霧の小十郎は、台所の床下にいた。 夕刻、真由が現われなかったから、忍び込んだのである。 (今日は手が離せないのかも知れないな・・・) 一瞬そう思ったが、顔も出せないとは? 小十郎はイヤな予感がした。 真由が忙しい時には、紙片だけ渡して逃げるように離れていったこともある。 (あの距離だから、いくら忙しくてもそれ位は可能なはずだ) そう考えて、台所に忍び入ったのである。 「あの真由さんがねえ … 続きを読む 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 四、罠
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