作:変態女ぶたみそ
私は、小浦美世(こうらみよ)と言います。
見た目は、野暮ったい服装に、小柄な身体。染めたりもしていない髪色。
決してスタイルがよくもない。
どこにでも居そうな地味系な女です。
私には二人の友人が居ました。
一人は、笹川柚菜(ささがわゆな)。ギャルっぽいけど人懐っこい、男性がほっておかないタイプの女の子。
見た目も私とは対照的に派手めの印象です。
もう一人は、浜崎誠也(はまさきせいや)。
クールな男性で、私の初恋の人でした。
いた、というのは、いまは違うからです。
ある時から私達は対等な関係では無くなってしまいました。
それは、大学二年のとき。
私が誠也への想いを告げたことが発端でした。
誠也には、柚菜が好きだと断られ、柚菜には抜け駆けをなじられ、気まずくなり自然と離ればなれになりそうになっていたのですが、他に友人も居なくて、どちらのことも大好きだった私は、二人と離れたくなかった私は、必死で繋がりを保とうとしてご機嫌をとるようになっていきました。
どれだけ冷たくあしらってもくらいついてくる私を二人はだんだんと「何をしてもいい存在」だと認識するようになり、精神的、身体的にいじめるようになりました。
そんな関係は二人が付き合い始めても続き、そして、ある日。
「ねえ、みーよ?これに署名して?そしたらずっと一緒にいてあげる」
柚菜の言葉に、その書類を見ると、「奴隷契約書」と書いてありました。
そこにはさまざまな決まりごとが書いてあり、さらにご主人さまの前ではすべての人権を放棄することや、自分の財産はご主人さまに譲渡することなどが書いてありました。
そして、ご主人さまの名前はもちろん二人の名前。
普通なら到底受け入れられない内容ですが、すべてが二人を中心に回っていた私は、迷わずサインしてしまったのでした。
そこから先は転落していくばかりでした。
大学を中退し、身体を売ってご主人さまへ貢ぐ日々。
さまざまなことをご主人さまに強要され、日々人間としての尊厳を棄てられていきました。
今となってはお二人の従順な奴隷です。
今回は、そんな私のある日のことをお伝えしようと思います。
その部屋に着いた私は鍵を開けて入るとすぐに準備を始めます。
ここは大学を辞めて借りた部屋。ご主人さまとの色々な「思い出」が詰まっています。
今日は、金曜日。
明日から大学が休みのご主人さまが遊びに来られます。
服を脱ぎ裸になった私は、料理をはじめます。
お二人の大好きなドリアを、お二人が着く時間に合わせて焼き上がるようにします。
そして、お二人が来る時間私は玄関の前で土下座でお待ちします。
しばらくすると、ドアが開きお二人が入って来ます。
「お帰りなさいませ、ご主人さま」
そう伝える私ですが返答はありません。
部屋のインテリアに声をかける人はあまりいませんから、当然です。
お二人は、明日のデートの予定などを楽しげに話しながらリビングに向かいます。
それを四つん這いの姿勢で追いかける私。
「この匂いはドリアかー。あんたもわざわざ熱い料理ばっかり、ほんとに好きね。早く用意しなさいよ」
言われて、食卓の準備に入る私。
熱々のドリアを持って来ると、テーブルがいたまないように敷いた鍋しきに移します。
鍋しきといっても、テーブルに寝転がった私の乳房と、腹部の上なのですが……。
体感ではジュッという音がしたように感じるのですが、そんなことはありません。
私は熱さをこらえながら涙目で「どうぞお召し上がりください」と伝えます。
もちろん、お礼も、気遣いもありません。
ドリア以外にはお鍋を用意したり、カレーを用意して鍋ごと置いたり、夏で冷たいものがいいときはドライアイスを用意したりと、毎度工夫をしていますが、別にご主人さまは、ほめたりすることも無く当然といったふうで、私には目もくれずにテレビ等を見ながら食事のひとときの会話を楽しんでいます。
食後は、お酒を飲むので、冷蔵庫から用意していたビールとおつまみを用意します。
用意が終わると楽しい時間をお邪魔しないよう、部屋の隅で土下座で控えています。
昔は楽しく食卓を囲んだりしていた私達でしたが、その輪に私が入ることは今後一切無いのでしょう。
「おい、奴隷、トイレ」
誠也さまが私にそう呼び掛けると顔をあげる私。ズボンのファスナーをあけ立派なモノを私の眼前にだし、ためらいもなく用を足されます。
そして、何事もなかったようにソファに戻り柚菜さまと仲むつまじい会話に戻ります。
しばらくすると、柚菜さまも同様にされます。
柚菜さまは大概、終わると私の顔に唾をはきかけていかれるので、根っこの部分ではまだ私への嫌悪感があるのかもしれません。
それは、食後の私への行為でもわかるのでした。
食後しばらくして、
「あー、もうカロリーとりすぎ。デブるから運動するよ。奴隷、準備しなさい」
そう、柚菜さまに言われて準備する私。
部屋に作られたボクササイズ用のスペースに移動し、用意します。
といっても、私が首吊り自殺するように首に縄をかけつま先立ちでギリギリ足が着く台の上に立つだけなのですが。
柚菜さまは私の身体をサンドバッグに見立て殴りつけたり蹴ったりします。
そのたびに台から足が離れ首がしまるので、必死で台に戻るようにもがきます。
白熱してくると台に戻る暇など無くなり私は窒素寸前になり口から泡をふき、白目をむきはじめます。そんな姿を笑いながら苛烈に責める柚菜さまはとても美しく見えました。
ちなみに誠也さまはというと太らない体質らしく、ソファでくつろぎスマホでゲームでもしているようでした。
一通り汗をかかれた柚菜さまは、誠也さまとゲームのオンライン対戦に誘われたらしくそちらへ行ってしまい、息も絶え絶えな私だけが残されたのでした。
一通り盛り上がったゲームの時間も終わり、そこからはカップルの時間です。
私は、お二人がシャワーを浴びている間部屋を片付け、脱がれたお洋服を洗濯したりします。
そして、寝室で二人が性行為をされてるのを、見ることは許されないので土下座の姿勢で聞きながら自慰をします。
興奮してという訳ではなく、そういう命令だからですが、この時間はお二人と繋がっているようで至福の時間です。
そうこうしているうちに、声が聞こえなくなり、お二人が休まれたようです。
私は部屋に散乱したコンドームやティッシュなどをゴミ箱である私の口の中に捨て、飲み込むと、ベッドに眠るお二人に布団をかけ、おトイレの床にうずくまり眠りに着くのでした。
お二人に押し潰される私という歪な逆三角形の関係はいつまで続くのか。
願わくば永遠にこのままで……。

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