『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 三、発覚

 真由が黒鷹城に上がってから、三日目を迎えていた。  もう真由の頭の中には、黒鷹城内の全容が入っている。  何せ小さな城である。 建家の中の間取りや、各種の蔵の場所など、覚えるのに造作もなかった。  女たちが日常働く場所は、主に台所である。  台所は城の一番奥、つまり山に面した方向にあり、広い土間には竃は勿論のこと、井戸も掘られてある。  台所から外へ出たら、すぐそばには食糧蔵がある。米や味噌など … 続きを読む 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 三、発覚