IF し〇ぶの刃(一部R-18G表現あり)

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※この作品は鬼〇の刃の二次創作作品になります。また、PIXVで投稿した作品を一部流用しております。

 

「追い詰めました! さあ! 覚悟しなさい!」

雪が降る夜の闇……し〇ぶは異形を追い詰める。人を食い世を乱す悪鬼を滅ぼす組織に身を置く者として……。
そして、家族……父や母……姉の敵を討つため……。

「(姉さんが殺されて初めての任務……必ず一人でやり遂げて見せます!)」

奇声を上げながらイボガエルと太った中年の親父が混ざったような鬼……たいした鬼ではないが油断は大敵……。

「事前情報では毒の霧を吐くということですが……私には毒は効きません!」

私は体格の小ささを補うために毒に精通している。当然毒を取り扱う為、耐性がある。

「ぶふううぅうう~!」

鬼の血のように赤い霧が吹きつけられ辺り一面を覆う。確かに皮膚がヒリつき、のどに痛みが走る。
一般人が吸い込めば危険なものだが……私にはほぼ効かない!

「この程度……毒で弱らせたところをといった所でしょうが……私には効きません! さあ! 首を斬らせてもらいます!」

勝利を確信してし〇ぶは斬りかかった!

「はぁ…はぁ…逃げてばっかり……ちっ!」

鬼は先ほどから攻撃をせず、逃げに徹している。こちらがやられることはないが、相手をいつまでも斬り殺せない……。

「こちらが力尽きるのを待っている……? 疲れを知らない鬼らしい戦法ですが、私がこの程度で力尽きると? 朝までやっても……はっ!」

視界には先ほどからちらついている雪。それがだんだん激しくなっていく。

「(まさか……冷え込みが激しくなっているのを待っている?)」

気温……温度の変化というのは人体に対して効果的な毒だ。

「(ですが……それも無駄です! この隊服には防寒効果もありますので!)」

し〇ぶが来ている隊服は鬼という異形と戦うために、防刃機能は当然として耐寒・耐熱と言った効果も持っている。
極寒の山奥ならまだしもこの程度なら防いでくれる。

「(そのはずなのに……なぜか動きが……まさか別の術を?)」

その原因を攻撃しながら調べようとするが、全くわからない。かといってここで攻撃をやめるのはあり得ない。
罠だとしても食い破るまで! 刀を持つ手にさらなる力を込めて攻撃を繰り出す。
しかし、周りから見ればし〇ぶの不調の原因は明らかだった。
なぜなら……彼女が当てにしていた隊服はすっかり溶け落ち、羽織を羽織っただけのほぼ裸が降る極寒の中戦っているのだから……。

これこそ鬼が使う不思議な術の効果。毒が基本だがその本質は『自分の体の状態を認識できなくなる』というモノだ。
つまり、今し〇ぶは裸だが、本人はきちんと隊服を着て戦っていると認識しているのだ。
頼みの隊服は毒で溶けているため、寒さが体にダメージを与えてる。しかし、術の影響で本人は全く認識できていない。
このまま闘い続ければ、寒さによって体はこわばり凍傷が広がるだろう。しかし、し〇ぶはそれすらも認識できない。
腕がちぎれ腹を斬られても、それすらわからない。これがこの鬼の術!

毒と言われていたが違っていたのだろうか? 体の不調の原因がわからないが、鬼の首を斬り落とせば何とかなる!
そう信じ寒さで鈍っているからだで、雪降る中必死で刀を振り続ける……。

「もうすぐ…もう少し……」

先程から鬼は最初ほど激しく動かずゆっくりと距離を測っている。こちらが疲れていると思っているのだろう。
それは思い込みだ。こちらは大した負傷もせず、渾身の一撃を振れる。

「(近づいたときが最後……このままにらみ合いすれば朝日が昇って日の光が弱点の鬼は滅せられる……さあ!)」

そう考えているし〇ぶの体は吹雪の中で固まりだしている、髪や鼻からはつららが生え、所々雪が降り積もっていた。
何より……お尻の穴からは近くのゴミ捨て場に落ちていた杖が深々と突き刺さっていた。明らかに内臓まで達しており、血も滴り落ちている。
致命傷だ。動きが鈍ったし〇ぶに鬼が拾い上げ突き刺したのだが……術に掛かっているし〇ぶはそのことにすら気がつかず戦い続けた。

「(途中で腹痛が来た時には焦ったが…何とか我慢できました! 大分痛みも引いてきて…よか……っ……た……??)」

内臓損傷の痛みも腹痛と認識し激しく動いたため、出血により命の灯が消えそうになっている。しかし本来なら激痛のはずも寒さのせいで痛覚が鈍りかけていたことが幸いだったのだろう。
し〇ぶは幻覚に似た症状に襲われ、鬼の首を斬り捨てる光景をスローモーションのようにゆっくり脳内で流しながら……氷の彫像となった……。

「く~っくく! ようやく逝ったな! これでようやく食べれ……ん? くんくん……ぐえっ! こいつ……くせえ! 体の中が腐ったもので埋め尽くされてるような……」

鬼はいつものように氷漬けの馬鹿な人間を食べようとした瞬間、顔をそむけた。毒を使い鬼を倒してきたし〇ぶの体は鬼に対しての毒に犯されているといっていい。
それは、鬼にとって毒物…もしくは腐った食べ物。食べれば体にダメージを追うことは必須だ。

「くそっ! これじゃあ……はぁ……もういいや……そろそろ別の土地に行くつもりだったし……。しかし、こいつは食べれないとはいえここまで苦労させた仕返しはしたいな……よし!」

最後の置き土産と言わんばかりに鬼は動かなくなったし〇ぶの体を人目に付きそうな場所に運ぶことにした……。

吹雪が開け、晴天の空の下、積もった雪をを踏みしめながら、連絡を受けた警部補が現場で検証をしている部下に敬礼した。

「それで……氷漬けの女の仏さんが見つかったって来てみれば……。なんだいこりゃあ……。この寒さでなぜほぼ裸で? 今時刀なんて持って……」

その女性の遺体は裸で質の良さそうな羽織りのみを着て真剣を構えた格好で現場に鎮座していた。
所々に雪が降り積もり、髪や鼻……股間から立派なつららが垂れ下がり、刀を構えたポーズだ。
普通に寒さで死んだらこうなるわけがない。

「結構整った顔のうら若い娘さんなのに……なんでこんな死に方を……殺してからこのポーズに? いや…そうなると犯人もずっと支えていないといけないはずだがそんな痕跡はここにはない……」

仏さん本人が自分でこの格好になってこの場所に来て死ぬまでじっとしていないと……現場の状況から推測したがありえないと頭を振る。

「警部! 死因は見ての通り凍死で……傍にこんな書留が……『真冬で全裸で素振りすれば奥義取得! よ~し! がんばるぞ♡』…と。そんなことすればこうなるとわかりそうなものなのに……」

部下が持ってきた紙には確かにそう書かれている。だがそんなことをするか? 何か引っかかる……そう考えるとあるものが視界にはいった。

「これは……」

警部はおもむろに羽織りをめくる。その光景に部下達は慌てて目を背ける。遺体とはいえ若い娘だ。凝視するのは忍びない……だが、警部はまじまじと見た。
そこには深々と埋め込まれた汚れた杖がお尻の穴に深く…深く……挿し込まれていたのだ……。

その後、検証後警察では今回の事件の会議が行われていた……。

「え~…遺体は近所の村の娘で「し〇ぶ」というそうです。村人の話では親は早くに亡くし、その……ちょっと、頭がおかしい所があり自分を侍だと思い込んで蔵で見つけた「すっぽんぽん流剣術」という巻物を見て夜な夜な裸で走り回る娘だったそうで…身元引受人の叔父は蔵に閉じ込めていたのですが事件当日は抜け出したそうで……」

「ふむ……となると……今回の事件は頭がおかしい娘が冗談で書かれた巻物をみて修行と称して吹雪の夜はしゃいで凍死した事故死ってことだな!」

この場で一番の年長者が一言発する。事件の検証はこれで終わり……そういわんばかりの雰囲気。そんな中一人が手を上げた。現場検証を担当したあの警部だ。

「ちょっと待ってください。確かに死因は最終的には凍死ですが、肛門より挿入された異物による内臓損傷は見過ごせません! 自分であんなことは人間にできません。誰かによってあの現場に……」

「しかし、現場には被害者本人が無くなった場所まで歩いて行った足跡しかなかったのだろう? 足跡も剣を振りながら周辺を走り回っていた物と認定されているうえそれに沿って血痕もあった……。君が懸念している別の場所で襲われ逃げていたとすれば、追いかけてる犯人の足跡がないとおかしい」

確かに、おかしい。しかし、現場には連続してついている足跡は被害者しかない。別の足跡もあったが距離が数十メートルも離れている。これはその足跡の持ち主が一足飛びでその距離を飛んで走れるか、事件より前に着いた足跡が時間経過によって間が流れ落ちた……。前者はあり得ないし、後者では事件当日には被害者本人しか現場にいなかった証拠だ。

「ですが…もしかして犯人から逃げ切ったはいいが、出血と寒さによって追いかけられている幻影をみてがむしゃらに……」

「それこそ推測に過ぎない。こういっちゃあ何だが、もともと裸で外を走り回る色狂いの侍にあこがれるお嬢さんだったんだろ? いつものように侍ごっこで体を慰めていたら、落ちていた杖をみて興奮し、それを自分で突っ込んで妄想に明け暮れていた……」

持っていた報告書を叩きながら汚らわしいものを見る目で説明を続ける。

「そしたら興奮しすぎたか、手が滑ったか思いっきり奥深くに挿し込んでしまった! 痛みとショックで混乱し、刀を振り回しながら走り回ってやがて寒さで……というのが自然……いや自然ではないか。まあ…色狂いの変態の自業自得の結果だよ。つまり事故だ!」

会議の参加した他の者も納得しかかってる。新聞に載ってもいい珍事件だが……犯人を探し出すために厳戒態勢をとるような状況ではないという結論。

「しかし……」

「それにねえ…。被害者の叔父から早く遺体を引き取って弔いたいと連絡が来てるんだよ? あと、変態とはいえうら若い女が汚されて殺されたなんて事件にすれば色々な所に報告しないといけなくなる。逆に自業自得とはいえ事故死なら報告書には『事故死』だけで済むんだ……。彼女が死後も晒されることはない」

残されたものが早く弔いたいというのも当然だし、彼女の汚点を必要以上に広めない。その配慮はわかる。だが……いくら疑問に思っても決定を覆すだけの証拠がないのも事実。結局、この事件は事故死という形で処理された……。

「それでは…遺体の引き取り手続きは終了です。このたびは……」

疑問に思いながらも彼女の遺体は村の若い者達の手によって大八車にのせられている。普通なら、むしろで隠されたりするのだが、変なポーズで固まっているのと引き取り人である村の地頭であり彼女の叔父からの指示で、晒し物の様に固定されている。なんでも「キチガイをした罰」だそうだ。
今の時代市中引き回しでもあるまいしと思ったが、その土地にはその土地のルールがある。

「ふう…固定できた…。それじゃあ帰るとするべ! しかし…地頭様が親戚を引き取ったって話聞いたことなかったがのう……」

「こんな別嬪だから、わしらに見せんかったんじゃろ? しかしもったいねえなぁ~。この顔立ちならいい嫁になっただろうに……」

そんな村人の話を聞きながら警部は、裸を晒して運搬されている彼女を見送った……。

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その後……大きな戦争が何度か起こり、何十年もたった後、ある民俗学者が地方の民話をまとめていた際に一つの若い女の鬼の話を見つけた。

むか~し、むかし、美しい娘がおったそうな。彼女は地頭の親戚でとても美しかったが、頭がおかしかったそうな。

自分のことを侍と名乗り、真剣を振り回したり……裸同然の恰好で走り回っておったそうな。

それだけならまだしも、なんと自らのケツ穴に食べ物を突っ込みお腹の中で腐らせ、その穴に村の若い衆のチンポを入れろと脅していたそうで……。

実際に力づくでチンポを入れさせられた若い男はお腹の中の毒で死んでしまったそうじゃ……。

叔父である地頭の言うことも聞かず、やりたい放題のその娘を村人は『色狂い鬼』とか『キチガイ鬼姫』と呼んで大層困り果てておった……。

そんな中、旅の男が村人の嘆きを聞き、立ち上がった。

雪の降る夜に、キチガイ鬼姫は地頭の娘を呼び出した。キチガイ鬼姫はいつも通りチンポをケツ穴に入れて遊んでやろうとすると、男は事前に拾っていた太い棒をチンポのように股に挟んで見せた。

その太さたるや……キチガイ鬼姫は我を忘れて喜んだ! 嬉しさのあまり着ている着物を脱ぎ捨て裸になり、喜び駆け回った。

寒さで体が震えようが関係ない。我を忘れお尻の穴を広げ突っ込むように懇願する。

『はよう! はよう我の毒ケツ穴にそのふとい珍宝を差し込むのじゃ!』

自分のケツ穴の毒に自信を持っていたキチガイ鬼姫は余裕しゃくしゃくで待ち受ける。どんな屈強な男でも自分の毒には勝てない。そう思っていた。

しかし、それは木の棒。毒など効かぬ! 男が渾身の力でえいやっ!っと棒を差し込むと、それははらわたの奥まで突き刺さった!

奇声を上げてもだえ苦しむキチガイ鬼姫! やがて、怒りで立ち上がり刀を抜いて、男に斬りかかった!

しかし、その腕は自分を侍と思い込んでるへっぽ小娘。ただ振り回すだけで何の脅威にもならない。その姿は剣術というより刀を持って無様に踊っているといったほうがよかった。

『ええい! そこになおれ! 我がすっぽんぽん剣術免許皆伝の腕前見せてくれよう! 我が剣術は珍宝を咥えることで鬼神のごとき…んほおぉお~♡』

キチガイ鬼姫はお尻から突き刺さっている棒にもだえ喜び、笑いながら剣を振る。もはやその瞳に男は写っていない。ただ虚空を斬るのみ!

やがて寒さと、お尻の穴からの出血により徐々に体が動かなくなっていく……。

『か…体が……このままでは…死んでしまう!? いやぁあ~! 助けて! 死にたくない! 好きなだけ交尾させてやる! だから助けろ! いや! 助けてください! やだやだやだ! お腹痛い! お医者さん呼んで! けど、ケツ穴の珍宝は抜かないでぇ~‼』

そんなみっともない命乞いが数刻響き渡る。……やがて朝日が昇るころにはキチガイ鬼姫はすっかり氷漬けに亡くなっていたそうな……。

こうして村を困らせていたキチガイ鬼姫は旅の男に退治され、村には平和が戻ったそうな……。

男は、村人の願いにより地頭の養子となり、キチガイ鬼姫によって夫や父親を亡くした娘を妻として娶り、村を大いに発展させたという……。

一方氷漬けになったキチガイ鬼姫は、旅の男により『地獄に落ちても迷惑かけそうなどで永久に現世で懲らしめる』ということでおまんこに自分の使っていた
刀を差し込まれ、近くの万年雪が積もる山に封印されたそうな……。

※現在、この村には『氷鬼神社』があり、キチガイ鬼姫を倒した旅の男を祭っている。この神社には伝承にある退治されたキチガイ鬼姫の精巧な人形があり、年に一度雪が降る日に一般開示され、伝承と共に「色が狂って鬼に堕ちた女」を懲らしめるという意味でその人形のケツ穴にゴミを入れ棒を押し込んだり、マンコに刀を差し込む行事が残っている。
また、噂程度だがその人形は、氷漬けにされたキチガイ鬼姫本人を使って作ったという話もあるがよくある迷信だろう……。
(この人形には『し〇ぶちゃん』と名前が書かれており、これはキチガイ鬼姫が人間だった頃の名前と言われ、この地方では忌名として有名である)

めでたし~めでたし!

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IF し〇ぶの刃(一部R-18G表現あり)への1件のコメント

  1. 鬼滅の刃は私も大好きな作品です。
    しのぶちゃんの悲惨な末路が見られて本当に楽しいですね。

    死後もいじめられるという設定も面白いです。
    よく『死ねば終わり』と言いますが.. この場合は本当に『永遠に終わらない』ですね。
    死とか死体という素材ははNGの私ですが、こんな話なら興味がわきます。(笑)