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  • ハードSM小説『奴隷姉妹』 第6章 – 計画

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    I:小さな懸念と大きな懸念

    4月20日、出産予定日まで1ヶ月を切ったある日。七海は既に臨月を迎えていた。流石に臨月の状態で過激なSMプレイを行うわけにもいかず、1ヶ月少し前の叛逆の際に行われた苛烈な折檻をピークに被虐系のプレイは徐々に減り、最近では3穴奉仕の割合が多くなっていた。スカトロプレイだけは過激になる一方であったが……。

    奉仕中の七海の妖艶っぷりはJSPF内でも評判で、昼の集団調教でも夜の少人数調教でも七海は大人気。集団調教では4時間ずっと3P〜4Pが続き、少人数調教でも4回の内容が全て複数人プレイなんて日もあった。被虐系プレイでの体力の消耗はなくなったものの、連日の快楽責めで七海はいつもフラフラの状態。それでも尚、独特な表情と腰使いで必死に奉仕する姿に、鬼畜外道ばかりのJSPFの客たちもみな彼女の虜になってしまっていた。 ……七海からすれば、男を誘惑しようという意図など毛頭なく、飯森や客たちに必死に奉仕しようと頑張っているだけなのだが。

    火傷の治療が終わったペロは、身重の七海の分も過激プレイを一手に引き受けていた。先日ある客がペロの肛門に足2本を突っ込んで以来、脱肛はさらに酷くなり、括約筋も完全に破壊されてしまった。ペロの尻穴は、もはやペニスを挿入しても何の快楽ももたらさず、肛門としてもケツまんことしても無価値の、糞を垂れ流すだけの壊れた下水管だった。

    クリトリスは違法薬物によってさらに膨れ上がり、今や七海の腕よりも太く、長さは30cmを優に超え、短い後ろ足よりも長く伸びて、まるで第3の足とでも言うべき有様だ。乳首も乳房もさらに膨れ上がり、ペロの短い腕で四つん這いになると、乳首どころか乳房までも床に接するまでになった。床に接している部分を「肢」と定義するなら、ペロは既に7本肢のバケモノであった。 ……クリトリスへの薬物過剰投与の影響で女性ホルモンのバランスが崩れ、ペロの子宮は既に妊娠能力を失っていたが、本人含めそのことを誰も知らない。

    次第に壊れていくペロの身体。だが、心は今も変わっていない。互いに糞を漏らしながらポチの膣や肛門に巨大なクリペニスを挿入して、下品な犬後尾で客を楽しませつつも、心のなかでは常に臨月の七海を心配していた。七海と玲香との朝の会話と、その後の姉妹同時調教の時間だけがペロの生き甲斐だった。

    その姉妹同時調教では、姉妹ともにすっかり飯森に隷従し、命令があれば妹は姉を鞭で叩きのめし、姉は喜んで妹の糞を頬張った。レズプレイを命令された場合は、七海は小柄な身体を激しく動かしてペロのクリペニスを膣壁や腸壁でキツく締め付けるのだが、その際七海は、ペロに対しても例の妖艶な視線を送るものだから、ペロは興奮のあまり凄まじい勢いで七海を犯しまくり、結果七海を失神寸前にまで追い込んでしまうのだった。

    陽葵と七海は、午前が特殊調教、午後が集団調教、夜が少人数調教と、同じルーティーンなので顔を合わせる機会が多く、調教以外にも朝の身だしなみチェックや夕飯後のシャワーなど、会うたびに話をするようになった。学園の教室では席が隣同士だったにも関わらず会話が殆どなかった2人だったが、親密の度合いは急速に深まっていった。

    大人気の七海の友人ということで、男たちの陽葵への関心も高く、少人数調教で2人(または今日子を含めた3人)同時に指名されることも徐々に増えてきた。七海の抜群の奉仕テクニックには陽葵も今日子も驚嘆するばかりだったし、特に陽葵は、普段とまるで違う奉仕中の七海の妖艶な姿にすっかりまいってしまっていた。初めて七海とレズプレイを求められた時は、ペニバンで突いた時の七海の表情があまりにエロくて、元々レズっ気など皆無だったはずの陽葵が、興奮のあまり鼻血を吹いてしまったほどだ。

    飯森もまた、七海がこちらに来てからできた友人に関心があり、姉妹同時調教の際に堀田と仁科母娘を呼んで合同調教を何度か行った。ペロは、陽葵が昔七海をイジメていたことを、飯森を介して聞いていたのだが、七海が楽しそうに陽葵と話している姿を見て安堵し、辛い過去や過酷な現実を乗り越えていく妹の勇姿に感動していた。陽葵は手足を切られたメス犬という存在を初めて知って激しいショックを受け、ポチとの下品な後尾にドン引きし、壊れた肛門から絶えず漏れ出る悪臭に辟易としたものの、話してみるととてもいい人だったので安心し、調教前に玲香を含めて5人で話をするのが楽しみになった。

    一方で、母娘の食糞調教も少しずつ進んでいた。酷虐な堀田の調教は相変わらず滅茶苦茶で、度々陽葵にトラウマを植え付けていったが、調教師たちの執拗な調教と、七海の献身的なアドバイスやサポートのおかげもあって、見ず知らずの中年の醜男の毛むくじゃらの肛門に口を付けて直接糞便を貪るくらいは、母も娘もなんとかできるようになった。 ……泣きながらではあったが。

     

    飯森は、絶対服従を誓って以降の七海が可愛くて可愛くて仕方がなかった。どんな酷い命令にも忠実に従うのみならず、命令の根底にある飯森の意図をも正確に把握して、それを実現すべく精一杯努力する。どんなに痛くても苦しくても臭くても不味くても、健気に耐えて耐えて耐え続ける。絶対服従と言いつつ、時に飯森に意見してくるのだが、これがいちいち正鵠を射ていて、なのに七海が言うと不思議と不快にならない。たまに意見を採用してやると、誠実だが無感動そうに「ありがとうございました」と言うのだが、直後の歯茎奉仕ではいつも以上に激しくピストンしてきたりするのが何ともいじらしい。そして喉奥に射精してやると、七海はケホケホと咳込みながら涙目で言うのだ。「ご主人様、ザーメンごちそうさまでした」と。その時の表情……!

    そう、七海の表情だ。臨月を迎えたということもあって、最近は測位や後背位で奉仕させることが多いのだが、激しい奉仕の合間に時々こちらを振り向いてきたときの潤んだ瞳が、儚げな表情が堪らない。強烈な快感に翻弄されながら、ペロのように下品な獣声を喚き散らすのではなく、高く細い声で短く喘ぎつつ、何かを訴えるような目でこちらを見てくる。口で言わずに目で、表情で訴えてくる。

    もっとこの表情が見たい。もっと声を聞きたい。こっちも動いたらどんな表情に、声になるんだろう。見たい! 聞きたい! そうやって最近では七海の奉仕に全て任せず、飯森の方からも動くことが多くなった。向こうに奉仕させている最中なのに、気づいたらこちらが奉仕している。でもそんなことどうだっていい。七海も、こちらの動きとシンクロし、増幅させるような独特な動きをしながら奉仕しているのだから。互いが互いに奉仕し奉仕される。その中で七海の表情はどんどん切ないものになり、声も次第に大きく長くなっていくが、下品にはならずにひたすら可愛い声で泣き続ける。そして始まる連続絶頂。だが絶頂が始まっても彼女はピストンを止めず、筆舌に尽くしがたい目で、声で、表情で必死にこちらを見つめてくる。互いに興奮の極致に至って精を彼女の体内に放った後、ゆっくりと絶頂の波が引いていくと、七海はおもむろにこちらを振り返って、荒い息の合間に掠れた小声で言うのだ。「ご主人様、気持ちよかったですか?」と。その妖艶な顔、声。言葉とは裏腹に、目は別のことを控えめに訴えているように感じる。「ご主人様、もう1回してくれませんか?」 ……その顔があまりに可愛くて、すぐにペニスが復活し2回戦が始まる。最近は毎朝これの繰り返しだ。

    飯森だけではない。JSPFの客たちも、奴隷の玲香や仁科母娘、果てはペロやポチですら七海の虜になっている。七海のことを魔性の女だとか天然のサキュバスだとか言う者もいる。意図してやっているのではなく無意識でやっているから魔性で天然というわけだ。飯森もそう思う。奴隷が主人に奉仕させるとは何事かと思うのだが、あの表情が見られるならそれもいいかとも思ってしまう。何しろあの表情は、元々七海が持っていたものではなく、9ヶ月間飯森が調教してきた結果、身に付いたものなのだから。それに、どうせ被虐系の調教は、今は無理なのだ。ならば出産までの1ヶ月、魔性の七海を楽しむのも悪くない。

    その七海の表情。あれの意味するものも飯森はだんだんとわかってきた。快楽に耐えて奉仕を優先しようという奴隷的義務感と、奉仕をおざなりにして快楽に浸っていたいという性的欲求、2つが七海の中でせめぎ合っている時に、無意識のうちにああいう顔になるらしい。 ……何とも理想的な状態だ。機械的に奉仕するだけの奴隷人形になってもつまらないし、快楽のみを求めて奉仕を軽視するようでは奴隷失格だ。ちょうど真ん中にいる今がベストだ。そう思う。そう思うのだが……

    問題は七海よりむしろ男たちの側にあった。あの顔をされると、飯森も客たちも、陽葵やペロでさえ理性が吹き飛んでしまう。七海の自発的奉仕を遮って、自らの欲望の赴くままに犯しまくりたくなる。そうして身体中を滅茶苦茶に蹂躙されながら、七海も快楽を存分に味わって絶頂を繰り返し、さらに切ない声と儚げな顔で男たちを追い込んでくる。どこまでも深まっていく快楽のスパイラル。七海が大人気なのも頷ける。

    ……だが。男たちがすぐに沸騰してしまうものだから、このところ七海は奉仕している時間よりも犯されている時間の方が明らかに増えてきている。1ヶ月前、飯森に絶対服従を誓った頃はほぼ同じくらいだったのに。それが七海の心の葛藤にも影響を与え、最近では男への奉仕よりも自らの快楽を優先する考えが優勢になりつつあるような気が、飯森はしていた。そして尚悪いことに、あの表情さえすれば自分が奉仕せずとも男たちが快楽を与えてくれるということに、七海は気づきつつあるのではないか……?

    七海は賢い。絶対服従以降明らかに賢くなった。自分の表情で相手がどう変わるかを冷静に分析しつつ、露骨にあの表情を作ったら誘惑していることがバレるので、自分は無意識でやってますという雰囲気を演出しながら、計算された控え目な表情で男たちを意のままに操って快楽を貪っているのではないか? ……だとしたら、それこそサキュバスだ。天然ではなく本物の。

    流石にそんなことはないと思う。あり得ない。だが、ふとそんなことを考えてしまうほどに、最近の七海は蠱惑的だった。天然は天然でい続けることはできない。特に七海のような賢い人間は。 ……今のところ七海のあの表情は無意識の天然だと飯森は確信している。しかしこのままだと近い将来、七海がサキュバス化することもまた確実であるように飯森には思われた。

    だが、奴隷が主人を誘惑するなど決して許されない。奴隷にとっては主人の快楽こそが常に最優先なのであって、自分の快楽は二の次、三の次。それが逆転するなど言語道断だし、そうなることを目論んで色目を使って誘惑してくるようになっては興醒めも甚だしい。

    取り敢えず、5月18日の出産予定日までは無理もさせられないので、天然・魔性の七海を皆で楽しむとしよう。そして出産後、まずはハードプレイを解禁して様子を見る。もし何らかの演技をしているのだとしたら、ハードプレイで余裕がなくなればボロが出てくるだろう。七海が意図的に男を誘惑していたと判明すれば、激しい折檻を加えて再調教する必要がありそうだ。それによって現状の理想の七海が変わってしまうのが惜しい気持ちと、どんなふうに変わるか楽しみな気持ち。だが、飯森の懸念はただの杞憂に過ぎず、ハードプレイが再開されても七海は魔性のままでい続ける可能性もある。その場合は、苛烈な責めの合間にどんな表情を見せてくれるのか楽しみでならない。

    取り敢えず出産前後の予定は決まったし、七海のあの表情に対する対処も決まった。だが、その後については……。やはり考えざるを得ない。もう先送りにはできない。タイムリミットはそこまで迫ってきているのだから。

     

    ……ペロの身体の限界というリミットが。

     

    ペロの身体は間もなく限界を迎える。JSPFが作成した拷問マニュアルを読んだ結果、ペロは近い将来妊娠能力を失うだろうと飯森は予測していた。否、もう既に失っているかもしれない。そうして子宮にまで、内臓にまで薬物の影響が出始めたら、あとは加速度的に体調が悪化し、下痢が続いて体重は激減、歯が残っている場合は全て抜け落ち、脳にも異常が現れて精神と身体機能に様々な障害が起きていく。JSPFでは、そうなったメス犬は価値なしとして四肢を根元から切断し、便槽に落として余生を過ごさせた後、処分することになっていた。 ……飯森はマニュアルを熟読し、ペロが便器となるのは4ヶ月後と予想した。そして便槽に落としてしまえば1ヶ月は保たない。

    4ヶ月後、8月。8月11日。七海の処女を奪ったあの日からちょうど1年後の記念日……。

    飯森は、3月に七海が叛逆した時点では、8月の調教1周年記念日に合わせて七海の四肢を切断し、ペロと同じメス犬にする予定でいた(ただし寿命が激減する違法薬物は摂取させない)。だが叛逆は1日で終わり、その18日後に七海は完全服従し、以降七海は、飯森が思い描いていた理想の奴隷になった。完全服従後の七海はJSPFの客にも大人気で、最近では七海を調教した主人である飯森も、客たちに一目置かれるようになっている。こうなってくると、七海をメス犬にするのが惜しい。8月以降も理想の七海を皆で愛でていきたい。

    だが、ペロの寿命は確実にやってくる。そしてその時、七海はこれまでとは比較にならないほどの衝撃を受けるだろう。昨年の8月に七海が飯森の奴隷となって以来、ペロは七海にとって常に最も大きな存在であり続けた。七海が飯森の調教を受け入れたのも、放課後や登下校時に教師や警察に相談しなかったのも、JSPFでの過酷な調教生活に耐えてきたのも、飯森に完全服従を誓ったのも、理想の奴隷・魔性の女・天然のサキュバスとなったのも、全てはペロの、最愛の姉・光希の存在ゆえだ。そのペロがいなくなる。全ての前提が崩れ去る。そうなれば今の理想の七海も儚く消え去ってしまうに違いない。だが、それだけでは終わるとは思えない。ペロの死によって七海の心が壊れてしまう可能性はかなり高いと飯森は見ている。だが、それだけは絶対に避けねばならない。

    飯森は、七海をペロと再会させるというアイディアを思いついた昨年の秋から、さらに言えば、光希が逃亡罪によって手足を失い、同時に例の違法薬物を過剰投与されたと聞いた時から、このペロの寿命問題についてずっと考えてきた。だがいくら考えても答えが出ない。そうこうしている間に姉妹の絆はさらに強固なものになってしまった。……そろそろ本腰を入れて熟考しなければならない時が来たようだ。

    ……堀田氏に相談してみるか。あの人ならJSPFの幹部だし、七海を大層気に入っている。調教歴は自分よりも遥かに長いから、七海に姉の死を受け入れさせる何らかのアイディアを持っているかもしれない。うむ、明日にでも聞いてみよう。

    ああ、七海。愛しい七海。もっと…… もっともっと愛してあげるからね……!

     

    II:計画

     

    いよいよ七海の出産予定日が近づいていた。

    奴隷にとって妊娠は不可避である。JSPF専属の奴隷たちの場合、奉仕の際に避妊は一切行われないので(ただし専属調教師はパイプカット済み)、奴隷たちはあっという間に客の子供を妊娠する。途中で流産してしまう場合もあるが、専属奴隷は100人を超えるため、毎週のように公開出産ショーが行われており、奴隷は激痛と快楽と羞恥と絶望の果てに赤子を産んでいく。出産後、赤子は直ちに親元から離され、彼(女)らは両親の顔も知らぬままJSPF内の養育施設(男女別)へと送られて、奴隷2世として徹底的な教育・調教が施された後、6〜12歳頃に全世界に向けて出荷されるのだ。

    玲香は出産を1回・流産を1回経験しており、今日子は学園での調教中に堀田の子を孕んで現在妊娠3ヶ月目、陽葵は昨日名も知らぬ中年客の精子によって受精したが、本人含めその事実を誰も知らない。ペロは、メス犬となってから短期間に3回妊娠しているがいずれも初期に流産し、現在は妊娠能力を失っている。

    専属奴隷でない会員客の個人奴隷の場合、公開出産ショーへの参加・出産後の母子の処遇等は会員客に一任されている。ショーには参加せず、小さな分娩室を借りて自分一人で赤子を取り上げる主人もいれば、JSPFのショーよりもさらに過激な拷問出産ショーを開催して、妊婦や胎児を死亡直前まで追い込む主人もいる(稀に死亡するケースもある)。産まれてきた赤子については、自宅に引き取ってメイドに世話をさせたり、JSPFの養育施設で育てた後に引き取ったり、そのまま売却して大金を入手し次の奴隷調教のための資金にしたり、こちらも色々である。中には我が子を食材と捉え、フォアグラよろしくエサを過剰摂取させた上で数年後に生きたまま解体し、肥大化した幼児の肝臓を食すという外道行為を平然と行う食人マニアもいる。奴隷の子は奴隷。所有「物」だ。売ろうが食べようが全て主人の自由なのである。

    七海の場合は、JSPFの公開出産ショーで出産させ、産まれた子供はJSPFの養育施設で6歳くらいまで育ててもらった後、女児なら引き取って母娘奴隷とする、男児なら売ってカネに換える…… というのが、七海をJSPFに連れてきた頃に飯森が思い描いていた未来であった。直後に七海の胎内にいるのが女児であることが判明した。

    だがこの未来は、飯森が堀田に相談したことで大きく変わることとなった。

    「なるほど…… 七海のあの表情にはそういう事情があったのか。なかなか面白い話だな」

    「ええ…… ですが……」

    「ああ。もう1つの方は難問だ。今ペロが死ねば、七海は恐らく壊れるだろう……」

    「そうですよね……」

    「そうだなぁ…… うーむ…………」

    「…………」

    「ふむ…… ん? おう、そうか! 「人質」役をペロから産まれてくる女児に引き継がせるというのはどうかね?」

    「……! そうか! 娘を人質に取ればいいのか!!」

    「これまではペロがいたから七海という奴隷が成り立っていた」

    「その役を娘にやらせればいいわけですね」

    「そうだ。そのためにはまず、七海が娘を溺愛するようにならんといかんが…… 現状はどうなのかね? 七海は君との娘をどう思っているのかな……」

    「妊娠当初は絶望していたようですが、絶対服従を誓って以降は愛情が日に日に増していっているようです」

    「ふむ…… だが姉の代わりとしては、まだ弱いな」

    「ですね」

    「出産後すぐに養育施設に預けず、七海に子供の面倒を見させるか……。ベッドルームで育児をさせたら他の奴隷の反感を買うだろうから、出産以降は七海専用の部屋を用意して、そこで育児をさせつつ、食事や就寝、調教も全てそこで行う」

    「なるほど。そこで娘に対する愛情を深めさせ、七海の母性本能を高めさせるわけですね」

    「うむ。調教と育児の両立は難しいだろうから、育児のサポートを行う者が必要になるな……」

    「玲香はどうでしょう。ペロとポチの世話をしている雑用係です。七海とも仲が良いようです」

    「あいつか…… 使えるな。ペロとポチの世話を他の雑用係にやらせれば、かなりの時間が確保できる。まぁ、ペロは便器になってしまえば世話は不要だがな。その時間で玲香に育児のサポートをやらせよう」

    「そうやって玲香のサポートを受けながらも毎日娘の育児を自ら行うことで娘への愛情が膨らんでいけば、別れ別れになるのを恐れるようになりますね」

    「その通り。言うことを聞かなければすぐにでも娘を養育施設に送る。そうなれば娘とは永遠に会えない。そのうちどこぞの飼い主に買われて酷使された挙げ句、幼くして惨殺されるだろう。 …そう言えば良い」

    「まさに人質ですね」

    「娘の方は正直何とでもなるが…… ペロの方は難しいぞ。最も重要なのは、ペロの死は寿命であって七海のせいではないということを本人にきちんと認識させることだ。ペロの寿命が縮まったのは薬物のせい、ペロが逃げ出したせい、つまりは自業自得だと」

    「まあ、本を糺せば全部私のせいですが(笑)」

    「それでも良い。君のせい、もしくはJSPFのせいということになれば、怒りの感情が湧くだろう。それならば御しやすい。怖いのは、姉の死を自分のせいだと思い込み、自責の念で押し潰されて自我崩壊するパターンだ。これだけは避けねばならぬ」

    「ええ。となると出産の後、なるべく早い段階で、ペロの寿命が近いことを2人に明かした方が良さそうですね」

    「だな。女医を同席させて、医学的見地から回復も延命も不可能であることを説明させる。実際不可能だしな……」

    「午前中の特殊調教は毎日ペロを七海の部屋に運ばせます。日に日に体調が悪化していくペロを目の当たりにすれば、七海もペロの死期が近いことを悟らざるを得ないでしょう。ペロは恐らく、死は自分のせいだと言って七海を諭すと思います。まあ、私のせいだとは言うかもしれませんが。少なくとも七海のせいだとは言わないでしょうし、思ってもいないでしょう」

    「うむ。あとは自殺と逃亡だな。自殺に関しては、お前が死ねば娘が悲惨な人生を歩むと言って脅す」

    「逃亡は…… 七海を専用の部屋に軟禁してしまえば防げそうですね」

    「だな。それと、七海と仲の良い玲香や陽葵も使えるかもしれん」

    「確かに。これも考えてみます」

    「次に我々だ。我々も耐えねばならんことがある」

    「??」

    「ふふっ…… 七海のあの表情だよ。私も含めて、どうもあの目を見てしまうとレイプ衝動が高まってしまうのだが…… しかしここは心を鬼にして、七海にもっと奉仕させないと駄目だ」

    「別れの悲しみを忘れさせるためですか」

    「そうだ。我々に犯されている間、七海は好きなだけ悲しみに浸れることができる。悲しみはどんどん膨れ上がっていき、やがては破裂して再起不能となってしまうだろう。そうならないためには常に自発的に奉仕させて、悲しみを忘れさせることが肝要だ。」

    「奴隷としての務めを果たさずに悲しみに浸ってばかりいたら、娘ともお別れだぞと脅せば、より効果的ですね」

    「くくく…… そうだな」

    「ご助言ありがとうございました。おかげでなんとかなりそうです!」

    「それは良かった。七海は壊すには勿体ない逸材だからな。ペロの件は難問だが、調教師としての君の腕の見せ所でもある。楽しみにしているよ」

    「ありがとうございます。これで七海も、娘も、末永く愛してやることができそうです」