ終わんないよ! ううん、食べれば終わる! 身体もキレイに洗える! だからしっかり!! 陽葵さんっ!!!」

    「あぅぅ…… な、七海ぃぃ 七海ぃぃぃ」

    「頑張って? あなたならできるよ! 陽葵さんっ!」

    陽葵はなんとか落ち着きを取り戻した。そして時間のことを思い出す。何分経ったんだろう。ヤバい。早く食べなきゃ。その前にまずはこの臭いに慣れないと…… 鼻で息を……っ!!?

    「ゲホッ! ゲホッ! ゲェッ!」

    思わず吐きそうになる。さっきの何十倍も臭い。こんなん鼻で息するとか無理! 絶対無理! でも食べなきゃ! 時間が……!!

    焦った陽葵は、息を止めたまま糞塊に齧り付き、一気にピンポン玉くらいの大きさの塊を口の中に放り込んだ。だが、この大きさだとすぐには飲み込めない。苦い。苦すぎる。そして凄まじくマズい。噛むことも飲み込むこともできずに口の中で転がしているうちに酸素不足となったが、口の中はいっぱいだから鼻で息するしかない。

    「スーッ……!!? うぶぐぇええええええええっ!!!!」

    鼻で息をした瞬間、あまりの臭さに胃液が食道を一気に駆け上り、気づいた瞬間には嘔吐していた。これまで少しずつ食べてきた糞便と、消化途中の流動食の全てをエサ入れの中にぶち撒けてしまう。

    「ああ…… あぁぁ…………」

    陽葵は絶望的な気持ちでエサ入れを見つめた。最初から全部やり直し。しかもあのマズい流動食が半分消化された状態でソースのようにたっぷりとかかっている。もうダメ。こんなん無理。無理です、ご主人様、もう勘弁してください。神に祈る思いで顔を上げ、ご主人様の方を見る。だが堀田の声はあくまで冷たかった。

    「次のタイムリミットまで1分。リバースした分も全部食わなければ追加の仕置きだ」

    「はは…… ははは…………」

    もうダメ。アタシ、今日ここで死ぬかも。こんなん食べるくらいなら死んだほうがマシ……。そう思ってママの方を見ると、ママは凄まじい悪臭に耐えながら少しずつ糞を食べ続けていた。糞を塗りたくられているので表情はよくわからないが、恐らく泣きながら食べている。ママ…… ママ…… でもアタシもう無理…… こんなん無理だよぉ…… そう思ったところでタイムリミットとなった。

    七海は、堀田の命令どおりに、母娘ともに檻の格子の指定された場所を握らせ、上からビニールテープをグルグル巻きにして固定していった。その場所は檻の前面、6本ある格子の右から2判目と5番目の格子の真ん中からやや上側の辺りで、この辺りだけ金属が剥き出しで他と色が違っていた。

    「お前らの首輪とそのエサ入れには距離センサーが組み込まれていてな。両者の距離が10cmを超えたら檻に電流が流れる仕組みだ。これで食べやすくなったろう。感謝しろよ?」

    「「…………は!?」」

    「…………」

    この人ってホント最低。ご主人様より酷いかも。 ……今日の午前中、七海は醜い飯森に服従のキスをする際、せめて飯森がイケメンだったらと思った。だが。イケメンが歳を取った感じの整った顔立ちをしているこの男の残酷さは……もはや異常だ。これなら飯森の方がまだマシだ。酷すぎるよ、こんなの……!!

    「じゃあ始めるぞ」

     

    「「うぎゃああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」」

    母娘は堀田の方を見ようと身体を起こしていたため、堀田が起動スイッチを押した直後に手に強い電流が流れたのだ。

    「あぎゃあああああっ! いたいっ! とめてっ! どめでええええっ!!」

    「いっぎゃあああああああああっ! ぐがぎゃっ! いやあああああっ!!」

    「とっとと食え! エサ入れの中に頭を突っ込んで糞を貪り食うんだっ!!」

    陽葵と今日子はほぼ同時に糞山に墜落した。山の手前で寸止めする余裕などない。激痛から逃れたい。それしか頭になかった。だがそれでも電流は止まらない。息を止めて糞山のさらに下、床の辺りまで掘り進んでようやく電流は止まった。取り敢えずホッと息をついた瞬間、猛烈な臭気が鼻から脳天へと突き刺さる。これには流石の今日子も耐えられなかった。食べ進めていた糞便が全てエサ入れに戻り、消化中の流動食も全てリバースする。口も鼻も汚液に浸かって溺れてしまいそうだ。しばらくもがいていたが、我慢できなくなって顔を上げた瞬間、再び電流が今日子を貫く。こんなのどうしたらいいの!? 今日子は電流から逃れるために再び汚泥の中にダイブした。

    何これ…… 酷すぎる…… 私も最初の頃はうんち食べるの辛くて辛くて死にそうだったけど、こんな酷い目には遭ってない。 ……七海は抗議の意思を込めて堀田の顔を見た。と、気配に気づいたのか堀田も七海の方を向く。その顔はニヤニヤと笑っていて、何かを期待しているふうでもあった。……いったい何を期待しているんだろう?

    最初はアドバイスだった。次はパニックになりかけていた陽葵をビンタして正気に戻した。あまり役には立てなかったけど。今度は何をしたらいいんだろう。代わってあげればいいんだろうか? 七海なら多分電流を受けることなく時間内に糞便を完食できるだろう。 ……でもそれだと調教の主旨に反する気がする。

    理事長はたぶん2人がうんちを食べられるように調教したいんだよね? やり方は狂ってるけど。でも外からアドバイスしても、あんなんじゃ聞いてもらえない。せめてうんちの量を減らせたら…… 吐いちゃった流動食も無くせれば…………………… あ。

    「あの、堀田様」

    「何かね?」

    「せめてうんちの量を減らしてあげられないでしょうか。吐いちゃった流動食も……。あれじゃ食べる前に溺れちゃいます……」

    「それで?」

    「……私が。私が半分食べます。吐いちゃった流動食も。そしたらきっと食べやすくなります」

    「だがそれだと調教にならないのではないかね?」

    「半分は…… 半分は残るんだから大丈夫だと思います。どうかお願いします。このままだと2人とも死んじゃいます!」

    「死なないよ。電流は致死量より遥かに低いし、糞便を無毒化する薬も飲んでいる。君みたいにね」

    「でも、溺れちゃうっ!」

    「大丈夫だよ。ところで…… 君は何故2人を助けたいのかね?」

    「…………えっ?」

    「陽葵は素行不良の問題児だ。奴が関わっていた集団イジメでは女生徒が2人転校している。うち1人は自殺未遂寸前までいったらしい。主犯ではなく、取り巻きの1人だったらしいがね。だがはっきり言ってクズだ。犯罪者だ」

    「…………」(あなたの方がよっぽどクズの犯罪者だと思いますけど……)

    「君も色々と嫌がらせを受けたんだろう? 何故奴を庇う?」

    「それは…… うんちの臭いを撒き散らしたのは私なので……」

    「それは嫌がらせを受けた原因であって、奴を庇う理由ではないだろう?」

    「えっと…… あの2人は時間内に食べ切れない。私ならいけるかも。だから代わるんです」

    「ほう、なかなか合理的だね。可哀想とか自己犠牲とか罪滅ぼしとか、そういうのではないのか……」

    「…………」(よくわかんないけど、かわいそうだからやめてって言ったって聞かないじゃない…… あなたも、ご主人様も)

    「君の糞を臭いとなじった女が、糞の山の中で苦しんでるんだ。いい気味だと思わんかね?」

    「思いません」

    「何故?」

    「私が何もしてないのに陽葵さんが酷いことしてきたらイジメですけど、私も酷い臭いで苦しめたんだから、あれはイジメだとは思ってません。うんちは臭いんだから怒って当たり前です。うんちは臭くて不味くて…… 食べるのほんと辛いんです。でも、いつも食べてたらそのうち慣れちゃうんです。陽葵さんも今日子さんもそのうち慣れると思います。でも、ああいうやり方じゃなくって、少しずつ慣らしていった方がいいと思うんです。だから量を減らした方が……」

    「うーむ。例えばセックスの初体験というのは、しっかり前戯を行って、まんこもちんぽもたっぷり濡らしてからゆっくり挿入するのが理想だろう? だが君は飯森君にレイプされて処女を奪われたはずだ。そんな君も今ではすっかりセックスに慣れている。違うかね? 初めがどうだろうと関係ないと思わないか?」

    「そっ、そんなことないですっ!」

    「そうかな? 昼間のステージ、豚真似を躊躇するそいつらに対して、君は少しずつ豚真似に慣れさせるような配慮を何かしたかい? 最初っから全開で飛ばしていたように見えたが……」

    「はぅぅぅ……」

    「あっはっは! イジるのはこれくらいにしておこう。いやぁ、面白いねぇ君。感情論では動かない私に論理で対抗するとはね。質問にはキチンと答えて、筋もそれなりに通っているし、元クラスメイトへの配慮も素晴らしい。高校でも論理学の授業があるなら合格点だな。道徳は間違いなく満点だ」

    「…………」(論理とか知らないけど、あなたに道徳を評価してほしくないんですけど……)

    「……ところで30分経過したな」

     

    屈強な男が2人入ってくる。2人は檻の後ろ側の小窓を開けると、絶縁素材でできたコンドームを装着したペニスを母娘の糞まみれの膣に挿入し、いきなり全力でピストンを開始した。

    「「うあああああああ……ぐぎゃああああああああああああああああああっ!!!!」」

    全く濡れていない膣に突如巨根を突き刺されて、2人は悲鳴を上げながら後ろを見ようと顔を上げ、電流を食らって再び絶叫した。

    「や、やめさせてくださいっ! あんなんで食べるなんて絶対無理…… えっ?」

    他の男が部屋に入ってきて、2つの檻の正面、最初にバケツが置いてあった位置に、向かい合うように檻をもう1つ設置した。

    「な、なに……?」

    「私は優秀な生徒が好きでね。君に免じて先程の提案を受け入れよう。今から2人が食っている汚物を君が食べたまえ。量は半分でもいいし、もっと多くてもいいぞ? ただし時間は15分だ。バケツに残っている糞を全身に塗りたくって、エサ入れに汚物を好きな量入れて自分で檻に入るんだ。電流は流さない。妊娠中だからな。その代わりエサ入れと首輪をこのチェーンで繋げ。自分でな。まんこは私が突いてあげよう」

    「…………」(私の檻もチェーンも…… 最初から全部用意してたの?)

    「15分以内に君が全部食べ切れば調教は終了だ。3人ともシャワーを使うことを許可する。食べ切れなければ、君が食べた分は全て吐かせて、食べ切れなかった分と合わせ、陽葵と今日子のエサ入れに戻してこのまま朝まで放置する。君はカプセルベッドに戻って糞まみれで寝たまえ」

    「…………わかりました」(はぁぁぁ…… ホント最低)

    七海は心の中で溜息をつくと、早速バケツに向かった。何しろ時間がない。急がなきゃ。

    七海は、床に座るとバケツを持ち上げ、頭の上でひっくり返して汚物を全部身体にぶち撒け、急いで手で塗り込んでいく。臭い。吐きそうに臭い。最低最悪。七海は肘や膝も含めて全身糞色一色になると、さらにエサ入れを持って母娘の入った檻に近づき、天井を開けて汚物を手で掬い上げていく。男たちのピストンに合わせて母娘の身体も前後に揺れているのでやりづらい。七海のエサ入れは、母娘のものより一回り大きく、汚物がどんどん盛られていく。七海は残り時間を考えつつ、結局ほぼ全部の汚物を掻き集めた。

    残り11分。堀田からチェーンを受け取る。短い。10cmくらいしかない。七海は再び心の中で溜息を付くと、エサ入れを持ったまま自ら檻に入って四つん這いになり、目を瞑って茶碗6杯分の糞+流動食の山に顔をうずめ、チェーンで首輪とエサ入れを繋ぐと、早速汚物を食らい始めた。と同時に、堀田が七海の膣にペニスを挿入する。

    マズい、マズい、苦い、マズい、臭い、マズい、気持ちいい、臭い、マズい、マズい、マズい、最低。

    食糞には慣れたが、だからと言って臭いのも不味いのもそのままだ。いい匂い、美味しい味に感じるようになればいいのに。どうせ改造するなら、歯を抜いたり手足を切ったりとかじゃなくて、そういうのにしてよ。七海は身体を揺すられながら猛然と汚物を平らげていく。おまんこは確かに気持ちいいけど、今はそれどころじゃない。

    さっき玲香さんと3Pした時は、天にも昇る気持ちよさだったのに。この男もご主人様も、なんでセックスだけで満足しないんだろう。女の子をいたぶって苦しめて辱めて…… 何が楽しいんだろう。そんなことを考えながら、七海は汚物を飲み込んでく。ヘドロみたいになっている消化中の流動食は、胃液の酸味も加わって味も臭いもさらに強烈になっている。それが大量の糞便と合わさって、この世のものとも思えないような見た目と味と臭いだ。せっかくこのところ毎日糞便なしの流動食にありつけているのに、調教中はこんなんばっかり。 ……最低。

    プリン食べたいな…… 甘いもの…… お菓子…… 硬いもの…… クッキーとかビスケットとか…… 甘くなくてもいい…… お煎餅、ポテチ、サンドイッチ、ピザ、ハンバーグ、おうどん、ラーメン、お鍋…… 体重計なんか無視してとにかく美味しいものを食べて食べて食べまくりたい…… お母さんの手料理をお腹いっぱい食べたい…… お母さん、お父さん…… おねえちゃん…………

    味と臭いを紛らわせるために色んなことを考える。考えながらさらに食べて食べて食べまくる。歯茎で汚物を押し潰し、数回噛んだらすぐに飲み込む。その繰り返し。……最低。

    タイムリミットの2分前、なんと堀田が射精する前に七海は食べ切った。茶碗6杯分以上なんて、白米だったとしても16歳の少女が食べ切るのは大変なのに、僅か9分での完食。これには流石の堀田も驚嘆した。

    「素晴らしいよ、七海! あとは好きなだけセックスを楽しんでくれ!」

    「…………ありがとうございます。げぷ」

    ゲップが臭い。身体の中も外も臭い。……最低。

    「ん… あっ… んふ! んっ! あっ♥ ああっ♥」

    時間内に食べ終わった安堵感からか、七海の身体からは力が抜け、それとともに忘れていたセックスの快楽が急速に高まっていく。吐息は色と熱を帯び、甲高い喘ぎ声へと変わっていく。今日最後のセックス。確かに、最初はレイプだったのにすっかり慣れちゃった。こんなうんちまみれでも気持ちいい。臭いけど気持ちいい! もっと突いて! メチャクチャに突いてぇっ!!

    堀田が七海の腟内で果てた。七海も同時に果てた。七海の敏感な身体は、汚物を完食後僅か1分で快楽の階段を駆け上り、絶頂へと到達したのだった。玲香との3Pの時のような深いものではないが、汚物を完食し、命令をクリアし、母娘を助けることができたという達成感も加わって、七海は檻の中でエサ入れに顔を突っ込み、荒い息を吐きながら、僅かに笑顔を見せていた。

    「いや、本当に素晴らしかった。そっちの2人は気を失っているが、感謝しているだろう。これからもよろしく頼むよ、七海」

    「はい。今回は指名してくださりありがとうございました」(やっぱこの人、最っ低……!)

     

    七海は、部屋の片隅にあるシャワー室で汚れを落とした。そして湯をがぶ飲みする。身体の内と外がようやく綺麗になる。胃袋の中は大量の排泄物でパンパンだが……

    シャワー室から出ると、目が覚めて檻から出された糞まみれの母娘が近寄ってきた。堀田はもう帰ったようだ。

    「七海さん、本当にありがとうございました」

    今日子が深々と頭を下げる。

    「本当にありがとう七海。それから…… ごめんなさい。知らなかったとは言え、あなたを傷つけるようなこと、いっぱいしちゃったし、いっぱい言っちゃった…… 本当に、本当にごめんなさいっ!」

    陽葵は今日子以上に深く頭を下げた。

    「ううん、うんちの臭いでイヤな思いをさせたのは私だしね。こっちこそごめんなさい」

    「そんなっ……!」

    「でもよかった……。なんとか終わって」

    「全部七海のおかげだよ」

    「うんち食べるの、慣れちゃっただけだよ……」

    「でもっ! アタシ死んじゃうかと思ったし! この恩は一生忘れないからね、アタシっ!」

    「そんな、大げさだよ」

    「ねえ、七海。よかったらさ、友達になってくんない?」

    「え?」

    「ここ怖くってさ…… 学園の調教室も怖かったけど、ここはなんつーか…… エタイが知れたいって感じ?」

    「……だよね」

    「ママだけだと心細いしさ、友達になってくれると嬉しいんだけど…… 酷いことたくさんしちゃっといてなんだけど…… ダメ……かな」

    「……いいよ、陽葵さん」

    「やったぁっ! ありがとうっ! アタシのことは陽葵でいいよ!」

    「あ、うん」

    「じゃあシャワー浴びてくるね! 今日はホントにありがと! 七海っ!!」

    そう言ってシャワー室へと駆けていく陽葵。

    「ありがとう。陽葵のお友達になってくれて」

    「あ、いえ。こちらこそ……」

    「学校で何があったか、私はあまりよく知らないんですけど、陽葵が酷いことをしてしまったみたいで、本当にごめんなさい」

    「それは本当に…… その、気にしてないので。大丈夫です」

    「ありがとう」

    「これからも陽葵をよろしくね?」

    「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」

    「はい。よろしくお願いします」(ほんと、とってもいい子…… 身体中メチャクチャにされてるのに……)

    「はい」

    「じゃあ私もシャワーを…… そろそろ限界だわ…… うっぷ」

    「2人入るには、その、狭いですけど…… 大丈夫ですか?」

    「大丈夫、大丈夫! じゃあ七海ちゃん、おやすみなさい」

    「おやすみなさい」

     

    ベッドの中、綺麗な身体、清潔なシーツ、無味無臭の口内。療養中のおねえちゃん、ご主人様との誓いのキス、新しくできたお友達。今日はすごく沢山のことが起きた。自分で考え、行動することの大切さも学んだ。 ……玲香さんは大丈夫って言ってたけど、おねえちゃんの火傷は大丈夫かな……。玲香さんとの3P気持ちよかったな…………。陽葵、明日も会えるかな………………。色々考えているうちに、七海は静かに眠りについた。

    夢を見た。私とおねえちゃんとお母さんとお父さん、そして陽葵と今日子おばさんと玲香さん。街のオシャレなカフェのテラス席に座って、みんなで楽しく会話しながら美味しいものを食べている。私の口には歯があって、おねえちゃんには手足があって、みんなオシャレな服を着て。……こんな幸せな夢を見たのはいつぶりだろう。8月のあの日以来初めてかもしれない。特に歯を失ってご主人様に逆らった後、1週間くらいは毎日悪夢にうなされていた。

    ずっと見ていたい。ずっと夢の中にいたい。朝なんて来なければいいのに。美味しそうなプリンが目の前にある。なんかすっごく高級そうなプリンだ。期待に胸膨らませながらスプーンで一口分掬って、口まで持っていって、口を大きく開けて…… いっただっきまー…………

    突如爆音ブザーが鳴り、七海は飛び起きた。夢の内容は……覚えていなかった。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第4章 – 叛逆

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    七海がJSPFに移って2ヶ月少し経った2月28日、昼の12時過ぎ。

    飯森は七海とペロを散々いたぶった後、会員専用のレストランで昼食を摂るべく、メス犬区画と一般区画を結ぶ暗い階段をゆっくりと登っていた。

    この2ヶ月間、飯森は施設にある様々な調教用具を使って、七海の調教を堪能してきた。ペロによる説得が功を奏し、七海は施設からの脱走を試みることもなく、日々の調教をどうにかこなしていた。膣・肛門・口を使った奉仕技術は長足の進歩を遂げたし、マゾの被虐快楽にも完全に目覚めて、鞭や蝋燭、針責めに三角木馬でも絶頂を繰り返すようになった。JSPFの会員たちにも七海は概ね好評のようで、ここまではほぼ順調と言って良いだろう。

    七海の身体も少しずつ変化している。妊娠6ヶ月目となり腹部の膨らみはかなり大きくなってきた。

    胸・腹・背中・腕・脚には新たな刺青が増えた。乳首とクリトリスへの定期的な薬液投与も引き続き行われ、足の親指より少し大きい程度にまで膨らんだ。尚、ペロの乳首とクリトリスを短期間に無理やり巨大化させた薬物は、深刻な副作用をもたらす危険な代物なので、七海には使っていない。肛門はさらに拡張されてたまに脱肛するようになり、飯森の拳をすんなり飲み込むまでになっていたが、括約筋は未だ切れてはいない。こちらも順調であった。

    だが不満が全くないわけではない。JSPFでの調教は、木下家の頃とは比較にならないほど苛烈である。それでも七海はなんとか耐え抜いてきたのだが、特に夜の少人数調教の際、体力の限界からか奉仕が杜撰になり、ペニスに歯を当てるなどして指名客からお仕置きを受けることが多かった。

    七海はJSPFで寝起きし、他の奴隷たちと同じように調教を受けているものの、JSPF専属の奴隷になったわけではない。あくまで飯森個人の奴隷だ。そのように個人所有の奴隷をJSPFでシェアする場合、調教は飼い主の要望に沿って行われ、脱走罪を唯一の例外として、懲罰の内容も飼い主が自由に決めて良いことになっている。七海の場合、身体に一生痕が残るような激しい調教やお仕置きはNGという要望を飯森が出していた。

    JSPF専属の奴隷の場合、例えば口奉仕中にペニスを軽く噛んでしまうと、故意でなくとも激しく折檻され、それが5回続くと麻酔なしで歯を1本抜かれる。イラマチオが苦手で、残り本数の少ない母娘奴隷が、互いの歯を1本ずつ抜くよう命令されるなどといった場合もある。尚、故意に噛んだ場合は最悪ペロのように無麻酔全抜歯だ。

    七海は、特に夜の少人数調教の際に、不注意から何度もペニスに歯を当ててしまい、その都度厳しく折檻されたものの、個人奴隷であるが故に抜歯だけは免れてきた。

    だが、それにしても噛む回数が多い。平均すると2日に1回は噛んでいる。JSPF専属の奴隷なら既に6本失っている計算だから、このままのペースだと1年後には歯が1本も無くなってしまうことになる。どうやら七海はイラマチオが苦手なようだ。

    しかし、飯森の要望で抜歯は免れることはできても、折檻そのものが免除されるわけではない。

    過酷な折檻が続けば、翌朝の個別調教までに疲労が回復しなくなる。そういう虚ろな状態の七海を調教しても面白くないし、その後の集団・少人数調教でも折檻を受けて疲労がさらに蓄積し翌朝も……という悪循環に陥りやすい。実際そういうケースがこのところ増えてきている。飯森はそれが不満だった。会員客の暴虐が不満なのではなく、イラマチオごときでお仕置きを受けて安易に体力を消耗する七海が不満だったのである。

    そこで飯森は、七海の歯を全て抜くことに決めた。歯が無くなればそもそもペニスを噛むことができなくなる。これで根本解決というわけだ。

    JSPFには歯のない奴隷が多い。ペニスを噛む以外にも様々な理由によって奴隷は1本ずつ歯を失っていく。故意に噛むことを繰り返して全抜歯された奴隷もいる。個人所有の奴隷の中にも、懲罰ではなく飼い主の趣味によって全抜歯された者が少なからずいる。そもそも奴隷用の食事が歯の無いことを前提とした内容になっているのだ。

    個人所有の奴隷の歯を抜く場合、飼い主は麻酔の有無を自由に決めることができる。七海は妊娠6ヶ月であり、この時期に麻酔なしで全抜歯した場合、激痛によるショックで流産する可能性が高い。妊娠初期というわけでもないし、ここは全身麻酔をかけた方が無難だろう。

    ……七海には抜歯することを知らせず、JSPFの専属歯科医の監修の下、七海に全身麻酔を施した上で飯森自身が彼女の歯を全て抜き去り、抜歯痕が完治するまで療養室でじっくり眠らせて、ついでに体力も回復させる。そして目を醒まして歯が無くなったことに気づいた瞬間の七海をじっくり観察するのだ……。よし、これでいこう……!

    そして最終的には…………

    飯森は階段を登り終え、虹彩認証用の端末を覗き込んだ。端末にうっすら映り込んだ顔には、これまでにないほど醜悪で残忍な笑みが浮かんでいた。

     

    II:誕生日プレゼント

     

    その10日後、3月10日。この日は七海の16歳の誕生日である。

    七海は療養室の個室ベッドで目を醒ました。

    いつもの89番のカプセルベッドではない広々とした部屋。疲労が蓄積して重かった身体が嘘のように軽くなっている。違和感を覚えつつも上半身を起こした七海は、身体を伸ばそうとした直前、口の中にも違和感があることに気づいた。

    え? あれ? なんか変…… 歯が…… え? 歯が、ない!? なんで!? えっ!? ウソでしょ!!? ちょっと……!!!

    ベッドの足側には壁が接していて、そこには大きな鏡が付いている。七海は鏡の前で恐る恐る口を開けてみた。

    そこには歯が1本もなかった。ただピンク色の歯茎しかなかった。愕然とする七海。全身が震え、口の中も震え始める。が、歯がないのでカチカチという音がしない。口を閉じると、入れ歯を外した老婆のように頬が痩けてしまっている。なにこれ…… どういうこと……!? なんで!? なんでっ!!?

    七海の目からは大粒の涙が溢れ、顔面は蒼白。脈拍が異常に上がって心臓が今にも飛び出そうだ。歯茎の、全身の震えが止まらない。鏡の前で座り込んだまま、立ち上がることもできない。あまりのショックにベッドの上で少量の小便を漏らしてしまっていたが、そのことに気づくことすらできなかった。

    鏡の向こう、マジックミラー越しに裸の飯森がいた。長い眠りから覚めた七海が、歯が無いことに気づき、狼狽え、慌てふためき、小便を垂れながら絶望の涙を流す……その一部始終を、自らのペニスを扱きながらじっと観察していた。飯森もまた興奮し、その手は僅かに震えていた。

    ああ、やはり良い。処女を散らした時、姉と再会させた時、それ以来だ。絶望に染まる七海の顔は何度見ても見飽きない。なんて…… なんて可愛いんだ! もうイきそうだ! 駄目だ、ここで出すなんてあり得ない! 勃起しすぎて痛いくらいのこの剛棒を、あの惨めな歯茎穴にぶち込んで、思いっきり中出しするんだ……!!

    飯森は逸る気持ちを抑えつつ、足早に隣室へと向かった。

    個室に入ると何も言わずにベッドに上がり、パニック状態にある七海を仰向けに押し倒す。はち切れんばかりそそり勃った飯森のペニスを見た瞬間、咄嗟に口を噤む七海。だが、歯という防壁の無くなった口は、やすやすとペニスの侵入を許してしまう。飯森は巨根を根元までゆっくり挿入すると、いつものようなイラマチオはせず、歯茎の感触を楽しみながらゆっくりと出し入れを開始した。

    七海は強烈な違和感に苛まれていた。歯の無い口。歯茎に直接ペニスが触れる。舌や唇や喉だけでなく、歯茎を通じてその熱さ・硬さが直に伝わってくる。何この感じ……気持ち悪っ! そして同時に悟った。飯森はフェラチオのために七海の歯を全部抜いたのだ。そんなくだらないことのために、私の大切な歯を、1本残らず全て。おねえちゃんと同じように!

    イラマチオの時のような苦痛は無かったが、七海はすぐに嗚咽が止まらなくなった。歯はもう二度と生えてこない。この違和感がこれからの日常になるのだ。この気持ち悪さが、この悲しさが、この絶望が……!!

    一方の飯森は恍惚の極みにいた。こんなに気持ちが良いのか、七海の歯茎は。飯森はJSPFの会員になって長いので、歯茎フェラの経験は豊富だ。失神した七海の代わりに、ペロの歯茎穴を精液便所に使ったことも何度もある。だが、何なんだろう、この気持ちよさは。愛する七海だとこうも違うのか。

    柔らかな歯茎を通じて七海の体温が直に伝わる。歯茎フェラの真髄は歯茎によるペニスの甘噛みにあるのだが、七海はお仕置きを恐れているのかペニスを噛んではこない。ただ触れるだけ。歯に比べて柔らかい感触と高い温度、ただそれだけ。抜歯奴隷たちの熟練の歯茎フェラには及ぶべくもない。なのに……! 16歳になったばかりの愛する少女の健康的な歯を、ただ己の欲望のためだけに1本残らず奪ってしまったのだ。取り返しの付かないことをしてしまった。なんて罪深い…… 背徳的な快感!! ダメだ!! 出る!! 出るっ!!!

    口に挿れる前から暴発寸前だった飯森のペニスは、七海の歯茎の感触だけであっという間に限界に達した。飯森はいつものように喉奥で発射せず、ペニスを少し引き抜いてから七海の口内で思いっきり射精した。

    「んぶうううううっ!! んぷっ!! あぶぇっ!!」

    姉との再開直後に七海の直腸に放った時に勝るとも劣らない、大量の精液。腰が抜けそうになるほどの圧倒的な快感と開放感。そして達成感と征服感。飯森は肩で息をしながらしばらくそれらを堪能していたが、やがてゆっくりとペニスを引き抜いた。

    「まだ飲み込むな。口を大きく開けろ」

    「うあぅ……」

    「早くしろ」

    「…………んあぁあああぁああああぁ」

    七海は未だ嗚咽が止まらず、シクシクと泣き続けていたが、それでも命令通りに口を開けた。絶望と屈辱で、口内が細かく震えている。虫歯1つ無く健康的で真っ白だった歯は全て消え失せて、口内は肉の色のみ。人間性の欠片もない、オナホールのような口。そこを大量の白濁液が埋め尽くして汚らしく糸を引いていた。まるで使用後のオナホールのように。ああ、なんて背徳的な紅白模様なんだろう……!

    「いいぞ。飲み込め。飲み込んだら口を開けろ」

    「……こくんっ」

    七海は目を瞑って精液を飲み込むと、言われた通りに再び口を開ける。

    白濁は喉の奥に消え、そこにはただ肉の色だけが広がっていた。老婆のように歯が1本もない口内、しかし老婆のそれとは違って若く健康的なピンク色だ。90歳のような見た目と、16歳のフレッシュな色艶。そのアンバランスが堪らない。飯森はもう1度その肉穴を味わいたいという欲望をなんとか押さえ付けると、七海に話しかけた。

    「誕生日おめでとう、七海」

    「…………」

    「何か言うことはないのか?」

    「…………」

    「ふふ…… どうした。遠慮するな」

    「……ごシゅジんサま」

    歯が無いのでサ行とザ行が言いにくそうだ。

    「なんで…… なんで……」

    「お前はイラマチオが苦手だったからな。俺相手の時もたまに噛んでたし、俺以外の客のちんぽにもしょっちゅう歯を当ててたそうじゃないか。その都度お仕置きされるのも大変だろ? だから根本的な処置を施してやったってわけだ」

    「そんな……」

    「歯を抜く際には麻酔をかけてやったから痛みも無かったろ? 俺からの誕生日プレゼントだ。 ……感謝しろよ?」

    「…………」

    「どうした。感謝しろと言ったんだ」

    「……………………」

    「言葉と態度で示せ」

    「………………………………」

    「七海」

    「…………………………………………」

    七海は悲しみの渦に飲み込まれていた。飯森の…… ご主人様の命令に返事をするとか、無視するとか、逆らうとか、そんなことを考えるような余裕も無いほど、ただただ悲嘆に暮れていた。

    これまでも七海の身体には様々な改造が施されてきた。腫れ上がった乳首やクリトリス、それらに穿たれたピアス、醜い刺青、拡張された肛門……。だが、そんなのとは比較にならない。歯を失ったのだ。それも1本残らず全て! 永久歯を失ったら歯は文字通り永久に生えてこない。死ぬまでこのまま。死ぬのは1年後か80年後か知らないが、それまでずっとこのまま。入れ歯を嵌めなければ硬いものはもう二度と噛めない。ビスケットも煎餅も、パンも肉も魚も野菜も、硬いものは全て……!!

    そういえば、JSPFに連れて来られて以来、不味い流動食と糞尿と吐瀉物しか口にしていない。硬いものは何一つ食べていない。そうか。この狂った施設では、歯は不要なんだ……。それに、待って? 硬いもの…… 1つだけ口に入れてるじゃない、毎日毎日。そう、おちんぽ。おちんぽを口で奉仕するのにも歯は必要ない。それどころか邪魔ですらある。だから除かれたんだ……!

    でも、理屈はそうかもしれないけど、だからって寝てる間に勝手に抜くことないじゃない! 自分は今のところこの施設から逃げる気はないが、いつか警察が乗り込んできて犯罪者たちを全員逮捕し、私たちを解放してくれる可能性はゼロではない。そうして万が一元の生活に戻れた時、歯が無かったらどうやって食事をすればいいの? この歳で……16歳で入れ歯を嵌めろっていうの!? ありえないよそんなのっ!!

    目の前にご主人様がいる。応答のない七海に対して怒るでもなく、じっとこちらを見ている。返事を待っているのだ。……何と答えたらいいのだろう。感謝の言葉と態度を示す…… 歯を抜いてくれてありがとうございますって礼を言って、フェラすればいいのだろうか。姉のように歯茎でおちんぽを扱きながら、精液をくれと懇願しろというのか。

    ……………………冗談じゃない!!

    もうたくさんっ! 私とおねえちゃんの人生をメチャクチャにして、身体もメチャクチャにして、それで礼を言えっていうの!? いい加減にしてっ! 正直怖いけど、逆らったら何されるかわかんないけど…… もう無理っ! こんなの耐えられないっ!! ふ…… ふ……

    「ふ…… ふ……」

    「…………」

    「ふざけんなああああああああああっ!!!!」

    「ほう…………」

    「勝手に…… 寝てる間に勝手に抜くだなんて、そんなんありえないでしょっ! なんてことすんのよ! これが…… こんなのが誕生日プレゼントですって!? それでお礼を言って、奉仕しろって、ふざけてんの!? そんなことするわけないでしょっ!! いい加減にしてよ! 私の歯……返してよ!! おねえちゃんの歯も手足も、お父さんもお母さんも…… 私たちの身体を、わたしの人生を返せええええええええええええっ!!!!」

    これまで溜め込んできた想いが一気に爆発する。目に大粒の涙を溜め、全身を恐怖で震わせながら、七海はご主人様を…… 憎き伯父を睨みつけ、感情の赴くままにまくし立てた。歯が無いのでしゃべりにくい。老婆のようにフガフガとした発音になる。それが尚のこと悲しく悔しく腹立たしい。

    「もう限界! 奴隷とかご主人様とかもううんざり! あんた異常よ! あんたもこの施設も、みんな異常! 狂ってる! もうこんなのイヤ! あんたなんか大っ嫌い! 顔を見たくない! 今すぐこっから出てって! 出てけぇっ!!」

    勇ましいことを言いつつも、震えと冷や汗が止まらない。怖くて堪らない。こいつに逆らったら何をされるかわからない。でも、こいつに従うのはもうイヤ。勝手に歯を抜くようなヤツの言うことなんて聞けるわけがない。もう私に構わないで。奴隷失格の私なんか放って、今すぐ部屋から出て行って。お願いっ……!!

    ……飯森は七海の反応に驚いていた。

    七海はこれまでおとなしく飯森や会員客たちの命令に従ってきた。元来の性格にもよるのだろうが、反抗的な態度を示したり、ペロのように卑しいメスとして振る舞ったりといった、積極的な行動を取ることは殆どなかった。今回も、歯を失った事実を消極的に受け入れ、おとなしく命令に従うのかと思っていた。まさか、ここまで激しく拒絶するとは。

    飯森を睨みつけてくる七海の鋭い目。だが全身細かく震えてもいる。恐らく怖いのだろう。飯森に逆らったらどんな目に遭わされるかわからない。それでももう我慢できない。 ……そんな感じの、怒りと憎しみと恐怖に満ちた目だ。この目を見るのはいつぶりだろう。

    ここに来た初日、ペロの変わり果てた姿を見て呆然とする七海を押し倒して肛門を激しく犯した後、七海にペニスを掃除させた時に一瞬こんな目になった。ペニスを噛まれるかと咄嗟に身構えたが、ペロの説得によって七海は思い留まり、目もすぐにいつもの目に戻った。

    その前は…… 処女を奪った日の翌朝、姉の陵辱映像をタブレットで見せてやった時だ。木下一家を地獄に叩き込んだのが飯森であることを知ったあの時も、七海の目は激しい怒りに燃えていた。だが直後、姉が人質に取られたことを知り、七海は怒りを抑えて飯森たちの奴隷となることを受け入れたのだ。

    今回が3回目。だが前2回は、激昂の原因はいずれも姉だった。今回は違う。七海は初めて、姉ではなく自分自身に対する理不尽極まりない扱いに憤激している。内向的で感情をあまり表に出してこなかった七海が、珍しく感情を剥き出しにしている。頬の痩けた間抜け面で、恐怖に怯えながらも必死にこちらを睨んでくる。その鋭い眼光、射るような瞳の輝きはまるでペロの、否、以前の光希のようじゃないか。なんて…… なんて可愛いんだ!!

    飯森は、内向的でおとなしい七海が、嫌々ながらも理不尽な命令に黙々と従う姿が堪らなく好きだった。だが、七海にはこんな一面もあったのか。さすがは姉妹、まるで光希のようじゃないか。これは面白い。光希は絶望に飲まれてメス犬ペロへと堕ち、瞳の輝きを失った。では同じような絶望を味わった時、七海はどういう行動に出るのだろう。瞳は曇るだろうか、それとも……?

    だが「それ」を実行するのはもう少し後にしたい。今はそれよりも、歯を失った七海を存分に楽しみたい。それに胎児への影響も心配だ。出産予定日の5月18日前後に無事出産が終わってしばらくしたら……そうか、8月11日だ。七海の処女を奪った日。あれからちょうど1年経った記念に、最大級のプレゼント=絶望を七海に贈るとしよう。それまであと5ヶ月。これまで以上に過酷な調教生活を送らせてやるか! 俺に逆らった罰として……!!

    そして最終的には…………

    飯森の顔がみるみる歪んでいく。

    獲物を狙う肉食獣のごとき鋭く残忍な目。口の端が上がり、ヤニまみれの黄ばんだ歯が見えている。なんて醜く不気味な顔なんだろう……。だが七海は嫌悪を感じるどころではなかった。この顔は、主人に逆らった奴隷をどうやってお仕置きするか、考えている顔に違いない。怖くて怖くて堪らない。七海は蛇に睨まれた蛙のように全身が硬直し、歯の根が合わないほど震え上がった(歯はもう無いが)。

    七海は、飯森に逆らってしまったことを今更ながらに後悔していた。だが時既に遅し。今から許しを請うたところで聞き入れられるわけがない。それに、勝手に歯を抜いた飯森を許すことは、どうしてもできない。感謝の言葉など絶対口にしたくない。できるわけがない。でも怖い。何も言ってこないのが余計に怖い。せめて何か言ってよ! ねえ! ねえってば!!

    その時ブザーが鳴った。朝8時、午前の調教開始の合図だ。

     

    III:反逆する姉妹

     

    「従いてこい、七海。9号室へ行くぞ」

    「…………」

    「……来い」

    「…………いや …………いやあああっ!!」

    従いて行くのが怖い。何をされるかわからない。いや。行きたくない。私のことはほっといて! いやぁっ!!

    「……そうか。わかった。では今日はここでお前を調教してやろう」

    飯森は静かにそう言うと、スマホを取り出した。

    20分後、嫌がる七海をM字開脚の状態で縛り、天井から仰向けに吊るしたところで、大きなキャリーケースを持った裏沢が療養室に入ってきた。続いて見知った面々、木下家で七海を調教してきた調教師たちだ。裏沢が早速ケースを開ける。中にはペロが入っていた。

    「おねえチゃんっ!!」

    「七海?」

    真っ暗なケースから明るい部屋にいきなり出されたペロは、目をショボショボさせながらも、自分を呼ぶ妹の姿を探した。何だろう…… 何かおかしい気がする……。

    ペロはこの10日間、七海は体調不良だと聞かされていた。午前中の同時調教はペロ単独の調教の時間となったが、飯森はペロ単独にはそれほど興味がないため調教は中止となることが多く、今朝もペロは雑用係の玲香に身体を洗ってもらった後、9号室の隅に転がりながら妹の心配をしていた。

    そうしたら急に裏沢がやってきてケースの中に押し込まれたのだ。メス犬区画以外で調教される時はケースに入れられて運ばれることになっているし、七海との姉妹同時調教をメス犬区画の外で受けたことも何度かある。ペロは、七海の体調が回復したので、メス犬区画でないどこか他の場所で七海と一緒に調教を受けるのだろうと推測していた。そして推測どおり七海に再会できた。ここまではいい。おかしいのはそこじゃない。そこじゃなくて……

    「おねえチゃん…… ああ…… みツきおねえチゃん……」

    声だ。七海の声がおかしい。「ち」と「つ」が上手く言えていない。猿轡でも噛まされているのだろうか? いや、呂律が回ってないこのフガフガした喋り方、どこかで……

    ようやく瞳孔の焦点が合ってくる。七海はどうやら正面にいるようだ。顔。逆さまの顔。10日ぶりに見る七海の顔、頬、口の中。

    「あぁぁぁ…………」

    ペロは小さな声を上げた。

    先程玲香に身体を洗ってもらった時にバスルームで見た自分の顔。昨日一緒に調教された8号室のポチの顔。それらと同じ顔が目の前にあった。老婆のように頬の痩けた痛々しい顔が。そうか。10日間の休養はそういうことだったのか。……ペロの目から静かに、しかし大粒の涙が溢れ出した。

    七海は幼い頃から感情をあまり表に出さず、笑い方も控えめだった。太陽のように明るい姉とは対照的に、月の光のようにそっと優しく輝く七海の微笑。光希は、自分や両親に向けられるその控えめだけれども温かい笑顔が大好きだった。だが、あの笑顔は二度と見られない。もう二度と。

    この施設にいる限り、歯の有無に関わらず笑顔など望むべくもないが、負の感情によって一時的に笑顔が作れないのと、顔の形が変わってもう二度とあの笑顔が作れなくなるというのでは、根本的に意味が違う。内向的で不器用だけれども、姉に対しては常にあの笑顔を向けてくれた最愛の妹・七海。どんなに控えめだろうと、光希にとってそれは満面の笑みであり、優しい思い出であり、希望の象徴でもあった。

    それが永久に失われてしまったのだ。悲しい。悲しくて悲しくて仕方がない。涙が滂沱の如く止めどなく溢れ、痩けた頬を伝ってぼたぼたと流れ落ちていく。

    自分の場合は、口の中に入ってくるペニスを片っ端から噛みまくったのが原因だった。全身拘束された上で麻酔なしで全ての歯を抜かされた。忘れたくても忘れられない、あの凄まじい激痛。七海もあれを味わわされたのだろうか。少なくとも姉妹同時調教の際には、七海が飯森のペニスを意図的に噛んだことは一度も無かったはずだが……

    ペロは、七海の隣に立ってニヤついている飯森に視線を移した。だが力が入らない。どれだけ憎悪を込めて睨んでも、妹の歯はもう戻らないのだ。ペロは激しい虚無感に襲われて飯森から視線を外した。

    「ほう…… お前は怒ったりしないんだな。なんだかこれまでと逆だなぁ……」

    「…………」

    「安心しろ。麻酔は打った。麻酔なしで全抜歯したら流産確定だからな」

    「…………」

    「感謝しろよ? ペロ」

    そうなのか。あの痛みは感じずに済んだのか。良かった…… いや全然良くないが。

    「七海は感謝する気がないらしい。感謝を言葉と行動で示せと言ったんだが、もの凄い剣幕で拒絶した。主人である俺に逆らったんだ」

    「うう……」

    「……えっ!?」

    「よってこれから罰を与える。ペロ、お前にも手伝ってもらうからな。だからお前を呼んだんだ」

    「…………」

    ペロは驚いた。罰とか手伝えとかそんなことではなく。七海…… ご主人様に逆らったんだ…………。

    ペロはこれまで七海とともに飯森の調教を受けてきたが、七海は以前の光希のように反抗を繰り返すでもなく、現在のペロのように進んで醜態を晒すでもなく、忠実に、だが消極的に飯森の命令に従ってきた。七海の性格を知っているペロにとって、七海の振る舞いは不自然なものではなかった。その七海が飯森を拒絶したという。

    恐らく七海は、抜歯に伴う傷が癒えるまで10日間麻酔で眠らされ、今朝起きて歯が無くなったことに初めて気づいたのだろう。顔じゅうに精液が付いているから、歯を失ってパニックになっている七海の口を飯森が使ったに違いない。いくら麻酔で眠らされて無痛だったとは言え、そんな無体なことをされて平静でいられるわけがない。そう考えれば七海の怒りは至極真っ当なものだし、飯森に逆らったのも当然だ。

    ……目の前で沈黙している七海の顔は、恐怖で引き攣り、全身が細かく震えている。

    勝手に歯を抜いた飯森を許すことは到底できないが、逆らった「罰」が怖くて堪らないのだろう。これまで唯々諾々と飯森の命令に従ってきた七海が、(恐らく)初めて逆らったのだ。しかも、同意なしに勝手に歯を抜くなどという蛮行を平気でやる男に。

    ペロはこれまで七海に、絶対に逃げるな、歯向かうなと何度も何度も忠告してきた。七海はその教えを忠実に守ってきたが、その結果がこれだ。どれだけ従順になっても、結局は歯を失ってしまった。このままでは手足もそのうち失ってしまうかもしれない。これでは逃げたり歯向かったりした場合と何も変わらないじゃないか。麻酔なしでの抜歯や四肢切断の痛みは筆舌に尽くしがたいが、それでも一時的なものだ。痛みが引いてから死ぬまで、ずっと不自由な生活を強いられることには変わりがない。

    ペロは、七海が模範的な奴隷になれば、オークションで誰かに落札されてこの地獄から抜け出せるものと信じてきた。だが、たとえ抜け出せたとしても歯や手足が無ければマトモな生活は送れない。それでは意味が無い。否、たとえ総入れ歯で生涯寝たきりだったとしても、ここよりは遥かにマシであろうが、ペロは七海が五体満足な身体でこの施設の外に出ることをひたすら願って、この2ヶ月を過ごしてきた。だが、その願いは全く無意味なものだったのだ……。

    (七海は飯森所有の奴隷であるため、飯森が七海に飽きれば、彼女をJSPF主催のオークションにかけて売り捌くことも可能だ。また、飯森が飽きて七海をJSPFに売却すれば、七海はJSPF専属の奴隷となるため、模範的な奴隷になればオークションにかけられることになる。だが、飯森はどちらをする気も全く無い。そしてペロも七海も、こうしたオークションの具体的な流れについては知らない。)

    ペロは絶望的な気持ちになっていた。外に出ることを考えること自体無意味なら、反抗するだけ無駄。全部諦めて飯森の奴隷になりきるのが一番ラクだ。いつかは飯森の気まぐれで七海も手足も失うかもしれないが、脱走さえ試みなければ今回のように麻酔を打ってもらえるだろう。そうして姉妹ともにメス犬になって、飯森や会員客に媚びながら浅ましく生きていく。自分たちにはもうその暗澹たる未来しか残されていないのではないか。

    だとしたら今、これからどうしたらいいのだろう。飯森の命令通り、七海のお仕置きに自分も加わるべきだろうか? 七海と再会したあの日、飯森に言われるまま、七海の膣をクリペニスでレイプしたように、飯森と一緒になって実の妹を虐待しろというのか。七海が全てを諦めて飯森の真の奴隷となるまで、今日も明日も明後日も、毎日ずっと。

    ……………………冗談じゃない!!

    絶望の渦の中でもがきながら、なけなしの勇気を振り絞って反抗の意思を見せた妹に対してそんな恥知らずな真似、姉としてできるわけないじゃない!!!

    じゃあどうする? 七海と一緒に飯森に反抗する? ……いまさら? あの日以来、身も心も無様なメス犬になり果てた醜い自分を、毎日毎日七海に晒し続けてきた。発情した犬のようにクリペニスで七海の3つの穴を激しく犯し、肥大化した七海のクリトリスを歯茎で激しく扱き、壊れた肛門から溢れる汚物を七海の顔にぶち撒けてきた。

    タトゥーマシンの遠隔スイッチを短い腕で押して、飯森が七海の肌に卑猥な刺青を入れるのを手伝ったことすらある。

    そんな下劣なメス犬である自分が、いまさら…… いまさら!?

    違う。いまさらじゃない。今こそやらなくちゃ。反抗の意思を示した七海に対して、飯森はこれまで以上に苛烈な虐待を加えるだろう。それを阻止する身体を持たない自分にもできること、それは飯森の関心をこちらに引きつけることではないか。七海以上に自分が反抗すれば、飯森は怒りの矛先をこちらに向けるかもしれない。

    自分はもうこんな身体だ。抜歯や四肢切断以上の苦痛があるとも思えないし、麻酔なしで舌を引き抜かれようが目玉をくり抜かれようが性器を破壊されようが、何をされても構わない。残虐極まる拷問の末に殺されたっていい。そうやって飯森がこちらを向いている間、七海への虐待は止まるだろう。それが妹を守るために自分が唯一できることなのではないだろうか……。

    ……飯森は興味深くペロの顔を眺めていた。まただ。七海と再会した日のように、目が鋭く輝いている。ペロから光希に戻りつつあるのだ。

    飯森の命令に従って七海のお仕置きを手伝うかどうか、考えているに違いない。そして、あの目をしているということは、手伝わない気だろう。ペロも……光希も逆らうというのか。姉妹揃っての叛逆 ……面白いじゃないか!

    逆らった姉妹をこれまで以上にいたぶる。七海が飯森の子を出産するまで。その間、2人はどうなるだろう。2ヶ月間叛逆を貫くだろうか? 耐えきれなくなって折れるだろうか? 折れるとしたらどちらが先だろう? 2人の精神が壊れてしまわない程度に、七海が流産してしまわない程度に、虐待して虐待して虐待し抜く! 楽しみ過ぎる!!! 楽しみ過ぎるぞ!!!!

    「どうした? 何か、言うことはないのか? ……ペロ」

    極度の興奮ゆえか、飯森の声は僅かに震え、顔は紅潮していた。

    「…………」

    「言え。俺のことを無視するようなら、七海の仕置きがさらに酷くなるぞ」

    (ギリッ!)「…………許さない」

    「ん? 何だって?」

    「許さないっ!!」

    「おねえちゃん……」

    「よくも…… よくも七海の歯を…… 絶対… 絶っ対許さないからなっ!!!」

    光希の身体が細かく震え、顔が、全身が真っ赤に染まっていく。怒りが彼女を満たし、沸騰して溢れ出す。七海ですら思わずたじろいでしまうほどの激烈な怒気。未だかつて見たこともないような鬼の形相。濁りきっていた瞳は、今や憤怒の炎が猛々しく燃え盛り、飯森の目を射潰さんとでもするかのように、激烈な視線を送り続けている。獣のようなその目、その瞳。その迫力は、飯森や調教師たちも驚くほどだ。

    「なぜっ!? 七海は奴隷としてちゃんと命令に従ってたじゃない!! なんでよっ!!!」

    「お前が今言ったとおりだ。七海が俺の奴隷だからだ。主人は奴隷に何をしても構わない。生涯消えない刺青を入れようが、寝ている間に歯を1本残らず取り除こうが、手足を切り落とそうが、何をしても自由だし、奴隷はそれを受け入れ、感謝せねばならない」

    「ふざけんなぁっ!!」

    「ふざけてないぞ。奴隷ってのはそういうもんだ。お前だってその冗談みたいな身体を受け入れたんだろ? ……ペロ」

    「うるさいっ!!」

    「七海も同じことだ。しかも他にも理由がある。七海はイラマが下手だからな。何度噛まれたことか……。だから抜本的処置を施した。……文字通りな」

    「そんなの…… もっと優しくフェラすればいいだけじゃない!!」

    「ふふふ…… 半年以上ここにいたんだからお前にもわかるはずだ。イラマチオする側とされる側、どちらが罰せられるべきか……な」

    「……くぅっ!!」

    「一瞬の沈黙は何を意味するのかな?」

    「だ、黙れぇっ!!!」

    「……で? 俺を許さないそうだが、具体的にどうするんだ?」

    「…………」

    「俺を殺してみるか? その哀れな身体でどうやって殺すつもりなのか、ぜひ聞いてみたいもんだが」

    「…………」

    「なんだ? 急に黙って……。結局口だけか?」

    「うぅ……」

    突然飯森が光希に近づき、しゃがみこんだ。

    「ふん…… お前の考えはわかってるぞ? 言葉で俺を挑発して怒らせ、苛烈な虐待は全てお前が引き受けて、七海を守ろうっていう算段だろう?」

    七海に聞こえぬよう光希の耳元で囁く。

    「!!!!」

    「ふははっ!」

    再び立ち上がって、七海に聞こえるよう大声で嘲笑する飯森。

    「泣かせるじゃないか。あれだけ妹を犯しまくっておいて今更姉貴ヅラとは笑わせる…… くくくっ!」

    「黙れっ! もう二度とあんなことはしない! お前の命令なんか二度と聞かない! 七海にこれ以上酷いことはさせないっ!!」(ぶりっ)

    「おねえちゃん……」

    「うはははは! くっせー! 力んだら出ちまったのか? 空気の読めない惨めな穴だなぁ」

    「こんな身体にしたのはお前らだろ!」

    「ん? そのクソ穴を壊したのは俺らじゃないぞ? 俺たちが木下家で七海を調教してる間に、勝手に壊れてたんだからな、その穴は」

    「くそぉっ!」(ぶりゅっ)

    「クソを垂れながらクソだと? 惨めな犬に相応しい最下級の駄洒落だな」

    「ううぅぅ……!」

    「さぁて、じゃあ今日の調教を始めるか! 逆らった覚悟はできてるだろうな? 奴隷ども!!」

     

    IV:命令と願い

     

    飯森は、とっくに復活して痛いほどに屹立していた自らのペニスを、宙吊りで縛られている七海の歯茎穴に予告なくねじ込んだ。

    「うむぶうううううっ!! うぶっ! むぶっ!!」

    先程はまるで童貞のように挿れてすぐに暴発してしまったし、七海の歯茎穴をじっくり味わうのは実質これが初めてと言ってもいいだろう。七海はもがもが言っているし、光希も何やら喚いているが、そんなことはどうでもいい。逆らった罰を考えるより前に、まずは七海の歯茎穴を堪能せねば。

    「んぶっ ぶちゃっ じゅろっ ふぷぅ……」

    乱暴に抽送する前に、まずは肉棒で口内を弄っていく。亀頭でぷにぷにの歯茎肉の感触を楽しんだり、頬肉に亀頭を押し付けつつ上顎の歯茎に竿を擦り付けてみたり、下顎を手で押し掴んで強制的に甘噛みの状態にしてから喉奥まで挿入してみたり……

    相変わらず下半身が溶けてしまいそうになるくらい気持ちがいい。食べ物を咀嚼するという生物としての基本的機能を失い、フェラチオ奉仕のためだけの道具と化してしまった、温かくて柔らかくてぷにぷにの健康的な歯茎。16歳になったばかりの少女の口を再起不能なまでに破壊し、オナニーの道具に改造してしまったという背徳感と達成感と僅かばかりの罪悪感。それらが飯森の身体を熱くし、ペニスをこれまでにないくらい熱く固く勃たせ、やがて立っていられないほどの強烈な快感をもたらしていく。

    駄目だ。腰が抜けそうだ。立っていられない。動かねば。どれだけ激しくイラマチオしてももう噛まれることはない。オナホールとなった最愛の少女の口を使って心ゆくまでオナニーするのだ。七海がどれだけ苦しもうが関係ない。好き勝手オナニーして、気持ちよくなって、精液をぶち撒けるんだ、七海の口に! 肉色のオナホールに!! 真っ白な歯を全て失った肉色の惨めな穴を、白濁液で再び真っ白に染め抜くのだ!!!

    激烈なイラマチオが始まった。全身縛られて宙吊りにされている七海は一切抵抗ができない。もちろんペニスに歯を立てることもできない。喉が焼き切れそうなほどの猛烈な勢いでペニスを抽送され、呼吸もままならず、悲鳴すら上げられない。先程まであれほど感じていた怒りや恐怖が、圧倒的な苦痛に上書きされていく。苦しい! 苦しい!! 苦しいっ!!! もうやめてぇっ!!!!

    ペロの身体を羽交い締めにした裏沢が、七海のすぐそばにやってきた。姉の目の前で行われる凄まじい口虐。妹の唾液や飯森のカウパー液が姉の顔に飛び散り、果ては血液までもが飛んでくる。どうやら七海が鼻血を出したらしい。イラマチオは数え切れないほど経験してきた光希だったが、これはもうイラマチオと呼べるようなものではない。死に至る拷問。暴行だ。

    「もうやめて! 七海が死んじゃう! やめてえええええっ!!」

    光希は叫んだ。叫びながらもがいた。なんとか七海を助けたい。こんな身体で何ができるかはわからないが、顔を真っ赤に染めて窒息しかけている妹を目の前にして、ただボーッと眺めていることなどできるわけがない。必死に暴れる。抵抗する。光希の壊れた肛門から飛び散った液状便で周囲は異様な臭いに包まれ、一部は裏沢の服にも付着したが、裏沢は気にすることもなく、薄ら笑いを浮かべながら尚も光希を羽交い締めにし続けた。……手足のない身体で大男の裏沢を振りほどくことなど、できるわけがない。そんなことわかってる。だからってこのまま黙って見てられるか!!

    「やめてっ! 七海を殺さないでっ! やめろおおおおおおおおおっ!!」

    無意味な抵抗を尚も続けつつ、光希はひたすら叫び続けた。だが至近にいるはずの飯森には聞こえない。無視しているのではない。本当に聞こえていないのだ。

    飯森は、強烈な興奮と快感に脳を焼かれながら、七海を死の寸前まで追い込むべく、他の奴隷の事例などを参考にデッドラインを慎重に探っていた。弛緩と緊張、興奮と冷静。それら相反する命題を彼の脳は同時に処理することとなり、過負荷がかかった脳が余計な外部入力を遮断したのだ。何も聞こえないし何も臭わない。視界すら曖昧になる中で、飯森はこの世のものとは思えない凄まじい快楽を味わっていた。七海は窒息しかけているが、飯森の方が先にショック死するかもしれない。ここで死ぬなら本望、そう思えるほどの圧倒的快感。

    数分後、飯森はついに限界に達し、喉の最奥で精を放った。

    まるで身体全体がペニスになったかのような凄まじい解放感。精液の大半は食道から胃袋へ直行したので射精量は定かではないが、飯森がこれまでに行ってきた射精とは比較にならないほど多量だったのは間違いない。

    一部は逆流するが、口が塞がっているので鼻腔へと迂回し、鼻血と混じり合ってピンク色の濁液となり、鼻から噴出していく。あまりの快感、解放感、そして虚脱感に、飯森はストンと気を失った。

    七海もまた気絶した。最後の方は何が何だかわからなかった。酸素不足の中で次第に苦痛を感じなくなり、それとともに意識も希薄になっていった七海は、飯森の射精と同時に意識を手放したのだった。気を失った七海の鼻と口から、精液と唾液と鼻血が混じった液体が溢れ、逆さまの頭を伝って頭頂部から床へ垂れ落ちていく。

    調教師たちは、宙吊りで緊縛された七海の縄を解くと、彼女をベッドに大の字に寝かせて手首と足首を再びベッドに縛り付けていく。七海の身体を覆っていた細かな傷や縄痕は10日間の静養によって消えていたのだが、真っ赤な縄痕が七海の白い柔肌にくっきりと付いていた。

    裏沢は、暴れるペロを羽交い締めにしたままベッドに横たわる七海に近づき、姉妹の口が重なる位置に、うつ伏せでペロを寝かせた。できれば七海の身体の真上にペロを重ね置いて拘束したいが、流石に妊娠7ヶ月近い状態でそんなことはさせられないので、ペロを七海から45度くらいずらして置く。

    「おい! バタつくな、犬っころ。七海の腹に当たって流産なんてことになってもいいのか?」

    「……!!」

    なおも暴れようとするペロに、裏沢が低く冷たい声で語りかける。ペロはハッとして身体の動きを止めた。

    気づけば目前に妹の顔があった。歯のない口。肉色の歯茎。飲みきれなかった精液があちこちに付着している。そのあまりに惨めな紅白模様。……隣室のポチの口を見慣れている光希にとって、その光景は異常なものではなかった。だがそれは、両親を殺されてしまった光希にとって、唯一の家族であり、最愛の存在であり、最後の希望である妹、木下七海の口なのだ。

    光希の目に涙が溢れる。先程までの激昂は一旦治まったようだが、代わりに深い絶望と底なしの悲しみが彼女を襲い始めた。

    「七海…… 七海…… ぐすっ…… ななみぃ……」

    取り返しのつかない肉色の口。入れ歯を嵌めれば硬いものも食べられるのかもしれないが……、そういう問題ではない。姉に続いて妹までもが歯を1本残らず失ったのだ。まるで90歳の老婆のように。老婆なら自然なことだが、姉はまだ19歳、妹に至っては16歳になったばかりだ。それなのに。それなのに……!

    しかも…… 入れ歯があればまだマシだ。光希は歯を失ってから一度も入れ歯を嵌めたことはないし、それは隣室のポチも、他の抜歯された奴隷たちも同様だ。男たちのペニスを日に何十本も歯茎奉仕をしつつ、歯がなくても食べられる流動食や排泄物のみを与えられる、入れ歯不要の生活……。七海も恐らく、いや間違いなく入れ歯は作ってもらえないだろう。

    つまりは、今後の人生をこの惨めな歯茎のみで過ごさねばならないのだ! 私も!! ……七海も!!!

    光希の中に再び炎が渦巻いていく。先程までのような、触れれば火傷しそうな憤怒の炎ではなく、静かな、けれどより強烈な怨恨と憎悪の炎が光希を満たし、悲しみや絶望、後悔、無力感などと合わさって溢れ出ていく。オーラに色があるなら、先程のは赤一色、今度のはあらゆる負の感情が混ざった暗黒色であろうか。

    「許さない…… 許さない…………!」

    呪詛の言葉を吐き続ける光希に対し、いつの間に目が覚めたのか、飯森が小馬鹿にしたような声で彼女に命令する。

    「ペロ、七海とキスをしろ」

    「許さ…………………… は?」

    「キスしろと言ったんだ。妹の歯茎がどんな具合か気になるだろ? 長い舌で舐め回してやれ」

    「なっ!!?」

    「やれ」

    「い…… い…… いやよっ!!!!」

    そんなマネできるか!! 見てるだけで胸が張り裂けそうなのに、舌で舐めろだって? ふ…… ふ……

    「っざけんなああああああああああああっ!!!!」

    「ポチに会うたびに互いの歯茎を舐め合ってるじゃないか。バカみたいに」

    「黙れぇっ!!!!」

    「くくくく……! 昨日までとは別人だな、ペロ」

    「うるさいっ!!!!」

    ドス黒かったオーラが再び赤みを増していく。

    「お前のせいで… お前のせいで私たち家族はメチャクチャよ! もういい加減にしてっ!!」(ぷ〜っ)

    「くくく…… ふはははっ あーっはっはっはっ!!」

    「わ、笑うなぁっ!!」(ぶほっ)

    「ひーっ! 笑い死にするっ! もう存在自体がギャグだな、お前は!」

    「ギリギリギリ……!」

    「次は歯ぎしりのつもりか? うはは! 歯茎同士を擦り合わせて歯ぎしり! ぐははははは!!」

    「く…… くっそおおおおおぉっ!!!!」(びちびちっ)

    「それはさっき聞いたぞ! もっと他にないのか? お前の尻芸は! ぶわははははははっ!!」

    激しい怒りの感情が身体を高ぶらせ、力ませる。結果高まる放屁・排便衝動を光希の肛門は抑えることができない。手がないから肛門や腹を押さえることもできず、足がないからトイレに駆け込むこともできない。七海の身体とは多少ズレているので、七海の身体に汚物をぶち撒けるのだけは避けられているものの、周囲に悪臭が広がっていく。瞳の光を取り戻し、ペロから光希に戻っているからこそ、その悪臭が臭くて情けなくて恥ずかしくて:憤ろしくて憎たらしくて悔しくて悲しくて臭くて恥ずかしくて堪らない。

    「もういや…… いやよ、こんなの…… こんな身体……!!」

    目から悔し涙を、鼻から鼻水を、肉色の口から涎を、そして壊れた肛門から軟便を垂れ流しながら、小さく震え声を上げる光希。

    「おねえちゃん…… だいじょうぶ……?」

    いつの間にか七海も目が覚めたようだ。目の前にある光希の悲痛な顔。顔面で姉の体液を浴び、糞便臭を嗅ぎながら、妹は嫌な顔ひとつせず、自身深い絶望の底にいるにも関わらず、同じく絶望の底で嘆く姉を思いやるのだった。

    「おねえちゃん……」

    「な、ななみぃ……」

    「大丈夫?」

    「うん、ごめん。七海こそ大丈夫? 口の中、痛くない?」

    「痛くはないけど…… 歯ぁなくなっちゃったよぉ…… ひくっ おねえちゃぁん…… ぐすっ」

    「私…… 絶対許さないわ…… あいつのこと……!」

    「うん…… うん。私も。もうやだよ、こんなの…… ひっく」

    「私ももううんざりっ……!」

    「ねえ、おねえちゃん…… キス、して?」

    「え?」

    「歯が無いの… 口の中がすごい変なの…… つらいの…… 忘れたいの…… おねえちゃん…… いっぱいキスして? つらいの、忘れさせて……?」

    まるで子供の頃に退行したしたかのような口調で姉に縋ってくる妹。妹の願いを叶えてやりたいのはやまやまだが、今キスをしたら飯森の命令に従うことになる。最愛の妹の願いと最低の男の命令。よりによって同じ内容だなんて……! キスしたい。キスしたくない。したい。したくない。したい! したくない!!

    「おねえひゃぁん……」

    堂々巡りで動けない姉を妹が再度呼ぶ。口を開けて舌を出しながら、今にも消え入りそうな弱々しい声と表情で。堪らなくなった光希は、逡巡の末に自らの唇を七海の唇に重ねた。飯森の命令なんてどうでもいい。七海のこんな顔を見せられたら、もうこうするしかないじゃないっ!

    「「んちゅ… ちゅぱ… ちゅる… むちゅっ…」」

    最初は口付けをするだけだったが、七海の方から先に光希の口内に舌を差し込み、すぐに光希も七海の口内に長い舌をねじ入れていく。

    「ちゅぱっ ななみぃ……」

    「れろっ おねえひゃん……」

    飯森は目の前で繰り広げられる淫靡なキスをじっくり観察しながら、七海のナイスアシストに内心ほくそ笑んでいた。飯森の命令だけだったなら光希は決してキスしなかっただろう。七海の願いと飯森の命令が同じものだったために、光希は取り敢えず飯森の命令は無視して、七海の願いを聞くことにしたに違いない。だが重要なのは過程でなく結果だ。光希が飯森の命令に従った。そして七海が調教のアシストをしたのだ。面白い。……これは今後にも活用できそうだ。

    「ちゅろ…… おねえひゃん…… ぐすっ」

    七海は悲しくて悲しくて仕方がなかった。姉の長い舌が歯茎に触れるたびに強烈な違和感に襲われる。歯茎と舌、肉と肉が触れ合う感触。舌から歯茎に直に伝わる姉の体温。歯があったら絶対感じないような不思議で、そして惨め過ぎる感覚。無くしてはならないものを失くしてしまったという喪失感。……最近では、おねえちゃんとキスする時はいつだって身体が高ぶって興奮を覚えていたのに、今は全くそんな気になれない。口の中の違和感を忘れたくてキスしたのに、かえって違和感が増してしまった。そのことが悲しくて悲しくて、キスをしながら涙と嗚咽が止まらなくなる七海。それでも最愛の姉とのキスがやめられなくて、七海は震え泣きながら、なおもキスを続けた。

    「れろっ…… ななみぃ…… じゅる」

    七海の悲しみが光希にも伝わってくる。歯のない者同士のキスを何百回も経験している光希にとって、それはありふれた日常の感覚だ。だが歯を失ってすぐの頃は、光希も七海と同じように違和感や喪失感、そして悲しみと絶望を味わっていた。あの悲しみを今まさに目の前で最愛の妹が味わっていると思うと、光希はいても立ってもいられなくなった。できれば手を頭に置いて優しく撫でてあげたいが、手を持たぬ光希にできるはずもない。激しいディープキスはせず、ひたすら優しく優しく撫でるように舌を動かして妹を慰めることくらいしかできない。悔しくて情けなくて堪らない。光希もまた涙を流しながら静かなキスを続けた。

    慈愛と悲痛に満ちた姉妹のレズキスを見ているうちに飯森は堪らなくなり、2人の口の間に無理矢理ペニスを突き挿れた。突然のことに姉妹は驚き、2人の間に突如侵入してきた憎き剛棒に怒りの視線を向ける。一刻も早く汚物から口を離したいが縛られているのでどうしようもない。

    「歯茎でフェラしろ、2人とも」

    姉妹の唇にサンドされたペニスをゆっくり抽送しながら、飯森が姉妹に命令する。

    「うううう……」

    「ぐむむむ……」

    姉妹は命令に従わず唇を固く結んでいる。想定内だ。……そうでなくてはな!

    先程は七海の願いと飯森の命令が一致したから光希は命令に従った。今回は命令と姉妹の願いが真逆。だからこのままでは姉妹は命令に従わない。従わせるには……願いと命令を一致させる、つまりフェラしたくて堪らない状況を作り出せばよい。フェラしたいけれど、命令には従いたくない。そのジレンマに姉妹を追い込めばいいのだ。フェラしたくなる状況……たとえば。

    「フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ」

    「「…………」」

    ほら、2人の空気が変わった。姉妹にはもう1つ願いがあるはずだ。一緒にいたい。他に誰もいないプライベートな空間で、妹は歯を奪われた悲しみを嘆き、姉は慰める。それがたとえ糞尿の臭いに満たされた陰気な地下室であったとしても、今の2人はそうしたいだろう。だから2人一緒に部屋に行って良いと言えば……

    「あむ……」

    「ぶちゅ……」

    しばしの逡巡の後、2人は同時に口を開けた。ちょろいもんだ。

    姉に嘆きを聞いてもらいたい妹と、妹を慰めたい姉。フェラをすれば調教は終わるのだから、こいつに奉仕するのは嫌で嫌で堪らないけれど、とっとと終わらせて部屋に行こう! 言葉を交わさずとも目と目で会話した姉妹は、静かにフルートフェラを開始した。

    「ううっ…… ぴちゅ」

    早く調教を終わらせるためにフェラを開始した七海だったが、歯茎にペニスが当たった瞬間、悲しみのあまりまたまた涙が溢れてきた。なんて…… なんて感触だろう。先程のは強制的なイラマチオだったが、今回はそうではない。自分から歯茎を使って奉仕するというのは、あまりに惨めで、七海は今すぐフェラをやめて大声で泣き叫びたくなった。

    「じゅろろ……にゃにゃみ(七海)……ひゃえへ(堪えて)…… ね? ずろろろ……」

    光希が必死に訴える。泣くのは部屋に行ってから。それまでは耐えて。ね? お願い……

    「ぐすっ……おええひゃん…… ぐにゅ……」

    願いは通じた。そう。今は耐えなきゃ。耐えて、早く終わらせて、部屋に行ったらおねえちゃんに抱きつくんだ……!

    姉妹は猛然とペニスにむしゃぶりついた。抜歯フェラに慣れた姉はもちろんのこと、不慣れな妹も必死に歯茎をペニスに擦り付けて左右に頭を振っている。一刻も早く終わらせたいのだろう。七海が自分から熱心に歯茎奉仕をする姿に、飯森の下半身が急速に熱を帯びていく。

    「舌も動かせ、七海」

    飯森がそう言うと七海は素直に舌を使い出した。命令と欲求の一致。舌も使えばもっと早く終わるはず……!

    「ずろろろろ! じゅるっ! れろれろれろ! ぶぢゅるるるっ!」

    飯森を心底憎んでいるはずの七海が、飯森の命令に従っている。その状況が可笑しくて、飯森は思いっきり高笑い気分だった。が、そんなのはとても無理だ。七海と光希の姉妹歯茎奉仕のあまりの気持ちよさに腰が砕けそうだというのに、横隔膜を震わせて笑うなんて、そんな余裕、飯森にあるわけがない。

    「ぶろろろろ! ぐちゅっ! べちゃべちゃ! ずちゅうううううっ!!」

    「ぐにぐにぐに! ちゅばっ! べろべろっ! ずろろろろろろろっ!!」

    舌でペニスを舐め回しながら、自分から歯茎をペニスに強く擦り付ける。そのあまりに無様な行為に、屈辱的な感触に、七海は泣き叫びたくて堪らなかった。こんなこと今すぐやめたい。やめたいのに……! でも、今はやらなきゃ! 泣き叫ぶのは後! 耐えろ! 耐えろ、私!!

    光希もまた、悔しい気持ちを封印し、これまで磨いてきた歯茎奉仕のスキルを駆使して飯森を追い込んでいく。歯茎フェラに慣れている私が率先して奉仕しなくちゃ! ここ、カリの横のとこ。ここを歯茎で刺激しながら長い舌で裏筋を舐めればこんな奴イチコロ……! 七海も頑張って! 早く終わらせよう!!

    「もうイくっ! 出るぞっ! 出るっ!!」

    数分後、飯森は限界を迎えた。歯茎サンドからペニスを抜くと、姉妹の顔、口、歯茎に向かって大量の精液をぶち撒けていく。

    「あぶぶぶっ!!」

    「んぷむーっ!!」

    今日3発目のはずだが、冴えない中年男のどこにこれだけの精液が残っていたのかというくらい、大量の白濁液が姉妹に降り掛かっていく。

    「ふぅ…………」

    飯森は失神こそしなかったものの、腰砕けになってベッドの上に座り込んだ。そして座ったまま裏沢と小声でやり取りをすると、スマホで玲香を呼び出した。調教師たちが七海の拘束を解いていく。

    数分後、裏沢が光希をキャリーケースに押し込み、鍵を掛けたところで玲香が現れる。この療養室の清掃と換気のために呼んだのだ。

    「玲香さん……」

    「七海……っ!」

    頬の痩けた七海の顔を見て玲香は察した。この10日間、七海は静養中ということだったが、その間もその前も、玲香は毎日光希やポチの顔を見てきたのだ。歯のない人間がどういう顔付きになるか、玲香にはすぐにわかってしまうのである。

    「七海、大変だったね……。ごめんね……」

    玲香は、涙を流しながら震えている七海を抱き締めたくなる気持ちをなんとか抑えると、自分が悪いわけでもないのに小声で七海に侘びた。

    「ううん。玲香さぁん……」

    七海もまた玲香に抱きつきたくなった。謝らないでと言いたかった。玲香さんは何も悪くないのに。だが横で飯森が睨んでいる。ここで余計なことを言ったら、姉の部屋に連れて行ってもらえないかもしれない。何と言えば良いかわからず、七海は啜り泣きながら、ただ名前を呼ぶことしかできなかった。

     

    V:暗転

     

    メス犬区画9号室。飯森と七海、そしてキャリーケースを引きずった裏沢。さらに調教師たちが続々と部屋に入っていく。裏沢がキャリーケースを開け、光希を出したところで飯森が大声で言った。

    「さあ、調教再開だ!」

    「「えっ!?」」

    姉妹が同時に絶句する。

    「今日の調教は終わりだって……」

    「誰が「今日の」と言った? あそこでの調教は終わりだと言ったんだ。あれ以上ウンコを撒き散らされたら、臭いが染み付いてしまうからな。なぁ、ペロ」

    「うそ…………」

    呟きながら、光希は先程の飯森の言葉を思い出していた。

    『フェラすれば調教は終わりだ。ペロは部屋に戻してやるし、七海も一緒に行ってもいいぞ』

    フェラをすれば(療養室での)調教は終わり、ペロは部屋に戻って七海も同行する。確かに「今日の」調教が終わったとは言っていない。部屋に戻ってからどうなるかも言っていない…… だが、てっきり2人きりになれるのだと思っていただけに、光希は動揺を隠せずにいた。

    「やだ…… やだ……っ!」

    光希以上に七海のショックは大きいようだ。涙目になってふらつきながらゆっくりと後ずさる七海。調教師たちがガッチリと七海を取り押さえる。おねえちゃんの胸の中で思いっきり泣こうと思っていたのに。そんな……。そんなっ!!

    「卑怯者……!」

    光希が小さく呟く。だが、飯森は薄ら笑うのみで返事をしない。何を今更といった表情だ。光希は歯茎をギリギリと噛み締めながら、飯森の後方、男たちに取り押さえられて震えている七海に目を移した。七海の悲しみを受け止め、慰め、今後について話し合おうと思っていたのに。くそっ…… くそぉっ!!

    「じゃあまずはお前らの覚悟を見せてもらおうか」

    飯森がそう言うと、調教師たちが2人を縛り上げ、天井から垂れ下がった鎖に再び仰向けの状態で吊るしていく。七海も光希も必死に抵抗するが、男複数に取り押さえられては為す術がない。男たちは姉妹をハムのように吊るし上げると、鞭を手に姉妹たちに近づいていく。

    「いや…… やめて…… 来ないで……!」

    「じゃあいくぞ! ボンレスハムどもがぁっ!!」

    最初に飯森が七海に鞭を振るう。それを合図に調教師たちが姉妹をメッタ打ちにし始めた。

    「「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!!!!!」」

    姉妹の絶叫が狭い室内に響き渡る。痛い! 痛い! 痛いっ!! 吊るされて身動きが取れない姉妹に容赦なく鞭の雨が降り注ぐ。せっかく綺麗に治った白肌がすぐにピンク色に腫れ上がり、無数の鞭痕で埋め尽くされていく。七海の妊婦腹も、力を加減しているのか鞭痕が付かない程度にピンク色に染まっていく。

    「やだあああああああああ!! こんなんやだあああああああああああっ!!!!」

    七海が絶叫した。痛い。メチャクチャ痛い。いつもなら気持ちよくなってくる頃なのに、全然そうならない。身体は熱くなっているのに、ただ痛い。ものすごく痛い。なんとか抵抗しようと、鞭から逃げようと試みる七海。だがその都度縄が余計に食い込んで全身に激痛が走る。痛い! 痛い! 痛いっ!! ……マゾの快楽は精神的なものに起因している。七海の精神は、飯森に対する怒りと憎悪で塗り潰されており、快感を覚えるどころではなかったのだ。

    「やめてええええぇげぶぼぁぐぇっ!!?」

    突如、飯森が七海の口に、裏沢が光希の口に、調教師2名が2人の膣に、それぞれ同時にペニスを突き刺し、猛然とピストンを開始した。残った2名は引き続き姉妹に鞭を打ち続ける。

    「ぐぶぉあげぶぇあおぶぇああっ!!!!」

    仰向けの状態でのイラマチオ、しかも先程のような激烈なピストンだ。七海に歯があったら間違いなく噛んでいただろう。七海の細い首が膨らんだり萎んだりを繰り返す。息苦しい。痛い。喉が、全身が。痛くて苦しくて堪らない。おまんこの快感なんて痛みで全部かき消えてしまう。やめて! もうやめて!!

    でもいやっ! やめてって言いたくない! お願いしますご主人様とか、ごめんなさい許してくださいとか、そんなん言いたくない!! 痛い! だって歯がなくなっちゃったんだよ!? もう硬いものなんにも食べらんないんだよっ!!? 勝手にそんなことされて許せるもんか!! 苦しい! 許せない!!! 絶対!!!! ぜったいっ!!!!!!

    七海は必死になって飯森を睨みつける。逆さになっているから飯森には見えていないし、調教師たちも見ていない。ただ姉だけが、光希だけがその瞳を見つめていた。同じように口をメチャクチャに突かれて、痛みと苦しみに耐えながら。

    七海、こんな表情するんだ……。地獄の生活が始まる前、七海は本当に優しくておとなしい子だった。光希は七海が本気で怒った顔というのを見たことがなかった。いつもシャイで言葉少なで、だけど家族の前では不器用な笑顔を見せてくれていたのだ。

    ……それがどうだ、あの鋭い目光は。一点を凝視する激烈な目差しは。まるで自分のようじゃないか。歯を失うという究極の暴虐を受けたことで、両親から受け継いだもう一つの血、光希のように頑固で負けん気が強く直情的な血が七海の中で目覚めたのだろうか。それは喜ぶべきこと……なのかな……

    だって私は失敗した。ここに来て、逃げ出して、すぐに捕まって、このザマだ。七海はおとなしくあいつに服従していたのに、それでも歯を失ってしまった。そのうち手足も失うかもしれない。でも、おとなしくしていればその時も麻酔は打ってもらえるだろう。あの凄まじい痛み。正直あれに比べればイラマチオも鞭打ちもお遊びみたいなものだ。あれを味わうくらいなら、七海はこれまでどおりおとなしくしていた方がいいんじゃないか……?

    …………いや、違うっ! なんでそんなこと考えるのよ、私!! 七海があんなに頑張ってるのに!!! ……私にできることは、七海以上に怒りまくってあいつを挑発して、怒りの矛先を私に向けさせること!! それによって七海を守ること!!!! そうでしょっ!!!!?

    そのためには、射精直前のこのペニスを………… えいっ!!!!!!!

    「んぎゃあああっ!!!!」

    光希は口の中の裏沢のペニスにありったけの力を込めて噛みついた。もし歯があったら、ペニスから血が出たかも……なんてレベルではない、完全に食い千切るほどの力で噛みついたのだ。さすがに歯茎だけでは千切ることはおろか血が出ることもなかったが、顎は健在だ。ペニスに60~70kgの力が突如加わった裏沢は、激痛に悶え、直後に激昂した。

    「てめえっ!!!!」

    ペニスを光希の口から出すと、拳を固く握って光希の頬を思いっきり殴りつける。

    「がはっ!!」(屈するな!)

    「やりやがったな……!!」

    「ぺっ! 残念…… 歯があったらあんたの亀頭、美味しく食べてやったのに」(抗え!!)

    「野郎…… 覚悟はできてんだろうなぁ!?」

    「覚悟? あんたこそ覚悟しなよ……」(叛逆しろ!!!)

    「ああっ!?」

    「今度私の口の中にその汚いの突っ込んだら、今度こそひねり潰して引き千切ってやr……ぐはっ!!!」(諦めるな!!!!)

    裏沢の拳が反対側の頬を襲った。だが、光希は尚も裏沢を睨みつける。内なる血が騒ぐ。怒りが再度沸騰する。殺してやる! 殺してやる!! 殺してやるっ!!!!

    「上等だ。……おい、則夫。責めは中断だ。いいな?」

    「ああ」

    せっかく七海の歯茎を堪能していたというのに……。だが光希が裏沢のペニスに噛みついたのだ。見過ごす訳にはいかない。

    予想どおり、光希は飯森たちを挑発して怒りの矛先を自分に向けさせることで七海を守ろうとしている。先程のフルートフェラの際は七海がすぐ近くにいたのでできなかったが、七海が離れたことで早速牙を剥いてきたということだろうか(牙はないが)。にしても早すぎる。もう少しタイミングを見極めてから歯向かってくるのかと予想していたのだが(歯もないが)。

    「ぐえっ! うがぁっ! ぶごっ!!」

    宙吊りのままの光希を調教師5人が取り囲んで殴り続けている。全身ピンク色だった肌は、今や紫色の痣だらけだ。

    「やめてっ! やめてぇっ! おねえちゃんが死んじゃうっ! やめてえええええっ!!」

    七海が大声で泣き叫ぶ。

    そうだ。光希もバカな奴だ。確かに光希を暴行している間、こうして七海への責めは止まっている。が、そうすれば七海は正気に戻る。正気に戻ったらすぐ横で最愛の姉が暴行を受けていて、それで妹が何もしないと思うのか? 止めるに決まっている。止めることができなければ……

    「やめてっ! 言うこと聞くからっ! 何でも聞くからっ! おねえちゃんに酷いことしないでぇっ!!」

    こう言うに決まっている。せっかくナケナシの勇気を振り絞って反抗したのに、これじゃあ妹の勇気を姉がへし折っているみたいじゃないか。なんてバカな姉なんだ! 最高に哀れなバカ女じゃないか!!

    「いっぎゃあああああああああああああああああっ!!!!」

    突如、光希の絶叫が響き渡った。裏沢が親指を光希の左目に突き刺したのだ。鮮血が吹き出す。

    「うそっ!!? そんなっ!! いやあああっ!! やめてえええええええっ!!!!」

    七海もまた絶叫する。そんな、おねえちゃんの目が! 目がっ!!

    ……男たちの動きが止まった。七海の中で燃えていた炎も消えた。七海の耳元で飯森が囁く。

    「あれはちんぽを噛んだ罰だ。麻酔なしの全抜歯に比べれば大したことはないだろう。今からもう1つの目も潰す。お姉ちゃんは完全に失明するわけだ……」

    「だめっ! そんなん絶対だめぇっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「何故お前が謝る? ちんぽを噛んだのはお前じゃないぞ」

    「でもっ!! ごめんなさいっ!!! ごめんなさいっ!!!!」

    「謝る必要はない。その代わり、次のことを誓約しろ」

    「…………え?」

    「1つ。二度と俺に逆らうな。逆らった瞬間にお姉ちゃんは失明だ」

    「ひっ!」

    「2つ。イラマチオが苦手なお前のために歯を抜いてやったことに対して感謝の言葉を言え」

    「うっ……」

    「3つ。ちんぽを噛んだことを裏沢に謝るよう、ペロを説得しろ。お前がいくら謝っても無意味だ」

    「…………」

    「そして最後。あいつを「お姉ちゃん」と呼ぶことを禁ずる。あいつの名前は光希ではない、ペロだ。あいつをお姉ちゃんとか光希とか呼んだら、その瞬間にペロは失明だ」

    「そんなっ! それだけはっ!!」

    「……以上だ。今すぐ誓約するなら、今日のところはもう片方の目を潰すのはやめておいてやる」

    「……………………」

    「因みに、誓約すればペロの目は治療してやろう。視力は戻らんがな。……誓約しないのなら、もう片方の目も潰した上で、治療も一切しない。こんな不衛生な場所で放置されれば、傷口はすぐに化膿して壊死するだろうな。灼熱の激痛に絶えず襲われ続け、壊死が脳に到達すれば気が狂った末に死ぬだろう」

    「!!!!!!!!」

    「選べ」

    「……………………」

    「選べ、七海。沈黙は拒否と受け取るぞ」

    「……………………ちかいます」

     

    VI:姉妹愛

     

    七海はこれまでにないほど深く深く絶望していた。あれだけ燃え盛っていた憤怒の炎は、もはや完全に鎮火されて跡形もない。

    飯森への怒りに震えつつイラマチオに耐えていたら、いきなり隣から男の悲鳴が短く聞こえ、イラマチオが止まったと思ったら、男たちが姉を殴り始めた。そして鳴り響いた大絶叫。姉の片目が潰れた瞬間、七海は頭が真っ白になってしまった。目が! おねえちゃんの目がっ!!

    そこからはもうあれこれ考えることなどできなかった。もう片方の目だけは守らなきゃ! じゃなきゃおねえちゃんが失明しちゃう!! 七海は飯森への怒りも憎悪も全て捨てて、絶望的内容の誓約を交わさざるを得なかった。

    飯森は七海の縄を解くと、床の上に土下座させ、足を後頭部にグリグリと押し付けて、額を床に擦り付けさせながら、ニヤけた声で言った。

    「さて、ではまず1つ目だ。二度と俺には逆らわない。いいな?」

    「はい……。誓います。二度と、逆らいません……。逆らってごめんなさい…………」

    土下座しているので飯森からは見えていないが、七海の目からは鋭い光が失われ、大粒の涙が溢れていた。声は恐怖と屈辱と後悔と絶望で震えている。

    「次に、感謝の言葉を述べてもらおうか」

    「はい…………」

    言うのか。言うのか、それを。さっきまで死んでも言うまいと必死に抗ってきたのに。でも…… でもっ……!!

    「私の歯を…… 抜いてくれてありがとうございました……」

    「もっと心を込めろ。そしてもっと丁寧に。なんで俺はお前の歯を抜いたんだ?」

    「くぅっ……! 私、イラマチオが苦手で…… ご、ご主人様やお客様のおちんぽに歯を当てちゃうことが多くて…… だから、歯を、抜い…… ふえぇぇ……」

    「泣くな。感謝してるんだろ? なら泣く必要はない」

    「はひ…… ぐすっ…… なので、なので歯を全部抜かれちゃったんですっ! ひくっ おかげで…… どんなに激しくイラマチオされても…… 歯が当たらなく、なりました…… ぐずっ あ、ありがとう、ございました、ごしゅじん、さま…… ひっく」

    「そうか、そんなに嬉しいか。じゃあ今後はもっと激しくしてやらんとな」

    「ひぃっ!!」

    「……そうだろ?」

    「はい…… お願いします………… ひっく」

    「3つ目は…… 今は無理だな」

    光希の縄も解かれていたが、床に仰向けになったまま気を失っていた。

    「4つ目。そいつの名前はペロだ。それ以外の名や愛称で呼ぶことを禁ずる。いいな?」

    七海にとってこれが一番辛かった。この施設に連れてこられて以来ずっと、七海はペロをおねえちゃんと、光希おねえちゃんと呼んできた。ふざけた名前に勝手に変えられても、七海にとって姉の名は光希であり、両親がいなくなった今、光希は唯一の家族であり地獄の暗闇の中で輝く希望の光なのだ。「光希おねえちゃん」と呼べば「七海」と返ってくる。光希の身体がバケモノのようになってしまった今、そのことだけが唯一残った姉妹の絆のような気さえしてくる。それが、なくなる。なくなるのだ。

    いやだ! おねえちゃんはおねえちゃんだもん! 私の大好きな、たった一人の家族! 希望の光! 姉の名は…………

    「う…… うう…… うあああああああ……」

    「泣くな」

    「うわああああああああああああああああああああん!! いやああああああああああああああああああああっ!!」

    「……逆らうんだな?」

    「ひっ!!!!」

    「4つ目は誓約できないということでいいな?」

    裏沢が光希の方へ歩いていく。右手の拳…… 親指だけ突き出してる!!

    「ペロです!! 私のおねえ…… その人の名前はペロですっ!!!!」

    「誓うんだな?」

    「はいっ! これからはペロって呼びます! それ以外の呼び方は絶対しませんっ!!」

    「いいだろう」

    「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」

    割れんばかりの絶叫が、号泣が、狭い地下室を埋め尽くした。

    直後、裏沢が気絶した光希を担ぎ上げてメス犬区画内の医務室へと連れ去っていった。メス犬区画外にメス犬が移動する際にはキャリーケースが用いられるが、区画内の移動であればケースは不要である。

    飯森含め残り5名。それからが地獄だった。

     

    七海は再度全身を縛られて鎖で吊るされ、前後の穴を突かれながら、3倍に増えた鞭をひたすら浴び続けた。穴を突いていた者が果てると鞭打ち役と交代し、暴行は延々と続く。全身鞭痕に埋め尽くされ、まるで豚のようにピンク色に腫れ上がったところで、ようやく床の上に降ろされた。

    次は歯の無い口で物を食べる訓練と称して、5人分の糞を食べさせられた。飯森のは、肛門に口を付けての直食い。他の4人のは、床に排泄されたのを這いつくばって手を使わずに食べていく。柔らかい糞は歯茎でも容易に噛み砕くことができ、ドロドロの軟便になって歯茎や舌や口全体にこびり付いていく。それを必死に飲み込む七海。10日間眠っていたため、飯森の精液以外何も入っていない胃袋が、5人分の糞で満たされていく。臭すぎて、マズすぎて、もうダメ、吐きそう…! でもダメ! 全部食べろっていう命令なんだから。背いたら、医務室にいる裏沢がおね…… ペロの目を……!

    さらには針責め。男たちは、糞カスが散らばった床に上に七海を仰向けに寝かせると、四肢を大の字に固定した上で、細長い針を七海に刺していく。痛い。痛いっ! 乳房、鼻、舌、腕、脚、手の甲、足の裏、肥大化した乳首やクリトリス。最後に飯森が妊娠中のヘソに針を刺すと、七海は狂乱絶叫の末に上下の口から糞尿を撒き散らして失神した。

    失神すら許されず、スタンガンで叩き起こされた七海は、糞を吐いた罰として6人分の汚物を身体に塗りたくるよう命じられた。あまりの悪臭に、スカトロプレイに慣れている調教師たちすら吐き気を催す中、頭の天辺から爪先まで全身糞一色となった七海は、5人の前で泣きながら叫ぶのだった。

    「私は糞人形の七海です! この部屋で飼われている糞犬ペロの妹です! 姉妹揃ってウンコが大好きな変態です! ペロの目の治療が終わってここに帰ってくるまで、糞まみれのままずっとここにいます! 隣の部屋のポチを呼んで、糞犬と糞人形でレズプレイをして過ごしますっ!!」

    もちろんこれも命令で言わされているのであり、逆らえば光希が失明するのは言うまでもない。

    光希の目の応急処置は1時間で終わったが、その後光希はメス犬区画1号室へと移された。ここはメス犬区画の他の部屋よりも大きく、集団調教をするための部屋だ。その部屋の中央で宙吊りにされた光希は、裏沢と会員客十数名に徹底的に暴行された。ペニスの挿入など一切なく、殴られ、蹴られ、鞭でメッタ打ちにされ、蝋燭、針、水責めなどありとあらゆる責めに苦しんだ。それでも光希は自分から謝ることはしなかったし、裏沢たちもそれを求めなかった。3つ目の誓約にあるとおり、七海が光希に謝罪させることになっているからだ。あまりの苛烈な責めに、途中で音を上げるかとも裏沢は思ったが、光希はその後6時間にも及んだ暴行を謝罪なしに耐えきったのだった。

     

    7時間後、息も絶え絶え、全身を紫色に腫らした光希が、裏沢に担ぎ上げられて9号室に帰ってきた。扉を開けた途端、猛烈な糞便臭が襲ってくる。この部屋はいつも汚物の臭いが染み付いているのだが、今はその比ではない。糞便臭に慣れている光希でさえ、思わず嘔吐しそうになるほどだ。

    薄暗い部屋の真ん中で糞色の何かが蠢いていた。手足のある糞人形と手足のない糞犬……七海とポチだ。飯森たちが退室した後も、2人は中継カメラの前で延々と痴態を繰り広げていた。途中で会員客や奴隷たち50余名分の糞便が追加され、スピーカー越しに伝えられる命令に従って、七海とポチは糞の海を這いずり回り、互いの身体を汚し合い、汚物を食べては吐き、食べては吐きを続けた。嗅覚と味覚はとっくに麻痺し、虚ろな目をしながら、糞まみれの双頭ディルドーで互いの糞穴を突き合っていた。

    「ほらよ」

    裏沢は、息を止めたまま糞の海の中に光希を放り込むと、早々に部屋から出た。

    「なな、み……?」

    激烈な糞便臭をどうにか耐えながら、手足がある方の糞人形に向かって話しかける。

    「目、大丈夫っ!? おね…………」

    思わず言いそうになるのをグッと抑える。姉の左目には黒い眼帯が着けられていた。しかし、顔はかろうじて姉だと判別できるくらい歪に腫れ上がり、顔も含めて全身紫色に染まっていた。

    「うん、大丈夫」(まだ奥の方がちょっとズキズキしてるけど……)

    「酷い傷…… 身体じゅう…… ほんとに大丈夫なの?」

    「うん…… 痛くないよ……」(もう感覚ないもの……)

    「よかった…… 無事でよかったよぉ……」

    糞色の涙が糞色の頬を伝う。

    「おねえ……………………ペ……ペロ……………………」

    「うん?」

    「……ペロ」

    おねえちゃんって呼びたい! 今すぐこの汚いのを洗い流して、光希おねえちゃんの胸に飛び込みたい!

    「ペロぉ……」

    でもダメ。撮影中だもの。おねえちゃんって呼んだら……ダメ!!

    「どうしたの? そんなふうに呼ばないで?」

    「ペロって呼べって命令されてるの……」

    「えっ?」

    何よそのバカげた命令…… なんでそんなのに従ってるの? え…… ていうか、なんで七海、あいつの命令に従ってるの!? あんなに強い目で睨みつけてたのに!! なんでっ!!?

    「な、なんで命令に従ってるの? ……七海」

    「……従わなきゃ、もう片方の目も潰すって」

    「!!!!!!!!」

    眼球を潰されるよりも、7時間に及ぶ暴行で受けた苦痛を全て足したよりも、遥かに大きな衝撃が光希を襲った。私の……せい。私のせい!!?

    叛逆に目覚めた七海を守るために、飯森の怒りを自分に向けさせようと思った。飯森やその仲間を煽って煽りまくって、自分を痛めつけている間は七海に手を出さないだろうと。自分は目をくり抜かれても舌を引っこ抜かれても……殺されたって構わないと。なんて…… なんって短絡的で身勝手な自己犠牲なんだ! 七海がそれを黙って見てるわけないじゃないか!!

    私の片目を潰した段階で、あいつは七海に言ったに違いない。もう片方の目を潰されたくなかったら命令に従えと。二度と自分に背くなと。

    なんて…… なんて愚かなんだ私は!! せっかく七海が勇気を振り絞ってあいつに逆らったのに、私が全部台無しにしたんだ!!! 私が…… 私が…… ああ…… ああぁあああああああああああっ!!!!!!!!

    「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

    絶叫する光希、否、ペロ。

    「ごめんなさい! ごめんなさい、七海っ!! 私のせいで! 私のせいでっ!!」

    「えっ? なんで? おねえ…… ペロのせいじゃないよっ!」

    「全部私のせい…… ごめんなさい…… ごめんなさい! ごめんなさいっ!!」

    「だから違うってば、ペロぉ……」

    「どしたの? ペロ?」

    七海だけでなくポチまでもが怪訝そうにペロの顔を覗き込んでくる。ポチからすれば七海やペロとのスカトロレズプレイは日常茶飯事であり、数十人分の糞便は流石に辛かったが、嗅覚や味覚が麻痺してしまえば、あとはドロドロになって楽しむだけだ。昨日まで淫乱変態糞マゾメス犬だったペロが、いきなりどうしちゃったんだろう……?

    「ポチも巻き込んでごめん! 七海っ! 本当にごめんなさいっ!!」

    「なんで謝るの? 全然わかんないよぉ」

    困惑する七海に、ペロは少しずつ話し始めた。自分の浅はかな計画が全部裏目に出て、七海の叛逆心を叩き潰してしまったことを!

    「ごめんなさい……」

    「そんなことないよ…… 謝らないで……? ね?」

    「…………」

    そんなことを考えていたのか。私より行動派の姉が、怒りに身を任せておちんぽを噛んだのだと思っていた。違ったんだ。私を守るためだったんだ……。

    歯を失くして我を失った。飯森が憎くて憎くて憎くて、身体中の60兆個の細胞が1つ残らず怒りで沸騰して、何も考えられなくなった。歯を奪ったことを感謝しろと言われて完全にブチ切れた。そうして後先考えずに暴発した。こんなの生まれて初めてだった。

    姉はそんな妹を見て、過去の自分を重ねたに違いない。後先考えずに怒りに身を任せて短慮を起こした結果、歯だけでなく手足も失ってしまった自分を。このまま七海が暴発を続ければ、飯森は七海の手足を奪うかもしれない。目を潰すかもしれない。今度は麻酔なしで。……姉のように。同じ轍を踏ませないために、姉は自分を犠牲にして妹を守ったのだ。

    七海は涙が止まらなくなった。身を挺して守ってくれた姉は、さっきからごめんなさいを繰り返している。そんな……。謝らなきゃいけないのは私の方なのに。頭がカーッとなって何も考えずに突っ走った。その結果がこれだ。姉は片目を失い、私は飯森に服従を誓い直した挙げ句、姉のことをマトモな呼び方で呼べなくなってしまった。私のせい。全部私のせいだ……!

    「ごめんなさい…… ごめんなさいっ!」

    七海も謝罪の言葉を口にした。ごめんなさい。本当に。私のせいで取り返しのつかないことになっちゃった! 左目…… 歯と一緒でもう二度と元には戻らないおねえちゃんの左目っ!!

    「謝らないでっ! 七海! 七海が謝ることないよ!」

    「違う! 違うの! 悪いのは私! 全部私っ!!」

    「悪いのは私だよ! 七海は何も悪くないっ!!」

    ……中継映像を見ながら飯森はニヤついていた。なんて麗しい姉妹愛なんだ。互いに相手を愛するあまり、相手の非を認めず、全ての非が自分にあると言い合っている。なんて美しい自己犠牲の精神なんだ。姉妹で性格は違っていても、根底の部分では似た者同士なのだ。なんて美しい…… そしてなんて愚かな姉妹なんだ! 悪いのは姉でも妹でもない、全て俺じゃないか!!

    映像の中で、七海がペロに説明している。いかに自分が悪いことをしたか。ペロは悪くないか……。そんなことないとペロが反論し、七海が再反論し、そして両者は感極まって抱き合い、和解する。ああ、なんて素晴らしい糞色の姉妹愛。最高だ。最高に陳腐だ。飯森は笑いを堪えながらマイクに向かって言った。

    「ペロも糞犬になれ。3人とも身体の中も外も糞一色になったら、今日はそのままそこで寝ろ。じゃあな糞ども」

    ……3人は早朝に目を覚ました。麻痺していた嗅覚や味覚は元に戻っており、凄まじい悪臭で息もできない。明かりの消えた地下室は真っ暗。シャワー室も外へ出る扉も鍵が掛かっている。……玲香が来るまであと2時間。二度寝しようにも臭すぎて眠れない。仕方なく、3人は再び嗅覚が麻痺することを願って、暗闇の中、レズプレイを再開した。

    その時、腹の中の赤ん坊が大きく動いた。身体の中も外も糞一色になり、膣の中すら糞便まみれの七海。「ママ、くさいよ」と赤ん坊が泣いているように感じて、七海はお腹を擦りながら糞色の涙を流し、ペロの糞色クリペニスを激しく舐めしゃぶるのだった。

     

  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第3章 – 奴隷9・14日目

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    I:奴隷9日目 – 午前

     

    奴隷用寝室、12月27日、朝6時。耳をつんざくブザーの爆音によって、150名近い奴隷たちが一斉に飛び起きる。と同時に各ベッドの室内灯も点く。JSPFに連れてこられて12日目、89番ベッドの七海も、前夜の激しい調教の後、気絶するように眠りこけていたのだが、心臓が飛び出るほどの爆音で飛び起きた。直後、扉の真ん中に設けられた直径30cmくらいの丸い窓が自動で開く。奴隷たちが一斉に窓から頭を出す。朝食の時間だ。

    既に各窓の下には、1食分の流動食と小便が盛られた犬用のエサ入れが置かれており、奴隷たちは手を使わずにそれを飲み食いしていく。流動食は、男たちが食べ残した残飯に、動物の精液や栄養素サプリ、糞尿を無毒化する薬等を混ぜて撹拌したものだ。それが小便と混ざって味も臭いも最悪なのだが、奴隷たちは慣れているのか黙々と食べていく。

    中には、流動食に糞便や吐瀉物が混ざったものを泣きながら食べている奴隷もいるが、これは前日夜の調教で失敗した者たちへの罰である(なお、罰の内容は失敗のレベルに応じて変化する)。

    89番の七海も、排泄物がグチャグチャに混ざった流動食を泣きながら食べていた。

    生首だけが150近く並んでモグモグやっている光景は、まるで集団ギロチン場のようだ。朝食の時間は20分。時間が経つと再び爆音ブザーが鳴る。いつまでも食べていると給仕係の男の蹴りが顔面に飛んでくるので、奴隷たちは食べかけであっても急いで首を引っ込める(食べ残した奴隷は後で罰が待っている)。

    次は排泄の時間だが、奴隷はスカトロプレイが必須であるため、朝のこの時間に排泄する者は少ない。七海もこの後スカトロ調教の予約が入っている。この時間に排泄するのは、小便が溜まって我慢できない者や、朝イチでスカトロNGの客に指名されている者に限られる。その者たちは、8畳程度の部屋の床に等間隔で穴が開いているだけの、仕切りも何もない奴隷用ボットン便所で用を済ます。トイレットペーパーは無いので指で拭くしかない。

    ……排泄物はそのまま最下層の「便槽」へと落ちていく。そこには、四肢を断たれた用済みの奴隷たちが蠢いており、落ちてくる排泄物を飲み食いしながら余生を過ごしていた。……奴隷用のトイレと、奴隷の成れの果ての食事スペースが一体となったこの空間は、奴隷の一生を象徴する場所である。が、上層の奴隷たちは、下層に自分たちの未来が広がっていることを知らない。

    朝食後・排泄後はシャワールームで前日の汚れを落とす。奴隷は毎日ありとあらゆる体液・汚物にまみれるため、洗身洗髪が欠かせない。汚れが残っているとこれまた罰が待っているので、膣内も含め各人念入りに身体をこする。排泄を済ませた奴隷が汚れた指を念入りに洗っている。排泄物混じりの朝食を食べた奴隷は、七海を含めシャワーの湯をがぶ飲みしている。七海は、ボディソープもがぶ飲みして食道や胃の中まで洗いたい気分だった。

    シャワーが終わったら髪を乾かし、爪を切り、ムダ毛を処理し、歯を磨く。奴隷と言えど女として最低限の身だしなみは整える必要がある。ただし、髪や歯のない奴隷・拷問で爪を剥がされた奴隷などもいるが。さらには健康チェック。鞭痕や火傷痕に皮膚薬を塗ったり、体温や体重を測ったり。怪我・妊娠している奴隷のケアも行う。妊娠4ヶ月目の七海も女医に腹部を触診してもらった。

    こうしてあっという間に2時間が経過し、朝8時から午前の調教が始まる。

     

    JSPFでは1回4時間の調教が、午前・午後・夜の計3回行われる。内容は、中央ホールでの集団調教・個室での少人数調教・奴隷ごとに定められたメニューによる個別の特殊調教の3つで、奴隷は1日の中でこれらを1回ずつ行わねばならない。奴隷は全部で150名弱いるので、50名弱ずつ3つのグループに分かれる。七海の場合は、午前が特殊調教(姉妹同時調教)、午後が集団調教、夜が少人数調教である。

    姉妹同時調教はペロのいるメス犬区画9号室で行われる。奴隷は普段メス犬区画に入ることはできないが、調教の時のみ特別に出入りが許されており、虹彩認証によってその出入りが厳しく管理されている。奴隷がおかしな行動を取れば、体内マイクロチップと施設各所のセンサーが異常を検知して即座に警報が鳴るという仕組みだ。七海は、移動時に怪しい行動を取るな、脱走のことは絶対考えるな、と光希に何度も念を押されているため、脇目も振らずに9号室へと向かった。

    8時20分前に9号室に入ると、姉の他に雑用係の玲香がいた。12日前、七海がここに連れて来られた日に、七海をキャリーケースから出して全身を洗ってくれた奴隷だ。

    雑用係は計30名いるが、4時間×3の調教を全て免除されているわけではない。特殊調教と集団調教の8時間の間に雑務を行い、少人数調教は他の奴隷と同様に受けるのである。よって雑用係も3つのグループに分かれている。玲香は七海と同じグループに所属しているため、午前と午後が雑務、夜が少人数調教だ。

    雑用係の仕事は様々であるが、メス犬の世話もその1つである。メス犬は基本的に部屋から出ることはないので、雑用係が各部屋を回ってメス犬の給餌・洗身・洗髪を行わねばならない。メス犬の世話は朝8時の調教開始より前に終わらせる必要があるので、朝の時間を1時間削って朝7時からメス犬の世話をせねばならないのだ(そのぶん昼休みが長い)。玲香の担当は8号室と9号室。ポチとペロであった。

    「おねえちゃん、おはよう。おはようございます、玲香さん」

    「おはよう、七海」

    「おはよう、七海ちゃん」

    朝の清々しい空気などとは無縁の、糞尿臭の染み付いた薄暗い地下室ではあったが、3人は努めて明るい声で朝の挨拶を交わした。初めて会った時は、七海は混乱の極みにあったため、玲香とギクシャクした会話しかできなかったが、翌朝から毎日ここで会うようになったため、人見知り気味の七海もすっかり慣れて親しく会話するようになった。

    玲香は23歳。背中まで伸びたやや黄みがかった暗めの銀髪が印象的で、身長は170cmを超え、スラッと引き締まった体つきをしている。大学2年の時に女友達のトラブルに巻き込まれて、気づいたら男たちにレイプされて処女を失い、弱みを握られて売春やAV出演を強要され、ついには男たちの奴隷になり、最終的にはJSPFに連れて来られて専属奴隷となった。以降、なんとか会員客にも気に入られ、半年前からは雑用係を務めている。

    玲香は部屋付属のシャワールームで光希の身体を洗った後、部屋に戻ってドライヤーで髪を乾かしているところだった。しばし3人での会話が続く。玲香も、七海がここに来る前は光希のことをペロと呼んでいたが、七海が来て、ペロの本名を知ってからは、男たちがいない時だけ光希と呼んでくれるようになった。光希はそれがとても嬉しかった。何しろ七海と玲香以外、本名で呼んでくれる者など誰一人いないのだから。秘密の名を共有する仲間、家族。光希は、自分にも姉ができたような気さえしていた。

    七海もまた、もう1人姉ができたような気がしていた。体育会系の光希と異なり文化系の雰囲気が漂う、理知的で優しいもう1人の姉。光希は一人では身体も髪も洗えない。食事も満足に摂れない。玲香は、仕事とはいえ、そんな光希の世話を嫌な顔一つせずにやってくれるのだ。特にこの部屋は、光希の壊れた肛門から絶えず垂れ落ちる糞便の臭いが染み付いてしまっている。女性にとってそういう状況がどれだけ恥ずかしいことか。七海も教室での体験があるからよくわかる。教室中から浴びせられた侮蔑と嫌悪の冷たい眼差し。だが玲香はそんな表情は一切見せない。今朝は、昨夜の最後の客が極太肛門栓を挿していったからか、床の上に糞便は溜まっていなかったが、昨日の朝は酷い有様だった。だが、玲香は何も言わずに平然と床の上の糞便を片付け、肌にこびりついた汚物を優しく丁寧に洗い流してくれたのだった。

    玲「さ、これで終わりよ、光希」

    光「いつもありがとうございます、玲香さん」

    玲「いえいえ、仕事だからね」

    七「ほんと、毎日感謝してます。おねえちゃんをキレイにしてくれて」

    玲「は~い。それじゃあ2人とも…… 今日も頑張ってね」

    姉妹「「はい」」

    昨日とほぼ同じ会話。けれど、この狂った施設の中では数少ない人間的な会話。玲香に頑張ってと言われると、不思議と力が湧く。頑張らなきゃと思う。さあ、今日も過酷な12時間の調教の始まりだ……!

     

    「やあ、七海。おはよう」

    朝8時少し前に飯森が部屋に入ってきた。気持ち悪い声。気持ち悪い響き。数分前に交わした玲香との挨拶とは雲泥の差だ。早速七海のテンションが下がる。

    飯森はペロに肛門栓を外すように言い、シックスナインの体勢になって互いの肛門に口を付け、糞便を食べ合えと命じた。当然ペロが上、七海が下である。姉妹は無言のまま命令に従う。

    七海がペロの下に潜り込むと、無残に脱肛し括約筋もズタズタの肛門から、軟便がボタボタと落ちてくる。肛門に口を付けるまでもない。七海は口を開けて糞便を次々に飲み込んでいった。既に朝、前日の罰として糞尿入りの流動食を食べてきた七海だったが、できたてホヤホヤの糞便の臭いと味は流動食より遥かに強烈だ。食糞という行為にはだいぶ慣れてきたが、糞便の臭いや味に慣れたわけではないし、好きになったわけでも無論ない。七海はむせ返りながら最愛の姉の糞便を頬張り、涙を流しながら少しずつ飲み下すのだった。

    ペロは七海以上に食糞に慣れていた。短い腕で七海の尻を抱き寄せ、首を思いっきり曲げて肛門の前に口を持ってきたら、長い舌を肛門に挿入して糞便を掻き出し、ひょっとこのように唇を尖らせて下品な音を立てながら吸い取る。ペロはメス犬になってから、毎日こうやって他のメス犬たちと糞便を食べ合ってきた。慣れたものだ。糞便の味など美女も醜男も同じだということをペロは身を以て知っていたが、とは言え愛する妹の糞便だ。なんとなく甘い香りがするのは錯覚だろうか。

    互いの糞便を貪った後、褒美としてキスが許される。

    姉妹は糞便まみれの口をつけ、茶色い舌を絡ませながら、激しくキスし合った。

    元々仲の良い姉妹ではあったものの、共にレズビアンの気は無かったのだが、再会してからは絡むことが多くなった。最初は命令されてのことだったが、互いへの愛情(依存)は日を追って深まっており、最近では飯森が休憩している間に、命令されずともレズプレイを始めることすらあった。

    次はアームアナルファックを命令された。これまで、ペロの肥大化したクリペニスや乳首を七海の中に挿入したことは何度もあったが、腕を挿れるというのは初めてだ。七海は両穴ともにフィストファック経験済みだし、自分の腕は飯森の拳よりは細いから多分入るだろうが……。ペロは恐る恐る七海の肛門に自らの短い腕を挿入する。予想通り七海が痛みを訴えることはなかった。ホッとしたペロは、肢(アシ)だけで立つと、上半身全体をヤジロベエのように器用に揺すりながら腕をゆっくり出し入れする。残っていた糞便が腕を黄土色に染めていく。七海の気持ちよさそうな声が聞こえてきた。

    突如飯森が七海の口を犯し始めた。フェラチオとか口淫とかそんな生易しいものではない。頭を手で掴み、ちぎれんばかりに髪を引っ張り、喉の奥を激しく突き上げる。オナホールだってこんな使い方をしたら壊れてしまうだろう。七海はあまりの苦しさに「やめて」と言おうとしたが、口も喉も塞がれていて言葉にならない。なんとか抵抗しようと必死に手を動かして暴虐から逃れようと試みる七海。

    小さく舌打ちした飯森は一旦ペニスを引き抜くと、無言のまま七海の両手を素早く後ろ手に縛り、再び口に巨根を突き入れた。七海にできることは、苦痛に耐えることしか残されていなかった。

    しばらくすると、もっと激しく腕を動かせと飯森がペロに命じてきた。そんなこと言われても、短い肢で不安定に座りながら上半身のバネだけで腕を出し入れするだけでも大変なのだ。これ以上スピードを上げるのは不可能だ。そう言おうとして、ペロは言葉を飲み込んだ。飯森が冷たい目でこちらを見ている。命令に背いたら七海に何をするかわからない、そんな目だった。

    仕方なく5cmほど七海の方に近づくと(その分腕が奥にめりこむ)、ペロは肩をバイブのように震わせながら抽送を開始した。途端にペニスの隙間から漏れる七海の声が大きくなる。苦しいのだろうか。気持ちいいのだろうか。わからない。相変わらず飯森は七海の喉を激しく犯している。七海は白目をむきながら暴行に耐えている。あんなの気持ちいいわけない。苦しいに決まってる。もうやめて。七海が窒息しちゃう。早く終わって……!

    数分後、飯森は七海の喉の最奥で射精した。一部は食道から胃へ、一部は気管支へ、一部は逆流して口や鼻へ。ペニスが抜かれると、七海は激しく咳き込み、次の瞬間嘔吐した。朝に食べた排泄物入りの流動食も、先程食べたペロの糞便も、たった今出された飯森の精液も、全てを。

    虫の息の七海に対して飯森が、リバースしたものを全て食えと命令する。

    「いい加減にしてください!」

    さすがにペロが激昂する。

    「私が全部食べますから! 七海を休ませてあげて! お願いします!」

    「その吐瀉物の中には、七海が生きていく上で必要な栄養素が含まれている。残すことは許さん」

    「はあ!? あなたが無茶したから吐いちゃったんでしょっ!?」

    「知らんな。俺は吐けと命令してないし、吐いていいと許可も出してない。勝手に吐いたんだから自分で胃に戻すのが道理だろう」

    「む、無茶苦茶よ!!」

    「ほう…… お前、いつからそんなに偉くなったんだ?」

    「いや…… その……」

    「ふん。いいだろう。ならお前が口移しでこいつに全部飲ませろ」

    「なっ!?」

    「あれだけ仲良くキスしてたんだ。本望だろう?」

    「くっ!!」

    「次逆らったら七海の歯を麻酔無しで全部抜く。イラマチオのためには歯は邪魔だし、流動食と糞尿だけなら飲み食いにも不要だからな。そう思うだろう?……なぁ、ペロ」

    「……はい。わかりました。口移しします。」

    ダメだ。この外道に逆らっちゃダメ。歯を抜かれる痛み…… 七海に味わって欲しくない。絶対に!!

    ペロは短い手足で吐瀉物に這い寄ると、悪臭に耐えながらズルズルと音を立てて吸い上げ、口の中いっぱいに溜め込んだ。ペロには手がないので吐瀉物を掬うことができない。面倒だが、口に含んでは七海の所に移動して口移しで飲ませてまた移動、という動作を何度も繰り返さねばならない。なんだか、昔テレビ番組で見た何かの動物の親子みたいだとペロは思った。私、もう人間じゃないんだ……

    「ケホッ! ケホッ! おねえちゃん…… ごめんね……?」

    「いいお…… おえおいおあ、ういあええ……?(いいの…… それよりほら、口開けて……?)」

    「あぁぁ…… じゅるるるるるる……」

    姉妹の惨めなキスを見ているうちに飯森が回復した。

    この後、飯森は七海の膣に2発、肛門に3発、口に1発出し、オマケでペロの歯のない口にも1発出した。そうして午前の調教の時間が終わって退室する間際、飯森は思い出したように言った。

    「勝手に吐いた罰として昼メシは俺の糞尿とゲロ入りだ。せいぜい味わって食うんだな」

    昼食は各調教室に置いてある流動食を奴隷が各自摂ることになっており、この部屋にも幾つか置いてある。飯森は、床の上に流動食1食分をぶち撒け、その上にしゃがみ込んで小便をかけ、大量の大便を放出した。さらに指を自らの口奥に突っ込んで嘔吐する。

    「朝食はベーコンエッグトーストだったからな。人間の食い物が食えて良かったな。じゃあまた明日な、七海」

    そう言うと飯森はドアを開け、退室していった。七海は過酷な調教によって息も絶え絶えの状態だったが、あまりの仕打ちに泣き出してしまった。子供のように泣きじゃくる妹を見つめながら、姉もまた何もできない自分が悔しくて悔しくて、震えながら泣いていた。

    だが、次の調教までは1時間しかない。ペロは七海を説得した。できれば七海の代わりに自分が糞尿を食べてやりたかったが、部屋は常時監視されているから余計なことをしたら七海が罰せられてしまう。汚物を食べるよう必死に説得しながら、なんて情けない姉なんだと光希は自分自身に絶望していた。しばらくして泣き止んだ七海は、疲労の極みにある身体をなんとか立ち上がらせると、汚物の前で再びしゃがみ込み、四つん這いになって泣きながら昼食を摂るのだった……。

    13時からは中央ホールでの集団調教である。大量の汚物に手こずった七海は、大急ぎで部屋の片隅にあるシャワールームに駆け込み、湯をがぶ飲みしつつ全身の汚れを落とすと、姉に別れを告げて虹彩認証を行い、部屋の扉を開けて廊下を勢いよく走り出した。

     

    II:奴隷9日目 – 午後

     

    調教開始3分前。七海が中央ホールの扉を開けると、既に殆どの奴隷が集まっていた。奴隷は所定の位置に立ってまんぐり返しのポーズで待機することになっており、七海は急いで自分の場所へと向かった。すぐに時間となり、男たちが続々と入ってくる。万一遅刻したら男たち全員に折檻されるため、遅刻する奴隷は滅多にいない。七海も未だ遅刻したことはないが、他の奴隷が遅刻し折檻を受けているところは見たことがある。あんなの見せられたら…… そりゃ必死になるよ……!!

    男たちが奴隷を見定めていく。集団調教中の累積待機時間が規定時間より長かった奴隷には、罰として糞尿入りの夕食が与えられるため、奴隷たちはマンぐり返しの身体をくねらせて必死に自分をアピールしている。

    七海も、羞恥で顔を真っ赤にしながら手で膣穴を拡げ、ぎこちなく腰を振った。恥ずかしいけど糞尿はもうコリゴリだ。

    白髪混じりの初老の男が七海を選んだ。

    男は堀田ほったと名乗った。まだ一度も相手をしたことのない人だったが、七海は男の顔に見覚えがあるような気がした。取り敢えずは無事選ばれたことにホッとしつつも、何をされるんだろうとビクビクしながら七海は堀田に従いていった。酷いことしない人だといいな……。

    10分後、七海は絶叫していた。縄で縛られ天井から逆さに吊るされて、鞭でメッタ打ちにされていた。七海は木下家でも毎日のように鞭を受けてきた。だが使われるのはいつもSM用の鞭で、痛みは相当なものだったが、打たれた場所から血が出るようなことはなかった。

    それは乗馬用の本物の鞭だった。全力で打ったら皮膚が裂け、肉が飛び散るほどの威力があり、痛みもSM用の比ではない。七海の所有者である飯森の要望で、一生残るような傷を負わせることはNGとなっているため、堀田は軽く打つ程度にとどめているものの、それでも皮膚から血が滲み出て3~4日はミミズ腫れが残るし、SM用の数倍は痛かった。

    七海はJSPFに連れてこられて以来、数日に1回は乗馬鞭を打たれてそのたびに悶絶していたが、逆さ吊りで打たれるのは今回が初めてだった。いや、逆さ吊り自体初めてだ。頭に血が上る。きつく縛られた手足の末端が紫色に変色し、頭がボーッとしてくる。そこに激痛の嵐だ。七海は堪らず泣き叫ぶ。

    「いぎゃあああああああっ! やめっ! やめてえええええええっ!!」

    だが、鞭は一向に止まらない。それどころか、痛みがさらに増えていく。近くにいた男たちが面白がって鞭打ちに参加しだしたのだ。2人、3人、4人。様々な鞭を手にして七海をメッタ打ちにしていく。まるでサンドバッグか何かのようだ。さすがに妊娠中の腹だけは避けているが、それ以外の箇所が全身ピンク色に腫れ上がっていく。

    頭に血が上って意識が朦朧とする中、七海は思い出していた。ここに連れて来られた日、初めてこの部屋に入った時。20代くらいの奴隷を逆さ吊りにして鞭で叩いている男を見た。そうだあの男だ。あの男の顔と一緒だ。そういえば…… あの時は…… 逆さまで鞭だけじゃくて…… 口で…… フェラ……

    「ぐむうううううううううううっ!!!!」

    その瞬間、堀田がいきなり七海の口にペニスをぶちこんだ。午前中に続いてまたしてもイラマチオが始まったのだ。七海の記憶通りの展開だったが、その苦しさ・辛さは想像を遥かに超えていた。血が上る。息ができない。酸素が足りない。顔を真っ赤にしながら七海は必死にペニスに食らいつく。周りの男たちは5人に増え、相変わらず鞭の雨を降らせている。身体の中も外も凄まじい苦痛の連続なのに、喉を塞がれて悲鳴すら上げられずに悶絶するしかない七海。

    「うぶぇぐぷむううううううううっ!!!!」

    何分経ったのか、ようやく堀田が喉奥で果てた。七海は酸素不足でほとんど窒息寸前だったが、猛烈な吐き気をどうにか堪える。と、間髪を入れずに次のペニスが口の中に侵入してきた。……結局、堀田+5人全員の精液を飲み干すまでイラマチオと鞭打ちは続いた。全てが終わった時、七海は殆ど失神寸前、腹以外は全身くまなく鞭痕で埋め尽くされ、濃いピンク色に腫れ上がっていた。膨らんだ妊婦腹だけが白く残った状態は、ピンク色の動物の着ぐるみを想像させ、痛々しいと同時に滑稽だった。

    ……堀田は、私立清隷女学園の理事長であった。七海は8ヶ月前の入学式の際に壇上で挨拶する彼を見ており、見覚えがあったのは或いはそのせいかもしれない。だが、一度しか見ていないので記憶は曖昧であり、堀田が自分の通っていた高校の理事長であることに七海は気づかなかった。

    堀田はJSPFの幹部の1人であり、校内に設けた秘密の調教室で自ら女子生徒を調教して、何人もの奴隷をJSPFに提供してきた。今回の件でも、授業中に糞便を漏らして赤面している七海を隠し撮りした動画データを飯森に渡していた他、災害事故後の学園側の対応や七海の退学手続きなどにも関与していたのである。

    因みにメス犬のポチは、現在七海と同じ15歳であるが、同学園中等部の入学式の際に堀田に目を付けられて調教され、JSPFの奴隷となり、その後メス犬に改造された。もし堀田に目を付けられなかったら、七海の同級生になっていたかもしれない……

    堀田は七海を下ろして縄を解くと、七海に部屋の中央まで来るよう命じた。部屋の中央は一段高くなっており、照明に明るく照らされてステージのようになっている。周りは360°観客が囲っていて死角はない。

    ステージの上には、腹も含めて全身鞭打たれてピンク色に染まった奴隷が2人いた。

    1人は七海より若く10歳前後、もう1人は30歳くらいに見える。顔がそっくりだしもしかしたら母娘だろうか。2人の額に彫られた豚の顔の刺青が痛々しい。豚の顔のすぐ下には「母豚」「子豚」と掘られている。彼女たちの鼻にはフックが掛けられ、肛門には豚のしっぽが付いた栓が刺さっていた。

    その母娘らしき奴隷2人、否2匹は、ステージの上で四つん這いになって豚になりきっている。「ぶーぶー」なんて可愛げのある鳴き声ではない。鼻をフガフガと鳴らし、鼻水を垂れ、涎を飛ばしながら半狂乱でステージを無様に駆け回っていた。ステージの周りには男たちと奴隷たちが集まっており、男たちの喝采と嘲笑、奴隷たちの悲痛な溜息が混じって異様な雰囲気だ。七海はあまりに酷い有様に呆然とし、立っていられなくなってステージの前でへたり込んだ。

    「お前もステージに上がれ。奴らみたいに豚になれ」

    堀田は、七海の隣に胡座をかいて座ると、冷たく低い声で七海に命じた。全身を真っ赤に腫らした七海は、顔をさらに赤く染めて震え上がった。いや…… いやっ! 豚って…… あんなの絶対やりたくない! みんな見てるのに!! 恥ずかしすぎて死んじゃうよ!!!

    拒絶の意志を示そうと首を横に振ろうとした時、堀田の手に握られているものを七海は見た。バラ鞭。だが、ただのバラ鞭じゃない。金属のトゲが沢山付いている。トゲは単純な三角ではなくネジのようにギザギザした形状をしていた。あんなんで叩かれたら全身血まみれになって死んじゃうっ! ……真っ赤だった七海の顔が真っ青に凍りつく。やらなきゃ…… 恥ずかしいけどやらなきゃ!!

    逡巡の末に七海は立ち上がった。堀田の反対側に座っている男から鼻フックと豚のしっぽの付いた肛門栓を受け取ると、胸と股間を隠しながらおずおずとステージに上がった。方々から忍び笑いが漏れる。着ぐるみのような七海の姿を見て嘲笑っているのだ。ただでさえ上がり症気味の七海は、顔を身体以上に真っ赤にしてその場に蹲った。すぐに「立て」「隠すな」「とっとと歩け」「豚女」とヤジが飛んでくる。七海は羞恥に身を焦がしながらなんとか立ち上がると、恥部を隠すことなくステージ中央に向かった。

    ……木下家でも散々恥ずかしいことをさせられてきた。だが、同じ男たちと4ヶ月も裸で一緒にいれば羞恥心は薄れる。七海にとっては家での調教よりも、学校での羞恥調教(糞便漏れ)の方が遥かに恥ずかしかった。だが、ここは木下家とも学校とも違う。中央ホールには奴隷が約40人、男がその倍、計120人近くの人間がいる。殆どが知らない人たちだ。彼らを前に、ステージで無様なショーをしろというのだ。ここへ来て9日目だが、こんなのは初めてだった。恥ずかしい。顔の赤みがさらに強まる。みんなこっちを見ている。男たちは調教の手を止めてギラついた顔で凝視している。奴隷たちの多くもチラチラとこちらを見ている。ダメ! 恥ずかしすぎる! 豚の真似だなんてそんな恥ずかしいこと絶対にできない!!

    猛烈な羞恥に襲われた七海は、それでも肛門栓を装着しようとしゃがんだが、そこで止まってしまった。「何してる」「早くしろ」……すかさずヤジが飛んでくる。でも動けない。全身震えているので手に力が入らない。恥ずかしすぎて、鞭打たれた体の表面だけでなく身体の奥が燃えるように熱くて、もうどうにかなっちゃいそう!! ……その時、後ろから静かな声が聞こえた。ヤジが飛び交う中で、それは不思議なほどクリアに七海の耳に届いた。

    「……早くやれ、七海」

    堀田の声。七海は恐る恐る後ろを振り返った。サングラスをしているので顔の表情はわからないが、手にはあの鞭を持っている。 ……やらなきゃ ……恥ずかしいけど、やらなきゃ!!!!

    七海は震える手で鼻フックと肛門栓を装着すると、小声で「ぶーぶー」と鳴き始めた。だがすぐに周囲から罵声を浴びせられ、意を決して鼻を鳴らし始める。

    「フガフガ! ブヒブヒ! プギーッ!」

    恥ずかしい。こんなの恥ずかしすぎる。私、人間なのに。15歳の女の子なのに! 七海は大粒の涙を流しながら鼻を鳴らし、さらに他の2匹の真似をしながらステージ上を駆け回って惨めな豚芸を披露し続けた。

    「もっと豚らしく鳴けよ!」

    客からさらに野次が飛ぶ。すると堀田が空の浣腸器を3本持ってやってきた。自分で空気浣腸して、客に尻を向けて放屁しろというのだ。顔から火が出る。浣腸器を持つ手が震える。涙が止まらない。なんでこんなことしなくちゃならないの? 人前でオナラなんて…… 恥ずかしい! 恥ずかしすぎる! 3匹の豚はステージ中央で野次った客の方に尻を向けて大中小1列に並び、豚のしっぽの付いた栓を外すと、一斉に空気浣腸して同時に放屁した。

    「もっとやれ!」

    客のテンションが上がってくる。3匹は空気浣腸と放屁を何度も繰り返した。6回目の時、七海はオナラだけでなく糞便のカスを飛ばしてしまう。あまりの恥ずかしさにその場にうずくまってしまう七海。だが客は容赦がない。

    「食え! 自分で掃除しろ、豚便所ども!!」

    飛び散らかった糞便を3匹で手を使わずに食べ、また浣腸、放屁。母娘豚が散らかした糞便も3匹で処理…… そんなことが何度も何度も続いた。

    興奮した客の一部がステージに上がってきて3匹をレイプし始めた。七海も膣と肛門を同時に犯される。七海の開発されきった身体が即座に反応していく。

    ステージの中央、衆人環視の下で2穴セックスをする。それだって十分すぎるほど恥ずかしい行為だ。でも乗馬鞭や豚真似よりはマシだ。よく見れば、ステージ下の客たちはショーに飽きたのか自分が選んだ奴隷の調教に戻っていて誰もこっちを見ていない。七海はようやくホッと一息をつき、身体の力を抜いた。とたんに2本の巨根が身体の奥まで侵入してくる。

    「あひゃああっ♥」

    七海は身体がゾクッと震えて思わず声を上げた。信じられないくらい気持ちがよかった。身体の外側は腹以外全身腫れ上がって痛いままだし、口の中は糞便が残って最悪の後味だ。だが、そんなことどうでもよくなるくらい身体の中が熱くて気持ちいい。もっと! もっと強く! もっと激しくして! もっと気持ちよくして!!

    「ああっ♥ んあっ♥ ひゃあっ♥ んあああああっ♥」

    七海は羞恥心を忘れて喘ぎまくった。ほんとに気持ちいい。ずっとセックスしていたい。酷いことされずにこうやってセックスするだけなら、奴隷も悪くない、かも……? 4ヶ月前には2穴セックスが嫌で嫌で堪らなかった七海だが、調教は確実に進んでいるようであった。結局その後はステージの上で14人の男に輪姦されて17時を迎えた。

    夕食は再びカプセルベッドで一斉に食べるのであるが、朝とは逆に、ベッドの外に全員立ちバックの体勢になって首だけ丸穴に入れ、ベッドの中に用意された流動食を食べることになる。外側に並んだ100人以上、200以上の穴は、客や調教師が自由に使うことが可能で、奴隷たちは壁の向こうで膣や肛門を好き勝手犯されながら、1時間以上かけて流動食を啜るのである。

    七海とっては久々の排泄物なしの流動食であった。と言っても残飯と動物の精液とサプリの混合物。味は最低である。

    夕食の最中、壁の向こうでは男たちがやりたい放題だった。七海は膣と肛門に2回ずつ出された他、肛門をフィストファックされながらクリトリスに電マを当てられて何度も潮吹きさせられた。落ち着いて食べる暇もないのだが、流動食の味が最低なので、壁の向こうで色々された方が、気が紛れていいな、と七海は犯されながら思った。

    時間をかけてゆっくり完食し、食後に再度シャワーを浴びると、七海は少人数調教用の個室へと向かった。

     

    III:奴隷9日目 – 夜

     

    19時からは個室での少人数調教である。完全予約制で、調教50分+休憩10分の1時間サイクルを計4回。相手は1人のこともあれば複数のこともあり、奴隷が複数ということもあった。

    相手は千差万別だ。単にセックスして終わりという者もいれば、ひたすら口奉仕ばかり要求する者、虐められることを望む者、中にはディルドーで肛門を突いてくれと言ってくる者もいる。サディスティン(女)が相手のこともある。だが多くの場合、相手はサディスト(男)であり、奴隷はひたすら虐待されることとなる。七海は、今日はもうセックスだけして終わりたいなあと思いながら、個室の扉を開けた。

    1人目の男は蝋燭プレイを望んだ。七海は再び縛られて仰向けに吊るされた。直上には格子状の木組みがあり、そこに赤い蝋燭が括り付けられていた。その数10×10で100本。七海は恐怖で震えが止まらなかった。やがて安全のために目隠しが付けられ、蝋燭に火が付けられる。熱い! 身体中に降り注ぐ蝋の雨! 熱い! ただでさえ集団調教時の鞭打ちで全身腫れ上がって痛いのに。七海は見をくねらせがら絶叫した。だが口を開けると口の中にも容赦なく熱蝋が落ちてくる。絶叫すら満足にできない。七海の身体が白く残ったボテ腹も含めて真っ赤に染まっていく。

    しばらくすると男は七海をうつ伏せにひっくり返し、腹側だけでなく背中側にも蝋を垂らし始めた。熱い。熱くて堪らない。股間や脇の下など、敏感な場所を蝋が直撃するたび、七海は絶叫を上げる。

    男は宙吊り状態の七海を回転させつつ全身蝋まみれにすると、今度は鞭を振るって身体にこびり付いた蝋を剥がしていった。

    もう鞭はやめて!痛い!痛いっ!!赤い蝋化粧の下からピンク色の肌が見えてくる。だが、そうこうしている間も新たな蝋が次々に落ちてくる。蝋・鞭・蝋・鞭…… 時々身体をひっくり返してまた蝋・鞭・蝋・鞭……

    苦痛の連鎖は延々と続き、最後に男が吊られたままの七海の膣に射精して調教は終了した。

     

    20時。2人目の男と一緒に玲香が入ってくる。奴隷2人をご指名のようだ。他の奴隷と一緒に調教を受けるのはこれまでも何度かあったが、玲香とは初めてだ。

    男はスカトロプレイを望んだ。七海と玲香をM字開脚の状態で互いに向かい合うように緊縛拘束し、強炭酸水を直腸内に注入すると肛門同士をチューブで繋いだ。七海の直腸は先程の集団調教で空になっているが、玲香は溜め込んでいたようで、程なくして糞便がチューブを通って七海の体内に侵入してきた。

    そのおぞましい感触。だが、いつも光希の糞便を処理してくれている、もう1人の姉のような存在である玲香の糞便なのだ。おぞましいなどと言ってはバチが当たる。我慢しなくちゃ……! 心はそう思うのだが身体はそうはいかない。七海はすぐに我慢ができなくなり、チューブの中に脱糞した。2人の奴隷の直腸内を汚物が行ったり来たりする。その間に糞便は炭酸と溶け合い、ドロドロの軟便となっていった。

    男はチューブの真ん中あたりをハサミで切り、それぞれを新しいチューブと接続して、反対側の末端を奴隷たちの口に突っ込んだ。七海の口と玲香の肛門が、七海の肛門と玲香の口がチューブで繋がる。七海は途中からこうなるんだろうなと諦めていた。もういいよ、うんちは……。

    やがて、軟便が2人の口に到達した。まずい。苦い。臭い。吐きそう。しかも炭酸が入っていてシュワシュワする。最悪だ。それでもなんとか飲み込もうと四苦八苦する七海。だが、強炭酸の刺激は思った以上に強く、半分ほど飲み込んだところでリバースしてしまった。軟便と、先程食べた流動食の夕食と。それらがチューブを通って玲香の肛門へと殺到する。と同時に、玲香が吐いた汚物が七海の口に流れ込んできた。気持ち悪い。なにこの感じ……! 胃液混じりの吐瀉物は炭酸以上に刺激が強く、直腸は吐瀉物を保持できない。すぐさま吐瀉物が口へと逆流してきた。せっかく久々に糞便なしの夕食だったのに、結局こうなるのか……。七海と玲香は汚物を食べ、吐き戻しのループをひたすら続けた。

    しばらくすると男は2人の口からチューブを外し、今度は七海の口と肛門、玲香の口と肛門を繋いだ。セルフ便器の完成である。汚物はひっきりなしに口と肛門を往復する。チューブの内側は茶色一色に染まり、汚物がどっちへ流れているかすらわからない。

    男は口と肛門が繋がった状態のまま、七海を抱きかかえて膣を犯し、次いで玲香の膣も犯して、2人の中に精液をたっぷりと中出しすると、満足して部屋から出ていった。七海は辛くて悲しくて臭くて不味くて涙が止まらなかった……。

     

    21時。3人目は30代くらいの、アイマスクを着けたボンデージ姿の女だった。JSPFには少数ではあるが女性の会員もいる。ほぼ全員がサディスティンであり、男以上に苛烈に奴隷をいたぶるのだった。

    七海は何だか腹立たしかった。ここでは奴隷は全員女であり、みな酷い扱いを受けている。なのにこの人は、同じ女なのに平気で奴隷に酷いことをするのだ。上級国民だかなんだか知らないが、奴隷の気持ちがわからないのだろうか。自分が奴隷にさせられたらどんな気持ちになるか、想像できないのだろうか。女の前で土下座し、ハイヒールを舐めながら、「奴隷の七海を調教してください、女王様」と言わねばならない屈辱。女から見えないよう顔を背けながら靴を舐めていた七海の両目には、悔し涙が溢れていた。

    だが、そんな思いもすぐに立ち消えた。鞭は…… 痛いのはもうイヤなんだってば!!

    女は七海を後ろ手に縛って三角木馬に乗せた。痛い。股間が裂けそうだ。七海は木下家にいた頃から度々三角木馬に乗せられてきたが、JSPFの木馬は角度がもっと急で、金属製の先端部も鋭く尖っている。猛烈に痛い。七海が震えながら痛みを堪えていると、女はさらに鉄球の付いた足枷を足首に付けてくる。股間がさらにめり込む。震えがさらに大きくなる。肥大化したクリトリスが潰れ、穿たれたピアスが木馬に当たって、震動に合わせて金属音を発する。女は無言のまま七海の腰を両手で掴むと、勢いよく前後に揺さぶり始めた。

    「痛いぃ…… やめてぇ…… いたいよぉっ……!」

    七海が絞り出すように小声でそう言った時、女が乗馬鞭を振るい始めた。しかも女の身体を知り尽くしているのか、脇腹や膝の裏側など、痛い場所、辛い箇所を狙い打ちしてくる。七海は激痛に泣き叫び、鞭から逃げようと身体をくねらせるが、すると今度は股間が木馬に食い込んでしまう。痛くて辛くて、もう発狂してしまいそうだった。

    「ごめんなさい! 許してください、女王様! ごめんなさいぃっ!!」

    なんとか止めてもらおうと、何も悪いことをしていないのに泣きながら謝罪する。だが女はますます興奮し、今度は肥大化して敏感になっている乳首とクリトリスに針を刺し始めた。

    七海は白目を剥き、涙と汗と鼻水と涎と尿と愛液を撒き散らしながら、悲鳴混じりの謝罪の言葉をひたすら叫び続けた。

     

    22時。最後は若い男が3人だった。男3人との4P。七海は安堵した。身体はクタクタなので、3人を相手するのは正直キツいが、痛いのや苦しいのよりはいい。七海は男3人に身を任せつつ、今日最後の快楽を味わおうと思っていた。

    全身をリラックスさせて膣と肛門を貫くペニスの感触を楽しみ、口に入ってきたペニスも激しくしゃぶることなく舌で転がした。フワフワと気持ちよくて、なんだかこのまま眠ってしまいそうだった。

    急に男たちが動きを止めた。

    「お前、ナめてるだろ」

    怒気を含んだ低い声だ。

    「奴隷の分際で奉仕を忘れて快楽に耽るとは良いご身分だな、ええ?」

    「風俗嬢でももっとちゃんと奉仕するぞ。人間以下の奴隷のくせに」

    「お仕置きが必要だな」

    七海の顔が青ざめる。しまった!と思った時には既に手遅れだった。

    手は後ろ手に縛られ、猛烈な勢いでまたもイラマチオが始まった。膣と肛門にはトゲ付きのペニスサックを付けたペニスが突っ込まれ、こちらも凄まじい勢いで暴れ出す。喉と膣壁と直腸壁がゴリゴリと削られる。膣と直腸の間の粘膜がメチャクチャに引っ張られる。これまでに鞭を打たれ蝋を垂らされ針を刺されて既に真っ赤に腫れ上がっている肥大化乳首がメチャクチャに握り潰される。痛い。ものすごく痛い。

    七海は苦痛に堪えながらも後悔していた。もっとちゃんと奉仕していれば…… ごめんなさい。3人目の女の時と違って、今度は本当に謝りたかった。だがしゃべることなど到底不可能だった。若い男は体力がある。ペニスも飯森より長く太く硬い。そんな剛棒で喉を激しく突かれたら、しゃべるどころか呼吸すらできない。七海は顔を紫色に染めながらひたすら暴虐に耐えた。それでもなんとか奉仕しようと、必死に舌を動かし腰を振ったが、激昂した男たちは気づいていないようだった。

    しばらくして、七海が男のペニスに歯を当ててしまった。意識が朦朧とする中で、舌を無理に動かしていたのが却って仇になったようだ。男は怒り狂い、さらに激しく喉を突き回す。反射的に胃の中の汚物が逆流してくるが、剛棒に遮られて嘔吐すらできない。極限の苦痛。もはや舌を動かすことも忘れ、白目を剥き、殆ど気絶状態の七海。男たちは、そんな瀕死の七海をこの後20分に亘って責め続けたのだった。

    やがて終了の時刻が来ると、男たちはボロ雑巾のように七海を床の上に投げ捨て、最後に捨て台詞を吐いて部屋から出ていった。

    「奉仕の手を抜いた罰とちんぽを噛んだ罰として、明日の朝メシと晩メシはウンコ入りだ!」

    七海は床の上に蹲りながら、呆然とその言葉を聞いていた。泣きたかったが涙はもう涸れていた。

     

    23時。全ての調教が終わった。七海は疲労の極みにあった。可能ならこのまま意識を手放して眠ってしまいたい。だが、このままここで寝たらさらなる罰が待っている。七海はなんとか立ち上がると、ふらつきながらヨロヨロと部屋を出た。

    途中、同じようにフラフラな状態の奴隷たちと合流しながら、どうにかベッドまで辿り着くと、横になった瞬間意識を失った。夢は……見なかった。

     

    IV:奴隷14日目 〜肉便器の日〜

     

    1月1日、元旦。新たな年を祝うめでたい日であるが、奴隷たちにとっては1年のうちで最も過酷な1日である。

    JSPFでは、毎月1日は「肉便器の日」となっている。通常の4時間×3回の調教は全て中止となり、JSPF内にいる全奴隷(メス犬を除く)が終日「肉便器」となるのだ。奴隷たちは施設のあちこちに「設置」され、朝8時から夜23時まで15時間ぶっ通しで会員客に使われ続けるのだ。特に1月1日は、世間では正月休みとなるためJSPFを訪れる会員客の数も他の月とは比べ物にならないほど多く、奴隷たちにとっては1年で最悪の日なのであった。

    七海にとっては、ここに来て最初の肉便器の日が元旦となってしまった。元旦だろうがいつもと変わらない糞便入りの流動食をカプセルベッドで食べながら、七海は不安で押し潰されそうだった。玲香から、この日はヤバい、死ぬほどヤバい、ヘトヘトで指1本動かせなくなるなどと散々言われてきたのだ。何をするんだろう。何をさせられるんだろう……

    その頃、玲香もメス犬区画9号室でペロの身体を洗いながら、いつになく深刻な顔をしていた。肉便器の日は雑用係の仕事も特殊だ。朝8時までに担当のメス犬の洗浄を終え、3回分の流動食を用意したら、すぐに上階に戻らねばならない。 ……やがてペロとポチの世話を終えると、玲香は深い溜息をつきながらメス犬区画を後にし、暗い顔で暗い階段を上っていった。

     

    8時になると、七海は肉便器になった。集団調教が行われる中央ホールから男性用トイレに向かう廊下の壁際に、洋式便器が2mおきに10基ほど設置され、右から3番目が七海の持ち場だった。

    七海以外の奴隷たちは、便器に腰掛けて大股開きで股間を見せつけたり、便器に手をついて尻を高く突き出したりしながら、必死にアピールし始めた。七海も便器に腰掛けて股を開き、顔を真っ赤にしながら両手で膣を開いて、通りがかった男たちに向かって腰をくねらせていく。恥ずかしくて恥ずかしくて堪らない。だが、使用回数が一定数に満たなかった者には厳しいお仕置きが待っており、使用回数が最も少なかった者には恐ろしい罰が与えられるのだ(その内容を奴隷たちは知らない)。恥ずかしいなどと言っていられなかった。

    七海の隣の幼女奴隷の肛門を男が突き始め、反対側の熟女奴隷の口を別の男が責め始めた。ダメ! このままじゃお仕置きになっちゃうっ! ……七海は右手で膣を掻き回しながら左手で肥大化乳首を刺激し、さらに激しく腰を振りつつ、通りがかった男たちに声をかけて誘惑し始めた。

    「どうか…… どうか私にもおちんぽをお恵みください…… ここに来てまだ半月ですが、精いっぱい肉便器奉仕させていただきます…… あぁぁ…… お願いします…… 誰か私のこと、使ってぇ……!」

    恥ずかしすぎて気絶してしまいそうだ。男たちにレイプされるのは慣れてしまったが、こちらからレイプしてくれ、使ってくれと懇願するだなんて。しかも周りには大勢の人がいるのに……!

    3分くらい必死にアピールをしていたら、ようやく男が寄ってきた。30代くらいの見知らぬ男だ。

    「あの…… お客様…… 私、七海っていいます。お願いです。私の穴、もうぐちょぐちょです。どの穴でもいいですから使ってください。ご奉仕させてください。お願いします……!」

    七海は顔を真っ赤にさせながら、人見知りの自分をかなぐり捨てて、男の目を見ながら猛アピールした。男の顔には侮蔑と嘲笑が浮かんでおり、七海はさらなる羞恥に身を焦がしたが、それでも泣きながら自分をレイプしてくれと懇願した。男は七海の無様すぎるアピールを堪能してから、無言のまま七海の膣にペニスを突き入れた。

    「んああああっ! ありがとうございます! あり……んがああああああっ!!?」

    選んでくれた礼を言おうとした七海に対し、男はいきなり高速でピストンを開始する。便器に言葉は不要とばかりに右手で七海の顔を乱暴に掴み、左手で七海の肥大化乳首を握りながら、猛烈な勢いでペニスを抽送し、数分後には膣の最奥に大量の精液を放った。

    「はぁ…… はぁ…… ありがとうございます、お客様…… おちんぽを掃除させて……んぼおおっ!!?」

    男は、中出し後に奴隷が言うことを義務付けられている挨拶を七海が言い終わる前に、七海の口内に乱暴にペニスを突っ込むと、数回ピストンして汚れを舌や上顎になすり付け、何も言わずに去っていった。

    「ううううううっ!!」

    七海は、あまりの屈辱に思わず嗚咽を漏らした。何も言われなかった。一言もなかった。完全にモノ扱い。便器扱い。これが肉便器。これを夜まで繰り返す。1日じゅう繰り返す! こんなの…… こんなのあんまりだよ……!!

    だが、悲嘆に暮れてばかりもいられない。こんなペースではノルマの半分にも届かない。隣の幼女も熟女も、3つの穴で3本のペニスに奉仕している。 ……このままじゃダメっ!!

    七海は小さな便器の上に仰向けに寝そべると、背を反らしてブリッジのような体勢になった。身体の硬い七海には辛い格好だが、七海は口を大きく開けて舌を出し、両手の人差し指と中指を精液まみれの膣に突っ込んで激しく掻き回しながら、ひたすら通りがかった男たちに媚を売っていった。

    すぐに中年男3人組が七海を使い始めた。七海は、背中の一部を便器に預けた状態で、腰を曲げて下半身を天に向かって突き出し、両手を床に付けて身体を支える。そんな無理な体勢の七海の膣と肛門と口を、男たちは激しく犯していく。体重を無理やり支えている背中や腕が激しく軋んで悲鳴を上げる。痛い。辛い。息苦しい。だが膣と肛門からはそれ以上の快感が押し寄せてくる。七海はもうわけがわからなくなって、数分後には3人と同時に絶頂した。

    2時間後、廊下に並んだ10体の肉便器は、いずれも白濁液にまみれていた。と、そこへ玲香ともう1人、雑用係がやって来た。

    ここは今から清掃するから男性用トイレに行ってくれと言う。七海は荒い息を吐きながら、他の9人とともに近くのトイレへと向かった。

    トイレの中は肉便器と男たちでごった返していた。10個ある小便器には10体の肉便器の尻が嵌まり込み、6個ある大便器にも6体の肉便器が嵌まっていた。これじゃ使ってもらえないよ。時間が無駄になっちゃう……

    トイレの入口から最も遠い大便器では、近頃増長が目に余るようになってきたとある奴隷が懲罰を受けていた。大便器に頭を埋め込まれて顔面で男たちの糞便を受けながら、腹部に刺青を入れられていた。

    その奴隷の顔面に思いっきり糞便を放出した飯森は、大便器から出たところで所在なげに辺りを見渡している七海を発見し、後ろから手を掴んで有無を言わさず押し倒した。

    「ご、ご主人様っ!」

    「よう肉便器。楽しんでるようだな」

    「…………」(楽しいわけ……ない)

    「1発、ヌいてくか」

    飯森は床に仰向けになった七海の足を開き、正常位の体位で、白濁まみれのペニスを白濁まみれの膣に挿入した。

    「んんっ…… んあっ ひぅっ! ああん!」

    「おっ! だいぶいい感じじゃないか、肉便器」

    「…………」(せめて名前で呼んでよ……)

    「にしても、お前とこの体位で繋がると、いつもあの日を思い出すなぁ!」

    「んっ! くっ!」

    「お前も覚えてるだろ? あの夏の日を」

    「……はい」(忘れられるわけない……)

    飯森が突然そんなことを言い出すものだから、処女を失ったあの日のことを、七海も思い出してしまった。痛くて苦しくて不快で、ただひたすらに怖かったあの時の記憶。記憶の中の体位と同じ。同じ位置に飯森がいて、同じように汗や唾液を撒き散らし、同じように七海を犯している。

    ……なのに。痛くない。苦しくない。怖くない。気持ちいい。もうすっかり慣れてしまった。肉便器としてトイレの中で犯されるのは流石に抵抗があるが、正常位で飯森に犯されることに全く抵抗がない。驚くほどなかった。気持ち良くて気持ち良くて、気を抜いたら大声で喘いでしまいそうだ。

    「あれから4ヶ月半か…… だいぶ奴隷が板に付いてきたじゃないか。なあ、肉便器」

    「……んぐっ!」

    「だが、まだまだだな。お前は俺に嫌々従っている…… そうだろ?」

    「……んひっ!」

    「ふん! いつか必ずお前の心を手に入れてやる! 心の底から服従させてやるからな!!」

    そう言いながら、飯森は七海を犯していく。トイレの床には様々な人間の様々な体液が飛び散っており、七海の背中にそれらがどんどん付着していく。泡立った汚液がネチャネチャと不快な音を発する。周りを見渡せば、小便器にも大便器にも奴隷が埋め込まれて男たちに陵辱されている。あまりにおぞましい光景。その中に自分もいて、伯父に陵辱されているという絶望的な状況。

    嫌悪、恐怖、絶望。だが七海の心の奥底には、それらとは異なるものが生まれていた。「それ」は、七海が木下家で調教されていた頃から無意識的に芽生え始めていたのだが、JSPFに連れて来られてからは日に日に膨張していった。それ…… マゾヒストの血。被虐願望。もっと犯して、もっと汚して、もっと辱めて痛めつけて苦しめて、もっと酷いことして。そう思う自分がいる。 ……確かにいる。

    今もそうだ。背中が汚液まみれになっていく状況に嫌悪する自分と、興奮する自分。トイレの中で大勢の奴隷たちと一緒に陵辱されることに絶望する自分と、興奮する自分。あの日と同じように飯森を憎む自分と、そうでない自分……!

    七海は、心の中にいるもう1人の自分が、かつてないほど大きく膨らんでいることに内心困惑していた。こんな状況、楽しくない。飯森は、楽しんでいるようだな、なんて勝手なこと言ってたけど…… 全然楽しくない。楽しいなんてことあるはずない! ……でも、熱い。身体の芯が熱い。身体の奥底から何か熱いものがこみ上げてくる。興奮し、発汗し、なんとも言いようのない高揚感に支配される。膣穴から来る肉体的快楽とは異なる何かが、七海の身体を満たし、精神を支配し、脳を痺れさせる。熱い! ダメ! 我慢できない! 気持ちいいっ!!

    「ああっ! んあああ♥ ひゃああっ♥ ふあああああっ♥」

    七海は、未だかつてない快楽と興奮に包まれ、恥も外聞もなく大声で喘ぎだした。

    「いいぞ七海! もっと乱れろ! もっと大きな声を出せ! もっとだ!」

    飯森はさらにピストンを速め、言葉で七海を煽っていく。どうやら七海の中で、膣穴快楽以外の何かが暴れているようだ。これは好機だ! もっともっと暴れさせねば……!!

    奴隷を服従させようとする場合、セックスによる肉体的快楽と同等、或いはそれ以上に重要となるのが被虐による精神的快楽だ。被虐的行為に快感を覚え、さらには依存していくことで、奴隷は自分を卑下し主人に服従することに、倒錯的な快感を覚えるようになっていく。これが絶対服従への第一歩だ。もっとも、絶対服従のためには他にも必要なものがあり、それなしにただ快楽に依存させても、出来上がるのは単なる淫乱女ということになりかねないのだが。

    「なんだ? 気持ち良いのか? 汚れたトイレの床の上で肉便器として犯されて、こんなのが良いのか? 最低だな、肉便器! 最低のマゾ女だ!!」

    「ちがううっ♥ わらひ、そんなんじゃ…… ひゃうっ♥」

    「違うもんか! お前はマゾだ! 汚されて、酷いことされて、それで感じる最低のマゾ肉便器だ!!」

    「いやあっ♥ ちがう♥ ちがうっ♥ そんなんちがううっ♥ あああああっ♥♥」

    「そら、イけ! 無様にイけ! 肉便器に相応しく便所の床の上で汚らしくイき晒せ!!」

    「やああっ♥ イくっ♥ イっちゃううううっ♥ いやああああああああっ♥♥」

    「俺も出すぞ! 七海ぃっ!!」

    「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

    2人は同時に達した。混雑するトイレの中、七海はかつてないほど大きな声で深く長い絶頂を迎えた。

    七海はこれまでに何度も何度もセックスの快楽を味わってきた。飯森やペロとのセックス、調教師や客たちとの乱交。七海は幾度も絶頂し、時に気絶するほど深い快感を味わってきた。だが今日、七海は初めて、セックスの肉体的快楽とともにマゾの精神的快楽によって絶頂した。七海の中にマゾの血が明確に宿ったのだ。

    飯森は七海にペニスの汚れを掃除させると、ニヤついた邪悪な顔でトイレから出ていった。ついに、ついに七海がマゾ快楽に目覚め始めたのだ。これを喜ばずにいられようか! ……飯森は早速明日からの調教スケジュールを練り始めた。

     

    狭いトイレの中で大きな声を出していた七海は男たちの注目の的で、七海はさっそく男たちに3つの穴をもみくちゃにされた。七海は輪姦の快感に翻弄されながらも、トイレの中でこんな目に遭っている肉便器の自分に対して別種の快感を覚え、身体がどんどん熱くなって何度も何度も絶頂に達した。

    しばらくして小便器が空くと、小便器に尻を嵌め込まされて、男たちの小便と精液を口で処理させられた。

    大便器が空くと、大便器の中に浮かぶ堀田理事長の糞便を食べながら、彼に後ろから肛門を犯された。

    飲尿も食糞もだんだん慣れてきたものの、それでも苦手な七海だったが、今日はそれだけではなかった。本物の「便器」になってしまった自分に興奮していた。そして、そんな自分を明確に認識し、しかしそんな自分に激しく幻滅し嫌悪しながら、それでも身体と精神が高揚して気が付くと絶頂に達してしまうのだった。

    最低…… 私、最低! うんち食べて気持ち良くなるなんて! 最っ低!! でもイく! 苦くてマズくて最低で…… なのに気持ちいい! ケツまんこもいい! 便器になっちゃった自分に興奮する! なんで? なんで!? 気持ちいい! 最低! ああイく! イくっ!! イっくううううううううっ!!!!

    ……その後七海は、トイレの中で4時間を過ごした。途中昼食の時間となり、七海は男に命令されるまま流動食を浣腸器に流し入れ、梢(隣のカプセルベッドの奴隷)の直腸に自ら流動食を流し込むと、肛門に直接口を付けて糞便ごと食べていった。

    続いて七海の糞便入り流動食を梢の口に放出。普段昼食休憩は1時間あるのだが、今日は食べ終わったら即座に2穴責めが始まり、梢と並んで犯されるのだった。

    ……一番奥の大便器では懲罰が未だ続いていた。身体のあちこちに刺青を掘られ、髪を刈られ、脳細胞の破壊を伴うほど激烈な媚薬を注射されたその奴隷は、身体と心をメチャクチャに破壊されながら、これまでとは比較にならないほど激しい絶頂をひたすら繰り返していた。

     

    午後からは、いつも集団調教が行われている中央ホールに移動させられた。大部屋の壁一面に洋式便器が等間隔に20基以上置かれていて、右端から6番目が七海の場所だった。

    男が便器に座って七海を使ったり、七海が便器に座って男に使われたり。果ては洋式便器の中に頭を突っ込んだ状態でバックから犯されたり。夜になるまで、ありとあらゆる体位でひたすらセックスし続けた。

    午後5時になると、50代の紳士風の男が便器の中に糞便を出し、その上に夕食の流動食をぶち撒けた。七海は後ろ手に縛られたまま便器の中に顔を突っ込んで、その男に膣穴を犯されながら夕食を摂った。

    七海は夕食中も夕食後も絶え間なく犯され続け、膣も肛門も開きっぱなし。身体はありとあらゆる体液で汚れ、異臭を放っていた。

    夜は奴隷用のボットン便所に設置された。もはや洋式便器もなく、8畳程度の部屋に20人の奴隷が押し込まれ、その倍以上の数の男たちにひたすら陵辱された。その中には雑用係の玲香もいた。七海は朝からの連続輪姦・連続絶頂でもうフラフラの状態だったが、それでも男たちは容赦なく3穴を犯し、締まりが悪いと言って尻を平手打ちしたり首を絞めたりするのだった。

    男も女も直腸の中は空の者が大半だったが、中には玲香のように午後まで清掃を続けて夜から肉便器になった雑用係が4名おり、男たちは彼女たちの肛門にペニスを挿入して温泉浣腸を施した。

    奴隷4名がボットン便所の穴の部分に後頭部を嵌め込みつつ仰向けに寝かせられ、雑用係たちは彼女たちの顔の真上で下痢便をぶち撒けていく。

    玲香の下痢便を受けたのは、七海だった。

    23時。ようやく肉便器の日が終わった。七海は349本のペニスを処理して、ノルマを達成した。だが、もう立ち上がる体力すら残っていなかった。肉便器の日だけは、奴隷たちはカプセルベッドに戻らずその場で眠っていいことになっている。七海はボットン便所の穴に後頭部が嵌まった状態で顔じゅう糞尿まみれのまま気を失い、そのまま朝まで一度も起きなかった。七海の顔や髪に付着した下痢便は、ぽたりぽたりと少しずつ穴の中へ落ちていった。

    ……初夢は見なかった。

     

    V:奴隷15日目 〜マゾの覚醒〜

     

    翌1月2日。午前の姉妹同時調教の時間が始まると、飯森は早速七海を鞭打ちにした。鉄は熱いうちに打て。七海がマゾに目覚めつつある今が、畳み掛ける好機なのだ。

    飯森は七海の両手を縄で縛って天井から垂れる鎖に引っ掛け、爪先立ちで辛うじて地面に足が付く程度に七海を吊るし上げた。昨日の疲労が抜けきっていない七海は、鞭打ちを始める前から鎖に体重を預けてダラリとしている。その尻に、飯森は鞭を一閃浴びせた。

    パァァァン!!

    「ひぐうううううううっ!!」

    9号室に乾いた鞭音が鳴り、直後に七海の苦悶の声が響き渡る。ダラリとしていた身体が急に跳ね上がる。10秒くらい余韻を味わわせたところで、2発目は撫でる程度。3発目も4発目も。そして5発目は全力で。緩急を付けながら、飯森はゆっくりと七海に鞭の味を覚えさせていく。

    七海はこれまでにも鞭を浴び続けてきた。木下家でもJSPFでも毎日、山のように。

    だが今日のように1発1発ゆっくりじっくり味わわせるような打ち方ではなく、全身の肌が腫れ上がるまでひたすら乱打・メッタ打ちにするというものが多かった。痛みのあまり絶頂しながら失禁・失神することは何度かあったが、それは鞭打ちに快感を覚えたわけでもなんでもなく、あまりに強い刺激に七海の脳がエラーを起こして、全身痙攣を起こしながら頭が真っ白になり、失神とともに尿道括約筋を始め全身の筋肉が弛緩してしまっただけである。

    だが、この方法を続けても痛みを快感に変える術を身に付けさせることは難しい。順序が逆だからだ。まずは奴隷が鞭の痛みに精神的快感を覚えるよう調教し、それを繰り返すことで脳は精神的快感を肉体的快感と誤認・錯覚するようになり、やがては痛みを快感に直接変換できるまでになる。さらに進めば、全身メッタ打ちにされて絶頂を繰り返すようになるだろう。

    その最初の段階、精神的快感、即ちマゾの被虐快楽を得るためには、通常のSMプレイであれば、主人役と奴隷役の間の信頼関係が不可欠となるのだが、飯森と七海の関係は断じて「役」などではない。プレイ=お遊びでもない。飯森は絶対的master、七海は絶対的slave。そこにあるのは絶対的主従関係であって、信頼関係など一切存在しないのだ。七海は未だ飯森に絶対服従を誓ってはいないし、信頼などカケラもしていない。

    中には、服従心も信頼関係も無くとも、虐待行為を続けるだけで勝手にマゾに目覚めていく自虐癖を持った女もいることを、飯森は長年の経験から知っているのだが、少なくとも七海はそういう女ではなかったし、木下家で調教してきた間も、セックスの快楽には比較的早く順応したものの、マゾの精神的快感の方はなかなか体得しなかった。

    そういう女に対して必要になるのが恐怖による支配だ。ここに来る前も、来た後も、飯森はひたすら暴力的に七海を支配してきた。そして鞭の乱打を毎日のように浴びせて強い恐怖を与え続けるとともに、鞭打ちという行為に慣れさせ、さらには奴隷にとって鞭打ちは基本という「常識」を七海の中に植え付けさせてきたのだ。

    だが恐怖だけでは上手くいかない。過度のストレスから精神崩壊に追い込まれるリスクも高い。そこで飯森は、七海に「アメ」をほぼ与えることなく、「ムチ」の加減をコントロールしながら、七海が鞭打ち以外でマゾに目覚める日を辛抱強く待っていたのである。

    そして昨日、トイレの汚い床の上で飯森に犯されながら、七海はついにマゾに目覚めた。

    ……打撃の瞬間、七海は鋭い痛みに全身を硬直させる。普段なら間髪を入れずに次が来るのだが、今日は来ない。いつ来るかと身構えているのだが、ペチペチと何度か軽く叩かれるだけ。その間に痛みがだんだんと引いてくる。身体も心も弛緩してくる。そこにようやく次の打撃がやってくるのだ。

    痛みの蓄積がないぶん、痛みは普段より格段に少なく、七海の中に色々なことを考える余裕が生じる。これまではただひたすら激痛に耐えるのみで何かを考える余裕などなかったのに。 ……昨日の疲労が抜けきらず頭もボーッとしてはいたが、七海はひとつひとつの痛みを味わいながら、色々と考え始めた。

    痛い。痛いけど、いつもほどじゃない。いつもは全身に力を入れて、ひたすら暴虐が過ぎ去るのを待つだけだけど、今日は全身クタクタでそもそも身体に力が入らない。

    弛緩した身体に鞭が当たると、その瞬間鋭い痛みが走って全身がパッと緊張し、徐々に弛緩して鈍い痛みに戻る。その繰り返し。そして、次の強打までの間にペチペチと軽く叩かれる。激痛が来るかと思ったら肩透かしを食らう。そして次の強打はいつだろうと身構えるように、待つように、待ち焦がれるようになる。次なる痛みへの不安と、……期待。

    なんかセックスに似てる気がすると、七海はぼんやり思った。ご主人様のおちんぽで子宮口をグイッと突かれるとゾクッてなって、抜かれるとふんわり余韻が残る、あの感じ。もうこれ以上凌辱されるのは嫌だという気持ちと、もっと突いて欲しい、気持ちよくしてほしいとつい期待してしまう気持ち、自分の中で相反する2つの感情がせめぎ合うあの感じ。 ……似てる、かも?

    いつも鞭打ちの時は、ひたすら力みまくってるだけだったから全然気づかなかった……

    唐突に、七海は子供の頃に家族と行った遊園地で、姉と乗ったジェットコースターを思い出した。七海はあれが大の苦手だった。姉に付き合って一緒に乗ったものの、終始目を瞑り、安全バーを全力で握り締めて、内臓がふわりと持ち上がる不快な感覚に耐えながら、ただただコースターが止まるのを待ち続けた。隣の姉は全身の力を抜き、バンザイしながらキャーキャー叫びまくってスリルを満喫していたようだが、七海には何が楽しいのかさっぱりわからなかった。

    ……同じことなのかもしれない。力んで縮こまって我慢ばっかりしているから、いつまで経っても怖いままなのかも。だってほら、怖くない。痛いけど怖くない。痛いけどなんか違う。力んでる時の痛みと、どこか違う。いつもの痛みなのにいつもと違う。熱い。打たれたところが痛くて熱くて…… でもなんか、身体の奥も熱い。すごく熱い。なんだろうこの感じ。熱くて、ゾクゾクして、気持ち…………

    そんなわけない! 痛いのが気持ちいいなんてそんなこと! でもなんか変。身体が変。鞭を打たれたところじゃなくて、身体の奥が変……! 昨日と一緒だ。汚いトイレで犯されて、うんちを山ほど食べさせられて…… あの時と同じ。身体が熱い。モヤモヤする。フワフワしてゾクゾクする。興奮……してるの? ホントに……気持ちいいの? イヤなのに! 鞭で打たれるの、大っ嫌いなのに! なんで? なんで気持ちいいの? 私、こんなことされて気持ちよくなっちゃうの? そんな最低な人間なの!? 身体が熱い!! 熱いっ!!! 気持ち、いいっ!!!!

    「ふあああああああああっ!!!!」

    声色が変わった。明らかに変わった。飯森はニヤリと笑った。ついに! ついに!! ……飯森は鞭打ちのペースを徐々に上げていきながら、昨日のトイレの時と同じように七海を煽っていく。

    「なんだ? 気持ち良さそうな声を上げて…… こんなのが良いのか? 七海っ!」

    「ちがっ! ちがうっ!! んああああっ!!」

    「そうだよなぁ。鞭打ちで感じるなんて最低の変態マゾくらいだ。お前はそんなんじゃないもんなぁ」

    「そうっ! わたしっ…… ヘンタイなんかじゃ…… ひゃあああっ!!」

    「だが、お前の大好きなお姉ちゃんは鞭打ちだけで無様に潮を噴くぞ?」

    「あううう…… ひゃんっ!!」

    「あいつは最低の変態マゾ犬だからな!」

    「ああああっ!! んぐあああっ!!」

    「なあ、ペロ。そうだろ?」

    「…………」

    ペロは床の上に座りながら七海が鞭打たれるところを見ていた。疲労の極みにある七海をペロは心配し、そんな七海を容赦なく鞭打つ飯森にペロは激しい怒りを感じていた。だが、何か言えば鞭打ちのペースが上がるかもしれないと思うと、ペロは何も言えなかった。ただ妹の悲鳴を聞くことしかできなかった。

    そして、七海の声色が変わった。表情も明らかに変わった。それが意味することを、ペロは正確に理解した。

    七海と再会して以降、午前中は毎日七海と一緒に飯森の調教を受けてきたが、七海は自分と違って鞭打ちに快感を覚えてはいないみたいだった。ペロは、鞭でイきまくる変態マゾなのは自分だけなのかと自己嫌悪に陥る一方、七海も感じるようになればラクになれるのにと内心ずっと思ってきた。

    そして今、七海がついにマゾに目覚めつつある。ペロには痛いほどわかった。

    ペロが未だ光希だった頃、