『ひかる物語』…第3話「公衆便女」

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 ひかるの義母が入院した。
 もう年で、完全介護の施設に入れたほうが良いだろうということで出張先から帰ってきた夫と一緒に、施設へ見送りをした。
「時々、会いに行ってやってくれ。私も、出張から帰ったときには見舞いに行くから。」
 慌しい帰宅の間、一度だけ夫はベッドでひかるを愛してくれた。
 だが、その優しい愛撫を受けながら、ひかるは別の事を考えていた。
『あなた、私はこのベッドで野蛮な男たちに犯されているの。
雌犬と呼ばれて、淫乱と呼ばれて、私は男達の体の上にまたがって腰を振っているの・・・・・・。ごめんなさい、あなた・・・・。』
 その屈辱的な記憶がよみがえるたびに、ひかるの柔らかな粘膜は分泌液を放出し、夫の肉隗を締めつけた。
 ・・・・・・・・・・・・。
 夫がまた出張先に行ってしまったその夜から、またあの3人組みがひかるの家に押しかけてきた。
「ばばあも施設に行って、もう、離れを気にすることも無くなったな。」
 ひかるは、ソファに並んで座った三人の固くなった肉隗を口と手でしごいて奉仕させられていた。
「夫は抱いてくれたのか。」
「・・・・」
 ひかるはメッシュの肉隗をほうばったまま、ゆっくりと首を動かしてうなづいた。
「明日、また買い物に出かけるんだろう。いつもの所で午後2時に待ってるぜ。」
 もう、ひかるは3人のいいなりである。
 翌日、最初に拉致された場所でひかるは男達の車に乗った。
 そして目隠しをされたまま、どことも知れないアジトに連れて行かれ、ベッドに縛り付けられて、さらに口にはボールギャグを入れられた。
 ひかるは裸で目も口も塞がれたままである。
 その耳に、ドアが開いてドヤドヤと何人もの人間の足音が聞こえた。
『えっ、何をするの。この人達は誰なの?』
 だが、ひかるの口からは言葉は出ない。
「ううううう・・・・ううう。」
 ひかるは必死になって裸になった体を隠そうとした。
 だが、ロープで縛り付けられた手足は広げられたままで、ひかるの恥ずかしい部分は顔も姿もわからない大勢の人間にさらされたままである。
『お願い、ロープをほどいてっ、私の体を隠してええええ・・・・』
「ううう・・・うぐうううう・・・・」
 ひかるが声にならない悲鳴をあげている間、男達の下劣な催し物は勝手に進んで行った。
 メッシュの声がした。
「さて、みなさん、マスクはちゃんとしているかな。今日は精力を持て余した皆さんに、人妻のA子さんがお相手してくれるよ。このA子さん、夫が単身赴任の最中だ。淫乱のA子さんは体をもてあまし、俺達とセックスしているが、それでも足らないらしい。今日は10人ばかりの皆さんにお相手してもらおう。ただし、最初の3人の順番は競りにかけるよ。最低が3万円。その後は千円単位で上げていく。順番を買う気になった人は番号札を上げてくれ。競りで4番目以降になった人は一律2万円で公平に順番を決める。わかったかな。良くわからない人は手を上げて、・・・・・いないな。それじゃ、3番目の順番からだ。さて、3番目でもいいと言う人は?」
 自分が犯される順番が競りで決められていく。
 ひかるはその過程を抵抗するすべも無く聞かされる。
 そのあいだにも、誰だかわからない手がひかるの体を撫で回し、その乳房の弾力を確かめるように揉み、肉の割れ目を押し広げている。
『やめてええ・・・・
 競りにかけるなんて・・・・
 私は物じゃないのよ・・・・・
 裸のままにしないで・・・・
 い、家に帰りたい・・・・・
 ううう・・・・
 あなた・・・・助けて・・・・・』
 だが口から出るのはうめき声と、拭うこともできずにたれる唾液だけである。
「はい、5万2千円、次ないか。次・・・。」
 競りは次々に決まって行く。
 とうとう1番から3番までの男が決まったようだ。
「さあ、見られながらでも良いなら、このままで。見られるのはいやだという人はカーテンで仕切るよ。お、最初の君はカーテンの必要はないか。じゃあ、イッツショータイム。」
 下品なロックミュージックがBGMにかけられた。
 ひかるの体の上に誰ともわからない男がのしかかり、先ほどから散々いじくられたひかるの秘所に固くなった物を押しつけてきた。
『どこの誰ともわからない何人もの男に犯される・・・・・。まるで・・・公衆便所・・・・・』
 男のものが入ってきた。
 ズニュウウウウウ。
「うぐうううう・・・・・・おううううう・・・・」
 ひかるの口からまた新たなうめき声が搾り出される。
 乳房がぬめっとした舌で舐められた。
 長く続く公衆便女としての勤めが始まったのである。
 ひかるの体の上で顔もわからない男が動いている。
 そしてひかるの秘腔にはその男の男根が突っ込まれ、粘膜を掻き回している。
 女の体を物のように売り買いし、何人もが同時に陵辱する。
 そんな下劣なことをする男達である。
 そして、その下劣な事がひかるの体で行われている。
 男が激しく動くと、ひかるの中の男根が痙攣した。
 射精したらしい。
 そして、すぐ次に別の体が覆い被さってきた。
 ヌチュリ。
 ひかるは抵抗も抗議するすべも奪われたまま、単に穴に物を突っ込まれるだけの存在だ。
 それは娼婦以下であった。
 駅や公園で男達の排泄物を受け入れるために設けられた施設。
 そのような想像がひかるの頭の中に浮かんだ。
『もう、だめなの、あなた・・・・・・。私、あなたの貞淑な妻を名乗る資格が無いの。』
 ひかるが目隠しの下で涙を流し始めたとき、2番目の男が終わり、3番目の男の肉体がひかるの開かれた股の間に侵入してきた。
『もっと、犯して、もっと突っ込んで・・・・・この屈辱を忘れさせて、快感で・・・・・』
 ひかるは快感に専念しようとした。
 それは、この陵辱に心の平衡を失いかけようとする自分を助けるための手段であった。
『もう、私はひかるじゃないの・・・ただの、女、いえ、ただの雌なの。だから、いろんな男に突っ込まれて喜ぶの。ああ、いいわ、もっと入れて、奥までえぐって。』
 男達は次々にひかるの体の上に乗っては、その性交器官を押し入れ、射精して行った。
 ひかるは自ら腰を振って、男達と自分の快感に奉仕していた。
 そして、連れられてきた男達が帰った後も、あの3人組がのしかかってきた。
 ひかるは、度重なる摩擦で粘膜がこそげおとされ、鈍痛のする内部をこらえながら家に帰された。
 家を出た時の服を着ていた。
「犯された・・・どこの誰ともわからない多数の男に・・・」
 3人が帰って、ひかるは呆然と玄関でしゃがんでいた。
「この玄関でもあの子たちに犯されたわ・・・」
 ひかるはのろのろと寝室のほうへ行った。
 もう夜も遅く、夕食はまだだったが、食欲は無かった。
 服のままベッドに横たわった。
「ああ、ここでも犯されたんだわ・・・」
 一瞬、ひかるは浴室まで行って、カミソリで手首をすっぱりと切り裂きたい衝動に駆られた。
「家族に迷惑が・・・・」
 ひかるはのろのろと服を脱ぎ始めた。
 そして、夫の留守に自分をいつも慰めていたバイブを取り出した。
 3人に犯されてから、バイブを自分から手に取るのは初めてだった。
「ひかるは淫乱なの。あなたがいなくて寂しいからオナニーをして妄想をするの。この間は若い男の子たちに車で連れ去られて強姦されたわ。そして家まで押しかけられて犯されたの。今日は目隠しをされたまま順番を競りにかけられて公衆便所になったの。どこの誰ともわからない大勢の男達に犯された妄想をしたの。そこで私は自分から腰を振って快感をむさぼるの。全部妄想なのよ。」
 ひかるは口に出してそう言った。
 せめて、一人でいるときにはあれは妄想だと思いこもう。
 ひかるの崩れそうな心が必死で正常さを保とうとする行為であった。
 ブインブイン。
 そのひかるの手は痛む自分の股間にバイブを突き入れていた。
 ・・・・・・・・・・・・・・。
「ひかるちゃんも自分から腰を振り出したらもうおしまいだな。」
「もう、あのオヤジに売っちゃうのかい。」
「狂っちまったら売れないだろう。今のうちだよ。」
「お、おれ、ひかるちゃんのオマンコ好きなのになあ。」
「次の人妻をもう選んであるんだよ。」
「え、誰だよ。」
「明日、見せに連れてってやるさ。」
「た、たのしみだなああ。じゃあ、ひかるちゃんはもういいや。」

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