拷問蔵では真由の石抱きがまだ続いている。 抱き石を乗せては下ろし、下ろしては乗せる。何度繰り返されたであろうか。 真由の歪んだ顔は、汗みどろになっていた。したたり落ちた汗は、抱き石の上に、水溜りを作っているが、それも汗だけではないだろう。 「しぶとい女じゃ、これ程責めても音をあげぬとは」 責め手も、ボヤキの一つも言いたくなるのであろう。 その時上がり框の座敷に、お恵の方が姿を現わした。 … 続きを読む 『くノ一物語』第二章 忍び働きの巻 五、成果の代償
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